【ダイの大冒険】獣王クロコダインの強さ・必殺技を紹介！敵から仲間になった理由は？

「ダイの大冒険」は、ゲーム「ドラゴンクエストシリーズ」を元にして創作された漫画です。三条陸・原作、稲田浩司・作画によって、1989年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載されていました。コミックは全37巻、文庫版は全22巻、新装版は15巻まで発売中です。また、「ダイの大冒険」シリーズとしてVジャンプで「勇者アバンと獄炎の魔王」、最強ジャンプで「クロスブレイド」が連載中です。

「ダイの大冒険」のアニメは1991年から1992年にかけて放送され、2020年からテレビ東京系列で放送中です。アニメは海外でも放送されていますが、主人公ダイは英語で「Die（死）」という言葉が連想されるということで、「Fly」という名前になっています。

人気のゲーム作品「ドラゴンクエストシリーズ」の「ダイの大冒険」の物語は、漫画オリジナルとなっています。各キャラクターの技や呪文については、ゲームに登場する技や呪文に加えて漫画だけの技や呪文が登場します。また、漫画版では人間が善でモンスターが悪、というような単純な物語ではなく、悪い人間もいれば、人間の仲間になるようなモンスターも登場するなど、複雑な心情が描かれていきます。

モンスターたちが平和を満喫している島で、人間の少年・ダイはモンスターたちと仲良く暮らしていました。ところが、突然島のモンスターが暴れ狂うという事態になりました。この異変の原因は、かつて勇者によって倒された魔王が復活したからでした。島に魔法使いのポップを伴ったアバンという人物が現れました。荒れるモンスターたちを元に戻したアバンに弟子入りしたダイは、魔王から平和な世界を取り戻すため修行に励むのでした。

「ダイの大冒険」のクロコダインは、魔王軍の六大軍団の一つ、百獣魔団・団長で、「獣王」と呼ばれています。年齢は人間の30歳前後とされています。容姿の特徴はワニ顔、左眼には傷があります。常時鎧を着用し、武器は「真空の斧」です。作品に登場するキャラクターの中で一、二を争う怪力、能力に加えて、非常に頑丈な体を持っており、どのような攻撃にも耐えることができる強さの持ち主です。

クロコダインは元は魔王軍「百獣魔団」の団長で、その能力の高さと強さで「獣王」と呼ばれていました。しかし、ダイの仲間になってからは弱くなったと言われており、「雑魚キャラ」などとも言われることもあります。クロコダインは本当に雑魚キャラなのでしょうか？ここでは、クロコダインの必殺技を紹介し、その能力や強さを見ていきます。

クロコダインは魔王軍にいた時は能力、強さ共に最強と言われたこともあるモンスターで「百獣魔団」を率いていました。クロコダインの特徴を見てみると、頑丈な肉体とパワー、何度危険な目にあっても生還するタフさ、などが挙げられます。「真空の斧」などの武器については後述しますが、ここではクロコダインの必殺技の能力や強さを紹介します。

獣王クロコダインの能力や技の一つ「獣王痛恨撃/獣王会心撃」は、片方の腕に集中させた闘気を一気に放出することで、竜巻のように渦巻く波動を敵に浴びせる必殺技です。この技をロモス城での戦線で初めて発動した際、ダイを含めた複数人を一気に倒し、戦闘不能の状態にしました。

クロコダインはこの技の強さについて、竜の騎士の能力を纏うダイであっても近距離からまともに浴びれば、ただでは済まないだろうと言っています。次に紹介する「獣王激烈掌」が出来上がるまでは、最大にして最強の大技でした。「獣王痛恨撃」という名称については、「物騒だ」と言うバダックの指摘を受けて「獣王会心撃」という名称に変えたということです。

獣王クロコダインの能力や技の一つ「獣王激烈掌」は、クロコダインが魔王軍との戦いを前に、もっと強力な技が必要と考えた結果、作り上げた技です。この技は「獣王会心撃」を発動し、もう片方の腕で逆回転の「獣王会心撃」を発動し、二つを重ねる技です。両方の腕から発動された強烈な渦がそれぞれ逆回転している中に捕らわれてしまった者は、動くこともできずに捩じ切られてしまうという必殺技です。

獣王クロコダインの能力や技の一つ「焼けつく息（ヒートブレス）は、体の中で激烈に熱した息を敵に吹きかけて動きを止めてしまう技です。この技を使ったのは2回だけで、2回目の時は、ダイとポップが冷気呪文で凍ってしまった際、この技で氷を溶かして二人を救出しました。敵を攻撃するためだけではなく、味方を助けるために使うこともあるということです。

仲間になった経緯について見ていくと、まずダイとの出会いがありました。クロコダインの強さは、地上にいるモンスターたちにもよく知られていました。クロコダインはその実力で魔王軍の兵士となり、やがて六大軍団の一つに数えられる「百獣魔団」の団長となりました。大魔王バーンと上司となった魔軍司令・ハドラーに忠心を捧げるクロコダインは、ロモス王国への襲撃を命じられました。

小国であるロモス王国には、直接手合わせするような戦士はいないとして、クロコダインは戦闘意欲を失くしました。ところが、ある日、魔軍司令ハドラーから、勇者を殺害せよと命じられました。その勇者とはダイのことで、クロコダインはダイがまだ子どもにしか見えず、子ども相手に戦う気になれないと思いました。

しかし、ハドラーに傷を負わせたと聞いたクロコダインは、ダイの実力のほどを見極めてみたいと考えました。夜明け前の森の中、ダイがポップと二人でいるところに遭遇したクロコダインは、自分が「百獣魔団」の団長だと名乗り、二人に攻撃を仕掛けました。クロコダインの強さに驚いたポップは恐怖心からその場を逃げ出しました。逃げた者に興味の無いクロコダインはダイと戦うことになりました。

クロコダイン優勢の中、ダイを援護するためにマァムがポップと共に現れたために、止めを刺すことができなくなったクロコダイン。さらに、夜明けの朝日が目に入り、一瞬動きが止まったクロコダインは、左眼の辺りをダイに斬られてしまいました。

仲間になった経緯の続きを見ていくと、左眼に傷を負わされたクロコダインは退却するしかありませんでした。傷の痛みよりもプライドを傷つけられた痛みの方が勝り、クロコダインの心中は嵐のように荒れています。そんな中、妖魔士団・団長ザボエラがクロコダインを訪ねてきました。

ずる賢く、卑劣な方法で人を巧みに操るザボエラは、今度も敗北するようなことがあれば軍団長の座が危ういと、落ち込むクロコダインの耳に囁きます。そして、狡猾なザボエラはクロコダインを助けたいという態度を示しながら、ある秘策を授けるのでした。

仲間になった経緯の続き、ダイと再戦することになるロモス王国に、クロコダインは軍団を率いてやってきました。ダイはあれから数日間で新たな呪文を身に付けていました。ダイの成長に驚いたクロコダインは、ここで倒しておかなければ後々大変なことになると考え、ザボエラに授けられた秘策に手を掛けました。秘策として渡されたのは魔法の筒で、中からブラスが出てきました。

ブラスはダイの親代わりとなって育ててくれた恩人で、ダイにとってブラスは本当の父親のように掛けがえのない存在です。しかし、今ここにいるブラスは大魔王のおぞましい邪気によって正気ではありません。そんなブラスを人質に取られたダイは反撃を加えることもできません。そんなクロコダインの戦い方を見ていたマァムたちは、口々に「それでも戦士か」と罵声を浴びせます。

するとクロコダインは「誇りなど、とうに捨てた」と叫び、必殺技「獣王痛恨撃」を繰り出してダイをはじめ、マァムや兵士たちを追い込んでいきます。クロコダインの勝利はもう目前にある、その時、それまで身を隠していたポップが、ダイのために弱い自分を奮い立たせてクロコダインに向かってきました。その姿にショックを受けたクロコダインはポップに「ダイのために命を懸けるのか？」と問いかけました。

ポップは「仲間を見捨てて自分だけ生きていくなんて、かっこ悪いと思ったから」と答えました。ポップの返答にクロコダインは、卑怯な手口で相手に勝とうとする自身の醜さにおののきます。誇りを捨ててまで勝利する、そんな自分に満足できるのかと自身に問いかけるのでした。乱れた心のまま「獣王痛恨撃」を発動しますが、その直前、竜闘気（ドラゴニックオーラ）を纏ったダイに「アバンストラッシュ」を撃ちこまれます。

ここまで、仲間になった経緯について見てきました。獣王クロコダインは、ザボエラの口車に乗って卑怯な手口でダイを追い込みましたが、彼らの友情を見せつけられ、自身の愚かさを自覚しました。そんな戸惑いが一瞬、攻撃を遅らせ、ダイにアバンストラッシュを撃ちこまれてしまいます。ダイの必殺技で深手を負ったクロコダインは、命懸けで仲間を助けようとしたポップを称え、城壁から飛び降りました。

城壁から落下したクロコダインは瀕死の状態で見つかりました。魔王軍で治療を受けて命を取り留めたクロコダインは、ダイが不死騎団・団長のヒュンケルと戦うことを知りました。傷が治っていない状態のクロコダインでしたが、ダイ、ポップ、マァムたちがいるパプニカ王国に向かいました。クロコダインは、ヒュンケルに追い詰められ、絶体絶命のダイとポップを救出しました。

クロコダインがダイたちを助けた理由は、ダイと戦った際、彼らが見せた仲間を想う強い気持ちと、たとえ一人一人は弱くても、仲間が心を一つにすることで大きな力を発揮する姿に感動したからです。そんなクロコダインはヒュンケルのことも気に掛けています。ヒュンケルはアバン先生の弟子でしたが、今では魔王軍の不死騎団の団長という地位にあります。

ヒュンケルは父の死に関してアバン先生を憎んでいますが、クロコダインは憎しみに囚われたまま生き続ければ、いつか破滅するときがくると考えました。そこで、クロコダインはヒュンケルに「過去へのこだわりをどれだけ捨てられるかで男の価値が決まる」と言い、誰が何を言おうと、自分の道を歩いていけばいい、と語るのでした。

ヒュンケルは自身の誤った考えのために多くの罪を犯してしまったと言い、これまでの罪滅ぼしにダイたちを助け、クロコダインと共に戦うことを誓うのでした。こうして、魔王軍「不死騎団」団長の地位を捨て、アバンの使徒に戻ったヒュンケルはクロコダインと篤い友情を交わすのでした。

ここまで「ダイの大冒険」の獣王クロコダインが敵だったダイたちと仲間になった理由と経緯を見てきました。クロコダインはダイと戦ったことで、彼らの誇り高い志や友情を目の当たりにし、自身も武人として、また、男としての誇りを取り戻すことができました。そして、獣王クロコダインはダイたちの仲間になったのでした。ここからは、ダイたちと仲間になったクロコダインの活躍を紹介していきます。

バルジ島での活躍を見ていくと、ダイたちとバダックが敵に追い詰められているところをクロコダインが「獣王痛恨撃」を放ち、ダイたちを救いました。この時、バダックに改名を勧められ、「獣王会心撃」になったのでした。その後、レオナ姫を救うためにフレイザードと戦った際、クロコダインが身を投げ出してダイたちを守ったことで、ダイがアバンストラッシュでフレイザードを倒すことができました。

勝利に沸くパプニカ王国の人々の中で、クロコダインは一人離れた所で酒を飲んでいます。そこに酒樽を持って現れたバダックと共に酒を酌み交わすクロコダインは、「こんなに美味い酒は初めてだ」と言って、勝利の美酒に酔いしれます。その後、クロコダインはヒュンケルと共に魔王軍の本拠・鬼岩城に出向きますが、城はすでに跡形もなく消えていました。ヒュンケルに鬼岩城の追跡を任せ、クロコダインはダイたちの元へ向かいます。

テラン王国でダイ、ポップ、レオナは魔王軍の竜騎将・バランと戦闘中です。バランはダイの父親で、ダイを自分の元に連れて行こうとしています。バランに追い詰められて窮地に立つダイのもとに、クロコダインが駆けつけました。ポップは喜びますが、クロコダイン自身は、伝説の「竜の騎士」と言われ、魔王軍最強とされるバランを相手にすることに対して心底恐れおののくのでした。

恐怖心を抱きながらもダイのためにバランと対峙するクロコダインですが、圧倒的なバランの能力、強さの前に大きなダメージを受けます。満身創痍のクロコダインに降伏を勧めるバラン。クロコダインはかつてポップがダイのために弱い自分を顧みず、命懸けで戦ったことを思い出し、自身も仲間のために力を振り絞って立ち上がります。そして、クロコダインとダイが連携して攻撃を加えたことで、バランの勢いを抑えることに成功します。

ダイとクロコダインの絆の強さを恐れたバランは、ダイを記憶喪失にして退散しました。かつて人間に妻を殺されたことで、人間を深く恨むバランは「竜の騎士」の最強形態である「竜魔人」となり、これまで以上に強大な力で襲いかかります。バランの桁外れの力によってクロコダインは「真空の斧」を粉砕され、ポップたちも大きなダメージを受けます。バランが最後の攻撃を加えようとするその時、ダイが現れました。

ダイを守るため、ポップは自身の生命力のすべてを注ぎ込んだ「自爆呪文・メガンテ」をバランに放ちました。この必殺技によってポップは命を失いました。ポップの死の衝撃によってダイの記憶が戻りました。ポップを死に追いやったバランを倒すため、クロコダインとヒュンケルはダイと共に全身全霊で戦います。

死闘の末にクロコダインたちはバランに勝利しました。人間に戻ったバランが「竜の騎士」の血をポップに与えたことで、ポップは生き返りました。バランはダイに「敵に塩を送るのはこれが最後」だと言い、その場を立ち去りました。

バランとの死闘を終えたクロコダインたちは、ザボエラの毒によって眠り込んでいます。その隙にハドラーが襲い掛かってきました。襲撃に気づき、駆けつけたダイたちはハドラーと戦い、そして勝利します。クロコダインが目を覚ました時にはハドラーの姿はありませんでした。

ダイたちによる攻撃で下半身を失ったハドラーは研究中の「超魔生物」に、自身を改造することをザボエラに命じました。「超魔生物」とは生体兵器になるといことで、これまでのハドラーは消え去り、「超魔生物」という戦士が誕生することになりました。

パプニカ王国では各国の王たちによるサミットが開催されることになり、クロコダインたちはパプニカにやって来ました。サミットの開催を待っている時、ミストバーンが巨人となった鬼岩城を伴ってやって来ました。王と王国、民を守るためにクロコダインはバダックに修理してもらった「真空の斧」で戦いに挑みます。

クロコダインたちが善戦する中、「竜の騎士」の能力に負けない武器を新たに手にしたダイが鬼岩城を撃破しました。ミストバーンは仕方なく魔王軍を率いて退散するのですが、その際のミストバーンの態度に腹を立てたポップが魔王軍の後を追っていくので、ダイも援護のためについて行きました。

ミストバーンの後を追って行ったポップと会うことができたクロコダインは、ポップから「超魔生物」となったハドラーとダイが戦い、相討ちとなって冷たい海中に落下したと聞きました。ダイを探すクロコダインとポップは、ようやくダイの居所を掴みました。すると、ザボエラもダイを発見し、ダイが動けないうちに攻撃を加えようとします。そこに立ちはだかったのがクロコダインでした。

ハドラーもまたダイを仕留めるのは自分だとして、ザボエラを阻みます。「超魔生物」となったハドラーには強力な部下「親衛騎団」がおり、その事実に気づいたクロコダインは、新たなハドラーに対して恐れを抱くのでした。クロコダインは「親衛騎団」との戦いに備えるために新たな技の開発に務め、ついに必殺技「獣王激烈掌」を身に付けました。

チウが死の大地で親衛騎団のフェンブレンに襲われました。チウのような弱い者を強者が痛めつけているのを見たバランは、強い憤りを感じ、チウを助けてあげました。そこにやってきたヒュンケルとクロコダインは、ポップにチウを連れ帰らせました。バランが大魔王バーンを許せないと言うので、クロコダインは共に戦おうと言いました。しかし、バランは人間とは組まないと断言し、魔王軍など自分一人で十分だと言い放ちます。

ヒュンケルはバランを一人で行かせるわけにいかないと考え、バランを全力で止めようとします。その様子を見ていた親衛騎団・団員のヒムとアルビナスは、この機会にバランとヒュンケルを倒してしまおうと考えました。アルビナスが二人の間に割って入ると、バランに無刀陣を繰り出そうとしていたヒュンケルは咄嗟にアルビナスに放ちました。しかし、バランの攻撃をまともに受けてしまったヒュンケルはその場に倒れました。

ヒュンケルがアルビナスの攻撃から自分を庇ってくれたと感じたバランは「どうすればヒュンケルに報いてあげられるのか」とクロコダインに尋ねました。俺に聞くなと叫びながらクロコダインは、魔王軍と戦うというバランを自分は止めることはできないと考えています。そして、バランを庇って倒れているヒュンケルの前で、クロコダインは「俺の友の心意気を汲んでやってくれ」と言って、声をあげて泣くのでした。

魔王軍の拠点がある大魔宮に入るルートの存在を知ったダイたちは、サババの前線基地で作戦を練っています。限られた人員で大魔王と親衛基壇を相手にしなければならず、ダイが大魔王と戦うとしても、一人では危険です。その時、私が行くと声を上げたのがバランでした。クロコダインたちは親衛騎団を相手にすることになり、いよいよ戦闘が開始されました。

戦闘中、大爆発が起こり、大地は大きな衝撃に包まれます。クロコダインはすぐさま仲間たちを安全な場所に誘導しました。そして、ダイとバランの様子を見に行ったクロコダインは倒れているダイと、体が炭化してしまっているバランを目撃しました。大爆発の中でバランがダイを守ろうとして自ら盾になったのでした。ダイの無事は確認されましたが、バランは瀕死の状態となっています。

バランの様子に動揺しているダイに、クロコダインは「最後に父さんと言ってやれ」と声を掛けました。ダイの言葉に応えるように、バランは「強く生きろ」と言って静かに息を引き取りました。

大魔王バーンの強さの前にクロコダインたちは大きなダメージを受けます。特にクロコダインとヒュンケルはダイたちを守ろうとしてバーンの攻撃を受け、倒れました。そして、クロコダインとヒュンケルを捕らえたバーンは、公開処刑を行うことでダイたちをおびき出そうとします。処刑の日、ダイたちと、人間たちの活躍によって救出されたクロコダインとヒュンケル。クロコダインはザボエラと戦うことになりました。

ザボエラは超魔ゾンビを操って攻撃を繰り出します。クロコダインは死力を尽くして戦い、ついに超魔ゾンビを倒しました。素早く逃げたザボエラですが、魔力はほとんど残っておらず、泣き落としでクロコダインを騙し、殺そうとします。すかさずクロコダインは巨大な斧でザボエラを捕まえ、闘気弾を撃ちこむと、ザボエラは死亡しました。

バーンパレスではポップがミストバーンと戦っています。金属生命体となったヒムに追い詰められたミストバーンは、突然バーンに謝罪の言葉を口にしました。そしてミストバーンは、常に被っていたローブを脱ぎ、その正体を現しました。ミストバーンの正体は「バーンの肉体」に「凍れる時の秘宝」を発動し、「ミスト（暗黒闘気の塊）」というモンスターに制御させたものだったのでした。

ダイたちの攻撃によって持ちこたえられなくなったミストバーンは、肉体をバーンに変換し、単なる「暗黒闘気の塊」となってしまったミストは、ヒュンケルに乗り移ろうとしますが、ヒュンケルの体内にある「光の闘気」の爆発によって消え去りました。

獣王クロコダインの武器の一つ、「真空の斧」は風車によく似た形状をしており、頭の上に掲げると真空の刃となって強力な大風を発することができます。クロコダインが最大の力で振るうと、離れた所にある岩盤に大きな穴を開けたり、魔物が身に付けている鉄の鎧でさえも簡単に引き裂くことができる能力を持っています。

また、この「真空の斧」は攻撃に使うだけでなく防御能力にも優れています。しかし、これほどの強さを持つ武器でも、テラン王国での戦いで「竜魔人（最強戦闘モード）」となったバランの強さに勝てず、粉砕されてしまいました。

竜魔人のバランによって粉砕された「真空の斧」は、武器などの修理が得意な自称・パプニカの発明王、バダックに修理してもらい、「帰ってきた真空の斧MARK-II」として新たに生まれ変わりました。素材はパプニカ王国特産の金属で、元の姿よりもひときわ大きくなり、能力、攻撃の威力も増しています。魔王軍との戦いでも大いにその能力を発揮しましたが、大魔王バーンに打ち砕かれました。

獣王クロコダインの武器は他に「グレイトアックス」という斧があります。製作者は魔族の名工と言われるロン・ベルクで、従来の「真空の斧」よりも柄を長くしてあり、槍のように両手で持って戦います。クロコダイン用に作られたので、かなりの重量です。そして、バギの能力に加えて、新たに炎系の呪文・メラ、爆裂系の呪文・イオという能力が追加されており、クロコダインは「まるでアバンストラッシュのようだ」と言っています。

クロコダインが愛用している鎧は「獣王の鎧」と言います。防御力は高いとされているのですが、戦闘中、最前線に出ていくことの多いクロコダインは、真っ向から敵の襲撃を受けるため、よく壊されてしまいます。それどころかクロコダインが自身の必殺技である「獣王痛恨撃（獣王会心撃）」を発動する時に、籠手や肩当てが飛んでいってしまいます。戦闘の旅に何度も破壊される獣王の鎧ですが、すぐに元通りになります。

「イルイル」という呪文を唱えることで、獲りたい生き物を一体、その中に封じ込めることができる「魔法の筒」は、「デルパ」という呪文で中の生き物を放出することができます。筒に仲間を入れて持ち歩くこともでき、敵を筒の中に閉じ込めることもできます。クロコダインはこの筒の中に、相棒とされているガルーダを入れています。

「獣王の笛」はモンスターを集める時に使います。笛の音で集まって来たモンスターに、自身の強さで圧倒することができれば、そのモンスターを部下にすることができます。クロコダインは部下を集める際、この笛を利用していました。そして、百獣魔団を作ることができてからは、特訓などを手伝ってくれていたチウに譲りました。チウはこの笛を利用して「獣王遊撃隊」を作りました。

ここからは、アニメ「ダイの大冒険」でクロコダインを担当している声優を紹介します。クロコダインの声優は、1991年の旧作では銀河万丈が担当し、2020年の新作から前野智昭が担当しています。ここでは、銀河万丈と前野智昭について紹介します。

旧作「ダイの大冒険」のクロコダインの声優・銀河万丈は、1948年11月12日生まれ、山梨県出身、「青二プロダクション」に所属する声優、ナレーター、俳優です。大学卒業後、舞台俳優として活動し、28歳からは声優活動を開始しました。重厚な悪役を演じることが多いベテランの声優で、特に1979年のアニメ「機動戦士ガンダム」のギレン・ザビ役を担当したことで「演じることの快感を覚えた」ということです。

銀河万丈の主な出演作は、1979年「サイボーグ009」ジェロニモ・ジュニア、1983年「装甲騎兵ボトムズ」ジャン・ポール・ロッチナ、1989年「おぼっちゃまくん」御坊亀光、2008年「黒執事」ダミアーノ、2009年「銀魂」鳳仙、2015年「血界戦線」ギルベルト・F・アルトシュタイン、「北斗の拳 イチゴ味」サウザー、2017年「魔法陣グルグル」魔王ギリ。

新作「ダイの大冒険」のクロコダインの声優・前野智昭は1982年5月26日生まれ、茨城県出身、「アーツビジョン」に所属する声優です。声優を目指したきっかけは「ドラゴンボール」でした。「アミューズメントメディア総合学院」卒業後、「日本ナレーション演技研究所」などで学び、下積み生活を経て声優デビュー、「乙女ゲームアワード2014」、「ガールズゲームアワード2017」などで声優第1位を受賞しました。

前野智昭の主な出演作は、2008年「図書館戦争」堂上篤、2011年「遊☆戯☆王ZEXAL」オービタル7、2013年「弱虫ペダル」福富寿一、2016年「双星の陰陽師」椥辻亮悟、2018年「転生したらスライムだった件」ヴェルドラ、2019年「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」マルク、「あんさんぶるスターズ!」氷鷹北斗、2020年「文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜」志賀直哉。

「ダイの大冒険」のクロコダインは、元は魔王軍に所属していたモンスターですが、ダイをはじめとする人間たちの人柄に心酔し、仲間になりました。そんなクロコダインが、様々な大物たちから評価されていることやかっこいい所が良いという感想です。

「ダイの大冒険」のクロコダインは、モンスターであっても人間たちの仲間を想う気持ちや絆の強さに感銘を受け、ダイたちの仲間になりました。ポップの言動により、新たな生き方に目覚めたクロコダインとポップとの関係性や、バランとの関係性が良いという感想です。

「ダイの大冒険」のクロコダインは元は魔王軍に所属しており、悪の仲間だったはずですが、マァムやポップと関わることで改心します。しかし、クロコダインには元々良心が存在していたと思われ、そんなクロコダインが好きだという感想です。

いかがでしたか？「ダイの大冒険」のクロコダインがダイの仲間になった経緯と活躍を紹介し、クロコダインの必殺技、能力、強さについて見てきました。クロコダインは、自分の命を投げ出してでも仲間を守ろうとするダイやポップたちの想いに感銘を受け、男の誇りを取り戻し、ダイたちの仲間になりました。

クロコダインに関するツイッターでは、クロコダインとダイやポップたちとの関係性が好きだという感想や、元々クロコダインには良心があったと思われ、クロコダインが好きだとう感想がありました。そんなクロコダインの活躍に注目して「ダイの大冒険」をお楽しみください。