【呪術廻戦】呪詛師とは？呪術師との違いは何？名前や強さ・術式を一覧で紹介

呪術廻戦にて呪術師とも呪霊とも違う第三勢力として登場する事になるのが呪詛師です。今回はそんな呪詛師についてまとめて紹介していきます。

呪術廻戦は2018年から週刊少年ジャンプで茶見下々先生が連載しているダークファンタジーバトル漫画です。「呪い」をテーマに、人間の負の感情から生まれる呪霊とその呪霊を祓う呪術師との戦いを描いた作品で、当初こそそのテーマの重さから連載開始当初こそ人気が低迷していましたが個性豊かなキャラクター性が徐々に人気を獲得していきました。

特に2020年にアニメが放送開始されてからはアニメの演出の良さも加わってその人気が爆発する事になりました。

高い身体能力を持つ高校生虎杖悠仁は、虎杖悠仁の学校に安置されていた呪物の回収に来た呪術師伏黒恵と出会います。同時刻、オカルト研の生徒が伏黒恵が回収にきていた呪物「両面宿儺の指」の封印を解いてしまい学校に呪霊が現れる事になります。予想外の強さを誇る呪霊に苦戦する伏黒恵、そんな状況を覆すべく、虎杖悠仁は自ら両面宿儺の指を口にしてしまいます。この行動が虎杖悠仁を呪術師の世界に踏み入れるきっかけとなります。

呪詛師とは呪術廻戦に登場する「呪力を他人を攻撃する事、自身の利益の為に使用する者」の総称です。呪詛師も特級から4級に分類されており、基本的には利己的な目的で行動する為、必要ならば呪霊と手を組む事すらある存在です。とはいえ単独では呪術師に対抗出来ない為、いくつかの目的を持って徒党を組んでいる場合も多くなっています。

呪術廻戦作中では元々呪術師は資質のある限れられた者しかなれないですが、呪詛師も呪術を用いる事に変わりはないので呪術師になる事が出来る者であれば呪詛師になる事が可能です。特に資格などは必要なく、その条件は呪術規定9条「非術師（一般人）を呪殺する事を禁止する」を破った場合に認定される事になります。ひらたくいえば呪術師としてのルールを破った者が呪詛師となります。

上記でも紹介したように呪術廻戦においては呪詛師と呪術師に性質上の明確な違いはありません。両者の最大の違いは力の使い方の違いで、呪力を用いて人を救おうとするのが呪術師であるのに対し、呪力を人を攻撃するのに用いるのが呪詛師です。

呪詛師と呪術師は力の源は同じ「呪力」である事は変わらないので術式自体に違いもありません。ただし呪詛師は目的の為に非術師に被害が出ようがお構いなしなので遠慮がないという点は呪術師との違いであると言えます。

同じ力を使っているとはいえ呪詛師はいわば呪術界の犯罪者集団とも言える存在なので単純に分かり合うというのは難しくなっています。特に呪術廻戦作中で主に活躍している夏油傑一派は「非術師を淘汰する」事を目的としており、非術師を守る事を理念としている呪術師達とは目的も完全に矛盾した立ち位置になっています。

呪術廻戦作中にて呪術師側から「最悪の呪詛師」と言われているのが夏油傑です。元々は五条悟の親友であり同じく特級呪術師でしたが、いくつかの事件をきっかけに非術師を守る事に疑問を持つようになり最終的に菜々子と美々子との出会いをきっかけに非術師を112人皆殺しにした事で呪詛師として認定される事になりました。

その後呪術廻戦の前日譚「東京都立呪術高等専門学校」にて五条悟によって殺される事になりますがその遺体は何者かに使われる事になり、呪術廻戦本編では通称「偽夏油」と言われる存在として動き回る事になります。

夏油傑一派の幹部で、夏油傑が呪詛師になる最終的な決め手となった存在が菜々子と美々子の双子の少女です。故郷の村で呪術師である事を理由に虐待されていた所を夏油傑に救われ以降彼を心酔しています。偽夏油に関しては明確な殺意を持っていますがその殺害方法として宿儺に頼った事で、「不愉快」とされて殺される事になってしまいました。

呪術廻戦本編にて偽夏油経由で呪霊の真人達に協力する事になるのが重面春太です。重面春太とはサイドテールの髪型と華奢な体格が特徴的な少年で、特定の思想を持たず、「自分が楽しければいい」という理由で相手を痛めつける残虐さを持ち合わせています。「奇跡を溜め込む」術式の使い手ですが、等級は不明です。

呪術廻戦本編の渋谷事変にて真人達呪霊に協力する形で登場したのが粟坂二良です。対峙した伏黒からはその特徴から「ダルマ爺」と呼ばれるダルマ顔をしているのが特徴的な呪詛師です。自身が受けた力の強弱を逆転させる術式「あべこべ」を用いてきます。

呪術廻戦本編でも珍しく本人は無自覚ながらも形だけ見れば立派な呪詛師なのが吉野順平です。呪力から毒を精製する術式とその毒を分泌するクラゲの式神「澱月」を使役する事が出来る能力を持っています。元々不良生徒達によって不登校に追い込まれていましたが真人にその復讐心を促進される形で呪力を目覚めさせられ呪詛師となりました。

最終的は虎杖悠仁との戦いで改心する事になりましたが、真人の「無移転変」を使用されて死亡する事になりました。元々無自覚な呪詛師だっただけに或いは呪詛師から呪術師になれる可能性もある存在でしたが、結果的に呪詛師のまま死亡する形になっています。

呪術師の中でも名門の家系である禪院家の出身ながら呪詛師になったのが伏黒甚爾です。伏黒恵の父親ですが、極めて特殊な「天与呪縛」を持っており、呪力を持っていない代わりに五感が鋭くなっており結果的に呪霊への耐性を持つに至っています。その能力の特異性故に、その強さは異質なもので、最終的に蘇生される事にはなったものの、五条悟を倒した過去も持ち合わせています。

呪詛師とも戦う事になる呪術師であり、呪術廻戦の主人公でもあるのが虎杖悠仁です。元々は身体能力が人間離れしているという以外には呪力を持っていないいわゆる非術師でしたが、両面宿儺の指を食った事で呪力に目覚め、その上、それまでに存在していなかった「両面宿儺の指の力を抑え込める存在」として一躍注目を集める事になりました。その後呪術師としての道を歩む事になり、東京都立呪術高等専門学校に通う事になります。

呪術廻戦に初めて登場した呪術師が伏黒恵です。2級の呪術師で、自身の影を触媒とした式神術「十種影法術」を使用する事が出来ます。式神使いである為遠距離攻撃が得意ですが反面術者である伏黒恵自身が何も力を持っていない為、近接戦闘に弱いという弱点を抱えていました。登場時点から十分に強いですが、まだまだポテンシャルを秘めているようでそのポテンシャルは宿儺からも注目されています。

呪術廻戦作中にて都会に強い憧れを持つ少女として描かれるのが釘崎野薔薇です。自身の呪力を込めた釘を武器として使用する術式「芻霊呪法」の使い手であり、虎杖悠仁と同時期に呪術高専に入学する事になりました。今はまだ3級呪術師ですが、黒閃を経験しており、さらなる昇級をする為の推薦も受けるなど確実に力を上げているキャラクターです。

呪術廻戦作中の中で自他共認める「最強」の存在が五条悟です。その能力は呪術界のパワーバランスを1人で担っているとされる程で、五条悟が封印されたのを受けて行動を起こす者が多数いるほどになっています。普段はいい加減な言動と飄々とした態度で周囲を振り回しますが戦闘になるととても頼りになる存在でもあり、同時に呪術高専の担任教師もしています。

五条悟の学生時代の後輩であり呪術廻戦本編で虎杖悠仁と共に任務に付く形で登場する事になるのが七海健人です。対象の長さを10等分にした時、7:3の比率になる点に弱点を付与する事が出来るという術式「十劃呪法」を持っています。加えて自らを時間で縛り、戦闘が一定時間を過ぎるまでは呪力がセーブされる代わりに時間を過ぎると呪力を上昇させる特性も持っており、戦闘ではこれらの2種類を組み合わせた戦法で戦います。

呪術廻戦作中に登場している呪詛師の中で、1番強いとされているのは夏油傑です。呪術師の頃、五条悟と並んで特級呪術師として最強だった事もあり、呪詛師に転じた後はそのまま最強の座に付く事になっています。彼の扱う「呪霊操術」は呪霊を無制限に使役する事が出来るもので、取り込める数にも呼び出すのにも条件がないなど非常に強力なものになっています。

そんな呪詛師ですが、呪術廻戦本編の時間軸では既に最強と言われた夏油傑は死亡しており、最強は不在の状態です。それも相まって呪術師と比べれば戦力が整っているとは言えず、その為に身を潜めていたといえます。しかし宿儺の復活で再度行動を開始しますが、やはり個人で宿儺に挑む事が出来る者はいないと考えられています。呪術廻戦作中でも宿儺に渡り合えるのは五条悟だけとされているほどです。

呪詛師も元は呪術師だったという例も少なくない為、呪術師と同じく階級を持っている者も多くなっています。その中でも特級を付けられているのは上記でも紹介した夏油傑だけになっています。残念ながら作中で明確に階級が判明している呪詛師は多くはありませんが基本的には呪術師と同じ格付けで階級分けされているのだろうと考察されています。

五条悟が呪術廻戦作中で明らかにした事実として「呪術高専内に呪詛師・呪霊と通じている者がいる」という事が明らかになっており、ファンの間で様々な憶測を呼んでいます。ここからはスパイ説が疑われる人物をまとめて紹介していきます。

スパイ説が噂されている人物の1人が呪術高専の学長である夜蛾正道です。五条悟の予測した「学長以上の上層部」にも該当する人物で、夜蛾正道が五条悟の行動を把握出来るタイミングで決まったように呪霊・呪詛師から襲撃があった事がスパイ説を考えられる要因になっています。加えてその学長らしからぬ見た目、五条悟の元担任教師という部分も五条悟へのダメージがデカいのではないかと推察されています。

同じくスパイ説が唱えられているもう1人の人物が家入硝子です。現在は呪術高専で医師をしている家入硝子ですが、呪術高専時代には五条悟、夏油傑と同級生であり共に仲良くしていました。夏油傑は呪詛師となってしまった事もあり、彼の方を選んでしまっている可能性もあるのではないかと推察される事になったのです。

ここからは呪術廻戦の呪詛師に関しての感想を紹介していきます。呪術師と呪霊に比べて明確な定義付けが行われる事なく当たり前に登場した事で呪術師と呪詛師の違いが分からないとする声はかなり多くなっています。特に特級呪霊である真人達と行動している夏油傑などの存在がその違いを曖昧にしているとされる事になっています。

個性豊かなキャラクター性で人気を高くした呪術廻戦ですが、呪詛師に関してはキャラデザが好きになれないという声も見られます。あくまでも人であるという前提こそあれ呪術師とのキャラデザの差は大きく、特にメインではないだろうキャラクター、登場したバトルで倒される事になるであろうキャラクターのキャラデザは悪役そのものであり呪術師とのキャラデザの差は無いほうが良かったとする声も多くなっています。

しかし呪詛師になった流れやルーツなどが呪術廻戦本編で明らかになっていく中で内面などが好きという声も増えているのも事実です。特に夏油傑とその一派は目的こそ許容できないものの、仲間を大切にする姿勢などは呪術師と変わらないのではないかとしており、いつか呪術師と呪詛師が分かり合うような未来を見てみたいという声や、「もし夏油傑が呪詛師にならなかったら」というifストーリーを見てみたいという声も多くなっています。

呪術廻戦の呪詛師は呪術師のルールを破り時に非術師を殺す事も厭わない呪術師の呼び方です。呪術師からすれば呪霊とは違う意味合いで倒さなければいけない相手であり、その一方で呪霊にとっては呪術師という「共通の敵」を持つ存在として共闘する事もあるなど呪術廻戦のバトルを「呪術師vs呪霊」のシンプルな形だけにしない要素として活躍する存在です。

呪術廻戦本編では同じ人間である事に変わりはない事から呪術師側にもスパイ説があるなど、呪術廻戦の今後の展開次第ではまだまだ増える可能性もあるので今後の呪術廻戦の展開にも注目してみてはいかがでしょうか？