2021年01月26日公開
2021年01月26日更新
【呪術廻戦】伏黒甚爾の術式と強さは?恵との関係や死亡・復活の経緯についても考察
伏黒甚爾とは漫画呪術廻戦に登場するキャラクターの1人です。漫画呪術廻戦に登場する伏黒甚爾はメインキャラクターの1人・伏黒恵の父親にあたるかっこいいキャラクターであり、かつて五条悟を倒したことがあるほどの強い力から「術師殺し」とあだ名されています。しかし伏黒甚爾は復活した五条悟に敗れ、死亡してしまいました。そのため作中では故人として登場しています。本記事ではそんな漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾について強いといわれる術式や五条悟との戦い、伏黒恵との関係などをまとめてご紹介していきます。
目次
伏黒甚爾がかっこいい
呪術廻戦の作品情報
漫画呪術廻戦に登場する伏黒恵の父親・伏黒甚爾。伏黒恵の父親である伏黒甚爾は非常にかっこいい容姿と圧倒的な強い実力を併せ持つキャラクターであり、優れた暗殺技術から「術師殺し」と作中であだ名されています。しかし伏黒甚爾は五条悟に殺されたため、作中の本編では故人のキャラクターとなっています。本記事ではそんなかっこいい伏黒甚爾について強い術式や五条悟との戦い、伏黒恵との関係などをまとめてご紹介します。
呪術廻戦の概要
ではかっこいい伏黒甚爾の強い術式や五条悟との戦い、伏黒恵との関係などをご紹介する前に、伏黒甚爾が登場する漫画呪術廻戦の作品情報と大まかなストーリーのあらすじについて簡単にチェックしていきましょう。かっこいい伏黒甚爾が登場する呪術廻戦とは日本の漫画家である芥見下々が描くダークファンタジー漫画作品です。漫画呪術廻戦は2018年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され、2021年1月現在も連載が続いています。
2018年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された漫画呪術廻戦は呪術師と呼ばれる人間と化物の呪霊との戦いを描いた作品となっており、2021年1月現在までに合計14巻もの単行本が刊行されています。そんな漫画呪術廻戦は連載当初から非常に高い人気を博し、2020年の10月に全国でアニメ化されました。このアニメ化によって漫画呪術廻戦は大ヒット作品となり、これまで2000万部を越えるほどの累計発行部数を記録しています。
呪術廻戦のあらすじ
漫画呪術廻戦は呪霊と呼ばれる人間の負の感情から生まれた化物が存在する世界を舞台にした作品です。この呪霊に対抗するため、呪術師は日々社会の裏で戦いを繰り広げていました。そんな世界で高校生の主人公・虎杖悠仁はある日呪霊と遭遇し、「両面宿儺の指」と呼ばれる特級呪物を食べて「両面宿儺」の力を身に宿します。この「両面宿儺の指」がきっかけとなって虎杖悠仁は呪術師と呪霊との戦いに巻き込まれてしまうことになるのでした。
伏黒甚爾は伏黒恵の父親
本記事で強いといわれる術式や五条悟との戦い、伏黒恵との関係などをご紹介する伏黒甚爾とは漫画呪術廻戦に登場するキャラクターの1人です。漫画呪術廻戦に登場する伏黒甚爾はメインキャラクターの1人・伏黒恵の父親にあたるかっこいいキャラクターであり、黒髪と口元の小さな傷が特徴となっています。かっこいい伏黒恵は密かに対象の人間を殺す暗殺者を職業としており、その仕事で得た莫大な賞金で生活を送っています。
しかし伏黒甚爾は賭け事が大好きなろくでなしであるため、いつもヒモとして女性の家を転々としています。そのため性格もかなり歪んでおり、伏黒恵が小学生の時に妻と共に蒸発してしまいました。さらに伏黒恵を担保にしてお金を稼ぎ、息子の存在を忘れてしまうなどの最低な姿も見せています。なので伏黒甚爾は2006年に五条悟との戦いで死亡しているものの、息子である伏黒恵に最低な父親として毛嫌いされてしまっています。
伏黒甚爾は禪院家の日陰者
漫画呪術廻戦に登場する伏黒甚爾は禪院家と呼ばれる呪術界御三家の1つで生まれたキャラクターであるため、元々禪院甚爾という名前でした。禪院家とは術式を最も重視している呪術師の家系であり、「十種影法術」と呼ばれる影を使った術式を代々受け継いでます。そのため伏黒甚爾の息子である伏黒恵は「十種影法術」を使用することが出来ます。しかし伏黒甚爾は伏黒恵と違い、生まれつき術式に必要な呪力を全く持っていませんでした。
前述でご紹介した通り禪院家は呪力が源となっている術式至上主義の家系です。なので呪力を持っていない伏黒甚爾は日陰者として禪院家に扱われてしまっていました。かっこいい伏黒甚爾は認めて貰えないことから禪院家に強い恨みを抱きながら暮していたものの、天才として生まれた少年時代の五条悟との差に言葉を失ってしまいます。最終的に伏黒甚爾は伏黒家に婿入りし、禪院では無く「伏黒甚爾」と名乗るようになりました。
伏黒甚爾は術師殺し
上述でご紹介した通り漫画呪術廻戦に登場する伏黒恵のかっこいい父親・伏黒甚爾は生まれつき呪力を持っていないキャラクターです。なので伏黒甚爾は術式を一切使用することが出来ず、禪院家の日陰者とされていました。しかし伏黒甚爾は禪院家を出て行った後、優れた暗殺者として大成することになります。呪力を持っていない伏黒甚爾は「天与呪縛」から得た高い身体能力と多数の呪具を使い、圧倒的な強い力を身につけたのです。
伏黒恵の母親と出会う前、伏黒甚爾は憎き禪院家から出奔し、孔と共に暗殺稼業を始めました。そして前述の強い圧倒的な力を駆使して呪術師を狩っていき、「術師殺し」という異名を取ることになります。この暗殺生活の中で伏黒甚爾は伏黒家に婿入りし、伏黒恵を授りました。しかし伏黒甚爾は伏黒恵の母親をすぐに亡くして荒れてしまい、憎き禪院家に自身の息子を育てさせるという復讐心から伏黒恵を置いて蒸発してしまいました。
伏黒甚爾は強い?術式と強さ・呪具を考察
強さや能力①天与呪縛
ではここからは漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾の強い術式や呪具をまとめてご紹介していきます。まず最初にご紹介するかっこいい伏黒甚爾の強い術式は「天与呪縛」です。天与呪縛とは生まれつき術者に何かしらのペナルティを課すことで強い圧倒的な力を得ることが出来る能力です。上述でご紹介した通り、かっこいい伏黒甚爾は呪力を生まれつき一切持っていません。実はこれは「天与呪縛」によるペナルティなのです。
確かに伏黒甚爾は「天与呪縛」によって呪力が無いため、呪術師に必要な術式を使うことが出来ません。しかし呪力を「天与呪縛」で縛った代わりに伏黒甚爾は人間離れした高い身体能力を持っています。また身体能力以外も強化されており、匂いだけで敵を追跡したりや呪力無しで呪霊を見ることが可能となっています。この「天与呪縛」による力は非常に強力であり、作中で一番強いとされる呪術師・五条悟から「バケモノ」と評されています。
強さや能力②武器庫呪霊
2つ目にご紹介するかっこいい伏黒甚爾の強い術式及び呪具は「武器庫呪霊」です。伏黒甚爾が漫画呪術廻戦の作中で使用した武器庫呪霊とは他の呪霊と一風変わった呪霊であり、正式名称が不明であることから「武器庫呪霊」と呼ばれています。正式名称が分からない武器庫呪霊はその名の通り多数の武器や低級の呪霊を身体に取り込むことが出来る小型の呪霊となっており、漫画呪術廻戦の作中で伏黒甚爾が自らの手で飼育しています。
伏黒甚爾はそんな飼っている武器庫呪霊に大量の呪具を取り込ませ、いつでも戦闘の際に取り出せるようにしています。しかし武器庫呪霊は呪力を持った呪霊であるため、呪力を持たない伏黒甚爾にとって居場所を察知されてしまう危険な代物です。そのため伏黒甚爾は武器庫呪霊を小さくして飲み込み、体内の中に隠してしまっています。しかし武器庫呪霊は伏黒甚爾が五条悟に殺されたため、夏油傑に使役されることになりました。
強さや能力③天逆鉾
3つ目にご紹介するかっこいい伏黒甚爾の強い術式及び呪具は「天逆鉾(あまのさかほこ)」です。漫画呪術廻戦の作中で伏黒甚爾が使用した天逆鉾とは武器庫呪霊に格納されている呪具の1つであり、刃が二つに分かれた小さな刀の形状が特徴となっています。小刀の形をした天逆鉾は伏黒甚爾が使う呪具の中でも反則並みに強い呪具とされています。その能力は「術式を無効化する」であり、どんな術式でも天逆鉾には一切通用しません。
基本漫画呪術廻戦に登場する呪術師は呪力が源となっている術式を使って戦います。なので天逆鉾を使用する伏黒甚爾は呪術師が一番驚異と感じる存在なのです。おそらくこの天逆鉾の強い能力から伏黒甚爾は「術師殺し」とあだ名されているのでしょう。漫画呪術廻戦の作中で一番強いとされる五条悟は「無下限呪術」で全ての攻撃を無効化出来ます。しかし五条悟は天逆鉾の能力で術式を破られ、一度伏黒甚爾に倒されてしまいました。
強さや能力④万里ノ鎖
4つ目にご紹介するかっこいい伏黒甚爾の強い術式及び呪具は「万里ノ鎖」です。漫画呪術廻戦の作中で伏黒甚爾が使用した万里ノ鎖とはその名の通り鎖の形をした呪具であり、武器庫呪霊の中に普段格納されています。形だけを見ると、万里ノ鎖はただの鎖です。しかし万里ノ鎖は無限に伸び続けることが出来るといった便利な能力を持っています。ただ端を観測されてしまうと、万里ノ鎖は無限に伸び続けるという能力を失ってしまいます。
過去の出来事を描いた漫画呪術廻戦の懐玉編でかっこいい伏黒甚爾は星漿体の天内理子を殺害するよう3000万円で盤星教「時の器の会」から依頼されます。依頼を受けた伏黒甚爾は邪魔となる五条悟を弱体化させ、天内理子の暗殺を実行に移します。この時伏黒甚爾は万里ノ鎖を武器庫呪霊に用意しました。その後伏黒甚爾は最も強い力を持つ五条悟と対峙し、術式を無効化する天逆鉾を万里ノ鎖に繋いで遠距離から攻撃を仕掛けました。
強さや能力⑤名称不明の刀
最後にご紹介するかっこいい伏黒甚爾の強い術式及び呪具は名称不明の刀です。漫画呪術廻戦の作中で伏黒甚爾が使用した名称不明の刀とは大きな刃を持つ太刀のような形をした呪具であり、作中内で名前が一切判明していません。上述でご紹介した通り伏黒甚爾は漫画呪術廻戦の過去編で天内理子を殺害しようとします。しかし五条悟に邪魔されることとなり、伏黒甚爾はこの名前が未だ分かっていない刀の呪具を初めて使用しました。
名前が分かっていないものの、この名称不明の刀はかなり強い呪力が込められた呪具となっており、単体でも非常に強力であると考えられています。しかし伏黒甚爾は名称不明の呪具の刀を囮に使い、必殺武器である天逆鉾を悟られないようにしました。漫画呪術廻戦の作中で復活した伏黒甚爾は「游雲」という特級呪具を使用しています。名称不明の呪具の刀は「游雲」と同じ5億の価値があるため、特級呪具の1つといっていいでしょう。
伏黒甚爾と五条悟の戦いや死亡シーン・恵との関係を考察
考察①天内理子の護衛任務に就く五条悟と夏油傑
ではここからは漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾の五条悟との戦いや死亡シーン、伏黒恵との関係をまとめてご紹介していきます。本編の過去を描いた漫画呪術廻戦の懐玉編で呪術高専の生徒だった五条悟と夏油傑は天内理子の護衛を任されます。天内理子とは不死の呪術師「天元」の新たな器である天漿体(てんしょうたい)でした。「天元」の器との同化が時期を迎えていたため、天内理子の護衛は非常に重要な任務でした。
一方暗殺者として裏で活躍していたかっこいい伏黒甚爾は「盤星教」から天内理子を殺すよう依頼を受けます。この「盤星教」は「天元」を神と崇める宗教団体であり、不純物と考えた天内理子を消そうと考えていました。依頼を受けた伏黒甚爾は五条悟と夏油傑が護衛を務めていると知り、天内理子に懸賞金を懸けて呪詛師を雇います。呪詛師達はもちろん五条悟に完敗を喫します。しかしこれは伏黒甚爾が考えた天内理子暗殺の作戦でした。
考察②術式無効化で五条悟が敗北
五条悟は2日間もの間、術式を使用し続けて伏黒甚爾が雇った呪詛師達を倒します。しかし五条悟は術式の使いすぎで消耗仕切っていました。すると伏黒甚爾は天内理子に懸けた賞金を完全に解きました。賞金が解かれたことを知った五条悟は安心し、持ち前の強い術式を解いてしまいます。この時突然伏黒甚爾が奇襲し、五条悟に襲いかかります。実は伏黒甚爾は五条悟に呪詛師達と戦わせ、チート級の力を弱体化させようとしていたのです。
五条悟は得体の知れない謎の力を持つ伏黒甚爾を危険視し、自身の術式を駆使して迎撃します。しかし五条悟の術式は天与呪縛の能力を使った伏黒甚爾に効きませんでした。一方伏黒甚爾は術式を無効化する天逆鉾を使い、完全防御の術式・無下限呪術を打ち破ります。無下限呪術を失った五条悟はいくら最強の強さを持っていたとしても赤子に等しい存在です。これにより伏黒甚爾は五条悟を打ち破り、天内理子の暗殺に向かうのでした。
考察③夏油傑との一騎打ち
激戦の末、五条悟を倒したかっこいい伏黒甚爾は天内理子の下へ駆けつけます。一方不死の呪術師「天元」の器となった天内理子は伏黒甚爾が来る前、心の中で生きたいと願っていました。この気持ちに気付いた夏油傑は「天元」の器になることをやめたらいいと天内理子に提案しました。この夏油傑の提案を聞いた天内理子は「天元」の器になることを拒否します。そして天内理子は自分で決めた世界を歩むと決意し、輝かしい姿を見せるのでした。
しかし天内理子の運命は残酷でした。天内理子が輝かしい姿を見せた時、密かに伏黒甚爾がその場に到着していました。そして伏黒甚爾は天内理子の脳天を撃ち抜きます。これにより天内理子は絶命してしまいました。その光景を見た夏油傑は激怒し、伏黒甚爾と戦闘になります。しかし夏油傑は天逆鉾を使う伏黒甚爾に圧倒され、大敗を喫してしまいました。その後伏黒甚爾は夏油傑を生かし、天内理子の死体を持って去っていきました。
考察④五条悟の復活
夏油傑と五条悟を倒し、無事天内理子殺害の依頼を完遂させた伏黒甚爾。その後伏黒甚爾は依頼を受けた「盤星教」の下を訪れ、天内理子の死体を渡して報酬を受け取りました。しかし帰路についた伏黒甚爾は死亡したはずの五条悟と再会します。実は五条悟は死の瞬間に傷を治す「反転術式」を会得し、復活をはたしたのです。特に2人に戦う理由が無かったのですが、呪力を持たない伏黒甚爾と最強の五条悟は再度激突することになりました。
伏黒甚爾は術式を破る天逆鉾を持っているため、五条悟に勝ち目がありませんでした。しかし「反転術式」を会得した五条悟は「術式反転」という技も会得し、全てを吹き飛ばす「術式反転『赫』」を身につけます。さらに五条悟は「術式順転」と「術式反転」を掛け合わせた五条家の奥義「虚式『茈』」さえも習得していました。大きく成長した五条悟に伏黒甚爾は大苦戦し、五条家の秘伝奥義で左の脇腹と左腕を抉られて大敗を喫してしまいました。
考察⑤名言「自尊心(それ)は捨てたろ」
天内理子を殺害したことにより伏黒甚爾が五条悟と敵対視する理由はありませんでした。さらに五条悟は伏黒甚爾自身が天才と認めた最強の呪術師です。このことから伏黒甚爾が五条悟と戦う理由は何一つ無いといえます。しかし伏黒甚爾は五条悟を倒して呪術界に認めて貰いたいという感情が芽生えていました。上述でご紹介した通り伏黒甚爾は生まれつき呪力を持っていなかったため、禪院家から日陰者扱いされる日々を送っていました。
これに不満を抱いた伏黒甚爾は禪院家から出奔し、暗殺者としての道を歩み始めます。しかし伏黒甚爾は五条悟と再度対峙した時、不運な運命を辿る自分を肯定し、理由が無い戦いを挑んでしまいます。その感情を知った伏黒甚爾は上記のかっこいい名言を呟き、左の脇腹と左腕を抉られるという致命傷を負ってしまいました。もし伏黒甚爾が自身のことを最後まで肯定しなければ、再度戦った五条悟に勝利していたのやもしれません。
考察⑥息子・伏黒恵を思い出す
上述でご紹介したかっこいい名言を呟いた後、死の淵に立った伏黒甚爾はあることを思い出します。それは息子である伏黒恵とその母親でした。確かに伏黒甚爾は伏黒恵を放置し、その時の妻と共に姿を消してしまった最低な男です。しかし伏黒甚爾は心の中で息子の伏黒恵とその母親を愛していました。そんな伏黒甚爾を見た五条悟は言い残すことが無いか尋ねます。この慈悲の言葉を聞いた伏黒甚爾は静かに「ねぇな」と答えました。
しかし「ねぇな」と答えた後、伏黒甚爾は2、3年の内に息子の伏黒恵が禪院家に売られてしまうことを五条悟に明かします。禪院家は上述の通り術式至上主義の家系であり、呪術師にならない者を人間として扱っていませんでした。おそらく伏黒甚爾は最後の親心として、最低最悪の禪院家に売られてしまう伏黒恵を五条悟に託したかったのでしょう。五条悟に息子の伏黒恵の今後を明かした後、伏黒甚爾は静かに息絶えてしまうのでした。
考察⑦伏黒甚爾の遺言を聞き入れた五条悟
息子の伏黒恵が禪院家に売られてしまうことを明かして絶命した伏黒甚爾。その後五条悟は禪院家に売られる伏黒恵の下を訪れました。まだ小学生だった伏黒恵は呪力を持たない姉の伏黒津美紀が幸せになるかだけを考えていました。そのため禪院家に売られることに強い抵抗を持っていませんでした。もちろん禪院家が呪力を持たない伏黒津美紀を伏黒恵の狙い通り幸せにするはずがありません。それは五条悟も十分理解しています。
なので五条悟は五条悟を買い取り、禪院家に売られる計画を阻止しました。そう、五条悟は死の淵にあった伏黒甚爾が残した遺言を聞き入れたのです。そして五条悟は最強の自分についてこれるぐらい強くなれと語り、伏黒恵を呪術高専東京校に入学させます。これが伏黒恵の呪術高専東京校に入学した理由となっています。その後東京呪術高専に入学した伏黒恵は禪院家の式神術「十種影法術」を使いこなすほどの呪術師に成長しました。
伏黒甚爾の現在は?復活した?
復活の経緯①オガミ婆の降霊術
上述でご紹介した通り、かっこいい伏黒甚爾は漫画呪術廻戦の過去編で死亡したキャラクターです。しかし五条悟は漫画呪術廻戦の本編で復活をはたします。ではここからは漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾の復活についてご紹介していきます。漫画呪術廻戦の渋谷事変編で呪霊に味方するオガミ婆は孫と共に「帳」を降ろし、呪術師達を侵入させないようにします。この時オガミ婆は孫を使い、死者を憑依させる降霊術を使いました。
オガミ婆が降霊術で呼び出した死者は五条悟に敗れた伏黒甚爾でした。伏黒甚爾が憑依した孫は格段にパワーアップし、2級呪術師の猪野琢真を圧倒して破ります。しかし伏黒甚爾の力が強大すぎたため、孫の身体は耐えることが出来なくなりました。伏黒甚爾を呼び出した時、オガミ婆は呪術師を殺すよう命令していました。この命令によって孫の身体を完全に支配した伏黒甚爾はオガミ婆を撲殺し、暴走してしまうことになるのでした。
復活の経緯②甚爾の暴走
孫の自我を奪い、オガミ婆を撲殺して擬似的な復活をはたした伏黒甚爾。オガミ婆の降霊術は非常に強力であり、使用者本人が死亡しても解けることがありませんでした。しかし本来憑依させた孫が死亡すると、降霊術は解けてしまいます。これは憑依させた存在が孫の呪力を利用しているからです。しかし上述でご紹介した通り孫に憑依した伏黒甚爾は生まれつき呪力を持っていないため、オガミ婆と孫が死んでも術が解けませんでした。
なので降霊術による束縛が効果を成さないようになり、伏黒甚爾は本能のままに動く怪物と化してしまいます。生きていた頃の伏黒甚爾は冷酷な性格をしている暗殺者であったものの、決して本能のままに殺人を犯す人間ではありませんでした。しかし蘇った伏黒甚爾は降霊術で呼び出された存在であるため、闘争本能が全てを支配してしまいます。この闘争本能によって伏黒甚爾は強い相手を求めて1人渋谷駅周辺に歩みを進めるのでした。
復活の経緯③陀艮を圧倒し祓う
降霊術によって伏黒甚爾が暴走した一方で息子の伏黒恵は七海健人と禪院真希と共に、特級呪霊の陀艮と激戦を繰り広げていました。陀艮とは海を恐れる人間の心から生まれた特級呪霊であり、タコのような姿が大きな特長となっています。タコのような姿をした特級呪霊の陀艮は水による攻撃を得意としており、「蕩蘊平線」と呼ばれる領域展開を有していました。また陀艮は最強の特級呪霊であるため、本来簡単に祓うことが出来ません。
そんな陀艮と戦う伏黒恵や七海健人、禪院真希達の下に暴走した伏黒甚爾が乱入します。この時伏黒甚爾は伏黒恵が作った穴を使い、領域展開を行なう陀艮の下に辿り着いたのです。戦いに乱入した伏黒甚爾はおもむろに禪院真希の特級呪具「游雲」を奪い、特級呪霊の陀艮に襲いかかります。そして伏黒甚爾は驚異的な力を駆使して圧倒し、伏黒恵と伏黒甚爾の正体に気付いた禪院直毘人と共に特級呪霊・陀艮を祓うことに成功しました。
復活の経緯④息子を襲い自害
伏黒甚爾は伏黒恵らと共に強敵である特級呪霊の陀艮を倒したものの、暴走する闘争本能が止まることがありませんでした。すると陀艮を倒した伏黒甚爾は伏黒恵に狙いを定め、渋谷の路地裏まで連れていきました。強敵を求める伏黒甚爾にとって伏黒恵は一番弱い呪術師でした。しかしなぜか伏黒甚爾は伏黒恵と戦うことにします。降霊術で蘇った伏黒甚爾は圧倒的な力を弱めようとせず、息子の伏黒恵に全く勝ち目がありませんでした。
しかし戦いの中で伏黒甚爾は本来戻ることの無い記憶や理性を取り戻していきます。記憶と理性を取り戻した伏黒甚爾は伏黒恵へ名前を問います。そして「伏黒恵」の名前を聞いた伏黒甚爾は息子を完全に思い出し、自身を殺した五条悟が遺言を聞き入れたことを理解します。その後伏黒甚爾は満足気な表情を浮べながら「よかったな」と呟き、自害してしまいました。一方父親の死を見たショックからか伏黒恵はただその場に立ち尽くすのでした。
伏黒甚爾と禪院真希は親子?呪具の行方も考察
考察①伏黒甚爾と禪院真希は親子関係?
ではここからは漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾と禪院真希の関係についてご紹介していきます。上述で少しご紹介した禪院真希とはその名の通り禪院家出身のかわいい女性キャラクターであり、2年生として呪術高専東京校に通っています。禪院家の生まれである禪院真希は伏黒甚爾と同じく「天与呪縛」で呪力が生まれつき縛られており、禪院家に重要な術式の使用や敵対する呪霊を目視することがまったく出来ません。
しかし禪院真希は呪具使いの天才であり、伏黒甚爾と同じく呪具を使えば右に並ぶ者がいません。そんな禪院真希は伏黒甚爾と共通点があまりに多いため、登場当初2人が親子なのではないかと考察されていました。しかし漫画呪術廻戦の42話で禪院真希は「扇」という人間の子供であると明かされ、伏黒甚爾と親子関係に無いことが分かりました。ただ扇が男性か女性か判明していないので、真相についてははっきりと判明していません。
考察②呪具の行方
漫画呪術廻戦の過去編で伏黒甚爾は五条悟に倒され、死亡してしまいます。では伏黒甚爾が所持していた天逆鉾や万里ノ鎖といった呪具はいったいどうなったのでしょうか。特に術式を完全に無効化である天逆鉾の行方は非常に重要となってきます。伏黒甚爾は生きていた頃、大量の呪具を武器庫呪霊に格納していました。この武器庫呪霊は伏甚爾が死亡したことで飼い主を失ってしまい、夏油傑のものになってしまいます。
そのため漫画呪術廻戦の本編では夏油傑が武器庫呪霊を持っていることになっています。もし伏黒甚爾が格納したままであれば、大量の呪具は夏油傑のものになったと考えられます。これが正しければ、夏油傑は術式さえ無効化する呪具を持った最強の存在といえます。おそらく今後の展開で伏黒甚爾が残した呪具の行方は明らかになることでしょう。
伏黒甚爾と伏黒恵の声優
伏黒甚爾の声優は誰になる?
本記事の最初にご紹介した通り、漫画呪術廻戦は2020年の10月にアニメ化されました。ただかっこいい伏黒甚爾は未だ登場していません。しかしアニメ呪術廻戦は2021年1月現在も放送中であり、伏黒甚爾が登場する可能性が十分にあります。伏黒甚爾は漫画呪術廻戦の中で特にかっこいいキャラクターです。もし登場すれば、おそらく伏黒甚爾を演じる声優はイケメンキャラに定評がある宮野真守あたりになるのではないでしょうか。
伏黒恵の声優
アニメ呪術廻戦で伏黒甚爾の息子・伏黒恵を演じた声優は日本の男性声優である内田雄馬です。伏黒恵を演じた内田雄馬とは2012年にデビューしたアイムエンタープライズ所属の男性声優であり、声優兼歌手の内田真礼の弟として知られています。そんな内田雄馬は主人公役に適した声質の持ち主であり、これまで「ガンダムビルドファイターズドライ」のコウサカ・ユウマ役や「弱虫ペダルシリーズ」の新開悠人役などを担当しています。
伏黒甚爾に関する感想や評価
呪術廻戦読む度に思う、伏黒甚爾まじでかっこいい
— あまね (@Aman_57fg) January 17, 2021
漫画呪術廻戦に登場する伏黒甚爾に関する感想では伏黒甚爾がかっこいいといった感想が多く寄せられていました。確かに伏黒甚爾は息子を見捨てる最低な性格をしているものの、整った容姿と五条悟を上回る強さを兼ね備えた非常にかっこいいキャラクターとなっています。このかっこいい姿から伏黒甚爾は漫画呪術廻戦でトップクラスの人気を博しています。
伏黒甚爾。えげつないくらいのろくでなし。だけどくそ強い。 pic.twitter.com/M7WxYKdBI1
— ナガイ (@tyokutyoku0706) October 23, 2020
漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾に関する感想では伏黒甚爾が強いといった感想も多く寄せられていました。伏黒甚爾は「天与呪縛」で生まれつき呪力を持っていないものの、驚異的な身体能力と呪具を扱う才能を持っています。その実力は非常に高く、一度五条悟と夏油傑の2人をいとも簡単に打ち破りました。なので伏黒甚爾は漫画呪術廻戦でトップクラスの強さを持ったキャラクターであるといっていいでしょう。
父親をやめた伏黒甚爾が、人生最後に思い出したのが息子の事だったってのがほんとしんどい
— さ の (@_tdrki) December 10, 2020
漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾に関する感想では最後に注目する感想も多く見受けられました。かっこいい伏黒甚爾は復活して成長した五条悟に完敗し、死亡してしまいます。五条悟に敗れて最後を迎える伏黒甚爾は伏黒恵のことを思い出し、五条悟に息子の運命を委ねる遺言を残しました。この最後に息子を大事にする死亡シーンは多くの伏黒甚爾ファンを涙させました。
伏黒甚爾まとめ
本記事では漫画呪術廻戦に登場するかっこいい伏黒甚爾について強い術式及び呪具や五条悟との戦い、伏黒恵との関係などをまとめてご紹介しました。伏黒甚爾は息子である伏黒恵を置いて蒸発してしまったものの、息子を五条悟に託す優しい心と強い力を持った魅力的なキャラクターでした。もしまだ漫画呪術廻戦を読んだことが無い方は是非一度ご覧頂き、かっこいい伏黒甚爾の活躍をチェックしてみて下さい。