【呪術廻戦】存在しない記憶は虎杖の術式？発動条件や順平・東堂の伏線なども考察

人間の負の感情によって誕生した化け物や呪霊を次々と呪術師が呪術によって祓っていく世界が描かれている「呪術廻戦（じゅじゅつかいせん）」は、2021年1月の時点では14巻まで単行本で刊行されている漫画となっています。週刊少年ジャンプによって2018年14号（3月）から連載がスタートした呪術廻戦では、さまざまな魅力を放っているダーク・ファンタジーが繰り広げられていきました。

岩手県出身の漫画家である芥見下々（あくたみげげ）さんによって描かれている呪術廻戦は、現在も連載中の漫画となっており、テレビアニメも放送されています。呪術廻戦では呪術師たちと具現化した呪いとなる呪霊との戦いが描かれていきました。作中に登場している存在しない記憶についても注目が集まるようになります。そこで、存在しない記憶とは？虎杖の術式？発動条件や強面の東堂や気弱な順平の伏線なども考察していきます。

450万部（2020年5月時点）のJC累計発行部数を記録している呪術廻戦は、好奇心旺盛な漫画家である芥見下々さんによって誕生した作品となっています。漫画家の芥見下々さんは、現在も連載中の呪術廻戦という漫画について他のジャンプ作品である「BLEACH」などからも大きな影響を受けていると語っていました。彼はその他にも国内外の漫画をはじめ小説や映画、テレビドラマも見ておりさまざまな要素を取り入れているそうです。

全国書店員が選んだおすすめコミック2019で第1位になった呪術廻戦は、それらの魅力的な要素が散りばめられているため多くの人から愛される作品に成長したのかもしれません。みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019で大賞を受賞した呪術廻戦は、毎日放送やTBS系列によってテレビアニメ（2020年10月から）として放送されています。映像や声優らの声の彩りも加わってより素晴らしい世界が広がっています。

幼少期に結婚を約束した祈本里香は車に轢かれて死亡してしまいました。成仏できなかった彼女は大好きな乙骨憂太の将来を案じて取り憑くようになります。気弱な乙骨憂太をいじめた人は次々と呪怨霊となった祈本里香によって復讐されることになりました。全ては気弱な乙骨憂太の仕業だとされて彼は死刑になってしまったのです。しかし、彼を助けようとする里香の力が凄すぎるため誰も彼を死刑にすることができませんでした。

魅力的なダーク・ファンタジーが広がっている呪術廻戦では、存在しない記憶について注目が集まるようになります。ドレッドヘアがよく似合っている東堂に突然溢れ出した存在しない記憶とは何を意味しているのでしょうか？そこで、謎めいている存在しない記憶とは？謎や伏線を考察していきます。

呪術廻戦で話題となっている存在しない記憶とは、宿儺の術式なのでしょうか？存在しない記憶についてさまざまに考察をしている人の中には存在しない記憶は宿儺の術式だと考察している人もいました。しかし、非常に奔放な性格の宿儺の術式の可能性はかなり低いと考察することができます。天上天下唯我独尊を生きる指針としている宿儺が扱う術式とは、料理に関する内容のものが多いからです。

彼が扱う術式を考察してみると今までも何かと料理にちなんだ発言をしていました。料理と記憶操作ではあまりにも繋がりがないため宿儺の術式と考えにくいのです。また、存在しない記憶が発動していた脹相との戦いを見ていた宿儺は、途中何が起こっているのかわからないという風に首を傾げていました。

呪術廻戦で存在しない記憶が計算高く狡猾な宿儺の術式でないとすれば、誰の術式なのでしょうか？考えられるのは彼の人格が宿っている虎杖でしょう。素直で人懐こい性格の虎杖の術式だと考察している人も多くなっています。漫画の2巻において最強の呪術師と自他ともに認めている五条悟に修業をつけてもらっていた虎杖は呪術が使えないと嘆いていましたが、今は使用できないもののいずれ使用できるようになるといわれていました。

誰とでもフレンドリーに接することができる虎杖の中に優れた才能が秘められていると見抜いていた五条悟は、いずれ相手の記憶を簡単に操作する術式を手に入れるだろうと考えていたようです。相手の記憶を操作する術式とは、まさに強面の東堂や呪霊と人間のハーフの脹相に沸き起こった存在しない記憶と考察することができます。発動条件や気弱な性格の順平の伏線にも注目が集まっていますが、虎杖の術式の可能性は高そうです。

呪術廻戦で登場している存在しない記憶が風変わりな人物ともすぐに仲良くなることができる虎杖悠仁の術式であるとしたら、存在しない記憶とはどのような力なのでしょうか？存在しない記憶についてさまざまな考察がされていますが、存在しない記憶の術式とは、新たな記憶を植え付けたり、失われた記憶を復活させたりする記憶操作による洗脳と考えることもできます。

常に片目を隠している順平や強面でかっこいいと評判の東堂の伏線などにも注目が集まっている呪術廻戦ですが、存在しない記憶が記憶操作による洗脳だと考察した場合、戦いをできるだけ避けたいと考えている虎杖が無意識に使用している可能性も高いです。優秀な教師である五条悟との修業においてもまだ能力が目覚めていないと話しているため、本能的に記憶操作をして無用な戦いを避けているとも考えることができるでしょう。

呪術廻戦で話題となっている存在しない記憶とは、じいちゃんの呪いと考察することもできるでしょう。さまざまな伏線から考察すると存在しない記憶とは虎杖の術式である可能性が高いと考えることができます。しかし、凶悪な宿儺の術式が心優しい虎杖に刻まれなかったことを考えると彼よりも先に素晴らしい能力を持っていたじいちゃんが、孫を守り抜くために呪いを掛けていたのかもしれません。

少し偏屈なところもあるじいちゃんは、病院に見舞いに来た虎杖に対して上記の画像のような遺言らしき言葉を放っています。このじいちゃんの言葉は、後々まで虎杖の心の拠り所となって力を与え続けていました。そのため、じいちゃんの愛情深い呪いを受けたことで、じいちゃんが死亡した後に呪霊が見えるようになったり、凶悪な宿儺の器となって人格を共有したりする力を得ることができたとも考えることができるのです。

呪術廻戦で左頬から額にかけて大きな傷跡がある東堂や無気力そうな外見を持っている脹相に存在しない記憶が突然沸き起こっていることから、何かしらの条件を満たしたことで発動したと考察することができます。そこで、存在しない記憶についてはシングルマザーの母親に育てられた順平の存在も伏線となっているようですが、まずは存在しない記憶の発動条件について考えていきましょう。

存在しない記憶は作中において二回登場していますが、登場回において共通していることが発動条件と考えることができます。共通点としては誰とでもすぐに仲良くなることができる虎杖が大ダメージを受けている状況下で敵であるはずの相手に存在しない記憶が沸き起こっていました。その存在しない記憶によって敵は自ら戦いを拒んで去っていったために、それ以上虎杖は戦わずに済んだのです。

呪術廻戦で存在しない記憶とはフレンドリーな性格の虎杖の術式？と囁かれていますが、発動条件としては対象の人物が強い願望を持っていることが必要となっているようです。存在しない記憶が沸き起こった二人はそれぞれ兄弟愛を持つ脹相や、退屈を嫌う東堂となっています。普段から強い願望を持っている相手は、存在しない記憶が発動しやすい人物なのかもしれません。

9話のオープニングもすでに死亡している順平の存在しない記憶では？と考察することができる呪術廻戦で、存在しない記憶が発動する際の共通点としては誰とでもすぐに仲良くなることができる虎杖は大量の出血をしていました。血だらけになってぐったりしている際に、これ以上攻撃を受けたら死亡するような時に相手の脳内では存在しない記憶が溢れ出ていたのです。

呪術廻戦で存在しない記憶は二回登場していますが、それ以外にも順平が登場している9話のオープニングでも披露されていました。さまざまな伏線が施されている作中で存在しない記憶が発動する際には、必ず戦っている相手は質問をしていました。さらに、素直な性格の虎杖はその質問に疑問を持ちながらも率直に答えています。その答えが相手が欲しがっていた回答である場合存在しない記憶が発動しているようです。

64話において誰にでも好かれる性格の虎杖は、かなり高感度をアップさせるような姿を披露していました。かつてデブだった小沢優子は半年後に痩せて美人になっています。女友達ですらすぐに小沢だとわからないくらいに痩せて綺麗になっていたのです。そんな彼女は偶然虎杖と再会します。あまりに変わった小沢を気付かないのではと心配した周囲の考えに反して虎杖はすぐに小沢だとわかって声をかけていました。

そこでは、憧れの相手にいわれたくないセリフを見事に回避するシーンが描かれていたのです。これらのことから、相手が望む答えを即座に与えることができる虎杖は、存在しない記憶を操ることができる人物なのかもしれません。綺麗になった小沢とのエピソードは存在しない記憶についての伏線ではないかと考えることもできるでしょう。

呪術廻戦で謎めいている存在しない記憶は、二回に渡って登場していました。一回目は34話～35話にかけて大きな身体を持った東堂との戦いにおいて披露されています。二回目は105話～106話に渡って史上最悪の呪術師といわれている脹相との戦いにおいて描かれました。二回に渡って登場した存在しない記憶は、人懐っこくて素直な性格の虎杖の強さや能力の伏線でもあったようです。

そこで、作中において二回に渡って登場している存在しない記憶の発動条件や悲しい最後を迎えた順平や友達思いの東堂などの伏線なども考察しながら紹介していきます。京都姉妹校交流会が描かれている34話～35話にかけて一回目の存在しない記憶が突然登場しました。そこでは学校の中で飛び抜けた実力を持っている東堂と戦うことになった虎杖は先制攻撃を放って戦いを進めていきます。

自分の攻撃に耐えた虎杖に驚きを隠せない東堂は、激しい戦いの最中に好きな女のタイプを質問してきました。不思議に思いながらも正直に答えた虎杖の言葉に衝撃を受けた東堂に存在しない記憶が溢れ出したのです。存在しない記憶の中では、大好きな高田に告白した東堂は振られています。振られた東堂をラーメンを奢ってやると優しく励ましている親友の虎杖の記憶が駆け巡り、数秒後には敵である虎杖を親友として扱っていました。

呪術廻戦・渋谷事変の105話～106話にかけては、どことなく浮世離れした雰囲気を持っている脹相との戦いにおいて二回目の存在しない記憶が披露されました。圧倒的な力を持っている脹相との戦いでは、トイレバトルが繰り広げられます。冷静沈着なロボットであるメカ丸のアドバイスや作戦を利用しながら戦った虎杖は、史上最悪の呪術師である脹相にようやくクリーンヒットを三発与えることができました。

兄弟愛が強い脹相を次第に追い込んでいく虎杖でしたが、一瞬の隙を突かれてカウンターを貰ってしまいます。カウンターが致命傷となって虎杖はダウンしてしまいました。倒れ込む虎杖に対して、弟たちに詫びを入れるようにいい放った脹相には、突然存在しない記憶が沸き起こります。その存在しない記憶の中で圧倒的な強さを放っている脹相は、大切な弟二人と自分を兄ちゃんと呼ぶ虎杖と四人でランチをしていました。

彼の頭の中には上記の画像のような仲睦まじく兄弟四人でランチをしているという存在しない記憶が沸き起こったのです。存在しない記憶から現実世界に戻ってきた脹相は動揺してしまいます。兄弟を何よりも大切にしている脹相は、今戦っている虎杖が自分の兄弟だということを思い出したかのように戦いの場を後にしました。

呪術廻戦の作中では二回も登場している存在しない記憶ですが、謎めいている存在しない記憶はアニメのオープニングにおいての順平とのシーンでも登場している？と話題になりました。そこで、現実的にあり得ないはずの順平とのシーンが存在しない記憶としてアニメのオープニングに登場しているのかなどを確認していきましょう。9話のオープニングにおいては上記の画像のような順平と一緒にお花見をしているシーンが描かれています。

そこには作中で登場しているほとんどのキャラクターが仲良さそうに笑顔でお花見を楽しんでいました。9話のオープニングでは、優秀な教師である五条悟の目が見えるようになっていたり、すでに死亡してしまっているはずの順平が笑顔で座っていたりしています。一旦は仲良くなったものの最終的に戦うことになった順平の隣には虎杖が笑顔で座っており、現実ではあり得ない光景が描かれているため何かの伏線なのかもしれません。

呪術廻戦で9話のオープニングのお花見のシーンには、気が弱い順平の姿や笑顔の虎杖の姿が描かれているため、ここでも存在しない記憶が描かれていると話題になりました。何かの伏線では？と考察することができる9話のオープニングのシーンは、「草上の昼食」というクロード・モネが描いた絵が元ネタとなっています。仲間たちが楽しそうに笑っていたり、木へ寄りかかっていたり、あらゆる配置が同じになっていました。

元ネタとされているモネのこの絵にはさまざまなエピソードやいわくがありました。大がかり過ぎたこの絵は、最終的に完成させることができなかったといわれています。さらに、大家に借金のかたに奪われていた時期があったために、自分の元に戻ってきた際には右半分が腐っていたそうです。かなりのいわくがある絵を元ネタにしていることから何かの伏線と考察することもできるでしょう。

呪術廻戦で存在しない記憶などの伏線によってより物語が謎めいて面白いと感じている人は多いようです。9話のオープニングにおいてもすでに存在するはずのない順平の姿が描かれているため存在しない記憶の一つであることは間違いないでしょう。また、元ネタとされているモネの絵は、ある人物の絵を模倣したものであることもわかっています。さらに、その元ネタの絵は最終的に完成することはありませんでした。

これらの伏線から考察していくとフレンドリーな性格の虎杖の今後を意味していると考えることもできます。お花見のシーンではかつて仲良しだった順平らがいるものの虎杖を快く思っている人物は描かれていませんでした。彼の術式となる存在しない記憶とは、人の懐に入ることと考察することができますが、それは誰かの模倣であって最終的には完成しないことを意味しているのかもしれません。

呪術廻戦で存在しない記憶と深い関係にありそうな虎杖は、天与呪縛の持ち主と考えることもできます。天与呪縛とは、五体不満足な与幸吉や眼鏡をかけた禪院真希が持っている能力となっており、何かを失う代わりにそれと同等の素晴らしい力や能力を手にすることができる力となっています。生まれつき身体能力が高くピンチの際には存在しない記憶が発動して命が助かっていることからも彼には天与呪縛の力があるのかもしれません。

呪術廻戦の作中において誰とでもすぐに仲良くなることができる虎杖の両親や家系は謎に包まれたままとなっており、明らかになっていません。彼にはおじいちゃんがいたものの、病院に入院していましたがすでに亡くなっています。孫である虎杖にはいくつかの遺言を残していますがそれが何かの伏線であることは間違いないでしょう。凶悪な宿儺の器となっていることからも、相当な力を持った人物の子供であると考えられます。

呪術廻戦では存在しない記憶に関して気弱な性格の順平や意外と仲間思いの東堂などのさまざまな伏線が施されていますが、人懐っこい性格の虎杖が人を殺したくない理由は何なのでしょうか？彼が人を殺したくない理由は、大好きだったおじいちゃんの遺言によるものなのかもしれません。彼は人を一度でも殺してしまうと大切なものの価値や命の価値があいまいになってわからなくなるとも話していました。

呪術廻戦において登場している存在しない記憶がめちゃくちゃ面白かったと感想を寄せている人は意外と多くいました。ノリが良く明るい性格の虎杖は、すでに亡くなってしまったおじいちゃんが放った遺言をしっかりと胸に刻んで生きていました。そのため、できるだけ人を殺さないように生きてきたのです。多くの謎を秘めている彼ですが、ピンチの時には存在しない記憶が発動して難を逃れていました。

呪術廻戦ではドレッドヘアがかっこいいと評判の東堂の存在しない記憶が丁寧に描かれていると感想を寄せている人もいました。そのため、複雑でありながらもわかりやすかったとコメントしている人もいます。暇を何よりも嫌う東堂は自分に刺激を与えてくれる存在を常に求めていたようです。しかし、敵であったはずの虎杖が存在しない記憶によって親友だと認識した際にはあっさりと戦いを止めていました。

呪術廻戦を毎回楽しみにしている人の中には、今回も面白かったとコメントしている人もいました。存在しない記憶を見ることができて大満足だと感想を寄せている人もいます。作中では存在しない記憶は二回登場していることになっていますが、9話においてのオープニングに関してもすでに死亡してしまっている順平の存在しない記憶ではないのか？と考えている人は多かったようです。

呪術廻戦で特殊な能力を持っている虎杖は、ピンチに陥った際に存在しない記憶が戦っている相手に発動して難を逃れるというシーンを作中で二回も披露していました。強面の東堂も兄弟思いの脹相もあと一歩というところまで追い詰めておきながら存在しない記憶によって、素直な性格の虎杖を親友だったと思い出したり、兄弟だったのかと動揺したりして戦いを終わらせていたのです。