2021年02月05日公開
2021年02月05日更新
呪術廻戦はつまらない?あらすじ・評価や面白くないと言われる理由を考察
人気急上昇中の『呪術廻戦』に対しての感想や意見の中には、他のアニメのあらすじなどのパクリが多くてつまらないという声があります。ネットにあげられている『呪術廻戦』に対しての意見や感想の中には、たしかに「つまらない」という声も存在するのですが、どうやらそれらには理由が存在するようです。『呪術廻戦』がつまらないと低い評価を受けている理由や原因などを考察するとともに、『呪術廻戦』の魅力、また『呪術廻戦』の感動的な名セリフなどをご紹介します。
目次
呪術廻戦とは?
アニメやコミックの『呪術廻戦』の評価がグングン上がっています。『呪術廻戦』は、怨霊や鬼などを退治するという点では、大ヒット作品となった『鬼滅の刃』や『BLEACH』と同じジャンルの漫画です。『呪術廻戦』の連載が始まった直後は「あらすじは、過去の漫画のパクリ」などと低い評価が付けられていましたが、アニメ化される頃になると『呪術廻戦』の人気が高まり、良いという感想や高い評価が見られるようになりました。
『呪術廻戦』の人気が急上昇した理由の一つは、他の作品と同様に、アニメ化された点にあります。ところが、アニメ化されたと同時に『呪術廻戦』に対して「つまらない」という低い評価も下され始めました。『呪術廻戦』の「つまらない」とされる理由や、「ほかのアニメのパクリ」とされる原因のいくつかを、ご紹介します。
呪術廻戦の概要
『呪術廻戦』は、岩手県出身の漫画家である芥見下々(あくたみげげ)による作品です。集英社の『週刊少年ジャンプ』に、2018年から連載されているダークファンタジー・バトル漫画です。コミックスは2021年1月現在で既刊14巻であり、世界販売累計2500万部を突破する大人気作品となりました。2020年10月からテレビアニメ版『呪術廻戦』がTBS系で放映され、2021年1月からは『呪術廻戦』の第2クールが放映されます。
呪術廻戦のあらすじ
仙台で祖父と暮らしていた虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、驚異的な身体能力を持つ高校生でした。「人を助けろ」という祖父の遺言に従い生きていきます。偶然に呪い(妖怪のようなもの)を飲み込み、そのせいで呪術師としての力を持つようになります。特級呪術師の五条悟から「今死ぬか、最強の呪いを食いつくしてから死ぬか、選べ」と言われ都立呪術高専に転校し、様々な出来事に遭遇していきます。
呪術廻戦のアニメ・漫画はつまらない?理由を考察
出典: https://abema.tv
『呪術廻戦』の人気が高まるにつれ、つまらないという声も多くなりました。感想や評価の声の中には「あらすじは、他のアニメのパクリだな」「パクリが多くてつまらない」など、辛辣な感想や意見も多くみられました。『呪術廻戦』がつまらないと評価されることを多角的に考察すると、主に七つの観点からの感想に基づいています。面白いかつまらないかは主観ですが、つまらないという理由の中には納得できるものもあります。
考察①ナルトやBLEACHのパクリ?
『呪術廻戦』のストーリー開始の部分のあらすじは、『週刊少年ジャンプ』の大ヒット作品である『ナルト』のパクリではないかという意見・感想があります。またダークファンタジーの面からは、セリフ回しや術名などのあらすじが、やはり『週刊少年ジャンプ』の名作である『BLEACH』のパクリだという意見・感想が見られます。他にも『ハンター・ハンター』のあらすじのパクリだという意見や感想が見られます。
『呪術廻戦』のストーリーや必殺技が他のアニメの二番煎じだから「つまらない」と低い評価をする声に対して、「読み込んでいないから」と反論する声もあります。しかし何度も読み返すことができるコミック版であればまだしも、アニメ版で瞬時に理解するには『呪術廻戦』の設定には難しいものがあるのは事実です。
考察②主人公の動機づけ
主人公が呪術師になる強い動機が見られないという意見や感想もありました。「普通、追い込まれるとかさ、あるでしょ」というような意見や感想があり、主人公の「意気込み」のようなものが見えないと批判されています。必然性も危機感も感じない主人公に、気持ちが入り込めないからつまらないのです。身近にも感じず、『週刊少年ジャンプ』のファン以外には受け入れがたい設定と批判されているというわけです。
考察③術式などの設定が難しい
『呪術廻戦』の術式名は難解な漢字を使い、その描写も非常に理解し辛いものになっています。このため理解できない層からは「つまらない」とレッテルを貼られてしまっています。ストーリーが進むにつれて、登場する呪術師も増え、それに伴って術式も増えます。コミックスで読み返すほどのファンであればまだしも、アニメを見ただけの視聴者としては「よくわからないから、つまらない」と低い評価や感想となってしまうのです。
考察④モヤモヤが残るストーリー展開
『呪術廻戦』は、勧善懲悪ではありません。寧ろ「なぜ、そうなるの?」という裏切りの結末が多く、それらが蓄積することでモヤモヤ感が残ります。『呪術廻戦』のバトルシーンを見終わっても「スカッとせず、つまらない」という感想や評価があるのは、このためです。対戦相手を完全に倒すこと自体が少なく、『週刊少年ジャンプ』の持ち味である「友情・努力・勝利」という要素を満たしません。
考察⑤可愛い女の子キャラが少ない・恋愛要素がない
『呪術廻戦』に登場する女性キャラクターには、いわゆるホンワカした「萌えキャラ」が存在しません。例えば『BLEACH』の織姫であったり、『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃のようなキャラクターは『呪術廻戦』には登場しないのです。そして『呪術廻戦』は学園ベースの漫画ではあるものの、恋愛要素が皆無です。このため「女性キャラに対してのワクワク感がなくて、つまらない」と低い評価をする声があるようです。
考察⑥作画が嫌
原作コミックスの『呪術廻戦』のタッチには、独特の味があると評価されています。これに対してアニメ化された『呪術廻戦』は、『賭ケグルイ』などで有名なアニメ制作会社MAPPAが作りました。綺麗な仕上がりで、それが寧ろ「まつげが長すぎて、少女漫画みたいで嫌だ」などとアンチをうみました。作画が「つまらない」に直結するわけではありませんが、「アニメはもう見ない」という感想や評価が見られるようになりました。
考察⑦声優に違和感がある
作画同様に、『呪術廻戦』の主人公である虎杖悠仁の声がイメージに合わないという厳しい感想や評価があります。虎杖悠仁の声は声優の榎木淳弥が担当していますが、「さらっとしすぎている」「熱が感じられない」など、批判的な感想や評価が見られます。アニメ『呪術廻戦』のシリーズが続き、アニメのイメージと榎木淳弥の声のイメージが定着していけば、評価や感想も変わっていくと考えられています。
呪術廻戦のアニメ・漫画は面白い?魅力を考察
『呪術廻戦』の魅力を考察すると、「つまらない」と低い評価をしていた意見とは真逆の理由が挙げられます。『呪術廻戦』は「他のアニメのパクリだ」という感想や「あらすじが、よくある話」などと否定的な意見が見られる一方で、「テンポが良い」「ジャンプらしい味」「伏線に期待できる」などという声もあるのです。『呪術廻戦』の様々な魅力の中から、代表的な5つの魅力をご紹介します。
面白い魅力①魅力的なキャラ
漫画において、登場人物の個性は最大の魅力です。『呪術廻戦』では、主人公の虎杖悠仁にまず魅力があります。言動がネアカの代表例のような存在であるにも関わらず優しさを兼ね備えた点は、まさに主人公であるといえます。他にもコンビニの「おにぎりの具」しかしゃべらない狗巻棘、人語を話すパンダ、チャラいにも関わらず最強の呪術師である五条悟など、バラエティーに富み、かつ魅力的なキャラが多々登場します。
面白い魅力②ストーリー構成
『呪術廻戦』の最大の魅力は、その伏線の巧妙さにあるといえます。アニメ視聴だけで理解するには、『呪術廻戦』は複雑なのかもしれません。原作コミックスを読み返すことにより、ストーリーの緻密さが理解できます。また、前日譚として正式発刊された『呪術廻戦』の0巻である『東京都立呪術高等専門学校』を介することで、さらに理解が深まります。こうしたストーリー構成の上手さが読者を惹きつけると評価されているのです。
面白い魅力③かっこいい技
『呪術廻戦』は、妖怪となった「呪い」と呪いを祓う呪術師とのバトルが軸になっています。この時披露される「技」の名前が魅力的でかっこいいと高い評価を得ています。『BLEACH』でも必殺技が難解な漢字を使っていましたが、『呪術廻戦』でも同じ演出が施されています。特徴的で大きなフォントを使うことで、衝撃的なインパクトを与えてくれているのです。『呪術廻戦』がバトル系漫画であるからこその演出です。
面白い魅力④OPラストの花見の人数が増えている
『呪術廻戦』は、演出の緻密さや伏線の複雑さに魅力があるといわれています。『呪術廻戦』のオープニングテーマやエンディングテーマに対しては「かっこいい」と高い評価があるのですが、特にオープニングの終盤に見せる仕掛けが凝っていると評判になっています。花見のシーンですが、そこに描かれているキャラが徐々に増えていくのです。他にも意味不明なセリフが実は逆再生など、様々なところに仕掛けが施されているのです。
面白い魅力⑤打ち切りの危機に瀕した際の打開策
原作漫画版『呪術廻戦』は、連載時に打ち切りの危機に瀕したことがありました。それを回避できたのは「主人公を殺すという、思い切った展開」だったのです。連載時、メインキャラの3人のうちの1人が死ぬと予告されます。次週までお預け状態となったファンは、盛り上がりました。この展開は、アニメ版でいうところの第3話と第4話を指します。主人公の死という奇策は、『呪術廻戦』の最大の魅力に繋がっていたのです。
呪術廻戦のかっこいい名言や名セリフ集
大ヒットする漫画には、名セリフや名言が存在します。例えば『あしたのジョー』の「燃え尽きちまったぜ」や『新世紀エヴァンゲリオン』の「逃げちゃだめだ」など、中には社会的ブームにまでなったセリフなどもあります。急激に人気度を高めている『呪術廻戦』にも、「これは逸品」といえる名セリフや名言ともいえるようなものがあります。「つまらない」と低い評価もある『呪術廻戦』の名セリフと言われるものをご紹介します。
呪術廻戦の名言①「俺は正義の味方じゃない…」
『呪術廻戦』は勧善懲悪の物語ではありません。地球全体を救うために立ち上がったヒーローもいませんし、無敵の力を誇る超人もいません。この名言はメインキャラクターの一人である、呪術師の伏黒恵のセリフです。場所は呪いが現れた少年院です。
俺は正義の味方ヒーローじゃない、呪術師なんだ
伏黒恵の「不平等に人を助ける」という信念が、『呪術廻戦』ファンたちの間では断トツで人気です。「リアルだよね」「正論」など、このセリフに対しての高い評価がネットでは多く見られます。伏黒恵の淡白なキャラが、このセリフの後、人間味を強く感じる存在になったといわれます。
呪術廻戦の名言②「懸けられるわ…」
釘崎野薔薇のセリフです。なぜ東京に来たのか、という質問を釘崎野薔薇はされました。その返答に「田舎が嫌だった」と返します。たったそれだけの理由で呪術師として命を懸けられるのかと聞かれます。
懸けられるわ 私が私であるためだもの
クールビューティーである釘崎野薔薇らしいセリフです。『呪術廻戦』のキャラクターたちの持つ「信念」が、ストーリーの軸になっているともいえます。信念を守るためには命を懸ける覚悟ができていると、呪術師たちは考えているのです。
呪術廻戦の名言③「最強だから…」
『呪術廻戦』における最強の呪術師が、五条悟です。五条悟は特級呪術師であり、呪術高専の教師という立場にいます。乙骨憂太や虎杖悠仁を呪術高専に引き連れてきたのも五条悟です。五条悟は『呪術廻戦』の第0巻で登場した強敵の呪詛師である夏油傑の同級生でもあります。
大丈夫。僕、最強だから
虎杖悠仁の中で両面宿儺が復活したとき、五条悟は10秒だけ身体を宿儺に渡すように虎杖悠仁に言います。心配する虎杖に言い返したときのセリフが、このセリフです。さらりと言い放ってしまうのが、五条悟が最強である理由ともいえるでしょう。
呪術廻戦の名言④「生き様で後悔はしたくない…」
虎杖悠仁は東京都立呪術高等専門学校に編入する際に、学長である夜蛾正道の口頭試問を受けます。志望理由を聞かれ「爺ちゃんの遺言だから」と返答し、不合格を言い渡されます。なぜ呪術師を目指すのかという問いに対して、たどり着いた答えがこのセリフです。
自分が死ぬときのことは分からんけど 生き様で後悔はしたくない
やはりこのセリフも、『呪術廻戦』の軸の一つである「信念」に通じるものとなっています。主人公らしい格好の良いセリフといえばそれまでですが、『呪術廻戦』のストーリーを理解する上で大事なセリフの一つと言えるでしょう。
呪術廻戦の名言⑤「そういう小さな絶望の…」
『呪術廻戦』のサブキャラクターの中でも異色の存在と言えるのが、七海建人です。七海建人は1級呪術師であり、五条悟の後輩にあたります。呪術高専を卒業後、一度は証券会社に就職するものの、あるきっかけで呪術師の道に戻ってきた経緯があります。
そういう小さな絶望の積み重ねが 人を大人にするのです
虎杖悠仁を子ども扱いする七海建人が、虎杖悠仁強さを認めつつある時期のセリフです。七海建人自身が自戒を込めて発しているセリフが決してお仕着せには聞こえず、『呪術廻戦』の軸になっている「信念」につながるようにレイアウトされています。
呪術廻戦に関する感想や評価
『呪術廻戦』についてのネットでの評価は、『呪術廻戦』がアニメ化されてから急激に増えています。「つまらない」「とても面白い」など、対照的な意見が見られます。『週刊少年ジャンプ』の大ヒット作品である『鬼滅の刃』や『BLEACH』のパクリ、『ハンター・ハンター』とあらすじが酷似していると批判されながらも、人気は急上昇中です。
丁寧な描写
※本誌トレス ※絵心なし
— りこりす@FF外通知off, リプ・引用個別巡回中 (@sol_mir_iu) January 25, 2021
呪術廻戦 津美紀の病室シーンの描き込みがとても丁寧だったので内科医2人が感心したポイントを書きました
ツッコミ所しか無いイマジナリー病室が描かれる漫画が多い中、きっちり正しく【長期間昏睡する患者の病室】を描かれた芥見先生に敬意を表して#呪術廻戦 #wj08 #wj8 pic.twitter.com/2iSBGetSFo
「じゅじゅって、芸が細かいよね」「細かいところが丁寧に描かれている」「原作もアニメも、作りこみ感あふれる」など、作画に対する高い評価や感想が目立ちます。ダークファンタジー漫画なので、実物とは違っていても仕方が無いはずですが、作者の芥見下々は「ディテールには拘りたい」とインタビューで語っています。
可愛い娘
グッズ描き下ろしの野薔薇ちゃんほんとハズレが無い いつもかわいい 好きです
— 狐森 (@komoritkk) February 1, 2021
『呪術廻戦』がつまらないと低い評価をする理由の一つに「萌えキャラがいない」という声があります。しかし、まったく女性キャラが登場しないわけではありません。「野薔薇ちゃん、かわいい」「ツンデレ感ありそうな真希のファンです」など、登場する女性キャラに対して評価する声があります。「女キャラが可愛くないからつまらないという奴は、見る目がない」という声まで見られました。
バラエティーに富む
そーいえば、好みのタイプ
— しろぶた🐷@冬月赤足🐾 (@RS3DixmLDkF8a0h) January 24, 2021
2話でも言ってたね
めっちゃ美人さんだった!
身長171.5㎝だってさ…
(なんか始まった…?)
パンダと狗巻先輩が
突然遊びだした!?と違った
(先に行く合図ね)
虎杖が頼もしい(⁎˃ᴗ˂⁎)
五条先生との特訓成果
まだまだ楽しめそうだね#呪術廻戦 15話 pic.twitter.com/mgPrttY75Y
「呪廻って、キャラが豊かだよね」「いろんなタイプがあって、飽きない」など、登場するキャラクターの設定が作り込まれており、しかもバラエティーに富んでいることから高い評価を得ています。「これをつまらないという連中は、理解を放棄したからでしょ」など、「つまらない」と低い評価をする声に対して意見をするものも見られました。
伏線の緻密さ
宿儺と津美紀
— ソノ@呪術廻戦本誌の考察 (@jujutsu_sono) January 24, 2021
額の紋章に類似性があったけど、やっぱり関連してたのね
全て宿儺たちの筋書き通りなら、
伏黒恵・津美紀の再会は間違いなく"最悪の展開"になるな…
恵の闇堕ちが全然あり得る#呪術廻戦 pic.twitter.com/awnQSvWim5
「0巻含めて、いろんなものが繋がってる」「複雑すぎて、追いつけないからつまらない」「理解するのに何度も読み返した」など、巧妙な伏線に対して、高い評価と低い感想が同じ程度見られます。主人公がストーリー開始後すぐに、事実上死亡するという展開も巧妙です。これらの伏線回収が、『呪術廻戦』の最大の魅力になるでしょう。
五条人気
呪術本当に面白い!!
— 転生 (@bWTNO7yHq2Fgmb8) January 24, 2021
五条先生好きやな~!
#呪術廻戦 pic.twitter.com/fnx59hyMl9
「アニメ版の五条先生の目、かっこよすぎる」「五条、すごすぎ」「やっぱり、五条が人気ダントツ」など、「五条推し」の声が多く聞かれます。特に『呪術廻戦』の女性ファンの多くは「五条ファン」ともいわれています。一方で原作派からは「アニメ版、みんな睫毛長すぎ」「少女漫画じゃないんだから」などという声も見られます。
呪術廻戦がつまらないといわれる理由まとめ
『呪術廻戦』が「つまらない」と評価される原因は、主に難解である点にあるようです。『呪術廻戦』が「あらすじが他のアニメのパクリ」といわれるのは、「作者が、歴代のヒット作品に大きな影響を受けた世代」だからです。それは必ずしもパクリとはいえません。『呪術廻戦』は作り込まれた作品です。最後まで目が離せない作品であることは、間違いありません。