【ダイの大冒険】ヒュンケルの父・バルトスを考察！育ての親になった経緯や最期は？

ダイの大冒険で幼少期に父であるバルトスを失ってしまったヒュンケルは、憎しみを抱きながら父親の仇であり師匠であるアバンをいつか殺そうと考えていました。彼の弟子となった理由は、父であるバルトスの復讐をするためだったのです。そこで、礼儀正しい魔物であるバルトスが人間であるヒュンケルの育ての親になった経緯や上司である魔王ハドラーによる最期などを紹介します。

大分県出身の三条陸さん（原作・原案）によって描かれた「DRAGON QUEST-ダイの大冒険-（ドラゴンクエスト ダイのだいぼうけん）」は、週刊少年ジャンプによって1989年第45号～1996年第52号に渡って連載された漫画となっています。東京都出身の稲田浩司さんが作画を担当したダイの大冒険は、4700万部の累計発行部数を記録しました。全343話によって展開されているダイの大冒険は、多くに人に愛される作品となります。

文庫版においては全22巻が刊行されているダイの大冒険は、全37巻に渡って単行本が刊行されました。「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年）」というテレビアニメは、TBS系列ほかから1991年10月17日～1992年9月24日に渡って放送されています。全46話に渡って放送されたアニメが大好評だったために2020年10月から「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年）」が放送されました。

勇者たちの協力によって凶悪な魔王ハドラーは倒され魔王軍は滅びることになります。人間やモンスターたちは魔王の支配から解放されたことで自由に伸び伸びと生きていけるようになりました。しかし、あるものの存在によって魔王が復活してしまったのです。パワーアップした魔王を倒すために登場したのが勇者を育てているアバン先生と弟子のホップでした。勇者になりたいと考えているダイも加わり魔王との戦いがスタートします。

• 名前：ヒュンケル
• 年齢：21歳
• 所属：魔王軍不死騎団の団長
• 師匠：アバン先生（一番弟子）
• 肩書き：魔剣戦士（魔王軍）
• 出身地：ホルキア大陸
• 性格：プライドが高い、非常に繊細、不器用
• CV（声優）：梶裕貴（2020年版）

ダイの大冒険で戦士として非常に優秀なヒュンケルは、一見傲慢な性格の持ち主に見えますが、そのように振舞っているのはかつて自分を育て命を懸けて守ってくれた父・バルトスの辛い死を背負っているからだったのです。父であるバルトスが最期灰となって消えていく姿を目の当たりにしたヒュンケルは、父親であるバルトスの復讐と誓って辛い修業にも耐えていました。彼はプライドが高く非常に繊細な心も持っていたのです。

骸骨姿に6本の腕を持っているヒュンケルの父であるバルトスは、魔王軍に所属していながら武士道の精神を持っていたために幼少期から息子のヒュンケルに女は殺すななどと厳しく指導していました。魔物であるバルトスは、人間であるヒュンケルの本当の父親ではありません。礼儀正しく温かい心を持っているバルトスは、人間との戦いで村を攻めていた際に置き去りにされた赤ん坊のヒュンケルを拾い同情して育てたのです。

魔物でありながら礼儀正しく武士道の精神を持っているバルトスは、魔王ハドラーの直属の部下であり、魔王軍最強の騎士ともいわれていました。そのため、魔王ハドラーの部屋へと繋がっている地獄門の番人を任せられるほどの信頼を寄せらていたのです。

魔王軍の一員であるバルトスは温厚で心優しい性格だったために、敵である人間の赤ちゃんであろうと弱い生き物を見殺しにはできませんでした。人間の子供にヒュンケルという名前まで与えて大切に育てています。彼の部下も心優しい魔物だったために赤ん坊だったヒュンケルは幸せな幼少期を過ごすことができました。

礼儀正しく心優しいヒュンケルの父・バルトスらは、人間が住んでいたホルキア大陸を占領して魔王ハドラーの拠点としていました。魔王軍がその村を襲い掛かった際には、人間の子供であるヒュンケルが赤ん坊でありながら捨てられていたのです。

赤ん坊を拾ったバルトスは、ひどく心を痛め魔物でありながら人間の子供を育てる決意をします。さらに、素晴らしい剣豪になれるようにとかつて魔界にいた最強の剣豪の名にちなんで「ヒュンケル」と名付けました。

心優しい魔物の中ですくすくと成長することができたヒュンケルでしたが、最愛の父であるバルトスと幼くして別れることになります。人間を殺しモンスターたちを支配している魔王ハドラーを勇者であるアバンが倒しに来たのです。かわいいヒュンケルの父・バルトスは魔王軍最強の剣士でしたがアバンには全く敵いませんでした。圧倒的な力に太刀打ちできないと悟ったバルトスは自分の最期を悟ります。

幼かったヒュンケルは、父であるバルトスのいいつけをしっかりと守っておとなしく城に存在している小部屋に隠れていました。戦いが終わった気配を感じたヒュンケルは、父親であるバルトスのことが心配で探し始めます。勇者であるアバンによって魔王ハドラーが倒されたことで魔物は存在を維持できなくなり次々と最期を迎えていきました。父親であるバルトスも魔物であったために最期は灰になってしまったのです。

育ての父親であるバルトスが目の前で灰となって最期を迎えたことで悲しみに涙を流していたヒュンケルのところにやってきたのが、魔王であるハドラーを倒して帰ってきたアバンでした。人間の子供を見つけたアバンは、親切心から身寄りのない彼を自分の弟子として育てようとします。父親であるバルトスを殺したのは勇者であるアバンだと勘違いしたヒュンケルは、おとなしく弟子となっていつか仇を討つことを誓いました。

父親であるバルトスの仇であるアバンを恨みながらも師匠として扱ってきたヒュンケルは、ついに師匠であるアバンも認めるほどの実力をつけることができました。メガネが似合っている心優しいアバンから勇者として認められた彼はついに復讐の時が来たと感じ師匠であるアバンを斬りつけますが、あっけなく返り討ちに遭ってしまいます。

師匠であるアバンから剣士として認められたヒュンケルは、変わった髪型をしているアバンに父親の仇を討つために襲い掛かりますが失敗します。その後、魔神軍として修業を積むようになったヒュンケルですが、父を殺したのはアバンではなく魔王であるハドラーだったという事実を知ることになります。魔王ハドラーは魔物でありながら人間を育てかくまったバルトスを怒って殺してしまったのです。

魔物であり父親であるバルトスは、我が子として育てたヒュンケルを小部屋に隠したことで守り抜くことができました。戦いが終わり駆け寄ったヒュンケルに対して最後に放った名言が上記の画像のセリフとなっています。魔王ハドラーが最期を迎えたことで魔物たちは次々と存在できなくなり灰となっていきましたが、彼は最期のお別れの言葉を自分の口から伝えることができました。

幼かったヒュンケルは、父親であるバルトスを殺したのは師匠であるアバンだとずっと思っていました。育ての親であったバルトスはこの状況ではきっと誤解すると考え魂の貝殻に遺言を残していたのです。そこには真実が語られており、最後にもう一度だけと付け加えて、二度目のお礼の言葉を放っていました。真実を知ったヒュンケルは、父親の遺言通り改心することを心に誓います。

• 名前：平野正人（ひらのまさと）
• 血液型：B型
• 生年月日：1955年11月16日
• 出身地：岩手県
• 職業：声優、ナレーター、俳優
• 声優デビュー：1980年
• 所属事務所：青二プロダクション

素晴らしい剣術使いとなったヒュンケルの父親であるバルトスの声を担当したのは声優の平野正人さんです。声優の平野正人さんは、高校時代に文学座の舞台を見たことで感動し役者の道を目指すようになります。幼少期から自己主張ができず、極度の恥ずかしがり屋であったため自分の性格を何とかしようと考えてもいたようです。当初は俳優として活動していましたが30歳くらいから声優としても活動するようになります。

声優の平野正人さんの主な出演作品には、ビデオ戦士レザリオンのジョー役やザキ役、蒼き流星SPTレイズナーのクレイトン役、北斗の拳のギジ役、トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズのハードヘッド役、悪魔くんの家獣役、ピーターパンの冒険のスターキー役、ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年のランピー役、TYTANIA -タイタニア-のサロモン役、探検ドリランド -1000年の真宝-のマネジ役などがありました。

魔物でありながら人間の子供であるヒュンケルを育てた、育ての親であるバルトスがめっちゃ好きだと感想を寄せている人もいました。礼儀正しく武士道の精神を持っているヒュンケルの父親であるバルトスがアニメに登場して動いている姿を見ると本当に嬉しいとコメントしている人もいます。魔物でありながら温厚で心優しかったために仲間からも慕われていました。

魔王ハドラーが倒されてしまったことで魔物であったヒュンケルの父・バルトスの身体は維持することができなくなり崩れていきました。灰となってしまった父親を前にして泣きじゃくっている幼いヒュンケルのシーンで号泣してしまったという人は多かったようです。さらに、最期父親であるバルトスが名言を放つ際に悲しいBGMも流れたことで泣かずにいられなかったという人もいました。

ダイの大冒険において記憶に残っている印象的な場面として、ヒュンケルの育ての父であるバルトスが登場している地獄の騎士の物語をあげている人もいました。この場面はめっちゃ泣いたと感想を寄せている人もいます。感動的なシーンが多い物語となっているためアニメで再現されることを期待している人もいました。

魔物でありながら武士道の精神を持っており、礼儀正しいヒュンケルの父・バルトスは、人間の赤ん坊であったとしても見殺しにすることができずにこっそりと育てることにしました。魔王軍最強の騎士といわれている彼は、魔王ハドラーからも絶大な信頼を寄せられていたために彼の部屋へと通じる門の番人を任されていたのです。最強の騎士であったバルトスが登場した物語は多くの人が感動していました。