【ダイヤのA】沢村栄純のフォームのモデルとなった選手は?ナンバーズの種類も紹介

人気野球漫画『ダイヤのA』の主人公・沢村栄純。彼は青道高校野球部に所属する選手で、投手として活躍しています。投手にはそれぞれ投球フォームがありますが、沢村栄純の投球フォームにモデルは存在しているのでしょうか?ここでは『ダイヤのA』の沢村栄純の投球フォームについてや、名前の由来、彼が投げる「ナンバーズ」と呼ばれるボールについて紹介していきます。投球フォームや球種をチェックして沢村栄純を深く知れば、作品をより楽しむことができるでしょう。

【ダイヤのA】沢村栄純のフォームのモデルとなった選手は?ナンバーズの種類も紹介のイメージ

目次

  1. 沢村栄純とは?
  2. 沢村栄純のフォームや名前のモデル
  3. 沢村栄純の変化球(ナンバーズ)の種類
  4. 沢村栄純のアニメ声優
  5. 沢村栄純のフォームに関する感想や評価
  6. 沢村栄純のフォームまとめ

沢村栄純とは?

沢村栄純は『ダイヤのA』の主人公。青道高校野球部に所属し、毎日野球に打ち込んでいる、元気一杯な少年です。ここでは、沢村栄純の投球フォームのモデルになった選手についてや、沢村栄純が投げる「ナンバーズ」と呼ばれる球種について、沢村栄純の担当声優などを紹介していきます。沢村栄純の投球フォームなどについて見ていく前に、まずは『ダイヤのA』の基本情報を押さえておきましょう。

ダイヤのAの作品情報

ダイヤのAの概要

『ダイヤのA』は、2006年から『週刊少年マガジン』で連載が開始された野球漫画です。作者は寺嶋裕二。2006年から2015年にかけて第1部が連載され、2015年から第2部の連載が始まりました。魅力的なキャラクターたちが野球を通して成長していく姿が人気を博し、2013年10月にテレビアニメ化。

2013年10月から2015年3月にかけて第1期が、2015年4月から2016年3月にかけて第2期が放送され、その後2019年4月から2020年3月にかけて第3期が放送されました。アニメ以外にも、舞台化やモバイルゲーム化など、様々なメディアミックスが展開されています。

ダイヤのAのあらすじ

地元である長野で野球を続ける予定だった沢村栄純は、西東京地区の名門・青道高校からのスカウトを受け、学校見学のために東京へ赴きました。そこで天才捕手・御幸一也と出逢い、その才能に触れて上京を決意。青道高校に進学して野球部に入り、仲間たちと共に甲子園優勝を目指します。

沢村栄純のプロフィール

沢村栄純は『ダイヤのA』の主人公。誕生日は5月15日で、血液型はO型。長野県赤城中学校出身です。ポジションは投手で、左投げ左打ち。青道高校に入学し、野球部に入部。1年の春は2軍で、その後1年の夏に1軍入りし、背番号20番をもらいました。1年の秋から2年の春にかけては、背番号18番。そして2年の夏、ついにエース番号である1番を手に入れています。先発する場合、打順は主に9番です。

大の野球好きで、中学時代も地元の仲間たちと共に野球をしていましたが、実は青道に入学するまできちんとした野球の指導は受けたことがありませんでした。そのため野球の技術は未熟。それでもスカウトされたのは、沢村が強い闘志とピンチでも諦めない気持ちの強さ、仲間を鼓舞する力など、エースの資質を持っていたからです。

彼の特徴は、持って生まれた関節・手首の柔らかさによって投げることができる、出所が見えないムービングファストボール。これにより、打者にとってはタイミングの取りづらい変則左投手としてのポジションを確立し、徐々に名前が知られるようになりました。沢村の魅力は投手としてだけでなく、人間性にもあります。

沢村は真っ直ぐな性格の持ち主で、監督相手だろうが先輩相手だろうが真正面からぶつかっていく愛すべきバカ。いつも賑やかで、自分が出ていない試合でもベンチから声援を送り、味方を盛り上げます。仲間からは「うるさい」とも言われますが、青道高校野球部になくてはならないムードメーカーとなっています。

沢村栄純はバント職人

青道高校に入学し、投手として成長してきた沢村栄純。しかし打撃は苦手で、どれだけ練習してもなかなか上達せず、試合ではいつも三振していました。そんな彼がバットを使うプレイで唯一得意としているのがバントです。普通の打撃だとトスバッティングですら空振りをしてしまうのに、バントだけは驚くほど上手く、どれだけ速いボールでも見事に勢いを殺してライン上に転がせるのです。

監督や仲間からも打撃は全く当てにされていない沢村ですが、バントの信頼度だけは高い様子。仲間から「バント職人」と呼ばれるようになりました。後に、打撃にバントを活かせないかということで、バントの構えからヒッティングに切り替えるバスター打法を取り入れるようになり、少しずつ打撃でも活躍できるようになりました。

ダイヤのA actⅡ テレビ東京アニメ公式

沢村栄純のフォームや名前のモデル

沢村栄純のフォームのモデルとなった選手は和田毅

沢村栄純のフォームやピッチングのモデルとなっているプロ野球選手がいます。名前は和田毅。原作者の寺嶋裕二が公表していることから、確かなようです。モデルとなった和田選手は、福岡ソフトバンクホークスに所属する投手。背番号は21番です。大学時代は早稲田大学に所属しており、2002年に東京六大学野球連盟奪三振記録443を更新。通算476奪三振まで記録を伸ばす活躍を見せ、プロ野球の各球団が争奪戦を展開しました。

2002年に福岡ダイエーホークスに入団。2004年にはアテネ五輪の日本代表として、銅メダル獲得に貢献しています。2006年には第1回WBCの日本代表として活躍。その後、海外FA権を行使してアメリカに渡り、ボルチモア・オリオールズ、シカゴ・カブスで経験を積んだあと、日本球界に復帰。福岡ソフトバンクホークスの一員として活躍しています。

沢村のフォームのモデルとなった和田選手は左投げ左打ち。リリース、つまり指からボールが離れる瞬間が見えにくいオーバースローのフォームが特徴的で、沢村のボールの出所が見えないという特徴と一致します。和田選手も沢村も投げる球がとてつもなく速いというわけではなく、どちらかというとボールのキレで勝負するタイプ。

制球力がありますが、ボールに重みはないためジャストミートされるとホームランになりやすいという弱点があります。和田選手の決め球の1つにチェンジアップがありますが、チェンジアップは沢村にとっても決め球の1つ。和田選手をモデルとした部分が、あちこちに見受けられます。

沢村栄純の名前のモデルとなった選手は沢村栄治

沢村栄純の名前のモデルになった選手がいます。その人物は沢村栄治。投手で沢村と聞くと、顔は知らなくても沢村栄治の名前はすぐに思い浮かぶ、という人は多いでしょう。沢村栄治は日本プロ野球史に残る伝説の選手の1人。NPB史上初となる最多勝利を獲得し、またNPB史上初となるMVPも受賞。さらに史上初の投手5冠に、史上初のノーヒットノーランを達成するなど、史上初だらけの選手です。

プロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」(現・読売ジャイアンツ)の結成にも参加しました。27歳という若さで戦死してしまいましたが、その偉大な名前は現代でも「沢村栄治賞」(沢村賞)という、プロ野球のその年度の最優秀投手に贈られる賞として残り、語り継がれています。『ダイヤのA』の沢村栄純の名前は、そんな偉大な野球人の名前をモデルに考えられたのです。

もう1人、沢村栄純の名前のモデルとなったのでは、と言われている人物がいます。その人物とは、日本のオルタナティブ・ロックバンド「THE BACK HORN」でギターを担当している菅波栄純。作者の寺嶋裕二が「THE BACK HORN」のファンであるため、下の名前は菅波栄純から取られたのではないか、ということでした。

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沢村栄純の変化球(ナンバーズ)の種類

沢村栄純はボールに多種多様な変化が加わった7色の変化球を武器としており、それらの変化球は「ナンバーズ」と呼ばれています。文字通り、数字で表されるから「ナンバーズ」というのですが、では「ナンバーズ」にはどんな種類があるのでしょうか?ここからは、沢村の武器である「ナンバーズ」を見ていきます。

ツーシーム(ナンバー2)

「ナンバーズ」のナンバー2はツーシーム。ツーシームとは、バックスピンをかけたときに縫い目が1周で2回通過するようになっている球です。シュート気味に曲がったり、沈む軌道を生み出すことができるのが特徴。日本よりもアメリカのメジャーリーグでよく使われている球種です。

使い出した当初は小さい変化しかかけられませんでしたが、トレーニングを経て沈むようになり、試合で使える球になりました。大きな変化がつくようにするには訓練が必要ですが、とりあえず投げるだけなら握りを変えるだけで良いので、頭を使うことが苦手な沢村向きの球種だと言えます。

フォーシーム(ナンバー4)

「ナンバーズ」のナンバー4はフォーシーム。フォーシームは直球、ストレートです。ボールが1周スピンする間に縫い目が4回通過するようになっているため、フォーシームと呼ばれます。数ある球種の中で最も速い基本的なボールがフォーシームだとされており、また制球が安定しやすい握りとなっていることが特徴的です。

本来は野球で最初に習う投げ方ですが、きちんとした指導を受けてこなかったため、青道入学時はムービングファストボール、つまりはクセ球しか投げれなかった沢村。その沢村が握りを変え、コントロールを磨いたことで投げれるようになったのが、伸びのあるフォーシームでした。

カットボール(ナンバー5)

「ナンバーズ」のナンバー5はカットボール。カットボールとは、ボールを指から離す際に、ボールを切るように投げる球種。ストレートとほぼ同じ速度で小さく、そして鋭く変化するのが特徴です。

打者の目線で見ると、カットボールとストレートの見分けは難しく、ストレートだと思って振ると手元で鋭く変化するため芯に当たらず打ち取られてしまいます。凡打狙いで投げられることが多いですが、沢村のカットボールは特訓で変化の鋭さに磨きがかかっているため、空振りを取ることも可能です。

高速チェンジアップ(ナンバー6)

「ナンバーズ」のナンバー6は高速チェンジアップ。まずチェンジアップとは、ストレートと同じ腕の振りで投げられるスピードの遅いボールです。投手が球種の中で1番速いストレートの動作をすることにより、打者は速球に合わせようと体を動かします。しかし実際にボールが放たれてみると、スピードが遅い。ストレートの速度に合わせてバットを振ると、完全にタイミングがズレてしまう、それを狙ったボールです。

ただしナンバー6は、チェンジアップというよりも速い球速で小さく落ちる変化球・スプリットに似ています。落ち幅が小さく、少しブレーキが利いているようなボールなのです。チェンジアップはタイミングを完全に外して空振りさせる球種ですが、ナンバー6は少しだけタイミングをズラして打ち損じさせるための球種となっています。

カットボール(ナンバー7)

「ナンバーズ」のナンバー7もカットボール。ですが、ナンバー5のカットボールと違い、こちらはカットボール改と呼ばれるものです。ナンバー5からレベルアップさせ、ただでさえ鋭い変化を見せるカットボールにさらにキレを持たせました。

キレが良すぎて、打者の目にはボールが消えたように映ることもあったほどです。沢村の決め球の1つですが、打つことはもちろん捕球も難しく、正捕手である御幸一也以外はまず捕ることが大変な球です。

スプリット(ナンバー11)

「ナンバーズ」のナンバー11はスプリット。ナンバー6のところで少し触れた、速い球速で小さく落ちる変化球です。握りはフォークボールに似ているのですが、フォークボールよりも浅くボールを挟むようにして握ります。

フォークのように深く沈む球ではありませんが、であるがゆえにストレートとの見分けが難しいことが特徴。コントロールが難しく、まだ完璧にものにできていない球種です。沢村にとっては初めての落ちる変化球であるため、これが完璧に扱いきれるようになると、かなりの力になるでしょう。

ナックルとFxxKボール

曲げた指の第1関節部分でボールを握り、突き出すように投げる球種がナックルボールです。沢村はナックルボールを練習していたことがあります。ボールをほぼ無回転にすることで左右に揺れるような不規則な変化をするナックルボール。その軌道は不規則すぎて、打者はもちろん、投げている投手や受け止める捕手すらどこに行くかわからないという魔球であるため、会得できたとしても御幸から投げる許可が下りるかはわかりません。

FxxKボールとは、中指を立てて投げるボールです。沢村が様々なボールの握りを試していた際に登場したのが、このボール、もとい握りでした。表現的にアウトであるため、御幸の一言ですぐさま封印となり、どのような変化をするかなどは不明なまま終わりました。

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沢村栄純のアニメ声優

逢坂良太のプロフィール

アニメ『ダイヤのA』で主人公・沢村栄純の声を担当したのは、声優の逢坂良太です。逢坂良太は1986年8月2日生まれ、血液型はO型。徳島県出身で、所属事務所はEARLY WINGです。小学校で野球チームに所属しており、中学・高校ではソフトボール部に所属。ポジションは沢村と同じ投手でした。声優活動は2010年から開始しています。

逢坂良太の主な出演作品

逢坂良太の主な出演作品は、『革命機ヴァルヴレイヴ』(時縞ハルト)、『はたらく魔王さま!』(真奥貞夫〈魔王サタン〉)、『極黒のブリュンヒルデ』(村上良太)、『四月は君の嘘』(渡亮太)、『赤髪の白雪姫』(ゼン・ウィスタリア・クラリネス)、『暗殺教室』(磯貝悠馬)、『ハイキュー!!』(赤葦京治)、『刀剣乱舞』(獅子王)、『あんさんぶるスターズ!』(七種茨)などです。

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沢村栄純のフォームに関する感想や評価

沢村栄純のフォームが好きだというコメント。『ダイヤのA』はストーリーが面白いのはもちろんですが、選手1人1人の体の動きの表現、フォームの描き方も秀逸です。キャラクターごとのフォームの違いをチェックしてみるのも面白いでしょう。

実際の野球を見て、出場している投手のフォームに沢村栄純を思い出す『ダイヤのA』ファンは少なくありません。『ダイヤのA』がきっかけで高校野球やプロ野球を見るのが楽しくなったという人もいます。

沢村栄純に憧れて彼のフォームを真似する野球少年もいるようです。それが実際に結果に繋がっているのがすごいところ。野球をする人は、沢村のフォームを研究してみてもいいかもしれません。

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沢村栄純のフォームまとめ

沢村栄純のフォームのモデルとなった選手や、「ナンバーズ」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?沢村のフォームのモデルがプロ野球選手の和田毅であることからわかるように、キャラクターのフォームや投げるボール、打撃方法などは実際の野球を参考に描かれているはずです。

漫画やアニメで沢村たちの活躍を楽しみながら、現実のプロ野球や高校野球に目を向け、選手たちのプレースタイルや球種を勉強してみると、『ダイヤのA』の世界をより楽しむことができるでしょう。

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