シャーマンキングは面白い？あらすじ・魅力や作品シリーズをまとめて紹介

漫画・アニメ共に人気である『シャーマンキング』。ジャンプ作品を代表する漫画の1つであり、アニメも面白いと評価されています。「シャーマンキングは面白い」という感想・評価が多いものの、実は漫画が打ち切られたり、アニメが曖昧な形で終了したりと、不遇な面もあった作品でした。しかし、そんな不幸が霞んでしまうほど『シャーマンキング』には面白いポイントがたくさんあります。

漫画の『シャーマンキング』は、シリーズ化されており、各シリーズで主役やあらすじが異なることが特徴です。しかし、どのシリーズもパラレルワールドではなく、同じ世界で物語が展開されています。この記事では、『シャーマンキング』の面白い魅力やあらすじなどの作品概要、漫画・アニメについての感想・評価、さらに再アニメ化についても紹介します。

『シャーマンキング』の漫画・アニメの概要を紹介します。『シャーマンキング』の原作者は武井宏之(たけい ひろゆき)先生です。武井先生は『シャーマンキング』の他に、『仏ゾーン』『重機人間ユンボル』などの代表漫画があります。『週刊少年ジャンプ』の1998年7月13日～2004年9月13日の期間で連載。公式やファンからの通称は「マンキン」。

霊能力者「シャーマン」である主人公・麻倉葉が、シャーマンの王(シャーマンキング)になるため、シャーマンファイトという大会に挑み、かけがえのない仲間達と出会う物語。『シャーマンキング』は、2018年にジャンプ系列の集英社から、講談社へ移籍しており、『SHAMAN KING』という題名でストーリーが展開中です。

中学生の少年・小山田まん太は家への帰路に着く途中で、墓場の真ん中で幽霊と会話する少年を見かけます。その少年の名前は麻倉葉といいました。葉は霊能力を有する「シャーマン」であり、霊と自由に交流ができる人物でした。

葉はシャーマンの頂に立つ者「シャーマンキング」になるため、500年に一度の「シャーマンファイト」という戦いに参加します。まん太と友達になった葉は、シャーマンファイトを勝ち進み、戦いの中で出会った仲間達と共にシャーマンキングを目指すのでした…。

『シャーマンキング』が面白いという感想・評価を見ていると、その魅力は一体何なのか気になると思われます。『シャーマンキング』は、「面白い」の一言だけでは語りつくせないほど、様々な魅力や深みがある漫画・アニメです。この項目では、『シャーマンキング』ならではの魅力を、世界観や宗教的要素、バトルシステムなどから紹介します。

そもそもシャーマンキングの「シャーマン」とは何なのでしょうか？シャーマンの定義は諸説ありますが、『シャーマンキング』におけるシャーマンは、人間を含む生物の霊、さらには神や精霊が見える、この世(人間の世界)とあの世(死後の世界)を繋ぐ者として描かれています。シャーマンは、霊の声を聴くことができ、精霊などの能力を借りて問題を解決したり、時には神の様に病気や怪我を治すことも可能です。

『シャーマンキング』に登場するシャーマン達は、それぞれ国籍や人種、宗教なども異なります。『シャーマンキング』の魅力は、宗教が違うキャラクター達が、戦い合いながらも共存できているところです。宗教というものは、難しいと敬遠されながらも、何だかんだ身近に根付いているものです。

『シャーマンキング』では、人間と宗教の距離感がドラマティックに描かれています。例えば、碓氷ホロケウことホロホロの持ち霊・コロロは、アイヌ民族の伝承に登場するコロポックルという精霊で、アイヌであるホロホロにとっては、幼い頃から馴染みの深い存在でした。

他にも、おそらく薔薇十字団がモデルとなったX-LAWSという組織のメンバーは、キリスト教の大天使・ミカエルやラファエルなどを持ち霊としています。このように、宗教史や世界史マニアにグッとくる要素も『シャーマンキング』の魅力だと言えるでしょう。

『シャーマンキング』に欠かせない「オーバーソウル」とは「憑依合体」の進化系です。オーバーソウルを説明する前に、その根本となる憑依合体の説明をします。憑依合体とは、シャーマンが自身の体に霊を憑依させ、その霊が生前にマスターした力を借りることを指します。一方、オーバーソウルとは、霊を憑依させることは憑依合体と同じですが、憑依する対象が武器や道具に変わります。

例えば、主人公の葉は、持ち霊・阿弥陀丸が生前に使用していた刀「春雨」に、阿弥陀丸を憑依させることで戦うことができます。また、他作品で例えるのであれば、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの「スタンド」とほんの少し似ていると言えるでしょう。原作者・武井宏之先生は、ジョジョシリーズが好きという噂もあるので、スタンドからインスピレーションを得たのかもしれません。

「浮力」とは、『シャーマンキング』の作品中盤から登場した概念(ステータス)です。浮力を簡単に説明するならば、シャーマンの戦闘力です。『ドラゴンボール』の「戦闘力」と同様に、その個人(『シャーマンキング』の場合はシャーマン)の強さを数値化して表したものとなります。浮力の数値が高ければ高いほど、強いシャーマンとして扱われるのです。

『シャーマンキング』の漫画作品シリーズは複数あるため、その分あらすじもいくつか存在しています。この項目では、きちんとラストまで描かれた『シャーマンキングKC完結版』や、正式な続編である『シャーマンキングフラワーズ』など、『シャーマンキング』シリーズの概要・あらすじを全てお届けします。

ジャンプコミック版＋廉価版(最終回まで掲載)を全て合わせた漫画となります。そのため、あらすじも先述したものと変わりません。廉価版に載っていた「REMIX TRACK」もしっかりと掲載されており、『シャーマンキング』を新たに手に入れるのであれば、このKC完結版が推奨されます。本編以外にも「ふんばりの詩」「BONUS TRACK」、さらに「花の時代」も収録済みです。また、表紙絵はジャンプコミックス版のリメイクです。

漫画『シャーマンキング0-zero-』は、全2巻から成る『シャーマンキング』の外伝です。1巻の内容は、チョコラブを除いた五大戦士、つまり葉、ホロホロ、蓮、リゼルグの4人とハオの過去編が描かれました。チョコラブが可哀想という感想もありますが、彼が省かれてしまったのは、五大戦士の中で人気投票がビリだったり、過去編が既に本編でたくさん描かれているためとのこと。

2巻の内容は、「麻葉童子」の続編となる「麻葉童子Ⅱ」(ハオのエピソード)や、ガンダーラのサティ、『シャーマンキングフラワーズ』にて登場している鴨川羊介などの過去編が掲載されています。KC(講談社)版とYJ(集英社)版の2種類が存在しており、紙の漫画が好きな方はYJ版、電子書籍であればKC版がおすすめです。

2012年から『ジャンプ改』にて連載が開始された『シャーマンキング』の正式な続編となります。主人公は、葉とアンナ夫妻の息子・麻倉花です。アンナの後継者である少女・アンナ、さらには蓮とメイデンの息子・道黽(タオ メン)など、2世シャーマンが登場します。

今作では、シャーマンファイトではなく、「フラワーオブメイズ」という試合が展開され、花達と裏・麻倉家の戦いが描かれます。『シャーマンキング』で登場したキャラの未来の姿が描かれたこともあり、とても高評価でしたが、『ジャンプ改』か廃刊になったため、いくつもの謎または伏線を残し、打ち切られてしまいました。
 

2018年に連載がスタートした『シャーマンキングザスーパースター』は、3部作となっており、「ITAKOのANNA」「デスゼロ」「ダイ仏ゾーン」の3つから構成されるようです。そして、なんと1話から突然ハオが登場し、葉に『倒したい神がいるんだ』と告げます。

場面は変わり、3代目イタコのアンナであるアルミが登場し、物語は進むのでした。もちろん花も登場します。休載期間もありましたが、既に連載も再開されており、2021年1月現在、コミック4巻までが刊行。紙媒体でも電子書籍でも読むことが可能です。

『シャーマンキングレッドクリムゾン』は、『シャーマンキングザスーパースター』と同時期にスタートした漫画で、『シャーマンキング』の外伝です。原作はもちろん武井宏之先生ですが、作画はジェット草村先生が務めています。

主人公は、道潤を中心とした道家ですが、ホロホロの姿や、メイデン(ジャンヌ)の死の真相も解明されます。2021年1月現在、3巻まで刊行。こちらの作品も連載休止期間がありましたが、その後無事に連載が再開されました。

『シャーマンキング』には、かっこいい名言や勇気をくれる名言、または人生の理を説いている名言も存在します。この項目では、人生に寄り添ってくれる『シャーマンキング』の魅力的な名言を紹介します。

ハオの部下の1人である范斬陳(ハン ザンチン)がホロホロに言った名言です。生きている上で、人間は数値というものに囚われてしまいがちです。強さでも何でも、数値化されることで、人間は自分の限界を決めてしまう傾向があります。この名言は浮力の数値のことを指していますが、日常でも数値化は盛んに行われているため、イメージが浮かびやすい名言かもしれません。

「なんとかなる」は主人公・葉のセリフであり、『シャーマンキング』を代表する名言でもあります。少し曖昧な印象を受けますが、ただ適当に「なんとかなる」と言っているのではなく、本当に「なんとかなる」と考えているからこそ、葉はこのセリフを言えるのです。

とりあえず何かをしてみる。言葉だけではなく、実際に行動することも大切です。何でも良いから行動することで、自分が望む結果に辿り着ける可能性も上がるのです。逆もまた然りですが、葉はそれでも「なんとかなる」と進み続けます。
 

ハオの親友であった猫のマタムネの名言です。人生の迷路は複雑怪奇で、どれが正しいのか、何が間違っているのか、必死に探す内にますます不明瞭になりがちです。正しい答え、そんなもの、自分自身では分かりません。むしろ、それが普通なのです。誰かにとっては良い道でも、他の誰かにとっては悪い道になることもあり得ます。そのため、人生では自分が信じる道を進む他ないのです。

『シャーマンキング』の再アニメ化が決まりました。これには「嬉しい！」という感想など、喜びの声が多数挙がりました。これだけポジティブな感想が多いのは、やはり『シャーマンキング』が人気だからだと言えるでしょう。この項目では、『シャーマンキング』の再アニメ化の情報をお届けします。

『シャーマンキング』のアニメ化は、今回(2021年)が初めてではなく、2001～2002年にテレビ東京系にてアニメが放送されていました。2001年版アニメは、オリジナル要素が多かったものの、評価がとても高く、「好きだった」という感想も少なくありません。2021年版アニメは原作通りに進み、物語の完結まできちんと描かれるようです。アニメの放送開始は2021年4月からで、期待する旨の感想が多く寄せられています。

一番気になるのは、キャラを演じる声優情報ではないでしょうか。喜ばしいことに、新アニメでも、2001年版キャストが続投することが決定しています。ただ、主人公・葉は、佐藤ゆうこさんではなく、日笠陽子さんが受け継ぐことが決定しました。続投する声優陣としては、麻倉ハオ役の高山みなみさん、恐山アンナ役の林原めぐみさん、阿弥陀丸役の小西克幸さん、道蓮役の朴璐美さんなど、豪華キャストが挙げられます。

武井宏之先生はキャラクターの描写方法が実に巧妙であるという感想・評価も多く存在します。『シャーマンキング』は、ストーリーが面白いのはもちろんですが、キャラクターの魅力も人気の理由だと言えるでしょう。どのキャラを推しにするか迷うほど、魅力的な登場人物が多数存在します。『シャーマンキング』は、時代が変わってもキャラと共に愛され続ける作品なのです。

『シャーマンキング』の再アニメ化に対して、ネガティブな感想よりも、ポジティブな評価の方がずば抜けて多い印象を受けます。2021年における一番の楽しみは、「シャーマンキングのアニメがテレビで放送されること」だと述べるファンも少なくありません。

佐藤ゆうこさんが葉役を続投できないことを嘆いた感想も見られましたが、日笠陽子さんが演じる葉が、佐藤ゆうこさんリスペクトで素晴らしい！という感想・評価も多数ありました。聴いてみると、ほとんど違和感がないと思われるので、気になった方は2021年版アニメPVの視聴を推奨します。

この記事では、『シャーマンキング』の面白さや魅力、再アニメ化などについても紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？『シャーマンキング』が気になる方は、漫画シリーズを読んでみたり、アニメ作品を視聴することをおすすめします。2021年4月の新アニメも要チェックです！