2020年11月21日公開
2020年11月21日更新
エヴァンゲリオン新劇場版:Qをネタバレ考察!あらすじと謎・伏線をまとめて解説
劇場版シリーズ・第3作目「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」は、前作「破」から14年後の世界を舞台とし、独自のストーリー展開がファンの間で物議を醸しました。本文では、「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」から、碇シンジ・渚カヲル・アスカの謎や伏線のネタバレ考察・解説まとめや、劇中の伏線のネタバレ考察・解説まとめ、新劇場版:Qのあらすじネタバレなどをまとめて紹介します。
目次
エヴァンゲリオン新劇場版:Qとは?
2012年11月公開の映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」は、前作から14年後の世界を舞台とし、TVシリーズや旧劇場版とは異なるストーリーや、劇中に散りばめられた多くの謎から、ファンの間でも賛否両論が飛び交いしました。以下では、「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」のキャラクターの謎の考察・解説まとめや、劇中の伏線の考察まとめ、エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじネタバレをまとめて紹介します。
エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの概要
2007年からスタートした「エヴァンゲリオンの新劇場版シリーズ」は、TVアニメ版を元に再構築された作品で、全4部作の公開が予定されています。2007年~2012年にかけて、第1作「序」・第2作「破」・第3作「Q」が上映されました。そして、シリーズ完結作にあたる第4作目は、2021年1月23日に上映が予定されています。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの概要
2012年公開の「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」は、第2作「破」から14年後を舞台とし、劇場版オリジナルキャラや、エヴァンゲリオン・使徒の登場など、TVシリーズを逸脱したストーリー・設定が特徴です。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの謎をネタバレ考察・解説~シンジ~
考察と解説①碇シンジとDSSチョーカー
以下では、「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の碇シンジの謎や伏線の考察・解説まとめを、あらすじを交えながらネタバレ紹介します。
エヴァ初号機から回収された碇シンジは、全身を拘束されたうえに、「DSSチョーカー」と呼ばれる首輪が装着されました。DSSとは「Deification Shutdown System=神格化遮断システム」の略ではと考えられ、万が一の時には、首輪の起爆装置が作動し、装着者を死に至らしめるものです。DSSチョーカーは、エヴァ初号機の覚醒によるフォースインパクトが起こされそうになったタイミングで、起爆する仕組みとなっています。
考察と解説②シンジは使徒になった?
新劇場版:Qのラストのアスカのセリフから、シンジ・アスカ・レイは、人間が来れない場所にいる、つまり、3人とも人間=リリンではないことを示す伏線ではと考えられています。また、ラストのアスカのセリフは、3人とも使徒になっていた可能性を表しているとも考察されています。
考察と解説③碇シンジはどこ?
綾波レイは、シリーズごとにその個体が異なることが推測されるように、碇シンジも複数人いる可能性も考えられ、前作「破」と、考察まとめを紹介している「Q」でのシンジは、それぞれ別の個体と考察できます。そして、劇場版:Qで登場したシンジは、「破」で封印されたシンジとは別人物で、本物はまだエヴァ初号機に取り込まれたままと推測できます。
考察と解説④シンジに対する周りの反応
14年前の惨劇のトリガーとなったシンジへの想いは、それぞれが彼に対して複雑な感情を持っており、それらがシンジに対する冷たい反応と捉えられたでしょう。ミサトは、立場上もあり、あえて厳しい態度を取ったと推測されます。しかし、他のメンバーは、シンジがきっかけで世界は崩壊し、ニアサードインパクトで家族や友人を失ったことでシンジへの憎悪が芽生え、それらが冷たい態度に現れたでしょう。
考察と解説⑤シンジに状況説明をしない理由
拘束具やDSSチョーカーを使用してシンジを警戒しつつも、ヴィレの人々は、彼に状況説明をしようとせず、何かを隠しているような言動を見せます。その真意は、劇中では明らかとされませんでしたが、14年前の出来事から、シンジをトリガーとして覚醒させないために、意図的に隠していると推測されます。
考察と解説⑥シンジを迎えに来たエヴァ
AAAヴンダ―に回収されたシンジを迎えに来たエヴァンゲリオンは、Mark.09(マークナイン)と呼ばれています。顔と胴が切断されても稼働することができ、外見はエヴァ零号機に似ています。また、エヴァMark.09は、マリからは「アダムスの器」と呼ばれ、全身がコアであることも特徴です。
考察と解説⑦綾波の「碇君、どこ?」の声を聞いたシンジ
AAAヴンダーが、Mark.09の襲撃を受けた際に聞こえてきた綾波の声は、シンジの周囲にいた人々には、届いていませんでした。このシーンについて、ミサト達にも聞こえていたものの、彼女たちは綾波の声を無視していた、シンジだけに届くように、直接語りかけたと推測されています。または、「破」で綾波を助けた際に、シンジの精神が綾波の一部と融合したとも考えられます。
考察と解説⑧シンジとカヲルが演奏した曲
シンジとカヲルによるピアノ曲「Quatre Mains(キャトルマン)」は、「4手連弾」を意味し、1台のピアノを2人同時に弾く曲です。劇中では、シンジとカヲルが仲良くなるきっかけとなったと同時に、シンジの運命が大きく変わるターニングポイントとも言えるでしょう。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの謎をネタバレ考察・解説~渚カヲル~
以下では、「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」のメインキャラ・渚カヲルの謎や伏線の考察・解説まとめをあらすじやを交えながらネタバレ紹介します。
考察と解説①外したDSSチョーカーをカヲルが装着している理由
シンジに装着されたDSSチョーカーは、本来はカヲルが身に着けるべきものと説明され、カヲルが触れただけで自動的に外れました。チョーカーを外せた仕組みは不明ですが、カヲルによると、DSSチョーカーは、カヲルを恐れるリリン(人間)によって作られたことが明かされています。
考察と解説②カヲルの「また、逢えるよ」の言葉の意味
DSSチョーカーが爆破する直前、カヲルはシンジとの再会を示唆するような発言を残しています。このセリフからは、シンジに自分の死を悲しんでほしくないカヲルの最期の願いと考えられる一方、「シン・エヴァ」での登場を示す伏線ではと考察されます。
もし、カヲルとシンジが逢えると仮定すると、「シン・エヴァ」でカヲルが生き返る、または「Q」とは別のカヲルとの出会いが考えられます。一方で、新劇場版:序の「変わらないな、君は」または、新劇場版:破の「今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ」に繋がるループ説を示す伏線とも考察されます。
考察と解説③カヲルと13番目の使徒
新劇場版:Qの終盤、マリのモニターには、第13の使徒が映し出される、想定外の出来事が確認されました。同時に、第12の使徒に囲まれたカヲルは、第1使徒の自分が13番目の使徒に堕とされることを示唆します。カヲルのセリフからは、存在しないはずの第13使徒は、ゲンドウの策略によって数が変更された、一巡して使徒の順番が回ってきたと考えられます。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの謎をネタバレ考察・解説~アスカ~
考察と解説①アスカの眼帯
TVシリーズでもお馴染みの式波・アスカ・ラングレーの「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」での謎や伏線の考察と解説まとめを、あらすじを交えながらネタバレ紹介します。
新劇場版:Qで装着されたアスカの眼帯について、劇中ではその真相が言及されず、製作陣もその理由は明かせないと説明し、謎を深めています。一方、アスカの眼帯からは、光を放つ描写も見られ、正方形の模様が確認されていることから、使徒封印用アイテムではと考えられます。
また、アスカは、新劇場版:破にて、3号機起動実験中に第9の使徒に侵食されています。そして、左目の眼帯と謎の光は、使徒の侵食、または融合・共生状態を示す伏線と考えられるでしょう。
考察と解説②アスカは年を取っていない?
新劇場版:破から14年が立っているにもかかわらず、アスカだけは左目に眼帯を施したのみで、外見上の老化が全くみえません。この現象について、一部ではエヴァの呪縛ではと考察されています。
考察と解説③アスカのマリへの呼び名
出典: https://prcm.jp
アスカは、マリに対して「コネガネ」と呼んでいます。この単語を分割すると、コネ・メガネとなり、コネの意味から、マリには何かしらの大きな組織・権力との繋がりを示唆しているでしょう。
考察と解説④軌道上でアスカが戦っていた敵
軌道上でアスカが戦っていた敵、識別コード4A・4Bの正体は、エヴァンゲリオンMark.04と判明しています。劇中では、円盤状の防衛兵器とされ、使徒と同じパターン青や、ATフィールドを無効化するコアブロックが確認できます。また、「phased cocoon shelter」が2号モニターに表示されることも特徴です。
考察と解説⑤アスカが赤い海でしたこと
アスカが赤い海でした行動は、ヒートランスと点火器を用いて、AAAヴィンダーのメインエンジンの点火を行なっていました。ヴィンダ―は、メインエンジンの点火システムが備え付けられていないため、直接点火させる必要がありました。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの謎をネタバレ考察・解説~その他の伏線~
考察と解説①US作戦とは?
以下では、多くの謎や伏線をもたらした「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」のその他の伏線の謎の考察・解説まとめを、あらすじを交えながら紹介します。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qは、アスカとマリによる成層圏を舞台とした戦闘から始まります。十字架型ケースに収納された何かを巡って、アスカ・マリとエヴァMark.04の攻防戦が繰り広げられ、目標物はアスカたちの手に渡りました。これらは、ネルフが封印した初号機の奪還を目論むヴィレのミッションと判明し、US作戦(Ultimate Soldier Operation)と呼ばれています。
考察と解説②ヴィレとAAAヴンダーとは?
ヴィレとは、元ネルフの職員だった葛城ミサトを筆頭に、赤木リツコ・日向マコト・マリ・アスカ・伊吹マヤ・青葉シゲルなど、元ネルフ職員と民間人で構成された反ネルフ組織です。ヴィレの活動目的は、ネルフの壊滅とされているも、「Q」時点では組織の詳細は不明です。また、ヴィレには、鈴原コウジの妹サクラや、加持リョウジと面識のある高雄コウジも在籍しています。
AAAヴンダーは、ヴィレが所有する巨大戦艦で、艦長はミサト、副長はリツコです。AAAヴンダ―の「AAA」は、Autonomous Assault Ark=戦闘用箱舟の略であり、ATフィールドの展開や、神殺しの力を有しています。「ヴィレ」と「ヴンダー」は、それぞれドイツ語で「意志」「奇跡」を意味します。
考察と解説③ヴィレの目的
反ネルフ組織として立ち上げられたヴィレの目的は、職員たちのセリフからサードインパクトに並ぶ現象の阻止し、悲劇を繰り返さないことだと考えられます。そして、AAAヴンダーにとってシンジは、対立するネルフの計画に欠かせないトリガーであり、シンジの身柄をエルフ側に渡さないために、あえて身柄を拘束したのでしょう。
考察と解説④フォースインパクト
フォースインパクトは、ニアサードインパクトの次に位置づけられますが、劇中ではカヲルの死・シンジの離脱によって阻止されました。フォースインパクトは、エヴァ13号機の覚醒と、ガフの扉の出現により促され、ガフの扉が開かれることで世界がリセットされる現象を指すと考えられます。
考察と解説⑤ネルフのロゴ
ネルフは、使徒殲滅を目的とする組織であり、「Q」ではエヴァ13号機の製造が示唆されるも、その目的や活動は不明とされています。「Q」で描かれたネルフのロゴに着目すると、「NERF」の文字部分が使徒封印呪詛文様と思われる4つの四角形に変更され、14年前(新劇場版:破)のロゴと異なるデザインとなっています。
ロゴが変更された経緯は不明ですが、使徒封印呪詛柱は、前作「破」でも登場し、第3使徒・第9使徒の封印時に使用されています。そして、「Q」でのネルフのロゴにあしらわれた使徒封印呪詛柱の模様は、第1使徒・カヲルを封印することを示す伏線ではないかと考えられます。
考察と解説⑥ゲンドウの目的
ネルフの最高司令官・ゲンドウの目的は、死んだ妻・ユイを復活させることとされており、ユイへの異常な執着心がうかがえるでしょう。
考察と解説⑦アダムスの器
新劇場版:Qの終盤に登場したアダムスの器は、リツコによるとヴィンダーの主、エヴァMark.09ではと推測されています。また、アダムスとは、セカンドインパクト時に出現した4体の光の巨人と考察され、アダムスの器は、その中の1体とも考えられています。
考察と解説⑧ニアサードインパクトとは?
ニアサードインパクトは、新劇場版:破のラストで起きた現象で、覚醒し、ガフの扉を開いたエヴァ初号機がトリガーとなって発生したと言われています。「Q」ではシンジがトリガーとなって引き起こされたと説明されるも、直接の発生原因は不明とされています。
考察と解説⑨ミサトの怨念
セカンドインパクトによって人生を大きく狂わされたミサトは、それらの原因を作った使徒の懺滅に執念を燃やしており、ネルフやゼーレの目的を知ったことがヴィレの設立につながったでしょう。
考察と解説⑩マリが歌っていた鼻歌
新劇場版:破から登場するマリが、「Q」で歌っていた鼻歌は、天地真理さんの「ひとりじゃないの」です。また、マリは「破」では水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」を披露しており、1970年代の日本の歌謡曲に詳しい一面をのぞかせています。
考察と解説⑪マリが鼻歌を歌わないバージョン
TV版では、マリが鼻歌を歌わないバージョンがあり、マリの鼻歌のシーンのカットと、アスカのセリフにも変更が加えられました。
考察と解説⑫軌道上で2号機がしがみついた箱
軌道上で2号機がしがみついた箱は、US作戦のミッションである、エヴァ初号機が封印された柩です。しかし、初号が軌道上に挙げられた理由は不明とされています。
考察と解説⑬エヴァ初号機が覚醒した理由
エヴァ初号機が覚醒した直接的な理由は不明である一方、劇中の様子から、アスカの叫び声に応答するような形で覚醒したことが確認できます。
考察と解説⑭マリが乗っていたピンクのエヴァ
出典: https://prcm.jp
マリのピンクのエヴァは、エヴァンゲリオン8号機であり、劇場版:破の予告編でのエヴァ8号機とは、顔のデザインが異なっています。この点について、「破」の予告編のエヴァ8号機は、ネルフ時代に建造されたもので、「Q」では、ネルフからヴィレへ持ち出し、一部改良されたと考えられます。
考察と解説⑮鈴原サクラ
鈴原トウジの妹・鈴原サクラは、前作「破」では入院中でしたが、14年後の世界「Q」では退院を果たし、ヴィレの一員として活動しています。
考察と解説⑯エヴァの呪縛
アスカの不老の原因と考察されるエヴァの呪縛は、プラグ深度の影響でエヴァのパイロットが人間(リリン)ではなくなることを意味していると考えられます。「Q」ラストのアスカの台詞を読み解くと、アスカたちは人間が近づけない場所に立っていると推測でき、アスカ・シンジ・アヤナミレイ(仮称)は、人間ではないと考察できます。
エヴァの呪縛は、詳細こそ明らかにされていないものの、それらを示す伏線は、新劇場版:序・破でも見られ、旧エヴァシリーズには見られなかった演出が、エヴァの呪縛を紐解く手がかりとなるでしょう。
考察と解説⑰シンジとマリの年齢
シンジとマリの外見も、14年前から老化が見えず、アスカと同じくエヴァの呪縛が原因と考えられています。一方、新劇場版オリジナルキャラ・マリは、外見こそシンジ・アスカと同世代であるが、実年齢はかなり年上だと言われていいます。その根拠は、碇ゲンゾウを君付けで呼ぶ点や、シンジの両親の学生時代の写真にマリに似た女性が映り込んでいる点などです。
考察と解説⑱加持はどこへ?
加持リョウジは、新劇場版では:破から登場し、特命でネルフ本部に赴任してきた主席監察官です。「Q」では未登場となりましたが、高雄コウジのセリフから、ヴィレに所属していることが示唆されています。
考察と解説⑲ヴンダーの「神殺しの力」
ヴンダ―の「神殺しの力」について、エヴァの世界の使徒とは天使を意味し、使徒=神の使いと解釈できます。そして、「神殺しの力」とは、使徒の上にいる存在、つまり神と称される存在を抹殺するための力と考えられます。
考察と解説⑳綾波レイが初号機から復元されなかった理由
綾波レイが初号機から復元されなかった理由は不明とされていますが、冬月コウゾウによると、「破」の綾波レイは、初号機で保存されていると説明されています。
考察と解説㉑街の様子
「Q」で描かれた町の様子は、シンジと初号機の同化中に起きたサードインパクトにより、世界は黒がかった赤の大地へと変貌し、コア化していました。地上には、活動停止した首なしの巨人や十字架があり、月が地球の目前に迫る、不気味な光景が広がっています。
考察と解説㉒人類補完計画
ネルフが計画する人類補完計画は、人間が自ら世界を滅亡に追い込むことで、世界を変えていく強制進化を指します。ドグマの爆心にある2本の槍が補完計画の発動キーになります。
考察と解説㉓碇ユイの苗字
シンジの姓「碇」は、母方・ユイの姓であり、父・ゲンゾウは碇家に婿入りしたことが判明しています。しかし、「Q」では、碇ユイの苗字が「綾波」に変更されており、謎を深めています。
考察と解説㉔ユイさんの写真
ユイさんの大学時代の写真には、マリに似た眼鏡の女性も映り込んでいます。一方、コミック版「新世紀エヴァンゲリオン・14巻」では、16歳のマリが、飛び級でユイ・ゲンゾウと同じ大学に通っている描写があります。しかし、映画版とコミック版との関連は不明です。
考察と解説㉕シンジが救ったレイはどこ?
新劇場版:破のラストでシンジが救ったレイは、綾波ユイと同様に、初号機の中で保存されており、それらは碇ゲンゾウの計画であることが判明しています。
考察と解説㉖エヴァ第13号機
エヴァ13号機は、作られた経緯だけでなく、ネルフ本部には整備スタッフの姿すらみえず、謎に包まれています。また、エヴァ13号機は、従来の機体と異なり2人乗りであることや、ATフィールドがない一方、それらは人類補完計画を促すことを示す伏線と考えられます。
考察と解説㉗セントラルドグマ最深部へ向かう理由
エヴァ13号機が、セントラルドグマ最深部へ向かった理由は、人類補完計画の発動キーにあたる2本の槍を入手するためであり、エヴァ13号機と一緒に使うことで世界の修復が可能とされています。同時に、ネルフは、槍が無ければフォースインパクトを起こせません。
考察と解説㉘インフィニティーのなりそこない
インフィニティーのなりそこないとは、エヴァに似た赤い巨人の群れのような物体で、セントラルドグマ最深部へ向かう際に、壁一面に張り付き固まった状態で描かれています。
考察と解説㉙リリスの顔
リリスは、新劇場版:序では、使徒の仮面を被り、脚がない状態のまま十字架に磔にされていたが、「Q」では、脚が生えた状態で地面に倒れており、首から上がありません。また、首の部分には、エヴァMark.06が融合しており、槍が2本刺さっていることが特徴です。
考察と解説㉚カシウスの槍とロンギヌスの槍
カシウスの槍とは、新劇場版:破の終盤にて、エヴァ初号機を貫いた槍であり、ロンギヌスの槍は、リリスを貫く二叉の槍です。これら槍は、2本の対となっており、エヴァ13号機と一緒に使用することで、世界の修復が実現できます。
考察と解説㉛ガフの扉
ガフの扉とは、覚醒したエヴァ13号機の頭の上に出現した、天使の輪を彷彿させる光の中央空間を指すと推測されます。ガフの扉は、エヴァ初号機の覚醒時にも開かれ、サードインパクトのトリガーになったことが判明しています。
考察と解説㉜トリガーとは?
トリガーとは、インパクトをひき起こすきっかけとなる存在を指すと考察され、新劇場版:Qでは、シンジが、エヴァ初号機のサードインパクトのトリガーであることが明かされています。
考察と解説㉝L結界密度とは?
L結界密度は、新劇場版:Qのラストに登場した単語で、密度が強すぎるとリリン(人間)は近づけないことのみが明らかとなっています。一方で、L結界密度が高い場所にいるシンジ・アスカ・レイは、人間ではないことを示す伏線ではと考察されます。
考察と解説㉞EVANGERION:3.0+1.0の意味
「EVANGERION:3.0+1.0」は、2014年の「エヴァンゲリオン新劇場版:Q TV版」の最後に映し出され、次回作「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」の英語タイトルではないかと推測されます。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじネタバレ解説
あらすじネタバレ①14年後
TVシリーズを逸脱したストーリーが物議を醸した「エヴァンゲリオン:新劇場版:Q」のあらすじまとめをネタバレ解説します。
第10使徒との戦いにより、エヴァ初号機がネルフによって地球の衛星軌道上に封印されてから14年後の世界では、旧ネルフ職員だった葛城ミサトらによって反乱組織「ヴィレ」が結成されました。ヴィレは、シンジとレイが取り込まれたエヴァ初号機の奪取を計画しており、彼らの行動を察したネルフとの争奪戦が勃発します。双方の激戦の末、初号機が収納されたコンテナは、ヴィレの手に渡りました。
ヴィレ所有の艦隊「AAA ヴンダー」では、エヴァ初号機に取り込まれていた碇シンジが14年ぶりに目覚めるも、身体を拘束され、周囲の冷たい態度に戸惑いを隠せずにいました。その後、シンジは、今が14年後の世界であること、初号機にはレイの姿はなかったと聞かされます。同時に、エヴァへの搭乗を禁止され、万が一の時にはDSSチョーカーを作動させて命を奪うと脅されます。
あらすじネタバレ②レイの声
状況が飲みこめない中、艦隊は、NERVのエヴァシリーズ・Mark.09の襲撃を受けます。艦内が騒然とするなか、シンジはMark.09からレイの声を聞きます。その後、ミサトたちの制止を振り切ったシンジは、Mark.09と共に艦隊を離脱します。
あらすじネタバレ③渚カヲルの存在
AAAヴンダーを離れたシンジは、荒廃した地球に佇む「ネレフ本部」へ赴き、その先で父・碇ゲンドウから渚カヲルを紹介されます。彼は、エヴァンゲリオン13号機のパイロット候補の少年でした。シンジは、カヲルと一緒にピアノを弾いたことをきっかけに、次第に明るい表情を見せるようになります。
あらすじネタバレ④ニアサードインパクト
ネレフでの生活が始まったシンジは、第3新東京市がどうなっているのか気になり、カヲルの案内で街に繰り出します。しかし、その先は、赤く染められた崩壊した大地と、巨大な十字架が立てられた不気味な光景が広がり、シンジとエヴァ初号機が起こしたニアサードインパクトの影響で、人類を含めたあらゆる生命が絶滅に追い込まれたことを知ります。
あらすじネタバレ⑤綾波ユイ
自分が世界崩壊を招いたことに衝撃を受けるシンジでしたが、レイを助けたいという気持ちが彼の心の支えとなっていたものの、冬月が語る現実にショックを受けます。シンジの母・碇ユイ(旧姓:綾波)は、過去の実験で、エヴァに取り込まれて初号機の防御システムになっていました。次に、綾波レイは、ユイを取り戻すために生み出された、ユイの情報を複製させた存在であったことを聞かれます。
あらすじネタバレ⑥ロンギヌスとカシウスの槍
真実を聞かされ意気消沈するシンジをよそに、ネルフではエヴァ13号機が完成します。搭乗命令は、シンジにも下されるも、DSSチョーカーの作動を恐れて拒否します。しかし、カヲルがそのチョーカーを代わりに身に着け、2人はエヴァ13号機に搭乗します。ネルフの目的は、世界を元通りにするために必要なロンギヌスとカシウスの槍を槍を手に入れることであり、シンジたちはMark.09と共にサードインパクトの爆心地・セントラルドグマ最深部に向かいます。
ロンギヌスの槍は、Mark.06と第2使徒・リリスを刺し貫いた姿で2本発見され、カヲルは何かを察します。その直後、ヴィレから改2号機と8号機の襲撃が2人を襲います。世界を変える使命に燃えるシンジは、カヲルの忠告を聞き入れず、ヴィレからの2機を撃退すると、ロンギヌスの槍を引き抜いてしまいます。そして、第2使徒・リリスは崩壊、Mark.06から第12使徒が現れます。
アヤナミレイは、Mark.09でMark.06の首を切り落とすと、シンジとカヲルが乗る13号機を包み込みます。そして、パイロットによる制御が外された13号機は、第12使徒を取り込み覚醒します。これらは、碇ゲンゾウが仕掛けた罠であり、地上に現れたエヴァ13号機によるフォースインパクトの儀式が始まります。
あらすじネタバレ⑦止まらないフォースインパクト
フォースインパクトの儀式により、地上の街並みは次々と崩壊を見せる中、ヴィンダ―の特攻が入り、儀式の中止を試みます。しかし、Mark.09に制御を奪われたことや、駆けつけた改2号機の獣化形態が応戦するも、倒すまでの時間が足りず、フォースインパクトを止めることができません。そこで、アスカとアヤナミレイの脱出後に改2号機を自爆させることで、エヴァ13号機の破壊を成功させます。
シンジはフォースインパクトの原因は自分にあると罪悪感にさいなまれます。しかし、カヲルは自分がトリガーになってしまったと諭すと、フォースインパクトを止めるために、自らDSSチョーカーを作動させて、命を絶ちました。カヲルの死により、13号機の覚醒は止まったものの、フォースインパクトは止まりませんでした。
しかし、シンジが原因であることを突き止めたマリは、エントリープラグを強制的に排出させることで、エヴァ13号機の活動を止めることに成功します。エヴァ13号機は、地上に不時着し、シンジはアスカによって引き出されます。シンジは意識こそあったものの、気力が失せ、立つこともままならない状態に陥り、アスカ・アヤナミレイに伴われて、その場を去っていきます。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qに関する感想や評価
感想1:綾波レイは碇シンジに取り込まれたと考察
謎の考察・解説まとめ、あらすじネタバレで紹介したように、謎解き要素の多さも話題を呼んだ「エヴァンゲリオン:新劇場版:Q」に関する感想や評価を紹介します。
#エヴァンゲリオン考察
— カツ丼@食べることだけが生きがいの男 (@katudonndokodon) October 9, 2020
この前、初めてエヴァ序、破、Qを見て、考察を作って見たので聞いてぐださい。
その考察の内容は、『綾波レイ、碇シンジに取り込まれた』説です。その理由としては、Q序盤の方で、シンジにのみ、綾波の「碇くん、どこ?」という声が聞こえており、この時に綾波の声がシンジに聞
シンジの謎の考察まとめやあらすじネタバレで紹介したように、ヴィンダーに響いた綾波レイの声は、シンジだけが聞き取れたと思われ、他の乗組員には聞こえていないと推測されます。そして、この描写について、一部では、綾波はシンジに取り込まれたことを示す伏線ではとも考えられ、ミサトら周囲の人々に綾波の声が聞こえていないことに納得がいくでしょう。
感想2:アスカの眼帯の謎に迫る
#エヴァンゲリオン考察
— ꧁𝓝꧂ 78+ (@Naka_loveeva) April 30, 2020
アスカの左目はおそらく未だ第9使徒(バルディエル)に侵食されたままである。リプに続く。 pic.twitter.com/NtQGCEmX83
アスカの眼帯は、謎の考察まとめで紹介したように、装着した経緯は一切明かされておらず、謎に包まれています。一方で、アスカの眼帯は、十字の模様を浮かばせた光を放つシーンが確認され、それらは第9使徒に侵食されていることを示す伏線と考えられています。また、アスカの眼帯について、制作スタッフの意味深な発言から、その謎は第4作目の公開で明らかになると推測できるでしょう。
感想3:エヴァの考察にハマる
最近エヴァンゲリオン考察とかいう無限沼にハマってしまって沼。#エヴァンゲリオン序#エヴァンゲリオン破#エヴァンゲリオンQ#シンエヴァンゲリオン#エヴァンゲリオン考察#エヴァファンと繋がりたい
— MyosoTis (@Sepia317) August 9, 2019
今回紹介した新劇場版:Qの謎や伏線の考察やあらすじまとめのように、エヴァンゲリオンは、その独創的な世界観に加えて、謎解き要素の多さもファンを虜にしています。考察内容によっては、難解な部分もありますが、一見すると何気ない行動が、後の重要局面に繋がる伏線だったなど、作品を深く知ったり、楽しめるきっかけ作りになるでしょう。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの考察と解説まとめ
「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の謎と伏線の考察・解説まとめ、作品のあらすじネタバレなどをまとめて紹介しました。新劇場版シリーズ・第3作目にあたる「Q」は、TVシリーズとはかけ離れた独自のストーリーから、ファンの間では賛否両論が飛び交いましたが、多くの謎を残したラストは、次回作への期待を高めています。