【エヴァンゲリオン】渚カヲルの名言・名セリフ集！印象的な言葉を厳選して紹介

『新世紀エヴァンゲリオン』で鼻歌を歌いながら初登場を果たした渚カヲル。彼はシンジに対する名言や名シーンを多く残しており、またシンジに多大な影響を与えたキャラクターでもありました。ここからは、そんな渚カヲルが残した名言や名シーンをランキング形式で紹介していきます。ではまず初めに、『新世紀エヴァンゲリオン』の作品情報からご覧ください。

『新世紀エヴァンゲリオン』は巨大な汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった少年少女と「使徒」との戦いを描いたSFアニメ作品です。1995年から全26話がテレビ東京系列にて放送され、斬新なストーリー要素で人気を博しました。2021年には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開予定となっているのですが、それ以外にも『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズの全4作品の制作が発表され、それぞれ公開されています。

ここでは『新世紀エヴァンゲリオン』のあらすじを簡単に紹介していきます。舞台は大災害によって世界人口の半数が減少した世界。西暦2015年、主人公の少年・碇シンジは急遽、特務機関NERV(ネルフ)の総司令を務める父・碇ゲンドウによって第3東京市に呼び出されました。

そこで汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機に搭乗し、謎の敵「使徒」と戦うことを命じられます。こうしてシンジは次々と襲来してくる使徒との戦いに身を投じ、窮地に追い込まれながらも辛うじて勝利を積み重ねていくことになりました。

• 生年月日：2000年9月13日(セカンドインパクト発生日)
• 血液型：不明
• 身長：162㎝
• 体重：47㎏
• 所属：NERV、ゼーレ

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する渚カヲルは、人類補完委員会によってNERVに送り込まれたフィフスチルドレンです。容姿は赤い瞳とアッシュグレイの髪を持ち、公式で”ぞっとするような美貌の持ち主”とまで言われている美少年。そして過去の経歴においては全て抹消済みで、シンジにはベートーヴェンの交響曲第9番の鼻歌を歌いながら近づきました。以来、登場回は少ないもののシンジに大きな影響を与えていく人物になっていきます。

それでは早速、渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンのランキングを見ていきましょう。ここではランキングTOP4位までを紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング10位には、他者との関わりを拒絶する碇シンジに向けて残した下記のセリフがランクインしました。シンジの心を慰めつつも優しく包み込むように述べたセリフとなっており、人はどこまでも人との関わりを持つ生き物であるということが分かります。

『エヴァンゲリオン』の作品の主題には人との関わり合いが含まれているのですが、シンジは関係が深まり傷ついてばかりなら初めから他人と関わらなければ良いと考えるようになっていました。しかし、シンジはどこかで寂しい気持ちを持っている部分もあったのです。だからこそ、カヲルは寂しさを忘れることなく知っておくことで、他者を求めてもいいのだということを教えてくれたと言えるでしょう。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング9位には、人との繋がりを避けて距離を置く碇シンジに対し、カヲルが残した下記のセリフがランクインしました。このセリフは人間を冷静に分析した上で導き出された奥深い言葉と言えるのではないでしょうか？人が他者との繋がりを持つのは寂しいからですが、その繋がりの中で当然心が傷つくこともあります。

シンジは傷つくのが嫌だからこそ、初めから他者と関わりを持たないようにしていました。カヲルはその心情を理解した上で、寂しさを永遠になくすことはできないと教えています。「忘れることが出来るから生きていける」というのは、心の整理がついた後は結局他者を求めるようになると示唆しているのかもしれません。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング8位には、カヲルがシンジに向かってはっきりと好意を口にした下記のセリフがランクインしました。この名言は恋心ではなく純粋に人として好きということです。シンジは物語序盤から自分の存在意義について自問自答を繰り返していました。身近な人間も自分がEVAに搭乗するからこそ関係を持っているだけで、もし自分がEVAに乗らなければ関係が崩れるだろうと考えていたようです。

そんな中で、純粋に人として好意を持っていると伝えたのがカヲルでした。カヲルはシンジが抱える悩みを理解した上でこのセリフを述べたのでしょう。シンジも人間性を真正面から肯定してくれたカヲルに対して心を開いていくようになります。利害関係を考慮せず純粋な気持ちで接してくれるカヲルに心を開いたのは当然の事だと言えるかもしれません。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング7位には、新劇場版『Q』でカヲルが何気なく言った下記のセリフがランクインしました。このセリフが残されたシーンはシンジにカヲルがピアノの連弾をするように誘っているのですが、シンジはピアノを弾いたことが無かったため困惑していました。

そんな状況で何気なく言った一言です。しかし、この一言は多くの人、あるいは誰にでも当てはまる名言ではないでしょうか？仕事や日々の暮らしでどこか物足りなさを感じている、という人は多いはずです。そんな時、好奇心を満たすものがあれば毎日にハリが出てくると言えるでしょう。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング6位には、カヲル自身がやってきたことが無駄だったということを悟った際に残した下記のセリフがランクインしました。このセリフが述べられたシーンでは、アダムと融合するためにセントラルドグマに降り立ったカヲルの姿がありました。

そこで親友であるシンジと激闘を繰り広げるのですが、結果的にカヲルはアダムではなくリリスであることに気が付きます。シンジを裏切ってまで辿り着いた答えに対して、どこか諦めの気持ちがありスッキリした状態のカヲルがいました。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング5位には、シンジを奮い立たせるためにカヲルが残した下記のセリフがランクインしました。ちなみに、新劇場版『Q』のキャッチコピーにも用いられており、シンジは全人類の敵のような存在として窮地に立たされています。

ミサトやアスカ、リツコなどの仲間達も「何もしないで」と言い冷たく突き放す中で、カヲルだけはそれでも希望は残っていると言ってくれました。やはり心が弱りきっていたシンジに対して述べられたこのセリフはかなりの影響力があり、再度EVAに乗り込む決意を固めさせています。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング4位には、新劇場版『破』の最後に渚カヲルが残した下記のセリフがランクインしました。このセリフはシンジに対して残したもので、カヲルがTV版のシンジを知っているかのような言葉となっています。

ということはカヲルが多次元の世界を行き来しているのではないかと考えられ、破壊と再生が繰り返されている世界の中で、カヲルはその中で唯一記憶を所持している存在なのかもしれません。この言葉は謎に包まれていますが、言葉の持つ意味を理解することが新劇場版『破』の鍵となっていることでしょう。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング3位には、シンジと初めて会った時にカヲルが残した下記のセリフがランクインしました。カヲル屈指の名言であり、歌と言えばカヲルがピアノを弾くシーンを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか？歌は人間特有の文化であるため、使徒にとって興味を惹く対象でもあります。

実際の歌、音楽が誕生した起源は有史まで遡ることができ、初めて奏でられた音楽は歌声だったとされているようです。現代社会においても音楽や歌は非常に有用な効果を持っており、ストレス軽減に繋がるとされています。ちなみに、本作ではカヲルが初めてシンジと出会った際は鼻歌を披露していました。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング2位には、新劇場版とTV版でカヲルが死ぬ直前に残した下記のセリフがランクインしました。こちらもシンジに対して述べられたセリフとなっており、TV版ではシンジがカヲルを握りしめた状態で沈黙が続いていました。

シンジは親友であるカヲルを殺害したくない気持ちと、人類のために殺害しなければならないといった矛盾した気持ちで揺らいでいたのですが、悩みぬいた末、最後は殺害することを決断しています。カヲルは使徒としての使命を全う出来なかったため、最後はシンジに勝利を譲ったのです。しかし、死ぬ直前まで好意を伝えられたことでシンジの心には今後、カヲルの死が重くのしかかっていると言えるでしょう。

渚カヲルの名言集や名セリフ・名シーンランキング堂々の1位に輝いたのは、カヲルが新劇場版とTV版の両方で口にした下記のセリフとなりました。カヲルの人生は碇シンジと出会ったことで一変したと言えるのではないでしょうか？シンジという繊細な心を持った人間に出会ったからこそ、人間に興味を示し理解していくようになったからです。もし、シンジと出会ってなければそれも無かったかもしれません。

シンジとカヲルの関係はそれほど長くはありませんでしたが、短期間でもシンジと過ごした時間は充実していたはずです。もしかすると、カヲルは短命であることを知り、短い時間を大切に生きていたからこそ口にできた言葉なのかもしれません。

渚カヲルは美しい顔立ちと常に笑みを浮かべて柔和な印象を与え、さらに名言集や名セリフからも分かるように超然とした性質も持ち合わせており、年齢を感じさせないミステリアスな雰囲気を纏っています。また「リリンの生み出した文化の極み」と発言し歌に対して特別な思いを抱き、独自の死生観と自殺願望を抱えていたようです。そのため自分の存在意義や正体に対する苦悩が描かれている場面もありました。

では、精神を蝕んでいた彼の正体とは何なのでしょうか？結論から述べると、彼の正体は第17使徒ダブリスとされています。一方、その魂が第1使徒アダム本人のものであるという説もありました。ここからは渚カヲルの正体と言われている第1使徒アダムと彼の関連性についてみていきます、

結論から述べると、彼の魂の正体は第1使徒アダム本人のものです。アダム復活を目指すために建てられたアダム計画では、ゼーレによってサルベージされたアダムの魂に男性の肉体が与えられました。その肉体が渚カヲルです。そしてこの肉体もアダムにダイブされた遺伝子情報を基に構築されたものであり、これによって極めて強力なA.T.フィールドを展開させることができます。

また、劇場版でゼーレが投入した量産機で活用されたダミープラグですが、渚カヲルはアダムの魂を持っているがゆえにアダムベースのエヴァンゲリオンであれば自在に操ることができるため、その個性を使用したものとなっていました。

渚カヲルは作中世界の核心を知っている数少ないキャラクターです。そのため、彼のセリフにはストーリーの展開を示唆するものが多いのですが、実は彼の名前にも秘密が隠されていました。渚カヲルのネーミングは薩川昭夫によるものですが、名前の由来については映画監督の大島渚からとなっており、綾波レイの「波」と渚カヲルの「渚」は対となっています。

また、性は「シ者」、つまり使徒であり死者でもあります。名前の「カヲル」は「オワリ」の言葉を五十音順で1字ずらしたものであり、ここで性と名前を合わせると「シ者オワリ」となります。つまり渚カヲルの名前には「最後の使徒」という意味で、弐拾四話のタイトル「最後のシ者」にもなっています。

名セリフ・名シーンランキングで、堂々の1位に輝いた名言「君に会うために生まれてきたのかもしれない」と言っているように、渚カヲルはシンジに対して特別な好意を寄せていました。人類に対して人ならざる者としての態度を貫いている渚カヲルですが、シンジの繊細さに強く惹かれているようです。彼の正体は人類の敵である使徒ではあったのですが、最終的に自らの死によって未来をシンジ(人)に譲っていました。

これには、使徒にない知恵を人類が持っていたことに対して興味を持ち、かつ理解を示したからだと言われています。ただ、渚カヲルは人(シンジ)に興味を抱く一方で、『新世紀エヴァンゲリオン』の漫画版では他者のために激昂している様子のシンジを奇妙と評しており、人の心を理解できない存在として描かれています。

次に渚カヲルとレイの関係ですが、彼らの共通点は過去の経歴が生年月日を除き全て抹消済みであり、人ならざる者といった点です。実際に渚カヲルは初対面にも関わらず「君は僕と同じだね」と指摘しており、一目でレイが同じ存在であることを見抜きました。

そして、使徒アルミサエル戦に出撃した際は、レイのシンジを想う気持ちが渚カヲルの中に流れ込んだことによってカヲルは人が人を想う心に触れることになります。以来、彼は好きといった感情に興味を持つようになったため、レイは好意という感情をより強く意識させるようになった人物ともいえるでしょう。

• 本名：石田 彰(いしだ あきら)
• 生年月日：1967年11月2日
• 出生地：愛知県日進市
• 職業：声優、俳優
• 所属事務所：ピアレスガーベラ

『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルを演じた石田彰は芸能事務所ピアレスガーベラに所属する声優です。1990年に声優デビューを果たし、1991年にはマウスプロモーションに正式所属しています。声優としてはキャラクター作りに定評があるようで、独特な声質で青年から少年まで演じ、かつミステリアスな役やクセが強い役を演じるようです。

1995年には『美少女戦士セーラームーンSuperS』のフィッシュ・アイ役で一躍有名になり、それから12年経った2007年には第1回声優アワードサブキャラクター賞男優部門で受賞(『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役)するなど今もなお活躍しているのうかがえます。

• 1994年～：とんでぶーりん（水野光一 役)
• 1995年～：ナースエンジェルりりかSOS（宇崎星夜 役)
• 1996年～：新世紀エヴァンゲリオン（渚カヲル 役)
• 1999年～：ゴクドーくん漫遊記（ゴクドー・ユーコット・キカンスキー 役)
• 2000年～：最遊記シリーズ（猪八戒 役)
• 2001年～：テイルズ オブ エターニア THE ANIMATION（リッド・ハーシェル 役)
• 2002年～：機動戦士ガンダムSEED（アスラン・ザラ 役)
• 2003年～：NARUTO -ナルト- / 疾風伝（我愛羅 役)
• 2004年～：ケロロ軍曹（サブロー / 623 役)
• 2006年～：少年陰陽師（安倍晴明 役)

こちらではアスカが精神崩壊していく様子が好きという感想に続き、それでもカヲルの魅力に勝るものはないということがツイートされています。名言集や名シーンランキング3位に輝いた「歌はいいね…」が投稿されていますが、やはり歌に関するこの名言が魅力的かつ印象的であったということなのでしょうか？

こちらでは渚カヲルの見た目と内面が最高だと言われています。生き様や死に様までもがキレイに見えるようで、やはり息を吐くように名言を残すカヲルの様子が魅力的に映っているようです。こちらの方も歌に関する場面が印象に残っているようで、初登場シーンの鼻歌から自己紹介をする様子については違和感がなく自然にできるというのも素晴らしい要素の1つではないでしょうか？

こちらでは渚カヲルの名言が多く全てが素晴らしいため、どれがいいのか選べないとツイートされています。「渚カヲルは名言製造機使徒」と言われているので、今回ランキングで紹介した名言集や名シーン以外も探してみると良いのかもしれません。

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する渚カヲルの名言や名シーンを、ランキング形式で10～1位までを紹介してきましたがいかがでしたか？渚カヲルは登場回数こそ少ないものの、鼻歌から始まる初登場などの名シーンを見てわかるように圧倒的な存在感を放っていました。それだけ、彼が取る行動やセリフが魅力的だったからだと言えるでしょう。

そして、彼の正体はゼーレが送り込んだ最後の使徒ということでしたが、シンジとの出会いによってその使命を全うすることへの気持ちが揺らいでいた部分もあったかもしれません。新劇場版も残す所あと1つ、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が2021年1月23日に公開されますので、ぜひご覧くなってください。