2020年11月07日公開
2020年11月07日更新
【転スラ】リムルが魔王に覚醒したきっかけは?強さや能力・スキルも紹介
『転生したらスライムだった件(転スラ)』のアニメ1期は、丁度リムルが魔王に覚醒する前(精霊の棲家を訪れた後)に当たるシーンで終了しており、漫画版では12巻となっています。漫画版ではリムルが魔王に覚醒し、本格的なバトルシーンが見られるようになるのですが、魔王に興味が無かったリムルはなぜ魔王に覚醒したのでしょうか?当記事では、リムルが魔王に覚醒したきっかけを解説しつつ強さや能力・スキルも紹介しています。
リムルとは?
仲間思いで平和主義者ともいえるリムルですが、そんな彼は今まで興味を示さなかった魔王へと覚醒しました。なぜリムルは魔王に覚醒したのでしょうか?本文では魔王に覚醒する前の経緯やきっかけなどの詳細をお伝えし疑問にこたえていきます。それではまず、リムルのプロフィールや『転スラ』の詳細を知りストーリーへの理解を深めていきましょう。
転スラの作品情報
転スラの概要
『転生したらスライムだった件(転スラ)』は、伏瀬による異世界ファンタジー作品です。WEB小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた小説がベースとなっており、その後WEB小説を元に商業小説版の執筆が開始されました。なお、関連書籍を含めたシリーズ累計発行部数は2017年時点で200万部を突破し、2020年には1800万部を突破するなど今もなお人気を得ている作品となっています。
転スラのあらすじ
ここでは『転スラ』のあらすじを紹介していきます。物語は主人公・三上悟(リムル)が通り魔に刺されて死に、異世界へと転生した所からスタートしました。しかし、その時の姿は人間ではなくスライム。
そして転生後の洞窟で「ヴェルドラ(暴風竜)」と名乗る竜と出会い、ヴェルドラと共に「テンペスト」のファミリーネームを名付け合う仲になります。その後、三上悟はリムルとして、ヴェルドラと共に異世界を生き抜いていくことになりました。
リムルのプロフィール
ここでは主人公・リムルのプロフィールを見ていきましょう。リムルとは妖魔族(スライム)に分類される種族となっており、魔王となってからは魔粘性精神体(デモンスライム)から、竜魔粘性星神体(アルティメット)へと進化していきました。
その進化の過程では、基本的に仲間を想う意思が働いており、魔王として「種族問わず楽しく快適に過ごせるようにしたい」といった行動理念の基に活動しています。また、『転スラ』には他にも魔王が登場しているのですが、その魔王達もリムルの理念に賛同し、影響力を広げ異世界の文化を大きく変えていくようになりました。
リムルが魔王に覚醒したのはなぜ?きっかけや条件を紹介
リムルの魔王化はいつ?
まず初めに、リムルが魔王化する話はシズの教え子達を救った(寿命を延ばした)後となる漫画12巻となります。アニメ『転スラ』の一期が丁度その時なので、二期からリムルが魔王化すると考えられます。
リムルの魔王化の理由
シオンの死
それではここから、なぜリムルが魔王に覚醒することになったのか?という疑問に答えていきます。まず、リムルの基本姿勢は平和主義者であるため、魔物を統べる立場となる魔王に興味はありませんでした。しかし、その一方で自分を犠牲にしてまでも「親しい人や仲間を守りたい」という仲間思いな所があり、仲間のためであればどんな手段も厭わないといった考え方をします。
その考え方がリムルが魔王に覚醒する理由と深く結びついており、実際にリムルが魔王に覚醒した際は「シオンの死」が関係していました。そして、リムルが魔王に覚醒するきっかけとなったシーンでは、リムルがテンペスト不在時にファルムス王国からテンペストは侵攻を受けており、その戦いの中でシオンは亡くなってしまったのです。
エレンから聞いたおとぎ話
その後、リムルはテンペストへと帰還した後にシオンの死について知り、シオンを失ったことで深い怒りと悲しみに暮れていました。では、なぜその時に魔王に覚醒する必要があったのでしょうか?それには冒険者のエレン達から聞いた「おとぎ話」が関係しています。そのおとぎ話は魔導王朝サリオンに伝わり、竜種の子である竜皇女と子竜の話でした。
シオンを復活させるために魔王になることを決意
- 魔法大国は竜皇女の力を支配するために子竜を殺害
- 子竜の死によって怒り狂った竜皇女が暴走
- 暴走によって十数万人の犠牲者が出る
- 竜皇女は犠牲者の魂を生贄にして魔王へと進化
- 魔王化によって子竜が復活
では、ここでおとぎ話の内容を見てみましょう。上記の内容を確認すると「魔王化によって死んだ仲間が復活する」ということが分かります。成功確率は低いと言われていましたが、悲しみにくれるリムルにとってはわずかな可能性でも魔王化する価値があると捉えました。これによってシオンを生き返らせる(復活)ために、リムルは覚醒魔王になる覚悟を決めたのです。
魔王化するための条件
ここからは実際に、リムルが魔王に覚醒するために必要な条件を見ていきましょう。魔王化するための条件には主にファルムス王国が関係しています。
条件は1万人以上の生贄
魔王化するための条件としてスキル(大賢者)が導き出した答えは、魔王に覚醒するために最低でも「1万人以上の人間の魂が必要」ということでした。つまりシオンを生き返らせるためには、1万人以上の人間を犠牲にして魂を集める必要があるということです。
ファルムス王国との全面戦争で敵兵を殲滅するリムル
1万人以上を犠牲にして魂を集める、ということは非常に困難だと考えられます。ではなぜ、リムルはそれほどの魂を集める決意を固めることが出来たのでしょうか?これには、ファルムス王国との全面戦争がきっかけとなっています。
まず、ファルムス王国が西方聖協会との連合軍を結成し、連合軍2万人がテンペストに侵攻してきていることをソウエイからの伝達によって知っていました。そしてその後、リムルは魔王に覚醒するため、連合軍2万人の敵兵を単身で殲滅しています。
シオンが死んだ経緯は?復活できた?
ファルムス王国の侵攻によって殺害されたシオンですが、彼女は簡単に殺害されるほど実力がないわけではありませんでした。なぜシオンは殺害されてしまったのか?そして復活できたのか?ここからはシオンが死んだ経緯と復活の可否を見ていきましょう。
シオンは異世界人に殺害される
シオンが死んだきっかけとなっているのはファルムス王国から派遣された異世界人です。まずファルムス王国の経済的な利害関係が全面戦争のきっかけとなっており、王国は物流の妨げになるという意見からテンペストに侵攻し国を独占しようと考えていました。
そこで先手としてテンペストに異世界人を潜り込ませ、暴動を起こすことを計画していたのです。その時に暴動を起こしていた異世界人を止めるため、シオンと異世界人の戦いとなりシオンは殺害されてしまいます。
シオンは結界で弱体化していた?
異世界人との戦いの末、敗北し殺害されてしまったシオンですが、彼女はテンペスト国の中でもトップを争う実力者であり幹部でもあります。しかし戦いを見ると、シオンはほとんど何もできずに殺害されてしまいました。
能力がある異世界人といえども、長期的な戦闘になるはずです。ではなぜシオンはあっさりと敗北してしまったのでしょうか?これには、西方聖協会の技術である結界が原因となっています。その結界とは魔物を弱体化させるというもので、さらにそれが2重に張られていたため、シオン以外の魔物は立つことすらままならない状況だったのです。
シオンはリムルの魔王化で復活
結論から述べると、シオンはリムルの魔王化によって復活を果たしました。魔王化に伴い、リムルのスキル「大賢者」と「捕食者」が究極スキル「智慧之王」と「暴食之王」に進化します。そして進化した智慧之王が解析し、その解析結果を元に暴食之王を利用して復活させることに成功しています。
リムルの魔王化に関係する勢力や国
リムルが魔王に覚醒するきっかけを生んだファルムス王国ですが、実際に全面戦争の時は西方聖協会も関わっていました。そしてその裏で暗躍していたのが魔王クレイマンです。ここからは、これらの国の詳細と勢力を見ていきましょう。
勢力や国①ファルムス王国
まずリムルが魔王に覚醒するきっかけを生んだファルムス王国ですが、この国はテンペストの北部に位置する国家です。テンペストが誕生する前は、ドワーフによって統治されているドワルゴンと西方を繋ぐルートとして栄えていました。
ところが、テンペストがそのルート上に出現し安全国家として他国に認知されはじめたため、経済的な打撃を受けるようになります。このような経済的な利害関係が原因となり、テンペストへと侵攻することになりました。
勢力や国②西方聖教会
次にシオンが殺害されるきっかけを生んだともいえる西方聖協会は、魔物の排除を第一に考える宗教国家です。リムルがテンペストに帰還した頃にはすでに手遅れともいえる状況だったのですが、帰還を遅れさせた人物こそが西方聖協会の団長を務めるヒナタでした。また、テンペストに魔物弱体化の結界を展開したのも西方聖協会となっています。
勢力や国③魔王クレイマン
最後に魔王クレイマンですが、彼はテンペストとファルムス王国が衝突するように裏で手を回していた黒幕です。ファルムス王国の王を侵攻させるようそそのかし、さらにミュウランをテンペストに侵入させた上で魔物弱体化の結界を展開させていました。
リムルの強さや能力・スキル
能力や強さ①大賢者
リムルの強さを際立たせているのがユニークスキル「大賢者」です。このスキルの能力は「思考加速」「解析鑑定」「並列演算」「詠唱破棄」「森羅万象」といった5つの権能から成り立っており、主に思考回路の効率化が出来る能力と言えるでしょう。リムルが魔王に覚醒した後は自我を持つ天使系究極能力「智慧之王(ラファエル)」に進化しました。
能力や強さ②捕食者
リムルのユニークスキル「捕食者」は、「捕食」「解析」「胃袋」「擬態」「隔離」の5つの権能から成り立っています。特に使用されているのが捕食で、この能力は魔法を含む全ての放出系攻撃を無力化させるというものです。豚頭魔王ゲルドを捕食した後に大罪系ユニークスキル「暴食者(グラトニー)」に進化し、魔王に覚醒した後に大罪系究極能力「暴食之王(ベルゼビュート)」に進化しました。
能力や強さ③暴風之王(ヴェルドラ)
リムルの究極能力「暴風之王(ヴェルドラ)」は、ヴェルドラとの魂の回廊を繋げたことで獲得した能力です。この権能は「暴風竜召喚」「暴風竜復元」「暴風系魔法」の3つで成り立っています。この権能の凄さはやはり暴風竜復元と言えるでしょう。これはリムルが無事である限り、ヴェルドラは不死身の性質を獲得するというものでした。
能力や強さ④誓約之王(ウリエル)
リムルの究極能力「誓約之王(ウリエル)」は、ヴェルドラを封印していたスキル「無限牢獄」を元に生まれた天使系究極能力です。この権能は「無限牢獄」「万能結界」「法則操作」「空間支配」の4つで成り立っています。最終的に誓約之王は「豊穣之王」に統合されて消失しました。
能力や強さ⑤虚空之神(アザトース)
リムルの究極能力「虚空之神(アザトース)」は、「神智核(マナス)」が暴食之王と智慧之王を統合した後、灼熱之王と暴風之王を生贄にしたことで完成された能力です。この権能は、「魂暴食(こんぼうしょく)」「虚無崩壊」「虚数空間」「竜種解放」「竜種核化」「時空間支配」「多次元結界」の7つで成り立っています。
能力や強さ⑥豊穣之王(シュブ・ニグラト)
リムルの究極能力「豊穣之王(シュブ・ニグラト)」は、ヴェルグリンドの究極能力「救恤之王」に統合された能力です。権能には「能力創造」「能力複製」「能力贈与」「能力保存」の4つが備わっています。リムルの配下との絆の結晶と言える能力となっており、配下が危機的な状況であってもシエルが戦局を分析し、必要な能力を贈与していました。
リムルとシズ・ヴェルドラとの関係
リムルとシズの関係
リムルの異世界生活に大きな影響を与えた、と言っても過言ではない人物が井沢静江(シズ)です。彼女はリムルが異世界にやってきた後、初めて会った同郷の人間(転生者)でした。
今の姿(人間)もシズに擬態した状態で、彼女の頼みで捕食したことによって擬態が可能になっています。また、シズはこれまでの異世界生活の中で多くの因縁を抱えていたため、リムルが彼女の意思を継いだり、他の転生者と深く関わるきっかけを生んだりしていました。
リムルとヴェルドラの関係
リムルが異世界に転生して初めて出来た友人がヴェルドラです。リムルがシオンを始めとした魔物達と出会うきっかけを生んだ人物と言えるかもしれません。
なぜなら、ヴェルドラの正体は異世界において最強と言われる「竜種」の一匹であり、保有魔力量も桁違いに多く、その魔力量に多くの魔物達が惹きつけられることになったからです。また、「ヴェルドラ・テンペスト」と「リムル・テンペスト」といったファミリーネームを持ち、魂の回廊で繋がる者同士でもあります。
リムルのアニメ声優
岡咲美保のプロフィール
かわいらしい美少女や中性的な美少年としても受け取れるリムル。さらに平和主義であったり冷酷無慈悲な側面を見せるなど様々な側面を持つリムルを見ることが出来ますが、そんなリムルを演じているのは声優・岡咲美保です。
声優のデビューが2017年のようで、リムルの人気と共に注目を浴びると考えられる若手声優。2018年には『音楽少女』の西尾未来役でメインキャラを演じており、他にもアニメ『事件簿』のイヴェットなどのメインキャラも務めています。
岡咲美保の主な出演作品
出典: http://anican.jp
- 2018年~:音楽少女(西尾未来)
- 2018年~:オーバーロードIII(フォアイル)
- 2018年~:転生したらスライムだった件(リムル=テンペスト)
- 2018年~:メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-(パルティシャン)
- 2019年~:荒野のコトブキ飛行隊(マリア)
- 2019年~:ロード・エルメロイII世の事件簿 (イヴェット・L・レーマン)
- 2020年~:ダーウィンズゲーム(ジャイロヘッズ)
- 2020年~:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(メアリ)
- 2020年~:ゾゾゾ ゾンビーくん(イサム)
リムルに関する感想や評価
転スラはリムル様覚醒編からは少しガチバトルが多くなりますよ。
— 風鳴翔XV🌽 (@kazanarisyouxv) September 2, 2020
こちらでは、リムルが魔王に覚醒した後についてツイートされています。魔王に覚醒した後にガチバトルが多くなっていると言われているのですが、やはりこれにはリムルが仲間の死について深く考えるようになったからなのでしょうか?
同じく待ち遠しいです!
— ニプロのしっぽ!!@アークナイツ (@rmr52403918) November 7, 2019
転スラはリムルが覚醒してからが始まりですからね。
こちらでは物語の内容とリムルが魔王に覚醒した後の関係性についてツイートされています。やはり、こちらの方もリムルが魔王に覚醒した後が見どころだと思っているようです。
リムルが魔王に覚醒して、シオンが復活した時が一番泣けた
— ゲン (@subuaka__) November 3, 2019
こちらでは、リムルが覚醒した後にシオンが復活した時のことについてツイートされています。なぜ魔王に覚醒したのか?そのきっかけと理由が感動を生む原因になっているのかもしれません。
リムルの魔王化まとめ
リムルがなぜ魔王化したのか、そのきっかけを交えつつ紹介してきましたがいかがでしたか?魔王とはいえ、彼は自分を犠牲にするほど仲間思いで配下から非常に厚い信頼と信用を得ているキャラクターでした。その傾向が顕著に現れた場面が、シオンの死や仲間が傷ついた時に見せた深い悲しみと怒りにくれるリムルの姿です。
そして、平和主義だったリムルが無慈悲に対処していくようになるのは魔王化した後なので、物語上重要な場面だったと言えるのではないでしょうか?これからも『転スラ』を見ていく上で、なぜ魔王化したのか、はたまたそのきっかけとなった出来事を意識していくと物語を深く理解できるようになるのかもしれません。