【名探偵コナン】烏丸蓮耶＝光彦説を考察！黒の組織の黒幕「あの方」だという証拠は？

烏丸蓮耶は、黒の組織のボス・あの方と称される人物である一方、作中での情報量の少なさやAPTX4869の存在から、一部では少年探偵団・円谷光彦として暗躍しているとも考えられています。以下では、「名探偵コナン」から、烏丸蓮耶＝光彦説やその正体考察、烏丸蓮耶の登場回、組織の目的などを考察しました。

青山剛昌先生の大ヒット漫画「名探偵コナン」は、1994年から2020年11月現在にかけて、「週刊少年サンデー」にて長期連載されている推理漫画です。単行本は、2019年12月時点で計98巻が刊行され、2018年以降は、コナンを取り巻く人々の知られざる過去を描いたスピンオフ作品が発表されています。

2001年には、第46回小学館漫画賞少年部門を受賞するなど、世代を問わず読み継がれている「名探偵コナン」は、1996年にアニメ放送が開始され、2016年には放送20周年を迎えました。また、1997年からは、劇場版「名探偵コナン」も製作・上映され、巨大スクリーンを活用した大胆な演出や、コナンと黒の組織との対立を題材にしたストーリーが話題を呼んでいます。

数々の難事件を解決する高校生探偵・工藤新一は、ある出来事がきっかけで、身体が7歳まで幼児化してしまいます。その後は、江戸川コナンと名を改め、毛利探偵事務所に舞い込んできた難事件に挑みながら、黒の組織の手掛かりを模索します。そして、黒の組織のボスの名前が烏丸蓮耶と判明するも、組織の全貌はいまだ不明点が多く、謎のベールに包まれています。

本編の17年前に起きた羽田浩司殺人事件は、羽田がAPTX4869の被験者であったことから、黒の組織による犯行と推測されています。そして、現場に残されたダイイングメッセージから、犯人は「ACAKA RUM＝浅香ラム」で組織のNo.2だと考えられました。しかし、赤井秀一と工藤優作の推理により、アナグラムは「CARASUMA」となり、あの方こと烏丸蓮耶が浮上しました。

烏丸蓮耶は、黒の組織内ではNo.2のラムを側近とし、幹部のベルモットがお気に入りである一方、その正体は幹部クラスにも知られていないトップシークレットとされています。「名探偵コナン」では、右手に杖、左肩にはカラスを侍らせたシルエット姿が判明しています。しかし、烏丸蓮耶は、一部では偽名の可能性も浮上しており、本名・性別・年齢についても現時点では憶測に過ぎないと考えられます。

組織内では「あの方」と呼ばれる烏丸蓮耶の特徴は、メールアドレスが「七つの子」、メールの文面から一人称は「私」かつ日本語を話せる、ベルモットによると慎重な性格と称されています。また、安室透によると、ベルモットとは何かしらの関係があると指摘されており、組織で潜入捜査をしていた赤井秀一を、組織に対する「Silver BUllet」と呼び、警戒しています。

烏丸蓮耶は、本編では、半世紀前に99歳で死亡したとされ、世間では故人として扱われています。しかし、烏丸蓮耶の死亡説は、あくまで表向きの情報であることや、組織のAPTX4869の存在から、まだ存命の可能性も浮上しています。しかし、烏丸蓮耶が本編で生きていた場合、年齢は少なくとも140歳を超える計算となり、生物学的にあり得ないことが指摘されます。

烏丸蓮耶が生存していると考察すると、本編ではかなり高齢に達しており、生物学的にみてもあり得ない年齢のため、一部では烏丸蓮耶の生存説は否定され、烏丸蓮耶を名乗る別の人物が黒幕ではと考えられています。一方で、烏丸蓮耶は、APTX4869を服用して幼児化しているとの噂も浮上しており、もし、薬の服用が事実であれば、実年齢が140歳を超えていても、本編でも存命している可能性は高いでしょう。

APTX4869の効果は、工藤新一（江戸川コナン）やシェリー（灰原哀）等の姿から確認できます。しかし、APTX4869は、死亡リスクも高いため、烏丸蓮耶が命の危険を承知で服用することは、考えにくいでしょう。一方、烏丸蓮耶の幼児化には、第三者によってAPTX4869を無理やり飲まされた可能性もあり、その人物こそ真の黒幕ではと考察されていますが、どの説も決定的な証拠がなく噂にすぎません。

これまでに数多くの黒幕候補が名を連ねましたが、組織のボス・烏丸蓮耶の判明後は、あの方の正体について様々な人物が候補に浮上しています。そして、灰原の意外な人物という伏線から、一部では少年探偵団の円谷光彦が烏丸蓮耶の幼児化した姿ではないかと言われています。以下では、烏丸蓮耶の正体が、光彦説について考察しました。

円谷光彦は、少年探偵団の1人で、家族構成は教師である両親、帝丹宗学校に通う姉がいます。同級生に対しても敬語を使うなど礼儀正しい性格や、真ん中で分けた髪型やそばかすが特徴の男の子です。また、小学1年生でありながら、コナンと並ぶ豊富な知識や、論理的思考を持ち合わせており、コナンの推理に一役買ったり、時には自ら推理を組み立て、事件を解決に導くこともあります。

コナンや灰原の影に隠れて活躍の場が少ない光彦ですが、2人が不在の時は、少年探偵団のブレーンとして事件を解決に導いています。一方、年相応の振舞いを見せる歩美ちゃんと元太に対して、光彦の言動は7歳とは思えない不自然過ぎる言動や、高校生探偵だったコナンと並ぶ頭脳を持つなど、烏丸蓮耶が幼児化したと考えられる箇所が指摘されます。

光彦の名前は、光＝ピカ、彦＝ドールで、「ピカドール（Picador）」となり、メキシコのお酒・テキーラに由来します。一方、公式情報によると、光彦の名前は、人気推理小説「浅見光彦シリーズ」から命名され、姉・朝美と合わせると、朝美・光彦＝浅見光彦となります。そして、コナンでは、あの方にコードネームがないと考えられるため、お酒に由来する名前は単なる偶然でしょう。

あの方の正体について、シェリーこと灰原は「あの方の正体は到底信じがたい意外な人物」つまり、コナンの身近な人に潜んでいると解釈でき、その候補として光彦や、阿笠博士等が浮上しています。あの方の正体について、原作者・青山剛昌先生は、ファンの間で浮上した黒幕候補について、一部のキャラクターの黒幕説を否定しています。

しかし、当初は、黒幕候補が否定されていた烏丸蓮耶が、2017年の公式発表により、あの方の名前として確定された例もあり、現段階では黒幕説は否定されていても、後の展開によっては光彦＝烏丸蓮耶となる可能性も考えられます。

APTX4869は身体こそ幼児化するも、頭脳はそのまま維持されるため、コナンや灰原のように、見た目は子供でありながら頭脳は大人並みという、アンバランスな姿が発生します。一方、あの方の正体と考察される光彦は、子供らしい嗜好こそ持っていますが、豊富な小学1年生とは思えない豊富な知識や論理的思考も兼ね備え、コナンに代わって謎を解き明かすなど、普通の小学生に比べると頭の良いことも指摘されます。

頭の良い小学生は、特に珍しいことではないですが、あの高校生探偵・工藤新一に並ぶ光彦の頭の良さは、やはり普通とは言い難いでしょう。そして、光彦の正体が烏丸蓮耶の幼児化した姿だった場合、実年齢140歳以上の頭脳を有していることになるため、光彦の頭の良さに納得がいくでしょう。

「迷いの森の光彦」の回では、光彦が間違えて大人の切符を購入するシーンが描かれました。一見すると何気ないシーンに思える一方で、頭の良い光彦が大人料金と間違えることに不自然さが指摘されます。そして、光彦の切符の購入を間違えるシーンは、烏丸蓮耶との同一人物説を示す伏線とも考えられます。

漫画「消えた光彦」（アニメ版「迷いの森の光彦」）に登場した殺人鬼・沼淵己一郎は、黒の組織の構成員であり、迷い込んだ森の先で光彦と出くわし、「一緒やな、お前とワシは、同じや」と発します。このセリフは、光彦が黒の組織であることを示唆し、光彦＝あの方説の伏線と推測されました。しかし、沼淵のセリフは、黒の組織との関係を示したわけでなく、森に生息する蛍を見に来たことを意味していました。

そして、沼淵が森に迷い込んだ理由は、被害者を埋めるためでなく、収監前に蛍を見ておきたいという動機からで、光彦も、蛍を見たことのない歩美ちゃんや灰原のために、蛍を捕まえるためでした。沼淵と光彦の出会いは、目的の一致から偶然の出会いを果たしたこととなり、沼淵との関係や、光彦＝黒の組織説は否定されています。

光彦の苗字「円谷」の由来は、原作者の出身地・鳥取県にある円谷村であることが発表されています。一方、あの方のメールアドレス「七つの子」のプッシュ音から、あの方の携帯番号は「0858」と判明しています。この番号は、鳥取県の一部の地域の市外局番と一致します。このように、鳥取県に由来する共通点を持つことは、光彦と烏丸蓮耶の同一人物説を深めています。

灰原によると、組織の研究目的は、「死者をの蘇らせる秘薬」を開発することであり、灰原の両親の代から行なわれていることが判明しています。また、コナン・灰原が服用したAPTX4869は、本来は幼児化する薬ではないこと、灰原の研究目的は別にあったことが明かされており、烏丸蓮耶の生存説を匂わせています。

「大人びいている子供」の回で、世良真澄はコナンの周りにいる大人びいた子供＝灰原哀を探していました。しかし、危険な雰囲気を察したコナンの機転により、灰原を庇う形で、大人びいた子供＝光彦を教えました。この何気ない発言も、光彦の知られざる秘密を示した伏線と考えられています。

あの方の着メロは、童謡の「七つの子」であり、「七つ」は「七歳」と言い換えられることから、「七歳の子＝光彦」を意味していると考察されています。一方、実年齢7歳の人物は、元太や歩美ちゃんも挙げられますが、組織のボスとしては幼過ぎるとの理由から、光彦が濃厚となっています。

当初は歩美ちゃんに好意を寄せていた光彦でしたが、灰原の登場後は、灰原の方へ関心を寄せています。しかし、光彦の灰原への関心は、恋愛とは言い難く、観察対象とも呼べる仕草をみせています。もし、光彦＝あの方説が本当だった場合、灰原に対する関心は、組織を抜け出し、幼児化したシェリーを監視しているとも捉えられます。

光彦が乗っていたバスがバスジャックされたシーンで、コナンに駆け寄る少年探偵団の中に、光彦の姿も描かれていました。この時、光彦はバスに閉じ込められており、本来ならばあり得ない一幕のため、作者のミスと考えられます。しかし、一部では、APTX4869の副作用で身体が透明になったという都市伝説がささやかれていますが、真相は謎に包まれています。

ここまで、烏丸蓮耶＝光彦説を紹介してきましたが、どの説も決定的な根拠に乏しく、光彦説に仕立てるためのこじつけとも思われる箇所も指摘されます。同時に、光彦には家族もおり、幼児化した烏丸蓮耶が光彦になりすまして日常生活を送ることは、不可能に近いことも、光彦説の否定に拍車をかけています。

一連の黒幕と推測される烏丸蓮耶は、情報量の少なさから様々な憶測が飛び交う一方、原作者のヒントから正体は阿笠博士ではないかと考えられています。阿笠博士の黒幕説は、原作者によって否定されていますが、今後の展開によって、阿笠博士の黒幕否定説が覆る可能性も高く、今後の展開が注目されています。

黒幕の名前は、2006年1月に発表された青山先生の新聞インタビューにて、原作のどこかに出ていると発言しています。このヒントから、あの方の登場はインタビューを受けた時点までに発表されたエピソードに潜んでいると推測されました。そして、2017年12月に、動画配信アプリ「サンデーうぇぶり」にて、青山先生の発表により、組織のボスの名前が烏丸蓮耶と断定しました。

表向きは死んだことにされた烏丸蓮耶でしたが、黒の組織の研究や、コナン・灰原が飲んだ薬の存在、あの方として組織を統率していることから、一部では死亡説が否定されると同時に、APTX4869の服用が浮上しています。APTX4869の若返り効果は、服用者と思われるメアリー・世良が実年齢53歳でありながら、中学生くらいの外見であることから、個人差があると推測されます。

APTX4869の目的は、おそらく烏丸蓮耶自身が使用するために開発されたもので、実年齢こそ140歳を超えているが、その薬の影響で一度幼児化している可能性も否定できません。また、灰原が、あの方の正体について決定的な証拠を言わない点は、あの方の幼児化を口止めされているとも考えられます。

烏丸蓮耶の名前は、「名探偵コナン」初期のエピソードに見られ、当初は、半世紀前に死去した大富豪と紹介されるも、謎多き晩年や凄惨な事件から、黒の組織との関係が注目されてきました。以下では、烏丸蓮耶の登場回を紹介します。

烏丸蓮耶の登場回は、「集められた名探偵！工藤新一vs怪盗キッド」の第2の事件・黄昏の館殺人事件であり、烏丸蓮耶は、事件現場となった洋館の元所有者であり、作中では、半世紀前に謎の死を遂げた大富豪と紹介されていました。しかし、後に烏丸蓮耶は40年前まで生存していたことが確認され、洋館に隠された財宝を探すべく、考古学者が召集されたことが語られました。

しかし、一向に見つからない財宝に業を煮やした烏丸蓮耶は、考古学者を1人ずつ惨殺し、その凄惨な事件現場は、今も残されていました。一連の事件は、烏丸蓮耶の死後に開催されたオークションでの出来事にすり替えられましたが、被害者の身元が発見されていないことや、烏丸蓮耶も事件後の消息は不明とされています。一方で、別人になりすまして洋館に潜んでいたとも推測されており、あの方の生存説を強調しています。

名探偵コナン初期のエピソード「そして人魚はいなくなった」は、不老不死の伝説が残る美國島で起きた事件を描いた回です。美國島では、島を訪れた人々の名前を記した名簿があり、シェリーこと宮野志保、その姉・明美、ウォッカこと魚崎三郎の名前もありました。一方、名簿の中には大黒連三郎という黒の組織を匂わせる名前もあり、その正体についてあの方またはラムではと考察されました。

しかし、ラム候補は、原作者の候補によって大黒連太郎との同一人物説は否定されています。一方、あの方こと烏丸蓮耶説も、大黒連太郎が名前のみの登場人物だったことから、あくまで推測に過ぎないでしょう。

単行本・100巻を目前に控える「名探偵コナン」では、これまで謎とされてきた事柄が次々と浮き彫りにされる一方、黒幕と推測される烏丸蓮耶の正体や、黒の組織の目的はいまだ伏せられています。以下では、烏丸蓮耶や黒の組織の目的を考察しました。

組織の極秘研究に携わっていた灰原は、「死者を蘇らえらせる薬」とも話しており、APTX4869の服用者の状況から、若返りの薬を開発していると考えられます。一方、灰原の上記のセリフからは、烏丸蓮耶の若返りと同時に、蘇って生きている可能性も示唆しています。または、烏丸蓮耶の蘇りや若返りを目論む、真の黒幕の思惑も匂わせています。

人魚の伝説が残る美國島を訪れた形跡から、組織の研究は不老長寿、あるいは若返りの研究を行なっていることが推測できます。しかし、組織が若返りの研究を始めた理由は判明しておらず、謎に包まれています。

以下では、コナンファンによる考察が多く飛び交う、烏丸蓮耶の正体は光彦に関する感想や評価を紹介します。

烏丸蓮耶は、その推定年齢から一部では、本編に登場する烏丸蓮耶は2代目ではないかと考察されています。しかし、APTX4869の存在や不老長寿に関する研究から、ファンの間では組織の薬の研究による若返り説が有力視され、光彦説が推されています。一方、烏丸蓮耶＝光彦の場合、APTX4869の使用の可能性は肯定できても、一部では矛盾も指摘されるため、否定的な意見も見られます。

大人の切符購入や、組織の構成員・沼淵とのやり取りは、いずれも光彦の何気ない日常や、沼淵の目的から黒の組織の関係は否定されています。しかし、一部では、これらの描写は、光彦＝烏丸蓮耶の伏線とも考えられています。そして、光彦が切符を買い間違えた描写は、幼児化する前の癖と考察され、この回以降、光彦の心の声が聞こえなくなったことも、烏丸蓮耶説を強めていると言われています。

烏丸蓮耶は、半世紀前に実在した大富豪であり、かつ原作者の公表により組織のボスの名前であることが判明しました。一部では、烏丸蓮耶＝黒幕説もささやかれていますが、その説を裏付ける描写が原作に登場していない点や、原作者の公表もないため、黒幕候補として考察されています。しかし、コナンファンの間では、組織のボス＝黒幕説を推す声が飛び交っており、その正体に期待が高まっています。

烏丸蓮耶の正体は光彦説の考察や、光彦否定説の根拠、烏丸蓮耶の正体や登場回、黒の組織の研究目的などを考察しました。一部では、光彦になりすますことも難しさから、烏丸蓮耶=光彦説を否定する見方もあります。一方で、コナンに最も近い人物と考えれば、烏丸蓮耶＝光彦説もあり得る展開と予想され、烏丸蓮耶の知られざる正体に期待が高まっています。