【名探偵コナン】ヘルエンジェルと宮野エレーナが呼ばれる理由は?安室透との関係は?

名探偵コナンに登場する『ヘルエンジェル』こと灰原哀の母・宮野エレーナ。故人なので登場シーンは少ないものの、安室透と知り合いであったりメアリー・世良の妹だったりと物語の重要人物の1人として名前があがっている人物です。こちらの記事ではそんなヘルエンジェルと登場キャラクターとの関係性、宮野エレーナがヘルエンジェルと呼ばれている理由、ヘルエンジェルという異名の意味などについてご紹介していきます。

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目次

  1. ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナとは?
  2. ヘルエンジェルと宮野エレーナが呼ばれる理由や意味
  3. ヘルエンジェルと安室透との関係
  4. ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナの性格
  5. ヘルエンジェルとメアリー・世良の関係は姉妹?
  6. ヘルエンジェルに関するその他の謎を考察
  7. ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナの声優
  8. ヘルエンジェルに関する感想や評価
  9. ヘルエンジェルまとめ

ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナとは?

名探偵コナンに登場する『宮野エレーナ(みやのエレーナ)』。宮野エレーナは黒の組織の一員で"ヘルエンジェル(地獄に堕ちた天使)"と呼ばれている人物です。また灰原哀(はいばらあい)もとい宮野志保(みやのしほ)の母親でもあります。

黒の組織に入る前は幼い頃の安室透(あむろとおる)とも面識があったりと、名探偵コナンの重要キャラクター達と密接な関係を持つことも多かった人物。こちらの記事ではそんな宮野エレーナの性格やヘルエンジェルと呼ばれていた理由、安室透やメアリー世良との関係などをご紹介していきます。

名探偵コナンの作品情報

名探偵コナンの概要

ヘルエンジェルの愛称で呼ばれている宮野エレーナが登場する『名探偵コナン』は週刊少年サンデーで連載されている推理探偵マンガ。1994年から同誌での掲載が開始し、26年以上経った2020年現在も連載が続いている大人気作品です。

マンガのみならずアニメも1994年から始まり、現在も放映が続いている長寿人気アニメとして大人から子供まで愛されています。探偵マンガということもあり、ミステリーツアー企画が開催されたり推理ゲームが発売されたりと、謎解きの要素が様々な媒体でコラボされることも多くあります。

名探偵コナンのあらすじ

黒づくめの服装をした者達に薬を飲まされ体が縮んでしまった工藤新一は、江戸川コナンと名乗り幼馴染である毛利蘭の家で居候させてもらうことになります。探偵事務所を営む蘭の父親・毛利小五郎の元に舞い込む難事件をその頭脳をもって次々と解決していくコナン。そして小学1年生として学校に通うことになったコナンの前に灰原哀と名乗る少女が現れ、黒の組織との因縁がさらに深まっていきます。

宮野エレーナは灰原の母親

宮野エレーナはコナンと同じく毒薬"APTX4869(アポトキシン4869)"を摂取し体が小さくなった少女・灰原哀の母親。名探偵コナンの物語の中では既に他界しており、灰原哀や安室透などの回想シーンで度々登場しています。名前からも分かるとおりイギリス人と日本人のハーフで、金色の髪に緑色の瞳という容姿をしています。黒の組織に入る前は夫の宮野厚司(みやのあつし)と共に宮野医院を経営していました。

名探偵コナン

ヘルエンジェルと宮野エレーナが呼ばれる理由や意味

ヘルエンジェルの意味は「地獄に落ちた天使」?

宮野エレーナの異名『ヘルエンジェル』の意味は読んで字の如く「ヘル(地獄)」と「エンジェル(天使)」を掛け合わせた造語。しかしその正式な意味は作中では明言されていません。幼少期の安室透を助けたりと天使のような優しさを持っていた宮野エレーナ。

そんな彼女が"黒の組織"という地獄のような場所で活動をしていたために「地獄(黒の組織)に囚われた天使」という意味でつけられたという可能性や、黒の組織に所属したことで以前とは性格が変わり「地獄(黒の組織)に染まった天使だった者」という意味で使われていた可能性もあります。

『ヘルエンジェル』という言葉を「地獄に堕ちた天使」と言葉で表現したのは、生まれてすぐに母を亡くした灰原哀の憶測であるため、本来の意味で着けられた『ヘルエンジェル』とは違う意味合いで解釈しているという可能性もありえます。

ヘルエンジェルと呼ばれる理由

灰原哀は母である宮野エレーナが幼い頃に亡くなっているため、「根暗な性格をしていた」と言うことを他者から聞き『ヘルエンジェル』を「地獄に堕ちた天使」という意味で捉えています。父親の宮野厚司も『マッドサイエンティスト』と言われていたことから、その異名にネガティブなイメージを持っていると考えられます。

またその一方で、宮野夫妻は黒の組織の中で「夢のような薬」と言われる薬を開発していたので、未来に希望を持たせる薬を開発していた人物という意味で『エンジェル(天使)』という言葉をあてがわれていたとも考えられるでしょう。

ヘルエンジェルを北欧神話から考察

宮野エレーナの異名『ヘルエンジェル』の"ヘル"について灰原哀は"地獄"という意味で使っていますが、北欧神話に登場する女神の名前だとする説もあります。女神ヘルは死者の国を支配する女神であり、死者を生き返らせられる人物。

もし女神ヘルの名前から取ってつけられているとするのであれば、「死者を生き返らせる天使」といった意味となり、宮野エレーナと宮野厚司が開発していた薬は不老不死や死者蘇生が可能となる薬だった可能性も見えてきます。

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ヘルエンジェルと安室透との関係

関係①漆黒の特急(ミステリートレイン)での発言

宮野エレーナと幼い頃に出会っていた安室透。その関係を始めてほのめかしたのは『漆黒の特急(ミステリートレイン)篇』です。単行本では78巻、アニメでは701話~704話に収録されています。列車内でバーボンとして暗躍していた安室透。

煙が立つ車内で本来の姿に戻った灰原哀の背後に立った安室透ことバーボンは「さすがヘルエンジェルの娘さんだ」と、母である宮野エレーナのことを知っている口ぶりを見せます。そして「よく似ていらっしゃる。初めまして。バーボン…これが僕のコードネームです」と自己紹介をする安室透の姿が見られます。

関係②子ども時代に出会っていた?

灰原哀の母・宮野エレーナは灰原哀を生んで間もなく事故により夫と共に亡くなりました。そのことから灰原哀の年齢(自称18歳)と安室透の年齢(29歳)の差を考えると安室透が10歳前後の時に宮野エレーナと既に出会っていた事が分かります。

また単行本95巻に収録されている1010話「バイバイだね」と1011話「あの女性の記憶」では幼少期の安室透と宮野エレーナとの回想シーンが登場。幼少期にハーフということが原因で同年代の子供達とケンカをしては傷を作り、医師である宮野エレーナの元に通う安室透の姿が描かれています。

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ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナの性格

性格①阿笠博士の証言

宮野エレーナの夫である宮野厚司のことを「学会から追放されたマッドサイエンティスト」と発言をしたコナン。しかし発明品の発表会などで何度か宮野厚司と顔を合わせたことがあった阿笠博士は、彼のことを「気さくで感じのいい男だった」と評価しています。一方、宮野エレーナについては「無口で何を考えているのかわからなかったのは彼の奥さんの方だった」と答えています。

性格②灰原の証言

コナンとの会話の中で母親のことを「母は無口で陰気で何を考えているかわからない人だったみたいね」と語る灰原哀。そういった周囲からの評価と『ヘルエンジェル(地獄に堕ちた天使)』という異名から、灰原哀は自分の母親のことをあまり良い人物だとは思っていなかったことが見てとれます。しかし母が灰原哀に残した録音テープを受け取り、娘のことを思う優しい母であったことを後に知ることとなります。

性格③宮野厚司の証言

宮野エレーナの夫である宮野厚司。彼のセリフで宮野エレーナの性格が語られているのは安室透の幼少期の回想シーン。怪我をして宮野医院に度々通う安室透を可愛がっている宮野エレーナの様子を見て「珍しいな、人見知りで患者さんとも必要な事しか話さない君が」と宮野エレーナに声をかけています。

このように安室透に優しくしている姿や上記の阿笠博士や灰原哀の発言と照らし合わせてみると、宮野エレーナは陰険な性格の人物というよりも他人と関わることが少なかった人見知りな人物であり、『エンジェル』の名前の通り、性根は優しい人物であったと推測できます。

性格④エレーナが灰原哀に残したテープ

黒の組織の中で研究員として活動していた宮野エレーナと宮野厚司。企業秘密の薬の開発という役目もあり、黒の組織に消される前触れを悟った宮野エレーナ。まだ幼い灰原哀が20歳になるまでに伝えたい言葉を吹き込んだテープを作り、灰原哀の姉である宮野明美に渡します。

以前はよく知らなかったために母に対してあまり良くない印象を抱いていた灰原哀でしたが、そのテープを聴いた彼女は嬉しそうな笑みを浮かべます。死してもなお娘の幸せを願う宮野エレーナは『ヘルエンジェル(地獄に堕ちた天使)』の名前とは相反して愛情深い人物だったことがうかがえます。

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ヘルエンジェルとメアリー・世良の関係は姉妹?

考察①赤井秀一と宮野明美はいとこ

ヘルエンジェルこと宮野エレーナのもう1人の娘である宮野明美。そして宮野明美と同じく黒の組織のメンバーとして活動していたこともある赤井秀一。この2人は恋人の関係にありました。しかし、この交際は赤井秀一が本職・FBIの仕事の一環として黒の組織に潜入捜査するための偽装工作。

そして宮野明美はそのことに気がついており「10億円銀行強盗を成功させたら黒の組織を抜けることを許可する」という組織との取引を受けた際に、既に黒の組織を抜けた赤井秀一へ「組織から抜けられたら今度は本当の彼氏とし付き合ってほしい」という旨のメールを送りました。そんな関係の2人ですが、赤井秀一の母親であるメアリー・世良は宮野エレーナの姉。つまり赤井秀一と宮野明美はいとこ同士だったということになります。

考察②青山剛昌の発言

名探偵コナンの作中でヘルエンジェルこと宮野エレーナとメアリー・世良が姉妹だということが判明しましたが、その前にも作者である青山剛昌(あおやまごうしょう)先生が「とあるキャラ同士が姉妹」だと発言しています。コナンが作中で灰原哀とメアリー・世良の姿を重ねて見ていたことからも、ヘルエンジェルとメアリー・世良が姉妹だという伏線が散りばめられていたことがうかがえます。

考察③灰原哀とメアリーが似ている

作中でコナンが灰原哀とメアリー・世良の姿を重ねて見るシーンがあるほど容姿が似ている2人。これが伏線となり、後に灰原哀がメアリー・世良の姪であることが判明していきます。メアリー・世良は幼い姿ですが、これはコナンや灰原哀と同じくAPTX4869を飲んだため。ベルモットに仕組まれ薬を飲まされた際に「どうかしら?自分の妹が作った毒薬でこの世を去る気分は」と発言したため、2人が姉妹と判明しました。

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ヘルエンジェルに関するその他の謎を考察

考察①ベルモットにとってのエンジェルとは何?

今でこそ蘭のことを『エンジェル』と呼んでいるベルモットですが、以前には「私にエンジェルは微笑みかけてくれなかったもの、一度もね」といった発言をしており、この"エンジェル"は黒の組織の中で『ヘルエンジェル』と呼ばれていた宮野エレーナのことではないかと考えられます。

またこのセリフから「宮野エレーナに何か期待をしていたけれど、それに応えてもらえなかった」という意味を込めて「微笑みかけてくれなかった」と発言したとも受け取れます。一方、その希望を叶える兆しを見せていることから蘭のことを『エンジェル』と呼んでいるのではないかと考察できます。

考察②マッド・サイエンティストについて

『ヘルエンジェル』と共に研究を行い『マッド・サイエンティスト』と呼ばれていた宮野厚司。阿笠博士曰く「気さくで感じのいい男」の彼がなぜマッド・サイエンティストと呼ばれていたのでしょうか?それは宮野エレーナが開発中の薬を「怖ろしい薬」と発言していたことと関係があるとネットで考察されています。

「怖ろしい」と言いながら開発を続けていた宮野エレーナと宮野厚司。実験をするには被験者が必要となり、失敗が重なったとしても研究員としては実験を遂行しなければなりません。その犠牲となった被験者が積み重なっていく姿を見ながらもその手を止めない姿から『マッド・サイエンティスト』という名がついたのではないかと考えられます。

考察③宮野夫婦の死因

灰原哀は両親の死について「組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていた」と発言しています。マンガ名探偵コナンの948話では火事による焼死という情報が追加されており、開発中だった薬の資料と共に焼死したことが明らかにされました。このことから薬についての情報や知識を全て消したいという黒の組織の意図が見え隠れしています。

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ヘルエンジェルと呼ばれる宮野エレーナの声優

宮野エレーナの声優①鈴木弘子

『ヘルエンジェル』こと宮野エレーナの声優は途中で変更されており、1代目は『鈴木弘子(すずきひろこ)』さんが担当されています。鈴木弘子さんは1950年代から声優業を務めており、現在は御年70歳を超える大ベテラン。そのため、声優交代の明確な原因は発表されてはいないものの、年齢的な原因で交代となったのではないかとファンの間で予想されています。

宮野エレーナの声優②林原めぐみ

1代目宮野エレーナの声優・鈴木弘子さんが降板し、その後任となったのは宮野エレーナの娘・灰原哀の声優を務めている『林原めぐみ(はやしばらめぐみ)』さん。こちらもなぜ林原めぐみさんがキャスとされたのか詳しい理由は明かされていませんが、親子という関係上、声が似ていた方がリアリティさが生まれるからでは?といった意見や、人件費削減のために主要キャストをあてがったのでは?という声が上がっています。

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ヘルエンジェルに関する感想や評価

悪事を働いたから『ヘルエンジェル』と言われている?

名探偵コナンの読者の間ではベルモットが口にする『エンジェル』の意味について考察が度々行われています。今では蘭のことを『エンジェル』と呼んでいるベルモット。しかし以前には宮野エレーナに対しても使っています。自分にとってのエンジェルとなる前に悪事を働き失望してしまった経緯から『ヘルエンジェル』と名付けられたのでは?といった予想が出ています。

ヘルエンジェルのことを知った安室透の心境

幼い頃に宮野エレーナと出会い親しい仲だった安室透。彼女を探し出すために警察官になった安室透ですが、その結果彼女の所属していた組織のことを知り、そのうえ『ヘルエンジェル』という不名誉な呼び名がついていたことも明らかになります。幼い安室透にとってまさに天使だった彼女のその後の待遇に複雑な気持ちを抱いているのでは?と読者の間で考察されています。

ベルモットが蘭を『エンジェル』と呼ぶのは伏線?

『ヘルエンジェル』と呼ばれていた宮野エレーナのことを知りつつ、蘭のことを『エンジェル』と呼ぶベルモット。宮野エレーナの行き着いた先を知っている彼女が蘭を"エンジェル"と呼ぶのは、これからの蘭に降りかかる出来事に対しての何かしらの伏線なのではないかと考察されています。

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ヘルエンジェルまとめ

以上、名探偵コナンに登場する宮野エレーナこと『ヘルエンジェル』についてご紹介してきました。安室透が幼かった頃に怪我の手当をしてあげたりと何かと目をかけてあげていた宮野エレーナ。『ヘルエンジェル』という不名誉な名前は「黒の組織に囚われているから」「黒の組織に入って人柄が変わってしまったから」と様々な予想が立てられています。

またメアリー・世良と姉妹の関係であったことも明らかとなり、キーパーソンの1人としても名前が上がることもあります。名探偵コナンの物語では故人として扱われているので宮野エレーナの今後の登場シーンは少ないと予想されますが、黒の組織の謎の解明や物語のキーパーソンとして貢献する人物なのではないかと注目されています。

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