2020年10月26日公開
2020年10月26日更新
カイジの豪遊シーンが人気!使ったお金や「キンキンに冷えてやがる」など名セリフも
カイジのシーンの中でも人気が高く再現したという人も多いのが地下強制労働施設での豪遊シーンです。地下強制労働施設内での専用通貨であるペリカを用いたこの豪遊は見ていて気持ちが良いという声も多くなっており、同時に豪遊シーンでのセリフがより人気を高める要因に繋がっています。今回はカイジで人気のシーンの1つ、地下強制労働施設での豪遊シーンについて人気の秘密や名セリフなどまとめて紹介していきます。
目次
カイジとは?
カイジの豪遊シーンとは賭博黙示録カイジの1つ、第三章「欲望の沼」で描かれるカイジの名シーンの1つです。今回はそんなカイジの名シーンの1つ、豪遊シーンについてまとめて紹介していきます。
賭博黙示録カイジの作品情報
賭博黙示録カイジの概要
賭博黙示録カイジは1996年から週刊ヤングマガジンにて連載しているギャンブルを題材とした漫画です。ギャンブルを通した人の欲望や窮地に追い込まれた人の心理を描く作風、「ざわ……ざわ……」を筆頭にした独特の言い回しや名セリフで人気を集め改題を続けながら2020年10月現在も連載を続けている長期連載作品です。
アニメ化や実写ドラマ化も行われるなどメディアミックス展開も積極的に行われている作品であると同時に第22回講談社漫画賞一般部門を受賞するなど漫画業界の中でも高い評価を受けている作品です。またキャラクター人気も高く、特に名言などの多さから人気の高い帝愛の利根川を主人公にした「中間管理録トネガワ」、大槻を主人公とした「1日外出録ハンチョウ」などのスピンオフ作品も展開されています。
賭博黙示録カイジのあらすじ
自堕落な生活を送る伊藤開司(カイジ)は保証人になった影響で自身に385万円にも及ぶ借金を抱えている事を知ります。闇金業者の遠藤により、高額負債者に借金の一括返済のチャンスを与えるとしてギャンブル船「エスポワール」に乗り込むように仕組まれたカイジはそこで「伝説の博徒」としての片鱗を見せる事になります。
カイジのプロフィール
カイジは本名は伊藤開司ですが作中では総じてカタカナで「カイジ」と呼ばれるキャラクターです。高校卒業後に東京に上京してフリーターとして生活していました。生きる目標なども持たずに自堕落に生活するカイジでしたが、命が懸るような極限状態に追い込まれると並外れた度胸と洞察力、天才的な発想力で戦い抜いていく事が出来るという青年です。
裏の世界ではその偉業から「伝説の博徒」と呼ばれ多少名を馳せるような存在になっている一方で、基本的な性格は変わっておらず、自堕落な一面は長く続いていく事になります。基本的に人を信頼する性格をしている一方で裏切られる経験も多くなっており、良く言えば心優しく、悪く言えば甘いと言われる性格をしています。
カイジの豪遊シーンが人気!何話で登場?
豪遊シーンはアニメ・漫画の何話?
豪遊シーンは原作漫画では賭博黙示録カイジから改題した賭博破戒録カイジ1巻の第三章8話、での出来事です。数々の勝利と敗北により負債を返せずにいるカイジは「地下強制労働施設」で働かされる事になります。そこで初任給を貰う日こそがこの豪遊シーンが描かれるシーンです。
アニメでは原作第3章にあたる「欲望の沼」から第2期「逆境無頼カイジ破戒録篇」にてアニメ化されており、この豪遊シーンはその第1話「地の獄」にてしっかりと原作で購入した物を再現する形でアニメ化されています。
豪遊シーンは映画にも登場している?
この豪遊シーンは原作漫画の時点で高い人気を誇る名シーンであった事もあり実写映画でも再現されるのかが注目されました。結論から言うと映画でもこの豪遊シーンはしっかりと再現!原作漫画でカイジが購入した物をそのまま実写映画でカイジ役を演じた藤原竜也さんが豪遊するシーンが取り入れられています。
余談ですが、このシーンが原作漫画でもかなりの人気シーンである事をカイジ役の藤原竜也さんも知っていたようで実際に撮影に挑む際には2週間禁酒をした上で挑んだというエピソードも残されています。
カイジの豪遊シーンのあらすじ・名セリフネタバレ
あらすじネタバレ①1日外出券
地下強制労働施設に落とされたカイジ。最初は脱走する事を考えますが、警備の固さやシステム的に脱走は不可能であると悟ります。そこでカイジが目を付けたのが1日外出券でした。この地下強制労働施設には1ヶ月労働するともらえる「ペリカ」という独自通貨があり、そのペリカを使えば決められたボーナスを得る事が出来ます。帝愛はこれを超特例措置として用意する事で労働意欲を向上させる狙いがありました。
しかし流石の帝愛も簡単にはこの1日外出券をくれません。その指定ペリカはなんと50万ペリカです。この時のカイジが1ヶ月の労働でもらえるペリカは手取りで9万1千ペリカでつまり50万ペリカを貯めるには6ヶ月もかかります。しかもその6ヶ月というのも1度も使わなかった場合であり、少しでも使えばその期間はどんどん伸びていく事になります。
あらすじネタバレ②班長がくれたビール
しかしこのペリカを使用すれば班長達が行う売店でビールやポテチ、焼き鳥などを購入する事が出来ます。皆がビールやポテチ、焼き鳥などで晩酌をする中、カイジは部屋の隅でそれを眺めるだけで購入せず1日外出券を目指す覚悟を決めます。
そこに表向きは優しく、悪魔的に誘惑してきたのがカイジの班の班長である大槻です。大槻はカイジが1日外出券を目指している事を見抜いた上で初任給祝としてビールを1つプレゼントするのです。しっかり冷やされたこのビールを最後の一滴まで飲み干します。しかしそれは大槻の巧みな罠でした。
あらすじネタバレ③欲に溺れて豪遊してしまうカイジ
大槻がプレゼントしてくれたビール1本を瞬く間に飲み干してしまうカイジ。元々我慢するはずであったのにたった1つのビールを飲んだ事で気持ちが緩んでしまいます。9万1千ペリカを6ヶ月貯めれば54万6000ペリカとなる為、4万6000ペリカなら使える!と細かな計算をしだしてしまうのです。
そして少しだけなら使える事を再確認したカイジはビールを1本買おうとしますが、大槻の側近である石和と沼川の口車に乗せられてしまい、あれよあれよと散財、そして豪遊する事になってしまうのです。
カイジの豪遊シーンの名言・名セリフ
やりとりとしては非常にシンプルであるカイジの豪遊シーンとそこに至るまでのシーンですが、この僅かなシーンの中に名言・名セリフと言われるセリフが複数存在しています。
名言「キンキンに冷えてやがる…」
出典: https://note.com
カイジの心をへし折った1本のビール。このビールは大槻がカイジの傍に置いていったものです。カイジがそのビールをそっと手に取った時、そのビールはしっかりと冷やされていました。カイジはこのビールを感動しながら飲み干すわけですが、そこでカイジが発した言葉がこのセリフです。カイジの心からの感情が出ている名言であり、豪遊シーンが名シーンと言われる1つの要因になっている名言です。
名言「世の中は利用する側と…」
世の中は利用する側とされる側……その2種類しかいないのだ
そんなカイジの豪遊シーンを見て悪魔的な笑みを浮かべる大槻の名言がこの名言です。大槻はもちろん優しさでカイジにビールをプレゼントとしたわけではありません。1本タダでプレゼントしてやればカイジが豪遊する事を悟っていたのです。そして大槻の想像通りに豪遊するカイジに大槻は不敵な笑みを浮かべながらこの名言を口にするのでした。
カイジの豪遊シーンで使った費用
初日の豪遊金額は全部で4万1千ペリカ
カイジは作中、2日続けて豪遊していますが、初日に使った金額は作中で明言されており、その金額は4万1千ペリカです。使えると計算した4万6000千ペリカのほぼ全てをたった1日で使い切ってしまうのです。しかも大槻達の営む売店はぼったくり価格であり、正規の価格よりもかなり割高な買い物をする事になるのです。
カイジが購入した商品
豪遊シーンで使ったペリカの額は判明しているわけですが、具体的に何を買ったのか正確には判明していません。分かっているのはビール4本、ポテチ1つ、焼き鳥1つ、肉じゃが1つで、そのうち肉じゃがだけは値段設定が不明です。肉じゃがを除くと3万4千ペリカ使っている事になるので、肉じゃがともう1つ何かを買っているのではないかと考えられています。
カイジの豪遊シーンの人気の理由や豪遊セットを揃える方法
豪遊シーンの人気の理由
カイジの豪遊シーンが人気である最大の理由といえるのがその労働環境とのギャップ、そしてカイジのセリフと合わせて使われているナレーションのセリフが高い共感性を生んでいる為であると考えられています。そもそもがカイジの働く地下強制労働施設は重労働に対しての月給としては決して高い額がもらえる訳ではありません。加えて売店の価格もぼったくりと言える価格になっているのです。
加えてもう1つ大きな要因といえるのがこの豪遊シーンを現実で再現できるという点もあります。作中でも「豪遊」と言われるこのシーンですが、確かにカイジの月給の半分を1日で使っているので豪遊である事は間違いありませんが、その中身を見てみると缶ビールに焼き鳥、ポテチと現実世界であればコンビニに行けば容易に手に入る物であるのです。この再現のしやすさが人気の理由に繋がっています。
豪遊セットを揃えて楽しむ方法
上記でも紹介したように豪遊シーンの再現は決して難しいものではありません。強制労働労働施設ではぼったくりと言われるカイジの豪遊セットですが、現実にはコンビニでも購入できるものばかりになっており、値段も相応の価格で購入する事が出来ます。
ただしよりカイジの気分を味わうべく、敢えて「禁酒」をしてから行うという人や、服装を敢えてよれよれの作業服にしてみるなどよりカイジの環境を再現してするというカイジファンもいます。やはりカイジの心境に近づくにはカイジが初任給で豪遊してしまったように「何かを達成した時」「一区切り着いた時」に行うなどした方が良いのではないかとも考えられています。
カイジの豪遊シーンを演じた実写キャスト
藤原竜也のプロフィール
実写映画でカイジの豪遊シーンにもこだわりを持って再現した藤原竜也さんは1997年から活動する俳優さんです。デビュー当時まだ15歳だった藤原竜也さんは「天才新人現る」と評価される程の華々しいデビューを飾り、以降も数々の作品に参加、それぞれの作品に強い役作りを持って挑むスタイルで多くの作品で主演や主要なキャラクターを演じる機会が多くなっています。
実写映画カイジでカイジ役を務める際にもよりカイジの雰囲気に近づく為に、10kgの減量を行った他、上記でも紹介した豪遊シーンの為に禁酒をした他、カイジの世界観を味わうべく自腹でパチンコに通ったというエピソードも残されています。
藤原竜也の主な出演作品
藤原竜也さんがこれまでに出演した作品としてはドラマでは「新選組」「古畑任三郎ファイナル」「遺恨あり明示十三年最後の仇討」「ST赤と白の捜査ファイル」「精霊の守り人」などがあります。映画としては「仮面学園」「バトル・ロワイアル」「デスノート」「藁の楯わらのたて」「るろうに剣心京都大火編/伝説の最後編」「太陽は動かない」などに出演しています。
カイジの豪遊に関する感想や評価
カイジ2期豪遊シーンは1期の重くてシリアスなラストからのギャップが凄くて、「カイジってこんなかわいかったんだ」って思ったなあ
— まきもgpfb (@makimogpfb) September 14, 2020
ここからは既にカイジを視聴している人の豪遊シーンに関しての感想を紹介していきます。カイジの豪遊シーンはアニメでは2期の1話からの展開という事もあり、1期から連続して見た場合にそれまでのシリアスで緊張感のある形から急激に人間臭いシーンになった事がカイジをより等身大に近づけるという点も人気を集める理由になっています。
カイジの豪遊シーン見るたびビール、柿ピー、ポテチ、コンビニの焼き鳥などが食べたくなる現象に名前つけてくれ
— おすし (@osucore) August 6, 2020
カイジの豪遊シーンの大きな特徴はやはり再現したくなるという感情が芽生えるという事です。再現のしやすさも相まってついついコンビニに走ってしまったという人もいる程人気のあるシーンになっています。
カイジで一番声に出したいセリフはカイジ豪遊っ・・・!てところのナレーションです
— さちたた (@hohoi008) July 21, 2020
またカイジの雰囲気あるナレーションが良いという声も多く特にこの豪遊シーンに「豪遊」と名付けた作者福本伸行先生のセンスの高さ、アニメカイジにてナレーションを務めた立木文彦さんの不安や煽りを感じさせるナレーションがこの豪遊シーンの人気をさらに高めたという声も多くなっています。
カイジの豪遊まとめ
カイジの豪遊シーンは原作から人気の高いシーンであり、アニメ、実写映画でも注目を集めるシーンとなっています。アニメカイジではナレーションを務めた立木文彦さんの熱演もあり特に強いインパクトを与えるシーンであるとしてより人気を高める事になったシーンになっています。
特にこの豪遊シーンは再現のしやすさも人気の秘密になっており、実際にアニメカイジなどを視聴しながら該当シーンで豪遊セットを食べたという人も多くなっています。豪遊セットの内容もそこまで高価なものがあるわけではないのでぜひ1度再現してみてはいかがでしょうか?