2018年09月08日公開
2018年09月08日更新
カイジの名言集まとめ!主人公・カイジや利根川のおすすめの名セリフ
カイジシリーズは、大人気漫画家の福本伸行(ふくもとのぶゆき)先生の描いた漫画が原作ですが、アニメや藤原竜也主演の実写映画の他にも、ゲームやパチンコなど、様々な媒体として多くの人から人気を集めるギャンブルをテーマにした作品です。そんなカイジには、ギャンブルを通して描く人間の争いの中で数多くの名言が生まれているのが印象的です。この記事では、カイジの名言集をランキング形式にしてご紹介します。
目次
カイジの圧倒的な名言・名セリフ集まとめ!ランキングで紹介!
「アカギ~闇に降り立った天才~」や、「銀と金」、そして「賭博黙示録カイジ」などのギャンブルを通じて恐ろしくもリアルな人間関係を描いた漫画を多数生み出しているのは、大人気漫画家の福本伸行(ふくもと のぶゆき)先生です。そんな福本先生の作品に共通しているのは、名言が多くあるということです。今回は、「賭博黙示録カイジ」の名言集をランキング形式にて紹介します。
カイジとは、週刊ヤングマガジンにて1996年から連載されていた「賭博黙示録カイジ」の略称です。また、その漫画の主人公の名前でもあります。1996年から始まったこの漫画ですが、実は現在も「賭博堕天録カイジ 24奥脱出編」という続編の連載が続いており、他にも「賭博破戒録カイジ」「賭博堕天録カイジ」「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」などの続編があります。
このカイジシリーズはもともと読み切り作品の予定でしたが、人気が出たので連載が決まり今に至るそうです。カイジシリーズのストーリーは一貫して繋がっていて、発行部数はシリーズ累計で2000万部を超えていて、1998年には講談社漫画賞一般部門を受賞するほどのヒット作品になりました。漫画の他にもアニメ、ゲーム、パチンコ・スロットや実写映画など、様々なメディア展開をしています。
ギャンブルをテーマにした作品はもともと多くないのでそれが話題を呼び、さらに漫画内に登場する「ざわ…ざわ…」という擬音表現やモブキャラである「黒服」など、福本先生独自の表現が面白いのも特徴的で、爆発的にヒットしました。今でも、主人公だけに焦点を当てるだけでなく、モブキャラや敵キャラに焦点を当てた物語も数多くあるので読者を飽きさせることがありません。
カイジはどんな作品?
堕落した生活を送っていた主人公・伊藤開司(いとう かいじ)が、友人の保証人となったのが理由で多額の借金を抱えることになり様々なギャンブルに挑んでいく、というストーリーです。カイジの挑戦するギャンブルはとても危険なものばかりで、命を賭けた超極限状態での勝負を通して人間の生き様がせきららに描かれています。
シリーズ第1章で莫大な借金を抱えたカイジは、負債者に借金一括返済というビッグチャンスを与えると言われているギャンブル船「エスポワール(フランス語で「希望」という意味)」に乗り込みます。その船内で行われるゲーム「限定ジャンケン」に勝つことで、借金を帳消しにしようと命を賭けて戦うことを決意します。
「エスポワール号」からぎりぎり生還したカイジでしたが借金返済をすることはできず、600万以上に膨れ上がった借金を抱えていました。アルバイト生活に戻っていたカイジでしたが、再びギャンブルの話を持ちかけられます。次こそ絶対に勝つと勝利を誓ったカイジは、会場「スターサイドホテル」へと向かって「鉄骨渡り」に挑むことになります。
命を賭けた戦いの中、沢山の人が鉄骨から転落していきます。カイジはその中で唯一鉄骨渡りを達成しますが、主催者にその勝利をもみ消されてしまいます。激怒したカイジの前に主催者・兵藤が現れ、その主催者の部下・利根川とカイジは「Eカード」というゲームで直接対決をすることになります。
カイジは利根川との極限の死闘を制しますが、簡単に利根川を切り捨てた主催グループである帝愛グループに怒りを感じ、本当に倒すべき敵は会長の兵藤であると確信します。カイジは、今まで勝負で犠牲になった仲間たちの無念を晴らすために、「ティッシュ箱くじ引き」というゲームで兵藤会長に自ら決闘を挑みます。
スターサイドホテルで戦っていたカイジでしたが、兵藤に破れて借金を1000万以上に増やしてしまいました。逃亡生活を送っていたカイジは、またもや遠藤に何かいいギャンブルはいいかとたずねますが、カイジは帝愛グループに拉致され地下施設で強制的に働かせられることになります。
強制労働によって手に入る「一日外出券」を得るためにカイジは必死に働きお金を貯めようとしますが、帝愛グループのずる賢い戦略によって散財してしまい、さらに言葉巧みに誘われてカイジは「地下チンチロリン」というギャンブルに手を出してしまいます。
敵である大槻に大敗するカイジでしたが、大槻がイカサマをしていることに気づき、仲間と共に大槻を倒そうと決意します。3ヶ月の貧困生活に耐え、再び地下チンチロリンで大槻に勝負を仕掛けて勝利を収めます。仲間全員が外出できるほどの資金を得たカイジたちでしたが、仲間たちはカイジにそのお金を託してさらに借金返済のためのお金を集めてほしいと頼みます。
一人で外に出たカイジは、裏カジノに潜って大金を得るチャンスを待ちます。そこで偶然出会った坂崎と、裏カジノにある1玉4000円のパチンコ「沼」で一攫千金を目指すことになります。裏カジノの店長・一条に妨害されて惨敗してしまう二人でしたが、カイジは一条の罠をくぐり抜けようと作戦を練り、さらに遠藤も仲間に加えて3人は再び「沼」に挑みます。
第4章の「渇望の血」では、「沼」で勝利してから半年後から始まります。大金を得たカイジは借金を完済し、共に戦った坂崎の家に居候する堕落した生活を送っていました。そんなカイジに呆れた坂崎は、300万円をカイジに渡して追い出そうとします。そんな時、カイジは地下で知り合った三好・前田と再開し、裏カジノの社長である村岡からギャンブルで巻き上げられた給料を取り返すように頼まれます。
麻雀「17歩」で裏カジノの社長・村岡と対戦したカイジは4時間に及ぶ接戦の末に勝利を収め、4億8000万という大金を得ました。そのゲームの立会人だった兵藤会長の息子である和也に勝負を持ちかけられたカイジはそれを承諾します。カイジは和也から、なぜこのような危険なギャンブルを企画してきたのかを知らされます。
「土壇場で裏切るのが人間の性」と切り捨てる和也ですが、それを否定するカイジ。その言い合いを皮切りに、「救出」という友情確認ゲームでカイジと和也は勝負をすることとなります。光山、チャン、マリオの3人がそのゲームに挑みました。3人は何度もピンチを乗り越えながら頑張りますが、疑念や保身、友情や自己愛といった感情を巡らせた挙げ句、光山が二人を裏切ったことによってそのゲームは失敗に終わります。
和也はカイジにさらにギャンブルを持ち込みます。自らの命を賭けた延長線にまで持ち込みますが、カイジは敗北してしまいます。そんな時、チャンとマリオが助けたことにより3人の命を賭けた再延長戦へと突入します。追い込まれた和也は敗北、カイジは24億円という大金を得ます。そしてその後、カイジたちは帝愛グループから逃亡するために動きはじめます。
このように、幾度となく勝負に挑んでいくカイジを描いたハラハラドキドキの作品ですが、そんなカイジには数多くの名言が存在しています。今回は、カイジに登場する圧倒的な名言・名セリフ集をランキング形式でご紹介します!
カイジの圧倒的な名言・名セリフ集ランキング11〜13位!
カイジの名言ランキング、まずは第13位から11位を紹介します。カイジを読んだことがない人も、ここからがカイジの入門編です。カイジの世界観が存分に表されているので、どのような漫画かが少しでも分かるのではないかと思います。
第13位:遠藤「この手はなんの為についている……?」
「リスクを恐れ、動かないなんていうのは、年金と預金が便りの老人がすることだぜ」という名言が第位となりました。この名言は、賭博黙示録カイジ第57話で生まれました。客船でのギャンブルに大負けして多額の借金を背負ったカイジ。コンビニでバイトをするも、借金の利子すら返せないような過酷な状況に追い込まれることとなりました。
先の見えない将来に落胆するカイジの前に、遠藤という怪しい男が現れ、ギャンブルで一攫千金を狙わないかと話を持ちかけられます。どんな内容かも分からずに遠藤を強く警戒するカイジに、この名言を言い放ちます。この一言でカイジの心は大きく揺さぶられ、そのギャンブルパーティーへの参加を決意します。
今まで築き上げたものがあればあるほど、リスクを負って何かに挑戦するということはとても勇気のいることで、なかなか気が進まないかも知れません。失敗やリスクに目を向けがちですが、それと同時に貴重なチャンスを失うことにも繋がります。そんな一見忘れてしまうことに気づかせてくれる、遠藤の名言でした。
第12位:カイジ「本当にやりかねない…ビール一本のために…強盗だって…」
カイジは、ギャンブルで背負うことになった借金1000万円を返済するために、帝愛グループの地下施設で労働することになります。来る日も来る日も働かされるカイジは、自由も全くありません。「ペリカ」と呼ばれる独自の通貨でしか、この地下施設では売買ができません。そしてカイジは1ヶ月、汗水流して働いて、ようやく9000円程度を稼ぎました。
カイジは初任給をもらった日に、地下施設のグループ帳から缶ビールを一本おごられます。一ヶ月一生懸命働いて9000円しかもらえない地下施設の世界では、135cccの缶ビールがなんと一本500円、焼き鳥が1パック700円もします。カイジはグループ長からもらった缶ビールをゆっくりと飲み干します。
「キンキンに冷えてやがる…あ、ありがてぇっ…涙が出るっ…」というこのセリフは有名です。嗜好品は買わないと決めていたカイジでしたが、グループ長におごられた缶ビール一本を飲んだことにより、欲望に負けて稼いだお金を全て浪費してしまいます。
このシーンは、ファンの間でもカイジを知らない人の中でも有名なシーンで、藤原竜也が主演を務める劇場版「カイジ」でも、そのシーンを完全再現したことが話題となりました。このシーンを見ると、自分も「豪遊」したくなるという読者が続出しています。そんなシーンでの名言がカイジの名言ランキング第12位となりました。
第11位:カイジ「変でいい、変でなきゃダメだ…狂ってなきゃ、逸脱してなきゃ悪魔は殺せない…!」
カイジはギャンブルが全体のテーマですが、ギャンブルをするには相当な器量、つまり常軌を逸するほどの人でないとなかなか足を踏み込むことができません。特にカイジでは、尋常ではないルールを設けたものや、命を賭けてまで大金を賭けてギャンブルを行います。
負債者たちは勝つためになら耳をも切り落とし、命も賭けます。常識にとらわれないようなこの圧倒的な狂気こそ、このようなカイジの名言を生み出せる秘密とも言えます。その中に「勝利」があるのが、カイジの面白いところです。そんな、カイジの世界観を存分に表現した名言がカイジ名言ランキング11位にランクインとなりました。
カイジの圧倒的な名言・名セリフ集ランキング6〜10位!
続いて、カイジの名言ランキング6〜10位です。ここでは、カイジ節を説くようなものから、よく聞くようなものまでを紹介しています。この中に、日常でも使ってしまいたくなるようなカイジの名言があるかもしれません。
第10位:カイジ「僥倖っ…!なんという僥倖…!」
難しい漢字のセリフですが、この僥倖という漢字は「ぎょうこう」と呼びます。意味は、予想もしなかったような幸運のことです。この熟語はカイジにも数多く登場していて、名言集にも多くあります。カイジで有名はオノマトペである「ザワザワ…ザワッ…!」と一緒に使われることが多いそうです。
このシーンのときは、ほぼ100%カイジのこめかみから汗がたれています。とてつもない幸運に数多く出くわすカイジは、この言葉を使う機会も多そうです。現実世界で使う機会は少なそうですが、使う機会があれば使ってみるとかっこいいかもしれません。
第9位:カイジ「一度割れたグラスはいくらその破片を集めても、もう元のグラスには戻らない」
「一度割れたグラスはいくらその破片を集めても、もう元のグラスには戻らない。…なのになぜか人は一度…こうと決めた戦略を貫こうとしてしまう…欠陥だらけの時代遅れ。」一見不思議で理解が難しいこの言葉が、カイジの名言ランキング第9位へとランクインしました。例え話が上手く、読者が考えさせられるようなセリフです。
これは、エスポワール号で行われたゲーム「限定ジャンケン」で、グーのカードを買い占めたら戦略を有利に進められると誰もが思っていたところ、誰かがパーのカードを買い占めたことによってこの戦略が破綻してしまう、という場面で誕生する名言です。
この場面から分かることは、1つの戦略に固執するのはとても危険だということです。どれだけその戦略が成功していても、改めてよく考えて、臨機応変に対応することが重要だということをカイジの名言集は教えてくれます。
第8位:カイジ「自分だっ!自分。」
「人は人を救わない…なぜなら…人は人を救わなくても…その心が痛まないから…!期待するな!他人に 自分だっ!自分。自分を救うのは…自分だけ!」このセリフはカイジによる名言集のうちの一つです。カイジの名言集は基本的に敗者からの偏見の考えが目立つ賛否両論の名言が第8位にランクインすることとなりました。
困っていたら助けてくれる人はいるかもしれませんが、勝負事や私利私欲のこととなると誰も協力してはくれません。誰かが勝者になるということは、絶対に敗者が出るということです。生き残るのが難しいギャンブルの世界では、自分のことだけを信じるという非情さも時には大事になってくる、ということを思い知らされます。
第7位:カイジ「迷ったら…望みだろ…!望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろっ…!」
この名言は、賭博破戒録カイジ第111話よりカイジによるものです。地獄パチンコ沼勝負篇で、ずっと願っていた奇跡の大当たりまであと一歩というところでカイジの軍資金は尽きてしまいます。仲間の遠藤にお金を貸してくれと頼み込みますが、なかなか承諾してはくれません。そんな中、カイジがこの名言を発します。
本当にやりたいことならば、一度や二度の失敗で諦めては後悔しか残りません。迷ったときはいつでも、諦めたり、周りの目を気にするのではなく、自分が本当にやりたいことを選ぼう、というカイジの強い気持ちを通して作者の伝えたい熱意がびしびしと伝わってきます。何回だって頑張ろう!という気持ちにさせてくれるこの名言が第7位となりました。
第6位:兵藤「命はもっと…粗末に扱うべきなのだっ……!」
なんとも衝撃的な名言が飛び交うカイジですが、この名言はその中でも飛び抜けて異彩を放っています。「命は大切に」という概念を丸っきり無視したこの圧倒的な名言は、賭博黙示録カイジで兵藤が発したもので、見事ランキング第6位にランクインすることとなりました。
ギャンブルで大金を得るために、命を賭けることを決意したカイジ。周りの人間は「そんなのめちゃくちゃだ」と言いますが、その勝負を見守っている会長・兵藤はカイジを養護します。このセリフはそんな兵藤から発せられることとなります。命を賭けて何かを手に入れる、というのはとても大変だということが感じられます。
カイジの圧倒的な名言・名セリフ集ランキング5〜1位!
さて、いよいよ上位ランキングの第5位から第1位の発表となります。この上位ランキングの名言集は、どれもファンの間で人気が高く、カイジを読んだことのない人でも知っているものもあるかもしれません。勇気を出させてくれるものからカイジならではの衝撃的なものもあります。
第5位:利根川「金は命より重い!」
「世間の大人どもが本当のことを言わないならオレが言ってやるっ……!金は命より重い……!そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う……!!」これが、この名言の全容です。お金と命を比べ、命よりもお金が大事というような衝撃的な名言がカイジの名言ランキングに第5位としてランクインしました。利根川は驚くような名言を数多く残していますが、それに納得してしまうような迫力を持っています。
この名言は、賭博黙示録カイジ6巻にて、利根川が発したものです。学校に行き勉強する時間や汗水流して働く時間も、立派な人生の一部です。時間を使うということは、命をすり減らすということです。多くの人は、働いてお金を稼ぐために命をすり減らしています。ということは、お金は命より大切ということも一理あるのかもしれません。
現実世界においても、お金を中心に世界が回っています。そんな中、今まで何もせずにダラダラと時間を無駄にしてきたカイジには、どれだけお金を稼ぐのが大変かが分かっていません。そんなカイジでも、お金よりも命の方が大事だと思います。しかし、利根川は「そんな底辺の人間の命よりも、お金の方が大事だ」と一蹴するのです。衝撃的な名言です。
ここで登場する利根川幸雄(とねがわ ゆきお)とは、帝愛グループの最高幹部の一人で、利根川は「賭博黙示録カイジ」ではほとんど全編に渡って主人公・カイジの大敵です。長年の経験によって培われた弁舌が利根川の持ち味で、負債者たちを叱咤して命懸けのギャンブルへと誘い込みます。利根川は負債者たちが死んでも心を痛ませない残忍さも持ち合わせています。
利根川は、カイジと「Eカード」で対決しますが、利根川のイカサマをカイジは見抜き、帝愛グループ会長・兵藤の怒りを買うことになります。その後利根川は廃人同様となることが原作でも記述されています。「Eカード」以降直接利根川は作中には登場しませんが、カイジにとって利根川は兵藤と並ぶ大敵であり、写真や回想シーンで度々登場することとなります。
また、スピンオフ作品である「中間管理録トネガワ」では、利根川という名前の通り主人公に抜擢されています。上司と部下に挟まれて毎日仕事に明け暮れる姿が描かれていて、理想の上司としての一面も垣間見えます。ファンの間で利根川は「悲しい悪役」として人気が高いのも事実です。よって、利根川が発したこの名言が第5位となりました。
第4位:カイジ「すべてを捩じ伏せ……オレは勝つ……!」
「たとえどんなに……不運…不幸…不ヅキに見舞われようと…オレは決して諦めない……!捩じ伏せる……!最悪の運命…境遇…ありとあらゆる障害……不平…不正…すべてを捩じ伏せ……オレは勝つ……!」これは、賭博破戒録カイジ第127話で、カイジによって生まれた名言です。このファンに人気な名言がランキング第4位にランクインしました。
このシーンは、ファンの中でも非常に人気なストーリーである「人喰いパチンコ沼勝負篇」のものです。カイジでは、ライバルのイカサマ、嘘、裏切り、命を賭けて戦う恐怖、敗北、沢山の負の感情がひしめき合っています。そんな中、カイジはそれら全てを乗り越え勝利を掴み取る瞬間、この名言を発します。
私利私欲にまみれたカイジの世界では、理不尽なことが数多く障害として立ちはだかります。現実世界においても、何かに負けそうなとき、理不尽な目にあったとき、不運に見舞われたとき、この名言を見ると励まされるような気持ちになります。
ピンチをチャンスに変えていくカイジ。そんなカイジのように、圧倒的なピンチを乗り越えてからこそ、一回り大きく成長できるようになりたい!と思わせてくれる名言です。カイジでは、人間関係のドロドロした中から生まれる常軌を逸した名言だけでなく、このように情熱的ないわゆる普通に、勇気ややる気をくれる名言も数多く存在しています。
第3位:カイジ「自分を救うのは…自分だけ…!」
「人は人を救わない…なぜなら…人は人を救わなくても…その心が痛まないからっ…!なら…期待するなっ…!他人に…!自分だっ…!自分…!自分を救うのは…自分だけ…!」という名言はカイジによるもので、賭博黙示録カイジ第61話で誕生しました。この、主人公・カイジによる名言がカイジ名言集にて堂々の第3位となりました。
多額の借金を抱えたカイジは、その借金を一発返済するべくギャンブルパーティー「鉄骨渡り」に参加することとなります。鉄骨から落下すれば、死ぬか大怪我。そんな中、カイジが改めて決意し直すシーンでこの名言は生まれました。自分を救えるのは、自分自身だけ。そう強く思うことこそが、ピンチをチャンスに変える秘訣なのかもしれません。
第2位:利根川「死ぬ時に何を後悔するか?人生はゲームでもフィクションでもない!」
『奴らは言い続ける…自分の人生の本番はまだ先なんだと…!そう飽きず 言い続け 結局は老い…死ぬっ…!いやでも気が付くだろう…今まで生きてきたすべてが丸ごと「本物」だったことを…!』という利根川のセリフが、カイジの名言ランキングで第2位となりました。いつもは気づかないような、でもとても重要なことをギャンブルと結びつけて、負債者たちを賭け事の世界へと誘い込むその演説はとにかく圧倒的です。
心に突き刺されるようなこの名言は賭博黙示録カイジ第81話にて、利根川によって発せられたものです。この利根川という人物は、人生の原理原則・名言だらけの説教を数多く残しています。これは、命を賭けた鉄骨渡りの最中にギブアップを求める挑戦者たちに向かって吐き捨てた名言です。
利根川は、帝愛グループの最高幹部の一員です。その饒舌ぶりで、多くの負債者を言葉巧みにギャンブルの世界へ陥れていきます。長年この世界を生き延びてきたこともあり、負債者たちが死んでいっても何も感じない残忍な心の持ち主でもあります。
命を賭けた戦いの中でギブアップを求める挑戦者たち。どんな状況になっても真剣になることができず、自分ではなく他人にどうにかこの状況を救ってもらおうとする姿に呆れ果てての発言でした。人生におけるそのような「甘え」が、死ぬ直前に自分自身にさらけ出されてしまうのです。
「失敗を恐れて挑戦しなかったこと」が、人が死ぬ時に後悔することで1,2を争うと言われています。できないよりも、やらないことの方が後悔するということを忘れないようにして生きていきたいものです。命を賭けて大金のために勝負するカイジでは力強く教えてくれます。
第1位:大槻「明日からがんばるんじゃない…今日…今日だけがんばるんだっ…!」
そして気になる第1位は、『「明日からがんばろう」という発想からは…どんな芽も吹きはしない…!今日がんばった者…今日がんばり始めた者にのみ…明日が来るんだよ…!』という大槻のセリフです。日常生活にも活きる重たいこの言葉が、カイジセリフランキングの見事第1位に輝きました。
賭博破戒録カイジ第7話で登場する、大槻の名言です。この名言はファンの間では有名すぎるもので、テレビなどでは度々紹介されています。その人気名言が今回のランキングでは堂々の第1位にランクインしました。
同士からお金を巻き上げるイカサマギャンブルを続けていた大槻。そんな大槻さえも呆れた、貴重なお金を欲望のままに湯水のように使うカイジに向かって放った名言です。「明日から本気出す」という言葉をよく聞きますが、そんな言葉でさえも一蹴してしまうこの言葉。
今日の1日でさえも頑張れない人は、明日も明々後日も頑張れることはありません。裏を返すと、毎日こつこつと今日を頑張ることができたら明るい未来に繋がる、ということにもなります。カイジだからこそ説得力の大きい名言です。今日一日を頑張ろう!と思わせてくれて、奮い立たせてくれる名言が第1位という結果になりました。
カイジにまだたくさん存在する圧倒的な名言・名セリフ集!
カイジの名言集をランキング形式で紹介してきましたが、この名言の他にもカイジの圧倒的な名言は数多くあります。そこで、ここではランキングには入らなかったものの是非とも紹介したいカイジの圧倒的な名言を紹介していきます。
カイジ「その時……!圧倒的閃きっ……!!」
賭博黙示録カイジ第116話にて、カイジが「Eカード」の終盤で「悪魔的奇手」と呼ばれる逆転技を思いついた時にできた表現です。この「圧倒的」という熟語は、カイジの中でもよく使われるもので、「圧倒的感謝」「圧倒的勝利」「圧倒的敗北」など、様々な用途として使われます。
兵藤「雑魚にはわからぬ、生きたいだけの…雑魚には分からぬ感性…!」
カイジ作品ではラスボスである兵藤会長は、彼は言葉巧みに負債者たちをギャンブルの奈落の底へと突き落としていきます。生きることを目的としているだけの負債者たちは、自分が一日一日を生き延びるのに必死です。そんな人たちは私利私欲のために味方をも蹴落として醜い争いをしてしまいます。
カイジ「おまえらひょっとして生きてるってことは心臓や肺が動くことと勘違いしてるんじゃねぇのか…?」
この名言は、グサリと突き刺さるものがあるのではないでしょうか。生きるというのは、心臓や肺が動いているという単純なことではありません。生物学的に生きるのではなく、生々しく、泥臭く「生きる」ということをカイジは強く訴えています。想像しにくいですが、カイジを読めばカイジが言う「生きる」がどのようなものかが少しでも分かります。
カイジの名言・名セリフ集は心を射抜く圧倒的な名言ばかりだった!
いかがだったでしょうか?数多くの名言集から名言をピックアップするのは難しいですが、どれも力強く、人間同士の醜い争いを切り抜けたからこその迫力ある圧倒的名言が集まったと思います。
カイジの名言はカイジを読んだことのない人にも親しみやすく人気で、ラインスタンプにもなっています。他にも、ビール繋がりからビール会社とコラボした広告も話題になったりと、いたるところでカイジの名言を見ることができます。
少しでも興味を持ったなら、是非カイジを手にとって読んでみてください。カイジの「ざわ…ざわ…」や「僥倖…!」を実際に読んで体験すると、さらにカイジの世界にのめり込むことができます!このサイトに載っていた名言たちも読みながら見つけていくと、楽しいこと間違いなしです。