ひぐらしのなく頃にを全編徹底考察!作品の魅力や各編のあらすじ・結末をネタバレ

新たにアニメ化も行われた事で再注目を集め考察が盛んに行われているのがひぐらしのなく頃にです。しかし元々短編連作形式であり、かつ「出題編」「解答編」などに分かれている事、多数のメディアミックス展開を経て番外編の追加なども行われる事で犯人や全体像がつかみにくいと言われる作品にもなっています。今回はひぐらしのなく頃にについてそれぞれの編のあらすじや犯人、結末までをネタバレ考察ありでまとめて紹介していきます。

ひぐらしのなく頃にを全編徹底考察!作品の魅力や各編のあらすじ・結末をネタバレのイメージ

目次

  1. ひぐらしのなく頃にとは?
  2. ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~出題編あらすじ結末~
  3. ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~解答編あらすじ結末~
  4. ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~礼と奉あらすじ結末~
  5. ひぐらしのなく頃にの魅力
  6. ひぐらしのなく頃にのアニメ声優一覧
  7. ひぐらしのなく頃にに関する感想や評価
  8. ひぐらしのなく頃にの考察まとめ

ひぐらしのなく頃にとは?

ひぐらしのなく頃にの概要

ひぐらしのなく頃には元々同人サークル「07th Expansion」がPC向けゲームとして展開していたミステリー作品です。連作式である本作は、2002年~2006年にかけての同人即売会「コミックマーケット」にて1つずつの編ごとに発売されるという形式で展開された非常に珍しい作品になっています。

同人作品スタートの作品という事もあり、当初はBGMをフリーのBGM素材集から選択されて使用されていましたが、知名度が上がるごとにファンも増えていき、BGMもファンの有志によって製作されるなどして輪が広がっていきました。

ひぐらしのなく頃にのメディアミックス

同人作品で10万枚も売り上げる事になったひぐらしのなく頃にはその後、各所で話題を集め様々な形でメディアミックス展開がなされています。元々PCゲームだった本作は新たなエピソードが追加されるなどし、PS2を始めとした家庭用ゲーム機にも移植され、移植される度に新規シナリオが追加される形で展開最新作といえるPS4・Switch版では全23にも及ぶシナリオが追加されています。

もちろんメディアミックス展開はゲームだけに留まらず、漫画版、小説版、アニメ、実写映画、テレビドラマ、舞台、さらには演奏会やラジオまで行われるなど実に幅広いメディアミックス展開が行われている作品です。

雛見沢症候群とは?

ひぐらしのなく頃にのあらすじの鍵を握る存在となるのが物語の主な舞台となる人口2000人に満たない村落、雛見沢村にのみ存在する微細な寄生虫によって引き起こされる病気の一種です。この病気は古くは第2次世界大戦中に発見されますが土地柄の影響を強く受けた病気だけにあまり認知はされていません。症状にはL1~L5までの段階があり、L3以上になると多くの場合は死に至ります。

ひぐらしのなく頃ににおいて主人公やヒロイン達の見せる奇行はほぼ全てこの雛見沢症候群によるものが原因です。発症条件や症状も徐々に明かされる形式となり、発症条件は「精神的に強い不安やストレスを抱えた状態になる」事、もう1つは「雛見沢を物理的に・時間的に離れる」事で、発症すると幻覚や極度の人間不信に陥る事になります。

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ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~出題編あらすじ結末~

あらすじネタバレ①鬼隠し編

ひぐらしのなく頃に最初のエピソードとなる鬼隠し編は主人公前原圭一が雛見沢村に引っ越してくる所から始まります。結束の強い雛見沢村に違和感なく溶け込む前原圭一。しかし外部に住みながらも雛見沢村に詳しい富竹から聞かされた雛見沢村で起こっている未解決の連続事件「鬼隠し」について前原圭一が興味を持つと少しずつ周囲の様子が変わっていきます。

仲の良いレナや魅音も事件の存在自体を否定するのです。さらに「綿流し」の日に富竹が殺され前原圭一は刑事の大石からその事を聞かされます。自身の命の危険を感じるようになった前原圭一はバッドを持って自衛する事にし、自身を狙うレナと魅音をも殺害して逃亡を計ります。主人公だと思っていた前原圭一自身が殺害の犯人になってしまうのです。そんな前原圭一は刑事の大石に連絡を取ります。

しかし大石に連絡を取った公衆電話の中で前原圭一も雛見沢症候群によって死ぬ人物と同じく喉をかきむしるようにして死亡してしまうという結末を迎えています。余談ですがこの鬼隠し編の発売直後作者の元に100通の考察・真相を考えたメールが入った物の、しっかりと核心を突き解答編で描かれるような答えを示せたものが1つしかなかった事から「正解率1%の謎」というキャッチフレーズが付けられる事になっています。

あらすじネタバレ②綿流し編

ひぐらしのなく頃に綿流し編では前原圭一が雛見沢村の隣町興宮で魅音の双子の妹詩音と出会う事から物語が展開していきます。綿流し編当日、前原圭一は詩音、富竹と鷹野の4人は好奇心から村の禁忌である古手神社の祭具殿に潜入します。その翌日、前原圭一は富竹と鷹野が死亡している事を知ります。さらに事実関係から自身と詩音が今年の「鬼隠し」のターゲットにされていると確信します。

詩音に加え、古手梨花、沙都子までもが失踪する中、前原圭一は魅音から園崎家が一連の失踪に関わっている事、魅音もそれに加担している事を聞かされます。魅音に案内された秘密の場所では詩音が捕まっており、なんとか2人で脱出する事に成功します。魅音は行方を眩ませていましたが、突如として前原圭一の前に姿を見せ、前原圭一を刺殺しようと試み、ギリギリの所で息絶えてしまいました。

その後、行方不明となっていた者達も死亡していた事が明らかになる中、前原圭一も雛見沢村から離れた病院にて治療を受けていました。しかし治療の甲斐も虚しく前原圭一も死亡する事になるのでした。

あらすじネタバレ③祟殺し(たたりごろし)編

ひぐらしのなく頃に3つ目のエピソードとなる祟殺し編でスポットが当たったのが前原圭一の仲間の1人北条沙都子でした。沙都子は現在梨花と共に2人で暮らしており、過去に兄を失ったという経験を持っている事を知った前原圭一は沙都子の兄代わりとして接するようになります。しかし叔父が雛見沢村に帰ってきた事で状況が変わります。沙都子は学校にも顔を出さず叔父の身の回りの世話に追われる事になるのです。

叔父のあまりの仕打ちに怒りを露わにした前原圭一は「綿流しの日」にバッドで叔父を撲殺します。しかし翌日、何故か叔父の遺体は消えており、殺人自体がなかった事になっていきます。前原圭一は自宅の風呂場で上せていた沙都子を助け梨花の元に向かいますがそこに合ったのは梨花の死体でした。前原圭一がやったと勘違いした沙都子によって前原圭一は川底に突き落とされる事になりました。

その後、雛見沢村では謎のガス災害が発生し、前原圭一を除く住人全てが死亡します。この祟殺し編の中で前原圭一が願った「全員死ね」という願いが叶う事になりましたが、その数カ月後、前原圭一自身も死亡するという結末を迎えています。

あらすじネタバレ④暇潰し編

ここまでのひぐらしのなく頃にのあらすじはいずれも昭和58年の前原圭一が引っ越してきてからを軸として展開されましたが、暇潰し編では5年前の昭和53年が舞台で主人公は赤坂衛という人物です。警視庁公安部の刑事である赤坂は建設大臣の孫の誘拐事件捜査の為、観光客を装い村を訪れて古手梨花と出会う所から展開されます。

古手梨花はこれから雛見沢村で起こる連続怪死事件を予言した上で赤坂に助けを求めます。しかし赤坂にはそれが信じられず結局助ける事は出来ないまま時が流れます、昭和58年になった赤坂は梨花の予言が全て事実であった事、58年の綿流しで梨花も死亡した事、災害が起きて他の村人が死亡した事を知りますが真相はわかりませんでした。赤坂が「雛見沢大災害」という形で本を出版する形でこの暇潰し編は結末を迎えています。

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ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~解答編あらすじ結末~

あらすじネタバレ①目明し(めあかし)編

ひぐらしのなく頃にの分かりにくいポイントの1つになっているのが解答編が問題編と同じ順番で発売されていない点にあると言えます。ひぐらしのなく頃に解答編最初のエピソードである目明し編は問題編2つ目のエピソード、「綿流し編」に対しての解答編です。また目明し編の主人公も前原圭一ではなく、綿流し編で初登場した園崎家の双子の妹、詩音の視点で物語が展開されます。

このエピソードの重要なポイントとなるのが詩音は実は魅音であり、魅音が実は詩音であるという点です。元々髪型や服装などで見分けが付くようにしている双子の姉妹である魅音と詩音は幼い頃より度々入れ替わる事でお互いが嫌なことを補い合ったりいい思いをするようにしていました。しかし園崎家の次期当主の証である鬼の入れ墨を入れる日、入れ替わってしまった為に、以降詩音として生活する事を余儀なくされたのです。

全寮制のミッション系スクールに強制入学させられ窮屈な想いをしていた詩音が出会ったのが悟史でした。詩音は悟史に惹かれていきますが、そんな悟史も1年前の綿流しの際に園崎家によって殺されてしまいます。こうして絶望感に浸った詩音は数々のストレスにより雛見沢症候群を発症、魅音を誘拐し、監禁して魅音の名前を奪うと双方の立場を行ったり来たりしながら次々と関係者を殺害していくのです。

つまり「綿流し」で一連の行動を起こした犯人は全て詩音であったというのが「目明し編」でネタバレされる真相となります。前原圭一を襲った魅音も詩音であり、それは殺した魅音への手向けの為でもありました。真犯人として鬼に取り憑かれた詩音は最後には正気に戻り、自身が犯した罪を悔いて自ら転落して死亡するという道を選ぶという結末を迎えています。

あらすじネタバレ②罪滅し(つみほろぼし)編

ひぐらしのなく頃に罪滅し編は「鬼隠し編」の解答編ですが、目明し編とは違い主人公を前原圭一からスポットのあたるレナに入れ替えただけではないエピソードが展開されます。レナは元々雛見沢村から1度外に出ており、その際母親が愛人を作って父親のお金をだまし取ろうとしていたという経験をしています。レナ自身もその愛人と何も知らずに会い仲良くしていた事に絶望し、父親と二人暮らしをするべく雛見沢村に戻ってきました。

そんなレナの父親の元に再び財産を狙う女とその女の夫のヤクザが詰め寄ってきます。父親を解放するべくついには2人を殺害したレナ。前原圭一達はこの事件の隠蔽に協力しようと訴えかけますが、過去の悟史の件もあり仲間の行動を信じられなくなっていたレナは単独行動を開始します。なんとかレナを説得しようとする圭一をも振り切ったレナ。最後には圭一達を人質にした籠城事件にまで自体が発展していきます。

そんな事件の状況を打破したのが前原圭一でした。前原圭一は状況が酷使している「鬼隠し編」のレナや魅音が信じられなかった自身の記憶を思い出すのです。最終的にこのエピソードでも真犯人によって梨花が殺害され、その後村人も災害の犠牲になるという結末こそ変わりませんでしたが、この「記憶を思い出す」という奇跡もあり、梨花はある可能性に気づく事になるのです。

そしてこの「罪滅し編」にてひぐらしのなく頃に全体のあらすじにも関わる重大な事が明らかになります。それは梨花が、殺害される度に時間を巻き戻している事、これまでに行われてきた各編での出来事の記憶を有しているという事です。

あらすじネタバレ③厄醒し(やくさまし)編

元々ひぐらしのなく頃には問題編4編、解答編4編で構成されていました。その中に含まれていないエピソードがこの厄醒し編です。厄醒し編はひぐらしのなく頃にがアニメ化される際、追加されたエピソードで構成の関係上省かれていた部分を補填するような形の立ち位置の作品で「皆殺し編」へとつながる助走的な役割を持ったエピソードとなっています。

余談ですが元々アニメでは第1期の時点で上記で紹介した罪滅ぼし編までが既にアニメ化されており、第2期は皆殺し編からスタートする土壌が整っていました。しかし皆殺し編は物語のクライマックスも近い形になっている為、より世界観に浸ってもらう時間を作るべく厄醒し編が作られたのではないかと考察するファンもいます。

厄醒し編は沙都子の視点で描かれます。ダム戦争以来梨花と暮らす沙都子。しかし綿流しでの連続事件、その後の梨花の死亡を受けて沙都子も逃亡を余儀なくされる事になります。雛見沢村を離れた沙都子、しかしその沙都子の耳に飛び込んできたのは雛見沢村が謎の災害によって全滅したという知らせでした。精神的ショックで沙都子は廃人となってしまうのでした。

レナの帽子をきっかけにして沙都子は正気を取り戻し事件の真相にも気づいた沙都子でしたが、周囲にその話をする前に急性心不全により亡くなるという最後を迎えています。

あらすじネタバレ④皆殺し編

皆殺し編は「祟殺し編」の解答編であると同時に雛見沢大災害の真相も発覚する事になります。今度の世界では梨花だけでなく圭一達もこれまでの各編の出来事を夢のような出来事としてうっすらながらも覚えていました。これまでにない良い条件の世界に期待感を持つ梨花と対照的に悲観的な立場を貫いていたのが梨花にしか見えない存在であるオヤシロ様、羽入でした。

昭和58年6月の雛見沢村に何度も生まれる梨花は繰り返される悲壮感の強い世界に既に抗う事を諦めておりただ流れに身を任せるままに何度も殺されてきていたのでした。しかし今までとは違う世界に梨花は再び希望を持とうとします。しかしオヤシロ様はこの世界が「袋小路の世界」と呼ぶ沙都子の叔父が帰ってくる世界である事からどうしようもないと諦めていたのです。

しかし今回の圭一は単に叔父を殺すという短絡的な行動に走らず周囲から「口先の魔術師」と言われる言葉の旨さを使って村を団結させ、園崎家、児童相談所をも動かし沙都子を救い出す事に成功します。この一連の動きを見ていた梨花はひぐらしのなく頃に作中で初めて圭一達と協力する事を決意して行動を開始します。

そして団結した圭一達はこれまでのエピソードの中で度々雛見沢村を襲っていた大災害の正体、真犯人が、毎回綿流しで殺されていたと思われていた鷹野三四とその部隊、「山狗」によるものだった事が発覚、熾烈な銃撃戦が行われる事になります。真相こそこのエピソードでネタバレされますが、この皆殺し編のエピソードでは結局全員が殺されるというバッドエンドな結末を迎えています。

あらすじネタバレ⑤祭囃し(まつりばやし)編

そしてひぐらしのなく頃に最後のエピソードである祭囃し編はひぐらしのなく頃にという物語全体の解答編となっています。祭囃し編では主に雛見沢村を襲う雛見沢症候群の真相とそれにまつわる鷹野三四の過去がネタバレされます。彼女の育ての親は第2次世界大戦時代に初めて雛見沢症候群を発見した高野一二三であり、三四がその研究を引き継いだ事、失意のままに無くなった一二三の無念を晴らすべく三四が行動していた事が明らかになります。

ちなみに三四の狂気的とも言える行動もまた雛見沢症候群によるものです。一方で全ての事件の犯人が三四というのも間違いで、三四の行動に関わらず起きていた事件もある事も示唆されています。雛見沢症候群があるように雛見沢村にとって最大の敵は疑心暗鬼や住人の思い違いによるものであるからです。

対して梨花はオヤシロ様である羽入をも表舞台に上がらせる事に成功し、村人との関係性を作り出し、山狗をも出し抜いて戦いに勝利、残された三四も富竹に保護された事で、「誰も死なない世界」を実現する事に成功するという結末を迎えています。ここまでのあらすじがアニメ2期、「ひぐらしのなく頃に解」でのエピソードになっています。

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ひぐらしのなく頃にを全編ネタバレ考察~礼と奉あらすじ結末~

ひぐらしのなく頃に番外編と特別編の立ち位置

ひぐらしのなく頃にの原作であるPCゲームは基本的に上記で紹介した問題編4つ、厄醒し編を除いた解答編4つで構成されています。しかし2006年の夏のコミックマーケットにて全てのエピソードの発売が終わると、バン番外編としてファンディスク「ひぐらしのなく頃に礼」が発売しています。ここには下記で紹介する「再殺し編」「昼壊し編」「罰恋し編」が収録されていました。

その後メディアミックス展開が続けられるひぐらしのなく頃にシリーズは特別編として「ひぐらしのなく頃に奉」を2014年夏のコミックマーケットにて発売しています。こちらにはこれまで付録として展開された小説版「ひぐらしアウトブレイク」「ひぐらしアウトブレイク~神姦し編~」ひぐらしの原点となった「雛見沢停留所」が収録される形になりました。

原作のPCゲームにおいては上記のような流れを追っている番外編と特別編ですが、メディアミックス展開では異なる展開が成されています。アニメ3期となるOVA「ひぐらしのなく頃に礼」では「罰恋し編」に変わり、PS2版ひぐらしのなく頃に祭にの初回特典として掲載された「恥晒し編」がアニメ化されました。

罰恋し編のアニメ化はOVA第2弾にして全体としてはアニメ4期にあたる「ひぐらしのなく頃に煌」で行われる事になっています。この第4期OVAは喜怒哀楽をテーマにしており、喜のテーマとして扱われたのが罰恋し編です。その他のエピソードはアニメオリジナルのエピソードとして展開されています。原作とアニメ、または原作と移植版である家庭用ゲーム機版で収録されているエピソードに違いがある点に注意する必要があります。

賽殺し(さいころし)編

賽殺し編は昭和58年6月を乗り越えた祭囃し編の後日談とも言える梨花を主人公とした物語です。昭和58年8月、梨花は自転車で交通事故にあい死亡してしまいます。すると再びループが発生してしまい彼女はまた別の雛見沢に降り立つ事になりました。そこは雛見沢症候群が存在しない世界で、皆の精神が安定しており、また前原圭一の代わりに悟史が生きている世界でした。

さらに自身の両親がまだ健在であり、自身ではなく母親がオヤシロ様の生まれ変わりとして愛されており自身はわがままなお嬢様として周囲から、特に沙都子から嫌われた存在になっていました。何もかもが違う世界で元の世界に帰ろうと奮闘する梨花ですが、皆の罪が無い事に気づくとこの世界のままでも良いのではないかと考えるようになります。

さらに元の世界に帰る方法が「自ら母親を殺すしかない」事が判明し、梨花は究極の選択を迫られる事になります。その結末は梨花は母親を殺す道を選び自身を責めながら元の世界に戻りますが、そこで犯人がネタバレされます。実はその世界は羽入が梨花に仕組んだイタズラだったのです。長い時を生きる中ですっかり忘れてしまっていた命の大切さを梨花に思い出して欲しいという羽入の願いによって梨花は親の墓参りに行くようになるのでした。

昼壊し(ひるこわし)編

昼壊し編はひぐらしのなく頃にを製作したのとは別の同人サークルが作ったひぐらしのなく頃にの二次創作対戦アクションゲーム「ひぐらしデイブレイク」のシナリオをひぐらしのなく頃にの作者が番外編としてノベライズ化したという一風変わった経歴を持つエピソードです。宝探しに興じていた圭一とレナ。その帰り道に空から降ってきた何かをレナが飲み込んでしまいます。

その玉は実は古手神社の神具の1つ「フワラズの勾玉」と呼ばれるもので、赤と白の2つで1つのものとされており、赤い勾玉を持つ者は白い勾玉を持つ者に惹かれていくという効果を持っています。レナが飲み込んでしまったのは赤い玉でした。そして白い勾玉を持つ者に向けたレナの猛アプローチが展開される事になります。このように昼壊し編は基本的なストーリーはギャクテイストに進んでいきます。

罰恋し(ばつこいし)編

同じくギャクテイストが強い外伝作品が罰恋し編です。元々は「目明し編」を配布した2004年冬のコミックマーケットにのみ収録された「目明し編お疲れ様会」と呼ばれるファンディスクだったもので、礼にて再配布される形になりました。「萌の求道者」としてソウルブラザーである圭一(K)、監督(イリー)、富竹(トミー)、大石(クラウド)の4人。そんな4人の中で圭一が部活のゲームで勝てない悩みを打ち明ける事から始まります。

そしてその場で提示された解決策は「勝った時の事を妄想してみよう」というものでした。どんな屈辱的な罰ゲームを与えるかを考えていく4人、そんな妄想はやがて部活メンバー以外の女性にも波及していきます。この妄想の結末は、知恵先生と校長が現れた事による打ち切りというものでした。ちなみにネタバレするとその裏では女子メンバーが圭一に対してどんな罰ゲームを与えるかを考えており「腐った」妄想が展開される事になるのでした。

ひぐらしのなく頃に奉のあらすじネタバレ

家庭用ゲーム機で移植される度に新規シナリオが追加されてきたひぐらしのなく頃に、その最新作であるひぐらしのなく頃に奉では上記でも紹介し、家庭用ゲーム機版には移植されていなかった罰恋し編に加えて3つのシナリオが新規シナリオとして追加されています。そんなシナリオの1つとして追加されるのがひぐらしのなく頃にの原点といえるシナリオである「雛見沢停留所」です。

ひぐらしのなく頃にでも過去の出来事として雛見沢村に影を落としていたダム建設を巡って絡み合う人間模様などが描かれる事になります。また梨花が女子高生として登場し、その後輩として魅音が登場するなどひぐらしのなく頃にシリーズとはキャラ設定も大きく異るシナリオが追加されています。

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ひぐらしのなく頃にの魅力

魅力①壮大なスケールの物語

ひぐらしのなく頃にの最大の魅力と言えるのが短編連作形式の物語が折り重なった物語でありながら同時にそれぞれの話が独立しているわけではなく物語が進んでいくとそれぞれの物語が大きな1つの物語の欠片であった事が明らかになっていく壮大なスケールを持っている事です。数年をかけて問題編解答編と配布された形式もファンの考察や結末予想を生みより大きな世界観を構築するに至りました。

魅力②謎や伏線

ひぐらしのなく頃に、特に問題編には多くの謎や伏線が登場しており、結末を知った上で改めて読んで初めて分かる伏線なども多く存在しています。1度読むだけでは分からないミスリードも多くなっています。それもそれらの謎・伏線を全て解答編ではしっかりと回収しており、それがまた面白いという声が増える要因になっています。

魅力③パラレルワールド

パラレルワールドを扱う作品自体は2020年10月現在こそ少なくありませんが最初から明示している作品は少なくひぐらしのなく頃にが発売した2000年代中期にはまだまだその数は多くありませんでした。その展開の仕方も斬新であった事がひぐらしのなく頃にが注目を集めた大きな要因となっています。

魅力④ギャップ

キャラクター性にスポットを当てると皆どこかに狂気のスイッチがあり、普段可愛く仲良くしていたはずのクラスメイト達が豹変していくギャップが大きいです。いきなり狂った状態で登場するよりも最初はどこにでもいそうなかわいい女の子として登場するからこそそのギャップが大きくなりホラー感をより際立たせているという声も多くなっています。

魅力⑤犯人と真相

ひぐらしのなく頃には前原圭一を主人公として物語がスタートしますが実は主人公は上記でもネタバレしたように古手梨花です。それまでの梨花はオヤシロ様である羽入と共にいくつものパラレルワールドを渡り歩いても犯人・真相に辿り着く事が出来ませんでした。それがようやく犯人・真相に辿り着く場面が描かれるのがひぐらしのなく頃にの物語なのです。

犯人もポッと出のキャラクターではなく、ひぐらしのなく頃に最初のエピソードである「鬼隠し編」から登場している鷹野三四であるという点が衝撃だったとする声も多くなっています。後付け設定が感じられず最初から祭囃し編で描かれる結末に向けて突っ走った物語であったとする声が多く、その犯人像・真相を知って尚衝撃を受けたと言われる作品になっています。

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ひぐらしのなく頃にのアニメ声優一覧

前原圭一役/保志総一朗

表向きの主人公前原圭一役の声優を務めているのが保志総一朗さんです。1995年から声優として活動するベテラン声優さんで、これまでには「機動戦士ガンダムSEDD」のキラ・ヤマト役、「戦国BASARA」の真田幸村役、「ソードアート・オンライン」のデス・ガン役などを務めています。前原圭一役は第1期アニメから最新作であるひぐらしのなく頃に業でも継続して演じ続けています。

竜宮レナ役/中原麻衣

レナ役の声優を担当しているのが2001年から声優として活動している中原麻衣さんです。デビュー当時からヒロイン役や主要な女性キャラを演じる事が多い声優さんで、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の雪ノ下陽乃役、「フェアリーテイル」のジュビア役、「狼と香辛料」のノーラ・アレント役などを務めています。

園崎魅音・詩音役/ゆきのさつき

双子の姉妹である園崎魅音・詩音役は1992年から声優として活動するゆきのさつきさんが1人で務めています。初めてひぐらしのなく頃にに出演した頃は「雪野五月」名義でしたが後に改名しました。これまでには「〈物語〉シリーズ」の臥煙伊豆湖役、「宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝」のメーテル役、「フルメタル・パニック」の千鳥かなめ役などを演じています。

北条沙都子役/かないみか

アニメひぐらしのなく頃にで北条沙都子役を務めたかないみかさんは1989年から活動するベテラン声優さんです。「ギャラクシーエンジェル」のヴァニラ・H・ノーマッド役、「ウッディー・ウッドペッカー」のウィニー・ウッドペッカー役、「ニャニがニャンだーニャンダーかめん」のニャンダーかれん役などを務めています。

古手梨花役/田村ゆかり

真の主人公とも言える古手梨花役を務めたのが1997年から声優として活動する田村ゆかりさんです。これまでには「魔法少女リリカルなのは」の高町なのは役、「アンジュ・ヴィエルジュ」の彩城天音役、「アカメが斬る」のマイン役などを務めています。

大石蔵人役/茶風林

茶風林さんは1980年代から声優として活動する声優さんです。「名探偵コナン」の目暮警部役、「ちびまる子ちゃん」の永沢君役、「サザエさん」の磯野波平役などを務めています。

富竹ジロウ役/大川透

富竹ジロウ役を務めた大川透さんは1992年から活動する声優さんです。元々はバイプレイヤーとして様々な作品で1人何役もこなすような声優さんでしたが、「鋼の錬金術師」にてロイ・マスタング役を務めた事で名が知られるようになりました。「ソウルイーター」のデスサイズ役、「マクロスF」のジェフリー・ワイルダー役などを務めています。

鷹野三四役/伊藤美紀

ひぐらしのなく頃にでは最終的に犯人となる鷹野三四役を務めたのが伊藤美紀さんです。1985年から活動するベテラン声優さんで、これまでには「テイルズオブジアビス」の魔弾もリグレット役、「うみねこのなく頃に」の右代宮絵羽 / エヴァ・ベアトリーチェ役などを担当しています。

入江京介役/関俊彦

ひぐらしのなく頃ににて入江京介、通称「監督」役を務めたのが関俊彦さんです。1983年から声優として活動しており、これまでに「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨役、「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のうみのイルカ役、「機動戦士ガンダムSEED」のラウ・ル・クルーゼ役などを務めています。

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ひぐらしのなく頃にに関する感想や評価

ここからは既にひぐらしのなく頃にを視聴しているファンの感想をまとめて紹介していきます。ひぐらしのなく頃には長く愛される作品でありメディアミックス展開されるごとに新たなエピソードが追加されるなどしており、今回触れた本編と外伝以外にも多数のエピソードがあります。ギャクテイストのエピソードも多くキャラクター性の掘り下げが深く掘り下げられてる点がいいとする声は非常に多いです。

2020年には新しくひぐらしのなく頃に業が始まり、エピソードタイトルが「鬼騙し編」であることが明らかにされました。大筋は鬼隠し編に近いながらも細部が異なるこのエピソードは旧来のファンも新しく見始める人も見やすいのではないかとする声が多くなっています。とはいえひぐらしのなく頃にらしいホラーテイストがしっかり残っているのがまた良いという声も多いです。

またどうしてもひぐらしのなく頃にのアニメは古い物も多かった事から最新作アニメひぐらしのなく頃に業で色彩などが現代風になって見やすくなったという声も多くなっています。細部に違いが見える為、今後或いは犯人や結末が変化するのではないかとも考えられており楽しみにしているという声も多いです。

またひぐらしのなく頃にはエピソードが変われば犯人も変わる事から或いはひぐらしのなく頃に業では犯人が鷹野三四ではない世界という事もあり得るのではないかとする声も多くなっています。1つの物語としては既に完結しているひぐらしのなく頃にも広げ方が無限大にあり犯人像が変わる事もあるのが長年愛され続ける要因になっているとする声も多いです。

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ひぐらしのなく頃にの考察まとめ

ひぐらしのなく頃にはそれぞれのエピソードごとに犯人がいて真相がある状態ながらも全てはパラレルワールドの出来事であり1つの物語としてまとめまっていくという壮大なスケールを持った物語です。1つ1つの世界で謎を残しながらもしっかりと結末まで描かれている問題編、そしてその謎を紐解く解答編という構成は後にも先にもない構成であるとして今でも多くのファンに愛されています。

またそんな構成をしている関係上本編とは異なる外伝作品も多数作られており、各種メディアミックス展開ごとに展開されているエピソードなども増え続けている作品です。まずは本編を犯人や結末までしっかり追いかけた後、外伝などにも手を出すとひぐらしのなく頃にの独特の世界観に浸れるのではないでしょうか?

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