【ひぐらしのなく頃に】詩音はかわいい？怖い？圭一との関係や双子の姉・魅音も紹介

ひぐらしのなく頃にの詩音について紹介する前にまずは詩音が活躍するひぐらしのなく頃にについて簡単に紹介しておきます。

ひぐらしのなく頃には同人サークル「07thExpansion」が発売したPCゲームを原点とする作品シリーズです。2002年～2006年にかけて「出題編」と「解答編」という形でシリーズが展開され、同人ゲームとしては高い10万枚を売り上げた事で雑誌でも紹介され高い知名度を獲得。商業作品として家庭用ゲーム機や漫画化、アニメ化などまで行われた作品です。

ひぐらしのなく頃には基本的にはミステリー・サスペンス的なジャンルの作品ですが、解答編となる目明し編からは「社会と人」「殺人の意味」など重いテーマを扱うようになり、そのテーマ性と同人ゲームという成約の少ない媒体で始まった作品である事から非常に残虐性の高いシーンが多く、ひぐらしのなく頃には他ではやれない描写も多くその結果、大きな話題を呼ぶ事になりました。

ひぐらしのなく頃にのあらすじは「出題編」とされる4つのエピソード、「解答編」とされる4つのエピソードで大きく異なりを見せます。物語の舞台となっているのは「村社会」が色濃く残る雛見沢村という村で、6月に行われる夏祭り「綿流し」の日に起こる連続怪死事件或いは失踪事件を描くのが基本的なあらすじになっています。

基本的なあらすじとしては一見連帯しているように見えて過去のダム建設をめぐる対立がしこりとして残る雛見沢村に主人公である前原圭一とその一家が引っ越してくる所から展開されます。圭一は明るい性格ですぐに新しい学校に慣れ友人もできていきます。学生らしい日常が展開される中、綿流しの日に5年目の事件が起きる事になります。

詩音は魅音の双子の妹で基本的にはロングの髪をハーフアップにまとめた髪型をしています。魅音と違いどちらかと言えば女の子らしい服装を好んで着ていますがお嬢様系の見た目に反して行動的な一面も持っており、したたかに行動する事も目立ちます。普段は雛見沢村を離れて雛見沢村がある山の麓の街、興宮に住んでおり学校も興宮の学校に通っています。

基本的には主導権を握って行動するタイプで面倒見もよく、基本的に感情で動くタイプです。気が弱いタイプや頼りない相手と接すると頼りがいのある性格を発揮しますが、特に仲のいい相手にはその性格上マウントを取ってしまいがちで相手をおちょくって楽しむ面もあります。ただその境遇故か警戒心が高く、出力を高めたスタンガンを護身用を日常的に携帯していたりもします。

園崎家では跡継ぎ問題を生じさせない為に双子が生まれた場合は一方は殺さなければいけないという決まりがありましたが、詩音は命を救われた代わりに存在を抹消されていました。その為に詩音は雛見沢村ではなく興宮に住んでいたのです。詩音はミッション系で全寮制の学校である聖ルチーア学園に入学させられますが、その窮屈な生活に耐えきれなくなり脱走、魅音の名を語って生活を送っていた頃に出会ったのが悟史でした。

詩音は魅音として悟史と接しながら段々と悟史に惹かれていきます。しかし悟史は謎の失踪を遂げてしまい詩音はそれを園崎家がやった物だと考え復讐を考えるようになります。徐々に復讐への思いを強めていく中で詩音が出会う事になるのが圭一です。圭一と接する中で詩音は復讐と平穏で心が揺れる事になりますが、最終的には復讐への道を進む事になってしまいます。

詩音が上記のような生活を送るような理由になったと言えるのが双子の姉・魅音の存在です。2人は双子なのでかわいい外見はとても似ており、幼少期から現在に至るまで髪型や服装を入れ替えてしまうと両親ですら見分けが付かない程です。幼少期にはその事に気づいて度々2人は入れ替わって生活をしている程でした。しかしその事が双子の間に大きな溝を残す事になります。

とある日、詩音と魅音の双子はいつものように入れ替わっていました。詩音が魅音に夕食で魅音にだけ出される鯛の刺し身を食べたいとお願いした為です。しかしその日は魅音の背中に園崎家の次期当主としての証である鬼の刺青を入れる日であり、双子は入れ替わったままになってしまいます。つまりひぐらしのなく頃ににおいて詩音として登場しているのは本来の意味でいえば姉の魅音、魅音こそが本当の詩音なのです。

詩音がピックアップされるひぐらしのなく頃にのエピソードとなるのが解答編の1つである目明かし編です。目明かし編では詩音が主人公として2つの物語が展開されます。前半のエピソードが詩音と悟史の出会いのエピソードです。2人は詩音が不良に絡まれている所を悟史が助ける形で出会いました。元々女の子らしい雰囲気の詩音という事もあり、恋する乙女詩音視点で物語が展開されかわいい詩音の姿を見る事が出来ます。

悟史失踪後、詩音が行動を起こすまでに時間があったのには双子の姉である魅音の行動がありました。詩音は悟史の失踪事件の前後、園崎家に居所がバレて制裁として爪を3枚剥がされるという痛みを味わいました。それの事もあって詩音の恨みは園崎家に向かうわけですが、魅音も同様に爪を3枚剥がす事で詩音を庇っていたのです。これによって詩音は悟史への思いを封印し元の生活を送っていたのでした。

後半は圭一との出会い、そして園崎家の復讐に走った後の怖い詩音の一面が全面に出る形になったエピソードが展開されます。そのきっかけとなるのが魅音から圭一について相談された事です。双子の姉である魅音から「圭一から女の子扱いされない」という女の子らしい悩みを打ち明けてきたのです。詩音からしてみれば自分は悟史への思いを我慢しているのにという葛藤を抱える事になります。

これにより詩音にとって魅音もまた恨みの対象に変わってしまったのです。感情的に動いてしまう事も多い詩音ですが、この激情的な感情に、ひぐらしのなく頃にの特徴である雛見沢症候群も合わさって詩音は狂気的で周囲から見ると怖いと思わせるような行動を見せるようになるのです。目明し編での詩音が魅音に対してR指定を受ける程グロい仕打ちをしたのもこの事がきっかけになっています。

ただ詩音の根幹にあるのが悟史との愛情であるという点は変わっていません。深い愛情を覚えた故に雛見沢症候群も相まって愛に突っ走ってしまった結果、それが怖い詩音を生んでしまったのです。目明し編のラストには詩音が書いていた日記が登場します。日記には「悟史くん」という言葉が詩音が狂ってしまうより遥か前からたくさん登場していました。それだけ詩音の悟史に対しての思いは純粋だったのです。

この強い思いがひぐらしのなく頃に特有の雛見沢症候群によって増幅され徐々に歪められてしまう事になるのですが、詩音の場合に特徴的なのは日記に「生まれてきてごめんなさい」と記載している事です。詩音は雛見沢症候群に苛まれ、実際に行動を起こした後にも自分がやった事の意味をしっかりと理解し後悔していました。後悔を覚えながらもその行動を止める事が出来なかったのです。

ひぐらしのなく頃にがアニメ化した際に詩音役の声優を務めたのがゆきのさつきさんです。ひぐらしのなく頃にで詩音を演じた当時は読み方は同じですが「雪野五月」という芸名で活動していました。声優としてデビューしたのは1992年で演じる役に入り込むタイプの声優さんであると言われている声優さんです。曲がった事が嫌いな性格で煽りやジョークも快く思わない事で知られています。

ただ真面目な性格故に仕事となればギャグキャラを演じる機会も多く、ヒロイン役から少年役や成人女性役、性格も真面目なキャラクターからギャグキャラまで演じ分ける事が出来ます。また関西出身という特徴を活かし、関西弁キャラを演じる事が多いのも特徴になっています。

ゆきのさつきさんがこれまで声優として出演した作品としては「中華一番」のメイリィ役、「犬夜叉」の日暮かごめ役、「ラブひな」の乙姫むつみ役、「機動天使エンジェリックレイヤー」の木崎珠代役、「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」の003 / フランソワーズ・アルヌール役、「RAVE」のカトレア・グローリー役、「フルメタル・パニック」の千鳥かなめ役などがあります。

近年出演した作品としては「バビロン」の曲世愛役、「境界のRINNE」の魂子役、「ストレンジ・プラス」の美羽役、「物語」シリーズの臥煙伊豆湖、「Free!」の天方美帆役、「ポケットモンスターXY」のマーシュ役、「弱虫ペダル」の御堂筋翔の幼少時代役などを務めています。

ここからは既にひぐらしのなく頃にを視聴した人の詩音に関しての感想を紹介していきます。ひぐらしのなく頃にはその作品の特性上、特にそのキャラクターがメインになる話では物語が進むに連れて雛見沢症候群によって狂ってしまうの為、全体を通しては言いづらいとしながらも前半の詩音が良かったという声は多いです。雛見沢から離れている所からの登場というのもひぐらしのなく頃にの他のヒロインにはない特徴になっています。

ひぐらしのなく頃にの中では結果として事件を起こしてしまう事になる詩音ですが、その背景にある園崎家のやり方に問題があって詩音は被害者であるとする声が多いのも特徴になっています。ひぐらしのなく頃にの他のエピソードにおける圭一を含む他のキャラクターの場合もそうですが、特に詩音の場合は雛見沢の風習が色濃く反映されている過去を持っているだけに加害者でありながら被害者だとする声も多くなっています。

ひぐらしのなく頃にではエピソードごとに主人公が代わり、かわいい側面から怖い一面が描かれる流れは詩音の場合と変わりませんが、雛見沢の過去も絡み、さらに詩音のアクティブな行動力も相まって、ひぐらしのなく頃にの全てのエピソードの中で詩音の狂気が一番怖いという声も多くなっています。特に目明し編の前半で見せたかわいい詩音を見た後だとギャップが激しく余計に怖いという声が目立ちます。

ひぐらしのなく頃にのキャラクターの中では詩音と同様に怖いと言われる事が多い圭一ですが圭一はひぐらしのなく頃に全体の主人公という事もあり後半には雛見沢症候群を打ち破る活躍を見せている事もあって一部怖い部分はあるとされる事が多く、怖いという印象のまま進む事になった詩音とは決定的な差が生まれる事になりました。

ひぐらしのなく頃には原点となるPCゲームから移植される形で様々なメディアで展開されていますが特にアニメひぐらしのなく頃にを視聴したという人からは詩音の声優を務めたゆきのさつきさんの熱演ぷりを称賛する声も多くなっています。特に詩音は同じセリフを繰り返すシーンも多い事からかわいい頃の詩音はもちろん後半の怖い詩音になってからの狂気的な演技は良かったとする声が多いです。

ひぐらしのなく頃にの詩音は魅音の双子の妹であり、雛見沢症候群に苛まれ事件を起こしてしまう事になるヒロインの1人です。元々見た目もかわいいと人気が高い詩音ですが、その起こす事件の悲惨さと狂気的な怖い一面もあってそのギャップが人気のキャラクターになっています。

詩音が大きくピックアップされる目明し編は解答編でありますが4つある解答編の最初のエピソードという事もあってひぐらしのなく頃に全体の種明かしはされないものの何故詩音が狂気的な行動に出たのかがわかる形になっています。まだひぐらしのなく頃にを見たことがないという人は詩音のかわいい面と怖い面のギャップに注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？