2018年09月06日公開
2020年12月09日更新
ひぐらしのなく頃にのあらすじ・ネタバレ解説!登場人物とストーリー・名言を紹介
同人ゲームから始まり、絶大な人気を経てアニメ化されたホラーサスペンスひぐらしのなく頃に。そのあらすじや世界観、個性的な登場人物やストーリーから人気と同時に高い評価も集め同人作品の商業化の先駆けともいえる存在です。ただその構成故にネタバレを含む解説を読んでも少し難解な部分のある作品でおあります。今回はそんなバックボーンを持つひぐらしのなく頃にのあらすじやストーリーをネタバレ有りで解説していきます。
目次
ひぐらしのなく頃にのストーリーやネタバレを徹底解説!
同人ゲームを原点としながら商業化され、アニメ化など数々のメディアミックス展開がされたノベル作品、ひぐらしのなく頃に。連作形式のその構成などそれまでになかった構成とそのストーリーの面白さで高い人気を集めています。一方で専門的な用語などもあり、解説なしに作品を見るだけでは理解できない部分も多々ある作品です。
一方でその構成からネタバレをされても充分に楽しめる作品であり、アニメの視聴前後にネタバレ有りのあらすじやネタバレ解説を観る事でより理解がしやすくなる作品でもあります。今回はひぐらしのなく頃にのアニメをベースにそのあらすじや登場人物、ストーリーやその中で放たれる名言などをネタバレ有りで解説しながら紹介していきます。
ひぐらしのなく頃にとは?
ひぐらしのなく頃には元々同人ゲームとして、シナリオの執筆、キャラクターデザインを務めた竜騎士07さんが2002年からコミックマーケットで発表した作品です。発表以降毎回夏冬に開催されるコミックマーケットで新しいストーリーが発表されていく連作形式で、発表されていきました。ゲームとしてはサウンドノベル形式ながら選択肢などは登場せず、まさに小説のように読み進めていく形式となっています。
作品は回を重ねるごとに知名度を高め、雑誌で紹介されるなど徐々に同人作品としての枠を超えていきます。その人気から同人作品の枠を超えて商業作品化されドラマCD化を皮切りに、漫画化、アニメ化、家庭用ゲーム機への移植がされさらにその知名度を高める事になりました。
アニメは2006年からあらすじを順に追いかける形で放送され、さらに2007年に1期では放送されなかった残りのエピソードにオリジナルのストーリーを加える形で放送されました。2期の放送も好調だったものの、題材的に地上波での放送は難しくなり、OVAシリーズに以降、ゲーム特典やファンディスク収録のエピソードなどがアニメとして映像化されています。
ひぐらしのなく頃にのあらすじを紹介!
ひぐらしのなく頃にを解説する上で、真っ先にネタバレ解説しなければならばいのがその連作形式のあらすじです。ひぐらしのなく頃には原作では前半4つが「出題編」、後半4つが「解答編」と銘打たれており、解答編にてそれぞれの出題編のエピソードの謎が明かされるという構成になっています。この構成を理解する事がひぐらしのなく頃にを楽しむ為の最初の関門です。
アニメ化に際してもこの流れを基本的に踏襲しており、補完的なオリジナルエピソードを加えつつ、数話単位でそれぞれのあらすじが放送されていきました。それぞれのエピソードではそれ以前のエピソードを見ている前提があったり、エピソード独自の設定などが含まれています。アニメを見る際は飛ばす事なく、放送順に観るのがおすすめです。ここからはネタバレ有りでそれぞれのエピソードのあらすじを紹介していきます。
出題編/鬼隠し編
ひぐらしのなく頃に最初のエピソードである鬼隠し編のあらすじは主人公となる圭一がひぐらしのなく頃にのほぼエピソード共通の舞台となる雛見沢村に引っ越してくる所から始まります。小さな村である雛見沢村では学年違いでも同じ教室で勉強する程で、圭一はクラスメイト達と仲良くなっていきます。しかし雛見沢村には6月に行われる夏祭り「綿流し」にて毎年1人死んでしかもその死体が消えるという奇妙な事件が起こっていました。
ネタバレすると鬼隠し編のあらすじとしては圭一はその失踪事件に興味を持って調べようとしますが、クラスメイト達はそんな事件はないと存在自体を否定していました。祭り当日、圭一は命の危険を度々感じるようになります。何故か自分の命を狙うクラスメイトのレナや魅音を殺害してまで逃亡しようとしますが、圭一自身も奇妙な死を遂げる事になります。
出題編/綿流し編
綿流し編のあらすじでは圭一が魅音の妹である詩音と共に村の禁忌である神社の祭具殿に忍び込んでしまいます。それは村の掟を守る立場である園崎家の魅音から報復を受ける対象となる行為であり、2人は魅音に追いかけられる事になります。また同時に過去の失踪事件も園崎家の意向によるものである事が明かされます。ネタバレすると綿流し編はヒロインの魅音と詩音にスポットを当てたあらすじになっています。
魅音は村の掟の為に殺人を繰り返しますが、圭一とレナによって追い詰められます。なんとか逃げ出した魅音は一旦は行方を眩ませますが、日常生活に戻ろうとした圭一の前に現れ圭一を刺し、自ら命を断ってしまいます。圭一は即死ではありませんでしたが、やはり数日後に刺されたのとは別の原因で不可解な死んでしまいます。ネタバレすると圭一だけが生き残ってもダメだという事を示す事になるエピソードでした。
出題編/崇殺し編
崇殺し編のあらすじでは圭一は家族のいない沙都子と兄妹のような関係を築いていましたが、過去にも沙都子を虐待していた叔父が村に帰ってきた事により関係が崩れ去ります。ネタバレすると圭一が沙都子を守る為に叔父を殺害します。覚悟を決めての行動でしたが何故か叔父の死体が消え、殺害した事実さえも消えてしまいました。
叔父の死を皮切りに圭一の周囲の人々が死に始め、村はただ1人圭一を残してガス災害で全滅してしまいます。唯一生き残った圭一もその1カ月後にはまた不可解な死を遂げる事になり、この災害は雛見沢大災害として世間で知られる事になります。ネタバレすると崇殺し編は後に判明する雛見沢症候群のイレギュラーパターンを描くストーリーになっています。
出題編/暇潰し編
上記の3つのストーリーは全て圭一を軸に展開されましたが、今回は時代もさらに遡り、過去に雛見沢村で起こっていたダム建設問題時期を舞台に展開されます。主人公は村を訪れる事になる若手刑事、赤坂衛の視点であらすじが進んでいきます。彼はこれまでも登場していた古手梨花に出会います。梨花はこれから起こる連続失踪事件を予見する不思議な力を持っていました。
梨花は村の人間ではこの流れを変える事はできないからと、梨花は赤坂に助けを求めますが、赤坂はその期待には応えられず、そしてその年の綿流しで梨花は死んでしまい、その後、崇殺し編でも起こった村人が全滅する大災害によって死んでしまいます。過去編として描かれる暇潰し編には明確な解答編と言えるエピソードはありませんが、作品全体のあらすじをまとめる皆殺し編や祭囃し編に繋がるあらすじになっています。
解答編/目明し編
ここからは、ここまでの4つのエピソードで語られた事件にリンクし、それぞれの答え合わせが行われていきます。ただし公開順はそのまま出題編の公開順ではなく、目明し編は「綿流し」編に対しての解答編になっており、目明し編は詩音の視点で物語が展開されます。
綿流し編の1年前、詩音が出会い恋をした少年、悟史がその年の事件で消えてしまった事で詩音は園崎家こそが事件の元凶であると思い込みます。その復讐の為に、1年後の祭りを境に次々と関係者と思われる者達を殺していく、それが綿流し編の真相でした。圭一視点では絶対に描けない物語が展開される形になっており、まさにネタバレ満載のズバリ解答編というべきストーリーになっています。
解答編/罪滅し編
罪滅ぼし編は「鬼隠し編」に対する解答編で、ネタバレするとレナと圭一の立場を入れ替える形であらすじが展開されます。鬼隠し編において疑心暗鬼になっていくのは圭一でしたが、レナが疑心暗鬼に陥る事で、圭一ら仲間達はレナを止めるべく行動する事になります。圭一が消えているはずの鬼隠し編での記憶を呼び起こし、なんとかレナを止める事には成功しますが、結局災害により死んでしまう事になります。
罪滅ぼし編は鬼隠し編に対しての解答編であると同時に、それまでのエピソードが独立しているわけではない事を示唆するあらすじにもなっています。暇潰し編でも軽いネタバレになるように描かれていたように梨花が死ぬ度に時間を巻き戻している事、そして梨花だけはそれぞれの編の記憶を持っている事が明かされるのです。ネタバレするとアニメ1期はこの罪滅ぼし編までとなっていました。
オリジナル/厄醒し編
アニメ2期の序盤のあらすじとなる厄醒し編はアニメオリジナルのエピソードになっています。とは言っても完全にオリジナルというわけではなくアニメ1期で製作の都合上カットされる事になった鬼隠し編の事件前の日常的なエピソードを中心に構成され、同時に原作者である竜騎士07さんからは皆殺し編の助走的立ち位置であるとも語っています。
解答編/皆殺し編
オリジナルエピソードの後、崇殺し編の解答編となる皆殺し編がスタートします。皆殺し編では再び梨花の視点で、仲間達は無意識にそれぞれに失敗しないように行動し、またこれまでずっと訪れる事のなかった赤坂が圭一のいる年に雛見沢村を再訪、唯一不安材料であった沙都子の叔父の帰還も圭一の手段の変更によりこれまでにない理想的な展開を迎えるというあらすじが展開されます。
これまで何度も同じ時間を繰り返した事で諦めていた梨花はそれらの展開に支えられて、このループに抗う決意をします。これまであくまでも傍観者だった自分を捨て積極的に圭一達と協力するようになります。しかし後一歩届かず、仲間は全員死亡、しかし梨花は事件の真相を知る事になり、最後のエピソードへと向かっていきます。皆殺し編は崇殺し編の解答編と同時にそれぞれのエピソードのあらすじを終息する起点となっています。
解答編/祭囃し編
祭囃し編は特定のエピソードの解答編ではなくひぐらしのなく頃のあらすじ全体に対しての解答編です。皆殺し編にて事件の真相を知った梨花は事件を起こさせない為に仲間と協力し、事件の真犯人で最後の敵となる鷹野三四に挑む事になります。ネタバレすると梨花が死んだ後に災害と称して村人を殺すのが鷹野の役目であり、これまでの災害も鷹野によってもたらされていました。
何度も時間を渡り理想の形を築いていく梨花。最後には多くの人を味方につけて奇跡を起こす事に成功し、村人の誰も死なない究極の幸福なエンディングを迎える事で、ひぐらしのなく頃にの物語を締めくくりました。元々原作として発表されたひぐらしのなく頃にのあらすじは祭囃し編までであり以降の作品へと繋がっていきます。
ひぐらしのなく頃にのネタバレをまとめて解説!
ここからはストーリーをあらすじで読んだだけでは分かりにくいひぐらしのなく頃にのネタバレ解説をしていきます。
主人公が違う!
あらすじ紹介でもネタバレしていますが、ひぐらしのなく頃にはエピソードによって主人公が変わってきます。ひぐらしのなく頃にはナレーションも含めて主人公の視点でストーリーが展開していきます。つなりその時点で主人公が知らない事、分からない事は表現されませんし、主人公が実際とは違う認識をすればさもそれが事実であるように表現されるのです。
もちろん、一部には客観性の高い第三者視点からの情報も供給され、それが事件の真相を読み解くヒントになっているのです。これらの視点によるストーリーの変化はまるでノベルゲームのバッドエンドを回避するべく選択肢を変更しているような構造を取るひぐらしのなく頃にでは必須の方法であり、この流れを理解する事がひぐらしのなく頃にのストーリー全体を把握する上で大切な要素です。
雛見沢症候群を解説!
あらすじでは絡めると難解になる事から敢えて触れてきませんでしたが、ひぐらしのなく頃にには「雛見沢症候群」と呼ばれる架空の風土病が存在しています。ネタバレをするとこの風土病こそが発端となっているのです。土地由来の寄生虫により、極端に疑心暗鬼に陥りやすくなり、人間不信などに陥る病気です。空気感染で感染するので感染しているのは雛見沢村に住む住人全てであり、引っ越して間も浅い圭一すら感染しています。
一方で普段は発症には至っておらず、強いストレスに晒されたり、雛見沢を離れると発症します。ネタバレすると前者の代表的な例が鬼隠し編の圭一や罪滅ぼし編でのレナで後者は崇殺し編の圭一が該当します。ただしこれらの発症の条件は女王感染者がいると抑えられます。それぞれの編で発症してしまうのはこの女王感染者である梨花が綿流しで死んでしまうからです。
発症条件の1つである「雛見沢を離れる」もこの女王感染者の庇護下から離れる為であり、作中では症状を抑えるような対処治療はできても完全に治療する方法はないとされています。女王感染者である梨花が死ぬと全員が発症し、雛見沢以外でも被害が出る事からひぐらしのなく頃に全体の真犯人である鷹野によって「災害」という形殺されてしまいます。ネタバレすると梨花は綿流し以後も生き残りこれを止める事が梨花の目的でした。
雛見沢症候群には症状に段階がありL1~L5+に段階分けされます。L3まではなんとか日常生活を送れるレベルであすがL4になると人間不信が強くなり、最大のL5+になると幻覚や幻聴により、いない人間をいるものと誤認したり、殺されそうになるという妄想に陥るようになります。ネタバレすると鬼隠し編の圭一、綿流し編と目明し編の詩音などがL5+の典型例です。
雛見沢村のダム建設問題をネタバレ解説
いくつかのエピソードの中に登場する雛見沢村の本編で描かれる物語の数年前の出来事が、ダム建設問題です。断片的に語られるので少し分かりにくいのでダム建設問題に関してもネタバレ有りで解説していきます。古くは鬼ヶ淵村と呼ばれ信仰の対象であった雛見沢村は時代の流れを受けて衰退していきます。そんな雛見沢村を再び信仰されるような場所にしようと立ち上がった計画、それが雛見沢村全体を沈めるダム建設計画でした。
当然、村人の多くはこのダム建設に反対、「鬼ヶ淵死守同盟」を結成し、警察にマル暴扱いを受けて逮捕者を出す程のデモ運動を行います。最終的には不可解な殺人事件などが起こった事もありこのダム建設計画は凍結されますが、村人の中からも誘致賛成派が生まれた事もあって、雛見沢村の村人達に遺恨を残す結果になってしまうのです。ネタバレするとこの時賛成派に回った事で村八分を受ける事になるのが沙都子の両親です。
ひぐらしのなく頃にの登場人物を紹介!
ひぐらしのなく頃にはエピソードを複数持つ連作形式なので登場人物も非常に多いのが特徴の1つです。とあるエピソードで登場したキャラクターが別のエピソードでは登場しないような事も当たり前に起こります。ここからはひぐらしのなく頃にに登場する主要なキャラクターをネタバレ有りで紹介していきます。
前原圭一/保志総一朗
アニメ版では保志総一朗さんが声優を務める圭一はひぐらしのなく頃に前半の物語である出題編のうち、鬼隠し編、綿流し編、崇殺し編にて主人公を務めます。以降の物語では視点ではないものの中心人物として描かれる表向きシリーズを通しての主人公です。元々東京に住んでいて成績優秀で頭の回転も早く、口先が達者で、周囲を先導する天才的な才能を持っています。その才能から「口先の魔術師」「萌えの伝道師」と呼ばれる程です。
その才能と立場から雛見沢の運命を破る事の出来るたった1人の人物であり、彼が正しい道を歩む事ができなければ悲劇を生み(自身がおかしくなった鬼隠し編、周囲がおかしくなってしまった綿流し編と崇殺し編)、仲間はもちろん村人をも扇動し、事件を防ごうとする事が糸口になるまさに主人公らしい特性を持つキャラクターです。ひぐらしのなく頃には見方を変えると圭一の成長ストーリーでもあります。
竜宮レナ/中原麻衣
アニメ版では中原麻衣さんが声優を務めるのがレナです。圭一のクラスメイトの中では唯一圭一と年齢が一緒のメインヒロインです。また解答編の1つである罪滅し編では主人公も務めています。「かぁいいもの」が大好きで「かぁいいもの」とレナが認定するとなんでも持ち帰ろうとする癖があります。
それぞれのエピソードのあらすじの中で随所で見られる推理力は非常に高く、雛見沢事件の真相を一部とはいえ明らかにしたのはレナでした。また第2期アニメである「ひぐらしのなく頃に解」の1話では成人し37歳になった姿が描かれています。またあらすじでは触れていませんが圭一に好意を抱いている事もあってヒロインの中でも複数のエピソードにて活躍が見られます。
園崎魅音/雪野五月
雪野五月さんが声優を務める園崎姉妹の姉が魅音です。雛見沢村を実質的に支配する園崎家の次期頭首としての側面ももっており、背中には頭首の証である鬼の刺青が彫られています。綿流し編では大きくピックアップされヒロインとして描かれました。頭首になる為の修行として数々の技能を習得している反面、学年もバラバラでまともな教育を受ける事が難しい雛見沢分校の環境にいる為か成績はあまりよくありません。
特筆すべきは、そのリーダー気質であり、元来のアクティブさと普段の立ち位置もあって、自身の強さもさることながら小隊規模のメンバーを動かす技術にも優れており、プロである山犬部隊相手を手玉に取るようなシーンも描かれています。ネタバレすると後述するように、本当は、妹の詩音であり立場を奪ってしまった本当の魅音に対して負い目を感じている場面も描かれています。
園崎詩音/雪野五月
双子の姉妹である為に姉魅音と同じ雪野五月さんが声優を務める詩音は主要人物において唯一雛見沢には住んでいないキャラクターです。目明し編では主人公を務めています。普段は意図して変えているものの、髪型や服装を合わせれば魅音と瓜二つであり、それは両親さえも見分ける事ができない程でした。魅音と共に暮らしている時にはそれを利用したイタズラなど度々入れ替わっていました。しかしそれが悲劇を生みます。
魅音の紹介でも触れたように、ネタバレすると作中に登場する詩音はほぼ全て、実際には姉である魅音です。その昔、園崎家の頭首の証である鬼の刺青を背中に彫る日、魅音と詩音はそれを知らずに詩音の「鯛の刺身を食べたい」という安易な理由で入れ替わってしまっていたのです。ネタバレですが目明し編の詩音はそれを含めて「魅音である事を奪われた」という怒りと憎しみがストレスとなり雛見沢症候群を発症するあらすじです。
北条沙都子/かないみか
かないみかさんが声優を務める沙都子は崇殺し編のヒロインであり、同時にアニメ版オリジナルの厄醒し編では主人公を務めています。イタズラから本格的な物まで含めて「トラップを仕掛ける事」を趣味としており、トラップマスターと呼ばれる程の実力を持っています。負けず嫌いで懲りない性格もあって、よく圭一と張り合っています。また多くのエピソードで名前が登場する去年の事件で失踪してしまった悟史の妹でもあります。
その実はどちらかと言えば不幸な運命を背負う者が多いひぐらしのなく頃にのヒロインの中にあって最も幸薄の少女であり、同時に沙都子が叔父からの虐待を誰にも頼らずに耐えようとする事が、周囲の人物を狂わせ、雛見沢を最悪の運命に向かわせる結果となっていました。またネタバレすると作中で最も雛見沢症候群が進行しているキャラクターでもあります。
古手梨花/田村ゆかり
田村ゆかりさんが声優を務める古手梨花は暇潰し編のヒロインであり、同時にひぐらしのなく頃に全体の真の主人公と言えるキャラクターです。ひぐらしのなく頃には梨花がループを繰り返す世界であり、自身の死から起こる悲劇をという運命から抜け出す為に奔走していました。しかしどうやってもその運命に捉われ続けており、鬼隠し編の時点では既にほぼ諦めており、傍観者的な立場になっていました。
しかし罪滅し編にて圭一が鬼隠し編の記憶を思いだすという奇跡を見せた事、さらに圭一の言葉も後押しして、再び運命に立ち向かう事を決めます。そしてその決意を元に祭囃し編では積極的に行動し、ついにその運命を打ち破る事に成功するのです。ネタバレするとアニメ2期終了時点ではまだ超越者としての自覚が強く、梨花が普通の少女として描かれるのは後に映像化した外伝作品までお預けとなります。
羽入/堀江由衣
堀江由衣さんが声優を務める羽入は他の主要なキャラクターが軒並み鬼隠し編から登場しているのに対し、皆殺し編からその姿をしっかりと確認できる後発のキャラクターです。ネタバレすると古手家の始祖であり、梨花はその八代目として唯一羽入とコンタクトを取る事ができました。さらにネタバレすると村で崇拝される神様である「オヤシロ様」その人であり、梨花が時間を巻き戻す事が出来たのは実際には羽入の力です。
しかし皆殺し編でその姿を見せた時には100年もの間時間を巻き戻し続けた結果、その力を徐々に落ちていました。基本的には梨花に協力的な姿勢を示し、梨花にとっては運命を打ち破る相棒のような存在ですが、傍観者を貫いており直接関与する事はしてきませんでした。梨花の説得によって祭囃し編では転校生として現世に姿を見せて梨花に協力しています。
ひぐらしのなく頃にの名言一覧!
ひぐらしのなく頃には元々同人のノベルゲームであるという経緯もあって非常に名言が多いと言われる作品です。ここからはひぐらしのなく頃にの名言をいくつか紹介していきます。
前原圭一の名言!
圭一の名言と言えば、梨花の紹介でも触れた梨花の運命に立ち向かう決意を促す事になったセリフが一番有名です。それは「運命なんてな、金魚すくいの網より薄くて簡単に破れるもんだってことを覚えておけよ!」というセリフです。基本的には熱血漢であり、周囲を動かす扇動者としての才能を持つ圭一ならではの名言と言えるのではないでしょうか。
竜宮レナの名言!
圭一と共にひぐらしのなく頃ににおいて名言製造機と言われる存在がメインヒロインであるレナです。特にレナは出題編においても不可思議な行動が多くその言動にも意味深な物が多くなっています。同時に作品を象徴する名言もレナによってもたらされています。それが「嘘だ!」という言葉と共に見せるそれまでとは見比べるまでもない形相で放たれる一言です。その表情に戦慄を覚えたという人も多い名言になっています。
ひぐらしのなく頃にのネタバレ感想を紹介!
ここからはひぐらしのなく頃にのアニメを実際に視聴した人の感想をネタバレ有りで紹介していきます。
見応えがあった!
ひぐらしのなく頃にの成功を皮切りにノベルゲームをアニメ化するような事も増えましたが、元々明確にエピソードが分けて発表されたひぐらしのなく頃にはそのあらすじに変更を加える事なくアニメ化出来るという強みがあり、その綿密に練り上げられた設定やストーリーをアニメ化した事で非常に見応えのあるアニメだったという声が多いです。
ひぐらしのなく頃に、とても精密に作られていて見応えのあるアニメだった。繰り返される悲劇から対話と協調のスキルの学びと既定路線を打開、語られなかった疑問の氷解とが融合し納得と感動の飽和状態である。御都合主義的な展開もやや見受けられたが全く瑣末なことと思えるほどしっかり作られている。
— not found (@audience_2) September 1, 2018
サスペンスホラー系の作品としての演出はもちろん、それぞれの出題編の事件の真相の時間を空けて解答編という形で描く事で、ミステリー作品としても高い完成度を誇り、それがそのままアニメになっています。アニメオリジナルのエピソードである厄醒し編も好評であり、続く皆殺し編への助走としてしっかりとした役割を果たしていました。
このアニメに出会えて良かった!
ネタバレになりますが、ひぐらしのなく頃にはどうしてもその演出上、特に出題編においてはホラー的な要素が強く、元々ホラーが苦手な人など最初は苦手だったという人も多くいます。しかしそこにミステリー要素も含む事、解答編のストーリーの中で明確に出題編の事件の真相が明らかになる事から深く考えさせられる作品でもあるとして作品全体としてみて良かったとする人も多くなっています。
昨日やっと、ひぐらしのなく頃に観終わった!
— haruki (@ftm_enjoylife) September 2, 2018
最初はただただ怖いアニメやんけ…って、怖いの苦手だから観るのやめようとしたけど、気になって観続けたら結果色々深かったり、
なかなか良かった😢
ひぐらしのなく頃にの凄い所は単純な怖いだけのホラーでもなければミステリー色を前面に押し出した作品でもなくその両者のストーリーの中でのバランスが取れている事です。一方に苦手意識を持つ人でも楽しむ事ができ、結果として成功したと言えます。同時にネタバレを見て展開が分かっていても楽しめる程にキャラクターの個性も強く、それがまたひぐらしのなく頃にのアニメの成功にも繋がっています。
ひぐらしのなく頃にのあらすじやネタバレ解説まとめ!
今回はひぐらしのなく頃にのあらすじや登場人物をネタバレ解説付きで紹介しました。ひぐらしのなく頃にはその構成上、しっかり考えてみないと難解になってしまう部分も多く、元々の同人出身という出自もあって食わず嫌いをする人もいます。しかしホラーとしてもミステリーとしてもよく考えられたあらすじと演出はぜひ一度は視聴するべき作品です。
ひぐらしのなく頃には多数のメディアミックス展開がされており、作品数も多い事からどこから触れていいか分かりにくいというのも食わず嫌いの一因になっています。そういう人はぜひアニメ版の1期から視聴するのがおすすめです。元々のノベルゲームと違いしっかりとキャラクターが動くので理解しやすく、また絵柄もアニメタッチになっているので受け入れやすくなっています。
ひぐらしのなく頃にはネタバレ有りのあらすじを知っているだけでは到底理解できたと言えないレベルの作品です。それぞれの感情の遷移なども含めて、アニメでみるとより理解しやすいのでぜひ1度視聴してみる事をおすすめします。