【名探偵コナン】安室と灰原の関係を解説！降谷零は灰原の母・宮野エレーナの患者？

名探偵コナンの作中でも人気キャラクタ－の座を獲得している安室透（あむろとおる）と灰原哀（はいばらあい）。名探偵コナンの作中ではミステリートレイン篇以前はお互いに顔を合わせた場面が無かったため、一見関係性がないように見えます。

しかし安室は幼い頃に灰原の母である『宮野エレーナ』と親しい関係だったことが判明。そのため作中で宮野エレーナを通してお互いを認識しているようなそぶりを見せるシーンも登場しています。今回はそんな安室透こと"降谷零"と灰原哀こと"宮野志保"の関係性をご紹介していきます。

名探偵コナンは1994年に週刊少年サンデーから登場した探偵推理マンガ。作者は『青山剛昌（あおやまごうしょう）』先生で、その掲載期間は26年以上に及び、日本の名作マンガの1つとして数えられています。長年連載されていることから子供のみならず大人にもファンがいる大人気作品です。

アニメは1996年から放送されており、こちらも24年以上の長寿番組として親しまれています。放送が始まった翌年の1997年には劇場版名探偵コナンが公開され、その後毎年1本ずつ劇場版が公開されています。また探偵もの作品ということもあり、謎解きイベントとコラボしたり、安室透が店員として働く"喫茶ポアロ"をイメージしたコラボカフェが設立されるなど、今後の盛り上がりにも期待出来る人気作品です。

幼馴染の蘭と共に遊園地に赴いた高校生名探偵・工藤新一。新一はその遊園地の一角で、黒ずくめの姿をした人物達の取引現場を目にします。その様子を目撃してしまった新一は、背後から近づいてきた黒ずくめの一員に気付かず殴られて意識が昏倒。目撃者を消し去るため毒薬を飲まされてしまう新一ですが、一命を取り留めます。しかしその代償として、薬の副作用で身体が子供の大きさに縮んでしまうのでした。

『安室透（あむろとおる）』は、毛利小五郎探偵事務所が入っているビルの1階で営業している"喫茶ポアロ"のアルバイト青年。しかしその他にも私立探偵、黒の組織の構成員、公安警察としての顔もあり、その様々な肩書きを持つことから"トリプルフェイス"と呼ばれています。また安室透以外にも『降谷零（ふるやれい）』『バーボン』といった呼び名もあり、仕事によって名前を使い分けています。

そんな安室透（降谷零・バーボン）は作中のキャラクターにも絶賛されるほどのイケメン。ハーフということもあり、褐色の肌に金髪碧眼という容姿を持っています。普段は穏やかな人柄をしていますが、赤井秀一とは因縁があり彼のことになると激情的になる一面も。年齢は29歳と発表されていますが、身長・体重や誕生日などは公表されていません。

『灰原哀（はいばらあい）』は新一の家の前で倒れていたところを阿笠博士に発見され保護された少女。見た目は小学校低学年ほどの子供に見えますが、その正体はコナンと同じく"APTX(アポトキシン)4869"を服用し身体が縮んだ黒の組織の元構成員。APTX4869を開発した人物であり、薬の開発が中止されたことにより自分が殺処分されることに気付き、自らAPTX4869を摂取し自殺を図りました。

しかし死亡せず身体が縮んでしまうといった状況に陥っため、同じ状況にあると予測していた新一の元へ向かい阿笠博士に保護されました。安室透と同じく灰原哀以外に本名の『宮野志保（みやのしほ）』、黒の組織のコードネーム『シェリー』という名前も持っています。宮野志保としての実年齢は18歳と自分で発言しています。身長・体重などは安室透と同じく公表されておらず、誕生日も不明です。

宮野志保の母である宮野エレーナと幼い頃に親しい関係であった降谷零（安室透）ですが、宮野エレーナの娘である宮野志保（灰原哀）とは直接顔を合わせたことはありません。宮野志保は"シェリー"のコードネーム、降谷零は"バーボン"として黒の組織に所属していましたが、その際にも顔を合わせたことは無かったようです。

その関係が分かるのは名探偵コナンの原作マンガ823話でバーボンが口にした「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ、よく似ていらっしゃる。初めまして。"バーボン"これが僕のコードネームです」というセリフ。宮野志保の後ろ姿へそう投げかけたバーボンのセリフは2人が初対面ということを確定させています。

ミステリートレイン篇以前には面識がなかったことが判明した降谷零と宮野志保ですが、824話では降谷零ことバーボンが「君の両親や姉とは会ったことがあるんですが」と発言しているため、バーボンは宮野志保がシェリーとして黒の組織にいたことを把握していたとも見てとれます。また宮野志保も黒の組織に所属している姉から他の構成員の話を聞いていた可能性も予想できます。

安室透と灰原哀の関係を紹介するのに避けて通れないのが、灰原哀こと宮野志保の母・宮野エレーナ。黒の組織に入る前は夫の宮野厚司と共に医師として宮野医院を経営していた宮野エレーナ。そこに宮野エレーナの娘であり宮野志保の姉である宮野明美が、患者として連れてきたのが降谷零でした。

ハーフであるため周囲の子供達にからかわれ、しょっちゅうケンカをしては傷だらけになっていた幼い頃の降谷零。自分と同じハーフということもあり、その境遇に共感したのか宮野エレーナと降谷零は他の患者達以上に親しい関係になりました。

降谷零はマンガのカラー絵やアニメを見ても分かるように褐色の肌に金髪碧眼というルックス。一目見てハーフと分かるその容姿から、同じく日本人とイギリス人のハーフである宮野エレーナから可愛がられていました。ケンカをしてボロボロになっては病院へ訪れる幼い頃の降谷零に「黒人も白人も黄色人種もみんなこの通り。赤い血が流れてるでしょ？って言い返してやりなさい！」と喝を入れる姿が描かれています。

安室透の幼少期・降谷零の昔の回想シーンで度々登場する灰原哀の母親・宮野エレーナ。降谷零がケンカをして怪我をする度に頼りにする程の仲となった2人ですが、ある日を境に宮野エレーナは降谷零の前から姿を消します。

その理由は宮野エレーナの夫である宮野厚司が黒の組織に入るためでした。その後自身も構成員・バーボンとして黒の組織に入ることになる降谷零ですが、バーボンとして暗躍する理由となったのは宮野エレーナの件が関係しているのでは？とファンの間で考察されています。

安室透がバーボンとして黒の組織に入る前に、既に亡くなってしまった宮野エレーナ。黒の組織の中では『ヘルエンジェル』という名前で呼ばれていました。日本語で訳すと"地獄に落ちた天使"という意味とされています。幼少期の安室透に対しても献身的に怪我の手当をし、時には自転車が乗れるようになるまで付き合うといった優しさを見せた宮野エレーナは、天使という異名が当てはまっています。

しかし出生後にすぐ母を亡くした灰原哀自身の口からは「母は無口で陰気で何を考えているかわからない人だったみたいね」という言葉が発せられたことから、黒の組織に移ってから宮野エレーナの心境が大きく変わり黒の組織に染まっていったことが伺えます。

幼少期の安室透を宮野エレーナに出会わせた人物が宮野明美。宮野エレーナの長女で宮野志保の姉です。ケンカをして怪我をした降谷零を自分の親が経営する宮野医院に連れてくる場面が描かれています。マンガでは1011話、アニメでは953話に登場しています。

幼少期に顔を合わせていた安室透ことバーボンと宮野明美。お互いに黒の組織の構成員として動いていた2人ですが、その後黒の組織の中で顔合わせをしたことがあったのか気になるところではないでしょうか？しかし、残念ながら現在の名探偵コナンではそのことについては触れていません。

安室透が黒の組織に入る前に宮野エレーナが亡くなっていたことや、灰原哀ことシェリーとも黒の組織の中で面会したことがないことを考えると、宮野明美とも黒の組織の中では関係や繋がりが薄かった可能性が高いと考えられるでしょう。

• 生年月日：1944年2月10日（水瓶座）
• 身長：155センチ
• 血液型：A型
• 出身地：山形県
• 事務所：賢プロダクション
• 活動期間：1950年～

灰原哀こと宮野志保の母親役の声優は『鈴木弘子（すずきひろこ）』さん。しかし宮野エレーナの声優は途中から灰原哀役の林原めぐみさんがキャスティングされるようになりました。交代の理由は明らかにされていませんが、1950年代から活躍していた鈴木弘子さんなので、年齢の関係や体調不良が原因ではないかとファンの間で予想されています。

そんな宮野エレーナの声優・鈴木弘子さんは、1968年に放送された第1作目のサイボーグ009の『003（フランソワーズ・アルヌール）』を演じたり、同じく1968年版のどろろの主人公『どろろ』を演じたりと、アニメ草創期のメインキャラクターを演じてきた大ベテラン。アニメ以外にも洋画の吹き替え版の声を数多く担当されています。また人形劇や司会を務めるなど、声に関する仕事を幅広くこなしている声優です。

• 生年月日：1967年3月30日（牡羊座）
• 身長：156センチ
• 血液型：O型
• 出身地：東京都
• 事務所：ウッドパークオフィス
• 活動期間：1986年～

上記でも紹介したように、宮野エレーナの声優は途中から灰原哀の声を演じている声優『林原めぐみ（はやしばらめぐみ）』さんが担当するようになりました。そんな林原めぐみさんが灰原哀以外で演じた代表アニメキャラクターは新世紀エヴァンゲリオンの『綾波レイ』や超魔神英雄伝ワタルの『忍部ヒミコ』、ポケットモンスターシリーズの『ムサシ』など。

キャラクターの個性に囚われず様々な役柄を演じきる実力派の声優です。また活動期間も1986年からと30年以上に及ぶにもかかわらず、現在もメイン級のキャラクターを演じることも多い人気ぶり。声優以外に80曲以上のタイアップをこなすアニメ歌手としても知られており、その他にもラジオパーソナリティ、作詞家、エッセイストなど様々な分野で活動されている実力派の声優です。

宮野エレーナの患者となって以来、何かと宮野家との関係が深くなった安室透。宮野エレーナのことを慕っていた他、宮野志保の姉である宮野明美に病院に連れてこられるなど、宮野明美とも親しい関係であったと考えられます。名探偵コナンの人気キャラクターである安室透と宮野志保のこれからの関係性にも注目するファンの姿が多く見られます。

ミステリートレイン篇で、黒の組織のメンバーでありながら灰原哀を生かそうとした安室透。名探偵コナンのキーパーソンでもある灰原哀には今後も身の危険を感じる場面が訪れると考えられます。その時、自分の慕っていた人の大切な娘である灰原のために駆けつける安室透の姿を期待するファンの声が見られています。

ミステリートレイン篇で灰原哀を助けようと動いていた安室透。しかしあと一歩のところでベルモットと赤井秀一の妨害により失敗してしまいました。その後も灰原哀が無事に生きているということを知らない安室透の様子を見て「現在も助けられなかった事に心を痛めているのでは？」「誰か生きていると教えてあげて」と読者から心配の声が上がっています。

今でこそしっかり者の安室透ですが、幼少期に子供達とケンカをして怪我を作っていたのは灰原哀の母・宮野エレーナに会いに行くためでもありました。病院の先生と患者という立場上、理由がないと会いにいけないと考えていた健気な降谷少年。そんな姿がファンの間では可愛いと評判になっています。

以上、名探偵コナンに登場する安室透こと"降谷零"と、灰原哀こと"宮野志保"の関係をご紹介してきました。名探偵コナンの作中ではミステリートレイン篇以前は面識がなかったことが明かされましたが、幼少期に宮野志保の母・宮野エレーナと親しい関係であったことが判明した安室透。

また両者とも黒の組織に所属していましたが、組織の中では顔を合わせたことがないこともミステリートレイン篇の安室透のセリフから見うけられます。新しいキャラクターも続々と登場し、今後の盛り上がりも期待されている名探偵コナン。安室透・灰原哀ファンの人は二人の関係性が伺えるミステリートレイン篇を一度見返してみてはいかがでしょうか？