【キングダム】蒙武と汗明の一騎打ちを解説!合従軍編での中華最強決定戦の結末は?

キングダム作中の中でもベストバウトとして名前が上がる程に人気が高井のが合従軍編で行われた蒙武と汗明の一騎打ちです。共に中華最強を自負する2人の戦いはまさに漢と漢の魂のぶつかりあいであったとして最後の死亡シーンまで含めて高い人気を誇っています。今回は蒙武と汗明の一騎打ちについて、一騎打ちが行われた合従軍編の流れを紹介しつつ、勝敗を分かつ要因にもなったといえる蒙恬の存在についてもまとめて紹介していきます

【キングダム】蒙武と汗明の一騎打ちを解説!合従軍編での中華最強決定戦の結末は?のイメージ

目次

  1. 蒙武と汗明とは?
  2. 蒙武と汗明の一騎打ち!合従軍編を考察
  3. 汗明の名言集
  4. 蒙武と汗明は史実で実在する?
  5. 蒙武は酒豪?武力も紹介
  6. 蒙武と他キャラの関係
  7. 蒙武と汗明に関する感想や評価
  8. 蒙武と汗明の一騎打ちまとめ

蒙武と汗明とは?

様々な一騎打ちが描かれているキングダムの中でも特に高い人気を誇る一騎打ちの1つが蒙武と汗明の一騎打ちです。今回はそんな2人の一騎打ちについてまとめて紹介していきます。

キングダムの作品情報

キングダムの概要

蒙武と汗明2人の一騎打ちが行われるキングダムは2006年から週刊ヤングジャンプにて連載されている古代中国の春秋戦国時代を舞台にした中国時代劇漫画です。連載当初こそ日本人には馴染みのない時代背景に人気は低迷していましたが徐々に人気を獲得、2020年10月現在59巻まで発売して累計で6800万部発行される人気コミックになっています。同時に第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど評価も集めている作品です。

メディアミックスも積極的に行われている作品で、2008年に全8回で行われたVOMIC化を皮切りに、2010年には単独ゲーム化、2012年と2013年にそれぞれ2度のアニメ化、2019年には実写映画化も行われました。2020年に入ってもちょうど合従軍編が描かれる3度目となるアニメ化が行われている他、実写映画の続編の製作決定も発表されるなどメディアミックス展開も継続的に行われている作品です。

キングダムのあらすじ

主人公信の助けを受けて王位を取り戻し確実に力を着けていく秦王贏政。中華統一を掲げ、他国への侵攻を続けた秦は要地となる山陽の攻略に成功します。これを秦が中華全体に覇を唱える詰みに近い一手であると読んだのが李牧でした。そんな李牧の呼びかけによって行われる事になったのが対秦多国籍軍「合従軍」でした。この合従軍と秦軍との戦いにより行われる事になるのが今回紹介する蒙武と汗明の一騎打ちです。

蒙武のプロフィール

蒙武は元々呂不韋を支える4人、呂不韋四柱の1人のお抱えの将軍として登場したキャラクターです。元々は猪突猛進な性格で自身の武力を筆頭にした戦い方を得意としていました。他国からはパワーがある分、軍略などを用いないので与し易いとも言われていましたが王騎の死亡後、死に際のメッセージを受けた影響もあって精神的に大きく成長します。

その後もパワー重視である事は変わらないながらも必要に応じて策を用いたり戦の中で兵を練兵するなどといった動きも見せています。ちなみにキングダム作中で最も家族関係が多く描かれているキャラクターでもあり、父は同じ将軍の立場にある蒙驁が、息子は信と同世代で楽華隊を率いる蒙恬、軍師としての道を進む蒙毅の2人が登場しています。

汗明のプロフィール

汗明は合従軍編にて楚軍の総大将として登場した人物です。「楚の巨人」の異名で呼ばれる程に大柄な身体をしており、その体躯を活かした戦闘を行う事で初陣から全戦全勝で勝ってきたという存在です。武器も状況や相手に合わせて大剣、大錘、流星錐などを使い分ける事が出来る器用さも持ち合わせており、体躯とその経歴も相まって自身を天の気まぐれで作られた「超越者」であるとしています。

その戦い方は超越者として蒙武のように自身を強者であると自負するような相手を真正面から叩き潰すような戦い方をしています。また直属の精鋭部隊も巨漢を集めた「巨暴大騎兵団」としているなどやはりパワーを重視した戦い方をするタイプになっています。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

蒙武と汗明の一騎打ち!合従軍編を考察

考察①合従軍編とは?

蒙武と汗明が一騎打ちを行う事になるのは合従軍編の中の函谷関の戦いです。斉を除く戦国七雄の5カ国と対峙する事になった秦は、元々の国境線での防衛が完全に崩壊、それまで侵攻を強めていた秦が一転して存亡の危機に追い込まれます。そこで昌平君を中心に考案されたのがそこまでの防衛を一旦全て放棄し、秦の国門である函谷関にて合従軍を全て食い止めるという作戦でした。

対合従軍に対する為、秦側も現存する主だった将軍を招聘し王翦、桓騎、蒙驁、張唐、謄、藨公、そして蒙武がそれぞれに軍を率いて守りを固める事になります。実際には函谷関の上に乗って守りを固めるのは張唐・蒙驁・桓騎の3人、3人で連携して魏軍と韓軍の相手をし王翦は函谷関横の山岳を守り燕軍と対峙、麃公軍が函谷関から少し離れた戦場で趙軍と対峙、そして蒙武は謄と共に楚軍と対峙する形になります。

考察②楚軍の役割

対する合従軍は本来であれば上下のない横並びの関係性です。しかしそれぞれ国の規模も違えば合従軍に動員した兵力も違います。加えて楚の王考烈王は楚は大国であるというメンツを大切にしています。その事を把握していた李牧は楚に開戦の号令を任せる事にしました。この時、本営には楚の春申君が総大将として加わっていましたが、実際に開始の号令をしたのは楚軍の総大将を務めていた汗明です。

汗明の大きな声は隣の戦場にまで響き渡る程の声でしたが、汗明の長い号令を無視したのがなんと守る側であるはずの麃公でした。結果的に合従軍の目論見の出鼻をくじく事になったと言えます。その後楚軍は初日には汗明の部下である臨武君が謄と対峙し、汗明は後ろに控える形になりました。

考察③汗明の派手な登場

汗明は自身を「超越者」とするなど他者とは異なるという自負を持っています。それ故か登場もド派手であり部下に太鼓を打たせ「その息吹で巨石は砕け!その一振りで山は地に沈む!天下最強、漢の中の漢!それは誰か!」という掛け声と共に登場しています。

考察④王騎の死と蒙武

対する蒙武は元々は猪突猛進と言われる程に自身の武力で高めた士気で兵を導き戦うという戦い方をしていました。突破力は確かに高い蒙武の戦い方でしたが、敵の罠にハマりやすいといった欠点も持っています。そんな蒙武の戦い方に変化を与えたのが馬陽攻防戦での王騎の死亡でした。馬陽攻防戦で蒙武は王騎の副将として出陣、李牧の策に蒙武がハマった結果として王騎が死亡する事になったといえる結果を招くのです。

王騎は死亡する間際、蒙武にも言葉を残しています。蒙武には秦の顔となれるだけの実力と力があり、先を託すのです。王騎のこの言葉に蒙武はより導く立場として覚醒する事になります。それまでの尖った部分が丸くなり必要とあらば他者の意見に耳を傾けるような一面を見せるようになるのです。その成長は長年王騎を側で支えてきた謄をして「王騎の死亡が蒙武を強くした」と言わしめる程でした。

考察⑤蒙武に対する昌平君の指示

そんな蒙武の成長が見て取れるのが蒙武と昌平君のやりとりです。合従軍編の戦いは全ての戦いが秦側が数的に不利の状況を作られており、蒙武軍6万、謄軍が3万という合計9万の軍であるのに対し、楚軍は軍を3つに分け、各5万ずつの計15万の軍がいる状態でした。その差は他の戦場よりも大きく、また平地で戦う事もありその状況に昌平君は「配置的にお前に一番血を流させる」と蒙武に謝罪しているのです。

そして蒙武に汗明の元に辿り着く為の策を授けます。それは斜陣駆けという高度な戦術で、横陣で待ち構える楚軍に対し、斜陣駆けをする事で楚軍の力を左右に広げて汗明への道を切り開くというものです。元々策を用いる事を好まない蒙武でしたが、この昌平君からの指示を受け入れて実行に移します。しかもこの戦術の精度をより高めるべく、それまでの戦いの中で練兵を行う程です。

この斜陣駆けにより楚軍は真っ二つにされ結果的に蒙武は汗明の元に辿り着く事に成功します。蒙武が策を用いた事、その精度の高さには息子であり謄の元で同じ戦場にいた蒙恬も驚く程でした。人数差のある状態蒙武が楚軍の最奥にいる汗明の元に辿り着けた大きな要素になったのがこの昌平君から授けられた策のおかげです。

考察⑥蒙武が体力温存できた理由

蒙武は汗明を討ち取るべく出来るだけ体力を消耗せずに汗明の元に辿り着く必要がありました。その為に昌平君の策を用いたわけですが、同時に蒙武を汗明の元に送り届けた存在といえるのが謄です。謄はこの合従軍編において元王騎軍を騰軍としてまとめて参陣、蒙武と連合軍を組んでいたのです。そして昌平君の策により蒙武の為の露払い役を任される事になるのです。

上記でも紹介したように楚軍は15万いる軍を3つに分けておりそれぞれに最初に戦う第一軍を臨武君が、第二軍を媧燐が、そして最奥に控える第三軍を総大将である汗明が率いていました。つまり蒙武が汗明の元に辿り着くには第一軍、第二軍を突き破る必要があったのです。蒙武の突破力であれば不可能ではないかもしれませんがそうなれば間違いなく汗明の元にたどり着いた時には大きく消耗している事になったと考察されます。

合従軍との戦いの初日、蒙武軍は後ろに控え先陣を切ったのが騰軍でした。そして謄自らが第一軍大将の臨武君を討ち取る事を成功させるのです。結果的に楚軍は将軍の1人を失い、第一軍は甚大な被害を被る事になりました。第一軍の残党は2日目以降媧燐に引き継がれますが謄が媧燐を抑える事で蒙武は汗明率いる第三軍に専念する事が出来たのです。

考察⑦斬られた蒙恬

こうしたお膳立てにより万全の状態で汗明と戦う事になった蒙武、共に中華最強を自負する両者の戦いは文字通り力と力のぶつかりあいになり双方に消耗していきます。共に相手の腕を砕き瀕死の重傷を負っていく中で先に動いたのが媧燐軍の筆頭将軍にして媧燐の弟である媧偃でした。勝つ為であれば一騎打ちに水を差す事も厭わない媧燐の指示で蒙武の背後を狙って動く事になるのです。

その動きに対応したのが謄の元で参陣していた楽華隊の蒙恬でした。父蒙武の背中を守る為、蒙恬は媧偃の蒙武襲撃を妨害する事に成功します。しかしその反動で蒙武と汗明が一騎打ちをしている場に飛び出してしまいます。そこまでの一騎打ちでお互いにこれまで戦った中で最強の相手である事を認識していた汗明は「至強を決する舞台を汚すな」と一斬りで蒙恬を斬り伏せてしまうのです。

考察⑧瀕死の蒙武が本領発揮

しかし汗明が蒙恬を斬った事が結果的に瀕死状態にあった蒙武を目覚めさせます。覚醒した蒙武は強烈な一撃で汗明の頭を打ち砕き死亡させます。元より決死の覚悟で楚軍に突っ込んでいた蒙武の側近達もこれには歓喜の声を上げ、その異常な程の歓声は各戦場に響き渡る程であり合従軍の失敗を伝えるには十分な意味合いを持っていました。

盛り上がる周囲に対し蒙武は極めて冷静でした。汗明に斬られて瀕死の重傷を負った蒙恬に関して周囲から「最後の言葉をかけてくれ」と求められますが、蒙武は「そいつにかけてやる言葉はない」と一蹴、「この蒙武の倅だ。その程度で死にはせぬ」と言い切るのでした。

考察⑨汗明の最後や死亡

汗明が死亡しても直接的に合従軍の失敗が決まる訳ではありません。特に蒙武は楚軍の中に突っ込んでいるのでその周囲には汗明直属の近衛兵なども控えています。汗明の死亡を受けてそれらの近衛兵達が一斉に蒙武及び蒙武軍に襲いかかるのです。対する蒙武はそれまでの激闘にも関わらず自らそれらの軍に突っ込んでいき楚軍を打ち砕く事に成功するのです。

その後の蒙武は汗明との戦いで瀕死の重傷を負ったにも関わらず、それらの怪我は一切関係ないといったような破格の働きを見せます。函谷関での戦いの敗北、加えて李牧が実行していた別働隊による作戦も失敗し撤退していく合従軍を後ろから猛追し、甚大なる被害を与えたのです。特に楚軍は媧燐が直接率いていた軍以外は将軍を2人失った影響も大きく、かなりの被害を被る事になります。

考察⑩蒙武は大将軍へ

対合従軍の論功行賞ではそれぞれの戦場を率いた将軍達はいずれも横並びに評価される結果となりました。しかし中でも汗明を打ち取り、函谷関の戦い以降も合従軍を追走するなど獅子奮迅の活躍をした蒙武は特別に第一功であるとして評される事になるのです。そしてこの結果を持って秦軍の大将軍として任命されます。合従軍編にて既に大将軍に任命されていた蒙武の父である蒙驁、麃公、張唐が死亡した事もあり、秦国第一の大将軍となります。

ちなみに秦の大将軍は合従軍編で蒙武が新たに任命された以外には著雍編にて謄が第二位になった以外には任命されていません。山の民である楊端和は一応大上造という大将軍の爵位をもらっていますが、王翦や桓騎も任命されていないのです。いかに蒙武の功績が大きかったのかが分かる結果となっています。

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汗明の名言集

汗明の名言①「そんな手をうったが為に…」

そんな手をうったが為に滅亡するとは自業自得だな

汗明は武力にばかり目がいきますがしっかり各国の情勢にも精通しているといえます。元々秦は「秦趙同盟」を契機にして山陽攻略戦を行いました。山陽という土地を抑える事は秦が各国に覇を唱える為にまさに「詰み」となる一手だったのです。そしてそれを見抜いたのが他ならぬ李牧であり、李牧は合従軍を仕掛け事になるのです。

そのような流れを聞かされた汗明が秦に対しての考えをいったのがこの名言です。それまで全戦全勝の汗明にとっては自身が参加している時点で合従軍の勝利は確実であり、合従軍が勝利するという事は秦が滅びるという事でもあります。

汗明の名言②「その武器に剣ではさすがに…」

その武器に剣ではさすがに刃が欠けそうだ。十年ぶりだぞ、俺に大錘を持たせる者はな

汗明は相手によって武器を持ち替えますが普段は剣を使用しています。そしてキングダム作中での描写から本気になった時に使用するのが大錘です。傲慢とも言える考え方ですが、元々汗明は全戦全勝を誇る実績を持っており、同時にあまりにも勝ちすぎて戦場での戦いすら「つまらぬ」と思ってしまう程でした。剣を使うのはある種自身の力をセーブする為であるのかもしれません。

そんな汗明が蒙武の事を認めて大錘を用いる事になるのです。汗明が蒙武を認めた瞬間の名言であり、汗明が全力を出した上で蒙武に討たれて死亡したという伏線にもなっている名言になっています。

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蒙武と汗明は史実で実在する?

蒙武の史実

キングダムでは秦国第一位の大将軍にまで上り詰める蒙武ですが、史実での蒙武は実はそこまで優れた将軍という訳ではありません。そもそも史実における蒙武の記述はかなり少なく2つしかなく、共に王翦の副将として楚へ侵攻した事しか描かれていないのです。1つ目の侵攻にてキングダムでは楚の筆頭大将軍とされている「項燕」を討った事、2度目の侵攻にて楚を滅ぼした事が描かれているだけになります。

それ以外に蒙武に関しての記述は史実にはなく、将軍になった経緯や死亡の仕方など不明点も多くなっています。軍を率いる才能があったのは間違いありませんが個人としての活躍がクローズアップされるような書き方もされていない為、武力に秀でているというのもキングダムオリジナルの設定であるといえるのです。

余談ですが、キングダムでも三代に渡って登場している蒙家、父蒙驁と息子の蒙恬、蒙毅の方が史実にいくつもの記述が残っており有名であったりします。蒙驁はキングダムとは違い優秀な将軍として描かれており、蒙恬も秦による中華統一に大きく貢献した事、またその死亡の仕方などもあって有名です。

汗明の史実

キングダムでは史実と違い大将軍となった蒙武でしたが、史実でも軍を率いていたという事実は残っているのでそこまで大きな改変ではないと言えます。対して汗明はさらに大きな改変が行われているキャラクターです。キングダムでは楚の大将軍である汗明ですが、史実では合従軍編にて登場した楚の宰相、春申君に取り入ろうとした遊説家として名前が登場するのです。

この時代、名家出身ではない者が成り上がる為にはある程度学を着けた上で著名な人物に取り立ててもらう必要がありました。そこで汗明が目を着けたのが春申君です。春申君は戦国四君と言われる政治家であり楚の立て直しを図った優れた人物です。そこで汗明は春申君を弁論で納得させ、食客の1人として扱いを受ける事になります。

汗明の言葉は故事成語である「塩車の憾み」を生み出すなどしており、史実に名を残したという意味では蒙武よりも活躍しています。しかしそれはあくまでも弁論での活躍であり、史実において汗明が戦場に出たという記録は1つもないのです。また食客として扱われるようになった後も春申君に進言が採用された例はなく以降どこにも名前は登場していません。

ただ死亡の仕方についてはある考察がなされています。というのも史実の春申君は一族郎党皆殺しになったという事実があるのです。仮に汗明がこの頃まで生きていたとするのであればこの時の粛清で死亡した可能性が高くなっています。つまりキングダムで語られた全戦全勝の記録やそのキャラクターなどは全てキングダムオリジナルであり、実質的に名前を借りただけと言える状態になっています。

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蒙武は酒豪?武力も紹介

蒙武は酒豪?

キングダムで語られた蒙武のエピソードとして強烈であるのが蒙武の酒豪エピソードです。秦趙同盟が成された際、記念して宴が催されますが、その宴を快く思えないのが蒙武でした。この宴には同盟を成立させた趙の李牧が参加していましたが蒙武はこの直前の馬陽攻防戦にて李牧の策によって煮え湯を呑まされています。

とはいえ国同士の決定を覆せる程の権限は蒙武にはありませんし呂不韋四柱の1人でもあった蒙武がこの宴に出席しないわけにもいきませんでした。そこで蒙武が取った行動が、酒を全部飲み干してしまい、それを理由に退席するという方法です。この時の蒙武は軽く20升になるのではないかと言われる程の酒を飲み干しながらもケロッとした表情で退出しています。このような事が出来るのは蒙武が普段から酒豪であるからだろうと考察されています。

蒙武の武力や強さ

蒙武といえば汗明との一騎打ちでも見せた武力が何よりの特徴です。蒙武が先頭を走る軍は中華最強とも言える突破力を誇ります。しかも汗明を討った事でさらにその武力に磨きがかかっているのではないかとも考察されています。馬陽攻防戦では李牧に敗北こそしていますがそれはあくまでも李牧が蒙武の力が発揮できないように立ち回った為であり、一騎打ちになれば蒙武が負ける姿は描かれていません。

ちなみに公式ガイドブックではキングダムの各キャラの能力が数値化されており、蒙武の武力は99とかなり高い位置付けをされています。99を超えるのは100の龐煖だけで、同じ99に並ぶのは汗明とランカイだけです。それだけキングダムでも屈指の武力を誇るキャラクターであると言えます。キングダム作中では衝突する事はありませんでしたが、龐煖と戦えばどのような結末を迎える事になったのかが気になるという声もあるほどになっています。

ちなみに公式ガイドブックでの数値では98に王騎、97に廉頗と続きます。つまり蒙武は事武力という点においては秦の六大将軍や趙の旧三大天とも互角以上に渡り合える存在なのです。

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蒙武と他キャラの関係

他キャラとの関係①昌平君

蒙武は元々幼少期に蒙驁に連れられて秦に来ました。同時期、楚から人質として秦に送られてきたのが昌平君です。蒙武と昌平君は幼馴染のような関係性であり、お互いがお互いを信頼し合っている関係性を構築しています。合従軍編でも策を用いる事を好まない蒙武に対し、昌平君はそれを理解した上で策を持ちいるように持ちかけます。そして最終的に蒙武はそれを受け入れて利用するのです。

この時の2人のやりとりはまさに2人の関係性を示していると言えます。秦が合従軍に勝つ為に合従軍でも中核を成す存在である楚軍の総大将汗明を討つ必要があり、昌平君はそれが出来るのは蒙武しかいないと考えています。そんな考えをしっかり示したからこそ蒙武も策を受け入れて実際にその期待に応えてみせたとも言えるのです。

他キャラとの関係②蒙驁

キングダムで登場した時には既に大将軍になっていた蒙驁ですが、そこに至るまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。元々蒙驁は斉に生まれますがそこでは才能を発揮出来ず、まだ幼い蒙武を連れて各国を転々としました。そして秦でついにその遅咲きの才能に華を開かせて将軍へと上り詰めるのです。そしてそんな旅路を共にし、常にその姿を見てきたのが他ならぬ蒙武でした。

合従軍の後、蒙驁は引退、間もなくして危篤になり最後には死亡してしまいます。この時蒙武は前線に赴いており、立ち会う事は出来ませんでしたが当然知らせは届きました。その知らせを聞いた蒙武は1人で酒を飲み、「すさまじい長旅であったな……親父殿……」と夕日に向かって献杯するのです。キングダムでは共に戦う事のなかった2人ですが、そこにはしっかりとした信頼関係があった事が分かる名シーンになっています。

他キャラとの関係③蒙恬

蒙武と蒙驁がそうであるように蒙武と蒙恬の関係性にも強い信頼関係が描かれています。上記でも触れた汗明との一騎打ちの際の出来事はもちろんですが、それ以外の場面でも蒙武からは蒙恬に対しての高い評価を、蒙恬から蒙武に対しての強い信頼を感じさせる場面は多いです。ただ2人の関係性は直接的な場面ではあまり描かれていません。

元々蒙恬は蒙家という名家の重圧により奔放な性格になったと自負する程であり、その蒙家の中心たる蒙武に対してもある種の苦手意識を持っています。合従軍編でも開戦前、何故自分が同じ楚軍と戦うのに蒙武軍ではなく騰軍の傘下なのかを問いかけるシーンなどもありました。お互いに不器用で素直にはなれないながらも強い信頼関係を持っていると言えます。

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蒙武と汗明に関する感想や評価

ここからは既にキングダムを視聴している人の蒙武と汗明の一騎打ちに関しての感想を紹介していきます。2人の一騎打ちは結果的に汗明の死亡でその幕を閉じますが、2020年10月現在59巻まで発売しているキングダムにおいてもベストバウトだったとされる程人気の高い勝負になっています。双方の強さをしっかりと発揮した上での決着だったという印象を強く語るファンが多いです。

特に負けた汗明に関しても蒙武に負けた=弱いではないという点が良いという声も多いです。汗明は蒙武との一騎打ちの中で100%以上の力を発揮しており、その上で負けたという声が多いのです。キングダムでは策を用いて相手を封じるような戦い方も描かれている故に、純然とした力と力、漢と漢の勝負だったこの勝負は最高に格好良かったとして人気を集めています。

また蒙武と汗明の一騎打ちの決着に蒙恬が絡んでいるのも良いという声が多いです。汗明に斬られて重傷を負ってしまう蒙恬でしたが、それを見た蒙武が覚醒して力を発揮するという展開は2人の間だけでは着きそうになかった決着を劇的にしたという声が多くなっています。もちろん蒙恬を心配する声もありましたがその後しっかり生存して活躍している事も蒙武と汗明の一騎打ちが清々しいもので良かったという声を集める要因になっています。

キングダムの話題においてどうしても多くなる史実との比較ですが、史実では遊説家であった汗明をあのような形で用いた事に驚いたという声も多くなっています。時に大胆なアレンジやオリジナル設定を入れるキングダムですが、他にも将軍の名前は残っている中で汗明を用意した事が結果的に良かったとする声も多いです。

また汗明という名前の印象と実際のキャラクター性のマッチ具合から史実より史実っぽかったとする声も多くなっています。オリジナルにするにしてももっと別の名前の可能性もあっただけに汗明を用いた事が結果的にキングダムの合従軍編を人気のエピソードにする要因になったという声も多くなっています。

2020年ついに待望だったアニメ3期の放送が行われ、その対象範囲がちょうど合従軍編であった為、蒙武と汗明の一騎打ちがアニメでどのように描かれるのかを楽しみにしているという声も多く集まっています。豪快かつ双方に満身創痍といえる激戦となる一騎打ちだけに派手なバトルになる事を期待する声も多くなっています。

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蒙武と汗明の一騎打ちまとめ

蒙武と汗明の一騎打ちはそれ自体の迫力はもちろん、そこに至るまでの敬意や勝敗を分ける要因となった蒙恬の動きなども含めて合従軍編、キングダム作中でも最も良かったとされる事も多い一騎打ちになっています。双方の力を100%発揮する為に舞台が整えられた事もあって策を用いたり一方が圧倒するような戦いにならなかった点がまずすごいという声も多くなっています。

ちょうど2020年にはアニメ3期で合従軍編が展開されており、アニメで描かれるこの蒙武と汗明の一騎打ちがどのような形になるのかが気になるという声も非常に多くなっています。まだキングダムを視聴していない人は2人の一騎打ちにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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