【キングダム】汗明は史実に実在する?楚の巨人の強さや蒙武との戦いを検証

漫画キングダムにおいて「楚の巨人」とあだ名される楚国の将軍汗明。汗明は六大将軍である王齕を倒したといわれるほどの強さを持つ将軍であり、漫画キングダムの作中において秦国で最も勇猛果敢な強さを持つ将軍蒙武と一騎打ちを繰り広げました。そんな汗明ですが、実は史実では圧倒的強さを持つ将軍ではなく、かなりマイナーな歴史人物となっています。本記事ではそんな楚国の将軍汗明について史実の姿や漫画キングダムでの強さ、蒙武との戦いなどをまとめてご紹介していきます。

【キングダム】汗明は史実に実在する?楚の巨人の強さや蒙武との戦いを検証のイメージ

目次

  1. 汗明が登場!キングダムとは?
  2. 汗明は史実に実在?
  3. 汗明の強さ
  4. 汗明と蒙武の戦い
  5. 汗明のドドンドドンドンとは?
  6. 汗明に関する感想や評価
  7. 汗明の史実や強さまとめ

汗明が登場!キングダムとは?

キングダムの作品情報

強国楚国で「楚の巨人」とあだ名されるほどの強さを持つ漫画キングダムの汗明。しかし2019年10月現在、そんな汗明将軍が史実では全く違うという話題が浮上しています。本記事では漫画キングダムに登場する汗明将軍について史実での人物像や作中での強さ、蒙武との戦いなどをまとめてご紹介していきます。では汗明将軍の史実や強さなどをご紹介する前に、汗明将軍が登場する漫画キングダムの作品情報をご紹介させて頂きます。

キングダムの概要

汗明が登場するキングダムとは漫画雑誌である「週刊ヤングジャンプ」で2006年から2019年10月にかけて連載されている原泰久による日本の漫画作品です。漫画キングダムは春秋戦国という実際にあった古代中国史の時代を舞台に、後の秦の始皇帝である嬴政と天下の大将軍を目指す信の生涯を描いた作品であり、2019年10月現在55巻の単行本が発売されている長編歴史漫画大作となっています。

そんな漫画キングダムはこれまでNHKで2期に渡ってアニメ化されたり、実写映画化されるなど多数のメディア展開が行われている作品でもあり、その人気は単行本の累計発行部数が3800万部を超えるほどになっています。また漫画キングダムは映画やアニメ以外にテレビやゲームなどにも取り上げられており、2019年10月現在既存のファン以外に新たなファンを増やし続けています。

キングダムのあらすじ

漫画キングダムの舞台となる春秋戦国時代末期とは7つの国が中国大陸の覇権を巡って戦いを繰り返す戦乱の時代であり、多くの戦争難民を生み出していました。そんな戦争難民の中の孤児で信と漂という2人の少年がいました。信と漂は戦争孤児でありながら天下の大将軍を夢に見る少年であり、日々大将軍になるため修行に明け暮れていました。そんなある日、漂が史実で秦の左丞相を務めていた昌文君に突然推挙されることになります。

漂が一足先に王宮へ行くこととなり、信は更に大将軍になる夢を強めます。しかし後日漂は瀕死の状態で信の元へ帰ってくる事態となり、信は驚愕します。その時信は漂からある手紙を渡され、手紙に書かれた場所へ赴きます。なんとそこには後の秦の始皇帝である嬴政の姿がありました。そう実は漂は顔がそっくりというだけで嬴政の影武者とされており、そのことを知った信は激怒します。

しかし激怒した信は漂の手紙を思い出して嬴政に協力することにします。そして信は嬴政と共に秦国へ行き、百姓であった身分から戦場で戦果を挙げてどんどん昇進していきます。しかしその中で信は多数の仲間や上司を失うことになります。それでも信は多くの仲間の死を受け入れ、大将軍になるため秦のために戦います。はたして秦は天下の大将軍になるのでしょうか?気になる方は是非漫画キングダムをチェックしてみてください。

映画「キングダム」公式サイト

汗明は史実に実在?

史実にも実在する将軍

漫画キングダムの作中に登場する汗明は秦国と長年敵対関係になっている楚国を代表する将軍の1人です。汗明は非常に大きく屈強な肉体と武勇を持つ将軍であり、これまで戦争で負けたことが無い楚国最強の将軍といわれています。この戦果から汗明は「楚の巨人」とあだ名され、敵味方問わず恐れられています。しかしそんな最強の強さを持つ汗明は函谷関の戦いで蒙武と一騎打ちをし、激戦の中汗明は蒙武の前に敗れ去ってしまいます。

このように漫画キングダムで楚国の将軍として大活躍した汗明は他の登場人物と同じく史実で実在しています。では実在したとされる史実の汗明は漫画キングダムと同じく最強の強さを持った将軍だったのでしょうか?実は残念ながら実在したとされる史実の汗明は漫画キングダムとはかなり違っています。ここからは漫画キングダムに登場する楚国最強の将軍汗明について史実に実在したとされる人物像をご紹介していきます。

とてもマイナーな将軍

では史実に実在した汗明とはどういった人物なのでしょうか?漫画キングダムと同じく史実の汗明も楚と関わりの強い人物だったそうなのですが、史実では遊説家をしていたとされており、漫画キングダムと違って楚の将軍ではありません。いわば史実の汗明は中国の春秋戦国時代の中でも特にマイナーな人物となっており、作中のように合従軍の楚軍総大将を務めた経歴や函谷関で蒙武と一騎打ちを繰り広げたりしていません。

さらに史実の汗明は「楚の巨人」と呼ばれている漫画キングダムと違って全く記述がされておらず、不明となっています。漫画キングダムの登場人物達はそこそこ資料が残っているケースが多いのですが、汗明は楚の宰相である春申君との会話のみしか残っておらず、活躍の記述が一切ありません。なので漫画キングダムに登場する楚の将軍汗明は史実は全く違う、フィクション要素が強い登場人物だと考えていいでしょう。

史実の汗明は弱い?

漫画キングダムの作中で秦の六大将軍の1人である王齕を破り、天下最強の強さを誇る秦の猛将蒙武と激戦を繰り広げたりするほどの強さを誇る汗明。しかし結論から言うと、史実に実在した汗明は漫画キングダムとは違って全く強くありません。実際強いかどうかは史実に記載されていないのですが、史実の汗明は自身の弁論を説く遊説家という現代で表すと相談役のような仕事に就いており、武人で無いことから強くないことが分かります。

史実において遊説家をしていた汗明は楚で働くために、当時楚の宰相を担当していた春申君に3か月かけて面会します。この春申君という人物は人材集めが大好きだったらしく、汗明はそこに目を付けたのです。しかし春申君は汗明をすぐに帰らそうとし、焦った汗明は春申君が中国神話に登場する君主堯と同じほどの力を持っているか問いかけました。春申君はこの問いを否定するのですが、汗明は質問を更に繰り出します。

次に汗明は春申君が中国神話で聖人と呼ばれている五帝の1人舜と同等の力を持っているか問いかけます。この質問に対し春申君は汗明こそが舜に匹敵すると答えるのですが、汗明は堯が舜を理解するのに3年かかったことから否定します。そして汗明は自分を1回の面会で理解した春申君は堯や舜を超えた逸材だと答えます。この話を聞いた春申君は汗明の弁論力を高く評価し、5日に1回汗明と面会するようになったと伝えられています。

武人となった理由

上述の通り、史実では漫画キングダムとは全く違う人物であった楚国の将軍汗明。ではなぜ汗明が漫画キングダムでは史実とは全く違って最強の強さを誇る武勇を持つ将軍となったのでしょうか?それに関しては春申君が大きく関係していると考えられます。史実で汗明は楚国に用いてもらうために春申君に面会します。その時汗明は優れた弁論を見せるのですが、作者が春申君に登用してもらうために武勇の士にしたのではないでしょうか?

もしそうだとすると、春申君に面会をした汗明は体が大きく、この体を鍛えて豪勇の者となり、春申君に登用されて、最終的に楚国の将軍となったという説が立てられます。実際史実の汗明についての情報は春申君と面会した話以外全くもって不明となっています。なので作者が好きなようにキャラクターを変えることが出来ます。なので汗明は作者の考察と史実の歴史を併せて、この楚国を代表する将軍になったと考察出来ます。

自薦する汗明

史実の中で汗明は堯と舜という神話時代の英雄の例え話をし、春申君の食客となります。中国の歴史書で汗明は自身を登用してもらうために春申君にとある駿馬が適齢なのに太行で塩車を牽く仕事をしていた時、馬の達人である伯楽が駿馬を見出してその駿馬は天に飛び立ったと問いたと記載されています。そして汗明はこの話の後、自分を楚国の将に登用してこの話に登場した駿馬のように天へ飛び立たせてほしいと話しました。

この汗明と春申君の話から塩車の憾みという故事熟語が誕生することになりました。しかし歴史書にはこの話しか記載されておらず、汗明が春申君に登用されたかは不明のままとなっています。確かに汗明が漫画キングダムの通りの人物なら登用された可能性はあるものの、それ以降が不明ということは登用されなかった可能性の方が高いです。結局史実の汗明は塩車の憾みという言葉を生み出しただけであり、目だった功績は挙げていません。

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汗明の強さ

キングダムの汗明は強い

史実で残念ながら全く活躍していなかった汗明ですが、漫画キングダムでは非常に凄まじい活躍を見せてくれます。漫画キングダムの汗明は非常に大きな体格をした恐ろしい将軍であり、大剣や大錘、流星錐などを使用して戦います。そんな汗明は生まれてから一度も敗北をしたことが無い常勝無敗の将軍であり、秦国の最強武将ばかりを集めた六大将軍のメンバーである王齕ですら汗明の強さの前に敗れたといわれています。

この強さから汗明は楚国において最強の強さを持つ将軍となっており、汗明を推挙した春申君は十五万の兵士を指揮するに最も値する人物と評価されています。そんな最強の汗明は合従軍の中で楚国の総大将を務め、秦国の函谷関で侵攻しました。この戦いで汗明は死亡してしまうのですが、中華最大の武勇を持つとされる蒙武と互角に渡り合い、漫画キングダムの多くの読者を圧倒させました。

楚の巨人と呼ばれる

上述でご紹介した通り、汗明は非常に大きな体格と中華全土の中でも最強といえる強さを併せ持つ将軍です。この最強の強さと大きな体格から汗明は「楚の巨人」とあだ名されています。「楚の巨人」とあだ名される汗明は敵味方問わず知られており、楚国以外の国から非常に恐れられています。確かに味方にとっては非常に頼もしい存在ですが、敵にとっては最強の強さと大きな体格を持つ汗明は相手にしたくないことでしょう。

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汗明と蒙武の戦い

蒙武の人物情報

汗明と函谷関の戦いで戦いを繰り広げた蒙武とは呂不韋四柱の1人を務める秦の将軍です。蒙武は秦国の歴戦の猛将である蒙驁の息子であり、中華最強の武勇を持っていると自負するほどの強さを持っています。その強さは異常であり、昌平君はどのような作戦も力だけで打ち砕くことが出来ると評価しています。そんな蒙武は当初王騎と共に趙との戦である馬陽の戦いへ参陣するのですが、罠に嵌って敗北してしまいます。

この汚名を返上するために蒙武は王騎を脱出させるために大奮闘し、秦軍を代表する将軍になれると王騎から告げられます。その後蒙武は急成長を見せ、合従軍編で函谷関を守り汗明を討ち取ります。この汗明を打ち破って函谷関を守り通した功績で蒙武は将軍の位で一番高い秦国の大将軍に任じられました。

蒙武との一騎討ち

上述でご紹介した通り、合従軍の中で楚国の軍を率いる汗明は函谷関を守る蒙武と一騎打ちを繰り広げます。蒙武は汗明との戦いで初めて全力を出して当たり、汗明も自身の全ての武を持って戦いました。両者の戦いは周囲の兵士が巻き込まれて死亡するほど凄まじいものとなりました。そして激戦の結果汗明は死亡し、蒙武が勝利ました。この戦いは漫画キングダムの中でも名シーンといわれており、たいへん人気を集めています。

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汗明のドドンドドンドンとは?

汗明を讃える太鼓音

漫画キングダムの作中において楚国最強の武勇を持つ汗明は戦場に出た際、周囲の兵士は「ドドンドドンドン」という大声を出して汗明を応援します。古代中国では太鼓を用いて兵士や武将の士気を上げる文化があり、この「ドドンドドンドン」は兵士の大声と太鼓の音で汗明の力を讃えるものになっています。汗明自身も「ドドンドドンドン」を非常に気に入っているらしく、やる気に満ちた表情を浮かべて戦場に立ちます。

汗明といえばドドンドドンドン

漫画キングダムの作中には馬騰の「ファルファルファル~」などキャラクターの個性を表す独特な声や擬音が多数描かれています。その中で「ドドンドドンドン」という擬音はいわば汗明を表す言葉となっています。この「ドドンドドンドン」という汗明を代表する言葉はインターネット上の掲示板でも取り上げられるほどであり、多くの漫画キングダムファンから愛されています。

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汗明に関する感想や評価

漫画キングダムに登場する汗明に関する感想では「ドドンドドンドン」に注目する感想が非常に多く寄せられていました。本記事でご紹介した通り、汗明の「ドドンドドンドン」は非常に印象的であり、インターネット上で多くのファンからネタとして取り上げられています。

漫画キングダムに登場する汗明に関する感想では汗明が強いといった感想も多く寄せられていました。汗明は中華全土の中でもトップクラスの強さを持つ人物であり、秦国の六大将軍の1人である王齕に勝利するほどです。しかし漫画キングダムの作中であまり活躍する場を見せず、ファンからは惜しむ声が多く寄せられることになりました。

漫画キングダムに登場する汗明に関する乾燥では史実とは違いすぎるといった感想も多く見受けられました。汗明は漫画キングダムで最強の武を持っているものの、史実では武将ではなくただの弁論家でした。また歴史の中でも少ししか記述が無く、かなりマイナーな歴史人物となっています。このことから汗明の史実に期待した人は大きなショックを受けることになりました。

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汗明の史実や強さまとめ

本記事では漫画キングダムに登場する汗明について史実や強さなどをまとめてご紹介しました。汗明は残念ながら史実で全く活躍していない弁論家だったのですが、漫画キングダムでは非常にかっこいい姿を見せてくれています。作中の中でも特に蒙武との一騎打ちはたいへん見どころとなっていますので、もしまだ見たことが無い方は是非一度汗明と蒙武の一騎打ちのシーンをチェックしてみてください。

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