2020年10月07日公開
2020年10月07日更新
【キングダム】武神・龐煖は史実に実在した?強さの理由や王騎との関係も紹介
キングダムでもその圧倒的な存在感を放ったキャラクターとして人気を集めているのが龐煖です。王騎や信など主要なキャラクターと深い関係性を持ちその武力で多くのキャラクターを倒してきたキャラクターになっています。今回はキングダムで武神と言われる龐煖について、その強さの理由、史実での龐煖の実在やエピソード、キングダムでの名シーンや名言、アニメキングダムでの龐煖の声優などをまとめて紹介していきます。
武神・龐煖(ほうけん)とは?
キングダムで武神を自称しその自称通り圧倒的な武力を放っているのが龐煖です。その武力を用いた戦い方はキングダムの主人公である信とも大きな因縁を生む事になり各地の戦場で活躍するキャラクターです。今回はそんな龐煖についてまとめて紹介していきます。
キングダムの作品情報
キングダムの概要
キングダムは2006年から週刊ヤングジャンプにて連載されている中国時代劇漫画です。古代中国の一時代、500年続いた春秋戦国時代の末期、戦国七雄の1つで後に中国史上初の中華統一を果たした秦がいかに中華統一を果たしたのかを秦の将軍の1人、信を主人公にして描く漫画です。
その日本にあまり馴染みのない時代背景から連載当初こそ人気は低迷していましたが、徐々に人気を集めていき、59巻発売時点で6800万部を突破する大人気漫画になっています。メディアミックス展開も積極的に行われ、VOMIC化、アニメ化、実写映画化なども行われています。2020年にも3度目となるアニメ化、実写映画の続編の制作決定が発表されるなど尚も幅広いメディアミックス展開が継続されている作品でもあります。
キングダムのあらすじ
下僕の身分だった信は追われる立場になっていた秦王贏政を助けた事で友情を育むと同時に平民としての立場を手に入れ戦場に出るようになります。戦場でも活躍した信は百人将となります。百人隊を率いる事になった信は突如攻め込んできた趙の侵攻に対し突如復活した王騎将軍が防衛に入り、信も出陣する事になります。そこで出会う事になるのが王騎とも因縁の深い龐煖です。
龐煖は趙国の武将で三大天の一角
キングダムにおける龐煖は趙将の将軍の中でもトップの存在である三大天の一角です。三大天とは秦の六大将軍に対して趙国で指定される3人の大将軍の事で、元々は廉頗・藺相如・趙奢の3人を指す言葉でした。しかし藺相如・趙奢の死亡、廉頗の亡命により、空席となった三大天の座に座った大天の筆頭である李牧の指定で三大天になったのが龐煖です。
三大天は本来将軍に与えられる役職であり、趙で軍を率いる中でも最も優れた存在であると言えます。しかし龐煖は将軍とは対極の位置にいる存在で軍を率いる事は基本的にありません。基本的に李牧軍にする形で行動しており、実質的に名ばかりの三大天となっています。とはいえ武力はまさに三大天の名に相応しい強さを盛っているので兵を率いず武力だけで三大天になった稀有な存在であるとも言えるのです。
龐煖の性格
龐煖は自身の事を武神と称し人を超えた存在となるべく武力を磨き続けている存在です。その性格故に自身以外の強者の存在を許さず、強者がいることを察知すれば例え敵陣であろうとも単身で襲撃するような奇行に走る性格をしています。その荒々しい性格故に身なりにこだわりはなく、ざんばらに伸びた髪と顔の傷が特徴的な容姿をしています。
ちなみに同じ求道者という意味では羌瘣の出身である羌族と近い関係性にありますが、羌族が一族の中から強い者を出す為に一族単位で力を磨いているのに対し、龐煖は元々は気功術で人々を治療する夫婦の子供であり、一族で求道者という訳ではありませんでした。龐煖は両親を殺した男に攫われ鍛えられた事で現在のような求道者としての性格が形成されたのです。
龐煖は史実に実在した?
龐煖は史実では親しみやすい才人だった?
キングダムは古代中国、春秋戦国時代を舞台としており、具体的にはそれぞれの国の王や地理、当時活躍した将軍、武将などの名前、エピソードなどは史実を元に構成されています。全てのキャラクターが史実に基づく訳ではありませんが信や羌瘣、李牧などキングダムでも主要なキャラクターと言えるようなキャラクターのエピソードは史実に実在していたり実在のエピソードをモチーフにしたものが多くなっています。
龐煖は史実でも趙将として実在した人物になっています。ただし史実に実在した龐煖はキングダムに登場した龐煖とは大きく異る人物です。そもそも史実に実在した龐煖は本を読み、弁論などを行うような人物で武霊王などを感心させたとするエピソードを残していますが国政に関わってきた記録がない人物です。残っているエピソード的にもどちらかといえば武官ではなく文官に近いタイプでした。
龐煖が名前を残しているのも「芸文志」という本で、若い頃の交流のあった後の燕の大将軍劇辛から「とても親しみやすい人物」であったと評されています。弁論で当時の王である武霊王を感心させたなどというエピソードも残っています。対して将軍になった後のエピソードも含めて武芸に秀でていたという記録はなく文武両道だった可能性もありますが少なくとも武力一辺倒な人物でなかった事は確かです。
龐煖の史実での将軍としての活躍
龐煖が将軍になったのにはキングダムにおける旧三大天・廉頗・藺相如・趙奢の時代が終わりさらには廉頗に次ぐ将軍であった楽乗なども出奔した事でその穴埋めをする形で龐煖が登用される事になりました。元々は文官タイプでしかも文官としても長らく国政に関わる事をしなかった事もありそんな経歴から将軍になったので当初は舐められた存在でしたが将軍としてもしっかり活躍しました。
ちなみにキングダムではエピソードとして簡単に語られた燕の大将軍である劇辛を討ったエピソードは史実でも行われた史実で実在した事実です。もちろん李牧の指揮下で戦ったわけではなく、龐煖自身が率いた軍が破ったという形であり、武力で破ったというわけではありませんが劇辛を討った、或いは捕虜にしたとも言われるエピソードで龐煖の名を趙の大将軍として知られるきっかけとなりました。
ちなみに上記でも紹介したように史実での劇辛は龐煖と古くからの知り合いです。しかし劇辛の知る龐煖はあくまでも文官タイプの龐煖であり、将軍としては全くの無名でした。その為、劇辛は龐煖の事を「甘く見ていた」とされているのです。求道者の事を知っており最大限警戒しながらも討たれたキングダムでの劇辛とはまた違っていたと言えます。
上記の劇辛のエピソードでも分かるように大将軍としての龐煖は主に対燕相手の戦を担当しています。一方でキングダムでも行われた合従軍、及び秦の蕞(さい)を攻めたという事実も残っています。この合従軍は4カ国によるものでしたが蕞(さい)を攻め落とせないと分かると斉を攻めた記録が残っているなどキングダムで李牧が指揮した合従軍のモデルとなっているエピソードと言えます。
龐煖の史実での最後
そんな龐煖ですが史実では最後については不明になっています。というのも重宝された悼襄王までの時代と異なり、幽繆王の時代には重宝されなかった為です。悼襄王の時、趙は秦に大きく領土を取られているのですが特にキングダムでも描かれた鄴攻めの際、史実での龐煖は燕攻めを行っていて結局戻ってくる事が出来なかったのです。その事が結果的に幽繆王に重宝されない結果となっています。
幽繆王になってからの記述がない龐煖、だからこそキングダムでもその史実を再現するべく鄴編の中で死亡して最後を迎えるという結末になっているのではないかとも考察されています。ちなみに史実に実在した龐煖は秦による鄴攻めの際には燕へ出征しており、知らせを聞いて軍を率いて戻った時には既に鄴及びその周囲は落とされた後で鄴を巡った攻防には直接関わる事はありませんでした。
何故龐煖のイメージが大きく変えられたのか
史実での文官よりの将軍からキングダムでは自称武神と名乗る程の武官になった龐煖ですが何故キングダムではそこまで大きくイメージが変えられたのかのでしょうか?それはキングダムにおける李牧の活躍が関係しています。李牧も史実に実在する人物ですが、実は登場するのはキングダムよりももっと後の事であり、キングダムでも描かれた悼襄王の死後、幽繆王の時代に入ってからなのです。
悼襄王時代までの李牧はキングダムでも描かれた北方での守りを任されており、主に北部の異民族である匈奴の相手をしていました。武官として活躍をしていたのは事実ですが、少なくとも趙の中央軍を率いていなかったのです。それがキングダムでは同じように北部の長官を務めた経歴こそ持っているものの、史実よりも早く悼襄王の時代から中央軍を率いる事になったのです。
そして李牧が早く中央軍に出るのに対して割を食らう事になったのが龐煖です。龐煖の史実での活躍が李牧の活躍として描かれる事になりました。例えばキングダムでは李牧が発起人となった合従軍を率いたのは史実では龐煖が率いた事などが上げられます。結果的に文官らしい龐煖の要素は李牧に引き継がれる事になり、龐煖は名前や一部の活躍はそのままに武神として描かれる事になりました。
龐煖の強さや戦う理由・王騎との関係
強さ①戦う理由
龐煖は三大天という趙の国を武力で導く立場にありますが決して国の為に戦っている訳ではありません。龐煖が戦う理由は「自身よりも強い存在を許せない」というキングダム作中でも屈指の自己中心的、自分本位な思考によるものです。そんな龐煖が趙に属しているのは過去に自身の顔に傷を残す程の攻撃をした王騎と戦いやすいからというものも関係しています。
そんな龐煖が三大天になれた理由は一重に李牧にあります。過去に李牧はある戦に敗れて瀕死の状態で敗走していました。追手に追われる中で出会ったのが龐煖でした。龐煖はこの時に李牧を自身の求道者としての道を「導く者」だと悟り李牧の追手を殺し李牧の事を助けたのです。この事から龐煖は李牧の指示だけは聞き趙の戦争に加担するようになりました。
その影響もあってか戦場では龐煖は王騎を釣り出す為の馬陽攻防戦を除いて基本的に総大将などに名前を連ねる事はなく、李牧軍に同行するように行動しています。将として名を連ねていない故に神出鬼没な存在であり、敵国にとってはそれだけで驚異を感じる存在と言えます。
強さ②王騎との戦い
そんな龐煖と因縁深いのが王騎です。過去に龐煖は昭王の隠し子であり王騎に召使いとして匿われ王騎と結婚する為に六大将軍の1人にまで上り詰めた摎(きょう)を討ち取った過去があります。摎(きょう)は王騎の婚約者であり、奇襲ような形で摎(きょう)が龐煖に討たれた事に王騎は激昂、龐煖に一太刀を浴びせる程の強さを発揮しました。自身よりも強き者の存在が許せない龐煖も王騎を強く意識する事になります。
そんな2人の因縁の戦いが行われたのが馬陽攻防戦です。馬陽攻防戦では秦側で王騎が復帰、趙も龐煖が総大将となります。加えて趙には龐煖の裏に李牧も控えており、李牧の策により王騎は龐煖と一騎打ちをして状況を打破するしかない状況に追い込まれてしまいます。この勝負は結局李牧の策と魏加の放った一矢によって龐煖の単独ではないとはいえ龐煖が勝利、王騎はこの一騎打ちの傷が元で亡くなる事になりました。
しかし龐煖には王騎と行った一騎打ちによって悩みが生じます。それは王騎が強さを発揮した理由が分からなかった為です。もちろん武力にも優れる王騎ですが、それでもその武力だけでみれば龐煖が追い込まれるような相手ではなかったのです。その迷いは後に合従軍にて一騎打ちを行った麃公に「矛盾」を感じさせる結果になりました。
王騎の強さは即ち人を支え、人に支えられる事による「人の思いの強さ」であり、摎(きょう)への思いの強さ、部下などの強さなどから来るものであり、総大将であったとしても決して人を率いる事をせず、1人で強さを極めんとする龐煖には持ち得ない強さです。その事が分からない龐煖はひたすら悩み、山に籠もり、戦場に出ても強さを求めて彷徨う事になるのです。
龐煖の最後
最後①信との一騎打ち
上記の王騎との戦いで新たに因縁が生まれたのがキングダム主人公の信との因縁です。元々信と龐煖は馬陽攻防戦の初日龐煖が羌瘣の強さに惹かれて飛信隊の野営地を襲撃した事によって生まれました。この時点ではまだ信と龐煖の差は歴然としたものでした。この襲撃によって飛信隊はバラバラに離散する事になり飛信隊は大きな被害を負う事になった挙げ句、信自身も重傷を負う事になりました。
次に信と龐煖が戦う事になったのが合従軍編、李牧が別働隊を率いて行った蕞攻防戦です。この時の龐煖は麃公に腕を砕かれるなど既に怪我をした状態で信と一騎打ちを行います。既に負傷した状態でありながら有利に戦いを進める事が出来る龐煖でしたが、その実力差は馬陽攻防戦の時よりも着実に狭まっていました。結局この一騎打ちは楊端和率いる山の民の救援により撤退を決めた李牧によって中断され決着は付きませんでした。
そして最後に信と龐煖の一騎打ちが行われたのが鄴編です。9日目に信が岳嬰を討った際、龐煖は信に王騎の気配を感じ取りました。そして朱海平原の戦い最終盤、信が飛信隊を率いて李牧本陣を追い詰める中、目の前に龐煖が現れ信と一騎打ちを行う事になりました。龐煖は先に羌瘣と一騎打ちを行いその技にやられながらも獣じみた戦い方で羌瘣を破り、信と対峙する事になります。
この対決で信龐煖を破った後には1度絶命して羌瘣に蘇生される程のダメージを負う事になりますが、信は倒れてもおかしくない程に追い込まれながらも鬼気迫る強さを発揮、王騎や麃公を目の前で討ち取られた信は王騎も発揮した「思いの強さ」を発揮し王騎から受け継いだ大矛を用いて龐煖の両腕を矛と共に両断して勝利を収めるのでした。
最後②敗因
信が龐煖に敗れたのは一重に思いの強さを発揮したからに他なりませんが、それ以上に大きな敗因となった事が龐煖自身の気づきにあるのではないかと考えられています。龐煖は人を超える事で人々の模範となり人の世から争いを消す事を目指す求道者です。そんな求道者である龐煖はそれ故に普段は山に籠もり修練をしておりいわば人との繋がりを断ち切っています。
その為、龐煖は羌瘣の呼吸のようなある種の制限もなくその強さを発揮出来るのですが、その強さを発揮しても及ばないのが人の想いを紡ぐ強さです。実際、龐煖は馬陽攻防戦の時点で魏加のアシストがなければ王騎に討ち取られていてもおかしくない状況にありました。だからこそ龐煖は王騎を倒しても気が晴れる事はなくむしろ迷う事になったのです。
上記で紹介したように龐煖は都合3回信と一騎打ちを行っています。その間、信の一騎打ちを行って生きていた武将はおらず、いわば信の成長を最も感じる事が出来たのが龐煖でもあります。そんな信が相手だからこそ、龐煖は自身の他者との繋がりを断つというやり方が間違っていたのではないかと感じ取ってしまったのではないかと考察されています。
一騎打ちの中でそのような迷いが生まれれば当然そこには一瞬のスキが生まれます。本能型として目覚ましい成長を遂げ、既にボロボロでまさに本能だけで戦っていたとも言える信がそのスキを見逃すはずがなく結果として龐煖が信に敗れる事になったと言えるのではないでしょうか。
龐煖はキングダムの武力の基準
キングダムの公式ガイドブックにてキングダムに登場するキャラクターはそれぞれにその強さを数値化されており龐煖の武力は100となっています。これはキングダムにおいての1つの基準となっており、100を超える人物はおらず、続く99になっているのが蒙武、汗明、ランカイの3人、98とされているのが王騎です。この数値と共に公式ガイドブックでは龐煖がキングダムにおいての武力の1つの基準になっている事が明らかにされています。
ちなみにキングダム作中でも成長著しい信と羌瘣に関してはそれぞれ信が91+α、羌瘣が96+αとされており、ガイドブックの時点では羌瘣の方が武力は上に指定されています。αの部分に成長度などが含まれるものと推察されており、このガイドブック通りにいくのであれば信は+αの部分で龐煖を上回ったと言えるのです。
とはいえ信の強さは常時発揮出来るものでもなく目の前で王騎や麃公を討ち取った龐煖だからこそ発揮した強さと言えます。仮に今後のキングダムで信が武力99とされる蒙武と一騎打ちを行っても必ずしも勝てるとは言えませんし、上記でも紹介したように信と戦った時の龐煖が最後まで武力100とされた強さを発揮出来ていなかった可能性も十分に考えられます。
史実での龐煖と信の関係性は?
キングダムでは因縁深い関係として描かれている龐煖と信ですが、2人は史実に実在した人物をモチーフにしたキャラクターである一方で、残念ながらキングダム作中のような因縁は実在しないキングダムオリジナルのエピソードになっています。そもそも龐煖と信は活躍した年代にズレがあり、龐煖が最後に記述があるのが紀元前236年であるのに対し、信が始めて史実の記述に名前を登場させるのは紀元前229年になっています。
最も史実での信は初登場時点で既に将軍になった後であり、将軍になる前のエピソードは描かれていません。そして信が将軍になる以前から秦による趙攻めは行われており、王翦や楊端和、羌瘣が活躍しています。その為、或いは将軍になる以前の信と既に大将軍として趙の守りを固める存在だった龐煖が同じ戦場で戦っていた可能性は十分に考えられます。
龐煖のアニメ声優
高塚正也のプロフィール
アニメキングダムにて龐煖の声優を務めた高塚正也さんは1990年代から活躍するベテラン声優さんです。青二プロダクションの所属で普段は関西弁で喋ります。主役や主要なキャラクターを演じる機会こそ決して多くはないものの、特に東映アニメーション関連の作品やゲーム「無双シリーズ」などでバイプレイヤーとして多数のキャラクターを演じ分ける声優さんとして知られています。
既婚者で2012年に同じく声優として活躍する根本圭子さんと結婚した事をTwitter上で発表しています。キングダムでもそのバイプレイヤー振りを発揮して龐煖以外にも多数のキャラクターを演じ分けており、龐煖役以外にもこれまでにナレーションを担当している他、除完役、ランカイ役、左慈役、尚鹿役、尾到役、松左役、番陽役などを担当しています。またその立ち位置から死去した声優さんの持ち役を引き継ぐ事も多くなっています。
高塚正也の主な出演作品
高塚正也さんがこれまでに出演した作品としては「ワンピース」が特にキャラクターが多く、バロックワークス所属のMr.5とMr.4、黒ひげ海賊団のヴァン・オーガー、CP9noジャブラ、白ひげ海賊団のビスタ、空島の四神官の1人ゲダツなどの各エピソードでの敵キャラ、中立キャラ、加えてジョニーなどの一時的にルフィ達に協力したキャラ、さらには各島で登場するサブキャラクターなどを多く演じています。
ワンピース以外の作品では、「真・女神転生デビチル」のビビサナ役、「ののちゃん」のタブチ先生役、「ハングリーハート」の境・ジェファーソン・公司役、「FIRESTORM」のサム・スコット役、「銀河伝説WEED」のジェロム役、「戦国無双」の直江兼続役、「アサティール未来の昔ばなし」のパパ役、「機動戦士ガンダムTHEORIGIN前夜赤い彗星」のティアンム役などを演じています。
龐煖の名シーンや名言集
龐煖の名言①「我 武神 龐煖也…」
龐煖は自称武神でありその名乗りとして使われるのがこの名言です。自ら武神を名乗るだけの圧倒的な威圧感をもって放たれるこの言葉はまさに龐煖を代表する名言であると言われる名言であり、龐煖のキャラクター性を分かりやすく体現した名言であると言えます。
龐煖の名言②「ただのまぐれにしても…」
ただのまぐれにしてもこの龐煖が三度も戦うものとは珍しい男だ。
上記でも紹介したように龐煖は信と都合3度一騎打ちを行っています。基本的に龐煖はほぼ全ての相手を倒して一騎打ちに勝利を勝ち得てきた存在なので2度同じ相手と戦う事すら珍しいです。キングダム作中でも2度に渡って龐煖と戦ったといえるのは王騎だけになっています。そんな龐煖とキングダム作中で3度も戦っているのが信なのです。
この名言は3度目に信と対峙した際に放った名言です。この名言からは言外に4度目はないという自信が込められているともいえます。2度目に戦った時点で龐煖が「名前を覚えておく」という程の力を見せた信なので龐煖にとっても王騎以上に因縁のある相手になっていたと言えるのではないでしょうか。
龐煖に関する感想や評価
キングダムは敵キャラが面白くて魅力的すぎる
— 鋼鉄のひさや\( ᐛ ) (@luvpw) September 29, 2020
廉頗も好きなんだよなー
龐煖だいっきらいだったし摎の事思い出すとくそぉぉお!!!ってなるけど子供の頃の回想で「けん」って呼ばれてるの見て「あぁ龐煖だって子供の頃があったんだよな…けん…けんちゃん…🥺」ってなったからみんな憎みきれねんだよね
ここからは既にキングダムを視聴した人の龐煖に関しての感想を紹介していきます。龐煖はキングダム作中、李牧と並んで信や贏政の野望に立ちふさがる壁としてクローズアップされている存在です。王騎を倒している事などから嫌いという声も多い一方で敵として非常に魅力的な存在であり倒すべき明確な相手として描かれているのが良いという声も多くなっています。
そんな龐煖も幼少の頃のエピソードが明らかになっているなどキャラクター性にちゃんと理由付けがなされており、しっかり掘り下げられた存在である事がより魅力的なキャラクターになっているとする声が多くなっています。
キングダムの主人公の信が、武神 龐煖(ほうけん)に挑む姿は、何かに似てるなぁと思ってたら、我々が中国人に白酒を乾杯しにいく姿に似てる。
— よう | 中国Business×TCS認定コーチ×人事 (@hinaoto0815057) September 17, 2020
我々は勝てるとは思ってないが、信は勝てると思って挑んでる。
ここテスト出るとこです。#キングダム
そんな絶大的な壁として存在する龐煖に信が挑む姿がかっこいいとする声も非常に多くなっています。それぞれのキャラクターの掘り下げはもちろん、キングダム作中でしっかりと複数回に渡る因縁がある敵は信にとっては李牧と龐煖しかいません。武力と統率で駆け上がる信にとっては龐煖はまさに超えるべき壁であると言えます。
そんな2人だからこそ信と龐煖の一騎打ちは見どころがすごいという声も多いです。信が王騎の大矛を使って勝ったのが良いという声も非常に多く、王騎の想い、直前に龐煖と戦った羌瘣の想いなどを乗せて戦う信だからこそキングダム作中で圧倒的な武力を発揮し数々の人物を倒してきた事から絶対に勝てないと思われた信が勝てても納得感があったとする声も多くなっています。
#キングダム
— パーシー⊿gooner (@7zsEV00KcK4w4Pz) July 23, 2020
今さら間に合わんけど、あんな54位とか不人気になるくらいなら龐煖さんは武神とか変なキャラにしないで李牧ポジションにしとけばよかったよな
龐煖が鄴取られた後に最強軍師李牧として登場しとけば李牧も今ほど評価落としてないのに
李牧の前倒し登場が全部悪い
一方で史実に実在した龐煖とは全くかけ離れたキャラクター性になった事については李牧の登場を早める必要はあったのか?とする声は非常に大きくなっています。龐煖を当初のボスとして描きつつ、満を持して李牧登場でも良かったのではないかとする声も非常に多くなっています。特に龐煖はキャラクター性が史実の実在した龐煖と真逆と言っても良い程変更された事でその影響は大きいという声が多いです。
活躍を李牧に譲るにしても龐煖を文官とした上の描き方もあったのではないかとする声も非常に多いのです。キングダムでは三大天であると同時に趙の宰相でもある李牧ですが文官らしさを発揮する場面は多くはない事からも文官としての龐煖がいても良かったのではないか、武力で対峙するのは李牧で良かったのではないかとする声も多いです。
キングダムの龐煖(とそのタイプのキャラクター)、アレはめっちゃ強いけど指揮とかそういうの1ミリもできないわけで、そう考えると下級の兵士の上位互換でしかない……
— ひゆう ☯ かとる (@izanagitendo) September 24, 2020
龐煖の武力一辺倒はキングダムでも異質な存在であり、指揮を取ったりなどはしないのに三大天という趙を担う存在であるというのも現実味がないという声も多くなっています。武官の李牧と文官の龐煖の連携で強い趙という描き方の方がより強大に見えたのではないかとする声も多くなっています。或いは武官として書くにしても李牧の懐刀と言われた方が説得力があったとする声も見られます。
その一方であえて文官的側面を李牧に譲り龐煖が武力一辺倒になったのは同じく将軍、武官の最高位を目指す信の前に立ちはだかる存在として明確な敵を用意する為だったのではないかとする声もあります。そういう描き方という点において王騎・麃公を目の前で討ち取らせた因縁の描き方からの信との最後の一騎打ちは最高に盛り上がる展開だったとする声が多いです。
龐煖まとめ
キングダムの龐煖は実在する人物をベースにしたキャラクターの1人ですが実在の龐煖はどちらかといえば文官に近く、元々は当初は国政にもそこまで積極的に関わる存在ではありませんでした。しかし趙国内の世代交代により大将軍に任命されると対燕向けに活躍、さらには秦相手に合従軍を起こすなどキングダムでは李牧が行った事実の元になるエピソードを作り出すなどした存在でもあります。
キングダムに数多くいる史実に実在したキャラクターの中でも記載がそれなりにある人物の中では最も実在から改変されたキャラクターでもあると言えるのが龐煖です。李牧や信との関係性を作り上げる上で重要な立ち位置を担当する事になったとも言えるキャラクターになっています。まだキングダムを視聴していない人は実在の龐煖の活躍にも注目しながらキングダムを視聴してみてはいかがでしょうか?