【TIGER＆BUNNY】歴代OP・ED曲まとめ！挿入歌や劇場版の楽曲は？

『TIGER＆BUNNY』の作風は、「ヒーローが大都市を救う」という一見ありがちなものに思えますが、ヒーローが企業とスポンサー契約をしていたり、戦いよりも人と人同士の繋がりを重んじたりと、従来のヒーロー系作品とは一線を画しています。『TIGER＆BUNNY』は多くの視聴者から愛され、その世界観の虜となったファンも少なくありません。

また、『TIGER＆BUNNY』が人気作品となった理由の1つには、歴代OP・ED主題歌や挿入歌の良さが挙げられています。さらに、劇場版でも新たな主題歌・挿入歌が制作され、ますます作品の魅力を磨き上げました。この記事では、『TIGER＆BUNNY』の歴代OP・ED主題歌や挿入歌、劇場版で使用された楽曲を紹介します。

アニメ『TIGER＆BUNNY』は略して「タイバニ」「T＆B」と呼ばれており、2011年(4月～9月)の放送以来、今尚多くのファンから愛され続けている作品です。制作会社は『銀魂』や『ガンダム』シリーズでお馴染みのサンライズで、ネット上でも作品全体のクオリティの高さが評価され、「面白い！」という旨の投稿が後を絶ちませんでした。また、2022年からはアニメ『TIGER＆BUNNY 2』(第2期)が放送される予定です。

特殊能力者「NEXT」（ネクスト）が生まれてから45年。能力者は平和を守るヒーローとして活躍するようになり、大都市・シュテルンビルトにて日夜戦いを繰り広げていました。ヒーローはただの慈善活動ではなく、スポンサー各社と契約を結ぶことで、資金を得ることができる、立派な職業です。

ヒーローの1人である「ワイルドタイガー」こと鏑木・T・虎徹は、目立った功績はありませんが、自分なりのヒーロー像を体現しながら活動を続けていました。ある日、虎徹は突然会社に呼び出されます。

会社へ赴くと、上司から相棒と2人で戦うバディ・ヒーローの案を出され、誰とコンビを組むのかも分からないまま戦場へ向かうことになります。ヒーローとしての最盛期を過ぎた虎徹。しかし、相棒となる青年「バーナビー・ブルックスJr.」との出会いで、彼の人生のは大きく変わるのでした…。

『TIGER＆BUNNY』の歴代OP主題歌は、作品の魅力とマッチした楽曲によって構成されています。アニメの「第一印象」にもなり得るOPは、どの作品でも大切な要素であると言えるでしょう。この項目では、『TIGER＆BUNNY』の世界観や作風に調和したOP主題歌2曲を紹介し、担当アーティストについても述べます。

「オリオンをなぞる」は、テレビ版『TIGER＆BUNNY』の記念すべき歴代1作目のOP曲です。OP曲として流れた期間は、2011年4月2日～2011年6月25日までの放送(第13話)までとなります。こちらのOP曲を提供したバンド・UNISON SQUARE GARDENは、『TIGER＆BUNNY』とのタイアップをきっかけに、知名度が鰻登りし、アニメファンからも支持されるようになりました。

また、「オリオンをなぞる」は、『TIGER＆BUNNY』の世界観を理解した上で制作されたOP楽曲であるため、作品とも良くマッチしていると好評です。このOP楽曲があったからこそ、『TIGER＆BUNNY』は様々な層に受け入れられたと言えるかもしれません。

2曲目のOPとして登場した「ミッシングリンク」は、ロックバンドNOVELSによって提供された楽曲で、NOVELSのメジャーデビュー曲としても知られています。OPに使用された期間は、2011年7月2日(第14話)～2011年9月17日(第25話)の放送まででした。

楽曲名にもなっている「ミッシングリンク」とは、“進化する過程で消失した中間期間”という意味で、“中間”の記憶を失ったバーナビーを表していると考察できるかもしれません。

上記では『TIGER＆BUNNY』の歴代OPを紹介したので、次は歴代EDと挿入歌をお届けします。『TIGER＆BUNNY』の歴代OPと同様に、歴代EDも2曲あり、OPに負けず劣らず魅力的な楽曲が提供されています。また、『TIGER＆BUNNY』には挿入歌が2曲存在し、どちらの挿入歌もストーリーを盛り上げる大切な要素だと言えるでしょう。

『TIGER＆BUNNY』の歴代ED楽曲は、藍坊主の「星のすみか」と珠妃(たまき)の「マインドゲーム」という楽曲です。ED楽曲は、OP楽曲とはまた違ったテイストで、ストーリーを盛り上げてくれる存在なので、チェックする価値ありです。

「星のすみか」は『TIGER＆BUNNY』の記念すべき初代ED楽曲です。ED楽曲として流れた期間は、2011年4月2日(第1話)～2011年6月25日(第13話)までとなります。ロックバンドの藍坊主にとって、「星のすみか」は初めてアニメに提供した曲で、『TIGER＆BUNNY』のテーマである「絆」が謳われています。

「マインドゲーム」は『TIGER＆BUNNY』の後期ED楽曲です。ED楽曲として流れた期間は、2011年7月2日(第14話)～同年9月17日(第25話)までとなります。「マインドゲーム」を歌ったアーティストの珠妃は、当時中学生だったにも関わらず、圧倒的な歌唱力の持ち主であったため、多くのタイバニファンを驚かせました。

『TIGER＆BUNNY』はOP・ED楽曲が素晴らしいことはもちろん、アニメ内で流れる挿入歌も高く評価されています。挿入歌を歌っている歌手は、カリーナ・ライル（ブルーローズ）役の声優・寿美菜子さんです。それでは、カリーナ（ブルーローズ）のキャラソンとも言える2曲の詳細をお届けします。

1つ目の挿入歌「GO NEXT」は、アイドルでもありヒーローでもあるブルーローズのキャラクター性を表している楽曲だと言われています。歌詞には、ブルーローズの決め台詞である「私の氷はちょっぴりCOLD」や「あなたの悪事を完全HOLD！」などが用いられており、全体的にポップでアップテンポな印象の楽曲です。

2つ目の挿入歌「My Song」は、ヒーロー「ブルーローズ」としてではなく、等身大の女の子であるカリーナ・ライルとしての本心が描かれた楽曲です。歌手を志すカリーナは、見事歌手デビューしますが、それはヒーロー「ブルーローズ」を演じることで叶えられた夢でした。

大人達が作り上げたブルーローズ像は、カリーナの本当の姿ではありません。「My Song」はカリーナの「本来の自分を見て欲しい」という思いが込められた歌なのだと考察できます。

『TIGER & BUNNY』の劇場版1作目は『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』といい、公開日は2012年9月22日でした。劇場版ではあるものの、内容は主にテレビ版の第1話～第2話のまとめです。そこに新作カットを盛り込んだり、第2話～第3話の間に当たる新たなエピソードも描かれました。

劇場版2作目である『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』は、2014年2月8日公開されました。前作とは異なり、こちらは劇場版オリジナルの完全新作エピソードが主な内容です。テレビ版の最終回後の世界が描かれており、虎徹達のその後を見ることができました。この項目では、劇場版を彩る主題歌と挿入歌を5曲紹介します。

『劇場版 TIGER＆BUNNY -The Beginning-』の主題歌「リニアブルーを聴きながら」は、初代OPを担当したUNISON SQUARE GARDENの楽曲です。 「オリオンをなぞる」とこちらの楽曲は、アニメ作品に詳しいメンバー・田淵智也さんが作詞・作曲を務めています。 また、「リニアブルーを聴きながら」は映画と共に愛される楽曲になるよう、大切な言葉を音に込めながら制作されたと語られています。

『劇場版 TIGER＆BUNNY -The Beginning-』のOP主題歌。テレビ版2代目OP楽曲を手掛け、メジャーデビューを飾ったロックバンド・NOVELSによって提供された楽曲です。
楽曲のテーマは「時間」と言われており、時間制限を伴う能力を持つ主人公・虎徹の姿が投影されていると考えられます。

『劇場版 TIGER＆BUNNY -The Beginning-』の挿入歌として登場した楽曲です。Rihwaはシンガーソングライターで、どこまでも届くクリアな歌声の持ち主だと評価されています。Rihwaの声質は『TIGER&BUNNY』の世界観と相性ぴったりだったことから、タイアップに辿り着きました。監督との打ち合わせを何度か行った結果、楽曲のテーマは「愛」となり、華麗なバラード曲として制作されました。

UNISON SQUARE GARDENとの3度目のタイアップ曲で、『劇場版 TIGER＆BUNNY -The Rising-』の主題歌です。UNISON SQUARE GARDENは最早タイバニに欠かせない存在であると言えるでしょう。歌詞や曲名に「別れ」を連想させる言葉が含まれており、去り行くライバルに対するメッセージソングだと考察されています。 

「ネメシス」は、『劇場版 TIGER＆BUNNY -The Rising-』のOP主題歌として披露されました。楽曲提供をしたNOVELSは、UNISON SQUARE GARDENと同様、『TIGER＆BUNNY』シリーズと深い絆で結ばれていると言えます。OP楽曲として映える疾走感を伴うギター演奏は爽快で、劇中シーンによって制作されたPVも印象的でした。

平田広明さんは、『TIGER＆BUNNY』の主人公・鏑木・T・虎徹を演じています。1963年8月7日生まれ、東京都出身。所属事務所はひらたプロダクションジャパン。代表作・キャラは、『ONE PIECE』のサンジ役、『宇宙兄弟』の南波六太役、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ役(吹き替え)などです。

森田成一さんは『TIGER＆BUNNY』のバーナビー・ブルックスJr.を演じています。1972年10月21日生まれ、東京都墨田区出身。所属事務所は青二プロダクション。代表作・キャラとしては、『BLEACH』の黒崎一護役、『キングダム』の信役、『ONE PIECE』のマルコ役などが挙げられます。

『TIGER＆BUNNY』のブルーローズ/カリーナ・ライル役を演じた寿美菜子さんは、挿入歌「GO NEXT」「My Song」を披露した歌手でもあります。1991年9月17日生まれ、兵庫県神戸市長田区出身。所属事務所はミュージックレイン。代表作・キャラとしては、『ドキドキ!プリキュア』の菱川六花/キュアダイヤモンド役、『響け!ユーフォニアム』の田中あすか役、『けいおん!』の琴吹紬役などが挙げられます。

『TIGER＆BUNNY』を初めて視聴すると、作品の面白さやクオリティの高さで、観て良かったと感じられることでしょう。主人公・虎徹(ワイルドタイガー)が体現するかっこいいヒーロー像やバーナビーとの関係など、性別や年代に囚われず夢中になってしまう魅力があります。シナリオもワンパターンではなく、手が行き届いた構成であると好評です。

『TIGER＆BUNNY』の第2期は、2022年から始まる予定だと言われていますが、なんと既に第1話の台本が作成されたようです。第2期を待ち望む声は多く、劇場版後のキャラクター達が描かれることに期待が寄せられています。『TIGER＆BUNNY』の第1期や劇場版は大好評でしたが、きっと第2期も視聴者の心を揺さぶることでしょう。

『TIGER＆BUNNY』は2011年に放送されたアニメなので、10代だったファンは20代に、20代だったファンは30代に、というように時の流れを感じられる作品でもあるのです。「懐かしい」と感じ、急に視聴したくなるファンも少なくありません。『TIGER＆BUNNY』は現在も様々な世代・層から愛されているのです。

この記事では、『TIGER＆BUNNY』の歴代OP・ED主題歌や挿入歌、劇場版の楽曲などをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか？『TIGER＆BUNNY』は作品自体が面白いことはもちろんですが、使用された楽曲も非常に魅力的で、ファンを虜にしました。作品のクオリティを高め、多くのファンを取り込む活躍をした楽曲達は、『TIGER＆BUNNY』にとって欠かせない存在なのです！