【タイバニ】ネイサン・シーモア（ファイヤーエンブレム）の過去とは？声優や能力も

ネイサン・シーモア（ファイヤーエンブレム）は人気作品『TIGER&BUNNY』(通称タイバニ)で活躍するヒーローのキャラクターです。ネイサン・シーモアの声を担当しているのは、声優の津田健次郎さんです。ネイサン・シーモアのキャラクターについて詳しく触れる前に、まずは『タイバニ』について紹介していきます。

『TIGER&BUNNY(タイバニ)』は2011年に放送された、全25話のアニメ作品です。TV放送終了後、2012年9月に『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』が公開されました。そして2014年に『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』が公開されました。現在も根強い人気が続いていて、第2期シリーズが期待されています。

『TIGER&BUNNY(タイバニ)』は2011年に放送された全25話のアニメ作品です。制作はガンダムシリーズなどを手がける老舗のアニメ会社、サンライズです。『TIGER&BUNNY(タイバニ)』には実際の企業がヒーローのスポンサーになっているという設定があり、この設定は放送前から話題になりました。また『TIGER&BUNNY(タイバニ)』はいわゆる『バディもの』であったことも、幅広い層からの人気を呼びました。

『TIGER&BUNNY(タイバニ)』はコミカライズやキャラクターソングの展開もしている作品です。また2015年には、ハリウッドでの実写映画化の発表がされました。実写映画化について、各キャラクターは誰が演じるのか。また今度はどこの企業がスポンサーになるのかなど、ファンから期待が寄せられています。

舞台は大都市シュテルンビルト。そこには『NEXT』と呼ばれる特殊能力者たちが住んでいます。『NEXT』の中には、その特殊能力で人命救助や犯罪者の取り締まりを行う、ヒーローたちがいます。そしてそのヒーローたちの活躍を生中継する『HERO TV』という番組が、シュテルンビルトでは大人気でした。人気番組『HERO TV』に出演するヒーローたちは、日々、トップヒーローを目指しています。

タイバニの主人公である鏑木・T・虎徹(かぶらぎ・ティー・こてつ)は、『HERO TV』に出演しているヒーローです。長年ヒーローをやってきましたが、TVスポンサーのことを考えずに人助けしてしまう性格のため、人気はありません。そんなある日、虎徹は自分と同じ能力を持つ新人ヒーロー、バーナビー・ブルックスJrと出会います。虎徹は気の合わないバーナビーとコンビを組まされ、ヒーローとして再出発を果たします。

ネイサン・シーモアは、火を操る特殊能力の持ち主です。作中の人気番組『HERO TV』では、ファイヤーエンブレムというヒーロー名で活躍しています。ネイサン・シーモアはエネルギー系企業に所属するヒーローで、そのエネルギー系企業のオーナーでもあります。企業オーナーでもあるネイサン・シーモアは、男女わけへだてなく人と接します。

ネイサン・シーモアの身体は黒人男性ですが、心は女子ともいえるキャラクターです。いわゆる『オネエ言葉』を使います。男性キャラクター相手には、オカマジョークを使って励ますシーンもあります。余談になりますがTV版10話ではネイサンのシャワーシーン、つまり視聴者へのサービスシーンまであります。ネイサン・シーモアはひじょうに面倒見がよく、サービス精神にあふれているキャラクターとして描かれています。

なお普段はオネエ言葉を使うネイサン・シーモアですが、実は冷静でなくなったときは、乱暴で荒々しい、いわゆる『男らしい』口調へと変化します。声優の津田健次郎さんはこの変化をみごとに演じられており、面白いと称されています。このネイサン・シーモアの内面はどのようなものなのか。それはTV版では、明確にされませんでした。ネイサンの内面と過去は、劇場版タイバニ『The Rising』にて、明らかになります。

ネイサン・シーモアの過去は、劇場版タイバニ『The Rising』にて、詳細が語られます。ネイサン・シーモアは身体と心に違いを持つ、性同一性障害のようでした。身体とは違う心の性を持つネイサン・シーモアには、差別を受けて苦しんだ過去が存在していました。ネイサンはそのトラウマを、敵のNEXTによって呼び起こされます。敵のNEXTは悪夢の中にネイサンを閉じ込めて、彼を苦しめます。

過去のネイサン・シーモアは、女性らしいとされるファッションやメイクに身を包み、自分を愛してくれる男性を求めて歩いていました。そして世間の心ない言葉に、ネイサンは日々苦しめられます。過去のトラウマを掘り起こされたネイサンは「自分が自分であってはいけないのか」と、再び思い悩みます。しまいには悪夢の世界で、過去の己自身に殺されそうになります。

悪夢に苦しむネイサン・シーモアを救ったのは、同じヒーローであるドラゴンキッドの言葉です。ドラゴンキッドはボーイッシュな女子ヒーロー。本名はホァン・パオリンです。ドラゴンキッドはネイサンを苦しめる敵に向かって「ファイヤーさんを悪く言うな！」「あんな風に男の人みたいに強くて、女の人みたいに優しくてあったかい人、ファイヤーさんの他にボクは知らない！」と叫びます。

ドラゴンキッドは、ネイサンにとって心強いスポンサーとなります。「あんな風に男の人みたいに強くて、女の人みたいに優しくてあったかい人、ファイヤーさんの他にボクは知らない！」というドラゴンキッドの叫びを聞いたネイサンは、悪夢の中で立ちあがります。ネイサンは己を殺そうとした『影』を抱きしめます。こうしてありのままの自分を受け入れたネイサンは、悪夢から目覚めます。

過去と対峙する悪夢から目覚めたネイサン・シーモアは、ヒーローとしての復活を遂げます。炎を操るヒーローのファイヤーエンブレムとして立ちあがります。女子ヒーローのドラゴンキッド、ブルーローズらと連携を組んで、敵のNEXT能力者のウォン爺を倒します。このときのネイサン・シーモアは、最高にかっこいいと評判です。劇場版の主人公はネイサン・シーモアなのでは？という声もあがるほどです。

さてタイバニのネイサン・シーモア（ファイヤーエンブレム）の声を演じるのは、声優の津田健次郎さんです。津田健次郎さんは声優として活躍するほか、舞台やTVの俳優としても活動されています。津田健次郎さんは大学では演劇学を卒業されていて、映画監督志望だったそうです。その際に演じることにも興味を持たれます。津田健次郎さんは演劇活動ののち、声優としても活躍するようになりました。

そして2019年2月。俳優や声優として活動していた津田健次郎さんは、ついに映画監督デビューもされました。その映画とは、公演の舞台裏を映したドキュメンタリー映画『ドキュメンターテイメント AD-LIVE』です。この映画では、声優の鈴村健一さんが、実写俳優デビューをされています。

• 2013年～『Free!』御子柴清十郎役
• 2016年『ブブキ・ブランキ』的場井周作役
• 2018年『ゴールデンカムイ』尾形百之助役
• 2019年『魔王様、リトライ!』九内伯斗(大野晶)役
• 2019年『炎炎ノ消防隊』ジョーカー役

ネイサン・シーモアにはさまざまな魅力があります。NEXTとしての特殊能力も、彼の魅力のひとつといえます。ネイサンは火を操る能力を持っており、『ファイヤーエンブレム』というヒーロー名で活動しています。TVアニメ版第6話では、炎を操る凶悪事件が発生した際、ネイサン・シーモア（ファイヤーエンブレム）ではないか？と疑われるシーンもあります。

『TIGER&BUNNY』(タイバニ)に登場するヒーローは、全員がスポンサーロゴを背負っています。そのスポンサーはすべて実在の企業です。ネイサン・シーモアが背負っているスポンサーは、FMVとanimateです。劇場版ではFMVにかわってDomino’s Pizzaが、ネイサン・シーモアのスポンサーになりました。

スポンサーに、富士通が展開するパーソナルコンピュータのFMV。そしてアニメグッズの販売を行うanimateがついたことは、ネイサン・シーモアの存在をより引き立てたといえます。

ネイサン・シーモアは他のヒーローたちと一緒に歌うキャラクターソングが、4曲ほどあります。そのうちの3曲はドラゴンキッド、ブルーローズと歌っています。よく『タイバニ女子組』と呼ばれるこの3人は『乙女☆クラブ』というユニットを組みました。『愛 Scream!!!』『恋するヒロイン』「レッツゴー乙女道(ハート)」など、たくさんのキャラクターソングを歌っています。

『愛 Scream!!!』は『Stern Bild Station!』というアルバムに、『恋するヒロイン』は『BEST OF HERO』に収録されています。かわいい女子組の歌声は必聴ともいえます。

3曲目はヒーロー仲間のロックバイソンと歌うものです。曲名は『燃える情熱のカルナバル』といいます。ロックバイソンからファイヤーエンブレムへのリレーシングルに収録されている1曲です。ユニット名は『ROCK’N FIRE』。情熱的に歌うロックバイソンに対して、ファイヤーエンブレムが合いの手を入れていくような1曲となっています。

ネイサン・シーモアの過去のトラウマは劇場版タイバニ『The Rising』で語られました。思い悩んだ過去を受け入れる過程で、ネイサンの名言も生まれました。ドラゴンキッドの名言によって立ちあがったネイサン・シーモアは、己を殺そうとした『影』を抱きしめます。「だってこれがアタシだもんね…」と名言を言います。ネイサンの影は花びらへと変わります。このシーンを映画1番の見どころというファンも多いです。

悪夢から目覚めたネイサンは、敵のNEXT能力者に向かって「男は度胸、女は愛嬌って…」と、名言をいいます。「男は度胸、女は愛嬌」は昔から言われてきた言葉ですが、ここにネイサンならではのアレンジが加わります。陽気で面倒見がいいネイサンらしさがうかがえる、名言となりました。

ではここでは、劇場版にて過去を乗り越えたネイサン・シーモアに関する、感想や評価を紹介していきます。まずはネイサン・シーモアの美しさについてのものです。男女分別なく面倒見の良さを発揮するさまが、とても良いというものです。

こちらはTVシリーズから劇場版タイバニ『The Rising』へと続いた、ネイサンの物語への感想です。TV版では主に陽気なキャラクターとして描かれたネイサン・シーモアは、劇場版にて『影』の部分まで描かれました。このストーリーは多くのファンの心を掴んだといえます。

こちらも劇場版タイバニ『The Rising』への感想です。ネイサン、ドラゴンキッド、ブルーローズの3人組、通称『女子組』がカッコいい！というものです。女子組3人による連携プレーも高評価でした。そしてドラゴンキッドの劇場版でのネイサンへの言葉も、名言とされています。

ネイサン・シーモアは人気アニメ『TIGER&BUNNY』(タイバニ)に登場する、面倒見のいいキャラクターです。スポンサーはFMVとanimateです。TVアニメ版ののちに劇場版が公開されて、そこでネイサンの過去が語られました。過去を乗り越える際に、名言を残しています。男女両方の魅力を持つといえるネイサン・シーモアは、姉御肌とも兄貴肌ともいわれるキャラクターです。

さて『TIGER&BUNNY』は、2018年1月にアニメの新シリーズも企画されているとの発表がありました。次のシリーズではネイサン・シーモアはどのくらい活躍するのか。そしてどのキャラクターにスポットがあたるのか。期待が高まるところです。