【ストライク・ザ・ブラッド】南宮那月の能力・強さは？大人バージョンも紹介

「ストライク・ザ・ブラッド」に登場する南宮那月は、彩海学園・高等部1年B組担任の英語教師であり、「空隙の魔女」の異名を持つ国家攻魔官です。以下では、「ストライク・ザ・ブラッド」の南宮那月のプロフィールをはじめ、その正体や能力・強さ、南宮那月の大人バージョンや、サナの愛称で親しまれる幼児化、南宮那月の担当声優などを紹介します。

三雲岳斗先生の代表作「ストライク・ザ・ブラッド」は、2011年5月～2020年8月にかけて刊行されたライトノベルシリーズで、「ストブラ」や「STB」などの略称で親しまれています。単行本は、1～15巻までの第1部「聖殲編」と、16～22巻までの第2部「終焉編」で構成され、2020年8月刊行の22巻をもって完結しました。

学園アクションファンタジーに分類される「ストライク・ザ・ブラッド」は、主人公・暁古城が吸血鬼という設定である一方、日差しの強い島国を物語の舞台にするなど、従来の吸血鬼作品にとらわれない、自由な作風が特徴です。また、読者が無理なく読み進められるようにと、情報開示のタイミングも緻密に練られ、人気に拍車をかけました。

伝説とされた世界最強の吸血鬼・第四真祖の監視・抹殺するべく、「剣巫」見習いの姫柊雪菜は、政府・獅子王機関の要請で、絃神島の高校に通う暁古城に接触します。そして、第四真祖を引き継いだばかりの暁古城との交流や敵との戦いを通じて、第四真祖の存在意義や、失われた過去、それらの聖殲が明らかとされていきます。

ストライク・ザ・ブラッドの南宮那月は、彩海学園高等部の英語教師で、主人公・暁古城と藍羽浅葱の所属する1年B組の担任教師でもあります。年齢は自称26歳とされていますが、小柄でかわいい顔立ちとフリルの多い服装から、年齢より幼く見える傾向にあり、生徒たちからは「那月ちゃん」の愛称で慕われています。

一方、南宮那月は、生徒から「ちゃん」付けで呼ばれることを嫌い、その都度注意を促すなど厳しい一面を見せながらも、生徒のことを誰よりも大事に思っています。また、相手が権力者だろうと屈することなく、冷静に対処する芯の強さも秘めています。私生活では、絃神島の高級マンションで、身元を引き受けたアスタルテと同居しています。

実年齢より幼く見える容姿や、フリルをあしらった服装から、担当クラスの生徒たちからは「那月ちゃん」の愛称で呼ばれている那月ですが、その外見からは予想できない能力や強さを秘めています。以下では、主人公・暁古城を上回る強さを見せつけた、「ストライク・ザ・ブラッド」の南宮那月の正体や能力、知られざる強さを紹介します。

暁古城たちの英語教師として働く南宮那月には、国家攻魔官というもう1つの顔を持っており、異空間制御魔術に秀でた優秀な魔術師でもあります。南宮那月は、東洋の至宝と称された風水術師・千賀毅人から魔術を教わっていた過去があり、南宮が魔女になるきっかけをもたらしました。そして、本編の15年前に起こした欧州の魔族虐殺事件を機に、南宮那月は「空隙（くうげき）の魔女」と呼ばれ、恐れられています。

凶悪な魔導犯罪者を封じる監獄結界の管理者でもある南宮那月は、戒めの鎖（レージング）で相手を拘束・無力化させたり、守護者「輪環王（ラインゴルト）」を召喚させて共に戦う能力を駆使して、戦闘に挑みます。また、那月が管理する監獄結界は、那月の夢の世界、つまり異空間に存在する監獄であり、戒めの鎖で拘束された相手は、その場で監獄結界に送られ、内側から脱出することが出来ないとされています。

一方、監獄結界は、外部からの魔術攻撃によって、空間の境界を破ることで侵入することが可能ですが、捕らえられた囚人は、本体の南宮那月を倒さなければ、脱獄することが出来ません。また、監獄結界は、絃神島の極秘施設であり、本体の南宮那月は10年前から眠りについているため、古城たちの目の前に映る那月は、本体が生み出した質量を持った幻でした。

そのため、幻の方がどんなに強い攻撃を受けても、本体の南宮那月にダメージが及ばない限り、行動し続けることが可能です。そして、本体の代わりである幻の南宮那月は、暁古城を相手に単独で相手にできるほどの強さを秘めており、幻と言えど侮れません。

以下では、「ストライク・ザ・ブラッド」で見せた南宮那月の大人バージョンや、サナの愛称で親しまれる幼児化について紹介します。

普段は、少女らしいかわいい外見の南宮那月ですが、「ストライク・ザ・ブラッドⅡ」の5話の監獄結界のシーンにて、大人バージョンを披露しました。暁古城からも「女教師っぽく」と称されるように、全体的に身長が伸び、胸もふくよかになった姿からは、年齢相応の色気を感じさせます。

大人の色気を醸した大人バージョンが話題を呼んだ南宮那月は、その反対バージョン・幼児化した姿も披露しています。那月が幼児化した原因は、阿夜によって固有堆積時間を奪われたことによる影響です。幼児化すると、記憶や魔力を喪失してしまい、幼児化して初めて会った浅葱のことを刷り込みにより「ママ」と認識しています。

また、那月には、記憶が失われた場合に備えて別の人格が目覚めるバックアップ・システムが組み込まれており、語尾に「きゅん」をつけるなど、普段時と比べてかるい性格となっています。一方、那月の幼児化した姿の名前・サナは、浅葱が便宜上で付けた仮の名で、顔が南宮那月に似ていることから命名されました。

「ストライク・ザ・ブラッド」は、2013年10月～3月にかけてアニメ放送が行われ、その後もOVA作品による展開が実施されています。以下では、「ストライク・ザ・ブラッド」の南宮那月の担当声優を紹介します。

南宮那月の担当声優・金元寿子（旧芸名：相川寿理）さんは、1987年生まれ、岡山県出身の声優・歌手で、2009年に一般応募で参加した「たのだん」の公開オーディションでシャーリィ役に選ばれました。そして、2010年にアニメ「ソ・ラ・ノ・オ・ト」の空深彼方役で本格的な声優デビューを果たし、2011年には第5回声優アワード・新人女優賞を受賞しました。

声優・金元寿子さんの主な出演作品は、人気シリーズ「スマイルプリキュア!」のキュアピース役、「美少女戦士セーラームーンCrystal」の水野亜美/セーラーマーキュリー役が広く知られています。また、「食戟のソーマシリーズ」の薙切えりな役、「りゅうのおしごと!」の空銀子役、「炎炎ノ消防隊」のアサコ・アーグ役など、アニメやゲーム作品を中心に出演しています。

以下では、幼い外見やキャラ設定がかわいいと人気を呼んだ、「ストライク・ザ・ブラッド」の南宮那月に関する感想や評価を紹介します。

26歳には見えないかわいい外見と、ずば抜けた強さと能力を誇る南宮那月は、ストライク・ザ・ブラッドには欠かせないキャラクターの1人です。作中では、フリルをあしらった服装と尊大な性格が特徴である一方、アスタルテの身元を引き受けるなど、どこか憎めないキャラ設定が観る者を惹きつけてやみません。

学園モノの教師と言えば、色気のある大人っぽいキャラクターが多い一方で、南宮那月のように実年齢より幼く見える教師キャラは珍しく、年齢と外見のギャップでファンを虜にしています。他作品にはないギャップは、「ストライク・ザ・ブラッド」のかわいいキャラクターとして注目を集め、アニメファンから高い人気を誇っています。

「ストライク・ザ・ブラッド」のライトノベル版は、2020年8月を持ってシリーズが完結し、原作者・三雲岳斗先生の活躍をねぎらう声が、SNS上に投稿されています。また、ラノベ版ファンからは、シリーズ続編や、主要キャラのその後を描いたスピンオフ作品の発表を望む声も見られ、「ストライク・ザ・ブラッド」の人気は衰えを知りません。

「ストライク・ザ・ブラッド」の南宮那月のプロフィールをはじめ、その正体や能力・強さ、大人バージョンや「サナ」と呼ばれる幼児化、南宮那月の担当声優などを紹介しました。「ストライク・ザ・ブラッド」では、主人公・暁古城の担当教師として登場した南宮那月でしたが、実年齢より幼く見える外見や、その以外な正体や強さなど、ギャップの大きさが魅力の人気キャラクターです。