2020年09月15日公開
2020年09月15日更新
キングダムのアニメがひどいと評価される理由は?原作漫画と内容・描写を比較
大人気『キングダム』は待望のアニメ化をしましたが、放送されると「作画がひどい」といった声など低い評価が並ぶようになりましたが、皆さんは『キングダム』のアニメ化はご覧になりましたか?今回は、酷評されているアニメ『キングダム』の悪い評価の理由や原作漫画との内容を比較していき、「ひどい」と言われている理由について迫っていきます。原作漫画を読んでいない方もぜひ参考にしてみてください。
目次
キングダムとは?
キングダムの概要
今回のまとめでは、大人気漫画『キングダム』のアニメ版が「ひどい」と酷評される理由や原作漫画との比較をまとめていきます。原作漫画『キングダム』は評価も高く人気のある作品ですが、アニメ版は評価が厳しくひどい状況となっています。その評価の理由を探りながら比較していく前に、『キングダム』の作品概要やあらすじについて見ていきましょう。
『キングダム』は、2006年より『週刊ヤングジャンプ』にて連載がされている原泰久さんが描く中国の戦国時代を描いた時代劇漫画として広く知られています。2020年9月現在も連載中となっており、コミックは58巻まで刊行されています。『キングダム』は「第17回手塚治虫文化賞」を受賞するなど高く評価され、2012年よりテレビアニメ化がされています。テレビアニメ『キングダム』はアニメ3期がNHKで放送中となっています。
キングダムのあらすじ
時は紀元前3世紀、舞台は春秋戦国時代末期の古代中国。国内の戦乱が繰り広げられている最中、主人公の信は「秦」という中国の大国で戦争孤児として日々生きていました。彼は最下層の身分でしたが、いつか天下を治める大将軍になることを夢見て漂と共に日々奮闘していたのです。ある日、信は秦国の第31代目の大王である政と出会いました。この出会いによって信の人生は大きく変わっていくことになります。
キングダムのアニメがひどいと評価される理由
理由①作画崩壊
それでは早速、アニメ『キングダム』が「ひどい」と評価されている理由について1つずつ見ていきましょう。まず、「ひどい」と言われる1つ目の理由は、作画が関係していました。アニメ『キングダム』は、原作漫画が大人気となっていることから多くの読者が期待をしていました。ですが、アニメが放送されるやいなや「作画がひどい」、「作画が崩壊している」といった声が多く聞こえてきたのです。
実際にテレビアニメをご覧になった方はお分かり頂けたのではないでしょうか?主に作画が崩壊されていることが窺えるのがテレビアニメ第2期です。アニメ第1期も作画に関して言われることはありましたが、特に「ひどい」と言われているのは第2期でした。アニメ第2期の作画はキャラクターの顔が主におかしいと言われており、目や鼻などのパーツが「ひどい」と悪い評価が目立つようになりました。
キャラデザと比較すると大分違った顔の作画に、「漫画と違う」、「鼻がでかすぎる」といった評価がされています。作画がひどいといった理由や気になる方の中には、「ストーリーに集中できない」といった声もあげていました。また、顔の作画のほかにも要所要所で違和感を覚える作画で描かれていることに原作ファンの中には「作画がひどいしがっかりした」と感想をこぼしている方が多いです。
理由②CGアニメの違和感
続いて「ひどい」と言われている理由は、CGアニメである点についてでした。アニメ『キングダム』の第1期は、3DCGアニメとして製作されました。アニメファンは、所謂手書きの二次元絵のアニメに見慣れているため、3DCGアニメは違和感を覚えます。また、ピクサーなどの海外アニメは受け入れられる一方で、国産アニメに対しては手書きにしか出せない表現にこだわりを持つ方も多くいらっしゃいます。
そのことから、楽しみにしていた『キングダム』のアニメが見慣れない3DCGでの製作だったことや、『キングダム』はストーリー的にも手書きの二次元絵のアニメが適していることから『キングダム』のアニメ1期は不評となってしまったと考えられます。また、漫画を読み込んでいた方は3DCGの”ぬるぬる”とした動きに違和感と不快感を抱いた方も多くいたことが感想などから見受けられます。
視聴者からの「ひどい」といった様々な評価を受けてか、アニメ2期からは通常通りの手書きの二次元絵の作画となりました。1期で視聴を放棄した方も2期からは見ているという方もいらっしゃいます。ですが、作画が通常通りに戻り「作画が綺麗になった」と言われる一方、アニメをファンの中には「作画崩壊している」という声や「作画がひどい」といった声も上がるようになったのです。
理由③NHKが放送している
続いての理由は、アニメ『キングダム』の放送局が1期と2期はNHK BS、3期がNHKである点です。誤解を生まないように申しておきますが、決してNHKが悪いといった意味合いではありません。NHKは教育テレビの一端もあるため、放送倫理上他のキー局よりも多少規制がかかってしまいます。そうしたことから、原作と比較すると残酷で凄惨なシーンのカットが多く見られたのです。
『キングダム』は中国の戦国時代を舞台に繰り広げられるストーリー上、戦闘での残酷でグロいシーンが多く描かれています。ですが、テレビアニメではそうした戦闘での残酷でグロいシーンがほぼカットされているのです。放送倫理上、こうした描写のカットは仕方がないと言えますが、「あまりにもカットされていてひどい」といった声も上がっています。
理由④アニメに対して期待が高かった
そして、理由として多くあげられているのが「アニメ化を期待しすぎた」という点です。『キングダム』は、漫画連載当時から中国の戦国時代のファンの他、通常の漫画ファンからも深い関心と支持を集めていました。ストーリーが進むたびに展開にファンを獲得していき、某バラエティー番組では『キングダム』を好きな芸能人を集めた座談会も披露されるなど人気を見せていました。
そのため、テレビアニメ化が決まった際も原作ファンを中心に期待と関心を集めました。ですが、実際にアニメが放送されると見慣れない3DCGといった製作などから「期待外れ」といった声が多く上がったのです。2期は1期よりも高めの評価がされていますが、2期の作画もひどいと言われるなどしたのです。こういった観点から、アニメ『キングダム』の評価が低いのは原作ファンの方の期待が大きすぎたとも言えます。
キングダムのアニメと原作漫画と内容・描写を比較
比較①戦闘シーンの描写
続いては、『キングダム』の原作漫画と「作画がひどい」と言われているテレビアニメの内容や描写を比較していきます。まず、1つ目の比較シーンは、戦闘シーンに関してです。『キングダム』は戦国時代を舞台にしていることから、戦闘シーンが見所の1つとなっており、原作漫画には首が飛ぶシーンや血しぶきを飛ぶシーンなど残酷な描写が多く描かれています。
一方、テレビアニメの『キングダム』では、そういったシーンがほぼカットされているかぼかしてある描写となっています。戦いのシーンはほぼ残酷なシーンが多い『キングダム』ですが、そんな描写多い戦闘シーンが大幅に削られています。グロいシーンが苦手な方などは原作漫画は苦手意識を覚える方もいらっしゃるので、そういった方にはアニメは見やすくなっているのでぜひご覧になってみてください。
比較②内容がカットされている?
続いての比較は内容に関してです。『キングダム』は現在3期まで放送されていますが、1期は全38話、2期は全39話でした。また、コミックでいうと『キングダム』23巻の最後の方のシーンまでが2期で描かれました。決まりはありませんが、通常、テレビアニメの1クールはだいたい13話とされています。一方該当する原作は、例外もありますが、大体原作漫画は3巻から5巻くらいで1クールとされているのです。
『キングダム』23巻までをアニメ2期で描くには、急ぎ足で描かなければ23巻には辿り着けないのです。また、原作漫画『キングダム』では戦闘シーンも細かく描かれているので、1話丸々戦闘シーンとなってもおかしくありません。また、『キングダム』原作ファンの方は、実際にカットされているシーンも指摘していました。一方、『キングダム』の原作にはない描写が追加されるなどアニメオリジナルの構成となっている点もあります。
キングダムのアニメ制作会社
アニメ制作会社①1期と2期
では、「作画がひどい」「3DCGがひどい」といった評価がされているアニメ『キングダム』の1期と2期の制作会社は一体どこなのでしょうか?制作会社は1期2期共にぴえろが手掛けています。ぴえろと言えばテレビアニメ『学校の怪談』や『NARUTO -ナルト-』、『東京喰種トーキョーグール』なども手掛けており、なかなか評価の高い作品ばかりを排出しています。
出典: https://abema.tv
『キングダム』1期の監督は神谷純さんが務め、シリーズ構成は荒川稔久さんが務めています。これまでにあまりなかった3DCGでの製作ということで、かなり戸惑うこともあったことがアニメ『キングダム』の1期からから窺えます。『キングダム』2期の監督は岩永彰さん、シリーズ構成は1期から続投の荒川稔久さんが務めています。『キングダム』2期は、1期とは違った作風で混乱している様子が窺えました。
アニメ制作会社②3期
一方、『キングダム』1期と2期と違い評価が高めだった3期の制作は会社はぴえろに加えてスタジオ サインポストが担当しました。スタジオ サインポストは、2008年にぴえろのグループ会社となり、テレビアニメ『不機嫌なモノノケ庵』や『とある科学の一方通行』などの制作協力として参加しています。
監督にはアニメ『極黒のブリュンヒルデ』や『生徒会の一存 Lv.2』などで監督を務めた今泉賢一さんが、シリーズ構成にはアニメ『バッカーノ!』や『デュラララ!!』、『ゴールデンカムイ』などでも務めた高木登さんが手掛けました。『キングダム』3期は、これまでの低評価や反省を活かし、監督やシリーズ構成などスタッフも一新しての制作となり、作画からもこれまでと違った作風であることが窺えるでしょう。
キングダムのアニメ声優キャスト
信役/森田成一
では、アニメ『キングダム』でキャラクターの声優を務めたキャストについて見ていきましょう。まず1人目は、主人公の信を演じた森田成一さんです。森田成一さんは声優のほか俳優やナレーターとしても活動しています。1972年10月21日生まれの東京都出身、事務所は青二プロダクションに所属しています。もともとは俳優としてデビューをしましたがその後声優としてデビューをし、「第1回声優アワード」では新人賞を受賞しました。
そんな森田成一さんのこれまでの主な出演作は以下です。
- BLEACH(黒崎一護)
- MAJOR シリーズ(佐藤寿也)
- 金色のコルダ シリーズ(火原和樹)
- BACCANO! -バッカーノ!-(若い車掌 / クレア・スタンフィールド)
- 戦国BASARA(前田慶次)
- TIGER & BUNNY(バーナビー・ブルックスJr.)
- K RETURN OF KINGS(御芍神紫)
- ワールドトリガー(三輪秀次)
- Rewrite(天王寺瑚太朗)
嬴政役/福山潤
続いて、後の秦の始皇帝となる嬴政(えいせい)の声優を担当したのは、声優の福山潤さんです。福山潤さんは1978年11月26日生まれの大阪府出身、声優のほか歌手やナレーターとしても活動しており、自身が代表を務めるBLACK SHIPに所属しています。福山さんは、1997年に『月刊Asuka』のラジオCMナレーションで声優デビューをしました。初代「声優アワード」の主演男優賞を受賞し、その他様々な賞を受賞する実力派です。
そんな福山潤さんのこれまでの主な出演作は以下です。
- ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom(早乙女正美)
- 金色のコルダ シリーズ(志水桂一、如月響也)
- コードギアス 反逆のルルーシュ(ルルーシュ)
- xxxHOLiC(四月一日君尋)
- おおきく振りかぶって(泉孝介)
- 黒執事(グレル・サトクリフ)
- マクロスF(ルカ・アンジェローニ)
- 中二病でも恋がしたい!(富樫勇太)
- 青の祓魔師(奥村雪男)
河了貂役/釘宮理恵
続いて、梟鳴(きゅうめい)族の末裔でいつも鳥頭を模した蓑を見に纏っている河了貂(かりょうてん)の声優を務めたのは、釘宮理恵さんです。釘宮理恵さんは1979年5月30日生まれの熊本県出身、声優のほか歌手としても活動しており、事務所はアイムエンタープライズに所属しています。1998年に声優デビュー後、「第2回声優アワード」ではサブキャラクター女優賞を受賞し以降は様々な作品に参加する人気声優です。
そんな釘宮理恵さんのこれまでの主な出演作を紹介します。
- 鋼の錬金術師(アルフォンス・エルリック)
- 学園アリス(今井蛍)
- マリア様がみてるシリーズ(松平瞳子)
- 灼眼のシャナ(シャナ)
- 銀魂(神楽)
- ハヤテのごとく!(三千院ナギ)
- とらドラ!(逢坂大河)
- うみねこのなく頃に(紗音)
- THE IDOLM@STER(水瀬伊織)などがあります。
呂不韋役/玄田哲章
続いて、秦国の右丞相である呂不韋(りょふい)の声優を務めたのは玄田哲章さんです。玄田哲章さんは1948年5月20日生まれの岡山県出身、声優のほか舞台俳優やナレーターとしても活動しており、事務所は81プロデュースに所属しています。1970年代より俳優としてデビューし、その後声優として活動を始めました。洋画の吹き替えを主に担っており、アーノルド・シュワルツェネッガーからは専属として認められています。
そんな玄田哲章さんのこれまでの主なアニメ出演作を紹介します。
- クッキングパパ(荒岩一味)
- クレヨンしんちゃん(アクション仮面 / 郷剛太郎)
- 地球少女アルジュナ(鬼塚)
- NARUTO -ナルト-(九尾の狐)
- トランスフォーマー ギャラクシーフォース(創造神プライマス)
- テイルズ オブ ジ アビス(黒獅子ラルゴ)
- スマイルプリキュア!(ピエーロ)
- 幼女戦記(ルーデルドルフ)
- ジモトがジャパン(菊池益荒男)などがあります。
昌平君役/諏訪部順一
続いて秦国の軍総司令官と右丞相を担う昌平君(しょうへいくん)の声優を務めたのは、諏訪部順一さんです。諏訪部順一さんは1972年3月29日生まれの東京都出身、声優のほかナレーターとしても活動しており、所属事務所は東京俳優生活協同組合です。当初はナレーター業を中心に活動していましたが、後にテレビアニメの声優としても活動の幅を広げてきました。「第6回声優アワード」など様々な賞を受賞しています。
そんな諏訪部順一さんのこれまでの主な出演作を紹介します。
- GTO(藤吉コージ)
- テニスの王子様(跡部景吾)
- 魔法遣いに大切なこと(小山田雅美)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(スティング・オークレー、)
- Fate/stay night(アーチャー)
- BLEACH(グリムジョー・ジャガージャック)
- うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ(神宮寺レン)
- 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風(レオーネ・アバッキオ)などがあります。
昌文君役/仲野裕
続いて、秦王派の政傘下筆頭家臣として登場してくる昌文君(しょうぶんくん)の声優を務めたのは、仲野裕さんです。仲野裕さんは1951年1月10日生まれの神奈川県出身、声優のほか俳優としても活動しており、所属事務所は懸樋プロダクションです。舞台俳優を中心に活動している一方、数多くの海外ドラマや映画の吹き替え声優として活躍してきました。
そんな仲野裕さんのこれまでの主な出演作を紹介します。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(イシカワ)
- サムライチャンプルー(善次郎)
- 交響詩篇エウレカセブン(ユカタン)
- NARUTO -ナルト-(海鮮アガリ)
- とある魔術の禁書目録(カエル医者)
- ジョジョの奇妙な冒険(ロギンズ)
- つくもがみ貸します(月夜見)
- PSYCHO-PASS サイコパス 3(二瓶三郎)
- バビロン(福澤俊夫)などがあります。
キングダムのアニメに関する感想や評価
感想や評価①キングダムのアニメ
キングダムのアニメ作画ポンコツ過ぎだろ
— NullRenaly (@frogs_gekogeko) June 22, 2020
続いては、テレビアニメ『キングダム』に関する評価や感想について見ていきましょう。まず1つ目は、「アニメがポンコツすぎる」といった辛口の感想と評価でした。漫画と比較すると作画や動きなどがひどいといった感想のほか「ポンコツ」といった辛口評価もあり、違和感を覚える人がいたことが窺えます。
感想や評価②ストーリーは面白い
キングダムのアニメ
— ベル (@uqh_bb) May 6, 2020
作画、人の動きに違和感あるけど
ストーリーとしては面白いから見返してる
続いては、違和感や作画に言及しながらもストーリーは面白いといった感想です。原作ファンの方の中にはアニメに違和感を覚え視聴を断念した方もいらっしゃいますが、一方でストーリー重視で視聴している方もいらっしゃいました。
感想や評価③キングダムの3期
キングダムのアニメシーズン3作画のクオリティ上がりすぎでは?🤔
— ク口くま (@kurokuma_ws) May 3, 2020
続いては、『キングダム』の3期の作画がクオリティ高いといった評価です。『キングダム』の1期と2期が「ひどい」と言われている一方、比較してみると『キングダム』3期はかなりクオリティが上がっており、違和感がありません。『キングダム』の1期や2期で視聴断念した方はぜひ『キングダム』3期をご覧になってみてください。
キングダムのアニメがひどいといわれる理由まとめ
以上、アニメ『キングダム』の作画がひどいと言われる理由を原作と比較しながらまとめてきました。『キングダム』の1期と2期の評価は低いですが、現在放送されている『キングダム』の3期はなかなか評価も高いので、ぜひこの機会にテレビアニメもご覧になってみてください。サイト内には、『キングダム』に関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。