【キングダム】羌瘣と信の今後を考察!結婚する?信との子供を産むのが目標?

キングダムの今後の展開予想の中でも特に気になるとされているのが信と羌瘣(きょうかい)の結婚です。特に羌瘣(きょうかい)がキングダム作中でも言及している事もあって様々な考察が行われる結果になっています。今回はキングダムの信と羌瘣の今後についてキングダム作中での羌瘣の結婚、子供に関しての言及、さらには信の他の結婚相手候補として名前が上がっている河了貂などを含む他のキャラクターについてもまとめて紹介していきます。

【キングダム】羌瘣と信の今後を考察!結婚する?信との子供を産むのが目標?のイメージ

目次

  1. 羌瘣と信とは?
  2. 羌瘣と信の今後を考察!結婚する?目標は?
  3. 信と結婚するのは羌瘣ではなく河了貂?楊端和?
  4. 羌瘣の心境の変化と活躍
  5. 羌瘣の強さ
  6. 羌瘣の史実や設定
  7. 羌瘣と信に関する感想や評価
  8. 羌瘣と信まとめ

羌瘣と信とは?

キングダムの中でも初陣の頃から共に戦場を駆けている仲間として活躍しているのが信と羌瘣(きょうかい)です。一方で気になるとされているのが羌瘣(きょうかい)を筆頭とした信の結婚事情です。今回は信と羌瘣の関係性を紹介しつつ、羌瘣の作中での活躍、及び心情の変化などもまとめて紹介していきます。

キングダムの作品情報

キングダムの概要

キングダムは2006年より週刊ヤングジャンプにて連載されている古代中国の春秋戦国時代を舞台とした歴史戦記漫画です。後の始皇帝である贏政が始皇帝になる過程を史実をベースにしながらも割り切ったオリジナル要素などを上手く織り交ぜたキャラクター性の高さ、描き込まれた戦闘描写などが高い人気を誇る作品で、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど高い評価を誇る作品でもあります。

高い評価から連載初期からメディアミックス展開も盛んに行われ2008年集英社が運営する「VOMIC」によるラジオドラマが全8回に渡って放送されたのを皮切りに2011年から通算3度に渡ってアニメ化が行われている他、2019年には実写映画も公開、また題材を活かしたゲームなども展開されるなど幅広いメディアでその世界が描かれる作品となっています。

キングダムのあらすじ

戦争孤児で下僕の立場にあった信と漂の2人。2人は現状を良しとはせず、天下の大将軍を夢見る少年でした。ある時、昌文君に見いだされ士官した漂が信の前に瀕死の重傷を負って戻ってきます。そこで信は王弟の反乱により追われる身であった漂と瓜二つの秦国国王贏政に出会い、彼を助ける事になります。贏政を助け王弟による反乱も鎮圧した事で平民となった信は初陣を迎えますがそこで出会う事になるのが今回紹介する羌瘣です。

羌瘣(きょうかい)のプロフィール

羌瘣は信の初陣の際、同じ伍を組む事になったキャラクターで、伝説の刺客の一族と言われる「蚩尤」の後継者として特別な訓練を受けていた少女です。蚩尤を決める戦いにて慕っていた姉を誅殺された事から復讐の道を選び復讐の途中で信達と出会う事になります。緑穂(りょくすい)と呼ぶ剣を使った戦闘力の高さに加え、高い戦術眼も持ち合わせています。

後に飛信隊が結成されると副長として隊を支え、参謀として作戦立案なども行う事になります。一時的に復讐を優先して隊を離れるも復讐を果たした後に飛信隊を自身の居場所として復帰、自身も部下を持ってからも飛信隊を離れる事なく知略と自身の武力で飛信隊を支えるなくてはならない存在となります。当初は性別不明なキャラクターでしたが、復讐に立つ際に明確に少女である事が明らかにされました。

信のプロフィール

そんな羌瘣が慕う存在である信はキングダムの主人公で下僕の立場から相手の実力に比例して実力を高めていく天才であり自身の武力と強い志によって立身出世を果たしていくキャラクターです。元々は猪突猛進型でしたが、様々な戦いと経験、周囲からの助言も受けて「本能型の将軍」として覚醒し百人将から少しずつですが着実に立身出世を果たし将軍にまで上り詰めたキャラクターになっています。

キングダム作中ではその志の高さから王騎や麃公など秦国内でも大物に興味を持たれる一方で部下からもその思いの強さと立身出世を体現する象徴として強く慕われています。その存在感は信の存在なくして飛信隊は成り立たないとされる程であり、強いカリスマ性を持ったキャラクターです。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

羌瘣と信の今後を考察!結婚する?目標は?

結婚の可能性①羌瘣の目標は信の子供を産むこと

キングダム作中、羌瘣(きょうかい)が信の結婚相手の筆頭として名前が上がるきっかけになったのが羌瘣による「信の子供を産む」宣言です。羌瘣は一時飛信隊を離れ復讐を果たした後、飛信隊に復帰しますが、そこで復讐に変わる新たな2つの目標を掲げます。1つ目は大将軍になる事でこれは河了貂からも信よりも現実味があるとされています。そしてもう1つの目標が信の子供を産むという事でした。

プロポーズとも言える羌瘣(きょうかい)の宣言ですが、実は羌瘣はどうやったら子供が出来るのかも知らないで宣言していました。宣言後、河了貂から子供を作る方法について詳細に聞かされた結果、一時的とはいえ信を避けるようになってしまう程でした。しかしこれも信を意識していればこそであるともいえ、宣言と合わせて結婚の可能性を大きく高めたのではないかとされています。

余談ですがその前から羌瘣(きょうかい)には信を意識しているかのような場面が描かれており、秦趙同盟の宴の席で舞妓に鼻の下を伸ばす信を蹴ったり、河了貂と2人きりになろうとした信に疎外感を覚えるような描写も描かれています。また朱海平原にて信が倒れて蘇生した際には、精神世界にて羌象と再会し始めて出会った時から信の事が気になっていた事を明かしています。

結婚の可能性②恋人つなぎをする場面

さらには朱海平原にて命を救われた信が羌瘣(きょうかい)の天幕を訪ねた際、恋人つなぎをする場面も描かれています。羌瘣はこの時「蚩尤の技で命の力を相手に与えるまじないのようなもの」と発言しており、意識して行ったわけではないような事を示唆しており、逆に信の方が羌瘣の事を意識しているかのような描写が見られます。

そもそもそのような技が本当にあったのかは定かではありませんし、技を使うのに恋人つなぎである必要があったのかも不明です。羌瘣の性格から考えても信が逃げ出さないようにそのような言い方をした可能性もあります。

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信と結婚するのは羌瘣ではなく河了貂?楊端和?

信と結婚するのは河了貂?

信の結婚相手として羌瘣(きょうかい)の対立候補の筆頭にいるのが河了貂です。出会いでいえば河了貂の方が早く、料理も上手いなど大飯食らいである信の胃袋をがっつり掴んでしまう可能性もあるのです。

河了貂と信のキス

河了貂が羌瘣(きょうかい)より進んでいる点と言えるのが既に信とキスをしている事です。キス自体は麃公に背中を叩かれた信が倒れ込む形で河了貂を押し倒す形でキスをしたといういわば事故のようなものであり、意識的に行ったものではありませんが、その後に信と会話をする際に河了貂が意識してしまっている場面なども描かれています。

元々河了貂は同じ女性でありながら戦場で活躍する羌瘣(きょうかい)の存在から軍師を目指したという過去もあります。キングダム作中ではどちらかといえば飛信隊として活躍する信が遠くへ行ってしまうような感覚を覚えた為とされていますがそこに信への恋愛感情があっても不思議ではありません。

河了貂は妹のような存在?

一方で信の方はどちらかといえば河了貂の事を既に身内、妹のように思っているという点が河了貂が羌瘣(きょうかい)よりも結婚相手の候補として劣っているとされている点です。既に家族という認識を持っているからこそ恋人のようにはならないのではないかと考察されています。軍師となった河了貂が魏軍に捕縛されてしまった際もあくまでも身内として助けたいという旨の発言を部下達にしていました。

生まれや育ちは違うとはいえ子供の頃から同じ家に住んでいた事、そもそも信は軍師としてやってきた河了貂が明かすまで河了貂が女の子と知らなかった事なども含めて恋愛対象にはなりにくいのではないかとも考察されています。

オリジナルキャラだからこそ河了貂は扱いやすい?

また少しメタい考察ではありますが、史実にも名前が登場したキャラクターである羌瘣(きょうかい)に対し河了貂はキングダムオリジナルのキャラクターです。元々キングダムの時代である春秋戦国時代に関しては戦争の記録はともかく結婚事情などは情報が少ない事もあり、結婚させるならオリジナルキャラクターである河了貂の方が波風が立つ事がないのではないかとも考察されています。

信の結婚相手のその他の候補

信はキングダムの主人公という事も相まって羌瘣(きょうかい)や河了貂以外にも結婚相手の候補が考察されています。

楊端和

河了貂と同じくキングダム初期、羌瘣(きょうかい)よりも早く信と出会っているのが楊端和です。山民族の王である楊端和はキングダム作中でもかなり容姿端麗に描かれており、同時に高い武力と知力を持ち合わせたキャラクターとして描かれています。同時に秦の同盟相手としての立場も持っており秦の将軍として活躍する場面も多いです。

信にとって戦友的な立場でもあり、同時に自身が目指す大将軍に自身よりも近い立場にある存在とも言えます。いわばライバルのような関係性でしょうか?2020年9月現在までに双方に恋愛感情があるような描写はありませんが信も将軍になった事から近い立場になっているので今後盛り上がっていく可能性も十分にありえます。

また政略結婚的な可能性も否定できません。キングダム作中では秦の為に秦の将軍として戦う事も多い楊端和ですが、本質的には山民族の王です。そんな楊端和をより秦に結びつける要素として秦の将軍と結婚という話が持ち上がっても不思議ではないのです。そんな時の相手として交流の深い信が選ばれるような可能性も0ではないのではないかと考察されています。

陽ちゃん

政略結婚的な意味合いでいえば宮女である陽ちゃんも信の結婚相手の候補として名前が上がっています。キングダム作中でも珍しい明るい雰囲気を持った陽ちゃんは仲の良い向を助ける場面なども多く描かれています。一応既に信とも顔を合わせているキャラクターでもあります。そして宮女の中でも名家の出身である事も明らかになっています。

キングダムに登場する将軍の多くは名家の出身です。本人の資質はもちろんですが名家出身の方が立場を得やすいというのも紛れもない事実といえます。信にはそういう後ろ盾とも言える権力は一切ありません。陽ちゃんは嫪毐の乱の際には毐国軍が後宮に攻め寄せた際に信と飛信隊に救われたりと信と浅からぬ関係ももっています。

今後将軍になった信の立場を危ぶんだ贏政が信頼のおける相手として陽ちゃんを紹介する、或いは助けられた事で信の事が気になった陽ちゃんが後宮を出て信と結婚して後ろ盾になるといった展開があっても不思議ではありません。

敵将

またキングダムの作風を考えた時に可能性の1つとして考えられているのが初登場時には敵将だったキャラクターとの結婚です。キングダムの舞台になっている春秋戦国時代は秦を収める贏政、後の始皇帝が中華を統一をするまでを描く物語でもあります。中華を統一するという事は現在敵対している国を滅ぼす事になるわけですが、そうなれば当然その国は秦に組み込まれる事になります。

既にキングダムに登場しているキャラクターの仲でも何人かの人物がそうであるように実力さえあればかつて敵国の将であったとしても登用される時代です。信の性質を考えても敵として出会ったキャラクターが信に惹かれていき結婚に至るという可能性も全くの0とは言えない状態にあります。

史実の信の結婚相手は?子供はいる?

様々な結婚相手が考察される信ですが、その理由の1つとなっているのが史実における信の記述です。史実の信、李信は作中での活躍とは異なれど将軍の1人として名前が登場しています。残念ながら結婚相手についての記述はありませんが、後に「李超」という李信の子供が登場、秦の後に中華を統一する漢にて大将軍として漁陽太守という立場に着いており、その後も子孫が脈々と受け継がれている事が伺える記述もあります。

つまりは少なくとも史実において李信が結婚しその結婚相手との間に子供を設けたのは間違いない事実なのです。キングダムはオリジナル要素を含めているとはいえそのベースには史実があるので信が誰かと結婚し子供が登場する可能性は十分に考えられます。

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羌瘣の心境の変化と活躍

心境の変化と活躍①象姉の復讐

初登場時の羌瘣(きょうかい)は復讐を第一に考えており、他人と積極的に関わろうとせず避けている節さえありました。それは復讐を果たしたら自身も死ぬ事を考えていた為でもあります。その為、戦場を共にした信の事なども仲間とまでは思っておらず、復讐相手である幽連の情報を得られるとあれば贏政の暗殺も請け負ってしまう程でした。作中でもこの頃の羌瘣は目もドス黒く光を宿していないかのような描かれ方をするなどしています。

心境の変化と活躍②信や仲間達との出会い

そんな羌瘣に変化を与えたのは信や後の飛信隊で中核を成すメンバー達との出会いです。特に蛇甘平原での戦いによる連帯感が強く、百人将昇格が決まった信からも自身の隊の頭数に入っているなどと仲間意識を向けられる事になります。こういう周囲との関わりから少しずつですが羌瘣の心境にも変化が訪れるようになっていきます。

実際戦場では仲間を守ろうと巫舞を使用したり、尾到の死にもしっかりと感じ入っている部分があるなど周囲に対しての気遣いを見せる場面も増えてきます。そのうちに飛信隊こそが自身の居場所であると考えるようになりますが、同時に復讐の事も忘れられずにいました。飛信隊と共に前へ進むべく因縁である復讐を果たす為に一時的に飛信隊を離脱する事にします。

心境の変化と活躍③巫舞の秘密を解き明かす

そして羌瘣は復讐相手である幽連と対峙する事になります。幽連は祭を乗り越えた事もあって巫舞を羌瘣よりも使いこなしており、その強さは羌瘣にも勝る物でした。巫舞は元々意識を深くに落とす事で集中力を高める技ですが、羌瘣が太刀打ちするには幽連より深く意識を落とす必要があったのです。しかし意識を深く落としすぎると命を落とす危険が格段と高まる事になります。

これにより羌瘣は徐々に幽連によって削られていき身体がボロボロになっていきます。薄れゆく意識の中、羌瘣の脳裏によぎったのは飛信隊の姿でした。そこで羌瘣はどれだけ意識を深くに落としても人との繋がりを持つ事で意識を取り戻せる事に気づきます。それは祭によって人との繋がりを完全に断ち切る事で強さを得る羌族の教えに反する物でした。羌瘣はこの気付きによって幽連を倒す事に成功し復讐を果たします。

心境の変化と活躍④生きる目的を見つける

そして自身の居場所である飛信隊に復帰するのです。飛信隊に復帰した後の羌瘣は復讐を果たした事以上に自身の気づきの大きさもあってそれまで以上に仲間を、人との繋がりを大切にするようになりその雰囲気も含めて羌瘣自身の心境にも大きく変わる事になります。そして羌瘣(きょうかい)は復讐に変わる生きる目的を得ます。それが上記でも紹介した「将軍になる事」と「信の子供を産む事」です。

その2つの目的が羌瘣(きょうかい)にとって人との繋がりを大切にする為の手段であったとも言えます。余談ですが信との間に子供を設けると考えるようになったきっかけになったのは幽連の居場所の情報をくれた羌明の影響が大きいといえます。羌族の里を抜けて家族を持っている羌明に羌瘣も憧れのような物を抱いたのではないかと考えられています。

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羌瘣の強さ

強さ①幽連を撃破

元々キングダム作中では単独で戦う術でも信にも勝るとも劣らない実力を持っていた羌瘣ですが、そんな羌瘣の実力を大きく上回っていたのが幽連です。幽連は祭をくぐり抜けた事もあって、キングダムのキャラクターでいうと龐煖に近い思考を持つ求道者であり、巫舞の力を素の状態から発揮出来る程の強さを誇っています。単純な実力ではこの時点での羌瘣の実力を大きく上回っていました。

実際羌瘣も復讐を果たしたとはいえボロボロに追い込まれており、死にかける事で始めて巫舞の秘密に気づく事ができました。結果的に幽連を倒す羌瘣ですがこれは人との繋がりを断つ事で得られる強さよりも人との繋がりを深くする事で得られる強さの方が強い事への一つの証明となっています。

さらに幽連を倒した事と心境の変化は羌瘣の強さにも影響しています。それまではどちらかといえば戦場でも個人技によって敵を倒す事が多かった羌瘣ですが、元々持っていた戦術眼を使って戦うようになり、人を率いて戦う力も高まっています。

強さ②輪虎兵と巨体の介子坊兵を殲滅

幽連戦ではボロボロにされてしまう羌瘣ですが、それ以前から個人技では圧倒的な強さを誇っていた事が明らかになっているエピソードもあります。それが三百人隊となった飛信隊の副長として挑んだ山陽攻略戦です。この戦いで飛信隊は元趙国三大天・廉頗に率いられた魏軍と戦う事になります。この戦いで信は輪虎を討つべく三百人隊の中でも怪我が少ない精鋭100人を率いて持ち場を離れます。残された重傷者200人を率いていたのが羌瘣です。

しかしその場に突如、巨漢の男達で構成された介子坊隊500人が強襲してきます。ほぼ戦力として機能していない200人を率いる羌瘣は死すらも覚悟して戦いに挑む事になります。この時ばかりは復讐者である以前に飛信隊の副長でした。死を覚悟しながらも「信のバカが移った」と笑いながら敵に向かっていくのです。

一方で信は輪虎の元に辿り着き死闘の末に輪虎を討ち果たす大戦果をあげます。後に明らかになりますがこの輪虎討伐はこの山陽攻略戦において戦功第三位に上げられる程の大功です。そして輪虎を討ち果たした信達が羌瘣達の元に戻った時、そこには想像を絶する光景が広がっていました。

なんと羌瘣は500人にも及ぶ介子坊隊をほぼ1人で斬り伏せており、あたり一面にその巨漢が転がっていたのです。そんな死体の中、ボロボロになった羌瘣が1人立ち尽くしていました。羌瘣は駆けつけた信によって受け止められる程にボロボロでしたが、戦場にて500人斬りをするという離れ業を行っていたのです。その圧倒的な強さと信に受け止められるシーンは何度見ても泣けてしまうとする声が上がる名シーンになっています。

強さ③龐煖と対等に渡り合う

もう1つ羌瘣の強さを感じさせるエピソードが馬陽攻防編における龐煖との戦いです。龐煖は自身の武を極めるべく強者との戦いに飢えており強者の雰囲気を探って彷徨う獣のような存在です。馬陽攻防編は元々因縁のある王騎との戦いを求めて参戦しますが、戦場に入った所で別の強者の雰囲気を感じ取り襲撃を行います。その襲撃先こそが飛信隊であり、羌瘣でした。

龐煖は「子供とはいえ」とまだ成長しきっていない事を把握しながらも羌瘣との戦いに挑みます。対する羌瘣は巫舞の力も相まって龐煖と一時的な間とはいえ対等以上の戦いを繰り広げているのです。最終的にこの戦いの勝者は龐煖になりますが、その龐煖から「王騎や摎と同様の力を感じさせた」と最大の賛辞とも取れる言葉を残しています。

その後羌瘣が復讐を果たし飛信隊副長兼三千人将になった羌瘣は朱海平原の戦いにて再び龐煖と相まみえる事になります。この戦いでも龐煖の指を2本切り落とすなど対等以上の戦いを見せつけてその強さを発揮しています。自身より強い存在がいる事を認められない龐煖が戦いとは言えないような方法までも用いた為に大怪我を負う事になりますが、むしろ単純な戦いの力では龐煖を上回る程の強さを見せつけています。

この戦いにおいて最終的に龐煖を倒したのは他ならぬ信です。信も倒した後に倒れてしまう程の死闘を演じたわけですが、この戦いの前には羌瘣の活躍がありました。羌瘣が龐煖を削っていなければ或いは信と龐煖の戦いの結果も変わっていたのかも知れません。

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羌瘣の史実や設定

羌瘣の史実

羌瘣が史実にもいた実際の人物である事は明らかになっていますがその実、古代中国の歴史書であるとされる「史記」において羌瘣の記述は僅か3つしかありません。その2つとは紀元前229年、王翦、楊端和と共に趙を攻めた事、紀元前228年に趙王「幽繆王(ゆうぼくおう)」を東陽という土地で捕らえて趙を滅ぼした事、その後、燕攻めの為に中山に駐屯していた事の3つです。

1つ目の記述にて王翦、楊端和と並んで名指しで名前が描かれている事から史実での羌瘣はこの紀元前229年の時点で2人に並ぶ程の実力者であったと考えられています。王翦、楊端和のキングダムでの扱いになぞらえるなら既に大将軍になっていたと考えられるのではないでしょうか?余談ですが、この紀元前229年の戦いというのはキングダムの46巻から描かれている「鄴攻略編」に始まる一連の戦いの事を指しています。

また年代的には最後のエピソードである中山駐屯以降羌瘣の記述が一切登場しない事から、その後の活躍はもちろん戦死したのかどうかも不明です。また同様に記述の少なさから史実における羌瘣の性別も不明であるとされています。ただ羌瘣自身についての記述はなくとも時代背景と合わせても当時の古代中国、特に春秋戦国時代において女性が戦場に立って活躍するような例はあまり考えられない事から男性であったのだろうとされています。

羌瘣を女性にした理由

当初史実では一応性別不明として扱われている羌瘣が女性になった理由の1つが主人公信との関係性、結婚やその後の子供が生まれる展開などを想定していたのではないかと考察されていました。キングダムにおいてを羌瘣を女性にした理由はキングダム公式ガイドブック「英傑列紀」内で行われた原作者原先生へのインタビューから明らかになっています。

原先生の構想として秦の大将軍である六大将軍に名を連ねるキャラクターのうち、2名程を女性にしたいという構想があったそうです。加えてその中で羌瘣を女性にした理由に関して以下のようなコメントを残しています。

史実に名を残す活躍をした将軍の中で「羌瘣」という名前は男女どちらでもいけそうだ発想から彼女が生まれました。
蚩尤という設定は、男に混じって戦場で戦うためには強さに説得力が必要だと思い、少年漫画のノリが好きなので「伝説の暗殺者一族」みたいな凄みを(笑)

つまり羌瘣のキャラクター設定は六大将軍になる事を前提にスタートし、女性にしたいという思いと女性でありながら戦場で強さを発揮する理由付けとして暗殺者という一面が加えられたという事になります。同じく山明族の王という設定を与えられた楊端和も同様の例であると考えられています。裏を返すと羌瘣は六大将軍になるまで戦死する事はないとも言えるようなインタビューであるとも言えます。

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羌瘣と信に関する感想や評価

ここからは既にキングダムを視聴している人の羌瘣と信の関係性に関しての感想を紹介していきます。戦いがメインの作品であるキングダムとはいえ、キャラクターの個性も人気の秘密になっている事、贏政に関しては結婚、子供に関しても描かれている事などからその他のキャラクターの結婚事情などが気になるという声も非常に多くなっています。中でもとりわけ気になるとされているのが羌瘣と信の結婚です。

キングダム作中双方に相手を異性として意識している節が見られる描写がある事、何よりも子作りについて詳しく知らなかったとはいえ羌瘣が信との子供を産む宣言をしている事など、他のキャラクターよりも明らかに意図的に描かれてる事から早く結婚してほしいとする声も多くなっています。

一方で信と羌瘣はお互いが戦場で支え合う関係性にもなっている事から現在の関係性を崩してほしくないとする声も見られます。もちろん結婚したからといって羌瘣が戦場に出ないとは言えませんがやはり子供を妊娠した後や生まれた後などで気持ちに変化が生まれてもおかしくない事から下手に結婚して現在のような関係性が崩れるのだけは見たくないとする声も多いです。

また飛信隊においての羌瘣の立場は大きく、軍略面での役割は河了貂の加入や信の本能型としての覚醒も相まって少なくなっているとはいえ、個人技ではまだまだ羌瘣の存在は非常に大きいです。今後も羌瘣のこういった活躍を見たいという思いから結婚しないでほしいなどとする声も一部見られています。

結婚まで描かれてこそいないもののまた2人の関係性が深くなったとされているのが朱海平原での羌瘣による信の蘇生術です。羌瘣が自身の命を投げ出してでも救おうとした事はやはり愛情を持っているからこそ出来ることであり落ち着いたら結婚、結婚とまではいかなくても2人の恋仲に何か進展がほしいという声も見られるようになっています。

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羌瘣と信まとめ

羌瘣と信は初陣から共に戦場を駆けてきた盟友であり、それ以上の関係性への発展も期待される組み合わせです。キングダム作中でも双方に相手を異性として意識するかのような描写も多い2人なので先々結婚するのではないか、子供が生まれるのではないかとする声も多くなっています。

もちろん信は主人公である事もあって河了貂をはじめ他にも結婚相手の候補者がいますがやはり作中での描写などでは羌瘣が筆頭候補であり今後が気になるという声も一番多い組み合わせになっています。作中各所に2人の関係をほのめかすような描写があるのでまだキングダムを視聴していないという人は羌瘣と信の関係性にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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