【約束のネバーランド】シスター・クローネはどんなキャラ？最後やアニメ版声優も紹介

シスター・クローネについて紹介する前にシスター・クローネが活躍する約束のネバーランド（約ネバ）についても簡単に紹介していきます。

約束のネバーランド、通称約ネバは、2016年から原作白井カイウ先生、作画出水ぽすか先生で週刊少年ジャンプにて連載された脱出劇を題材としたダーク・ファンタジー作品です。一見するとジャンプらしくない作品ながらも物語の本質にはジャンプらしい要素を持った、これまでとは見せ方が変わったジャンプ作品として話題を集め、特に低年齢層を含めて高い人気を獲得した作品となっています。

約束のネバーランド（約ネバ）はサスペンス要素も強い作品として連載開始当初から「漫道コバヤシ漫画大賞2016」「マンガ新聞大賞2017」「第63回小学館漫画賞」など様々な賞を受賞する事でさらに話題性が高くなり、評価を集める作品となっています。2019年にはアニメ化なども行われしっかりとした形で2020年6月に完結を迎える作品になりました。

通称ハウスと呼ばれる孤児院に集まる子供達はママの元で血縁関係こそないものの本物の兄弟のように育てられてきました。ある時里親が見つかったとして、孤児院を出る事になった子供の忘れ物を届けようと年長の子供達が近づいてはいけないとされる孤児院の門に出向きます。子供達はそこで「鬼」の存在、孤児院が鬼達の農場である事を知ります。こうして子供達は孤児院から脱出するべく行動を開始するのです。

シスター・クローネは孤児院グレイスフィールドのママイザベラが子供達の監視を強化するべく本部に打診された事で新たにグレイスフィールドにやってきた補佐役のシスターです。元々シスター・クローネもグレイスフィールドで育てられた孤児の1人で、エマ達のいる第3プラントとは違うプラントで育ちました。初登場時点で年齢は26歳で認識番号は18684、身長は175cmと女性にしては高めです。

基本的には子供達の前では表向きは気さくな人柄を演じていますが、脱走の為に鍛えていた子供達、エマなどの年長組すら凌ぐ程の走力と木の洞ごと体当たりで破る怪力を同時に持ち合わせるなど非常に高い身体能力をもっています。一方で精神面には不安定さもみられ自分なりに気持ちを落ち着かせる方法なのか、自身の部屋でハウスに持ち込んだ子供代わりらしき人形に話しかけるような場面も何度か見られています。

優れた身体能力に加えてママとなるべく観察力や洞察力も鍛えているのか鋭く、同盟を持ちかけてエマとノーマンに農園の秘密を全て話した時の様子から瞬く間に2人が既に農園の秘密を知っている事に気づきました。しかし自分に酔っている場面も多く気づいた事をその場で2人に話してしまうなど抜けており、結局最後にはイザベラにも子供達にも出し抜かれる事になってしまっています。

シスター・クローネは元々は本部から派遣されてきたイザベラの補佐役、つまり農園の真実を知るイザベラの仲間です。しかしシスター・クローネも「ママ」になりたいという欲望を持っています。そもそもママの席の数が少ない事も相まって、イザベラの失墜を目論んでいるのです。加えてグレイスフィールドの子供達が農園の秘密を知っている事を知り、イザベラの失態を知る事になります。

シスター・クローネにとっては千載一遇のチャンスとも言えるイザベラの失態ですがイザベラはこの時、農園の真実を知っていようが出荷までに脱走されなければ問題ないと考えており、シスター・クローネにも脱出させないように協力するように持ちかけてきました。シスター・クローネはこれを受けて表向き協力する素振りを見せながらも同時にエマ達に同盟を持ちかけていくなど独自に動き始めます。

基本的に子供達に対しては良い感情を持っておらず、イザベラの失墜が叶い自身がママになったら面倒な存在になる故に出荷してしまうつもりでいるなど自己中心的な考えが強いですが、自身より良い環境におり、子供達の前では決して見せない高圧的な態度を見せるイザベラへの嫌悪感の方が強い事が打算的とはいえ子供達側と協力関係を築くきっかけとなっています。

シスター・クローネは間接的にエマ達の脱走をサポートする事でイザベラを失墜させた上であわよくばエマ達を自ら捉えて本部に突き出す腹積もりでいました。イザベラがいなくなる事で空席になるママの座を射止めた上でエマ達を突き出す事で自身の評価をあげようと考えていたのです。しかしそれらの考えは全てイザベラに読まれていました。イザベラはシスター・クローネを門に向かわせ待ち構えていた鬼に襲わせるのでした。

ちなみにこの時、シスター・クローネはママ達を統括するグランマとも対面しておりグランマにイザベラの失態を伝える事には成功していますが取り合ってもらう事が出来ませんでした。グランマもイザベラと同じく例え子供達に農園の秘密を知られたとしても出荷まで制御できれば問題ないという方針を持っていたのです。シスター・クローネの最後にして最大の誤算とも言えるのがグランマとイザベラの関係性にあったともいえます。

シスター・クローネは鬼に襲われる最中、これまでの人生を走馬灯のように思い出していました。農園を息抜き、不条理とも言えるシステムで運営される農場で生き残る為に必死にママとしての訓練に励んできたシスター・クローネ。その根底には不条理な世界に対しての恨みや憎しみを抱いていました。シスター・クローネは最後にそんな思いをエマ達に託していくのでした。それが下記で紹介するアイテムです。

上記の本部で鬼に襲われたのを最後に長らく登場していなかった事から死亡したと考えられていたシスター・クローネですが、思わぬ形で約束のネバーランド（約ネバ）の物語上に再登場を果たします。実はシスター・クローネは本部の門では鬼に食べられておらず、鬼の女王レグラヴァリマに食べられていたのです。元々シスター・クローネもグレイスフィールドで育てられた事を考えれば女王に献上されたものであると考えられています。

もちろん完全に自立しているわけではなく鬼の女王レグラヴァリマの身体の一部として出現した形であり、本人が生き返ったとは表現できない状態にあります。そして何故か同様に食べられた鬼達の中で唯一シスター・クローネだけが自我を保っていました。そしてシスター・クローネを取り込んでいた鬼の女王レグラヴァリマが自滅する中シスター・クローネも最後を迎え完全に死亡する事になりました。

この時シスター・クローネは何かをしたという事もなく、その場に居合わせたノーマンに「お久しぶり」と挨拶しただけで目立った活躍はしていないまま最後に死亡しています。ただ成長したノーマンをノーマンであると認識できる程には自我や思考力を持ち合わせており、そのインパクトだけでも再登場を果たした意味は十分にあったと考えられています。

上記再登場するまでの間、門で死亡したと考えられていたシスター・クローネは、約束のネバーランド全体で見るとかなり登場期間の短いキャラクターです。しかし彼女の登場した意味は非常に大きく、イザベラと敵対する鬼側の者という立場から手に入れられる物を最後に子供達に残して死亡しています。それがハウスのマスターキーとウィリアム＝ミネルヴァの万年筆です。

マスターキーの主な用途としては普段エマ達が入室を禁止されている医務室に痕跡を残さずに侵入できる事にあります。孤児院では医務室には様々な薬や刃物などが置かれている事から入室に制限があったのです。エエマが最後に脱走する際、発信機の入っている耳を切り落とすという荒業に出る事が出来たのもマスターキーによって医務室に入り消毒液などを用意出来たからこそです。

万年筆はその後のエマ達の道標として約束のネバーランド（約ネバ）作中でも中盤以降長らく活躍する存在となりました。一応は最初から孤児院内に存在はするマスターキーはともかく万年筆はそもそもシスター・クローネが孤児院に来る直前に本部で鬼と対等に話す男が落とした物を拾って持ち込んだ物であった事を踏まえるとシスター・クローネがいなければ絶対にエマ達が入手出来なかったものであるといえます。

最後はイザベラの陰謀によって死亡する事になってしまうシスター・クローネですが、彼女がいなければエマ達は例え脱走は出来たとしてもミネルヴァの道標を使う事が出来ず遠からず死亡した可能性も高いと考えられています。シスター・クローネの意志はともかくとしてシスター・クローネの活躍が約束のネバーランド（約ネバ）作中、特に序盤から中盤までに果たした役割はかなり大きい存在であったと言えます。

アニメ約束のネバーランド（約ネバ）にてシスター・クローネの声優を務めたのが藤田奈央さんです。2010年頃から活躍する声優さんで、女性の中では比較的低音な声質が特徴な声優さんになっています。アニメはもちろん吹き替え声優などとしても活躍の機会を増やしている声優さんです。まだまだ脇役も多く、名前のないキャラを演じる機会も多いですが、徐々に名前を持つキャラクターの声優を務める機会が増えている声優さんでもあります。

演じる役柄としては子供の役、主要なキャラクターの幼少期役などの少年役が多い一方で低音ボイスを生かして母親役などの比較的年齢の高い成人女性役なども多いのが特徴的となっています。

藤田奈央さんがこれまで声優として出演した作品としては、「JKめし!」の朝比奈涼香役、「競女!!!!!!!!」の原田みよ役、「星合の空」の春日綾花役などに名前のあるキャラでは出演、端役では「とある科学の超電磁砲T」「火ノ丸相撲」「あひるの空」「ハイスコアガール」「いぬやしき」「ブラッククローバー」「アホガール」「双星の陰陽師」「四月は君の嘘」「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」などにも出演しています。

吹き替え声優としては映画「オーヴァーロード」、映画「トゥームレイダー ファースト・ミッション」、映画「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」、映画「ライト/オフ」、映画「聖杯たちの騎士」、映画「ヒットマンズ・ボディガード」アニメ「ワクフ」、アニメ「マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜」などで吹き替え声優を担当しています。

2020年12月に公開が決定している実写映画約束のネバーランド（約ネバ）にてシスター・クローネ役を務めるのがお笑い芸人として活躍し、現在は女優や歌手としてなど幅広く活躍するマルチタレントの渡辺直美さんです。2007年にピン芸人としてデビューし、2008年には「笑っていいとも」にて14代目いいとも青年隊としていいとも少女隊として活躍しました。

実は台湾人の母を持つハーフである渡辺直美さんは幼少期から台湾と日本を行き来する生活を送っていた影響があって芸能界デビューを果たした18歳以降も20歳前後まで日本語は片言であったりしました。ビヨンセのモノマネ芸で一躍ブレイクした芸人さんで「和製ビヨンセ」などと言われバラエティなどでも活躍する傍らで女優としてもドラマや映画で活躍するなど幅広い活躍を見せています。

渡辺直美さんがこれまでに出演した実写作品としては実写映画では「綱引いちゃった!」の藤代美香役、「R100」では唾液の女王役、「五つ星ツーリスト THE MOVIE 〜究極の京都旅、ご案内します!!〜」の高瀬京香役、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の梅役などに出演、さらには実写映画約束のネバーランドと同じく2020年12月公開予定の実写映画「新解釈・三國志」にも貂蝉役で出演する事が公表されています。

また実写ドラマでは「デカワンコ」の青木琴美役、「Oh!デビー」のミス・ファイト役、「永沢君」の松島夢子役、「殺しの嬢王蜂」のトンソク役、「慰謝料弁護士〜あなたの涙、お金に変えましょう〜」の梅本くるみ役、「カンナさーん!」のカンナ役などを務めています。また台湾人の母を持つ影響やアメリカ在住という事もあって台湾の実写ドラマ「愛情來的時候」「隱世者們」、アメリカの実写ドラマ「FOLLOWERS」などにも出演しています。

ここからは既に約束のネバーランド（約ネバ）を視聴した人のシスター・クローネについての感想を紹介していきます。シスター・クローネはイザベラ・子供達双方を自身の都合の良いようにしようと目論むキャラとしていい感じに双方のやり取りを見出してくれた存在として短い出番ながらもインパクトのあるキャラクターだったとして約束のネバーランド（約ネバ）作中でも意外と人気の高いキャラクターになっています。

その洞察力や運動能力など高いポテンシャルを持っているが故に仮に子供達に純粋に立ちはだかる立場であればその難易度は飛躍的に高まってしまうとして死亡フラグも立っていたとされますが、やはり最後があっけなさすぎたという声も多いです。最終的に死亡したわけではなかたとはいえ長らく再登場せず実質的に死亡した扱いだっただけにもう少し活躍が見たかったとする声も見られる程です。

衝撃的だった最後を迎えて死亡したと考えられていたシスター・クローネだけに長い時を経て再登場した事には驚いたとする声も多いです。何故鬼の女王の中で彼女の意識だけがはっきりあったのかなど細かい点などは除いて単純にインパクトを出す上で約束のネバーランド（約ネバ）作中最も良いチョイスだったとする声も多くなっています。

むしろ場面的にシスター・クローネ以外にこれまで登場し死亡していたキャラクターでも良かった場面であった事から敢えてシスター・クローネが選ばれたのが良かったとする声も多くなっています。また同時にシスター・クローネの最後が明確に描かれていなかった事がこのような形での約束のネバーランド（約ネバ）上で再登場をする為の伏線だった事に驚いたとする声も見られました。

アニメ約束のネバーランド（約ネバ）にて声優を務めた藤田奈央さんに関しては、その低音ボイスがシスター・クローネのキャラクター性をより個性的でインパクトのあるものにしたとして高い評価を集めています。元々藤田奈央さんが声優として成人女性を演じる機会が多い事もあってその演技力の高さを感じたとする声も多くなっています。

アニメ約束のネバーランド（約ネバ）では原作漫画と比較して全体的に絵柄が落ち着いた雰囲気になっていた事から原作にあったシスター・クローネの怖さが目立たないのではないかともされていましたが、絵柄はもちろんですが藤田奈央さんの演技によって怖さが強調されたキャラクターになっていたのが良かったとする声も目立ちます。

実写映画約束のネバーランド（約ネバ）のキャストとして発表されている渡辺直美さんに関しては発表と同時に公開された実写版約束のネバーランド（約ネバ）の衣装に身を包んだ写真からシスター・クローネの持つインパクトの強さを醸し出しているとして話題を集めています。日本で活躍する女優さんの中で渡辺直美さん以上に実写シスター・クローネが似合う人もいないとして実写映画公開前から早くもハマり役であるとする声も多いです。

また2020年8月時点で公開されている実写版約束のネバーランド予告編などを見ても渡辺直美さんのキャラクター性を上手く活かしつつシスター・クローネっぽさが滲み出る狂気的な一面が見える演出も相まって渡辺直美さんの演技力が垣間見えるとして、実写版約束のネバーランド（約ネバ）の公開を楽しみにしているという声も非常に多くなっています。

約束のネバーランド（約ネバ）に登場するシスター・クローネは当初はイザベラと共にエマ達を苦しめる新たなる存在になるかと思いきやイザベラとも対立し、エマ達との同盟を打診してくるなど双方にとって良くも悪くもかき回してくれたキャラクターになっています。そのインパクトは非常に強かったものの全てをイザベラに見抜かれてしまった事で最後はエマ達の脱走前に死亡する事になってしまいました。

約束のネバーランド（約ネバ）全体で見ると出番はかなり限られたシーンだけではありますがそのインパクトの強さも相まって人気も高く、アニメ約束のネバーランドで声優を務めた藤田奈央さん、実写映画でシスター・クローネ役を務める渡辺直美さんのハマりっぷりなどもさらにその人気を後押ししています。まだ約束のネバーランド（約ネバ）を視聴していないという人はシスター・クローネに注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？