2020年07月14日公開
2020年07月14日更新
【約束のネバーランド】ノーマンからの手紙をネタバレ紹介!スピンオフ小説の感想は?
約束のネバーランド(約ネバ)から小説版として発売された「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」が注目を集めています。スピンオフ小説として発売された「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」の作者は原作とは異なる七緒さんとなっていますが、原作の空気感や世界観がそのまま忠実にベースとしてありつつ、オリジナルのストーリーが展開されている内容となっているため好評だったようです。そこで、小説版ノーマンからの手紙のあらすじ内容ネタバレやスピンオフ小説の感想をご紹介します。
目次
約束のネバーランドのノーマンからの手紙とは?
約束のネバーランド(約ネバ)という漫画から発展してスピンオフ小説として発売されたのが「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」です。こちらのスピンオフ小説の作者は原作漫画とは異なる七緒さんが執筆されていますが、原作となった漫画の作者である白井カイウさんの名前も原作として表示されています。原作者のお墨付きをいただいているこの小説は、原作と同じ空気感や世界観を楽しむことができる小説として好評です。
ただ、少し先が読めてしまったりそれ以前のあらすじネタバレがされているため、読むタイミングが重要となります。「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」を読む際には、1部を最後まで読んだり、見たりしてからがいいでしょう。そこで、「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」というスピンオフ小説のあらすじ内容ネタバレやスピンオフ小説の感想などをご紹介します。
約束のネバーランドの概要
漫画家・原作者である白井カイウさんにとっては6度目の連載作品となっている「約束のネバーランド(約ネバ)」のタイトルは、孤児である子供たちの世界観やストーリー展開によって付けられたようです。第19巻(全181話)まで単行本で刊行されている約束のネバーランド(約ネバ)では、11歳以下の孤児たちが自分に降りかかった逆境や困難に仲間と共に立ち向かって成長しながら自由を手に入れていく姿が描かれています。
全12話に渡って第1期のテレビアニメ(2019年1月~3月)がフジテレビ他で放送された「約束のネバーランド(約ネバ)」は好評だったために2021年1月からは第2期のテレビアニメの放送も決定しました。スピンオフ作品をはじめ小説や映画など幅広く展開されている約束のネバーランド(約ネバ)は、作風のおいてはジャンプらしくないもののそこで描かれている精神は一緒であったために連載がスタートしたようです。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙はスピンオフ小説
週刊少年ジャンプ(2016年8月~2020年6月)によって連載されていた「約束のネバーランド(約ネバ)」には、「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」というスピンオフ小説も発売されています。漫画の原作者は白井カイウさんとなっていますが、「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」というスピンオフ小説に関しては七緒さんが担当して書かれており、原作が白井カイウさんとなっていました。
スピンオフ小説として発売された「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」は、作者は異なるものの原作に忠実に描かれているため、原作と同じ世界観が広がっており違和感なく楽しめる作品となっています。内容としては、原作で描かれているストーリーも展開されていますが、ほとんどが作者である七緒さんのオリジナル小説となりました。原作以外の魅力的なエピソードが満載のスピンオフ小説となっています。
スピンオフ小説となっている「約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~」では、原作コミックにおいて第4巻・第29話、テレビアニメでは第9話終盤の時間軸となっていました。基本的に空白の時間の物語が描かれていますが、原作を後に読んだとしても違和感のない内容に仕上がっています。ただ、それ以前の内容がネタバレされているため、1部を読んだり見たりしてから小説を読んだ方がいいかもしれません。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙のあらすじ内容ネタバレ~第1章~
スピンオフ小説として誕生した「約束のネバーランド(約ネバ)~ノーマンからの手紙~」では、GFハウスの正体を知ってしまった天才的な頭脳を持っているノーマンや好奇心が旺盛で無邪気なエマが脱出計画を立てている中、突然常に300点のフルスコアを出していたノーマンが出荷されることになります。彼らの脱出計画を阻止しようとしたママ役のイザベラによって強引に話が進められたようです。
スピンオフ小説では突然出荷を言い渡されたノーマンが、出荷を控えた当日にハウスの壁の外などの下見をしながら森で密かに身体能力が高いエマに託そうと考えた脱出計画を手紙として記している内容からスタートしています。これ以降は小説のあらすじ内容ネタバレになりますので、まだ第1部を読んだり見たりしていない方はあらすじ内容ネタバレにご注意ください。
スピンオフ小説としても原作と同じ空気感や世界観が広がっていて違和感なく楽しむことができたという感想が多くなっている~ノーマンからの手紙~のあらすじ内容ネタバレについて第1章~第4章まで続けてご紹介します。小説版を読むことでより原作の背景が浮き彫りになっていくため漫画もより深く楽しめるようになるかもしれません。
あらすじ内容ネタバレ①プロローグ
約束のネバーランド(約ネバ)ノーマンからの手紙では、子供の頃の回想シーンがメインとなって展開されています。そのため、原作の約束のネバーランドを超えるようなサスペンスは起きていませんが、心温まるようなエピソードがほのぼのと描かれていました。そのため、幼少期の彼からが何を考えていたのかがよくわかるようになっており、一層物語の理解に深みを持つことができたという感想が多いのもそのためでしょう。
プロローグにおいては、出荷されることになったノーマンの不思議と落ち着いた気持ちやハウスで仲良くなった家族思いのエマやちょっとひねくれた性格のレイらをどのように思っていたのか、彼にとってのハウスの存在がどんなにかけがえのないものだったのかが11歳らしい心理描写で描かれています。また、ハウスの正体を知った今後、ママ役のイザベラとどのように戦っていくのかの決意が綴られていました。
頭脳明晰な3人は最上級の肉として出荷されることは運命となっています。そのため、ハウス1の天才といわれるノーマンをあっけなく出荷できたことで残りの2人も余裕だと油断をした時がチャンスとも親愛なるエマへ込められた手紙には綴られていました。彼は、自分が出荷されることも敵となってしまったママ役のイザベラを油断させる作戦の1つであったのです。プロローグではそのようなノーマンの覚悟が綴られていました。
あらすじ内容ネタバレ②エマは怖いもの知らず?
小説の約ネバ・第1章ではGFハウスにおいて幽霊騒動が起こります。幽霊を怖がる子供たちでしたが、4歳だった当時のエマは現在と変わることなく好奇心旺盛で幽霊に会ってみたいと感じていました。そのため、同じ同級生の賢いノーマンや現実主義のレイを巻き込んで幽霊を探しに出かけます。3人の立ち位置は4歳のこのころからすでに決まっていたようです。
好奇心旺盛なエマは、自分が興味を持ったことをとことん追求しなければ気が済まない性格でした。そのため、幽霊騒動が起こって怖いという恐怖や感想を抱いている子ども達とは異なり、会ってみたいという気持ちになるのです。幽霊を探すために行動したいエマは冷静沈着なノーマンや物知りなレイと一緒に探しに行こうといます。彼女の発想にいつも驚きを隠せないノーマンですが、付き合ってあげられる包容力がありました。
現実主義のレイは冷静にツッコミを入れて何とかやめさせようとしますが、一度いい出したら全く引き下がらないエマに対して最終的には根負けして付き合うことになるという展開になっています。恨めしそうな目を頭脳明晰なノーマンに向けますが、彼は笑ってごまかしていました。怖いもの知らずのエマは、興味を抱いたことにまっすぐに突き進める身体能力の高さと芯の強さを持っていたのです。
あらすじ内容ネタバレ③4歳のノーマン
小説版の約ネバでは、4歳の頃の賢いノーマンや、身体能力が高いエマ、物知りで冷静沈着な性格のレイらの関係が幽霊騒動を通して見事に描かれていました。幽霊に対して興味津々のエマは周囲がどんなに反対しても説得しても自分の気持ちに正直に行動しようとする力強さを持っています。また、ハウス1の天才へと成長していくノーマンも11歳で出荷されていくことを受け入れている現在の彼同様に驚くべき分析能力を披露していました。
幽霊を探すというテーマとしては4歳の子供らしい雰囲気が満載ですが、幽霊探しをするのであればどのようにしたらいいのか、論理的に幽霊を分析して解明しようとしていたのです。4歳とは思えない鋭い洞察力によって幽霊の正体を暴いていこうとしていました。自由奔放に好奇心によって直観を信じて行動するエマとは対照的に仲間の頭脳的な役割を彼が担っていたのです。
幽霊騒動でのストーリーは謎解き形式になっており、天才的な頭脳を持っているノーマンの冴えわたった推理力が見せ場ともなっています。物知りなレイの知識や鋭い直観力を秘めているエマの3人の力が1つになることで思いもよらない幽霊の謎解きが展開されていくことになりました。4歳の頃の3人の様子が可愛らしく描かれており、それでいて現在の個性がすでに確立している姿に驚いたという感想も多く寄せられていたようです。
あらすじ内容ネタバレ④幽霊の正体
約ネバの小説版の第1章では、好奇心旺盛なエマを中心に幽霊騒動の解明がされていきます。幽霊の正体は3人が幽霊探しをしたおかげで無事に解明することができたのです。しかし、11歳になったノーマンも幽霊に出した手紙の返事に対する謎だけは解けないまま残っていました。幽霊に出した手紙の返事には、3人が幽霊探しをしていた時の行動が書かれており、夜はしっかりと寝るようにと添えられていたのです。
ハウスの正体が分かった現在では、幽霊の正体はすぐにわかるようになっていますが、彼らが4歳だった頃はそれがまだ明らかとなっていなかったために心に引っ掛かる謎として残ってしまったのでしょう。当時から鬼の食肉として育てられていた子ども達は、逃げ出さないようにしっかりと見張られていたということです。ママ役のイザベラは幽霊騒動が起きた際にも、子供が安心するような話し方をしています。
恐怖を抱いたり、怖いという感想を漏らす子ども達に、ハウスに存在している幽霊は子ども達が大好きなので、いつも見守っているという安心するような話し方をしていました。幽霊は善なるものという考えに導くことでしっかりと見張りをしやすくコントロールしていたとも考えることができます。幽霊からの手紙を見た冷静なレイは表情を曇らせていますが、4歳の頃からすでにある勘が働いていたということだったのです。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙のあらすじ内容ネタバレ~第2章~
あらすじ内容ネタバレ①エマが泣いた日
小説版の約ネバ・第2章では、7歳の頃のノーマンたちの姿が描かれています。ずぶ濡れになってしまったノーマンは風邪をひいて寝込んでしまいました。彼が風邪をひいてしまう原因を作ってしまったと反省するエマは、何とか助けたいと考え夜遅いにも関わらず森に薬草を採りに行ったのです。小説版の約ネバでは、家族思いの心優しいエマに対する彼の気持ちがあちらこちらに散りばめられています。
無邪気なエマが自分に対してしてくれた行動に対する熱い思いに感動している姿や、どうして運動神経抜群のエマに惹かれたのかなども綴られていました。幼少期のノーマンは意外と体力がなく、すぐに病気になりやすい所があったのです。大きく成長した11歳の現在は以前のようにすぐに風邪をひいたり、病気になったりすることもなくなりましたが、幼少期の頃はちょっとしたことで熱を出して寝込んでいました。
約ネバのテレビアニメの第10話においては天才的な頭脳を持っているノーマンが風邪をひいてしまった幼少期のエピソードが描かれています。そのため、小説版ではそのシーンの回想が詳しく描かれるのではないかと思ったという感想が多かったようです。一瞬出てきますがそれほど膨らませた内容とはなっていません。糸電話のエピソードは可愛らしく大好きな内容だと感想を寄せている人も多かったために期待されていたようです。
雨に濡れたノーマンが熱を出して寝込んでしまっている様子が描かれている第2章ですが、「エマが泣いた日」というサブタイトルが付けられています。彼女は自分に何か事件が起きて悲しくて泣いているのではなく、大切な家族の1人であるノーマンを思って泣いていたのでした。
彼女は自分のことでは涙を流したことはほとんどありません。彼女が涙を流すのは家族がピンチに陥ったり、家族が傷ついたりした時だったのです。そのことからも彼女が自分よりも家族の存在をいかに大切に考えているかがわかります。
あらすじ内容ネタバレ②図書室
小説版の約ネバでは、図書室の蔵書についてのラインナップが詳しく描かれていました。原作本編ではあまり描かれていない情報が小説版の約ネバで描かれいるのもスピンオフ作品の魅力といえるでしょう。また、そこで描かれている内容というのは原作にも繋がっていることも多く、さらに約ネバを深く読み解くエッセンスが施されていると感想を寄せている人もいました。
ハウス内に設置されている図書室には数多くの蔵書が用意されています。これは、賢くなった頭脳を持つ人間の方が鬼にとっては栄養価が高く、美味だからです。しかし、鬼たちも自分たちに不利な情報は与えないように気を配っていました。蔵書には自分たちを脅かすような武器や武術をマスターするような書籍はほとんど置かれていなかったのです。
しかし、頭脳を賢く作りあげるであろうと思われる小説や学問書においては豊富に取り揃えられており、特に工学や科学、数学に関しては充実しています。自分たちの立場を脅かすことがないと思われていた工学に関する知識は発信器を壊す装置の開発へレイが活かし、塀の外崖を超える計算には数学によってノーマンが解き明かしていました。アニメや原作とも小説がしっかりと繋がっていることがわかります。
あらすじ内容ネタバレ③レイは既に内通者?
小説版の約ネバの第2章では、7歳の頃のノーマンらの話が描かれています。彼らが7歳の時点で同級生のレイは既にママ役のイザベラの内通者として契約を結んで行動していたのです。知恵者であるレイがママ役であるイザベラと内通者としての契約を結んだのは6歳の時でテレビアニメの第9話で事実が明らかとなっています。
内通者として行動していたレイは他の子供とは異なった役割を担っているためママ役のイザベラとの会話も面白いという感想が多く寄せられていました。ハウスの正体を知っていたレイはママ役のイザベラと契約を結んだ時から脱走計画を立てていたのです。そのため、脱走計画に都合の悪い状況を取り除くために先回りして動いてもいました。現実主義のレイの合理的な考えや心情が語られているためより彼の視点で見ることができます。
アニメや原作でちょっとひねくれ者のレイが内通者であることが判明した際には、すでに天才的な頭脳を持っているノーマンや運動神経抜群のエマもハウスの正体を知っていました。しかし、ここではまだ自分1人だけがハウスの正体を知っている状態での彼視点での心情描写が施されているために、スピンオフ作品ならではの味わいがあると多くの人が高い評価や感想を寄せています。
あらすじ内容ネタバレ④ノーマンのエマへの想い
小説版の約ネバで常に冷静に状況を判断することができるノーマンの自分よりも家族を大切に思うエマへの想いが随所に散りばめられているのが魅力の1つとなっていると多くの人が好意的な感想を寄せていました。熱を出して風邪をひいて寝込んでしまったノーマンですが、ゆっくり休んだことで無事に回復することができています。
そんな際に、自分のために夜中に森に行って薬草を採りに行ってくれたエマの思いを知って、自分のせいで彼女に何かあったら自分を許すことができないだろうという思いをあらわにしていました。彼が出荷当日を迎えた朝も意外と冷静に振舞うことができたのは、出荷する者が心を寄せている大切なエマでなく、自分だったからということがいえるのかもしれません。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙のあらすじ内容ネタバレ~第3章~
あらすじ内容ネタバレ①レイ視点の物語
小説版の約ネバの第3章では、原作においては知ることができないレイ視点の物語を楽しむことができます。第2章まではほっこりとした心情を確認することができるという感想が多い内容となっていますが、第3章においては幼くして秘密を背負ってしまったレイの孤独で切ない心情が描かれていました。幼少期の頃から勘が鋭かったレイは、いち早くハウスの正体を知ることになります。
しかし、ハウスの正体を知ってもママ役のイザベラと内通者として契約をすることで、リーダー的な素質を持っているノーマンとは異なり出荷されずに済んでいました。小説版の約ネバの第3章では、彼らが9歳の頃の心情が現実主義のレイの視点から描かれていきます。面倒見がよいスーザンは最年長者の11歳でハウスの子供たちをよく観察し、少しでも異変があると気にかけてあげる心優しい女の子です。
そんな彼女は時に暗い表情を浮かべているレイの存在が気になるようになります。子供たちが出荷されると決まってレイは沈んだような表情を浮かべていたのです。出荷されて門の向こうで行われていることを知っていたからです。彼の沈んだ姿は一見大切な家族がいなくなって寂しくて元気をなくしていると感じることもできますが、それとは少し違った何かを抱えているように感じたのでした。
第3章の約ネバではかなり残酷なハウスの正体が赤裸々に描かれています。辛くてとてもじゃないけれど読んでいられないというような感想も多くあったほどです。そのため、テレビアニメでは第1話においてインパクトのある出荷(かわいいコニー)のシーンをすぐに登場させたのかもしれません。出荷の正体を知ることでその後簡単に出荷が起きないように描かれたとも考えられます。
かなり悲惨な内容が盛り込まれている第3章では、現実主義のレイの心がよく壊れなかったと感想が多く寄せられているくらい過酷な状況が展開されていますが、彼が心が壊れずに済んだ理由もしっかりと描かれていました。今まで6年間も1人で耐え切ってきた彼は第11話においては狂気的な表情を浮かべてある結論を導き出しています。合理的なレイの心情が痛いほどわかる描写となっていました。
あらすじ内容ネタバレ②子ども達との絡み
小説版の約ネバでは子ども達との絡みがとても良いと感想を寄せている人は多くいました。6歳の幼さでハウスの正体を知ったレイは、自分だけが誰にも打ち明けることができない真実を知ることになります。そのため、周囲の子ども達もどうして彼に元気がないのか、彼の本心がわからずに心配している描写も繊細に描かれていました。かなりいじらしく魅力的なシーンとなっています。
家族を大切に思うエマは、自由が何物にも代えることができない素晴らしいものだと語っていました。どんなにハウスが大好きでたっぷりのご飯が食べることができて、安全安心だったとしても自由に飛び回ることができる外の世界へ飛び立ちたいという思いを打ちあけていたのです。彼女の心情は大きくなっても変わることがなく、どんな苦難が目の前に立ちふさがっても切り抜けていく勇気を生むことになりました。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙のあらすじ内容ネタバレ~第4章~
あらすじ内容ネタバレ①ノーマンの心情描写
第4章では賢く勇敢なノーマンが11歳の頃のエピソードが描かれています。ハウス内で見覚えのない女の子を見付けたノーマンは彼女の正体を明らかにするために彼女の行方を捜しますが、見失いなかなか見つけられずにいました。彼女の正体や彼女がハウスに紛れ込んでいた真実に注目が集まります。第4章では最後に相応しい、楽しかったハウスでの生活から語られ、彼が感じていたほのぼのとした感想や思いが描かれていきました。
ほのぼのとした心温まるエピソードを盛り込みつつも、ハウスに集った子ども達の仲の良さがわかるような内容となっています。同級生で運動神経抜群のエマに対する彼の気持ちも素直に綴られていました。突然出荷が決定したノーマンは、残されたほんのわずかな時間を使用して彼なりに何をしたかったかなどを明らかにする繊細な心理描写が施されています。
また、天才的な頭脳を持っているノーマンが大人になったらやり遂げたいと思っていたことも描かれていました。出荷を受け入れた彼には残されていく家族であり大切な仲間であるハウスのみんなが無事に脱出できる最後の可能性を探りつつも、彼にとっての今となっては叶えることができなくなってしまった夢も描かれていきます。未来がすでになくなってしまった彼の姿が悲しいと感想を寄せている人もいました。
最後までやり遂げる強い心を持ったエマや冷静沈着で状況を冷静に分析することができるノーマン、現実主義で物知りなレイらは、それぞれがかなり優秀な素質を持っている子ども達でしたが、それぞれにないものを持ち合わせていたために彼ら3人が集まって行動すると素晴らしいことに繋がっていったのです。そのため、作者は彼らがずっと一緒にいる展開を望んで描いていったのかもしれません。
あらすじ内容ネタバレ②楽しい頃のGFハウス
第4章の小説版の約ネバでは、出荷される1年前くらいのエピソードが描かれているため出荷によって死亡してしまったかわいいコニーや主要メンバーも勢揃いしています。ハウスの正体を知らなかった過去の楽しい頃のGFハウスの様子も描かれていました。粋な計らいをしてくれるママ役のイザベラによって外で食事をしたり、器用なドンの腕前が披露されたりしていたため、みんなの笑顔が輝いているという感想も寄せられています。
まるで残酷な真実が夢だったと思わせるような、思いたくなるようなキラキラとした笑顔がまぶしい子ども達の姿が描かれていました。出荷が決まったノーマンもあの時の素晴らしい幼少期は何物にも代えがたい記憶となってインプットされているようです。この記憶があるからこそ、彼は力強く進む決心をしたのでしょう。
あらすじ内容ネタバレ③モノローグ
最後は、回想シーンから現代に戻ってきます。そして、自分の死を決意した心優しいノーマンのモノローグが展開されていきました。大切な仲間を残して自分の命を失うと知っていながらも出荷を受け入れた彼のきっかけや決意がしっかりと語られています。出荷を受け入れた理由が彼らしく心温まるものでした。同級生でありさまざまなことを共にしてきた仲間であるからこそという彼の思いに彼らには深い絆があることがわかります。
彼の死を知りながらも見送らなければならない家族思いで天真爛漫なエマや冷静沈着で物知りなレイは彼と最後のお別れをしていますが、彼の決意に迷いはありませんでした。もっと生きたかったという正直な気持ちを語りながら、ここで自分の命が終わるとしても自分のできること、やることはやったという思いが逆に清々しいような落ち着いた気持ちにさせていたようです。
残酷なハウスの正体を受け止め、呪いつつもここで過ごした幸せだった日々をかみしめていました。全てやり切った彼に後悔はなく、みんなの将来を考えつつ、できればまた再び会いたいと思いながら彼は去っていくのです。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙の見どころ
見どころ①現在に繋がるエピソード
小説版の約ネバの見どころは、現在に繋がるエピソードが散りばめられていることでしょう。自分の命を懸けてでも守りたいと思う深い絆や他の子ども達を何とか助けたいという思いなどが手に取るようにわかります。家族を自分よりも大切にするようになったエマや真実を2人に告白しようとしたレイ、幼い頃から1人で全てを抱えてきたレイには生きてほしいと思ったノーマンの思いなど全てが現在に繋がっています。
見どころ②キャラの心情
原作では描かれていないキャラクターの思いが赤裸々に描かれているのも小説版の約ネバのノーマンからの手紙の魅力ということができます。ここまで書いてしまってよいのだろうかと思わせてしまうほどキャラクターの心理描写が繊細に描かれていました。また、現代に全ての子ども達の思いや気持ちが繋がっているため、全く違和感のない構成となっていたのです。また、最高の3人に成長していく過程を知ることができます。
それぞれの個性豊かなキャラクターの心情が手に取るように描かれているため、深くのめり込んでしまった人は多くいました。そこまで考えたうえでの行動だったのかと納得できる、共感をしてしまうような魅力的なスピンオフ作品として完結しています。アニメにおいても第10話は構成や演出が原作を超えた感動が味わえると評判でした。それらを鑑賞した後に小説版の約ネバを読むとより一層深く理解できるかもしれません。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙に関する感想や評価
一気に読み終わった『約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~』切ない…切なすぎる…これ読んでからアニメみたらより一層泣ける… pic.twitter.com/gGgZ1pFS2b
— るぅ (@RoppuRuna) April 21, 2020
約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~については面白すぎると感想を寄せている人が多く、一気に読んでしまった人もいたようです。切なすぎる繊細な心理描写が展開されているため、この小説を読んでからテレビアニメを見たらより一層泣けると感想を寄せている人もいました。この小説を読んで切なすぎると感じた人は多かったようです。
『約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~』読了。
— 祥 (@sachisachi0917) June 16, 2018
少年ジャンプで連載中の約ネバの初ノベライズ。
「たとえそこが安全で、何もしなくてもたっぷりご飯がもらえる場所だったとしても、自由に空を飛び回りたいって、思うもん」
この台詞が好きでした。
好奇心旺盛で天真爛漫な性格のエマが放った上記のセリフが好きでしたと感想を寄せている人がいました。どんなに安全な場所でも自分の考えや気持ちを大切にして生きていきたいという彼女の考えや思いに感動した人もいます。常に振り回されていた頭脳明晰なノーマンやちょっとひねくれた合理的な考えのレイが最終的には根負けしてしまうのも彼女のこの強い信念があったからと考えることもできるでしょう。
約束のネバーランド〜ノーマンからの手紙〜の、鳥籠の中のNER、ヤバかった。こんなん泣くわ。レイほんま・・・。
— だんご3兄弟 (@danngo3) August 27, 2018
約束のネバーランド〜ノーマンからの手紙〜において感動している人は多くいましたが、特に「鳥籠の中のNER」においてはかなりヤバかった、こんな内容は泣かずにはいられないと感想を寄せている人もいました。6歳の頃から誰にも打ち明けることができない秘密を抱え、ママ役のイザベラと契約を結んで生きなければならなかったレイが本当に切ないと心を寄せている人もいます。
約束のネバーランドのノーマンからの手紙まとめ
約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~では、出荷が決まったノーマンが楽しかったGFハウスの思い出を振り返ったり、出荷を受け入れたりした理由、家族思いのエマに対する想いや6歳からすでにハウスの正体を知っていたレイの心理状態なども繊細に描かれています。賢いノーマンの視点で初めは描かれていますが、途中から物知りなレイの視点からの描写もあり、より約ネバを楽しめる作品として注目を集めました。