【ハンターハンター】フェイタンのライジングサンとはどんな技？強さや念能力を考察

「ハンターハンター」は、1988年から週刊少年ジャンプで連載中の少年漫画で、作者は冨樫義博です。コミックは第36巻まで発売されています。「ハンターハンター」のテレビアニメは1999年から2001年まで、フジテレビ他で全62話が放送されました。

「ハンターハンター」は、主人公の少年がハンターとして世界最高と言われる父親に会いたい一心でハンターになり、様々な敵との壮絶な戦いを繰り広げていきます。そんな戦いの中で仲間との友情、絆を確かめ合い、深めていく物語です。

「ハンターハンター」の主人公、ゴン＝フリークスは両親がおらず、養母の手で育てられました。8歳の時、巨獣に襲われたゴンをハンター・カイトが救いました。カイトと話したゴンは、カイトがゴンの父親ジンの弟子だったこと、ジンが世界最高のハンターだということ、そしてジンがまだ生存していることを知りました。ゴンはハンターとなり、父親に会いに行きたいと考えるようになり、12歳でハンター試験受験のため旅立ちました。

ここまで「ハンターハンター」の作品情報、概要、あらすじを紹介しました。ここからは、「ハンターハンター」のヨークシン編で初登場した盗賊団の「幻影旅団（げんえいりょだん）」のメンバーであるフェイタンについて、技や強さ、念能力を考察し、さらにフェイタンの魅力を紹介します。また、フェイタンのアニメ版の声優も紹介します。

「ハンターハンター」のフェイタンは、流星街出身で本名フェイタン＝ポートオ、通称はフェイ、生年月日は明らかにされていません。身長は155㎝で体重は45㎏です。幻影旅団の初期からのメンバーで、趣味は拷問というフェイタンの残忍さは旅団の中で一番だと言われています。メンバーのフィンクスとは気が合うらしく、よく一緒に行動しています。念能力はペインパッカー（許されざる者）、ライジングサン（太陽に灼かれて）です。

ライジングサン（太陽に灼かれて）は、小型の太陽の様なものをいくつも生み出し、数十メートルから数百メートルにも及ぶ範囲を焼き尽くす技だということです。このライジングサンの威力は、まさに灼熱の太陽を思わせる高温で、鍛え上げられた肉体を持つキメラ・アントのザザンが瞬時に焼け焦げてしまったほどです。

フェイタンの念能力は「ペインパッカー（許されざる者）」です。このペインパッカーは敵の攻撃を身体に受けたときの痛みがエネルギーとなり、強化されたオーラを解き放つ、というものです。さらに、ペインパッカーはフェイタンがその身に受けた痛みや衝撃の強さによって、ライジングサン（太陽に灼かれて）へと変化するようです。実際にフェイタンがライジングサン（太陽に灼かれて）を発動したのは、キメラアント編です。

そのエピソードを見てみると、女王の座を狙うキメラアント師団の師団長ザザンが、自身の配下を増やそうと流星街の住人を強制的に配下にする事件が起こりました。流星街出身者がほとんどという幻影旅団はザザン討伐に乗り出しました。そこで、ザザンと対決したのがフェイタンでした。ザザンはフェイタンに顔を傷つけられたことで激怒、念能力による攻撃を繰り出し、フェイタンの腕を骨折させ、大きなダメージを与えました。

フェイタンはザザンから受けた痛みとダメージによって怒りのオーラが最高に達したことで、ペインパッカーを強力に変化させ、ライジングサン（太陽に灼かれて）を発動しました。このライジングサン（太陽に灼かれて）の威力は凄まじく、鍛え上げた肉体を持つザザンがあっという間に焼殺されてしまいました。

ライジングサン（太陽に灼かれて）は、フェイタンの激しい怒りによって発動するので、周囲の関係のない者への配慮は一切ありません。ライジングサン（太陽に灼かれて）の威力を知る者たちは、急いでその場から逃げ出します。フェイタン本人もライジングサン（太陽に灼かれて）を発動する際、自身を傷つけないように防護服を出現させ、着用します。

このようにライジングサン（太陽に灼かれて）は、痛みを灼熱の炎に変えて発動する「変化系」の能力です。加えて防護服を出現させることから「具現化系」の要素もあるということです。

フェイタンは傘に仕込まれた刀を武器にして戦います。キメラアント編ではこの仕込み傘で、師団長・ザザンと戦う姿が描かれています。ザザンと刀で戦ったフェイタンですが、ザザンの鍛え上げられた筋肉を貫くことはできず、刀身を折ってしまいます。折れてしまった理由として、フェイタンの刀は傘に仕込まれているので、細身だからだと考えられています。そのため、刀と刀を交える戦いには不向きだということです。

フェイタンの仕込み刀は、傘だと見せて敵を油断させ、一太刀で敵の息の根を止めるというのが最適な戦い方だと言われています。

また、フェイタンの仕込み傘は手元にドクロマークのスイッチがあり、それを押すと傘の先の部分が飛び出します。実際に女王ザザンの顔面をめがけて放つと、ザザンのこめかみの辺りに命中しました。

フェイタンは身長155㎝、体重が45㎏という小柄な体格です。そんな見た目のフェイタンですが、13名いる幻影旅団のメンバーの中で、腕相撲・5位に入るというパワーの持ち主です。幻影旅団のメンバーは皆、突出したパワーの持ち主ばかりで、下位のメンバー（シズク、ノブナガなど）でも、天空闘技場のかなりの重量と思われる石板を持ち上げたゴンが、全力で戦ってなんとか勝てるというパワーを持っています。

幻影旅団の女性メンバーであるシズク、マチよりも小柄な体格のフェイタンですが、そのパワーは凄まじく、桁外れだということになります。

桁外れのパワーを持つフェイタンですが、そのパワーよりも凄いのが、スピードだということです。戦闘中、フェイタンの移動スピードは相手の目にいくつもの残像ができてしまうほどです。キメラアントのザザンもフェイタンのスピードに追い付くことができませんでした。

しかし、この時フェイタンは体がなまっていたそうで、万全の状態であればもっとスピードが出ただろうと言われています。暗殺者の一族に生まれ、厳しい訓練を受けてきたはずのカルト・ゾルディックでもフェイタンの能力の前に自信を失くしています。

フェイタンの念能力は「許されざる者（ペインパッカー）」です。このペインパッカーは、敵の攻撃で自身がダメージを受けた際、感じた痛みを敵に返すというもので、そのダメージの大小によって威力や効果が変わります。

ここまで「ハンターハンター」の幻影旅団メンバー、フェイタンの強さや念能力について見てきました。フェイタンは、ペインパッカー（許されざる者）という念能力の能力者で、しかも幻影旅団の中で、腕相撲第5位という桁外れのパワーの持ち主でした。ここからは、フェイタンの魅力について見ていきます。

フェイタンは口元まで隠れてしまうほど大きな服を着ているので、顔が半分ほど見えませんが、初登場したヨークシン編と、キメラ・アント編でザザンと戦った時に素顔を見せました。それによると、フェイタンはイケメンだということが分かりました。

ザザンとの対戦ではザザンの念能力による攻撃をまともに浴び、フェイタンの上着はボロボロになり、素顔が露わになりました。さらに口から血が滴っているという衝撃的なシーンとなりました。

フェイタンが所属する幻影旅団は、基本的に2人で行動することになっています。フェイタンが組む相手はいつもフィンクス＝マグカブです。フィンクスはフェイタンとは反対に大柄な体格で、腕相撲は旅団で2位というパワーの持ち主です。フェイタンとフィンクスの仲の良さが分かるのはヨークシン編の頃からですが、オークションの品物を奪うため会場に幻影旅団が潜入した時は、二人はまだ別行動でした。

フェイタンとフィンクスがコンビを組むことになったのは、幻影旅団がマフィアへの総攻撃に踏み切った時からです。フェイタンとフィンクスは二人でマフィアを次々と殺害していきました。また、幻影旅団の団長クロロがクラピカに誘拐された時、多くの団員たちがクロロの救出を望みましたが、フェイタンとフィンクスは、団長が死んでも構わない、新しい団長を立てればいい、という発言をしています。

フェイタンとフィンクスが非情だからではなく、幻影旅団には旅団を維持させることが何より優先されるというルールがあり、二人はそのルールに沿って言っていただけです。よく似た考え方をする二人は、グリードアイランド編でも仲良くゲームに興じました。キメラアント編ではザザンと戦闘中のフェイタンに「フェイ」とニックネームで呼びかけ、見守っていました。

フェイタンとフィンクスは日頃から仲が良く、常に一緒に行動していますが、二人が協力して戦うということはないようです。それは、二人がそれぞれ持っている念能力の特徴が、そのような仕様になっているからです。フェイタンの念能力・ペインパッカー（許されざる者）やライジングサン（太陽に灼かれて）は、自身が受けた痛み、ダメージで放つ攻撃です。

また、フィンクスの念能力・廻天（リッパー・サイクロトロン）は、自身の腕を回すことでオーラを高め、強力なパンチを繰り出す能力です。二人の念能力はどちらも一対一での戦闘用になっています。

流星街出身者で作られた幻影旅団の創設時のメンバーであるフェイタンは、同じ創設時のメンバーとは仲が良いはずだと言われています。それは、後から入ってきたメンバーたちとも同じで、良い関係を築いていると考えられていますが、ヒソカだけは嫌いだと、フェイタン本人が言っています。

一見、冷たい印象のあるフェイタンですが、幻影旅団を大切にする気持ちは大いにあるようです。しかし、ヒソカには幻影旅団に対してフェイタンのような気持ちが感じられず、そのことでフェイタンはヒソカのことを好意的に見ることができないのではないかと言われています。

普段は無口でクールな性格のフェイタンですが、実は争い事が大好きで、すぐに戦闘モードに入ろうとします。そんなフェイタンがキレると誰も手に負えなくなります。フェイタンの念能力はペインパッカーですが、激怒するとさらに強力なライジングサン（太陽に灼かれて）へと変化するため、近くにいるものは命の危険にさらされます。

幻影旅団のメンバーであるシズクはそのために死にそうになったことがあるということで、その危険性をメンバーたちも認識しています。

キメラアント編でザザンと対戦したフェイタンは、ライジングサン（太陽に灼かれて）によってザザンを焼殺しました。この戦闘時「腕がなまっていた」とフェイタン自身が語っています。ザザン戦では、フェイタンは鍛え上げられた肉体を持つザザン相手に仕込み刀を武器に戦い、また、残像ができるような高速移動でザザンを惑わせるなど、互角に渡り合いました。

途中、ザザンの念能力による攻撃を受け、ダメージを受けましたが、それをきっかけにライジングサン（太陽に灼かれて）を発動し、勝利しました。腕がなまっていて本来の実力ではなかったとフェイタンは言っていますが、それでも強力なパワーを見せつけました。

フェイタンの趣味は拷問だと言われており、捕らえた者を次から次へと拷問にかけています。フェイタンは単に面白いからやっているだけではなく、情報を得るために拷問しているのです。フェイタンの拷問によって得られた情報は信用できると、幻影旅団のメンバーたちからも一目置かれているようです。

フェイタンの話し方は語尾に「~ね」と付けるということと、「~っ」という小さな「っ」を発音しないという特徴があります。「私、腕なまてるね…」というフェイタンのセリフがありますが、これは「なまっているね…」と発音するところを「~っ」を発音していません。そのため、カタコトの日本語を話す外国人の様な話し方になります。このような話し方に加えて、怒った時、漢語の様な謎の言葉を話します。

フェイタンは流星街の出身ですが、実は本当の素性については何一つ分かっていません。カキン帝国にフェイタンと同じ様な話し方をするマフィアがいるということで、フェイタンの出身地はカキン帝国だったかもしれないと言われています。

フェイタンが放ったかっこいいセリフを紹介します。上記のセリフはヨークシン編のオークション会場でのフェイタンのセリフです。

幻影旅団はオークションの品物を奪う目的で会場に乗り込みました。そして、オークション会場にいるマフィア全滅を目論む幻影旅団。フェイタンは会場の壇上に立ち、客に対して上記のセリフを放ったのでした。

ヨークシン編で幻影旅団メンバーのウボォーギンが、鎖野郎（クラピカ）に殺されたと思い、旅団メンバーが鎖野郎（クラピカ）を探し始めます。上記のセリフはそんな中でフェイタンが言ったセリフです。

アニメ「ハンターハンター」の第1作（1999年から2001年まで）で、フェイタンを担当したのは、声優の日比野朱里（ひびのあかり）です。日比野朱里は1959年7月5日生まれ、静岡県出身です。結婚前の芸名は小粥よう子（おがいようこ）で、30歳になった時一度引退しています。40歳の時、芸名を日比野朱里に変更し、再び声優として活動を開始しました。

芸名・小粥よう子での主な出演作は、1983年「キャプテン翼」大空翼、1987年「エスパー魔美」コンポコ、1996年「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」沖田総司、などです。芸名・日比野朱里での主な出演作は、1999年「未来少年コナンⅡ タイガアドベンチャー」タイガ、などです。

日比野朱里の代表作は、小粥よう子時代の主演作、アニメ「キャプテン翼」の大空翼です。この役を演じたことで、「キャプテン翼」の原作者・高橋陽一と小粥よう子は結婚しました。30歳以降、半ば引退しているような状態ですが、「キャプテン翼」への出演オファーには応じています。

アニメ「ハンターハンター」の第2作（2011年から2014年）で、フェイタンを担当したのは、声優の山口勝平です。山口勝平は1965年5月23日生まれ、福岡県出身です。声優事務所「芸能事務所悟空」の代表です。

山口勝平の代表作は、1989年「らんま1/2」早乙女乱馬、1993年「幽☆遊☆白書」陣、1994年「機動武闘伝Gガンダム」サイ・サイシー、1996年「名探偵コナン」工藤新一、怪盗キッド、「赤ちゃんと僕」榎木拓也、2000年「犬夜叉」犬夜叉、「ワンピース」ウソップ、2002年「十二国記」六太、延麒、2004年「宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝」大山トチロー、2005年「アイシールド21」雷門太郎。

2006年「デュエル・マスターズ シリーズ」パコネコ、「DEATH NOTE」L（エル）、2010年「まじっく快斗」黒羽快斗、怪盗キッド、2015年「デュラララ！！×2」赤林海月、「境界のRINNE」六道鯖人。2016年「カミワザ・ワンダ」宇宙犬ワンダ、「信長の忍び」木下秀吉、2018年「ゲゲゲの鬼太郎・第6作」一反もねん、2019年「ポプテピピック TVスペシャル 朱雀ver.」ポプ子、などです。

フェイタンの念能力はペインパッカー（許されざる者）で、それをさらにパワーアップしたものがライジングサン（太陽に灼かれて）です。自身が受けた痛みをパワーに変えて放つライジングサン（太陽に灼かれて）は、フェイタンが激怒した時に発動されますが、その範囲、威力は広大で、周囲に対する配慮などまるでありません。このような技は、キレたら恐ろしいと言われるフェイタンらしい技だという感想です。

フェイタンの怒りによって発動されるライジングサン（太陽に灼かれて）の威力が凄まじいという感想です。ライジングサン（太陽に灼かれて）を発動すると、幻影旅団のメンバーたちは慌てて逃げ出します。それほど強力で、辺りかまわず焼き尽くすからだということです。

フェイタンの念能力・ライジングサン（太陽に灼かれて）は、太陽の様な灼熱の炎を集めて放つ大技ですが、そのシーンを観て、かっこいいという感想です。

いかがでしたか？「ハンターハンター」の幻影旅団のメンバー、フェイタンの念能力・ライジングサン（太陽に灼かれて）について紹介しました。この念能力は、自身が受けた痛みをパワーにして相手に返す攻撃、ペインパッカー（許されざる者）が、よりパワーアップされ、太陽の様な灼熱の炎を集めて放つ能力でした。この威力はフェイタンの怒りから出るものなので、周りへの配慮なく放たれるものでした。

また、フェイタンの魅力についても紹介しました。イケメンのフェイタンは、クールで無口なイメージですが、キレると恐ろしいということと、幻影旅団のメンバーの中ではフィンクスと行動を共にすることが多く、仲が良いということでした。フェイタンの念能力・ペインパッカーには、ライジングサン（太陽に灼かれて）以外にもまだまだ種類があると言われており、これからのフェイタンの活躍に注目していきましょう。