【ワンピース】ワノ国出身の侍一覧！戦闘能力・強さや悪魔の実の能力も紹介

世界政府未加盟国であり鎖国政策を通して独立している国「ワノ国」。そこでは多くの侍が登場しているのですが、侍とはどのような存在なのでしょうか？ここでは、『ワンピース』の作品情報を交えつつ、侍とはどのような存在なのかという疑問に迫ります。

尾田栄一郎による大人気漫画『ワンピース』は1997年から「週刊少年ジャンプ」にて連載されている海賊ファンタジー作品です。海賊王を目指す少年モンキー・D・ルフィを主人公に「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡って海洋を旅する冒険ロマンが描かれており、夢への冒険や仲間との友情といったテーマが前面に掲げられています。バトルやギャグシーン、感動エピソード、そして壮大な世界観を描いた作風が瞬く間に人気を呼びました。

ここでは『ワンピース』の簡単なあらすじを紹介します。今回のテーマとなっているワノ国の侍は「ワノ国編」で登場しており、この章では麦わらの海賊団のルフィ達が四皇カイドウと将軍黒炭オロチを倒すというのが物語の本筋となっています。

ドレスローザで出会った錦えもんとの再会を果たしたルフィが、彼からカイドウとオロチを討つ計画を聞かされことが打倒カイドウとオロチのきっかけとなっており、麦わらの一味と光月家らの同盟によって情報収集や仲間集めに奔走していきます。

『ワンピース』に登場する侍とは、ルフィ達がカイドウを倒すために訪れる国「ワノ国」に存在する、刀を使って戦闘を繰り広げる剣士たちの総称をいいます。そしてワノ国はグランドライン後半の海「新世界」にある世界政府未加盟国であり、独立国であるため全貌がほとんど不明とされています。

それでは早速、『ワンピース』に登場するワノ国の侍たちを一覧形式で紹介していきます。メンバーの人数は合計6人。ドレスローザ編にてルフィ達との出会いを果たした侍・錦えもんをはじめゾロと対決したリョーマまでをご覧ください。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の1人目は、光月おでんに仕えた9人の侍「赤鞘九人男」の1人に数えられる錦えもんです。「狐火の錦えもん」といった通称で呼ばれています。20年前にトキの能力で現代に飛ばされた人物の1人で、カイドウに倒された光月おでんの仇を取るためにモモの助と仲間を集めるためにゾウを目指していました。ところがその途中に遭難してしまい、ドレスローザに行きついてしまいます。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の2人目は、光月おでんとその妻・トキとの息子であるモモの助です。モモの助は光月おでんとトキを、カイドウとオロチの手によって同時に失っていますが、悲しみに打ちひしがれることなく、侍としての心持ちをしっかりと持ち、父親・光月おでんの「ワノ国を開国せよ」という遺言から意志を継いでカイドウとオロチを打ち倒してワノ国を開国しようと奔走しています。

しかし、光月家の生き残りであるためモモの助自身もカイドウとオロチに命を狙われていました。パンクハザードに行きついたのはその逃亡中に誤って船に乗り込んだからです。そこで助けてもらった麦わらの一味と行動を共にしており、ドフラミンゴの支配下となっていたドレスローザを経て「ゾウ」の上に建国されたモコモ公国へと向かっています。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の3人目は、歌舞伎役者のような容姿をした光月おでんの家臣であるカン十郎です。20年前にトキの能力によって現代へと飛ばされてからは、カイドウから命を狙われているモモの助の命を守りながら逃亡生活を続けていました。その途中でドレスローザ王国に辿り着き、そこでドフラミンゴに見つかってしまいます。

そしてモモの助達を逃がすためにドレスローザに1人だけが残り、錦えもんとモモの助の2人と別れてしまいました。その後、ドレスローザにあるスクラップ工場の地下の壁に隠れてドフラミンゴ達から身を隠していました。それから時を経て、錦えもんと再会を果たし、錦えもんと行動を共にしていた麦わらの一味とゾウへ向かっています。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の4人目は、忍者として光月おでんの家臣を務めていた雷ぞうです。厳つい顔付きと巨体といった容姿で忍者のイメージからはかけ離れているものの、実際は身軽な動きを得意としており、さらにさまざまな忍術の扱いを可能とする腕利きの忍者でした。雷ぞうも20年前にカイドウと戦っていますが、その時に敗れたことでトキの能力によって20年後に飛ばされています。

現代ではモコモ公国に訪れた際にカイドウの部下へ自分の身を差し出そうとしていたため、その時に兄弟分を見殺しにしないという仁義を見せたミンク族たちによってカイドウの部下に見つからない場所に隠されてしまいました。その後、ゾウに到着した麦わらの一味によってミンク族共々命を助けられています。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の5人目は、ワノ国「九里」でかつて大大名を務めていた光月おでんです。ワノ国は長年に渡って鎖国状態にあったのですが、それに疑問を抱いていた人物であり、広い視野で世界を眺めていました。

そして鎖国状態にあるワノ国にいるのが息苦しくなったのか、かつて海賊王として名を轟かせたゴール・D・ロジャーの船に乗船しており、グランドラインの最後の島とされている「ラフテル」にたどり着いた人物でもあると言われています。そこで「世界の秘密」を知り得ており、また光月おでんの光月一族は石碑「歴史の本文(ポーネグリフ)」を作ったため読み書きを代々受け継いできたことが判明しています。

『ワンピース』のワノ国出身の侍メンバー一覧の6人目は、かつてワノ国で「英雄」と称されていた剣豪・リョーマです。スリラーバーグでゲッコー・モリアの部下から遺体を掘り出された後、モリアの能力によってブルックの影を遺体に入れられたことで復活を果たしています。リョーマの愛刀「秋水」もリョーマの墓荒らしをした際に盗まれていたため、スリラーバーグにおけるノノロア・ゾロとの対戦ではその愛刀を用いています。

『ワンピース』の侍メンバーの錦えもんは「フクフクの実」という悪魔の実の能力者です。この能力によって編み出した技「ドロン」は頭に石や葉っぱを乗せることによって衣服に変身させることができますが、戦闘には使えないようです。

ただ、自らの刀から炎を放ち、また炎を斬ることもできる剣術「狐火流」の使い手で、武装色の覇気を習得していることも判明しており、鉄の扉程度の硬さであれば簡単に切断してしまうほどの強さを持っています。実際にその強さを見たゾロに剣術と流派に興味を抱かれ、仕合を申し込まれていました。

『ワンピース』の侍メンバーのモモの助は、ドフラミンゴの部下であったシーザー・クラウンが開発した人造悪魔の実の能力者です。ゾオン系の能力を使いこなし、龍の姿に変身することが出来ます。ただ龍の姿は小さく、さらに自分の意志で龍に変身ができないため戦闘に使われたことがありません。

モモの助は覇気を会得していないものの、ゾウの国の像主と対話することができます。この能力を駆使して像主に命令を出し、百獣海賊団の幹部であるジャックの船を海の底に沈めることに成功しました。またモモの助の父親があのロジャーの船に乗っていたほどの実力者であるため、高い剣術の筋を受け継いでいるようですが、まだ年齢が若く未熟であるため戦闘能力も高くありません。

『ワンピース』の侍メンバーのカン十郎は絵を実体化させる能力を使います。悪魔の実の名前は不明です。地面や壁など場所を問わず絵を描くことで絵を実体化させ、実体化させた生物は勘十郎に従ってくれる模様。しかし、カン十郎の画力が低いためか実体化させた生物の完成度が低く、思ったよりも強さに期待できません。

実際にゾウを登るために竜を描いたのですが、思うように飛ぶことができませんでした。現時点で戦闘で役立ったことはなく、また戦闘描写もほぼないため彼の強さは未知数ですが、トキが願いを託した人物の1人であるため、それ相応の強さを持っていると言えるでしょう。

『ワンピース』の侍メンバーの雷ぞうは、ワノ国独自の忍術を多く扱うことができます。悪魔の実は不明。自身の分身を多く出す「分身の術」や煙を出して姿を消す「煙遁の術」を使いこなし、さらに華手手裏剣といった多数の手裏剣を投げる技をも会得しています。自身のことを「無敵の忍者」と自称しており、実際に多くの手練れを従えた光月おでんの家臣であったことがその強さを物語っていると言えるでしょう。

『ワンピース』の侍メンバーの光月おでんは、悪魔の実の能力や技、強さなどが未だ謎に包まれています。ただ、”海賊王”ゴール・D・ロジャーと”伝説の海賊”エドワード・ニューゲートの船に乗っていたためかなりの強さを持っていたと考えられます。また、おでんは妖刀の「二刀流」の使い手であることが明かされており、この妖刀でカイドウに傷を負わせたということも強さを物語っています。

ここで注目したいのは、この妖刀は「黒刀」であるということです。黒刀とは、武装色の覇気を刀に纏うことによって黒色化したものですが、これにはかなりの修行を必要とし、さらにおでんが10代の頃で黒刀を使いこなしています。現在、ワンピースの登場人物で黒刀を扱えるのはミホークとリョーマだけです。リョーマを負かしたゾロでさえも20歳を超えてもなお黒刀となっていないことを考慮すれば、いかにおでんが強いかが分かります。

『ワンピース』の侍メンバーのリョーマは空を飛ぶドラゴンの首を斬り落としたという伝説で名が知れ渡った人物であり、ワンピースのスリラーバーグ編でゾンビとしての体であってもゾロと対等に渡り合った人物でもあります。おそらく生前はゾロに引けを取らないほどの大剣豪であり、非常に高い戦闘能力を持っていたのではないでしょうか？

ちなみにリョーマの元ネタとなったのは作者である尾田栄一郎がワンピースを手掛ける前に制作した作品『MONSTERS』の主人公・リョーマです。短気な性格をしていますが、武士でがあるゆえに正義感が強い一面も強さの秘訣かもしれません。

『ワンピース』に登場するクマドリは、世界政府付属機関であるサイファーボールの1つ「CP9」の諜報部員です。自分が何かしらの失敗をした際は切腹をして詫びようとしますが、結局六式の鉄塊で助かり、天国のおっかさんが助けてくれたという流れが定番となっています。ワンピースのエニエスロビー編ではチョッパーと戦っているのですが、結果は敗北。

そんな彼は歌舞伎役者のようなメイクと口癖が特徴的で、その特徴からワノ国出身ではないか？と言われています。ただ、実際は彼が所属しているサイファポールは幼少期から政府機関が用意した訓練を受けさせられているため、もし彼がワノ国出身であっても育ちはサイファポール機関であると考えられます。

ワンピースに登場するCP9はゾオン系の悪魔の実の能力者が多いです。しかし、クマドリはカクとカリファが悪魔の実を食べるシーンで初めて見たと言っているため、悪魔の実の能力者ではないことが分かっています。そしてクマドリがワンピースで披露した技は2つあります。まずは「六式」という技で、これは体を極限まで鍛えた者だけが習得できる技となっており、CP9組織と世界政府機関の海軍は誰もが習得しているものです。

そして六式には「指銃、紙絵月歩、嵐脚、剃、鉄塊」と全部で6つがあり、この全てを習得すると「六式使い」を名乗ることができ、クマドリの場合は杖を銃のように打ち抜く指銃「Q(キュー)」を使いこなします。次に2つ目の技は「生命帰還」です。この技は通常では操ることができない体の器官を操ることで戦闘に活かすことができます。

『ワンピース』に登場する世界政府機関の海軍は、昔からワノ国の侍たちを警戒し続けていました。ワンピースのワノ国編が始まる際、ビッグマムとカイドウが通話していますが、その時に海軍が通話を傍受していたためビッグマムがワノ国へと訪れることが分かってしまいます。

実質ワノ国には四皇が2人も揃うことを危惧した海軍大将の黄猿ボルサリーノが赤犬に「わっしが行こうか？」と言っていますが、赤犬は「ワノ国には未知の兵力がある、侍か…」と返し躊躇している様子でした。あの赤犬ですらもワノ国の侍を警戒している様子であるため、いかに海軍がワノ国の侍を警戒しているのかがうかがえます。少なくともこの事態はワンピースの物語で半世紀以上は続いているようです。

赤犬がワノ国の侍に近寄れず警戒している中、四皇のカイドウはワノ国に近寄っています。なぜカイドウがワノ国に訪れたのかは分かっていませんが、ワノ国にはリスクを負ってでも得たい資源があったのではないでしょうか？またカイドウがワノ国出身であることも考えられます。そして現在のワノ国はカイドウの支配下となり、無法地帯となってしまいました。

現在のワノ国はカイドウの支配下であり、一方で海軍大将らは侍に警戒し近寄れない状況が続いています。しかしカイドウが支配しているワノ国では、海軍が近寄れないほどの事件が起きているわけではありませんでした。以下、事件の一例をご覧ください。

• 切腹を命じられていたゾロが反逆して真犯人に斬撃を繰り出す
• 侍のほとんどが野生動物を捕らえるほどの実力
• 侍たちはカイドウとオロチに捕まるあるいは盗賊になるしかなかった状態
• 盗賊がゾロにあっさりと負けてしまう
• ルフィが横綱浦島を簡単に吹っ飛ばした

このような事件は、これまでにルフィが旅の途中で訪れた国とさほど変わらない出来事で、そこに住む侍の強さもそれほど強いとはとても思えません。

ワノ国の将軍・黒炭オロチと四皇の1人であるカイドウによって処刑されてしまった光月おでんですが、彼が最後に残した遺言には「ワノ国を開国せよ」と残されていました。現在もワノ国は鎖国政策を続けているのですが、なぜ鎖国をしなければならないのでしょうか？鎖国は内側に籠って外敵から身を守ると捉えることができ、また外部に頼らなくても自国でやり繰りできると捉えることもできます。

しかし、現状のワノ国はカイドウの支配下になり、ワノ国にいた侍たちも処刑されたか捕らえられたか、はたまた盗賊として生活を食いつなぐのがやっとといった状況でした。もしかすると、敢えて鎖国をすることによってワノ国自体の弱さを覆い隠し、ワノ国が強いというイメージを外部に与えるためだったのかもしれません。

こちらの感想では『ワンピース』に登場するワノ国の侍・光月おでんについて述べられています。やはり20年前に活躍していたロジャーの船に乗っていたということから、ワノ国の大偉人と言われており、それ相応の強さを持っている強者と認識しているのがうかがえます。白ひげを魅了した人物でもあるため、実力と共に人望も厚いのではないでしょうか？

こちらの感想では『ワンピース』に登場するワノ国の侍・カン十郎の裏切りについて述べられています。彼の裏切りを予想していた人もいたようですが、多くの読者は裏切りを予想していなかったようです。やはり感想で述べられている通り、カン十郎と錦えもんの仲が良い様子が描かれていたからこそ、気付かなかったあるいは気づきたくなかったということが要因となっているのかもしれません。

こちらの感想では『ワンピース』に登場するワノ国の侍・モモの助について述べられています。モモの助の年齢が8歳ということと悲惨な状況を考慮した上で、将来の展望を良い方向で捉えらています。

ただ、「強さはともかく」と言われていることから、今後実力が伸びしろについては疑問視されているのがうかがえます。上に立つ者としておでんを超えるかもしれないと言われているのは、過酷な経験とルフィとの出会いが理由となっているのかもしれません。

当記事では『ワンピース』のワノ国編で登場した侍たちについて、一覧形式で悪魔の実の能力や強さを交えつつ紹介してきましたが、いかがでしたか？ワンピースの物語の重要な鍵を握っているワノ国ですが、海軍は「ワノ国の侍に近寄れない」と前々から言っている状態でした。実際はそれほど警戒するほどでもないというのが実情のようですが、当記事で挙げた侍たち以外にも強者が存在しているからこそ近寄れないのでしょうか？

今後、多くの特徴的なキャラクター・侍が登場するのかもしれません。また海賊王と航海した光月おでんやポーネグリフを作った一族、エースが訪れた過去などまだまだ伏線が張られています。今後も新たに登場するであろう侍や侍にまつわる重要な鍵に注目していきましょう。