【あひるの空】チャッキーこと茶木正広が退部した理由は？名言や魅力も紹介

「あひるの空」に登場するチャッキーこと茶木正広は、九頭龍高校の男子バスケットボール部の２年生部員です。以下では、ファンに大きな衝撃を与えた「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広が、バスケ部を退部するまでの経緯や、退部した理由、チャッキーの名言や、かっこいい魅力などを紹介します。

漫画家・日向武史先生の作品「あひるの空」は、週刊少年マガジンにて、2004年から連載されているバスケットボール漫画で、単行本は2019年6月時点で計51巻が刊行されています。「あひるの空」は、原作者である日向先生の地元・神奈川県・川崎市を舞台にしており、スポーツ弱小校に入学した主人公やバスケ部の仲間との奮闘・成長を描いています。

2019年10月にアニメ放送が行われた「あひるの空」は、主人公が所属するバスケットボール部の成長・活躍だけでなく、部員同士の争いや軋轢、いじめ、退部、部員と指導者との対立など、部活動で起こりうる問題も取り上げていることも特徴です。また、「あひるの空」では、学校生活や、各部員が抱える家庭問題など、幅広いテーマを散りばめた展開が支持されています。

身長149cmの主人公・車谷空は、入院中の母と約束した、高校最初のバスケ大会で優勝する目標を実現するべく、九頭龍高校のバスケットボール部に入部します。しかし、空が入学した九頭龍高校は、「クズ高」と呼ばれ、部活動も全員加入制であったことから、不真面目な生徒のたまり場と化した名前のみの部活も存在しています。そして、空が入部を決めたバスケットボール部も、不真面目な生徒たちで構成されていました。

しかし、空の努力が実り、九頭龍高校・男子バスケットボール部は、真面目かつ活気にあふれた部活動へと変貌していきます。一時期、部室で火事が発生するアクシデントによる同好会からの再スタートや、部員同士の衝突、チームメイトの退部等を経ながら、空たちはバスケ大会優勝を目指して、日々バスケの練習に励みます。

「あひるの空」のチャッチーこと、本名：茶木正広は、九頭龍高校の２年生～3年生で、育ちの良さからプライドの高い性格が玉にキズの元バスケ部員です。身長及び体重は、171cm/60～61kg、ポジションは、ポイントガードとシューティングガードです。同級生である鍋島竜平や安原真一と共にバスケ未経験組であったものの、車谷空やキャプテン・花園百春の影響を受けて、バスケの練習に参加します。

当初は、練習のきつさに加えて、周囲との温度差に馴染めず、ナベこと鍋島と共に合宿を抜け出すこともありつつも、少しづつバスケの魅力にとりつかれ、チーム内での自身の役割を模索するようになります。バスケットボール選手としては、まだ成長段階ですが、今後の活躍が注目されたチームメイトだけあって、チャッチーのバスケ部退部は、大きな衝撃を与えました。

チームの守備として、今後の活躍が期待されていたチャッキーでしたが、スタメン試合での失敗から、バスケ部の退部を決意し、大きな衝撃を与えました。以下では、「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広が退部した理由を紹介します。

チャッキーが退部を決意した理由は、何だったのか、まずは、チャッキーこと茶木正広のバスケ部の入部から退部までの経緯を紹介します。

バスケットボールの練習に参加する以前は、安原ことヤスやナベと共に部室へこもり、特にやることもなく、だらだらとした日々を送ってきたチャッキーでしたが、母親との約束を果たすべくバスケ部に入部した車谷空と、彼に影響を受けて練習を始めたキャプテン・花園の奮闘を受けて、チャッキーも本格的にバスケの練習に参加します。

他のバスケ部員と同様に、バスケ初心者のチャッキーの練習は、体力のなさや基礎技術が身についていないことから、慣れないことが多く、時には練習を放り出して逃げてしまうこともありました。しかし、練習を重ねるにつれて、次第にバスケットボールの魅力に目覚めます。そして、チャッキーの心の中には、チーム内で自分に出来ることは何かを模索し始めます。

チーム内での自分の役割を模索するチャッキーは、チームの勝利は自身のレベルアップにかかっていることを自覚し始めます。同時に、クズ高と呼ばれていた九頭龍高校・男子バスケットボール部にも、新入部員が加わり、自分の実力を上回る後輩の登場は、プライドの高いチャッキーに焦りを生じさせました。

その後、チャッキーは、同級生で同じく未経験組だったヤス・ナベと共にスタメンデビューを果たすも、チャッキーのポジションであるポイントガードの機能不足により、黒星スタートとなりました。チャッキー自身も、九頭龍バスケ部の敗因が自分にあることを自覚しながらも、再起をかけて監督に、スタメン入りを懇願します。しかし、監督は首を縦に振ることはなく、チャッキーの真意を指摘します。

スタメンデビューでの失敗や、監督に図星を突かれたことをきっかけに、チャッキーは、そのことばかりを考えるようになり、部活の練習もさぼるようになりました。そして、実力ある新入部員や、仲間に対する焦り、嫉妬、そして、次第に自暴自棄に陥った自分に対して嫌気がさしたチャッキーは、意を決して九頭龍高校・男子バスケットボール部を退部します。

チャッキーが退部した理由について、チーム内での実力不足が指摘される一方で、そのような現実を受け入れられない彼自身の性格にも、問題があったのではと指摘されます。以下では、チャッキーが退部した理由について考察しました。

あひるの空のチャッキーが退部した最大の理由は、バスケ部での自分の役割を見つけられなかったことでしょう。「あひるの空」では、同じくバスケ初心者で入部したヤス・ナベは、チャッキーと同様に練習に手間取ることが多く、時には練習の厳しさから逃げ出したこともありました。しかし、2人は、地道な努力が功を奏し、フォワードと3Pシューターとして、自らバスケ部での地位を確立することが出来ました。

一方、チャッキーは、表面ではバスケ部の勝利のためでなく、あくまで自分のチーム内での役割、つまり居場所を見つけ出そうとしていたのではと考えられます。そして、「あひるの空」のスタメンデビューにて、チャッキーは本当の意味で自分にはチーム内での役割がないことを思い知らされ、後のバスケ部の退部に至ったでしょう。

「あひるの空」のチャッキーが退部した理由の2つ目は、チャッキーの性格にも原因があったとも考えられます。チャッキーは、世間でいうお坊ちゃま育ち故に、プライドが高い性格の持ち主です。そして、チャッキーのプライドの高さは、バスケ部の活動にも大きな影響を及ぼしました。例えば、自分よりバスケが上手い後輩の出現によって、自身のポジションが、後輩に奪われてしまうという危機感が指摘されます。

そして、チャッキーのプライドを最も傷つけた要因は、「あひるの空」では、バスケ未経験から始めたヤス・ナベの目まぐるしい成長が指摘されます。いままで同レベルだと思っていた同期が、チームの中心メンバーとして活躍の幅を広げていく姿は、チャッキーにとって耐えがたい現実でした。

そして、スタメンデビューにて、監督にもう一度コートに入ることを懇願したチャッキーの真意は、チームのためでなく、自身の保身のためやヤス・ナベとの距離をこれ以上離したくないという、想いがあったでしょう。

「あひるの空」のチャッキーがバスケ部を退部した理由について、チーム内での自分の役割を見つけられなかったこと、チャッキー自身のプライドの高さが原因だと指摘されます。しかし、「あひるの空」では、花園千秋や夏目健二に、チャッキーの退部を惜しむ声や、守備型のガードとしてチャッキーの存在を重視するセリフが登場しています。

このように、チャッキー退部後も、「あひるの空」では、有能な逸材を失ったことを悔やむセリフが登場したことから、チャッキーがバスケ部を退部する意味はなかったと考えられます。しかし、プライドの高いチャッキーにとって、自分の上を行く同期の活躍を目の当たりにしながら、スタメン入りのチャンスを待つことは、耐えがたいことだったでしょう。

以下では、「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広のバスケットボールに対する熱意を感じさせるかっこいい名言を紹介します。

「あひるの空」のチャッキーの名言には、チーム内での自身の役割を見出そうとする熱意が感じられます。そして、あひるの空・チャッキーの1つ目の名言からは、ポイントガードとシューティングガードを任された、あひるの空のチャッキーこと茶木正広の自信が表現されているでしょう。

「あひるの空」の主人公サイドである九頭龍高校・男子バスケットボール部は、主人公・車谷空が入部するまで、名前のみの部活動でした。しかし、空の入部は、これまで怠惰な日々を送ってきたチャッキー達に影響を与えました。そして、「あひるの空」のチャッキーの2つ目の名言は、バスケ練習に意欲的なチャッキーの姿勢が感じられます。

「あひるの空」の名シーンにも数えられるチャッキーこと、茶木正広の3つ目の名言は、自分の居場所をチーム内のポジションに求める、チャッキーの精神的な弱さがうかがえる名言でしょう。後に、監督から図星を突かれ、バスケ部の退部にいたったチャッキーでしたが、もし、彼が退部を決意しなければ「あひるの空」のその後の展開は、大きく変わっていたことでしょう。

以下では、「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広のかっこいい魅力を、守備のセンス・空との関係・気になる彼女の存在に分けて紹介します。

「あひるの空」では、バスケ未経験だったチャッキーでしたが、ポイントガードに抜擢されたように、守備のセンスが高いことで知られています。そして、チャッキーの守備のセンスは、チームメイトの車谷空や花園千秋、夏目健二からも高く評価されており、今後の展開でも多大なる期待が寄せられていました。

チャッキーこと茶木正広にとって、「あひるの空」の主人公・空は後輩にあたります。「あひるの空」では、プライドの高さから素直になれない一面も見られるチャッキーですが、不良に絡まれた後輩を救出したり、気さくで話しやすい雰囲気で後輩からは慕われています。そして、「あひるの空」では、主人公・空とも良好な関係を築いています。

また、バスケ部でも、空はチャッキーの守備のセンスを高く評価しており、最後までチャッキーの退部をおしとどめようと、説得にあたりました。

「あひるの空」では、各登場人物の恋愛描写も登場しますが、チャッキーこと茶木正広の恋愛描写は、描かれませんでした。一方、「あひるの空」では、マネージャーである七尾奈緒のことをかわいいと評しており、女性に対する一定の関心はあると推測されます。しかし、チャッキーと七尾の絡みは、「あひるの空」では少ないため、2人が恋愛関係に発展する可能性は低いでしょう。

以下では、現在もバスケ部の退部が惜しまれる「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広に関する感想や評価を紹介します。

バスケ未経験ながらも、高い守備力が評価されるチャッキーこと茶木正広は、「あひるの空」にて、今後の成長や活躍が期待されたキャラクターであり、彼の退部は、多くのあひるの空ファンに惜しまれました。チャッキーが退部する展開は、「あひるの空」の衝撃回でもあり、チャッキーのバスケ部復帰も望まれましたが、彼のプライドがそのような展開を阻んでいるでしょう。

ある競技の頂点を目指して、主人公や仲間たちの活躍・奮闘が魅力的なスポコン作品は、幅広い世代に支持される人気ジャンルの1つです。そして、高校男子バスケットボールを題材にした「あひるの空」は、従来のバスケ漫画に加えて、空と病気の母との約束など、登場人物たちの心情を緻密に描いた作風となっており、多くの感動シーンを生み出しました。

バスケ漫画といえば、井上雄彦先生の「スラムダンク」や藤巻忠俊先生の「黒子のバスケ」が広く知られる一方、同ジャンルの「あひるの空」は、前者2作品と比べてマイナーな存在でした。しかし、2019年10月のアニメ化をきっかけに、原作「あひるの空」を読み始めるファンが増加し、バスケにとらわれない幅広いジャンルと、奥深い世界観が面白いと、高く評価されています。

「あひるの空」のチャッキーこと茶木正広がバスケ部を退部した経緯や理由、チャッキーの名言集・かっこいい魅力等を紹介しました。チャッキーの退部は、バスケ部をはじめ、「あひるの空」の読者にも大きな衝撃を与えました。同時に、プライドの高さからバスケットボール選手の道を挫折したチャッキーの姿は、同じ境遇を経験した読者から、共感の声が挙げられています。