2020年04月08日公開
2020年04月08日更新
【鬼滅の刃】伊黒小芭内の悲しい過去とは?壮絶な生い立ちや甘露寺蜜璃との関係は?
『鬼滅の刃』には蛇柱の伊黒小芭内という人物が登場します。伊黒小芭内は柱合会議で初登場しましたが、しばらくどのような人物なのか語られていませんでした。しかし無惨との戦いで伊黒小芭内の過去や口元を隠している理由などが判明します。この記事では、『鬼滅の刃』の伊黒小芭内の過去についてネタバレを紹介します。また伊黒小芭内の基本的なプロフィールや、甘露寺蜜璃との関係性などもまとめています。
伊黒小芭内は鬼滅の刃の蛇柱
鬼滅の刃の作品情報
蛇柱の伊黒小芭内は『鬼滅の刃』に登場するキャラクターです。これまでのストーリーでは初登場から度々登場するものの、詳しく描かれたことがなかったので謎の人物でした。しかし無惨との決戦により、伊黒小芭内の過去が判明します。ここではそんな伊黒小芭内の過去についてネタバレを紹介する前に、鬼滅の刃の作品情報を紹介します。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』とは、鬼と戦う人々を描いたダーク・ファンタジー漫画です。吾峠呼世晴によって2016年から連載が始まり、2019年のアニメ化で大ヒットを記録した漫画です。ニュース番組で特番が組まれるほど人気で、様々なメディアからも注目されています。残酷なシーンはあるものの、グロテスクな表現が比較的少ないので、小学生から年配まで幅広い年齢層に支持されています。
鬼滅の刃のあらすじ
炭焼小屋の息子として生まれた炭治郎は、ある時妹の禰豆子を鬼にされてしまいます。炭治郎は鬼の討伐を生業としている鬼殺隊の冨岡に導かれ、鱗滝の元で鬼殺隊になるべく2年間修行をしました。最終選別試験を乗り越えた炭治郎はいよいよ鬼殺隊として任務に向かうことになりました。炭治郎は鬼と接触して禰豆子を人間に戻す方法を探ります。そんなある時、炭治郎は禰豆子を鬼にした張本人である鬼舞辻無惨と出会います。
伊黒小芭内は凄腕剣士
伊黒小芭内とは鬼殺隊の最高位にあたる柱を務めている剣士です。水の呼吸の派生である蛇の呼吸を使うことから蛇柱とも呼ばれています。誕生日は9月15日で、年齢は21歳、身長162cm、体重53kgです。見た目はオッドアイが特徴的で、左目が緑、右目が黄色の瞳です。片目は弱視で生まれつきあまり目が見えていません。長い黒髪で口元を包帯で隠しているのも特徴的です。
口元は常に隠しており、人前で見せることはありません。日輪刀は伊黒小芭内の戦い方に合わせて、蛇のように波打っているような形をしています。ちなみに甘露寺蜜璃に好意を持っており、文通のやり取りをしています。扉絵では一緒に外食するシーンが描かれているなど、交際していないものの仲が良いようです。また甘露寺蜜璃が着用しているニーハイソックスは、伊黒小芭内がプレゼントしたものでもあります。
伊黒小芭内の性格
蛇柱の伊黒小芭内は皮肉がかったような口調が特徴的で、甘露寺蜜璃からはネチネチしているといわれています。基本的に柱や産屋敷の人間以外は信用しておらず、竈門兄妹に対しても最後まで不信感を抱いていました。また、刀鍛冶の里編で炭治郎が甘露寺蜜璃と仲良くなるとそのことを文通で知り、激しい嫉妬を柱稽古でぶつけていました。このように機嫌が悪いと理不尽なことをすることもあります。
相棒は鏑丸
蛇柱の伊黒小芭内の相棒は鏑丸という白い蛇で、常に伊黒小芭内の首元にまきついています。無惨との決戦のネタバレをすると、鏑丸は無惨からの攻撃によって目が見えなくなってしまった伊黒小芭内のサポートをするなど、戦いにおいてのパートナーでもあるようです。鏑丸とはペットと主人という関係ではなくあくまでも友人同士で、鬼殺隊になる前に出会いました。
声優は鈴村健一
アニメ『鬼滅の刃』で伊黒小芭内役を演じたのは鈴村健一です。鈴村健一とは、1974年9月12日生まれの男性声優で、インテンションという声優事務所の代表取締役でもあります。妻は同じく声優の坂本真綾です。鈴村健一の主な出演作品には、『銀魂』の沖田総悟役、『D.Gray-man』のラビ役、『うたの☆プリンスさまっ♪』の聖川真斗役、『キャプテン翼』の若林源三役などがあります。
伊黒小芭内の悲しい過去とは?
一族に軟禁された伊黒小芭内
蛇柱の伊黒小芭内の過去のネタバレをすると、伊黒小芭内は生まれた時からずっと軟禁生活を送っていました。伊黒小芭内の一族は女ばかりが生まれる変わった一族で、男が生まれたのは実に370年ぶりでした。そして伊黒はなぜかずっと座敷牢に閉じ込められた中で生活することになります。このように軟禁状態でしたが、伊黒小芭内の母親や親族達はとても大事に伊黒小芭内を育ててきました。
伊黒小芭内は親切にしてくる一族の皆を奇妙だと思っていました。そして皆はなぜか毎日大量のご飯を閉じ込められている伊黒小芭内の元へと運んできました。そのご飯の量は換気できない座敷牢の中、充満する食べ物の臭いに気分を悪くするほどでした。そして座敷牢は夜になると、天井から巨大な何かが引きずるように動く音がしました。
その巨大な何かは天井から伊黒小芭内を見ていました。伊黒小芭内はその視線を恐れ、全身から汗が出て寝ることさえままなりませんでした。伊黒小芭内はこのように、軟禁状態で大きなストレスを抱えながら生活してきました。
口を裂かれた悲しい過去
伊黒小芭内は常に口元を包帯で隠しています。なぜ包帯で口元を隠しているのかについてここではネタバレを紹介します。伊黒小芭内は軟禁生活を送ってきましたが、12歳になったころ突然座敷牢から出されます。そしてとても豪華な部屋に連れて行かれました。そこには下半身と顔が蛇のようになっている恐ろしい女の鬼がいました。
女の鬼は伊黒小芭内を見ると、「まだ小さいからもう少し待つ」と言いました。伊黒小芭内はすぐに、自分を毎晩見に来る化け物はこの鬼なのだと思います。鬼は伊黒小芭内を食べるために、親族に献身的に世話をさせていたのです。少食だった伊黒小芭内は小柄だったため、もう少し生かされることになりました。
その時に伊黒小芭内は、口を蛇のような顔をした鬼と同じように裂かれてしまいます。そして鬼は血を皿に取り、それを飲みました。このような過去を持っており、今でも伊黒小芭内の口元には頬まで裂かれた痕があります。この口元の痕を隠すためにいつも包帯で覆っていたのです。
伊黒小芭内の壮絶な生い立ちをネタバレ
生贄として生かされた子供時代
伊黒小芭内は軟禁状態で生活していましたが、なぜそのように育てられたのかをネタバレすると、生贄として鬼に差し出すためです。伊黒の一族では鬼が人を殺し、強奪した金品で生活していました。また、一族に居座る鬼は赤子が大好物で、一族の女達が産んだ子供を鬼に生贄として食わせていました。伊黒小芭内はそれが普通だと思って生活するような一族に生まれたのです。
伊黒小芭内が生まれてすぐに殺されなかった理由は、オッドアイだったからです。鬼は違う色の目を持っているのを見て、もっと大きくなって食べる量が増えてから殺そうとしていました。つまり伊黒小芭内は生贄として生かされていただけだったのです。
一族からの逃亡
軟禁され生贄として育てられた伊黒小芭内がなぜ生存できたのか、ここではネタバレを紹介します。伊黒小芭内は口元を裂かれた後、座敷牢に再び入れられました。鬼の存在を目にし、口を裂かれたことで伊黒小芭内は生きることだけを考えるようになりました。そこで座敷牢から脱出するために、盗んだかんざしで木の格子を削り続けました。
親族に気づかれないか怯えながらもついに格子を壊し、脱出することができました。ちなみに鏑丸とは脱走する前から出会っており、たまたま伊黒小芭内のいる座敷牢に迷い込んだことをきっかけに友達になりました。
炎柱に救われる
伊黒小芭内は座敷牢から脱出することができましたが、すぐに鬼に気づかれてしまいます。ここでは伊黒小芭内がどのようにして助けられたのか、ネタバレを紹介します。鬼はすぐに逃げ出した伊黒小芭内に追いつきましたが、捕まえようとしたところで当時の炎柱によって殺されました。当時の炎柱とは、煉獄の父・槇寿郎のことではないかと考察されています。
炎柱は伊黒小芭内を助けた後、従姉妹と会わせてあげました。しかし、伊黒小芭内が逃げ出したことで一族はほぼ全滅しており、従姉妹は伊黒小芭内が逃げたせいで皆殺されたのだと罵りました。その言葉は当時の伊黒小芭内の心を傷つけました。
伊黒小芭内は自分が生きたいがために皆を犠牲にしたことを自覚させられ、もう普通の人生は送れないのだと悟りました。こうして伊黒小芭内は鬼殺隊の蛇柱となって、鬼に怒りとしてその想いをぶつけるようになりました。
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃との関係は?
甘露寺蜜璃に惚れた伊黒小芭内
甘露寺蜜璃とは恋の呼吸を使う鬼殺隊の剣士で、伊黒小芭内とは同僚の恋柱です。甘露寺蜜璃は恋柱というだけあり、誰にでも胸をときめかせてしまう人物です。鬼殺隊に入隊して柱になった理由は、自分よりも強く一生を添い遂げる事ができる男性と出会いたかったからです。そんな甘露寺蜜璃は、過去に何度もお見合いに失敗していますが、強い者が尊敬される鬼殺隊では多くの男性が甘露寺蜜璃に憧れています。
同僚の伊黒小芭内もまた、甘露寺蜜璃に恋心を抱いています。『鬼滅の刃』の公式ファンブックには、初めて甘露寺蜜璃に出った時にその可愛さに度肝を抜かれて一目惚れしたと書かれています。伊黒小芭内は性格的にも孤立しそうなタイプですが、甘露寺蜜璃には積極的に食事に誘ったり文通をしているようです。
ちなみに甘露寺蜜璃が、他の人は親兄弟を殺されて真剣に鬼殺隊をしているのに、自分は恋愛にうつつを抜かしても良いのかと悩んでいた時、伊黒小芭内はいち早く甘露寺蜜璃がなにか悩み事を抱え込んでいると気づきました。さらには甘露寺蜜璃と共闘して仲良くなった炭治郎には牽制するなど、一目惚れですが本気で愛している事がわかります。
気持ちは伝えず愛し続ける
蛇柱の伊黒小芭内は甘露寺蜜璃のことが好きなのですが、その気持は伝えていないので恋人同士ではありません。甘露寺蜜璃も実は伊黒小芭内と過ごす時が楽しいと感じているので、恋人になる可能性はゼロではありません。しかし、伊黒小芭内は気持ちを伝えるつもりはありませんでした。なぜ伊黒小芭内は気持ちを伝えないのかネタバレをすると、汚れた一族の血筋を受け継いでいると思っているからです。
伊黒小芭内には一族を滅ぼし、生き残った従姉妹には罵倒された過去があります。その恨み言は今でも呪いのように伊黒小芭内に纏わりつき、汚いやり方で生活してきた親族の血を受け継いでいることに絶望していました。そのため甘露寺蜜璃に告白するつもりすらなかったのです。伊黒小芭内は無惨を殺した後、死んでもう一度人間に生まれ変わってから、鬼のいない世界で甘露寺蜜璃に告白したいと思っていました。
伊黒小芭内に関する感想や評価
鬼滅読み返して煉獄さんが亡くなった時伊黒さんが後ろ姿で「俺は信じない」って言ってんの伊黒さんの過去知ってから見ると…辛いな
— ルリダヨー (@Venus_usagi) March 22, 2020
『鬼滅の刃』の無限列車編では、柱の中でも実力者であった煉獄が亡くなりました。煉獄が死亡した後、伊黒小芭内は人一倍ショックを受けているようでした。その理由が過去編で明らかになります。伊黒小芭内の過去編を見て無限列車編を読み直すと辛くなるという方がたくさんいました。
鬼滅…なんてエグい…展開なんだ…てか伊黒の過去辛すぎる…甘露寺ちゃんと幸せになってくれなきゃヤダ…
— いずみ (@izumi0127) March 20, 2020
『鬼滅の刃』の公式ファンブックでは、伊黒小芭内が蜜璃に一目惚れしていたことが判明しました。本編でも文通をしていたり、度々伊黒小芭内が蜜璃のことを大切に想っているような描写がありました。そのため、伊黒小芭内と蜜璃のカップリングは人気です。
しかし過去のネタバレでも紹介したように自分は汚れた人間だと思っており、鬼がいる世界では甘露寺蜜璃に告白するつもりはないようです。そんな伊黒小芭内の真意が描かれると、2人には幸せになってほしいと願う方がたくさんいました。
伊黒さんはあんなに柱合会議で炭治郎を嫌がってたのはあんな過去があったからなのか… それでも炭治郎を捨て身で守るとかどれだけ優しいんだよ…お願い死なないで😢#鬼滅の刃本誌
— muigu (@muigu3) March 19, 2020
伊黒小芭内は柱合会議で炭治郎に辛辣でした。しかしそれにも理由があったのです。それでも無惨との決戦では何度も炭治郎のことを命がけで守っていました。伊黒小芭内は若い世代に実力のある者がおらず、皆すぐに死んでしまうことを懸念していたこともあるので、身を挺して若い世代を守りたかったのかもしれません。炭治郎を庇って戦う伊黒小芭内の姿がかっこいいと読者の間では評判でした。
伊黒小芭内の悲しい過去とは?まとめ
この記事では蛇柱の伊黒小芭内の悲しい過去をネタバレしましたが、この過去よりなぜ伊黒小芭内が禰豆子と炭治郎を嫌っていたのか、また甘露寺蜜璃に対して積極的にならなかったのか、煉獄の死に悲しんでいた理由や口元を隠していた理由などが判明しました。伊黒小芭内の過去はこれまでの言動や行動の伏線回収にもなっていました。伊黒小芭内の過去は『鬼滅の刃』の188話で描かれているので、ぜひ読んでみて下さい。