2020年03月30日公開
2020年03月30日更新
【七つの大罪】戒禁の意味と名前は?各十戒メンバーの能力を一覧で紹介
『七つの大罪』に登場する魔神族の魔神王と天使族の最高神は、それぞれが戒禁(かいごん)と恩寵(おんちょう)を配下の者に授けていました。戒禁は十戒メンバーが、恩寵は四大天使がそれぞれ授けられており、その内の戒禁を主人公のメリオダスが回収しています。そんな戒禁にはしっかりとした設定が設けられているのですが、その一方で謎が残っている部分もあります。そこで、当記事では戒禁の意味と戒禁名を解説しつつ、各十戒メンバーの能力を一覧形式で紹介しています。
戒禁が登場する七つの大罪とは?
アニメ『七つの大罪』では未だ描かれていない部分があり、戒禁とはどのようなものなのか、意味など気になる要素が多くあります。次の章にて戒禁の意味を紹介していきますが、ここではまず『七つの大罪』のあらすじと概要をご覧になってください。
七つの大罪の概要
『七つの大罪』は鈴木央によるダークファンタジー作品です。2012年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』にて既刊40巻として連載され、2014年4月16日にはテレビアニメ化が発表されています。そして2015年に第39回講談社漫画賞・少年部門を受賞し、本編完了時点では累計発行部数が3700万部を突破するなど人気を博した作品となりました。
七つの大罪のあらすじ
ここでは『七つの大罪』のあらすじを簡単に紹介します。舞台はこの時代に存在しているブルタニアの大地。そこでは七人の大罪人から組織された騎士団「七つの大罪」が伝説として語り継がれていました。
そんな騎士団の1人であり、憤怒の罪を背負うメリオダスは身分を隠して移動酒場を営んでいましたが、ひょんなことから救国の助命を乞うエリザベスと出会います。そこでメリオダスは冤罪の真実を知るため、そして母国を救うために散り散りとなった同胞探しと共に母国を救う旅に出ることになるのでした…。
戒禁の意味と名前は?恩寵も紹介
それでは早速、戒禁の意味と戒禁名を紹介していきます。また、戒禁の能力には限界があり、恩寵という能力を持つ四大天使には効果が通用しません。では、恩寵とはどのような能力なのか?その意味についても触れていますので、戒禁の意味と伏せてご覧ください。
戒禁の意味とは?
『七つの大罪』の物語に存在する戒禁(かいごん)とは、10人の魔神王直属精鋭部隊「十戒」に与えられている能力を意味しています。広すぎる魔界を効率よく征服するために、魔神王が自身の力の半分を部下に与えたことが戒禁誕生のきっかけとなっています。ただ、その力を1人に与え、その1人が反逆を企てると魔神王自身の立場が危うくなることを危惧したため、半分の力を10人の戦士たちに与えました。
そして戒禁の能力には、課せられたルールが関係しています。それぞれに何かしらのルールが課せられていますが、そのルールを戒禁を持つ戦士の近くで破れば、裁きが下されるというものです。また戒禁を持つ戦士自身もルールを守らなければなりません。
しかし、この能力は他の戒禁を持つ人物には能力が効かないようで、戒禁を持つ人物同士の戦いでは能力が無効になります。実際にエスタロッサがメリオダスを倒した時、グレイロードが不殺の戒禁を用いようとしましたが、効果がありませんでした。また恩寵を持つ人物にも効果が無いようです。
戒禁名とは?
- ゼルドリス:敬神(主が唯一の神であること)
- ガラン:真実(偽証してはいけないこと)
- メラスキュラ:信仰(偶像を作ってはならないこと)
- フラウドリン、ゴウセル:無欲(かん◯を行わないこと)
- ドロール:忍耐(盗んではいけないこと)
- グロキニシア:安息(安息日を守ること)
- グレイロード:不殺(さつ人を犯してはいけないこと)
- モンスピート:沈黙(神の名をみだりに唱えてはならないこと)
- デリエリ:純潔(父母を敬うこと)
- エスタロッサ:慈愛(隣の家を貪ってはいけないこと)
戒禁名とは、十戒メンバーに与えられた戒禁の名称を意味しています。上記がそれぞれのメンバーにおける戒禁名です。そして戒禁名にはカトリックの「モーセの十戒」が元ネタとなっているようで、それぞれの戒禁名には対応する意味が存在しているとのこと。その意味についても上記をご覧ください。
恩寵とは?
戒禁の能力が効かない恩寵ですが、これは天使族が持つ能力です。詳細はまだ判明していないのですが、恩寵も戒禁と同じく最高神の力を半分に分けた能力と考えられています。ただ、恩寵の場合は戒禁とは違い強制ルールではなく、単純に戦闘力を上げる能力です。
正午に近づくつれて戦闘力が上がるエスカノールですが、この力は四大天使であるマエルの「太陽」と言われています。また、恩寵は戒禁と違って力を4人に分け与えているため、四大天使の力も十戒より大きな力を得ています。魔神王と最高神の力関係が同じであれば単純に考えて2.5倍は違うと言えるでしょう。
戒禁・各十戒メンバーの能力一覧
戒禁は10人の魔神王直属精鋭部隊「十戒」のメンバーに与えられている能力ということが分かりました。ただ、その能力は各十戒メンバーによって違いがあります。それでは、ここで戒禁・各十戒メンバーの能力を一覧でみていきましょう。
十戒メンバーの能力一覧①ゼルドリス「敬神」
十戒メンバーのゼルドリスが持つ戒禁は「敬神」です。彼はメリオダスとエスタロッサの弟であり、メリオダスとは容姿も声も似ているのですが、その反面、価値観がまるで違っているためメリオダスに対して常に敵対心と復讐心を抱いている人物です。そんなゼルドリスの戒禁「敬神」は、彼の前で怖れを抱き、背を向けた者に対して強制的に下僕として忠誠を誓わせる能力となっています。
十戒メンバーの能力一覧②ガラン「真実」
十戒メンバーのガランが持つ戒禁は「真実」です。彼は十戒の中でも古株であり、甲冑のような姿を持つ老人。991歳というかなりの老齢で、好々爺を絵に描いたような性格をしています。戦いを好む武人気質を持っているのですが、弱者に対しては一切の興味を示すことなく一瞬で切り捨てる非情さを持ち合わせていました。そんなガランの戒禁「真実」は、彼の前で嘘をついた者を石にしてしまうというものです。
十戒メンバーの能力一覧③メラスキュラ「信仰」
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十戒メンバーのメラスキュラが持つ戒禁は「信仰」です。彼女は死者と魂を操る専門家で、黒い霧のようなものを纏っています。常に冷静沈着ではあるものの、お酒好きな一面もあり、バーニャエールというお酒をふるまったエスカノールだけを生かすといった放言をおこなっていました。
そんなメラスキュラの戒禁「信仰」は彼女の前で不信を抱くと両目を焼かれるというものであり、これはメラスキュラに限らず操っている死者に対しても能力が発揮されます。また、メラスキュラ自身も魔神王に対して信仰心を持っていなければなりません。
十戒メンバーの能力一覧④フラウドリン、ゴウセル「無欲」
十戒メンバーのゴウセルが持つ戒禁は「無欲」です。また、正式な十戒メンバーではなく、キャラクターの代理であるフラウドリンもこの戒禁を持っています。ゴウセルはマーリンの師として魔術を教えた凄腕の魔術師であり、さまざまな魔術を操るなど高い実力を有しています。
しかし、彼はあまりにも強力な魔術を持っているがゆえに魔神王から何百年もの間幽閉されてしまいました。そんなゴウセルの戒禁「無欲」は私欲や野心、情欲などあらゆる欲を抱く者の感情と記憶を奪う能力です。フラウドリンも一応、この戒禁の代理ではありますが、能力は与えられていません。
十戒メンバーの能力一覧⑤グロキニシア「安息」
十戒メンバーのグロキニシアが持つ戒禁は「安息」です。彼は初代妖精王であり、妖精王の姿を表出させるとアゲハ蝶のような羽が背に出現します。かつての聖戦で裏切者の人間たちに妹・ゲラートと同胞を殺害されたことから人間たちに対して強い憎しみと侮辱を持つようになっています。
それが起因となり闇落ちして十戒となってしまいました。そんなグロキシニアの戒禁「安息」の能力は未だ登場していません。ただ、グロキシニアが能力を使う前に戒禁が没収されてしまったため、それを吸収したメリオダスが何らかの形で使うと考えられます。
十戒メンバーの能力一覧⑥ドロール「忍耐」
十戒メンバーのドロールが持つ戒禁は「忍耐」です。彼は大地の神にして巨人族の始祖と言われていた人物であり、四本の腕と石のような肌色をしています。普段は冷静沈着な振る舞いを見せているのですが、巨人族の中でも異形として生まれたため本当の意味での同胞を持っていません。
そして実際は巨人族の始祖ではなく、圧倒的な魔力と巨大な肉体を持っていたため、それを恐れた他の巨人族から祀り上げられた存在に過ぎませんでした。そんなドロールの戒禁「忍耐」も能力が登場していません。グロキシニアと同じく、能力を使い前に吸収されてしまっています。
十戒メンバーの能力一覧⑦グレイロード「不殺」
十戒メンバーのグレイロードが持つ戒禁は「不殺」です。彼女はヘンドリクセンが取り込んだ灰色の顔の仮面をつけている珍しい女王型の魔神で、下位魔神の突然変異により誕生した上位魔神でもあります。そんなグレイロードの戒禁「不殺」は彼女の前で殺生(生き物を殺すこと)をすると全ての寿命を奪うという能力です。そのため、グレイロードは自身が生み出した子供を戦わせる戦闘スタイルとなっています。
十戒メンバーの能力一覧⑧モンスピート「沈黙」
十戒メンバーのモンスピートが持つ戒禁は「沈黙」です。彼はマントを羽織った魔人族で、気配感知に優れています。世話好きにして非好戦的な性格をしているようで、普段はデリエリの通訳をしたり、デリエリと共に戦線を離脱するなどの描写がありました。3000年前の聖戦で「インデュラ」となったため、元々6つあった心臓が1つだけとなっています。そんなモンスピートの戒禁「沈黙」の能力は未だ登場していません。
十戒メンバーの能力一覧⑨デリエリ「純潔」
十戒メンバーのデリエリが持つ戒禁は「純潔」です。彼女は「ケツから言って」から始まる端的な物言いを好んでいるため、モンスピートがデリエリの言葉を全て翻訳していました。聖戦の際、女神族に仲間や自身の姉をも卑劣な方法で殺害されたため、女神族には強い恨みを抱いています。
聖戦後は吹き飛ばされた村で暮らしているのですが、村で暮らすうちに十戒でいることに自信を無くし、戒禁を返上しようとしていました。そんなデリエリの戒禁「純潔」の能力も未だ登場していません。
十戒メンバーの能力一覧⑩エスタロッサ「慈愛」
十戒メンバーのエスタロッサが持つ戒禁は「慈愛」です。彼はメリオダスの弟・ゼルドリスの兄で、十戒の中でもそうとうな実力者です。当初はメリオダスを尊敬していたのですが、実はゴウセルが聖戦を終結させるために強大な魔力で全ての人物の記憶を操作し、仕立てあげられた人物でした。『七つの大罪』33巻でエスタロッサの正体がマエルと判明しています。
そんなエスタロッサの戒禁「慈愛」の能力ですが、エスタロッサの前で憎悪を抱いた人物は、傷つける魔術を失うというものです。ギルサンダーはメリオダスのために奮戦しますが、彼を前にして立つ力さえも奪われていました。
恩寵・四大天使メンバーの能力一覧
戒禁に似た能力に恩寵があると触れていましたが、その能力は最高神から与えられた四大天使が持っていました。ここでは四大天使メンバーの能力を一覧でみていきましょう。なお、恩寵は最高神から4つの力に分けて与えられているということから、彼らの実力は十戒メンバー1人で2人分と言われています。
四大天使メンバーの能力一覧①リュドシエル「閃光」
四大天使メンバーのリュドシエルが持つ恩寵は「閃光」です。リュドシエルはマーガレットの身体で復活を遂げた後、四大天使の一柱にしてリーダーを務めています。
ただ、聖戦の勝利のためには他者を駒として扱い、仲間の命すらも切り捨てることを惜しまない悪魔のような天使であり、魔人族を滅ぼそうと企んでいるため、彼のことを心から慕っている者はほとんどいません。そんなリュドシエルの恩寵「閃光」の能力は読んで字のごとく、閃光のように動くことができるというものです。3000年前の聖戦ではデリエリの打撃を光の速さでかわしていました。
四大天使メンバーの能力一覧②サリエル「竜巻」
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四大天使メンバーのサリエルが持つ恩寵は「竜巻」です。サリエルは少年の姿をした一柱であり、ソラシドの身体を器にして復活を遂げています。エスタロッサがタルミエルと共に現れたため交戦していますが、その際は一時的ではあるものの恩寵の力で圧倒していました。そしてエスタロッサの正体が判明した時は、逆にエスタロッサを救うためにキングに加勢しています。
そんなサリエルの恩寵「竜巻」の能力は自身の周囲に強烈な風を引き起こすというものです。さらに、恩寵の力を駆使することによって異空間を作り出し、相手を閉じ込めることもできます。異空間を脱出するには、闘級8万ほどの実力が無ければならないようです。
四大天使メンバーの能力一覧③タルミエル「大海」
四大天使メンバーのタルミエルが持つ恩寵は「大海」です。彼は三つの顔を持つ天使であり、リュドシエルほどの残忍さは持っていません。そんなタルミエルの恩寵「大海」の能力は体を液体化させることによりあらゆる物理攻撃を無効化するというものです。
さらに、恩寵の力を駆使することによってサリエルと同様に異空間を作り出すことができ、その後サリエルとの合わせ技である「エンリエルの天罰」を使います。ただ、戒禁を吸収した後にパワーアップを遂げたエスタロッサによって液体化を封じられてしまい、恩寵の能力を無効化されていました。
四大天使メンバーの能力一覧④マエル、エスカノール「太陽」
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四大天使メンバーのマエルとエスカノールが持つ恩寵は「太陽」です。この能力は周知の通り正午に近づくにつれて戦闘力がパワーアップするというもの。あらゆる種族のものとは異質であり、全ての生命の根源とされている能力で、膨大な太陽の力を体内に循環させることでより強力な技を駆使することができます。ただ、力を駆使すると身体にそうとうな負担をかけるとされており、使い続けると命に関わるようです。
戒禁の謎を考察
戒禁の能力を持つ十戒メンバーを一覧形式で紹介しましたが、未だにどのような能力なのかが分からないものがありました。そしてさメリオダスが戒禁を回収しているのですが、回収が意味するものや闘級への影響については謎に包まれたままです。ここではそんな謎を考察していきます。
考察①回収とは?
戒禁の謎の1つとして挙げられるのが「回収」です。『七つの大罪』の主人公であるメリオダスは、全ての戒禁を回収しそれを自身に取り込むことで魔神王級の力を手に入れようとしています。
魔神王級となった暁にはエリザベスにかけられた呪いを解こうとしているのですが、その後はどうなるのかわかっていません。もし、エリザベスを救ったのであれば戒禁は失われるのか、はたまた強大な力に耐えきれず自滅してしまうのか?など疑問が残っています。元は魔神王が分け与えた力を意味しているため、魔神王級の力を得ることができるのですが、戒禁を回収するためには本人の同意あるいは戦闘不能状態にする必要があるとされています。
考察②闘級は増える?
作中のメリオダスは既に5人の戒禁を回収していました。ということは残りの5人の戒禁を回収することで魔神王級の力を得ることとなります。一方、エスタロッサは四大天使のガランとの戦いで戒禁を回収しています。
その時に判明したのですが、元々6万だったエスタロッサの闘級が8万8千となっており、ガランの闘級2万7千が加算したような増え方をしていました。また、モンスピートの戒禁「沈黙」を回収した際は、闘級が14万2000と判明しています。この事実もモンスピートの闘級5万3000が加算されているようなので、もしかすると戒禁を回収することで闘級が増えるのかもしれません。
戒禁に関する感想や評価
そう言えば七つの大罪先の話見てないけどゴウセルが聖戦を終わらせる意味が何となく分かった気がする…
— Shian (@shian_Yuuto) March 26, 2020
ゴウセルの戒禁無欲だからその力を使って聖戦の欲を無くすんだと思った!自分は名推理だと思うけどどうだろ()
こちらではゴウセルが聖戦を終わらせる意味と戒禁「無欲」を結び付けて考察されています。ゴウセルの戒禁「無欲」は私欲や野心、情欲などあらゆる欲を抱く者の感情と記憶を奪う能力となっていました。この能力の特徴から考察すると、確かに聖戦はあらゆる欲が集結した場であるため、ゴウセルの戒禁が大いに発揮できるといえます。もしかすると、戒禁が与えられた人物の要求にも影響している、というのも考えられるでしょう。
七つの大罪、未だに「戒禁」の意味がよう分からん
— カリコ@今月ライブ予定全滅 (@kyahrin_3) October 18, 2019
こちらの感想では、未だに「戒禁」の意味がよく分からないと言われています。先に挙げた感想のように、戒禁の意味やそれに伴う考察などが多く挙がっていることから、かなり興味深い内容であることがうかがえます。未だに意味が分からないからこそ、謎が解けるまでの過程が面白いと言えるかもしれません。
七つの大罪
— 莉音(りお) (@Rio_o0515) March 5, 2020
今の進み方と今までの流れから言って
戒禁回収終了辺りで3期終わりそうな気が…
こちらでは『七つの大罪』の進み方と流れから、戒禁回収を終了した辺りで3期が終わりそうな気がすると言われています。やはり主人公のメリオダスが戒禁を回収しているということから、戒禁が物語の主軸となっていると捉えられます。きっと多くの視聴者が同じ感想を抱いているのかもしれません。
戒禁の意味と名前まとめ
『七つの大罪』に登場する戒禁の意味と名前を解説しつつ、各十戒メンバーの能力を一覧形式で紹介してきましたがいかがでしたか?戒禁とは、魔神王直属精鋭部隊である十戒メンバーに与えられた魔神王の力を意味しており、戒禁名の通り能力も相応の特徴を持っていました。
そしてメリオダスが5人分の戒禁を回収しているのですが、回収については未だ謎に包まれています。ただ、戒禁名の元ネタとなっているのがモーセの十戒ということなので、今後も新たな戒禁が登場するかもしれません。回収の謎と共に考察していくと作品により一層の楽しみが生まれるはずですので、戒禁について予想しつつ漫画を読んでみてください。