【鬼滅の刃】日の呼吸とはなに?「始まりの呼吸」の型一覧と使い手を考察

大人気漫画作品『鬼滅の刃』。『鬼滅の刃』では人間よりも身体能力の高い鬼と渡り合うための特殊な呼吸方法が登場します。今回はそんな呼吸方法の中から「日の呼吸」を紹介します。「日の呼吸」とは「始まりの呼吸」とも言われている、最強と名高い呼吸法。今回はそんな「日の呼吸」の型や使い手を一覧で紹介。また、日の呼吸の初代使い手である縁壱という人物についても触れていきます。

【鬼滅の刃】日の呼吸とはなに?「始まりの呼吸」の型一覧と使い手を考察のイメージ

目次

  1. 日の呼吸が登場!鬼滅の刃とは?
  2. 日の呼吸とは?
  3. 日の呼吸の型一覧紹介
  4. 日の呼吸の使い手一覧!初代は誰?
  5. 日の呼吸の使い手の共通点とは?
  6. 日の呼吸のやり方やメリットとは?
  7. 日の呼吸に関する感想や評価
  8. 日の呼吸の型一覧と使い手まとめ

日の呼吸が登場!鬼滅の刃とは?

大人気漫画作品『鬼滅の刃』には、人間である鬼殺隊員が鬼と渡り合うために使用する特殊な呼吸方法が登場します。「日の呼吸」はそんな呼吸方法の中の1つ。「日の呼吸」とは「始まりの呼吸」と呼ばれ、全ての呼吸の元型になったことが明らかとなりました。今回はそんな「日の呼吸」の型や使い手を一覧で紹介します。また、初代使い手である縁壱という人物についても見てみましょう。

鬼滅の刃の作品情報

「日の呼吸」について詳しく見ていく前に、「日の呼吸」が登場する『鬼滅の刃』という作品について紹介していきます。『鬼滅の刃』とは『週刊少年ジャンプ』で連載されている漫画作品で、著者は吾峠呼世晴先生です。2016年から連載が始まり、2020年3月現在も好評連載中の人気作品となっています。連載開始当初はそれほど話題にならなかったものの、2019年にアニメ化した後話題沸騰。大人気作品となりました。

アクセサリーやお菓子などコラボ企画も設けられ、グッズは即日完売することも。更にコミックスがオリコンランキング1位から10位を独占。ニュース番組でも取り上げられるなど、社会現象となりました。『週刊少年ジャンプ』を扱う集英社では『ONE PIECE』に次ぐ看板作品となっており、2020年に劇場アニメ公開が予定されています。

鬼滅の刃のあらすじ

『鬼滅の刃』の主人公は炭治郎という炭売りの少年です。物語の舞台は大正時代の日本。炭治郎は貧しいながらも家族に囲まれ幸せに暮らしていました。ある日、炭治郎は炭を売る為山の向こうにある隣町へ行くことに。しかし仕事が長引き、そのまま知り合いの家に泊まる事になってしまいます。次に日に帰宅しましたが、そこには家族の惨殺死体が。唯一息が残っていたのは妹の禰豆子のみでした。

炭治郎は禰豆子を医者に診てもらうため隣町を目指しますが、その道中突如禰豆子が突如咆哮をあげ、目覚めます。そしてその直後炭治郎へと襲い掛かりました。禰豆子は人を喰らう鬼へと変貌してしまっていたのです。そこへ現れたのが鬼を退治する組織「鬼殺隊」の一員である冨岡義勇。冨岡は鬼殺隊員として禰豆子の頸を刎ねようとします。

しかし禰豆子が炭治郎を食べるどころか炭治郎を守ろうとしたのをみて、考えを改めます。そして義勇は炭治郎へ「鱗滝左近寺」という人物を訪ねるよう言いつけ去っていきました。鱗滝左近寺は鬼殺隊員を育てる「育手」をしている人物。炭治郎は鱗滝左近寺の下で2年間の修業をした後、妹の禰豆子を人間に戻す方法を探しながら鬼殺隊員として鬼との闘いに身を投じることになり…というのが『鬼滅の刃』のあらすじです。

アニメ「鬼滅の刃」公式サイト

日の呼吸とは?

ここからはいよいよ「日の呼吸」についての紹介になります。『鬼滅の刃』には「水の呼吸」や「炎の呼吸」のように、特殊な呼吸方法が登場します。これは人間よりも身体能力の高い鬼に対抗する為の手段で、呼吸を使用することにより自分の身体能力を高める事ができるようになるとされています。

呼吸によって得た力をどのように使うかは、流派次第。個人各々によって適性のある呼吸の流派が異なり、流派によって力の使い方も変わるようです。また、どの流派の呼吸を使用するかによって使用できる技も異なってくるとされています。

日の呼吸の概要

別名「始まりの呼吸」

『鬼滅の刃』には様々な呼吸法が登場します。では、「日の呼吸」とはいったいどのような流派なのでしょうか?作中では「日の呼吸」は「始まりの呼吸」とも呼ばれており、他の流派の元型となった事が明かされました。呼吸は元々「炎の呼吸」「水の呼吸」「雷の呼吸」「風の呼吸」「岩の呼吸」という5つの流派が基本となっています。しかしこの5つの流派でさえ、元々は「日の呼吸」から生まれたものだとされているのです。

全ての元型となった「日の呼吸」は、最強の型ともされており、初代の使い手以外は模倣することすらできなかったらしく、それ故模倣しようとした人間が自分の適性に合わせる形で呼吸を変化させました。そしてその変化させた呼吸というのが基本の呼吸と言われる5つの流派となったのです。

ヒノカミ神楽との違い

全ての呼吸の元型となったにもかかわらず、初代の使い手以外誰も習得できなかった「日の呼吸」。しかし「日の呼吸」のほとんどの型が「ヒノカミ神楽」という神楽に名称を変えて引き継がれていたことが判明しました。ではヒノカミ神楽と日の呼吸の違いとは一体何なのでしょうか?

「日の呼吸」については模倣することすら難しかったようで、そもそも初代の使い手以外は日の呼吸を使いこなすことができなかったようです。更に日の呼吸を知っている者や、日の呼吸の使い手となりえる者は無惨や黒死牟の手によって葬られてしまっていたことが作中で明らかにされました。このことから、竈門家は日の呼吸をヒノカミ神楽という名称を用い、更に神楽として伝承することで日の呼吸を守ったものだと考えられます。

以上の事から「ヒノカミ神楽」は戦闘用の型としては伝えられなかったものの、実質は日の呼吸とそう違いないのではないでしょうか?ただし、元々日の呼吸は初代の使い手以外に使いこなすことができなかったとされているので、伝承されるにつれ、ほんの少しずつ変化した可能性は否めません。しかし本編で鬼との戦闘に応用できている様子から、元々の日の呼吸とほぼ同じものと考えて問題ないのかもしれません。

日の呼吸&火の呼吸と炎の呼吸の違い

「ヒノカミ神楽」と名称を変えて、竈門家に伝えられていた日の呼吸。竈門家以外にも日の呼吸を伝えようとしていた存在はあったのかもしれませんが、黒死牟や無惨が日の呼吸を知る者もしくは日の呼吸の使い手となりえる者を殺害したことにより、後継者は途絶えてしまいました。残ったのは日の呼吸から派生した呼吸法のみ。「炎の呼吸」もそんな呼吸の中の1つです。

当初「ヒノカミ神楽」を「火の呼吸」と思い込んでいた炭治郎は、蟲柱である胡蝶忍に「火の呼吸」について尋ねていました。結局のところ手がかりはありませんでしたが、「火の呼吸」ではなく「炎の呼吸」が存在する事、そして「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んではならないことを炭治郎に明かしています。

では何故「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んではいけないのでしょうか?これは「火の呼吸」と呼んでしまうと、口頭での説明の際に「日の呼吸」との区別が難しくなるからではないかとされています。既に述べましたが、「日の呼吸」の使い手となりえる者や、「日の呼吸」の型を知る者は黒死牟や無惨によって葬られてしまいました。もし「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んでしまえば、無惨達による被害は更に広がる可能性が高まります。

鬼殺隊は死亡率の高い組織。鬼と渡り合うことのできる人間の数は限られています。「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んではならないという決まりは、「日の呼吸」と間違われ、「炎の呼吸」の使い手が黒死牟や無惨に命を狙われてしまうようなことがないようにと考えた結果なのかもしれません。

燃える刀「赫刀」とは?

無惨や黒死牟によって使い手がいなくなってしまった「日の呼吸」。そんな「日の呼吸」について、初代使い手の刀は戦闘時刀が赤くなるということが明らかになりました。基本的に鬼を退治するには、日輪刀で首を刎ねなければいけません。他の箇所を切ったところで回復されてしまいます。しかし、この赤くなった刀「赫刀」で斬られた場合、鬼は箇所に関わらず回復するのに時間がかかってしまうようです。

この赫刀、作中では『鬼滅の刃』の主人公である炭治郎も使用していました。ただし炭治郎が使用した赫刀は、妹の禰豆子が使用する「爆血」という血鬼術によって刀が熱されたことによるもの。初代日の呼吸の使い手が使用した赫刀とは根本的に原理が異なります。しかしながら初代日の使い手が使用した赫刀と同じ効果があるようで、炭治郎によって体を切られた鬼も、体の再生に時間がかかっていました。

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日の呼吸の型一覧紹介

型一覧①円舞

ここからは日の呼吸の型について一覧で紹介していきます。一覧で最初に紹介するのは「円舞」。これは炭治郎が那田蜘蛛山で累という下弦の陸の鬼と戦った際に使用した技です。物語当初炭治郎は「水の呼吸」を使用しており、「日の呼吸」の存在を知りませんでした。しかし累と戦った際に命の危機に直面。そこでみた走馬灯の中に、炭治郎の父が舞っていた「ヒノカミ神楽」の思い出が浮かびました。

その結果ヒノカミ神楽の一部であった「円舞」を戦闘に応用させることに成功。命の危機を脱しました。この「円舞」とは両手で刀を握り、円を描くように繰り出して舞う神楽として描かれました。炭治郎は水の呼吸の「生生流転」でも斬る事が出来なかった累の糸を、この技で断ち切っています。

型一覧②烈日紅鏡

型一覧から次に紹介するのは「烈日紅鏡」です。「烈日」とは激しく照りつける夏の太陽の意味で、「紅鏡」とは紅色に輝く太陽を示す言葉。作中で「烈日紅鏡」は、刀を両手で握ったまま肩の左右両側を斬りつける舞として描かれました。エフェクトが円のように描かれており、太陽のように見えなくもありません。炭治郎は左右広範囲を円のように水平斬りする技として戦いに応用しており、敵の攻撃の迎撃に使用しています。

型一覧③碧羅の天

続いて一覧から紹介するのは「碧羅の天」。日の呼吸の弐ノ型として登場しました。名前となっている「碧羅の天」とは青く晴れ渡った空のこと。作中では両手で刀を握ったまま、腰を回す要領で地面に垂直に円を描くように斬りつける舞として描かれています。攻撃力がとても高く、炭治郎はこの技で汽車と一体化した下弦の陸の鬼である厭夢の頸を斬りました。

型一覧④幻日虹

一覧で4番目に紹介するのは「幻日虹」です。「幻日」とは、太陽の横に明るい光が現れる気象現象。太陽と離れた場所に、同じ高度で光が現れるためまさに幻の太陽が現れたようにも見える現象です。またこの現象によって現れる光は、波長によって屈折率が異なる為虹色に見えるとされています。作中では高速の捻りと回転による舞として登場。残像が発生する為、敵を攪乱する効果がある技となっています。

「幻日虹」という技の名前に相応しく、残像が振り払われた際には虹色のエフェクトが描かれていました。直接的な攻撃ではありませんが、戦いに応用した場合には回避技として使用することが可能で、炭治郎は猗窩座戦でもこの技を使用して、猗窩座からの攻撃の回避に成功しています。

型一覧⑤灼骨炎陽

次に一覧から紹介する技は「灼骨炎陽」です。「灼骨」とは主に占いで用いられる獣の骨の事で、「炎陽」とは照り付ける夏の太陽を意味します。つまり意訳すれば「獣の骨に照り付ける真夏の太陽」となるかもしれません。作中では刀を両腕で握ったまま、太陽を描くようにぐるりと数回振り払う舞いとして描かれました。

前方中距離まで広範囲を薙ぎ払う効果がある為、敵の攻撃をいなすとともに、こちらも攻撃に転じる事ができるという攻守一体の技となっています。炭治郎は上弦陸の鬼である堕姫と戦った際にもこの技を使用。ヒノカミ神楽の使い方をだんだんと掴むようになってきました。

型一覧⑥火車

続いて紹介するのは「火車」です。「火車」とは悪徳を積んで死んでしまった人間の遺体を攫って行くとされる妖怪の名前。人を喰らう鬼をあの世へ連れて行くという事から名付けられたのかもしれません。作中では宙返りする要領で刀を垂直方向へ振るう舞として登場しました。ファンからは水の呼吸の型である「水車」との類似が指摘されていますが、威力は段違いのようです。

型一覧⑦陽華突

次に一覧から紹介するのは「陽華突」。作中では名前の通り刀で突く舞として描かれました。右手で刀を握り、左手の掌で柄を押し上げるように放つ技となっており、水の呼吸の「雫波紋突き」に似ているという指摘もある技です。しかしこちらの技は片手ではなく両手突き。それ故威力も大きいと推測されています。

対空技として使用することもできるようで、炭治郎は不意に現れた半天狗が天井へ張り付いた際に使用していました。すんでのところで躱されてしまいましたが、刀は炭治郎の体重を支える程度にまで深々と天井に突き刺さっていた描写がなされています。

型一覧⑧飛輪陽炎

8番目に紹介するのは「飛輪陽炎」です。「飛輪」とは太陽の意味しており、「陽炎」とは強い日差しを受けて熱された地面から、不規則な上昇気流が生じ、炎のような揺らめきが発生する現象のことを言います。両手で刀を振るう単純な攻撃のようにも見えますが、独特の揺らぎが加わっており、相手は間合いを読み損ねるという不思議な攻撃となっています。

炭治郎はこの技を猗窩座戦で使用。猗窩座はこの攻撃を躱しましたが、間合いを見誤ったことにより傷を負いました。攻撃をうけた猗窩座は「刀身が伸びたように見える」「切っ先が陽炎のように揺らいだ」とコメント。こうした効果が理由で、技に「陽炎」という言葉が含まれているのかもしれません。

型一覧⑨斜陽転身

続いて紹介するのは「斜陽転身」。「斜陽」とは西に傾いた太陽もしくはその光を意味しています。作中では宙で体をひねり、反転したままの体制で円を描くように刀を振るう舞として登場。相手の攻撃を躱しながら攻撃を放つことのできる技で、敵対した者の死角から鋭い一撃を加える事カウンターのような役割も担います。

型一覧⑩日暈の龍 頭舞い

10番目に紹介するのは「日暈の龍 頭舞い」。「日暈」とは太陽を中心とし、円状に出来る光の輪のこと。「太陽の傘」とも呼ばれるもののことを指します。作中では画像のように広範囲にわたってうねりながら刀を振るう舞として登場しました。その名前に相応しく、エフェクトもうねる龍のように描かれています。

複数の敵に対して同時に攻撃ができる技のようで、炭治郎は物語の中で複数に分身した半天狗に使用。3体の頸を刎ねる事に成功しています。斬ったのは鬼本体とは異なる存在であったため、とどめを刺すことはできませんでしたが、鬼に共有された無惨の記憶から、初代日の呼吸の使い手を呼び起こさせました。

型一覧⑪輝輝恩光

次に紹介するのは「輝輝恩光」です。「輝輝」とは光り輝く様を表し、「恩光」とは万物を育てる太陽の光。また、そこから転じて「君主の広大な恵み」という意味の言葉です。その為「光り輝く広大な恵み」と訳すことができます。まだ詳細は不明ですが、体ごと渦巻くように回転しながら刀を振るう舞であると推測されています。

また、そのエフェクトから広範囲に及ぶ技だとも言われています。炭治郎はこの舞を戦闘で応用し、無惨の腕を切り落とすことに成功しています。この攻撃には他のヒノカミ神楽による攻撃同様、断面をわずかに焼く効果があるようで、鬼の回復を遅らせることが明らかにされています。

型一覧⑫炎舞

12番目に紹介するのは「炎舞」です。最初に紹介した「円舞」と言葉の響きが似ていますが、漢字が異なり別の技として登場しました。作中では刀を両手で握ったまま振り下ろした直後素早く振り上げる舞として登場。炭治郎はこれを戦闘に応用し、縦方向と横方向に高速で二連撃を繰り出す技として使用しました。

型一覧⑬13番目の型

最後に紹介するのは十三番目の型。この型はヒノカミ神楽を見ていた炭治郎でさえその存在を知りませんでした。なぜならヒノカミ神楽は12の型から成り立つ神楽であり、延々とそれを繰り返す舞だったからです。

しかし、この12の型を延々と繰り返すことこそが13番目の型でした。これが判明したのは無惨との闘いの最中。無惨の攻撃によって毒を受け、生死をさまよっていた炭治郎が祖先から受け継いだ記憶を読み解き発見しました。ヒノカミ神楽に「円舞」と「炎舞」という似た名前の型があるのは、それが12の型の最初と最後の型であり、舞の継ぎ目となる為。

始祖の鬼である無惨は、たとえ首を刎ねたとしても滅することができません。無惨の体には心臓が7つ、そして脳が5つある上、それぞれが体内を高速移動するからです。無惨を倒す方法はたった1つ。無惨を日光で照らすしかありません。この13番目の型は、夜明けまで無惨の心臓と脳を斬り続ける為に編み出された、まさに対無惨専用の技だったのです。

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日の呼吸の使い手一覧!初代は誰?

初代の使い手は継国縁壱

対無惨用ともとれる13番目の型を持つ「日の呼吸」。では「日の呼吸」の初代使い手とはいったい何者だったのでしょうか?日の呼吸の初代使い手は継国縁壱という人物であることが判明しています。継国縁壱は、武家である継国家に双子の弟として生まれました。しかし当時双子は不吉とされており、殺されそうになってしまいます。しかし縁壱の母がそれに猛反対。縁壱は10歳になれば寺へ出るという条件で生きることを許されました。

また、縁壱には生まれつき顔に痣があり、周囲からは疎まれていたようです。双子の兄である巌勝は不遇な弟を憐れんでいましたが、ある日縁壱が戯れで巌勝の指南役と手合わせし、指南役に圧勝したことでそれまでとは異なる感情を持つようになりました。その後母が病死したことをきっかけに、縁壱は寺にも行かず家を飛び出します。そしてその先で「うた」という少女としりあい、10年後夫婦となりました。

その後縁壱は「うた」との間に子供も授かり、幸せをかみしめながら過ごしていました。しかし臨月が近づき産婆を呼ぶため家を空けている間に、「うた」が鬼によって殺されてしまいます。絶望に打ちひしがれる縁壱でしたが鬼を追っていた剣士に出会い、鬼を倒す組織の存在を知って自らも鬼狩りの道へと足を踏み入れました。

炭治郎の祖先とは、鬼狩りの最中に知り合い「命の恩人」として扱われるように。日の呼吸に後継者がいないことを知った炭治郎の祖先は、日の呼吸の型を縁壱に見せてもらい、ヒノカミ神楽として代々伝えていったようです。

竈門炭治郎

続いて紹介する「日の呼吸」の使い手は、『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎。物語当初、炭治郎は水の呼吸の使い手として活躍していましたが、日輪刀が黒く染まったことや、日輪刀をすぐにダメにしてしまうことから水の呼吸に向いていないことが判明しました。闘いの最中危機に瀕し、走馬灯を見てヒノカミ神楽を戦闘に応用するように。

ヒノカミ神楽も使い始めてすぐの頃は呼吸が続かず、使いこなすことはできませんでした。しかし鍛錬を積むにつれ、段々と型を連発することができるように。これまではあくまでヒノカミ神楽を応用して戦っていた炭治郎ですが、無惨との闘いの最中「日の呼吸」の13番目の型に気付いたことでいよいよ正式な「日の呼吸」の使い手となったようです。

竈門炭十郎

最後に紹介する「日の呼吸」の使い手は、炭治郎の父である炭十郎です。物語開始時には既に病死しており、故人として扱われている炭十郎ですが、生前は炭治郎の前でヒノカミ神楽を延々と舞い続けていたということが明かされています。また、「日の呼吸」の初代使い手である縁壱同様生まれつき額に痣があったということを炭治郎が語っていました。

人柄は極めて穏やか。息子である炭治郎は「植物のような人」だと語りました。ヒノカミ神楽の練度はかなり高く、雪が降る中でも日没から夜明けまで、何百何千何万回も延々と繰り返し舞い続けることができたそうです。また、病死する10日前には、炭治郎に対する最初で最後の見取り稽古として人を6人食べた2mを越える巨大な熊を炭治郎の前で瞬殺して見せました。

享年は不明ですが、炭治郎の年齢から享年は25歳以上でいる可能性が高く、ファンからは日の呼吸の初代使い手である縁壱同様「25歳以上になっても生きながらえていた例外の痣者の1人では?」という指摘も。また上記の実力から、刀を手にしていれば鬼殺隊の柱と肩を並べる実力者となっていた可能性もあると囁かれています。

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日の呼吸の使い手の共通点とは?

刀身を赤に染められる

ここからは日の呼吸の初代使い手である縁壱含め、日の呼吸の使い手の共通点について見ていきましょう。まず最初にあげる共通点は「刀身を赤に染められる」というものです。既に触れていますが、初代使い手である縁壱の日輪刀は、鬼との戦闘時にのみ赤く染まったということが明らかにされています。また、炭治郎も原理は異なるとはいえ、妹である禰豆子の血鬼術「爆血」と合わさり日輪刀が赤く染まりました。

炭治郎の父である炭十郎には鬼殺隊員ではなかった為日輪刀も持っていませんでした。その為、刀を赤く染める事ができたかどうかは不明です。しかしヒノカミ神楽を延々と舞うことができていたことから、日の呼吸を使いこなしていた可能性が高く、刀を手にしていたなら刀を赤く染めることができていたと考えられています。

痣が存在する

次に紹介する共通点は「痣が存在する」というものです。初代使い手である縁壱は生まれつき額に痣があったことで周囲から疎まれていました。また、炭治郎の父である炭十郎の額にもうっすらと痣があったことが炭治郎によって語られています。

一方炭治郎自身には生まれついての痣はなく、連載当初からあった炭治郎の額の痣は昔負った火傷の痕であることが明かされています。しかし炭治郎は鬼との闘いの最中痣の発現に成功。後天的ではありますが、額に痣を浮かび上がらせました。

使い手の血縁者は日の呼吸が可能?

時透無一郎の場合

初代使い手の縁壱に、炭治郎の父である炭十郎、そして炭治郎の3人のみが使用していた「日の呼吸」。炭十郎と炭治郎はヒノカミ神楽という形で日の呼吸を引き継ぎ、親子で型を使用していました。では、初代使い手である縁壱の血縁者は日の呼吸を使用することができるのでしょうか?縁壱の直接の子供は母のお腹に宿っている時に鬼によって母共々殺されてしまいましたが、縁壱の兄である巌勝の子はその後無事成長したようです。

その証拠に「霞柱」である時透無一郎が「日の呼吸」の使い手の子孫であることが作中で語られています。しかし無一郎が使用するのは「霞の呼吸」。「風の呼吸」から派生した呼吸となっており、「日の呼吸」は使用していません。

黒死牟の場合

ではもっと血筋の近い人ならどうでしょうか?縁壱には双子の兄である巌勝がおり、巌勝もまた鬼狩りに参加していました。巌勝は直接縁壱から呼吸法を学んでいたようですが、結局のところ日の呼吸は使えず、自分の体に適した「月の呼吸を」使っていたようです。因みに巌勝はこのことから、以前から抱いていた縁壱の強さに対する嫉妬心を深め、鬼である「黒死牟」へと化してしまいました。

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日の呼吸のやり方やメリットとは?

実は複式呼吸と似てる?

全ての呼吸の元型となった「日の呼吸」。日の呼吸は幻の呼吸となってしまいましたが、そこから派生した呼吸は人間よりも身体能力の高い鬼と渡り合うための技術として、物語の中に出てくるほとんどの鬼殺隊員が使用しています。ではこの呼吸方法、現実世界で使用することは出来るのでしょうか?『鬼滅の刃』ではこの呼吸について「肺に大量の酸素を取り込む」「慣れないと体への負担が大きい」と説明しています。

この2点に注目すると、現実世界で用いられている「腹式呼吸」に似ていると気づく方もいらっしゃるかもしれません。腹式呼吸とはその名前の通り腹部にある横隔膜を押し上げたり、下げたりして行う呼吸方法です。やり方は姿勢を正し、鼻から息を吸って腹部を膨らませ、ゆっくりと口から息を吐く。これだけです。しかし通常人間が行っているのは胸を使う胸式呼吸。なれてない人にとってはそれなりの負担がかかります。

腹式呼吸になれている方は、鼻から息を吸うときに5秒、口から息を吐くときには10秒ほどかけるようにしてみて下さい。息を吐くときには「吐き切る」ということを意識してみましょう。これを繰り返し、慣れてくると、1分程息を吐き続ける事ができるようになると言われています。

メリットがたくさんある

『鬼滅の刃』で用いられる「呼吸」に近い「腹式呼吸」。慣れていない場合には、体にそれなりの負担がかかりますが、メリットも沢山あります。中でもメリットとしてよくあげられるのは「リラックス効果」と「基礎代謝力アップ」、そして「お腹の引き締め作用」です。『鬼滅の刃』の呼吸はフィクションですので、現実世界では物語に出てくるような爆発的な力を得る事は出来ません。

しかし基礎代謝をあげたり、お腹のインナーマッスルが鍛えられるなど『鬼滅の刃』の呼吸にも共通した効果を得る事ができます。健康的なメリットがたくさんありますので、無理のない範囲で是非試してみて下さい。

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日の呼吸に関する感想や評価

ここからは「日の呼吸」についてファンからの感想や評価について紹介します。まず最初の感想は「綺麗というよりかっこいいと想像していた」というものです。『鬼滅の刃』では日の呼吸の型を使った際には炎のようなエフェクトが描かれていました。その為日の呼吸の動きはかっこいいものだと想像したファンもいらっしゃったようです。しかし作中では「美しい」と表現されていたので、意外だと感じた方も少なくないようです。

次に紹介する感想は「日の呼吸の技がかっこいい」というものです。作中では「美しい」と形容される日の呼吸ですが、アニメでヒノカミ神楽を見たファンや、原作コミックスで型を見たファンの中には「かっこいい」と感じるファンも。エフェクトも迫力あるものが多い為、日の呼吸が好きになったというファンも沢山いらっしゃるようです。

最後に紹介する感想は、「カラーで見た日の呼吸がとても綺麗だった」というものです。電子版『週刊少年ジャンプ』では、紙媒体に掲載されいている通常の白黒版の他に、全ページがカラーで着色されている『鬼滅の刃』を読むことができます。その為、日の呼吸のエフェクトがより美しく見えると感じるファンも。気になる方は是非1度確認してみて下さい。

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日の呼吸の型一覧と使い手まとめ

今回は「日の呼吸」の型や使い手を一覧で紹介しました。日の呼吸は初代使い手である縁壱以外に使いこなせる者がなかなか現れなかったという呼吸法。炭治郎の父である炭十郎が使用できていた可能性が高いとされていますが、炭十郎は病の為既に亡くなってしまっています。その為物語の中で「日の呼吸」を使えるのは現在主人公である炭治郎のみ。

2020年3月現在、『鬼滅の刃』の物語はいよいよ佳境を迎えています。炭治郎は日の呼吸の13番目の型を無事使いこなし、無惨を倒すことができるのでしょうか?これからも炭治郎が用いる日の呼吸に注目しながら『鬼滅の刃』を応援していきましょう。

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