2020年03月06日公開
2020年03月06日更新
【火垂るの墓】海外での反応や評価・感想は?日本での反応と比較
ジブリ映画の中では珍しいバッドエンド映画として知られる『火垂るの墓』。そんな『火垂るの墓』は日本でも様々な評価が物議している作品ですが、海外での反応や評価・感想は一体どのようなものとなっているのでしょうか…?そこで今回は、『火垂るの墓』に対する海外での反応や評価・感想・レビューを調査すると共に、日本での反応・評価と比較してみました!日本と海外での反応や評価・感想の違いをしっかりチェックしてみましょう!
目次
火垂るの墓とは?
テレビ放送されるたびに賛否両論な意見が殺到しているジブリ映画・『火垂るの墓』。一度は見たことがある方も多いと思いますが、『火垂るの墓』とは一体どのような内容の作品なのでしょうか?まずは、『火垂るの墓』の概要とあらすじについてチェックしてみましょう!
火垂るの墓の概要
『火垂るの墓』は、野坂昭如の短編小説であり、野坂昭如自身の戦争体験を題材とした作品です。また、『火垂るの墓』を原作とした映画が、1988年4月に公開されたスタジオジブリ制作の映画で高畑勲監督の長編アニメーション映画第6作です。こちらのアニメーション映画では同時上映として、宮崎駿監督作品の『となりのトトロ』が上映されました。
『火垂るの墓』のテレビドラマ化は、終戦60年スペシャルドラマ『火垂るの墓―ほたるのはか―』として2005年11月1日の火曜日21:00〜23:54に日本テレビ系で放送され、視聴率は21,2%を記録しました。実写映画化は日向寺太郎が監督を務め、清太役を吉武怜朗・節子役を畠山彩奈が演じ、2008年7月に公開されました。
火垂るの墓のあらすじ
太平洋戦争末期の神戸に14歳の清太と4歳の節子という兄妹がいました。空襲で母を亡くした二人は親戚に引き取られるも毎日嫌味を言われてご飯も満足に食べさせてもらえない生活に耐えきれず、二人は家を飛び出し、池のほとりの横穴で生活するようになります。食料も満足にない時代、二人は生きることができるのか…戦争の恐ろしさを描いた作品となっています。
火垂るの墓の海外での反応やレビュー
アニメーション映画化や実写映画化・実写テレビドラマ化と、多くのメディア展開され、日本のみならず海外にも広められた『火垂るの墓』。しかし、『火垂るの墓』は日本でも「受け継いでいかなければいけない作品」「残酷すぎて見れない…」と、かつてから賛否両論となっている作品です。
日本でも賛否両論となっている『火垂るの墓』ですが、そんな『火垂るの墓』に対して海外での反応やレビュー・感想は一体どうなっているのでしょうか?お次は、『火垂るの墓』に対する海外での反応やレビュー・感想についてチェックしてみましょう!
海外での反応①世界有数の傑作反戦映画
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想1つめは、『世界有数の傑作反戦映画』です。反戦映画は『火垂るの墓』以外にも、日本・海外問わずに非常にたくさんあります。しかし、そんな中でも『火垂るの墓』は世界有数の傑作反戦映画だと海外では言われています。
海外でこのような反応があるのは、戦争の恐ろしさを手加減せず描いたことや、大人たちの身勝手な戦争によって何の罪もない子供達が命がけで毎日を生きる姿、美しい映像…全てが評価されているためです。たくさんの反戦映画がある中でも、表現を忠実に、戦争の怖さを描いた『火垂るの墓』だからこそ、海外でも支持されています。
海外での反応②高畑勲は天才的?
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想2つめは、『高畑勲は天才的?』です。高畑勲は『火垂るの墓』で戦争の怖さや地獄を非常に上手に描き、日本ではもちろん、海外でも戦争について考えるきっかけとして強いメッセージを訴えました。その為、『火垂るの墓』の監督を務めた高畑勲に対し、海外では天才的だと絶賛の嵐となっているようです。
海外での反応③魅力的なキャラクター
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想3つめは、『魅力的なキャラクター』です。『火垂るの墓』のメインキャラクターとなるのが、節子と清太です。この、節子と清太というキャラクターが、海外ではとても魅力的なキャラクターであると高評価なレビューや感想とされているようです。清太は14歳という、現代でいえば義務教育中の幼い子供です。
そして、節子は4歳という無邪気な子供です。そんな二人の魅力についてですが、節子はわがままであったり泣き虫であったり、4歳という子供らしい反応で重く、苦しい物語を少しばかり癒してくれます。続いて清太についてですが、清太は14歳というまだ子供であるのにも関わらず、母が亡くなり幼い妹を守っていかなければいけない立場です。
本来であれば14歳という子供、もっと感情をあらわにして良いのでは?と思うほど、清太はどんなシーンでもしっかりと節子を守る為、自分たちがどう生きていかなければいけないのか受け止めています。そんな二人の姿は現代ではなかなか見ることができない、兄妹愛に包まれており、悲しくて重たい物語を癒し、考えさせてくれるものとなっています。
海外での反応④ヒーローも悪役もいない
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想4つめは、『ヒーローも悪役もいない』です。多くの映画ではヒーローや悪役が登場すると思いますが、『火垂るの墓』にはヒーローも悪役も登場しません。ヒーローや悪役が登場するとスカッとする展開もあるでしょうし、見応えもあります。
しかし、『火垂るの墓』は海外での反応やレビュー・感想にもあるように、ヒーローも悪役もいません。それなのに、日本だけでなく海外にも大きな反響を与えています。これが一体どういう事かというと、『火垂るの墓』は節子と清太が必死に生きる姿をメインで描いている為、命の尊さを訴えてくる作品として海外にも大きな反響を与えているのです。
海外での反応⑤映画として楽しめない?
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想5つめは、『映画として楽しめない?』です。海外だけではなく、日本でも『火垂るの墓』に対する反応やレビュー・感想としては否定的なものが多いのが現状です。映画というものは、楽しむため、つまり娯楽として鑑賞する方が一般的です。好き好んで楽しめない作品を見る方は少ないでしょう。
『火垂るの墓』は戦争映画の中でも特に批判的な反応が多いです。その理由は、『火垂るの墓』は戦争中の残酷さや悲しい事だけではなく、清田や節子に対する気持ちがイライラする方も多い事が関係している様です。「こうすればいいのに」「ああしたら防げたんじゃないの?」といったイライラが生じる事から、海外でも映画としては楽しめないという評価やレビューが多いようです。
海外での反応⑥最も憂鬱な作品
『火垂るの墓』の海外での反応やレビュー・感想6つめは、『最も憂鬱な作品』です。『火垂るの墓』はスタジオジブリの長編アニメーション映画として日本で公開されました。スタジオジブリといえば、ハッピーエンドが多いですが、『火垂るの墓』はそんなスタジオジブリの映画の中でも最も憂鬱な作品だとレビューされています。
これは日本のみならず、海外でも同じようでした。主要キャラクターが幼い子供たちであることから、『火垂るの墓』は戦争の残酷さをより強調し、海外でも「映画史上最も動揺させられる反戦映画」との評価やレビューが挙げられていました。
海外の反応は国によって違う?
日本だけではなく、海外にも大きな反響を与えた『火垂るの墓』。監督が天才的だと高評価なレビューがある国もあれば、「こんなに悲しい映画を作るなんて…」と否定的な感想を述べている国もあります。『火垂るの墓』は国によっても反応が違うようで、様々な思いを世界に与えていることがわかりました。
ちなみに、日本では『火垂るの墓』に対してどのような反応・レビュー・感想が挙げられているのかというと、映画が公開された当時のことがとても印象的な反応だったのでご紹介させていただきます。スタジオジブリ制作のアニメーション映画・『火垂るの墓』が公開されたのは、1988年4月だったのですが、この時同時公開された映画が『となりのトトロ』でした。
『となりのトトロ』といえば、ほっこりする映画で、映画を見た後も優しい気持ちになれるものです。しかし、『火垂るの墓』は戦争の残虐さをリアリティに描いた作品です。『となりのトトロ』が上映された後に『火垂るの墓』が上映されていたのですが、『となりのトトロ』で感じた温かな気持ちの後に、『火垂るの墓』で悲しい現実を目の当たりにすることで観客は非常に大きなショックを受けた人も多かったようです。
中にはあまりに悲しくて、上映後に観客席から動けなくなってしまった観客も少なくないようでした。『火垂るの墓』は戦争の怖さや残虐さを伝える為にも受け継いでいかなければならない作品ではあります。しかし、心優しい日本人の習性としては「悲しくてもう二度と見れない」「トラウマになる…」という反応も多く、評価としてはあまり高いものではなかったようです。
火垂るの墓が海外で号泣をもたらす理由
国によって反応や感想は異なりますが、『火垂るの墓』では海外でも大号泣をもたらす反戦映画とされています。では、一体なぜ『火垂るの墓』が海外で号泣をもたらしているのか、その理由について気になるところですが、これは『火垂るの墓』は節子と清太の日常がメインのストーリーとなっていることが関係していると考えられます。
『火垂るの墓』ではストーリーの冒頭にB-29が少し出てくるだけで、その後のストーリーは節子と清太の戦時中の日常が描かれているものです。戦争に対する考えは国々によって異なるものなので、あえて日常をメインにする事で日本の戦争に対する考えを押し付けることなく、戦争の残虐さを描き、海外の人たちも『火垂るの墓』で大号泣する作品となったのでしょう。
火垂るの墓の節子と清太の死因・メッセージを考察
『火垂るの墓』の海外での反応やレビューについて分かったところで、『火垂るの墓』の物語において大きなキーワードとなる節子と清太の死因やメッセージについても併せて知っておきたいものです。『火垂るの墓』では悲しいことに、清太と節子が亡くなってしまいますが、二人の死因は一体何だったのでしょうか?
また、『火垂るの墓』が伝えたかったメッセージとは一体どのようなものなのでしょうか?お次は、『火垂るの墓』のメインキャラクター・節子と清太の死因を考えてみると共に、『火垂るの墓』が伝えたかったメッセージについて考察してみましょう。
節子の死因を考察
まずは節子の死因について考察してみましょう。節子は食料が尽きてきたことで栄養失調になったことが死因ではないかと考えられています。勿論幼い子供に与えるべき栄養としては著しく不足していることは誰が見ても一目瞭然ですが、もう一つの死因が世間では話題を集めているようです。その、節子のもう一つの死因と言われているのが、有害物質混じりの雨が目に入り込んでしまったことです。
こちらの死因が考えられるようになったのは、ストーリーの中でも節子は左目の痛みを主張していたことや、その後どんどん体が弱っていっている為です。実際には栄養失調と有害物質混じりの雨が目に入り込んでしまった事のどちらが決定的な死因だったかは不明ですが、こちらの二つの死因が有力だと考えられています。
清太の死因を考察
出典: https://anibu.jp
節子が死んでしまってからしばらくして、清太も死んでしまいます。では、清太の死因は一体何だったのか気になるところです。やはり清太の死因も節子と同じく栄養失調になったことが関係しているのではないかと考えられています。しかし、清太の死因はそれだけではないのではないかと考えられています。もう一つの死因というのが、節子の死です。
清太も14歳というまだまだ幼い少年でしたが、幼い妹の節子が生きれるように、節子に尽くす事で何とかギリギリの精神状態を保って生きていたはずです。そんな中節子が死んでしまったことで、少なからず自責の念を感じていたでしょうし、生きる気力をなくしてしまったのではないかと考えられています。栄養失調にせよ、生きる気力を無くしてしまったにしろ、とても悲しい死因だった事だけはまちがいないでしょう。
火垂るの墓の当時の若者たちへのメッセージ
『火垂るの墓』を通じて当時の若者たちへのメッセージが隠されていたようです。そのメッセージというのが、『社会との繋がり』です。態度はともかく、清太や節子にも頼れる大人は少なからずいました。しかし、大人を頼ることなく自分たちだけで生きていくことを清太は選択しました。つまり、社会とのつながりを自分から切ったのです。
社会との繋がりを切るということは当時の若者たちにも通ずるものがあったようで、監督もこのような清田の行動に対して「清太の心情がわかりやすいのではないか」と語っていたようです。繋がりを切ることは簡単ですが、孤立の先に待つ世界はきっと想像以上に暗くて苦しいものだと伝えたかったのではないかと考察されています。
火垂るの墓は実話?都市伝説も紹介
そのリアリティさから、スタジオジブリの映画の中でも最も憂鬱な作品だと評価されている『火垂るの墓』ですが、『火垂るの墓』は実話なのでしょうか?それともフィクション?また、スタジオジブリ作品には都市伝説がたくさんあるものですが、『火垂るの墓』での都市伝説とは一体どのようなものなのでしょうか?お次は、『火垂るの墓』が実話かを調査すると共に、都市伝説についても紹介します!
火垂るの墓は実話?モデルがいる?
幼い子供たちが自分たちの力で必死に生きようとする姿を描いた『火垂るの墓』。戦争中の過酷さがしっかりと描かれている『火垂るの墓』ですから、視聴者たちの中には「これって実話なの…?」と気になっている方も多いようです。そこで『火垂るの墓』が実話かどうかを調べてみたところ、『火垂るの墓』は原作作者の野坂昭如が自身の戦争体験を題材とした作品である事がわかりました。つまり、『火垂るの墓』は実話です。
しかし、全てが実話であるかと言われると、そうではないようです。例えば、清太と節子にひどい態度で接した疎開先の叔母についてですが、実際に疎開した時は、あの様な態度ではなかったそうです。とはいえ、実話を元に描かれた作品であることには間違いありません。だからこそ『火垂るの墓』はあれほどリアリティに戦争の残酷さが描かれているのでしょう。
続いて、モデルとなる人物についてですが、『火垂るの墓』は原作作者の野坂昭如が自身の戦争体験を題材とした作品と前述した通りですので、清太は野坂昭如がモデルとなっているようでした。節子に関しては、実際に野坂昭如に妹はいましたが当時1歳4ヶ月だったため、節子のモデルとなりながらも実際は言葉を話せない赤ちゃんだったようです。
火垂るの墓のラストシーンの都市伝説
『火垂るの墓』のラストシーンについての都市伝説は度々話題を集めています。一体どのような都市伝説なのかというと、『火垂るの墓』のラストシーンでは現代の神戸の街並みが映るのですが、これは幽霊になり魂となった清太と節子が現代の町並みを眺めているシーンであると言われているようです。最近ではテレビ放送でもこちらのシーンはカットされているのでどのような意味があるのかは関係者のみが知ることでしょう。
火垂るの墓は海外で実写映画化が予定されていた?
日本だけではなく海外にも大きな影響を与えた『火垂るの墓』は、海外で実写映画化が予定されていたとの噂があるようですが、この噂は事実なのでしょうか?そこでお次は、『火垂るの墓』が海外で実写映画化が予定されていた噂について迫ってみましょう!
火垂るの墓はイギリスで実写映画化が予定されていた
海外でも大きな反響を呼んだ『火垂るの墓』は、イギリスで実写映画化が予定されていました。イギリスで予定されていた実写映画化では2014年から撮影が行われる予定で、世界中が続報を注目していましたが、残念ながら実現されずに現在に至ります。
火垂るの墓は日本では実写化されている
イギリスでは残念ながら実写映画化が実現されませんでしたが、日本では『火垂るの墓』の実写化がされています。日本で公開された実写映画『火垂るの墓』は2008年7月に公開されました。実写化された『火垂るの墓』では、清太役を吉武怜朗が、節子役を畠山彩奈が演じました。
火垂るの墓の日本での反応は?感想や評価・レビューを紹介
出典: https://anibu.jp
実写映画化もされ、日本国内はもちろんのこと、海外でも大きな反響を呼んだスタジオジブリ製作映画・『火垂るの墓』。そんな『火垂るの墓』に対して、日本での反応は一体どのようなものとなっているのでしょうか?最後に、日本での『火垂るの墓』に対する感想や評価・レビューをチェックしてみましょう!
今回の火垂るの墓の感想は
— (✿´ ꒳ ` )くぴ✿低浮上 (@Mdaichi_kupi) April 13, 2018
まじで子供おいて死ねねーなって
高畑監督の作品はどれも見るときの自分の立場によって見方が変わるから
毎回感想が変わる
でも火垂るの墓は毎度号泣
こちらの方は、『火垂るの墓』に対して、「高畑監督の作品はどれも見るときの自分の立場によって見方が変わるから毎回感想が変わる」と評価されていました。こちらの方はお子様がいらっしゃるからか、「子供おいて死ねねーな」ともツイートしており、見る立場や年代によって異なる意見・評価となるのが『火垂るの墓』の凄いところでもあります。
『火垂るの墓』悲しすぎて切なすぎて やりきれなくて胸が張り裂けそうになるけど、この作品には反戦メッセージが深く込められています。どうか 後の世代に語り継がれて欲しい。 pic.twitter.com/jWGVtg7Ddr
— Marty38♪ (@CrusherJoe38) October 10, 2019
こちらの方は『火垂るの墓』に対して、「悲しすぎて切なすぎて やりきれなくて胸が張り裂けそうになるけど、この作品には反戦メッセージが深く込められています。どうか後の世代に語り継がれて欲しい。」とツイートしています。あまりのリアルさから悲しくて見れないという声も多い『火垂るの墓』ですが、強い反戦メッセージが込められているので無くさず人々に支持される作品であってほしいものです。
火垂るの墓を学校で休みになる3日前?
— らいふ。 (@Life_dayoo) March 4, 2020
くらいに見たけど久々に見たせいか
なんかすごい受け取り方が変わった。
おばさん?もいやなやつと思ってた
けど今みると戦争で辛い時期に
子供二人を預かるのはすごいし
何より小さい時よりもすごい見てて
辛かったからもう見たくない。
こちらの方は『火垂るの墓』に対して、「久々に見たせいかなんかすごい受け取り方が変わった。おばさん?もいやなやつと思ってたけど今みると戦争で辛い時期に子供二人を預かるのはすごいし何より小さい時よりもすごい見てて辛かったからもう見たくない。」とツイートしています。久しぶりに見てみると感じ方や受け取り方が変わり、前回とは違った感想が湧いてくるのも『火垂るの墓』の魅力です。
火垂るの墓の海外での反応まとめ
『火垂るの墓』の海外での反応まとめのご紹介はいかがでしたか?日本・海外問わずに様々な評価を集め、公開されてから30年以上経った現在でも大きな反響を呼んでいる『火垂るの墓』。そんな『火垂るの墓』に対して海外では高畑勲に対して「天才的」だという評価もあれば、「映画として楽しめない」「最も憂鬱な作品」という評価もあり、本当に賛否両論となっています。
しかし、公開されてからこれほどの年月が経っても多くの人々が感想を述べあうことができる『火垂るの墓』という作品は、とても価値ある作品だと考えられます。また、戦争の恐ろしさを手加減なしで描いているからこそ、見るのが辛いですが、見て見ぬ振りしてはいけない問題だからこそのちの世代にも受け継がれていき、二度と戦争など起きないようにしたいものです。