2020年03月08日公開
2022年11月10日更新
【銀魂】かぶき町四天王篇のあらすじは?新旧メンバーや強さを一覧で紹介
「銀魂」「かぶき町四天王編」は、主人公・銀時が万事屋をかまえるかぶき町で巻き起こる戦争を描いたストーリーです。四天王4つの勢力の緊張状態が続く中、戦争を起こさないため争いを禁じる規則が会議にて決定します。しかし、真の黒幕が裏で糸を引き、4つの勢力は衝突し合うことになるのでした。この記事では、「銀魂」の「かぶき町四天王編」のあらすじや旧メンバー、新メンバーなどの情報を紹介していきます。
目次
銀魂とは?
銀魂の作品情報
「銀魂」は、長きにわたって人気少年誌「週刊少年ジャンプ」で連載されていた作品で、コミックスの巻数は全77巻にのぼります。SF、時代劇、コメディを掛け合わせた新感覚の世界観が人気です。「銀魂」の長編は、シリアスで手に汗握る展開のあらすじに定評があります。
銀魂のあらすじ
天人と呼ばれる宇宙人によって開国した江戸は、廃刀令が言い渡され、侍の立場も弱くなり、剣術道場からは門下生が消えていきました。父親が残した剣術と道場を守るため道場は畳まず、新八は姉の妙と外で働きながら日々生計を立ててを過ごしていました。そんな中、元攘夷志士である「銀魂」の主人公・銀時との出会い、彼が経営する万事屋で働く事になります。
銀魂のかぶき町四天王編のあらすじ
かぶき町四天王編の概要
「銀魂」の「かぶき町四天王編」は、かぶき町の主勢力であるお登勢、マドマーゼル西郷、泥水次郎長、華陀らの戦争を描いた長編の物語です。それぞれの勢力同士は、いつ抗争が起きてもおかしくないほどの緊迫した状態にありました。そんな中、四天王会議にて、それぞれの勢力配下の者の喧嘩を禁止する規則が取り決められます。一方、銀時たちの元には舎弟になりたいと申し出るヤクザ出身の少女・平子が訪れていました。
あらすじ①椿平子
ある日、かぶき町に笠を被りマントを羽織った少女・椿平子がやってきます。彼女は、飲み屋の店員に、かぶき町で一番強い人間は誰かと聞きます。店員はかぶき町の旧四天王のメンバーの名前をそれぞれ口にします。そして、お登勢のシマを守る最強の男・銀時の話を聞きます。かぶき町ですれ違った際、平子は銀時に切り掛かりますが、気づかれ刀を折られてしまいます。
平子は銀時の強さを見込んで舎弟となり、かぶき町四天王の1人・お登勢の勢力に加わりたいといいます。翌日、銀時の事を兄貴と慕い、万事屋のメンバーとお登勢の前に現れました。お登勢は平子を、次郎長と対立関係にあった植木鉢一家の人間であると見抜きます。平子は、「人斬り平子」という異名までつくほどの腕を持った女性でした。彼女がいた植木鉢一家は、次郎長一家のだまし討ちによってなくなったといいます。
そして、平子は現在の植木鉢一家は花畑しかないと笑顔で語るのでした。次郎長のいるかぶき町へとやってきた理由は、花畑を作るためだといいます。花畑というのを血が飛び散った比喩だと思った銀時と新八は、自分たちを利用して次郎長への復讐にやってきたのだと思い込みます。万事屋と平子は、かぶき町の町に繰り出します。町を歩いても、ケーキ屋にやってきても、極道の口癖が直らない彼女は浮いていました。
乾物屋の前に差し掛かった時、平子は次郎長一家の一味の当たり屋に絡まれます。穏便にことをおさめようとしますが、銀時は一味を殴ってしまい、次郎長一家と揉めるきっかけを作ってしまいました。そこへ、飼い犬を散歩させていた黒駒勝男が通りかかり、銀時が彼らをコンクリートに入れているところを目撃します。
一方、かぶき町会議所では、定例会議が開かれていました。そこにはすでに旧四天王であるお登勢、西郷、華陀の3人が集まっていました。緊迫した状態が続くかぶき町について話し合うために、旧四天王メンバーに集まるよう呼びかけたのは、華陀のようです。かぶき町の賭博は次郎長一家がまとめ役を担っていましたが、華陀はそこに江戸べがすというカジノを立てたことで揉めた過去がありました。
西郷は、攘夷浪士をかまっ娘倶楽部のスタッフとして雇っているという噂があり、次郎長一家とも、みかじめの請求を拒否していることでトラブルとなっているといいます。話しを進める中、次郎長が遅れてやってきます。
華陀は、かぶき町四天王の配下につく人間同士の闘争を禁止し、この規則を破った勢力が出た場合は、3つの勢力で潰すことを提案します。極道である次郎長一家に不利な規則なのは明白でしたが、緊迫したかぶき町を沈めるために、お登勢、西郷、次郎長はその提案を受け入れるのでした。お登勢は、平子が現れた時期と規則が決まった時期が偶然にも重なった事に何か裏があるのではないかと考えます。
万事屋の方は、神楽と新八、銀時と平子で二手に別れ次郎長一家に追われている真っ最中でした。銀時は平子に、復讐心を捨てて生きていくようアドバイスをします。しかし、はなから平子に復讐心などありませんでした。彼女が所属していた植木鉢一家は、次郎長一家によって壊滅しましたが、ヤクザ業界から足を洗って紅花農家をやっているといいます。花畑しかないというのは、血の海の比喩ではなく、そのままの意味だったようです。
目的は復讐ではなく、次郎長にかぶき町でもう一度以前のような慕われる人になってもらう事でした。その目的のために、お登勢の勢力にいる銀時を利用しようとしたのでした。銀時は平子の話しを聞き、彼女から離れようとしますが、2人が入っていたバケツのコンクリートは固まり、出る事ができなくなっていました。そこへ、勝男がやってきます。次郎長一家に囲まれる中、銀時は平子が次郎長の別れた妻の娘である事を知ります。
平子は、父親である次郎長に再び天下をとってもらうために、かぶき町で最強と名高い銀時を組みに引き入れ、利用しようとしていたのでした。四天王会議において、喧嘩禁止の規則が決まったという知らせが入ります。彼女はその知らせを聞き、銀時に次郎長一家に入らなければ、海に沈め、次郎長一家に喧嘩をふっかけたことでお登勢の身にも危険が及ぶだろうと脅します。
しかし、銀時は目撃者が街中にいたとはいえ、その程度の喧嘩で四天王が争う訳が無いといいます。その言葉を聞いた平子は、銀時が次郎長一家の頭である勝男と相討ちになったとでっち上げるため、勝男を刺し海に落とします。銀時は、勝男を助けるために海へと飛び込みます。
あらすじ②お登勢の負傷
次郎長一家の勝男が、銀時に襲われたという噂が流れます。さらに、銀時に勝男を襲うよう命令したのは、お登勢だといいます。それは、かぶき町四天王の耳にも届いていました。お登勢を除く旧四天王ら集まる会議所に、平子が現れます。彼女は自身が次郎長の娘であると名乗り、お登勢の夫を殺したのは父親であり、彼女が次郎長一家に恨みを持つ原因は存在するといいます。
次郎長は、1人でお登勢討伐へと向かいます。お登勢の事を信じる西郷は止めますが、息子のてる彦が華陀に人質に取られてしまい、下手に動くことができなくなります。華陀と平子は、利害の一致から裏で手を組んでいたのでした。お登勢の元には、一本の電話がかかってきていました。
彼女は、電話の相手は銀時からで、次郎長一家との揉め事は無事に終息したと神楽、新八、キャサリン、たまに伝えます。しかし、実際は電話の相手は西郷で、かぶき町から逃げるよう忠告されます。お登勢は食事をみんなに奢るとし、先に4人を送り出します。食事処へと向かう新八たちに大怪我を負った勝男を託し、銀時はお登勢を助けに向かいます。そして、夫の墓参りをしていたお登勢の元に、次郎長がやってきます。
彼はお登勢にかぶき町から出て行くように言いますが、お登勢はその申し出を聞き入れませんでした。次郎長はかぶき町で巻き起こる紛争に巻き込まないために、お登勢に傷を追わせます。銀時が駆けつけた時、お登勢は血を流して倒れていました。銀時は次郎長と戦いますが、破れてしまいます。彼は昔、墓参りに来たお登勢と出会います。お腹を空かせていた銀時は、お墓に供えてある饅頭を食べていいか聞きます。
お登勢は、亡き夫に供えたものだから、夫に許可をとるように言います。銀時はお登勢のことをこの先守ると約束し、饅頭を口にしたのでした。後日、病院に運ばれたお登勢は、意識不明の重体でした。四天王会議で決まった規則通り、お登勢の店と万事屋は潰されるといいます。実行は明後日に決まり、病院に見舞いに来た西郷は、その日までに万事屋とキャサリン、たまに、かぶき町から去るように言います。
かぶき町では、四天王のお登勢の店が潰されてしまうという噂がすでに広まっていました。病院で、銀時は勝男からお登勢と次郎長は幼馴染だったことを聞かされます。次郎長はヤクザになった後も、距離を置くことなく接してくれたお登勢に恋心を抱いていましたが、立場上幸せにできないと判断し身を引き、のちにお登勢の夫となる寺田辰五郎と意気投合して親友になります。
しかし、辰五郎は、戦争で次郎長をかばった際に亡くなりました。それからというもの、次郎長は生まれたばかりの娘・平子に構うこともなく、狡い手を使って商売をしたり、商い敵であった妻の実家を潰すなど、かぶき町の頂点にいたころとは考えられないほど変貌したといいます。辰五郎とは死ぬ間際、お登勢の事を守る約束を交わしていました。
あらすじ③戦う銀時達
お登勢の店が潰される前日、万事屋のメンバーとキャサリン、たまは、店を守る誓いを立てます。平子が率いる次郎長一家、西郷が率いるクラブのメンバーらは、宣告通り店を潰しにやってきます。しかし、カウンターには銀時の姿がありました。待ち構えていた銀時達は、次郎長一家と西郷一派を取り囲み、戦うことになります。一方、キャサリンは誘拐された西郷の息子・てる彦を救出に行きました。
しかし、数では圧倒的に不利であり、店には火が放たれていました。そこへ、ホースで火を消す辰巳が現れます。続いて鉄子、小銭形とハジ、源外、長谷川、狂死郎が率いるホストたち、妙が率いるキャバ嬢たちも助けに加わります。万事屋は平子と西郷を倒し、銀時は黒幕の元へと向かいます。負傷しながらも諦めていない平子たちの元に、華陀の軍がやってきます。
次郎長一家と西郷一派を助けに来たかに思われましたが、彼らは平子の命を狙います。西郷は平子をかばい、肩に怪我をします。華陀は、お登勢、西郷、次郎長、3つの派閥を争わせて潰し、かぶき町を支配する事を目論んでいました。みんなが真の黒幕の正体に気づく中、お登勢と勝男も登場し、次郎長一家、西郷、お登勢の一派は、華陀の軍と戦います。
一方、華陀のアジトには、すでに次郎長がいました。次郎長は、華陀の正体が宇宙海賊「春雨」第四師団の団長である事を見抜いており、以前からずっと動向を探っていました。辰羅族に囲まれる次郎長の元に、万事屋が助っ人に駆けつけます。銀魂は神楽と新八にてる彦の救出を頼み、その場を引き受けます。キャサリン、遅れてやってきた神楽と新八は、てる彦の居場所を突き止め、救助に成功しました。
あらすじ④形勢逆転
次郎長と銀時は、2人で華陀が従える精鋭部隊・辰羅族たちを倒します。さらに店前での決着もひと段落し、お登勢や西郷、次郎長一家たちも華陀のアジトへと出向きます。華陀は、その場から逃げてしまいますが、辰羅族たちとの戦いで疲弊しきっていた銀時と次郎長はその場に倒れ、追うことができませんでした。銀時は、亡くなった辰五郎とお登勢を守るという約束を交わし、彼の持ち物の十手を懐に入れていました。
あらすじ⑤一騎討ち
次郎長が常に持っていたキセルは旧友・辰五郎の私物でした。銀時と同じように、お登勢とかぶき町を守る証として持っていたようです。次郎長と銀時は、どちらがお登勢のいるかぶき町を守る役目に相応しいか、勝負をして決めることにします。銀時は次郎長の刀とキセルを砕き、勝利してその場を去ります。目が覚めた時、次郎長は病室のベッドの上にいました。同じ病室にはお登勢がいます。
あらすじ⑥襲撃
お登勢は次郎長に、かぶき町を守るという旧友・辰五郎との約束は十分守ったから、他の果たすべき約束を守るようにいいます。そこへ、四天王を討ち取ろうと、またもや華蛇が部下を引き連れてやってきます。彼女がくることを予想していた平子は、相討ち覚悟で彼らに挑みます。しかし、万事屋は華陀を倒し彼女を助けます。平子は、銀時たちにかぶき町の頂点にいた頃の次郎長を取り戻してくれたことに感謝を言います。
あらすじ⑦旅立ち
平子は、自身が犯した罪を償う気もあると述べますが、銀時は彼女にとある場所が書かれたメモを渡し、後日そこへ来るように支持をして病院内に戻ります。平子はメモにある花畑を訪れます。そこには、父親の次郎長がおり、平子に同行することになり、親子2人で旅立つのでした。「銀魂」「四天王編」のあらすじはここまでになります。
銀魂の新かぶき町四天王メンバーと強さ
「銀魂」「四天王編」の紛争によって、かぶき町四天王は崩壊します。旧メンバーの黒幕だった華陀は行方をくらまし、次郎長は娘の平子と旅に出てしまい、お登勢と西郷もあまり表立って仕切ることもなくなったようです。そんなある日、世間一般についたかぶき町の悪いイメージを改善する会議が開かれます。そこで、「銀魂」の新しいかぶき町四天王メンバーが発覚しました。
暴君・黒駒勝男
隠居した次郎長の後にこの責務についたのは、喧嘩の強い若頭の勝男でした。顔面に大きな切り傷があり、しっかりと七三に分けた前髪が特徴です。禿げないように毎回分け目は変えているとのことです。メルちゃんというダックスフントの飼い犬を溺愛しており、「銀魂」作中でも散歩させるシーンが登場します。
あらすじで紹介した通り「銀魂」「四天王編」では、平子に刺されて海に落とされたところを銀時に救われており、3借りた分は7で返すという精神の元、お登勢たちの勢力を助太刀しました。一本筋通った性格で、「銀魂」作中では自身を拾ってくれた次郎長には恩義を感じており、次郎長親子のためなら死んでもかまわないと発言しています。
新しい四天王メンバーの中では常識があり、それぞれが出すズレた案にツッコミを入れていました。「銀魂」「四天王編」では、現役ではもっとも強い人物として、銀時と共に名前をあげられています。新しく四天王に就任した妙のことは、あまり快く思っていないようです。
ニート侍・坂田銀時
2人目に紹介するメンバーは、「銀魂」「四天王編」でも大活躍した坂田銀時です。普段酒やギャンブルを嗜み、家賃を滞納するなど、だらだらとだらしない生活を送っているためか、ニート侍という肩書きを書かれて登場します。勝男は当初、期待の新人というのは銀時のことだと勘違いしてしまいます。
「銀魂」作中でもいちご牛乳やパフェなどをよく食べており、ご飯にも大量の餡子を乗せて食べるなどやや度を越した甘いもの好きです。元攘夷浪士で、その圧倒的な強さから、白夜叉と呼ばれていました。あらすじで取り上げた通り、華蛇の精鋭部隊である辰羅族を倒し、さらにかぶき町の頂点だった次郎長との一騎討ちで一本取っています。
拳王・アゴ美
西郷の後にかぶき町四天王についたのは、「かまっ娘倶楽部」スタッフのアゴ美でした。その名の通り大きなアゴが特徴の人物であり、あずみという源氏名がありながらもアゴ美の名前で親しまれています。加魔仙流を受け継いだ拳王であると自称していますが、その真の強さは謎のままです。当初、アゴ美と呼ばれることを嫌がっていましたが、西郷に「アゴ」と呼ばれた時はアゴ美で構わないから、美はつけてほしいと懇願しています。
女王・志村妙
4人目は、期待の新人と名高い新八の姉・志村妙です。新メンバーに加わったのは、お登勢と西郷の後押しがあったからとのことでした。お登勢の女帝の異名を引き継ぐように、女王という肩書きで登場しました。実家の剣術道場を復興のため、キャバクラで働いています。「銀魂」「四天王編」では薙刀を手に、他のキャバ嬢たちを引き連れてお登勢を救いに駆けつけました。
勝男のいう汚い部分もひっくるめてかぶき町の良いところという意見に同意しており、町を大切に思う気持ちも有しています。新四天王会議では、期待の新人として、司会を務めました。「銀魂」作中では、自身のストーカーである大男の近藤を投げ飛ばすほどの腕力を持ち、殺傷能力の高い料理を作ることもできます。
銀魂の旧かぶき町四天王メンバーと強さ
大侠客・泥水次郎長
旧かぶき町四天王メンバーの1人である泥水次郎長は、溝鼠組の組長であり、お登勢の幼馴染でもあります。岡っ引きであるお登勢の夫・辰五郎とは立場上、一度喧嘩になりましたが、かぶき町を守りたいという思いは同じであることから意気投合し、親友となります。次郎長はお登勢に恋心を抱いていましたが、任侠という自身の立場を考え身を引き、植木鉢一家の女性と結婚して一人娘の平子をもうけます。
戦地で戦う中、辰五郎は飛んできた銃弾から次郎長をかばい、亡くなってしまいます。辰五郎は死ぬ間際、お登勢とかぶきの町の未来を次郎長に託します。それまでは一本筋通った慕われるかぶき町の花として知られていましたが、目的のためには汚い手を使うことも厭わなくなってしまいます。
「銀魂」作中の四天王会議において、配下の人間が喧嘩をした時は粛清を下すという規律が決まります。華陀と平子の暗躍により、お登勢が粛清対象となってしまいます。西郷と華陀には手を出さないよう牽制し、自らお登勢粛清に出向き、急所を外して助けました。その後、以前から正体を見抜いていた華陀のアジトへ向かいます。
娘・椿平子の存在
「銀魂」「四天王編」のあらすじ項目で取り上げた通り、次郎長は、妻と娘の平子のことは、忙しさにかまけて放任していたようです。しかし、妻は病で床に伏せても、次郎長のことを慕っており、かぶき町の花として輝いていたころのことを平子に話して聞かせていました。母親の話を聞いた平子は、彼女が愛した父の姿を見るべく華陀と手を組み、次郎長に再びかぶき町の天下を取ってもらうよう動きます。
平子は父親に似て剣術に長けており、人斬りの異名まで持っています。赤いスカーフに長いマントを着用しており、髪型は前髪の一部をゆったショートヘアです。言動はヤクザの娘らしく恐ろしいものですが、基本的にニコニコと明るく振る舞います。かぶき町で名をはせる銀時の元へ弟子入りし、彼を次郎長一家に引き入れ、目的のために利用しようと考えます。
女帝・お登勢
「銀魂」旧かぶき町四天王メンバーの1人であるお登勢は、「スナックお登勢」という店を経営しており、その2階を万事屋に貸しています。面倒見がよく聞き上手で、訪れる客の悩みを聞いたり、深入りして世話を焼いたりする情の厚さを持ちます。寺田綾乃という本名を持ち、若い頃は美しく、辰五郎と次郎長からも好意を寄せられていました。
銀時との絆
「銀魂」の主人公・銀時とは、辰五郎の墓参りの時に出会います。お腹を空かせていた銀時は、辰五郎の墓に供えた饅頭を食べていいかとお登勢に聞きます。お登勢は、自分のものではなく辰五郎の饅頭だから、本人に聞くように言いました。銀時は饅頭を食べ、お礼にお登勢のことを守ると辰五郎と勝手に約束を取り付けるのでした。平子の計画を知り、お登勢のみに危険が迫っていると知った時は、急いで彼女の元へ駆けつけています。
鬼神・マドマーゼル西郷
育児に奮闘する良き父(母)
「銀魂」旧かぶき町四天王メンバー・マドマーゼル西郷は、強面でガタイのいいかまっ娘倶楽部の経営者です。戦闘の際は着物を脱ぎ、白いふんどし一枚で戦います。一人息子のてる彦を大切に育てており、妻が亡くなった際は母親がわりになろうとして、今のようなニューハーフとなりました。
「銀魂」「四天王編」では、あらすじで紹介した通りお登勢が銀時に命じて次郎長一家の勝男を襲ったという情報を、信じようとしませんでした。しかし、てる彦が人質に取られたことにより、平子と華陀の命令に従い行動します。散々自分を利用してきた平子をかばうなど、優しい人物でもあります。
孔雀姫・華陀
黒幕の天人
「銀魂」旧かぶき町四天王メンバー・華陀は、上品で美しい出で立ちの天人です。賭け事を好み、そのあたりの博打を取り仕切る次郎長一家にかまわず、かぶき町にカジノを立てています。宇宙屈指の最強種族・辰羅族を従えていました。
「銀魂」「四天王編」では、平子と手を組んでお登勢勢力を潰し、さらに疲弊したところを見計らって西郷勢と次郎長一家も潰して、かぶき町の天下をとることを目論んだ黒幕でもありました。その正体は宇宙海賊春雨の団長で、病院に入院する四天王襲撃に失敗した後は、行方がわからなくなります。
銀魂の旧かぶき町四天王が再登場!銀ノ魂篇
次郎長が親バカに変身
「銀魂」350話「銀ノ魂篇」にて、次郎長と平子はピンチの銀時達を助けるために再登場します。「銀魂」「四天王編」で平子は、父親に放任されて育ったことを寂しく思う様子が描かれています。しかし、再登場時の次郎長は、涙を流す平子に飴をあげて慰めたり、お互いを「じろチョン」「ピラリン」と呼び合ったり、娘が懐く銀時を牽制したりなど、親バカに変貌を遂げています。
平子はかぶき町に危険が迫っている情報を聞き、助けに戻ると強く懇願したようです。再登場時は「椿」ではなく「泥水」の姓を名乗っており、その名を名乗れるようになったのは銀時たちのおかげとして、深く恩義を感じているようでした。
たくましいお登勢と西郷
「銀魂」「四天王編」後もかぶき町に住まうお登勢と西郷は、その後も度々登場しています。「銀魂」「銀ノ魂篇」では、西郷もお登勢もかぶき町を天人から守るために活躍します。2人は、旅に出た親子、次郎長と平子が戻ってくるのを信じて待っていました。新かぶき町四天王が決まった後も、旧かぶき町四天王として2人が町をを大切に思う気持ちは変わりません。
銀魂のかぶき町四天王篇は何話?
漫画だと何話?
「銀魂」「かぶき町四天王編」は、「銀魂」原作だと、第二百九十七訓から第三百九訓にあたり、巻数だと34巻と35巻にあたります。「銀魂」34巻の表紙は刀を担いだ平子、「銀魂」35巻の表紙は笠を被ってマントを羽織り、少し後ろを振り返る次郎長が描かれています。
アニメだと何話?
アニメ「銀魂」だと「かぶき町四天王編」は、第210話から始まり第214話で完結します。シリーズでいうところの「銀魂’」にあたります。アニメ「銀魂」210話のOP前は、紅花の花畑に佇む笠を被った平子が少しだけ登場します。
銀魂に関する感想や評価
「銀魂」感想①約束
銀魂四天王篇終わり!
— すがん (@nanana_YP317) August 23, 2016
もうやばいよ
かぶき町最高かよ、お登勢さんも次郎長も最高過ぎた
何やろうお登勢さんほんとにいい人過ぎて禿げそう、最後の次郎長にお登勢さんと辰五郎が「今迄ありがとうよ、次郎長」って言うとこで完全にやられた
銀さんは言わずもがなです。辰五郎との約束の所も良かった
ここでは、「銀魂」に関する評価や感想を紹介していきます。次郎長は、自分を庇って亡くなった親友の辰五郎との約束を守るため、今までの筋が通ったやり方を捨て、目的にためなら手段を選ばない人間になりました。約束に縛られていた次郎長でしたが、戦争がひと段落してお登勢と旧友・辰五郎から十分に約束を果たしたと言われます。約束を守り、解放されたシーンに涙したという感想もありました。
「銀魂」感想②ラスト
平子と次郎長が良い親子関係築いてて本当良かった…四天王篇の紅花畑のラストはボロボロ泣いたからな
— 千鳥あし (@chidori_comsome) February 6, 2017
「銀魂」「四天王編」のラストは、罪を償うと土下座する平子に対し、銀時はメモに書かれた場所に行くよう指示します。それは、紅花が咲き誇る花畑でした。そこにいたのは、銀時ではなく父親の次郎長です。親子間に深い溝があり、平子は父親に自分を見てほしいという願望もありました。ようやく和解し、2人は旅に出ることになります。「銀魂」「四天王編」のラストシーンに感動したという感想は、多くありました。
「銀魂」感想③次郎長親子の再登場シーン
次郎長と平子がうまくやっているのも嬉しいし、平子が失われた時間を取り戻すように思いっきり次郎長に甘えているのも微笑ましいし、彼女が「椿平子」ではなく「泥水平子」と名乗ったとき、また鼻につーんときた。
— ぬえ (@yosinotennin) March 5, 2018
「銀魂」「銀ノ魂篇」にて、次郎長と平子は再登場します。その際、「銀魂」「四天王編」でのクールな次郎長はからは想像できないほどの親バカに変貌を遂げていました。「銀魂」「四天王編」において、平子は登場時「椿」の姓を名乗っていましたが、「銀魂」「銀ノ魂篇」で再登場した時は父親と同じ「泥水」の姓を名乗っています。親子が和解し、旅でさらに仲良くなったことがわかるシーンでした。
次郎長が、次郎長がかっこいいよぉでも親バカだよぉピラ子の事大好きじゃぁん何だよ次郎長ぉかっこいいよぉイケメンだよぉ何か泣いちゃったじゃん(ノД`)
— はる子 (@ZlhQQ09VrhzHkTa) August 17, 2017
次郎長と平子が再登場したシーンでは、2人をかっこいいと絶賛する声に加え、次郎長が娘を溺愛する様子を微笑ましく思うファンもいました。以前のクールな次郎長からは考えられないほどの変化だったため、親子の仲の良さを祝福する感想もありました。
「銀魂」感想④四天王新メンバー
銀魂。あの四天王編からずいぶんたっての新四天王って(´・д・`) ずいぶんギャグになりましたね。面白いけどさ。姉上がかぶき町の女帝なのはいいと思うよ。アゴやカツオや銀さんでは止められないから。1人勝ちだな
— ブルーフィラメント (@abhlodairh) March 12, 2013
「銀魂」「四天王編」にて旧四天王が降板した後、新四天王のメンバーが発覚します。勝男、銀時、アゴ美、さらに期待の新人として妙が就任しました。妙は、お登勢と西郷のすすめで四天王になります。お登勢と西郷のこの人選は正しいという「銀魂」ファン感想もありました。
銀魂のかぶき町四天王篇のあらすじまとめ
ここまで、「銀魂」の人気長編の一つである「四天王編」のあらすじや、旧メンバー、新メンバーの情報などを紹介してきました。「銀魂」「四天王編」は、旧四天王メンバーを中心に巻き起こる、かぶき町での戦争を描いたエピソードです。その後の、新四天王たちの活躍にもご注目ください。