2020年03月06日公開
2020年03月06日更新
【進撃の巨人】ナイル・ドークは憲兵団師団長!巨人化の理由と死亡シーンは?
『進撃の巨人』の作中には3つの兵団が出てきます。そのうちの一つ、憲兵団の団長がナイル・ドークです。ナイル・ドークは調査兵団団長のエルヴィンと同期でもあります。そんなナイル・ドークは、巨人化するリスクを背負うことになります。この記事では、ナイル・ドークの死亡シーンやガビとの関係性などを紹介します。また、アニメ『進撃の巨人』のナイル・ドークの声優などの基本情報などもまとめています。
目次
進撃の巨人のナイル・ドークは憲兵団師団長
進撃の巨人の作品情報
『進撃の巨人』は人間を捕食する巨人と、捕食される側の人間の戦いを描いた漫画です。この記事で紹介するナイル・ドークも『進撃の巨人』に登場するキャラクターです。ナイル・ドークのプロフィールを紹介する前に、まずは『進撃の巨人』の作品情報について紹介します。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は累計発行部数8500万部を超える大ヒット漫画です。漫画家の諫山創によって別冊少年マガジンで連載されています。グロテスクな描写もあるのですが、伏線が巧妙に張られており、数多くの考察がされている人気作品です。アニメ化・映画化を果たしており、さらに主人公のエレン役を三浦春馬が務めた実写映画も放映されました。
進撃の巨人のあらすじ
主人公のエレンは5年前に巨人の襲撃に遭い、母を巨人に捕食されたことで巨人をひどく憎むようになりました。エレンは兵士を目指し、訓練兵を卒業したその年に再び巨人が侵攻してきます。しかしエレンは戦闘のさなか、なぜか巨人化してしまったのです。巨人化したエレンは、兵団の裁判にかけられてしまいます。裁判を経てエレンは調査兵団に入ることになり、リヴァイの元で監視されることになりました。
ナイル・ドークのプロフィール
『進撃の巨人』に登場するナイル・ドークは、憲兵団の団長をしているキャラクターです。身長は177cmで体重は80kgあります。妻子持ちでエルヴィンとは年齢が近く、訓練兵時代は同期でした。ただ、お互いに憲兵団団長と調査兵団団長という立場なので普段はよく対立していました。元々はエルヴィンと共に調査兵団に入団することを約束したほど仲が良かったようです。
しかし調査兵団は最も死亡率が高く、最初の遠征では5割近い新人が死亡するといわれています。ナイル・ドークは妻子がある身なので、簡単には死ねないと思い憲兵団を選んだようです。子供は2人おり、現在妻のマリーは3人目の子供を身ごもっています。エルヴィンもマリーのことは知っています。性格は真面目で冷静です。何かトラブルがあっても、瞬時に状況を把握して事態の収束に努めることができる実力のある人物です。
ナイル・ドークのガビやファルコを助けた過去
ナイル・ドークには敵であるファルコやガビを助けたことがありました。そのシーンが描かれたのは『進撃の巨人』の29巻です。ナイル・ドークはイェーガー派に拘束され、ファルコと同じ牢屋に入っていました。周りには他の憲兵団達もいる状況です。そんな中、牢屋の中でも分かるほど外が騒々しくなっていました。外ではマーレ軍がパラディ島に攻めてきていたのです。
状況を察したナイル・ドークは、マーレ軍がファルコ達を助けに来たのかもしれないと言いました。しかし、迫害されているエルディア人をわざわざマーレ軍が助けるとは思えません。ナイル・ドークはすでに自分が助かることは諦めており、妻や娘達にも会えないだろうと思っていました。外で戦闘しているということは、ジークが叫びを使う可能性が高いからです。
その時、捕まっている皆を助けに来たのがオニャンコポンです。イェーガー派のほとんどは訓練兵なので、実戦経験がありません。そこで牢屋に入れられていた実力のある兵士達が解放されることになりました。ファルコもナイル・ドークと共に牢屋から出ました。その頃、コルトとガビは合流してファルコを救出しようとしていました。兵士が捕まっていた建物に行くと、ちょうど収容施設から出て来たファルコと目が合います。
この距離でコルトに会いに行くと、他の兵士にもコルトが隠れていることがバレてしまう可能性があります。ナイル・ドークはファルコから兄が近くにいることを聞き、他の兵士に「捕虜を民家に拘束して来る」と言って隠れているコルト達のところに連れていきました。コルトはファルコの後ろにいたナイル・ドークに気づき、銃で攻撃しようとします。しかし隣に居たガビが射撃しようとするコルトを寸前で止めました。
ナイル・ドークは、「子供が来る場所じゃない、帰るんだ」と言ってファルコを解放しました。このようにナイル・ドークはファルコをコルト達と再会させただけでなく、あのままでは見つかってしまう危険性があったコルトとガビもうまく逃しました。ナイル・ドークには娘がいるので、なおさら子供がこんな戦争に参加する必要はないと思っており、ファルコを逃したのだと思われます。
また、これまでパラディ島では巨人との戦闘はありましたが、人間との戦争はほぼ初めてです。実際に何度も巨人と戦ってきたアルミンが初めて人間を殺した時は、吐いてしまうほどショックを受けていました。おそらくナイル・ドークもこれまで内地で暮らし、汚い仕事はほとんど中央憲兵団がやってきたので、人間同士の戦争には慣れていないと思われます。敵国であっても子供には手を出したくないと思ったのかもしれません。
ナイル・ドーク所属の憲兵団は腐敗している?
ナイル・ドークは基本的に兵士の模範になるような性格で、内地の秩序を守る人物です。しかしそんなナイル・ドーク率いる憲兵団は腐りきっていると言われています。実際にアニが憲兵団に入団した時は、上官が雑用だけでなく責任のある仕事まですべて新兵に任せていました。上官達はその間、皆遊んで過ごしていました。
また、他の兵士にバレないように違法な取引などもしていました。正義感の強いマルロが上官に反抗した時は、過度な暴力を振るわれました。マルロのように上官に歯向かう人物はまれで、ほとんどの新兵は波風立てないように上官の顔色を伺うのが普通です。なぜここまで憲兵団が腐敗しきっているのかというと、調査兵団とは違い安全な内地で過ごしているのと中央憲兵団が権力を牛耳っているからです。
ナイル・ドークは表面では憲兵団のトップをしていますが、中央憲兵には基本的に逆らえません。また、憲兵団に入るためには訓練兵時代に上位10位以内に入っておかなければなりません。しかし、新兵の中には明らかに実力のないヒッチのような人物もいました。つまりお金などを使って不正に憲兵団に入団している者もいるというわけです。
真面目なナイル・ドークが率いている団なのにも関わらず、ここまで腐敗しきっているのには違和感を感じている読者もいるようです。いざという時は団長として優秀な面を見せますが、中央憲兵団の圧力もあり、全ての憲兵団の兵士達に威厳を示すのは難しいようです。
進撃の巨人のナイル・ドークの巨人化の理由
巨人化の理由はジークの脊髄液入りのワインを飲んだため?
『進撃の巨人』ではナイル・ドークが巨人化するシーンがあります。なぜ巨人化してしまったのかというと、マーレ軍が運んできた酒の中にジークの脊髄液が混入していたからです。マーレの酒はとても人気で、そのほとんどが兵団の有力者や上層部に振る舞われていました。そのことが明らかになったのは、『進撃の巨人』の28巻です。
ニコロは第一回調査船に大量にマーレからのワインが積まれていたことに不信感を持っていました。そしてある時、捕虜でありながらパラディ島のレストランで働くニコロに、イェレナがマーレのワインを兵団の高官に振る舞うように言ったのです。この事から、ニコロはジークの脊髄液が仕込まれているのではないかと思いました。
以前も他の国で同じようなやり方をしたことがあったので、ニコロはジークの脊髄液が入っていると分かったのです。お酒を飲まないリヴァイはこのトラップに引っかかることはありませんでしたが、ピクシスやナイル・ドークはこのお酒を飲んでしまっていました。脊髄液を取り込んだ場合、獣の巨人の叫びによってエルディア人は巨人化してしまいます。
そしてマーレ軍との戦闘中、ついに獣の巨人は叫びを使用してしまいます。こうしてナイル・ドークは為す術もなく巨人化してしまったのです。
ピクシスも巨人化?
巨人化してしまったのは、ナイル・ドークだけではありません。ピクシスもジークの脊髄液入りワインを飲んでいたので、叫びを受けて巨人化してしまいました。巨人化したピクシスは人々を襲います。そこでアルミン達は雷槍を使って群がる巨人を討伐することにします。ピクシスはアルミンの手によって死亡してしまいました。
進撃の巨人のナイル・ドークの死亡シーン
死亡シーン①カヤを襲う
『進撃の巨人』では、マーレ軍との戦闘により拘束されていた人々が一時的に解放されました。その時、ニコロを先導にサシャ一家も安全なところに逃げていました。しかし逃げる途中でカヤはよそ見してしまい、そのせいで格子に頭を打ちつけて階段を転がり落ちてしまいました。カヤが起き上がると、そこには巨人がいました。それが巨人化したナイル・ドークだったのです。
死亡シーン②ガビに殺された?
『進撃の巨人』ではついに巨人化したナイル・ドークが殺されてしまいます。ナイル・ドークを殺したのは、以前コルトがナイル・ドークに向かって銃を向けようとした時に止めたガビです。カヤが巨人化したナイル・ドークに食べられそうになっている時に、ガビが助けにきたのです。ガビは躊躇なく巨人化したナイル・ドークを撃ちました。これにより、ナイル・ドークは死亡してしまいました。
ナイル・ドークは一度はガビに救われたのですが、最後はガビに殺される結果になってしまいました。牢屋にいれられていた時にファルコに言った通りになり、伏線も回収されました。ナイル・ドークは妻や娘と会えずに死んでしまったのです。
進撃の巨人のナイル・ドークの声優
勝杏里のプロフィール
『進撃の巨人』のアニメでナイル・ドークの声優を担当しているのは、勝杏里です。勝杏里とは、1977年7月3日生まれの男性声優です。賢プロダクションに所属しています。2000年代から活動しており、かつては声優ユニット「Revolver」に所属していたこともありました。アニメだけでなくナビゲーターや吹き替えなど幅広く活動しています。
勝杏里の主な出演作品
勝杏里の出演作品には、『とある魔術の禁書目録』の土御門元春役、『パズドラクロス』のタイガー役、『パックワールド』のスパイラル役、『ダンボール戦機』の仙道ダイキ役、『ときめきメモリアル Only Love』の鈴木一太役、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』のマリウス・ポンメルシー役、『鬼灯の冷徹』の朧車役、『ポケットモンスターXY』のティエルノ役、『陰陽大戦忌』の青龍のキバチヨ役などがあります。
進撃の巨人のナイル・ドークに関する感想や評価
ナイルってガビを助けたあと巨人化してガビに殺されたってことだよね
— 菜の花@ちーず🦍🍌 (@JZ43nJA9qgZn4Qq) January 21, 2020
残酷だ#進撃の巨人#ナイル・ドーク#ガビ・ブラウン
ナイル・ドークは牢屋の中で敵でありながらも、まだ子供のファルコが捕まるのは可哀想だとこっそりと逃してくれました。ガビもファルコを連れているナイル・ドークを殺すなとコルトに言ったので、お互い助け合ったような仲でした。しかしガビはその後、巨人化したナイル・ドークを殺すことになります。ガビ達に親切にしていただけに、ナイル・ドークの死亡シーンは残酷だったと評価している方もいました。
今月のナイルがいい人すぎる…
— なとまき (@Nattto_makimaki) August 8, 2018
腐敗した憲兵団団長がこんなにクリーンで優しくて大丈夫だったの?
『進撃の巨人』の憲兵団は腐敗しているにも関わらず、ナイル・ドークは正義感のある人物でした。決して権力にあぐらをかくことはありません。なぜそんな人が上に立っているのに、なぜ憲兵団が腐敗しているのかと不思議に思っている方もいました。ただ、改革後は憲兵団のあり方もどんどん変わってきているようです。
ジャンは物凄く大人で格好良かった。
— キナ仔 鼻炎地獄🤧 (@ZXsn78ykLKQCA7R) December 9, 2019
巨人化ナイルがブラウス家襲ってガビが仕留めるってもう、進撃の残酷劇場。一人の死も物語の中で無駄にしないっていう意味では凄くキャラクターを大切に扱ってる。でも情では泣く😭😭😭ほんと凄い
ナイル・ドークの死亡シーンは、泣いたという方がたくさんいました。特にナイル・ドーク推しだった方は、巨人化してしまった時からショックで読むのが辛かったという方もいました。ただ、死亡してしまうキャラクターでも、しっかりと見せ場を作っているところはさすがだと評価されていました。
進撃の巨人のナイル・ドークについてまとめ
『進撃の巨人』のナイル・ドークは、憲兵団の団長として優秀な人物でした。ただし、ナイル・ドーク率いる憲兵団は中央憲兵団の影響もあり、腐敗しきっていました。読者の中には、ナイル・ドークが団長なのにここまで腐敗するのかと驚いている方もいました。そんなナイル・ドークはジークの脊髄液入りワインを飲んでしまい、巨人化してしまいました。
最期はかつて助け合ったガビに殺されてしまいます。悲しい最期を迎え、死亡シーンでは泣いたという読者も多いようです。ナイル・ドークは『進撃の巨人』の5巻から登場するので、ぜひその活躍を見てみて下さい。