【宝石の国】ウェントリコススの名前の由来と元ネタは?アニメ版声優は?

『宝石の国』では、ウェントリコススという謎のキャラクターが登場します。ウェントリコススは宝石ではなく、ナメクジのような形をした全く別の生き物です。ウェントリコススは月人が襲来した時に地上に落とされました。ウェントリコススは一体何者なのか、名前の意味や元ネタなどを紹介します。またこの記事では『宝石の国』のアニメ情報や、ウェントリコススの声優などもまとめています。

【宝石の国】ウェントリコススの名前の由来と元ネタは?アニメ版声優は?のイメージ

目次

  1. ウェントリコススはナメクジのようなキャラ?
  2. ウェントリコススの名前の由来と元ネタ
  3. ウェントリコススのアニメ版声優
  4. ウェントリコススの弟
  5. ウェントリコススに関する感想や評価
  6. ウェントリコススの名前の由来と元ネタまとめ

ウェントリコススはナメクジのようなキャラ?

宝石の国の作品情報

ウェントリコススは『宝石の国』に登場するキャラクターです。主人公のフォスフォフィライトが変わるきっかけを作った人物でもあります。ここではまず『宝石の国』がどんなストーリーなのか、作品概要を紹介します。

宝石の国の概要

『宝石の国』は市川春子によって2012年から連載されている漫画です。月刊アフタヌーンに掲載されています。作者の市川春小は『虫と歌』でアフタヌーン四季賞2006夏の四季大賞を受賞した実力者です。『宝石の国』のアニメ作品は、Crunchyrollアニメアワードの今年のアニメ賞にノミネートされた他、第3回CGWORLD AWARDSのCGアニメ部門で最優秀賞を受賞しました。

アニメは2017年に全12話が放送されました。フルCGで制作されたことで注目を集めた作品です。主人公のフォスフォフィライトは、声優の黒沢ともよが演じました。また、金剛役である声優の中田譲治がパーソナリティを務める『宝石の国』のラジオは、第4回アニラジアワードでBEST MALE RADIO 最優秀男性ラジオ賞を受賞しました。

宝石の国のあらすじ

『宝石の国』の主人公であるフォスフォフィライトは、何をやっても才能がありませんでした。身体がもろく不器用なため、戦闘も内職もできません。そんなフォスフォフィライトに、金剛は博物誌という仕事を与えました。フォスフォフィライトは博物誌とはどのような仕事なのか、他の宝石達に聞いて回ることにしました。

ウェントリコススのプロフィール

ウェントリコススとは、月人に飼われているアドミラビリス族の王です。宝石の国では人類が滅亡した後、骨が宝石に、肉体がアドミラビリス族に、魂が月人になったといわれています。そのため、宝石達とは違ったナメクジのような形状をしています。初登場時には身体が肥大化しており、身体をカタツムリのような殻が覆っていました。

月人が襲来した時に地上に落とされ、主人公のフォスフォフィライトを体内に取り込みます。しかし潮水にあたった途端に肥大化した身体は元に戻り、小さくなってしまいました。フォスフォフィライトの行方が分からない状態で残ったのは、ナメクジのような生き物だけです。ダイヤモンドはフォスフォフィライトがナメクジにされてしまったのではないかと思い込みます。

ダイヤモンドはどうにかしてナメクジ姿のフォスフォフィライトを元に戻す方法を探していました。しかし、そのナメクジのようなものはフォスフォフィライトではなく、アドミラビリス族のウェントリコススでした。フォスフォフィライトは、ウェントリコススが背負っていた殻に取り込まれていたのです。

ウェントリコススの殻から削り出され、フォスフォフィライトはなんとか身体を取り戻しました。その後フォスフォフィライトはウェントリコススと話が出来るようになります。その時初めてそのナメクジがアドミラビリス族の王でウェントリコススという名前であることが判明しました。アドミラビリス族は宝石達とは違い、食事をして消化し、排泄をします。

実際にダイヤモンドがナメクジ姿のウェントリコススをフォスフォフィライトだと勘違いしていた時は、草を食べて排泄しているシーンが描かれました。宝石達とは全く違う生物だということが分かるシーンです。また、死の概念がない宝石とは違って寿命があり、生殖機能を持っています。本来は地球に住む生き物ですが、月人に連れ去られてペットとして飼われていました。

ウェントリコススは月人から弟を開放させるために、フォスフォフィライトを月人のところへ差し出しました。フォスフォフィライトはその時、ウェントリコススから自分たちがどのようにして生まれたのか、その起源を聞いていました。しかしフォスフォフィライトは、月人に襲われた時に足や頭部が欠けたことによりインクルージョンを失い、ウェントリコススに関することを全て忘れてしまいます。

『宝石の国』の7巻では、ルチルから昔殻にのまれた時のことを聞きましたが思い出せませんでした。その後、クラゲに襲われそうになっているウェントリコススの子孫のウァリエガツスを助けます。ウァリエガツスは、ウェントリコススが死ぬその時までフォスフォフィライトを騙したことを悔やんでいたと語りました。

ウェントリコススの真の姿

ウェントリコススはナメクジのような身体をしていましたが、フォスフォフィライトに故郷まで連れて行ってもらうと、本来の姿に戻ることができました。ウェントリコススの本来の姿は宝石と似た人型でした。しかし宝石と違って肌は柔らかく、身体はドレスを着たような形状になっており、フォスフォフィライトは「下品だ」と言いました。

ウェントリコススは真の姿を現した時、アドミラビリス族について語りました。アドミラビリス族は本来は地球に住んでいましたが、ある時月人に攫われ、ペットとして飼われるようになりました。何年も月にいたことで本来の姿ではなく肥大化したナメクジのような姿になっていたのです。その後フォスフォフィライトが月に行くと、実際にたくさんのアドミラビリス族がいました。

アドミラビリス族は独自の進化を遂げており、種類も多種多様となっていました。ただ月人は、ウェントリコススの2代前の王から頼まれて月へと連れていったのだとフォスフォフィライトに語っています。月人は金剛を動かすために人を作ろうとして、アドミラビリス族に肉体の提供をして欲しいと交渉したことがありました。その時、アドミラビリス族は罪人を月人に渡しました。

食料難に陥ったアドミラビリス族は良い口減らしだと思ったのです。しかしそれでも間に合わず、ついに海からアドミラビリス族の食料がなくなってしまいます。そこでアドミラビリス族は月人の合成食料を欲し、自ら月へと渡ったのです。月人とウェントリコススやその子孫のウァリエガツスは、どうにかしてペットとなった皆を取り戻したいと思っていました。

フォスフォフィライトは、月人の話とウェントリコススやウァリエガツスの言い分が違うことに戸惑いました。このように、ウェントリコススやウァリエガツスが本来の姿を現した時のシーンは後の伏線にもなっていました。

TVアニメ『宝石の国』公式サイト

ウェントリコススの名前の由来と元ネタ

ウェントリコススの名前の由来や元ネタはラテン語?

ウェントリコススには名前の意味や元ネタがあるのではないかといわれています。作品の公式では名前の意味や元ネタは明らかになっていません。ただ、宝石達同様に名前に意味や元ネタがあると思われます。宝石達の名前に、人間が名付けた宝石そのものの名前が与えられているのは、おそらく人間から作られた金剛によって名前が命名されているからです。

アドミラビリス族は金剛のように直接的に人間を知っているわけではありませんが、伝説などを語り継ぐタイプの種族です。そのため、人間の言葉が元ネタとなる名前が付けられているのではないかといわれています。

ウェントリコススの名前の意味

ウェントリコススという単語は存在します。ウェントリコススの名前はラテン語で「ventricosus」と書き、「カップ状に張った状態」のことを意味します。ウェントリコススの見た目はドレスのように下部が広がっています。その容姿からちなんで付けられた名前なのかもしれません。

ちなみにアドミラビリス族もラテン語で「admirabilis」と書き、その意味は「美しい」「感嘆」などの意味があります。尊敬する者や立派な者に対して使う単語です。そして弟のアクレアツスはラテン語で「aculeatus」と書き、「トゲがある」という意味があります。生物の呼称にも使われる単語です。

そして2人の子孫であるウァリエガツスはラテン語で「variegatus」と書き、「斑紋」や「雑食」という意味を持っています。名前の意味を見る限り、アドミラビリス族の名前の元ネタはラテン語で統一されていることが分かります。

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ウェントリコススのアニメ版声優

斎藤千和のプロフィール

アニメ『宝石の国』でウェントリコスス役を演じた声優は斎藤千和です。斎藤千和は1981年3月12日生まれの女性声優です。アイムエンタープライズという声優事務所に所属しています。人気アニメでメインキャラクターに選ばれたり、レギュラー出演することが多い実力のある声優です。

斎藤千和のエピソード

声優の斎藤千和は今では人気声優ですが、実は声優を辞めようと思っていた時期もあったそうです。しかしそのオーディションで最後にしようと思っていた時に、あるアニメのメインキャラクターの役で合格しました。この出来事やその役柄を通して声優業の世界観が変わったそうです。

斎藤千和が演じたキャラ

声優の斎藤千和が出演した主な作品には、『ケロロ軍曹』の日向夏美役、『LAST EXILE』のラヴィ・ヘッド役、『ARIA』の藍華・S・グランチェスタ役、『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のスバル・ナカジマ役、『ストライクウィッチーズ』のフランチェスカ・ルッキーニ役、『<物語>シリーズ』の戦場ヶ原ひたぎ役、『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむら役などがあります。

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ウェントリコススの弟

ウェントリコススの弟はアクレアツス

ウェントリコススには弟がいます。弟の名前はアクレアツスで、月人に人質にされていました。月人はウェントリコススを地球に行かせ、宝石達を連れてくるように言ったのです。ウェントリコススは自分の言葉が分かるフォスフォフィライトに、故郷の近くまで行きたいと言って誘い出しました。宝石は息をしなくてもいいので、海の中で長時間歩くことができます。

ただ海の中は太陽の光が当たりにくい場所です。太陽の光で生きる宝石にとっては、海は眠くなる場所でした。フォスフォフィライトが眠くなって海の中で横たわった瞬間、月人に襲われてしまいます。そしてフォスフォフィライトは初めてウェントリコススに騙されていたことに気づきました。ウェントリコススはフォスフォフィライトと引き換えに、アクレアツスを解放するように月人に言いました。

しかし月人はもっと宝石を連れてくるように言います。これ以上は怪しまれるため無理だと言うと、ウェントリコススは月人に攻撃されて腕を吹き飛ばされていました。拘束されていたアクレアツスは気性の荒い性格で、ウェントリコススが傷つけられたのを見て暴れまわり、月人を一掃しました。こうして弟のアクレアツスとウェントリコススは無事、故郷に帰る事ができました。

アクレアツスの声優は三瓶由布子

アニメ『宝石の国』でアクレアツス役を演じている声優は三瓶由布子です。三瓶由布子は、1986年2月28日生まれの声優です。アクセルワンという声優事務所に所属しています。出演作品には、『交響詩篇エウレカセブン』のレントン・サーストン役、『イナズマイレブン』の亜風炉照美役、『キャプテン翼』の大空翼役、『BORUTO -ボルト-』のうずまきボルト役などがあります。

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ウェントリコススに関する感想や評価

『宝石の国』の主人公のフォスフォフィライトも覚えにくいのですが、ウェントリコススとアクレアツスも同様に名前が覚えられないと言われています。SNSでつぶやく時は、毎回名前を調べるという方もいました。

ウェントリコススはかわいいと人気のキャラクターでもあり、グッズ化されています。ナメクジのような姿の時のウェントリコススのぬいぐるみとシロのぬいぐるみの両方を揃えている方もいました。

ウェントリコススは、金剛に一目惚れしました。金剛に惚れて暴走する姿が面白くてかわいいと評判です。アドミラビリス族は性別が分かれているので、宝石達とは違い恋愛感情が豊かに描かれています。

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ウェントリコススの名前の由来と元ネタまとめ

ウェントリコススはかつて地球で暮らしていたアドミラビリス族でした。月人にペットとして飼われていましたが、解放されてからは真の姿を見せました。名前の由来は、ラテン語で「カップ状に張った状態」を意味する単語でした。ウェントリコススは死んでいく種族なので再登場はありませんが、7巻ではその子孫が登場しました。ぜひウェントリコススが登場する『宝石の国』を読んでみてください。

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