2019年11月26日公開
2019年11月26日更新
【宝石の国】ヘリオドールは月人による合成宝石?声優やアニメ出演シーンまとめ
宝石達が主人公の漫画作品『宝石の国』。2017年にはアニメも放送され、大きな話題となりました。様々な宝石が登場する『宝石の国』ですが、今回はその中から「ヘリオドール」を紹介します。「ヘリオドール」は第1話の時点で既に月人に捕まってしまった宝石として登場。登場回数こそは少ないキャラクターですが、『宝石の国』の世界観を示すキャラクターとなりました。今回はヘリオドールについて相棒や声優、そして元ネタとなった鉱石について紹介します。
目次
宝石の国のヘリオドールとは?
タイトルの通り宝石達が主人公となって物語が進んでいく『宝石の国』。『宝石の国』には様々な宝石が登場しますが、今回はそんな中から「ヘリオドール」について紹介します。ヘリオドールは物語本編開始前に月人に攫われてしまった宝石の1人。1話でヘリオドールの欠片が登場し、『宝石の国』世界観をファンへ示すこととなりました。今回はそんなヘリオドールについて相棒や声優、そして元ネタとなった鉱石について紹介します。
宝石の国の作品情報
宝石の国の概要
『宝石の国』は2012年から『月間アフタヌーン』で連載されている漫画作品です。そのタイトルの通り物語の主人公は人間のような姿をした宝石達。設定や世界観から話題となり、2017年には3DCGを用いたアニメも放映されました。アニメ化されてからは更に話題沸騰。コラボアクセサリーが発売されるなどされました。美しい世界観や絵が注目されており、2019年11月現在でも連載が続いている人気作品となっています。
宝石の国のあらすじ
『宝石の国』の舞台は遥か遠い未来。6度もの流星飛来を受け、ほとんどの土地が海中へと沈んでしまった地球となっています。地上で活動するのは人間ではなく、人間とそっくりな姿をした28人の宝石達です。宝石達は月からやってくる「月人」と戦いながら毎日を過ごしていました。『宝石の国』の主人公であるフォスフォフィライトもそんな宝石の1人です。
フォスフォフィライトは他の宝石達に比べて体が脆い上にかなり不器用であったため、月人との戦いに加わるどころか他の仕事も与えられずにいました。そんなフォスフォフィライトですが、ある日宝石達のまとめ役である「金剛先生」から博物誌編成の仕事を与えられることとなります。「地味だ」と難色をしめしながらも仕事を始めたフォスフォフィライト。そんな時月から月人が襲来。フォスフォフィライトは危機に陥ります。
そんなフォスフォフィライトを救ったのは、1人で夜の海を見回る役割を負っていたシンシャでした。シンシャは毒をまき散らす性質を持っており、その特性を制御できずにいた為、たった1人で見回りをしていたのです。そんなシンシャにとっては、月人に攫われることですら羨ましい出来事。フォスフォフィライトに対して羨ましいと心情を口にします。
シンシャの孤独を知ったフォスフォフィライトは、シンシャに対して「君にしかできない仕事をみつける」と宣言。博物誌編成の仕事を通して、シンシャにしかできない仕事を探そうとします。しかし、月人との戦いに巻き込まれる内、フォスフォフィライトはどんどんと変化していき…というのが『宝石の国』のあらすじとなっています。
ヘリオドールのプロフィール
今回紹介する「ヘリオドール」ですが、そのプロフィールはほとんど謎のままとなっています。それというのも、ヘリオドールは『宝石の国』の物語開始の前に既に月人に攫われており、アニメでの登場回数はほんの僅かだったのです。しかも数少ないアニメ登場回数の内の1回は、人の形をしておらず、ヘリオドールの欠片のみの登場でした。
出典: https://frequ.jp
その為、今のところヘリオドールについて分かっているのは、回想シーンで明らかとなった外見程度とされています。アニメではフォスフォフィライトの回想部分で登場したヘリオドール。その姿ですが、女性的な姿をしていることが多い宝石達の中でも特に女性的で、金髪赤いリボンで結わえた姿をしていました。
ヘリオドールの相棒
物語開始時に既に月人に攫われていた為、アニメでの登場回数はほんの僅かだったヘリオドール。そのプロフィールもほとんどが謎となっていますが、元々誰の相棒であったのかははっきりしています。ヘリオドールの相棒だったのはゴーシェナイト。普段他の宝石達からはゴーシェと呼ばれているキャラクターで、ヘリオドールが月人に攫われてからはモルガナイトを相棒にしています。
出典: https://frequ.jp
因みにアニメ『宝石の国』第1話で、ゴーシェは相棒のモルガナイトと共に月人と交戦しており、その時月人の武器の一部にはヘリオドールの欠片が使用されておりました。普段は優しく穏やかな性格をしているゴーシェですが、この時は相棒のモルガナイトと共に「一片残さず取り返す」と無茶をし、後に金剛先生から叱責を受ける事となりました。
宝石の国のヘリオドールは月人による合成宝石?
ヘリオドールの身体の一部を矢先として利用
既に触れていますが、ヘリオドールは『宝石の国』の物語開始前に月人に攫われてしまった宝石の1人です。アニメ『宝石の国』第1話ではヘリオドールの相棒であったゴーシェが、現相棒であるモルガナイトとともに月人と交戦しますが、この時月人が武器として使用した矢の先にヘリオドールの体の1部が使用されていました。
ゴーシェは普段穏やかな性格をしていますが、ヘリオドールの一部が使用されていたこともあったのか、相棒であるモルガナイトと共に「一片残さず取り返す」と無茶をします。しかし月人に敗北し、月人に攫われそうになってしまいますが、駆け付けた金剛先生によって救われました。その際、矢先に使用されていたヘリオドールの欠片も同時に回収されています。
ヘリオドールは合成宝石だった?
月人によって矢先に使用されていたヘリオドール。しかし月人との交戦の末、ヘリオドール一部を回収することに成功しています。ヘリオドールの欠片はその後ルチルの手によって組み立てられていますが、『宝石の国』の物語が進むと、その欠片はヘリオドールではなく、月人によって作成された合成宝石だったことが明らかになりました。
『宝石の国』では、体を構成する石の中に記憶が宿るとされています。その為、体が欠けると一部の記憶が抜け落ちるという描写もありました。ルチルの手によって組み立てられたヘリオドールですが、それが元々のヘリオドールではなかったということは、たとえうまく組み立てたとしても、本来のヘリオドールは帰ってこないということに。本来のヘリオドールは未だ月に攫われたままになっています。
宝石の国のヘリオドールの声優
M・A・Oのプロフィール
『宝石の国』の物語本編開始前に月人に攫われてしまったヘリオドール。アニメにはほとんど登場シーンはありませんでしたが、『宝石の国』の主人公であるフォスフォフィライトの回想シーンで登場しています。アニメでヘリオドールの声を担当したのは、女優兼声優のM・A・Oこと市道真央さんです。市道真央さんは1992年2月1日生まれで、大阪府出身。声優として活動される際にはM・A・Oの名義を使用しているそうです。
アニメ『宝石の国』では、ヘリオドールの登場する1シーンのみの出演となっており、他のキャラクターと兼役することもありませんでした。M・A・Oさんは様々な作品に登場する声優として有名な方ですので、ファンからは「ワンシーンしかないのに豪華!」と話題になりました。
M・A・Oの主な出演作品
M・A・Oの名義で声優活動している市道真央さん。では、声優M・A・Oとして、どのような作品に登場しているのでしょうか?声優M・A・Oさんは実に様々な作品に登場しており、中でも有名なのは『青の祓魔師』の「宝生蝮」の役や『がっこうぐらし!』の「若狭悠里」としての出演の他、『炎炎ノ消防隊』の「アイリス」役等。更に日本を代表するアニメ『それいけ!アンパンマン』の「おやこどんちゃん」としても出演されています。
宝石の国のヘリオドールのアニメ出演シーン
ヘリオドールは最終回の12話で出演
『宝石の国』の物語開始前に月人に攫われてしまったヘリオドール。ワンシーンのみの登場にもかかわらず、声優が豪華だと話題になりました。ではヘリオドールはアニメ版『宝石の国』のどのシーンに登場していたのでしょうか?実は、ヘリオドールが登場したのはアニメ版『宝石の国』第1期最終回である第12話。ファンからは「このタイミングで登場するの?」と話題になりました。
アニメ版『宝石の国』の第12話には、主人公であるフォスフォフィライトが過去を振り返るシーンが登場します。回想シーンはフォスフォフィライトが生まれて間もない頃から開始されていました。その頃ヘリオドールはまだ月人には攫われていなかったようで、他の宝石達と共に生活している様子が描かれています。
ヘリオドールのセリフ
アニメ版『宝石の国』では第12話のみの登場となったヘリオドール。更に言うと、第12話に出てくる回想場面の中でもワンシーンのみの登場となっています。ヘリオドールのセリフはかなり貴重なものとしてファンの間では有名なようです。ヘリオドールのセリフはフォスフォフィライトが金剛先生の授業を受けている時の一言で、「その子は戦うんですか?」と尋ねています。
宝石の国のヘリオドールの元ネタ
元ネタの鉱石はヘリオドール
『宝石の国』では登場回数がかなり限られているヘリオドール。では、『宝石の国』に登場するヘリオドールの元ネタとなった鉱石は一体どんな石なのでしょうか?元ネタとなった鉱石のヘリオドールは上の画像のようなものとなっています。日本語では「緑柱石」と呼ばれており、エメラルドやモルガナイト、ゴーシェナイトと同じ「ベリル」系の石として扱われています。
元ネタの鉱石の特徴
『宝石の国』に登場するキャラクターの元ネタとなったヘリオドール。ベリル系の鉱石であり、その硬度は7.5。ガラス光沢を持ち、ベリル系の中でも黄色や黄緑色をしていることが特徴とされています。その色合いから「ゴールデンベリル」や「イエローベリル」と呼ばれることも。『宝石の国』の元ネタではありますが、実は元ネタとなった鉱石のヘリオドールが宝石として扱われるほどの品質であるは稀であるとされています。
また、日光等に晒され続けると退色することもある為、ジュエリーとして扱う場合には、光の当たりにくい場所で補完する必要があります。美しい黄色が人気のヘリオドールですが、熱処理をすることにより色が青く変色することでも知られており、熱処理したものは「アクアマリン」という石として販売されることも。現代の技術で熱処理がされているかどうかを確認するのは困難ですので、天然にこだわる方は気を付けましょう。
宝石の国のヘリオドールに関する感想や評価
ここからは『宝石の国』を実際に鑑賞した方の、ヘリオドールに関する感想や評価について紹介していきます。まず最初に紹介する感想は「今思えばアニメ第1話のシーンが泣ける」というものです。アニメ版『宝石の国』第1話では、ゴーシェとモルガナイトがヘリオドールの欠片を取り戻そうと、月人と戦う場面が描かれています。既に触れていますが、この時登場したヘリオドールの欠片は月人が作成した合成宝石。
宝石の国の1番最初でモルガとゴーシェが「ヘリオドールを一欠片も残さず取り返して元に戻す」ってセリフ今読み返すと涙出る
— ばぶ (@Babu_Dayo) November 3, 2018
たとえ欠片を1つ残らず集め、組み立てたとしても、元のヘリオドールになる事はありません。『宝石の国』の物語を追ううちにその事を知ったファンからは「悲しい」「ゴーシェとモルガがかわいそう」と言った声が上がっています。
宝石の国読んだ後でモルガナイト、ゴシェナイト、ヘリオドールは同じベリルの仲間って知ったときあー!ってなった
— しのはら (@libra_2910) July 4, 2018
こちらは元ネタとなった鉱石のヘリオドールやモルガナイト、ゴーシェナイトが同じベリル系の宝石である事を知り、嬉しくなったという感想です。『宝石の国』を観て元ネタとなった鉱石に興味を持つようになったファンは少なくありません。中には『宝石の国』に登場するキャラクターの言動が、元ネタとなった鉱石の特徴に基づいていると知り嬉しくなったファンもいらっしゃるようです。
学校の図書館で宝石図鑑を見てて、モルガとゴーシェがベリル族だと初めて知った…。
— 2ζ∪R@(c97 2日目南ヌ29a) (@T_Z_R_0924) November 2, 2019
これ宝石の国の1話目で、ヘリオドール(ベリル族)を取り返すために2人が無茶したのも、同じベリル族で仲良かったのかなーとか考えてしまう
こちらは「アニメ版『宝石の国』でのモルガナイトやゴーシェナイトの言動が、ヘリオドールの元ネタとなった鉱石に関係しているように感じた」という感想です。『宝石の国』に登場したゴーシェは元々優しい性格ですが、アニメ版『宝石の国』の第1話で無茶をしてしまいます。しかし、それは元ネタの鉱石であるゴーシェナイト、モルガナイト、ヘリオドールが同じベリル系だったからだと考えるファンもいらっしゃいます。
宝石の国のヘリオドールについてまとめ
今回は『宝石の国』に登場したヘリオドールについて、相棒や声優、元ネタとなった鉱石についてまとめて紹介しました。ヘリオドールは物語が始まる前に月人に連れ去られたキャラクターですので、登場シーンはかなり限られています。しかし、『宝石の国』という作品の世界観を表すのに欠かすことのできない大切なキャラクターでした。
アニメ第1話で登場したヘリオドールの欠片は、月人によって作成された合成宝石でしたが、今後物語の展開によっては、本物のヘリオドールが登場する可能性がないわけではありません。『宝石の国』は2019年11月現在も連載中となっていますので、本物のヘリオドールの登場を楽しみに、今後も『宝石の国』を見守っていきましょう。