【宝石の国】アレキサンドライトは月人マニア？赤くなるきっかけや声優・性格を紹介

宝石の国では28人の宝石達が登場します。その中でもアレキサンドライトは特異なインクルージョンで、月人を見ると性格が豹変したり、髪が赤くなる体質をもっています。この記事では、アレキサンドライトがどういう宝石なのか、性格や特徴、宝石の国のアニメの声優をまとめています。まずは宝石の国の作品情報やアレキサンドライトの基本的なプロフィールを紹介します。

宝石の国は講談社の月刊アフタヌーンで市川春子によって連載されている漫画です。2017年にはCGをつかった3Dアニメ化もされた人気漫画です。宝石の国はかつて人類が存在していた世界で、人の姿をした宝石達が暮らす物語です。月には宝石達を宝飾品にしようと攫っていく月人がおり、宝石達は金剛先生の指導の元、月人と戦っていました。

主人公のフォスフォフィライトは非常にもろく、戦闘に不向きなのにもかかわらず何をやらせても駄目な宝石です。それなのに、やたら自信だけはある性格をしていました。宝石達は金剛先生を慕っていたのですが、フォスはあるきっかけで金剛先生に不信感を抱きます。今回紹介するアレキサンドライトは、フォスが不信感を抱くきっかけとなる話で本格的に登場しました。

アレキサンドライトは鮮やかで透明感のある青緑色をした宝石で、硬度は八半です。主人公のフォスフォフィライトは硬度が三半、硬いといわれるダイヤモンドが硬度十のため、アレキサンドライトも宝石達の中では硬い方です。髪の毛は長く腰まであり、アホ毛が立っています。他の宝石達からは、「アレキ」と略されて呼ばれています。

本人は「アレキちゃん」と呼ばせたがっていますが、宝石達のほとんどが呼び捨てかさん付けで呼んでいます。アレキサンドライトの相棒であるクリソベリルは現在いません。クリソベリルはフォスが生まれる300年前以前に月に連れ去られています。また、アレキサンドライトは宝石たちの中でも年長組だといわれています。最年長のイエローダイヤモンドとは仲が良いようですが、基本的に宝石達からは年長扱いされていません。

アレキサンドライトは超がつく月人マニアです。月人がやってきても戦闘には参加せずに、夜通し月人の研究をしていることもあります。新型月人が現れればその研究のために、どんな月人だったのか宝石達に問い詰めているシーンもあります。フォスが初めてアメシスト達と見回りに参加した時は、補修後すぐに新型月人についてアメシストに聞いていました。

宝石の国第三十一話「新鮮な」では、月人を調べるフォスがアレキサンドライトに月人について教えてもらっています。フォスは手足を失った反動で記憶を失っており、金剛先生から習った月人に関する内容も忘れていました。月人について勉強をしたいというフォスに対して、虫干しをしようとしていた資料を放り投げて張り切って教えます。

アレキサンドライトは月人に対して楽しく学んでもらおうと、クイズ形式にしたり経験豊富なイエローダイヤモンドを呼んだりと教えることにもこだわりを見せています。ちなみにこの時は、わざわざ金剛先生のコスプレをしており、張り切っている様子が伺えます。金剛先生のコスプレ衣装は、わざわざレッドベリルに作ってもらったのではないかといわれています。

宝石の国でのこれらの描写から、アレキサンドライトは単純に月人マニアというわけでなく、教えることも好きだということがわかります。最終的にフォスがアレキサンドライトに問題を出しますが、難しい問題でもスラスラと答えるだけの知識を持っています。ただし、月人との会話についてはアレキサンドライトでも知りませんでした。

宝石の国の第四十七話では、ラピスラズリの頭を移植して目が覚めたフォスに躓いたアレキサンドライトが、月人の資料を落とす場面があります。図書室の管理をしているカンゴームは図書室の本を整理するために、アレキサンドライトに持ち出した月人の資料を一旦返すように言っていたのです。

しかしアレキサンドライトは、ちょっとした遊び心で月人オリジナル設定を混ぜた資料をカンゴームに渡していました。アレキサンドライトは自分が書いた設定だったにもかかわらず、どれが本当の資料なのか区別がつかなくなってしまいます。月人の研究をするだけでなく、オリジナルの月人を作ってしまうところは流石月人マニアといったところでしょう。

アレキサンドライトは特異な体質を持っているため、自分の体質を改善しようと月人について研究していました。アレキサンドライトはなぜか月人を見てしまうと髪が赤くなり、我を忘れて戦闘狂になってしまうのです。また、髪が赤くなるパターンだけでなく、その場で失神してしまうパターンもあるため、月人に鉢合わせてしまうととても危うい体質です。

また、かつての相棒であるクリソベリルが月人にさらわれています。アレキサンドライトはクリソベリルを奪われたことで月人を憎んでいました。その憎しみを新鮮なまま忘れないために、毎日月人について考えるようになったのです。そうしていつしか月人の研究がはかどるようになり、他の宝石達の間で「月人マニア」としての立ち位置になりました。

アレキサンドライトは月人を見ると髪が赤くなるか、失神してしまいます。髪が赤くなるきっかけが描かれているのは、宝石の国の第二十六話「泣き声」です。新型月人「しろ」がフォスとアレキサンドライトの前に現れます。フォスは咄嗟に月人を取り押さえましたが、剣を落としてしまいトドメを刺すことができませんでした。フォスは月人を押さえながら、アレキサンドライトに剣を取れと言います。

アレキサンドライトは金剛先生から月人を見ないよう言われていました。始めはむりむり、と拒否していましたが、このままでは状況を打開することができないと決意し、剣を持ちます。その時、アレキサンドライトの髪が赤くなるのです。髪が赤くなると周りの声が聞こえなくなり、戦闘狂のようになります。その姿はボルツでさえも「相変わらず、イカれてるな」というほどです。

しかし、月人をみると赤くなるだけではありません。アレキサンドライトは緑の髪のままで失神することもあり、戦闘不能になります。実際に、新型月人の「しろ」にの出現時の状況についてフォスに聞いている間に、「しろ」がまた一つになった時は失神してしまいました。イエローダイヤモンドが緑の髪のまま失神しているアレキサンドライトを見て、「ハズレの方のアレキだ」と言います。

また、月人でも形によっては見ても平気なものもあります。しろが分割されて犬のような形になった時は、見ても薄目でならなんとか大丈夫だと言っていました。また、ぬいぐるみ化されたしろに対してもびっくりはするものの直視しても平気なようです。人型の月人は見ると高確率で髪が赤くなるか失神してしまうようなので、月へ行った時は目隠しをしたままでした。

アレキサンドライトは赤くなると戦闘力が格段に上がります。新型月人はボルツでも苦戦していた相手です。赤くなったアレキサンドライトは、そんな新型月人を一気に八つ裂きにしてしまう強さを持っています。四体同時でも苦戦することなく一瞬で倒しているところを見ると、赤くなるとボルツよりも強いのではないかともいわれています。

宝石の国のアニメでアレキサンドライトの声優を担当しているのは、声優の釘宮理恵さんです。通常時の月人マニアな姿と、月人を見て赤くなると絶叫して戦闘狂になるアレキサンドライトのギャップを上手く演じ分けられています。

アレキサンドライトの声優を担当している釘宮理恵さんは、アイムエンタープライズに所属している声優、歌手です。誕生日は5月30日で、出身地は熊本県です。2008年には第二回声優アワードでサブキャラクター女優賞を受賞し、2009年には主演女優賞を受賞している実力派声優です。好きなアニメは「鋼の錬金術師」で、実際に釘宮理恵さんもアルフォンス・エルリック役で出演しています。

釘宮理恵さんがアニメで声優した役は「鋼の錬金術師」のアルフォンス・エルリックだけでなく、「灼眼のシャナ」のシャナ役、「銀魂」の神楽役、「ペルソナ4」の久慈川りせ役、「ヘタリア」のリヒテンシュタイン役をされています。また、ドラマ「刑事ゼロ」ではVtuberのキャラクター役で声優として出演されました。

アレキサンドライトは、きっちりとした性格のボルツやルチル、真面目なジェードやユークレースなどとは違って少し抜けたところがある性格をしています。そのためか、「兄さん」と呼ばれている他の年長組達に比べてアレキサンドライトは名前で呼ばれており、その性格から尊敬されるというよりも「月人オタク」という認識の方が強いようです。

アニメ宝石の国の7話ではルチルやアメシスト、レッドベリルからは「アレキさん」「月人マニアのアレキさん」と挑発的に呼ばれています。「アレキちゃんと呼べ！と何度言えばわかる！」と注意しているところから、何度も呼び方を訂正していることが分かります。年長組の中でもいじられ役で、ある意味親しみやすい性格をしているのかもしれません。

しかし髪が赤くなると性格が一変します。目の前の月人を躊躇なく切り裂き、月人マニアとしての性格は鳴りを潜めます。フォスがボルツが戦っていた月人を引き寄せてアレキサンドライトのところへやると、待っていましたと言わんばかりに八つ裂きしてしまいました。ボルツが苦言するほど戦闘に特化したイカれた性格になってしまうのです。

アレキサンドライトの元ネタとなる宝石は、当たる光りの種類によって変色する性質を持っています。宝石の国のアレキサンドライトが月人を見ると赤くなる性質を持っているのは、元の宝石の特性を引き継いでいると思われます。実際に宝石のアレキサンドライトも、宝石のアレキサンドライトと同様に太陽光で青緑になり、人工照明を当てると赤へと変色します。

アレキサンドライトは鉄やクロムなどを微量に含んでおり、クロムのバランスによって変色すると言われています。クロムの含有量によって変色の仕方が変わるため、どんなにきれいクリソベリルでも変色性がないとアレキサンドライトと認められないため、とても希少価値の高い宝石です。

この性質は他の宝石にはめったに見られない性質で、変色性が高く青みを帯びた緑色のものは高値がつきます。特にブラジル産のアレキサンドライトは上質だと言われています。アレキサンドライトの名前の由来は、ロシアの皇太子アレクサンドル2世の誕生日に献上された宝石であったために、その名前をアレキサンドライトと名付けられたといわれています。

宝石の国のアレキサンドライトは、宝飾ブランド「TASAKI」とコラボしています。TASAKIはアレキサンドライトだけでなく、フォスフォフィライトやダイヤ、金剛先生などをイメージしたジュエリーコレクションを発表しています。アレキサンドライトのジュエリーはネックレスタイプで、3つのあこや真珠の間にひっそりと主張するアレキサンドライトが美しく光るデザインとなっています。

宝石の国のジュエリーは伊勢丹のイベントで発表され、その価格でも話題になりました。一切妥協しない品質のため、アレキサンドライトのネックレスは24万8400円と高額で販売されました。一方、主人公のフォスフォフィライトに関しては、その希少性から324万円とダイヤの19万4400円を越える価格で取り扱われました。

アレキサンドライトは衣装のバリエーションが高く、コスプレも人気です。宝石の国は、季節によって衣装が変わります。フォスは一年中ハーフパンツにシャツ、ネクタイ、黒の半袖のジェケット、白のベルトでしたが、アレキサンドライトは冬眠後は夏服に変化しています。夏服はサスペンダーショートパンツに半袖のシャツ、ネクタイをしています。

また、フォスに月人のことを教える時は金剛先生のコスプレをアレキサンドライトがしていました。さらにフォスがラピスラズリの頭を移植して眠りについてから102年後では、また衣装が変わっています。100年後の衣装はロンパース風で、上は白シャツになっており、ネクタイをはめているスタイルでした。

冬眠のときのスタイルはレッドベリルが特別に用意するドレスのような服装に着替えます。アレキサンドライトは、白い着物のように長い袖のトップスに丈の短いプリーツスカートを着ています。宝石それぞれによって若干デザインが変わってくるため、他の宝石のコスプレと併せて楽しめます。

宝石の国の新刊ではアレキサンドライトは月に行っているため、また月人風の衣装が出るかもしれません。アレキサンドライトは衣装のバリエーションが高いので、コスプレで併せをする時はどの衣装を着るのか話し合っておきましょう。

また、アレキサンドライトの髪の色は3パターンあります。もしどんなコスプレの併せでもベーシックに使えるウィッグを選びたいのなら、緑色の髪がおすすめです。新型月人「しろ」が現れた時の併せをするのであれば、赤い髪、もしくは髪が緑から赤に変色するシーンの髪色を選んでもいいでしょう。

アレキサンドライトのコスプレ小物を揃える場合は、月人の資料を持っておくのが無難です。また、再現したいシーンによって新型月人「しろ」のぬいぐるみを用意するといいでしょう。また髪が赤く変色した時には剣を持って戦う場面もあります。イベントや場所で長ものの持ち込みができる場合は、フォスの剣もアレキサンドライトのコスプレ小物として使えます。

アレキサンドライトのコスプレメイクをする時のポイントは、タレ目とキリッと上がった太眉です。宝石の国に出てくる宝石たちはみんな美形ばかりで顔に特徴が出しづらいのですが、アレキサンドライトはアイライナーで目尻を大きく下げて描くことで特徴が出ます。

もし他の宝石との併せしたいを場合は、アレキサンドライトの相棒であるクリソベリルや、仲が良くてよく一緒にいるシーンが多いイエローダイヤモンドのコスプレをしている方を探すといいでしょう。また、月人について教えるシーンや新型月人と対峙しているシーンを再現したい方は、フォスフォフィライトのコスプレができる人もいると撮影がしやすくなります。

アメシストやルチル、レッドベリルが「アレキさん」と呼ぶのに対して「アレキちゃんと呼べ！」と返答したセリフは、アレキサンドライトの名台詞のようなものです。このセリフは度々、登場人物紹介でも使われています。アレキサンドライトは宝石達の中でも年長組であるにもかかわらず兄さん扱いされず、ちゃん付けでも呼ばれない雑な扱いをされているところも可愛いと人気です。

単純な月人マニアというわけでなく、自分の体質を克服するのとクリソベリルを奪われた憎しみを忘れないために研究を重ねているというアレキサンドライトに惹かれたという方もいました。年長組だからこそ、より多くの宝石たちが攫われていくところを見てきています。それだけに、大切な相棒を奪われた時の憎しみを忘れてはいけないと思ったのかもしれません。

宝石の国の11話では、「月人マニア」と言われているアレキサンドライトの性格の変わりように驚いた視聴者もたくさんいたようです。ただ、ボルツが手こずった相手をいとも簡単に切り裂く姿はかっこいいと評判です。中には、もしアレキサンドライトが登場するなら性質的に多重人格かもしれないと予測していた方もいました。

宝石の国を読んで、お気に入りの宝石が欲しいと思う方も多いようです。それだけに、コラボジュエリーではローンを組んで購入したという方もいました。ただ、アレキサンドライトは変色するものだけが「アレキサンドライト」と認められているだけあり、希少性が高い宝石なのでコラボジュエリーではなくてもとても高価です。

アレキサンドライトは見た目も可愛いと評判があります。特に赤いアレキサンドライトが出る前はかっこいいという印象よりも、可愛いという印象を持っていた人が多いようです。つり目やジト目、くりっとした丸い目をした宝石達は多いですが、目尻が下がるようなタレ目はアレキサンドライトだけです。そのため、タレ目キャラが好きな方にも人気です。

アレキサンドライトは、月人マニアであるにもかかわらず、月人を直視することができない体質をしていました。また、直視してしまうとそのまま失神してしまうか、髪が赤くなって月人に対して攻撃的な性格になるという強烈なキャラクターです。そのため、月人の研究は自分の体質克服を兼ねており、またクリソベリルを連れ去られたことに対する憎しみを忘れないためにしていることでした。

宝石の国のアニメでは3Dのため、宝石の輝きをよりリアルに感じることができます。アレキサンドライトは釘宮理恵さんが声優を務めており、アニメでは可愛らしい声から狂ったような叫び声まで聞くことができます。声優の釘宮理恵さんのファンの方もぜひ宝石の国のアニメを見てみてはいかがでしょうか。また、他にも豪華声優が揃っているため、お気に入りのキャラクターをどの声優が担当しているかチェックしてみてください。

最新刊ではアレキサンドライトは月人マニアとして、目隠ししながらも月へと向かいます。月ではまだ目隠しをした状態で、目が覚めたパパラチアと会話する程度しか登場していませんが、もうしかすると今後赤くなる体質をコントロールして再び戦闘に参加することがあるかもしれません。今後も宝石の国ではアレキサンドライトに注目です。