【ダンガンロンパ】宗方京助の強さや雪染ちさとの関係は？名言やフィギュアも紹介

宗方京助が登場する『ダンガンロンパ3』とは、スパイク・チュンソフトが発売している『ダンガンロンパシリーズ』のゲームを原作としたアニメ作品です。未来編が12話、絶望編が11話、希望編が1話放送されました。

総監督は『ハマトラ』や『暗殺教室』などの監督でも知られる岸誠二です。『ダンガンロンパ3』は、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の続編にあたります。

『ダンガンロンパ3』では未来機関に苗木誠が呼ばれます。未来機関は絶望に対抗する強さを持つ者たちが揃う機関です。苗木誠も未来機関に所属していましたが、絶望の残党を庇ったことで裏切り者ではないかと疑われてしまい、査問会が開かれます。しかし各支部長が集まったところで、モノクマによって施設に閉じ込められてしまい、コロシアイゲームが始まるのでした。

ストーリーの中でも重要となってくるワードが、超高校級の希望と絶望です。希望と絶望それぞれが一体誰なのか、それは『ダンガンロンパ3』の前のストーリーの『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』で判明します。まず、超高校級の絶望とは、超高校級のギャルとして希望ヶ峰学園に入学した江ノ島盾子でした。

江ノ島盾子は絶望が好きな高校生で、常に絶望を求めています。自分が絶望を感じるために、実の姉をも殺すほどです。江ノ島盾子は希望ヶ峰学園を利用し、絶望を全世界へと伝染させました。『ダンガンロンパ3』では、江ノ島盾子がどのようにして絶望で世界を支配したのかが描かれています。対して超高校級の希望とは、苗木誠のことです。

苗木誠は、超高校級の幸運として希望ヶ峰学園に入学しますが、強制的にコロシアイ生活をモノクマに強いられてしまいます。しかし、そんな辛い生活の中でも希望を失わず、さらには周りの人々に希望を与える存在となりました。苗木誠が江ノ島盾子の正体を見破り、希望ヶ峰学園を脱出したことで世界に広まっていた絶望の勢力は次第に弱まっていきました。

宗方京助とは、『ダンガンロンパ3』に登場する未来機関副会長で第二支部の支部長をしています。希望ヶ峰学園のOBで、元超高校級の生徒会長でした。雪染ちさと逆蔵十三は希望ヶ峰学園で最も仲が良かったメンバーで、絶望編でも2人を最も信頼していました。武器は日本刀を使っており、元高校級のレスラー相手に互角に戦えるほどの強さを持っています。

宗方京助は白髪を七三分けにしており、端正な顔立ちをしています。キャラクターのビジュアルは『ペルソナ4』の主人公の鳴上悠に似ているといわれています。また、未来編では白のスーツ、絶望編では黒のスーツを着用していました。スーツは筋肉で窮屈そうに見えるという設定があります。コロシアイゲーム中の戦闘シーンの強さを見る限り、相当の筋肉がついていると思われます。

宗方京助は冷静な思考を持っており、人の上に立つカリスマ性があります。精神的な強さも持っているのですが、絶望に対しては強い憎しみを持っており、時には非道な提案をすることもあります。未来機関に裏切り者がいると分かった時は、投票で一人ずつ殺して裏切り者をあぶり出すという方法を提案していました。

また、絶望の疑いがある苗木誠に対して査問会を開き、尋問させます。その時に元超高校級のボクサーといわれるほどの強さのある逆蔵十三が苗木誠に対して暴力を振るっていましたが、止めようとはしませんでした。絶望を殲滅させるためなら手段を選ばない人物です。

『ダンガンロンパ3』の未来編では、雪染ちさと宗方京助が恋愛関係にあったのかは明らかになっていません。未来編では、ずっと働き詰めな雪染ちさを労ったり、最初に襲撃を受けた時は一番に雪染ちさを心配していました。しかし、名前で呼んで欲しいと言う雪染ちさに対して頑なに名字で呼んでいます。

名字で読んでいるということは、あえて雪染ちさとの関係に一線を引いていたと考えられます。雪染ちさに特別な想いを寄せていた可能性もありますが、絶望との戦いが終わるまでは恋愛に気を取られないようにしていたかもしれません。

雪染ちさは宗方京助を裏切っていました。裏切ったきっかけとなったのは、希望ヶ峰学園に潜入をしていた時です。行方知れずになった生徒を探していた時に、御手洗亮太が絶望ビデオを作っていた部屋へとたどり着きました。そこで雪染ちさは江ノ島盾子に捕まってしまい、絶望ビデオを強制的に観させられます。

こうして雪染ちさは絶望堕ちしてしまい、実の教え子である七海千秋の殺害に加担し、その他の77期生を絶望へと導きました。そんな雪染ちさの最大の目的は、最も慕っている宗方京助を絶望へと陥れることです。宗方京助に絶望を与えられるのであれば、自分が死んでも構わないという思考を持っていました。

こうして雪染ちさは、未来機関でのコロシアイが始まると同時に自殺して絶望を与えました。しかし、絶望はこれだけではありませんでした。後に雪染ちさが園児を惨殺している写真を見つけ、宗方京助は雪染ちさが絶望の残党であったことを知ります。この事でさらなる絶望を与えられ、容姿も絶望に染まったかのように変貌します。

宗方京助は自分たちが信じていた者たちが裏切り者であったことに絶望します。既に死亡してしまった雪染ちさに対しては身体に刀を突き刺し、別れを告げました。そして逆蔵十三を刺し、致命傷を与えました。この時逆蔵十三は何かを告げようとしていましたが、それを伝えられずに死亡してしまいました。

宗方京助には「希望は一転して絶望に裏返る。それも全世界を脅かす絶望にな」という名言があります。これは絶望編で雪染ちさからの情報を得た宗方京助のセリフです。雪染ちさの情報では、希望ヶ峰学園が人工的に超高校級の高校生を作り出そうとしていることを知りました。

宗方京助は、この情報が外部に漏れると悪意のあるものに利用されるのではないかと危険視しました。そんな未来を案じてこのセリフを言います。実際にこの後、希望となるはずだった超高校級の高校生は圧倒的な強さを持ち、それに目をつけた江ノ島盾子に利用されることになります。そんな未来を予想していたかのようなセリフでした。

宗方京助には「いつも通りだ。絶望を殲滅する」という名言があります。これは未来編でコロシアイゲームが始まり、仲間同士で戦闘になった後の名言です。宗方京助はグレート・ゴズと戦った後、逆蔵十三と合流して他のメンバーがどうしているか報告を受けていました。

そしてこの後どうするのかと聞かれた時にこのセリフを言いました。たとえ仲間であっても、絶望は絶対に許さないという宗方京助の意思が分かる名言でした。

宗方京助には「そんな甘い覚悟では絶望は消せん。たった一人でも残せば、こうして奴らは何度でも蘇る」という名言があります。これは未来編でコロシアイゲームが始まった時のセリフです。宗方京助は裏切り者を見つけるために、怪しい人物を投票で決めて殺していくという方法を提案しました。

これに苗木誠や霧切響子、さらにはグレート・ゴズなど他の支部長達が反発し、宗方京助側と苗木誠側で争いが勃発しました。苗木誠側のグレート・ゴズは宗方京助と戦いながら自分の思う希望について語ります。しかし宗方京助はこのセリフを言って戦いの手を緩めることはありませんでした。

宗方京助のグッズにはフィギュアもあります。このフィギュアはみんなのくじの賞品です。宗方京助が武器の刀を持っており、未来編の時の白のスーツを着用しているフィギュアです。敵を倒した後なのか、足元の瓦礫には血が流れているような演出があり、リアリティのあるフィギュアとなっています。

みんなのくじの宗方京助のフィギュアは2パターンあり、ラストゲット賞としてアナザーver.も製作されました。通常のフィギュアは白のスーツを着用していますが、アナザーver.では希望ヶ峰学園のスーツを着ており、ピンクの血が滴っているような着色となっています。宗方京助のフィギュアの中でもレアなタイプのものです。

『ダンガンロンパ3』で宗方京助役を演じている声優は森川智之です。森川智之とは、1967年1月26日生まれの男性声優です。アクセルワンという声優事務所の代表取締役でもあります。勝田声優学院出身で、高木渉や大西健晴、三石琴乃などベテラン声優と同期でした。また、勝田声優学院では講師をしていた時代もあり、教え子には小西克幸や関智一などがいます。

声優の森川智之の主な出演作品には、『金田一少年の事件簿』の明智健悟役、『名探偵コナン』の羽田秀吉役、『遊☆戯☆王』の城之内克也役、『犬夜叉』の奈落役、『今日からマ王!』のウェラー卿コンラート役、『ガラスの仮面』の速水真澄役、『鬼滅の刃』の産屋敷耀哉役、『ブラッククローバー』のユリウス・ノヴァクロノ役などがあります。

『ダンガンロンパ3』の絶望編は、未来編と同時に放送されました。絶望編では、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の登場キャラクター達がどのようにして絶望に染まってしまったのかが描かれています。また、江ノ島盾子が希望ヶ峰学園に入学してからどのように絶望を広めたのかも明らかになります。

『ダンガンロンパ3』でも宗方京助は登場します。宗方京助は、希望ヶ峰学園が裏で何か企んでいるのではないかと調査をしていました。調査のために逆蔵十三と雪染ちさを学園に送り込みます。そしてそれまでの2人の調査報告から、江ノ島盾子が怪しいと踏んでいました。江ノ島盾子は自分が絶望の主犯であることを悟られないために、まずは雪染ちさを監禁して絶望ビデオを観せて洗脳しました。

その後絶望側についた生徒達を使い、圧倒的強さを持っていた逆蔵十三を倒すことに成功します。動けなくなった逆蔵十三に、江ノ島盾子はある秘密を知っていると言いました。それは逆蔵十三が宗方京助に恋愛感情を持っているということです。江ノ島盾子は証拠の写真も撮影しており、バラされたくなければ宗方京助を裏切るように言ったのです。

逆蔵十三は脅され、宗方京助に江ノ島盾子は白だと報告してしまいます。こうして宗方京助は、絶望の主犯の正体まで辿り着いたにも関わらず、仲間の裏切りによって江ノ島盾子を見逃してしまったのです。

宗方京助と仲の良い雪染ちさと逆蔵十三の関係は非常に複雑でした。学生時代や絶望編では雪染ちさと宗方京助の関係性はあくまで友人関係のような距離感でした。

しかし絶望堕ちしてしまった雪染ちさは、わざと宗方京助の大切な人になろうと行動していたのではないかと考察されている方もいました。実際に絶望編と見比べると雪染ちさと宗方京助は距離感が近くなっているように感じられます。

逆蔵十三は常に自分の気持ちを隠しながら宗方京助を支えてきました。もし絶望編で江ノ島盾子に逆らっていたら、未来編での宗方京助はいなかったのではないかと考察されている方もいました。もし宗方京助が絶望堕ちしてしまっていたら、また未来が変わっていたのかもしれません。

雪染ちさは絶望堕ちした後、宗方京助に最大の絶望を与えるために自分が絶望であることを隠しながら未来機関に潜入していました。宗方京助の絶望のために死んだ雪染ちさは本当に幸せだったのかと考えている方もいました。

宗方京助は未来機関のナンバー2であり、戦いにおいても相当の強さを持っていました。コロシアイゲームでの戦いでは、圧倒的強さを持つグレート・ゴズ相手に互角に戦っていました。

そんな宗方京助ですが、最も信頼していた人物たちに裏切られてしまいます。複雑な人間関係に、アニメの視聴者も沢山の考察をされていました。宗方京助は『ダンガンロンパ3』の絶望編と未来編で活躍しているので、ぜひアニメを観てみて下さい。