2020年01月09日公開
2020年01月09日更新
【ワンピース】ホーディ・ジョーンズの正体と強さは?老化の理由や名言も紹介
『ワンピース』の主人公のルフィの敵として現れたホーディ・ジョーンズは、魚人島出身のホオジロザメの魚人です。魚人街で育ち、昔はアーロンを尊敬していました。ホーディ・ジョーンズはルフィ達の前で恐ろしいほどの強さを見せました。しかし実は力が弱いのを補うために、ある薬でドーピングしていました。この記事では、ホーディ・ジョーンズの正体や強さ、老化の原因などを紹介します。
目次
ホーディ・ジョーンズは弱い魚人?
ワンピースの作品情報
『ワンピース』の魚人島編では、ホーディ・ジョーンズというキャラクターが登場します。『ワンピース』とは週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。ホーディ・ジョーンズについて紹介する前に、まずは『ワンピース』について詳しく紹介します。
ワンピースの概要
『ワンピース』は尾田栄一郎によって連載されている海賊冒険ファンタジー漫画です。長年週刊少年ジャンプを支えている人気作品でもあります。1999年からはアニメ放送が始まり、主人公のルフィ役を声優の田中真弓が演じています。そして翌年2000年には初めて映画化されました。
ワンピースのあらすじ
『ワンピース』の主人公・ルフィは、幼い頃に赤髪のシャンクスという海賊と出会い、海賊王になる夢を抱いていました。ルフィは航海の中で仲間を集め、「ひとつなぎの大秘宝」に繋がるラフテルという海の終着点を目指します。ラフテルは海賊王と言われたゴールド・ロジャーの船だけが到達した場所です。
しかし、シャボンディ諸島でルフィは挫折を経験します。ルフィはゴールド・ロジャーの船で副船長をしていたレイリーに修行についてもらい、2年間修行をして仲間と後半の海を旅します。この記事で紹介するホーディ・ジョーンズは、ルフィが2年間の修行を経て最初に訪れる島に登場した敵です。
ホーディ・ジョーンズのプロフィール
ホーディ・ジョーンズは、『ワンピース』の魚人島編に登場します。年齢は30歳で、身長は331cmあります。ホーディ・ジョーンズはホオジロザメの魚人です。元々はリュウグウ王国のネプチューン軍兵士をしていましたが、後に新魚人海賊団船長として魚人島を占拠します。
人間嫌いで、魚人族が一番であるという思考を持っています。これは幼い頃にアーロンから人間の悪評を聞き続けていたのが原因です。アーロンは天竜人の奴隷になったことをきっかけに、人間に深い憎しみを持つようになりました。そのような憎しみを聞き続けたホーディ・ジョーンズは、アーロンの持っていた根深い負の部分を引き継いで新魚人海賊団を結成しました。
ホーディ・ジョーンズは弱くない
『ワンピース』の読者の評価では、ホーディ・ジョーンズはとても弱いといわれています。なぜなら薬を頼って強くなっていたからです。薬で頼る前にゾロと戦った時は、自分の優位な水の中でも追い詰められてしまいます。そのため、弱いと評価されていたのです。しかし海賊をする前は王国の兵士をしており、魚人空手などを習っていたので、兵士としての実力は持っていました。
ウソップもホーディ・ジョーンズの強さはアーロンの比じゃないと言いました。そのため、素の力が一般的な魚人よりも弱いわけではないのです。ただ、弱いと感じるのはルフィ達がアーロンを倒した時よりも成長したからです。ルフィがアーロンと戦った時はとても苦戦していましたが、あれからルフィも成長をしています。素の力ではルフィよりも弱いので薬を頼るしかありませんでした。
ホーディ・ジョーンズの正体と強さ
ホーディ・ジョーンズの正体とは?
正体が判明したのは、『ワンピース』の641話・643話です。ホーディ・ジョーンズは恨みをつのらせ、巨大な船「ノア」を使って魚人島を潰そうとしていました。戦闘中にフカボシは、仲間の魚人を見捨て、なぜ支配しようとしていた魚人島を消そうとしているのかとホーディ・ジョーンズに聞きました。
それにホーディ・ジョーンズは答え、フカボシのみその事実を知ることとなります。そうして643話では、フカボシがホーディ・ジョーンズの正体について魚人島の国民達に明かします。フカボシは641話で、過去に人間にどれほどのことをされてそれだけの恨みを抱いているのだとホーディ・ジョーンズに聞いていました。それに対して「何も」と答えます。
ホーディ・ジョーンズは人間から何もされていないのに、これほどまでに人間を恨み続けていたのです。フカボシはホーディ・ジョーンズには「体験」と「意思」が欠如した「実体のない空っぽの敵」だと言います。どういうことなのかというと、ホーディ・ジョーンズは人間から何かをされた経験はありません。しかし、幼い頃からまるで体験してきたかのようにアーロンから人間への負の感情を聞かされてきました。
つまり、洗脳に近い形で人間が悪だということを刷り込まれてきたのです。そのため、ホーディ・ジョーンズには、人間に報復したいというその恨みの終着点はありません。ずっと人間を恨み続けるだけの化け物となっていたのです。フカボシはホーディ・ジョーンズを正体を、「環境が生んだ化け物」と称しています。
アーロンより強いホーディ・ジョーンズ
ホーディ・ジョーンズの強さはアーロンより強いといわれています。実際にウソップもアーロンより手強そうにしていました。しかし、圧倒的に有利な水中の中でゾロに負けたり、薬を乱用する前はルフィに少しのダメージしか与える事ができませんでした。そのため、実はアーロンよりも弱いのではないかという考察もあります。
ただ麦わらの一味は2年間の修行をした後で、アーロンと戦った時よりも格段に強くなっています。そのことを考えると、一概にアーロンよりも弱いとはいえません。確かにルフィよりは弱いのですが、当時のアーロンの実力とホーディ・ジョーンズを比べると戦闘力はアーロンよりも高いと思われます。
薬を使って強さを倍にする
素の力では勝てないと悟ったホーディ・ジョーンズは、薬を乱用して恐ろしいほどの強さを得ます。ホーディ・ジョーンズは強さを求めて、最後は薬の数など気にせずに大量に摂取していました。この薬は「秘薬エネルギーステロイド」というもので、両手を縛られたままでも海賊団を1つ沈めることができるほどの力を得ることができます。
さらにこの薬を飲むと、回復力も高まる厄介さを持っています。ホーディ・ジョーンズはこの薬を大量生産し、常に懐に入れていました。そして大量に摂取していくうちにどんどん身体は白くなり、瞳は赤く染まります。しかし薬を使ってもホーディ・ジョーンズは麦わらの一味に負けてしまいました。
ホーディ・ジョーンズの老化の理由
老化の理由は薬の乱用
全ての戦いが終わった後、ホーディ・ジョーンズは捕らえられて檻に入れられてしまいます。しばらくは暴れていたものの、薬の効力が切れたころにホーディ・ジョーンズは老化してしまいました。この老化の原因は乱用していた薬のせいです。老化してしまった身体では骨が折れやすくなってしまい、もうまともに戦うことすらできなくなってしまいました。
力と引換えに老化した体
ホーディ・ジョーンズが老化してしまったのは、「秘薬エネルギーステロイド」の副作用によるものでした。この薬は一時的に強い力を得る事ができるものの、その力の分老化が進んでしまいます。ホーディ・ジョーンズは仲間から心配されるほど薬を服用していたので、老化がより進んでしまったのです。ホーディ・ジョーンズは老化しても威勢を張っていましたが、戦う力はほとんど持っていません。
ホーディ・ジョーンズの名言
名言①「準備を始めろ!命の限り人間を…」
「準備を始めろ!命の限り人間を殺す準備を!!!」という名言は、『ワンピース』の644話のホーディ・ジョーンズの過去編でのセリフです。ホーディ・ジョーンズは幼い頃からアーロンから人間の醜さを聞き、そして人間を倒す姿を間近で見てきました。アーロンは「これは"聖戦"だ!!!」と言いました。昔から魚人を迫害してきた人間への報復なのだと語ります。
まだ幼かったホーディ・ジョーンズは、アーロンから「人間を呪え」と言われて育ちます。ある日、奴隷解放の英雄であるタイガーが人間に殺されたと知ると、ホーディ・ジョーンズだけでなく魚人街の魚人達は徐々に反人間の考えを過激化させていきました。もし魚人でありながら人間に血液を提供したものがいれば、家を燃やして制裁を与えることもありました。
ホーディ・ジョーンズは王宮の軍に所属していましたが、王宮の考え方にも不快感を示します。そして人間に好意的だったオトヒメも殺され、王族が復讐しないなら自分たちが報復すると本格的に新魚人海賊団として活動を始めます。そうしてホーディ・ジョーンズはある薬を手に入れました。その薬があれば弱い魚人でも力を与えてくれます。
こうして聖戦への算段がついたホーディ・ジョーンズは「準備を始めろ!命の限り人間を殺す準備を!!!」と言って皆を鼓舞しました。
名言②「このままじゃ手に負えねェ…。」
「このままじゃ手に負えねェ"麦わらの一味"に全滅して貰う事が優先!!」というセリフは、『ワンピース』の639話のホーディ・ジョーンズの名言です。デッケンは利害の一致によりホーディ・ジョーンズ側についていましたが、仲間割れをしてしまいます。デッケンはしらほしを手に入れるために裏切り、「ノア」を利用しようとしていました。
このままでは魚人島に「ノア」が落ちてしまうため、デッケンの能力を受けたしらほしがなんとか食い止めていました。ホーディ・ジョーンズはこの状況を見て、「ノア」を利用しようと考えたのです。当初の作戦では、魚人島を乗っ取るつもりでしたが、厄介な麦わらの一味を最優先に片付けようと考えました。一番手っ取り早いのは魚人島に「ノア」を落として全滅させるという手です。
その時にホーディ・ジョーンズはこの名言を言いました。魚人島には多くの仲間たちがいましたが、ホーディ・ジョーンズは仲間が死のうが後で奴隷を作って従えさせればいいと思っていました。それに魚人島が潰れたとしても、魚人街が無事ならなんの支障もありません。今はしらほしがデッケンの能力を逆手に取り、「ノア」が落ちるのを阻止しています。
しかし、デッケンを殺せば能力が解けてすぐに魚人島を潰せます。そのためにデッケンを殺そうとしていたのです。環境が生み出した化け物のホーディ・ジョーンズの、歪んだ思考が描写されている名シーンでした。
ホーディ・ジョーンズに関する感想や評価
ホーディ・ジョーンズの正体なにーーー(´Д` )
— じゃぎー(本人) (@xx_jaggy_xx) October 10, 2011
『ワンピース』のホーディ・ジョーンズの正体が明かされる前は、その正体が気になるという方がたくさんいました。ただ、ホーディ・ジョーンズの正体が「実体のない空っぽの敵」だということが分かっても、いまいち正体が良く分からなかったという方もいたようです。ホーディ・ジョーンズは自分は人間から被害を受けたわけではないものの、幼い頃から人間の悪質な話ばかりを聞いたことで極端な人間嫌いになりました。
つまりフカボシが言ったホーディ・ジョーンズの正体の「実体のない空っぽの敵」とは、直接的に人間への恨みが無いものの、恨みがあるように洗脳されたような状態の者たちのことでした。「実体のない空っぽの敵」という言い方は抽象的ですが、その後のホーディ・ジョーンズの過去編を読んで正体に納得している方もいました。
新魚人海賊団は弱く見える。だがそれは麦わらの一味の強さを表現する為…では決してないだろう。「戦力に勝るものが勝利する」という少年漫画の絶対的構図に対する答えがここにある。ホーディ・ジョーンズは「象徴」でしかない。魚人島の戦いは、これからルフィが挑む真の敵を表しているのではないか?
— ウィリアム・アダマ (@Adama_Admiral) November 7, 2011
新魚人海賊団は薬に頼って力を得ていたので弱いといわれています。多くの人は弱い新魚人海賊団はカマセ犬のような立ち位置だったと評価しています。しかし、中にはホーディ・ジョーンズはただ弱い敵だったのではなく、これからのルフィが挑んでいく敵を表していると評価している方もいました。
アラバスタ以降ルフィが戦う相手って全員能力者なんだけどさ、魚人島のホーディだけはなんか薬飲んではいたけど能力者ではなかったことを考えると、それはそれでいいなあって思う。魚人は能力なくても2年後の成長したルフィに渡り合えるのかってね。まあ、舞台が海だったってのも関係あるかもだけど
— 憩 (@mattinabagliore) July 30, 2019
『ワンピース』で登場する敵のほとんどは能力者です。しかし魚人のホーディ・ジョーンズは悪魔の実の能力を持っておらず、薬によって力を得て修行を積んだルフィと戦いました。このように、今までの『ワンピース』とは少し違う戦いが描かれました。
ホーディ・ジョーンズは薬によって強さを得たものの、その代償はとても大きいものでした。老化するシーンは衝撃的だったという方もいました。
ホーディ・ジョーンズの正体と強さまとめ
ホーディ・ジョーンズの強さをまとめましたが、薬でドーピングしてもルフィには叶いませんでした。しかし、通常の魚人に比べると魚人空手や魚人柔術を取得しているのでそれなりの強さを持っていました。もうしかしたら、ルフィ達が2年間修行をする前に戦っていたら勝つ事ができていたかもしれません。また、ホーディ・ジョーンズの正体は「環境が生んだ化け物」という驚きのものでした。
ファンの中には一度読んだだけでは、ホーディ・ジョーンズの正体がいまいちよく分からなかったという方もいました。しかし、多くの方がホーディ・ジョーンズの過去編を読んでその正体に納得しているようです。ホーディ・ジョーンズは、『ワンピース』61巻から66巻までの魚人島編に登場するので、ぜひその活躍を漫画で読んでみて下さい。