2019年12月25日公開
2019年12月25日更新
【ハウルの動く城】マルクルの正体は何者?ハウルとの関係や年齢・謎の部屋も考察
公開後わずか2日間で観客動員数が110万人を超えた大人気映画『ハウルの動く城』。主人公がソフィーとハウルの2人ですが、その二人と同程度の活躍をしたのが「マルクス」です。中盤からの登場コマ数がハウルよりも多いとされているのですが、彼の正体は何者かがイマイチ把握できないともいわれています。ここでは、『ハウルの動く城』の登場人物やあらすじを含めた作品情報をはじめ、マルクルが何者かを年齢と謎の部屋とを交えて正体に迫ります。また、マルクルを務めた声優にも注目です。
マルクルの正体は何者?
『ハウルの動く城』に登場するマルクルは、かわいらしい外見と行動で多くのファンを生み出したキャラクターです。初登場を果たした際に老人の姿をして何者かを悟られないような振る舞いをしていましたが、結局最後まで正体が何者かいまいちつかめずに映画が終わってしまいました。ここでは、『ハウルの動く城』の簡単な作品情報を紹介しつつ、マルクルの正体が何者かについて深堀していきます。
ハウルの動く城の作品情報
ハウルの動く城の概要
『ハウルの動く城』は、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画です。イギリスの作家であるダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作としており、少女ソフィーと魔法使いであるハウルとの奇妙な共同生活が描かれています。物語序盤の映画では、それほど原作との違いはありませんが、後半では戦争が付け加えられるなど全く違う展開となっています。
ハウルの動く城のあらすじ
ここでは『ハウルの動く城』のあらすじを簡単に紹介します。ある日、帽子屋を営んでいる少女・ソフィーは兵隊に絡まれていました。そんなところを魔法使いのハウルに助けられていますが、実はハウル自身も荒地の魔女に追われていたのです。その夜、ハウルをつけ狙う荒地の魔女がソフィーの前に現れ、その魔女からの呪いによって90歳の老婆に変えられてしまいます。
ソフィーはそんな姿で帽子屋にいることが出来ず、街を出ることになりました。すると、街から離れた荒地で不思議なカカシによってハウルの動く城へと連れられてきました。城の暖炉には火の悪魔・カルシファーがいました。彼がハウルの城を動かす動力源となっていたのです。
しかし、それもハウルとの契約によって無理やり動かしているようで、そんな状況から解放されるため、ソフィーにハウルが結ぶ契約の謎を解いて欲しいと頼み込みました。それを承諾したソフィーは、ハウルの城の清掃員として働くことになりますが、ハウルが抱える問題に巻き込まれていくことに…。
ハウルの動く城の登場人物
『ハウルの動く城』は「ソフィー」と「ハウル」が主人公です。ただ、かわいい火の悪魔「カルシファー」や正体は何者か疑問視されている少年「マルクル」なども魅力的で、この2人に関しては主人公の2人に匹敵するほどの大活躍を見せています。ここからは、『ハウルの動く城』に登場するキャラクターを簡単に紹介していきますので、ぜひ目を通してみてください。
ハウルの動く城の登場人物①ソフィー・ハッター
ソフィー・ハッターは、『ハウルの動く城』の主人公です。18歳の姉妹の長女であり、父が残した「ハッター帽子屋」で真面目に働いている女の子。彼女は物語序盤で「荒地の魔女」に魔法をかけられ、老婆の姿となってしまいました。
ハウルの動く城の登場人物②ハウル
ハウルはもう一人の主人公です。金髪の美青年であり魔法使いでもある人物ですが、彼に対して「女の子の心臓を食べる」という悪い噂が流れています。師匠であるサマリンには高い評価を受ており、火の悪魔「カルシファー」と契約を交わしていました。そして、そのカルシファーによって「ハウルの動く城」を動かしています。
ハウルの動く城の登場人物③カルシファー
カルシファーはハウルと契約した火の悪魔です。ハウルの動く城にとって貴重な動力源となっており、カルシファーをおだてると動力が増したりします。悪魔といいつつも、お調子者でかわいいキャラとして描かれています。
マルクルのプロフィール
『ハウルの動く城』に登場するキャラを紹介しましたが、ここからは正体は何者か?と疑問視されているマルクルについて詳しく紹介していきます。マルクルは魔法使いハウルの弟子です。ハウルが城にいない時は客の対応をするなどしっかりした性格をしています。ソフィーが城に訪れた際は魔法によって姿を変え、マントを羽織る髭をはやした姿の老人になっており、何者かを悟られないような振る舞いをしています。
マルクルの嫌いな食べ物
物語序盤のマルクルはしっかり者のように描かれていましたが、ソフィーに対して心を開いていくにつれて次第に子供っぽさも出していきました。元気でわんぱくな少年といった感じで、食事のマナーが悪かったり、食べ物の好き嫌いが多いということが分かってきました。嫌いな食べ物はイモと魚です。さらに、食べ方がかなり汚かったというのも印象に残っています。
ソフィを慕うかわいい少年
ソフィーがハウルのところに訪れた際のマルクルは、彼女に対して去勢を張っていました。一方、ソフィーはマルクルがまだ少年であり、ハウルからちゃんとした教育を受けていないと感じたようです。そこで、マルクルを甘やかしたりせずちゃんとした教育を施そうと考えました。
そんなソフィーに対してマルクルは次第に心を開いており、ハウルの帰りを待っているソフィーに対し、マルクルが「留守したことは前にもあった、ハウルさんのことは心配いらない」と声をかけるなど、彼女を気遣っています。
それから、ソフィーの母親が彼女を連れ戻そうと城を訪れた時のことでした。ソフィーとの別れを惜しむように「僕たち家族だよね」とソフィーに言っています。マルクルにとってのソフィーは、念を押すほどまでに慕う存在へと変わっていったのです。
かわいい変身とうましかて
マルクルは来客の対応時に、正体を隠すため髭を生やしたマント姿の老人に変身していますが、ハウルの代理で仕事をするときも変身します。ただ、実際は身長と声が変わっていません。そして、ハウルの城に誰がか尋ねてくると、変身した老人の姿で「待たれよ」と言うのですが、声がマルクル本人のままなため迫力にかけたかわいらしい様子が描かれています。
また、マルクルが「うましかて」という姿もかわいいです。ハウル、ソフィー、マルクルの三人が朝食をとる際のセリフなのですが、ハウルが「では諸君、いただこう、うましかてを」と言った後に「うましかて」と続きます。
漢字に置き換えると「美味し糧」となり、そのまま「うまい(おいしい)糧(たべもの)」と表現されます。つまり、ごはんを食べる前に言う「いただきます」の表現をハウルとマルクス、ソフィーの三人は「うましかて」として代用しているのです。
原作では名前が違う
『ハウルの動く城』のマルクルは、原作小説と映画とで年齢が違うとお伝えしましたが、実は名前までもが違います。マルクルではなく、「マイケル・フィッシャー」という名前なのです。ここで正体気になるのですが、なぜ宮崎駿監督はマイケルの年齢と名前を変えたのでしょうか?これからはあくまでも推測です。原作『ハウルの動く城』に登場するマルクルは彼女がいます。さらにその彼女がマルクルの妹なのです。
そのため、マイケルの彼女が3女であり、ソフィーが3姉妹。もし、『ハウルの動く城』を映画化するにあたって、原作のとおりに登場人物を増やしてしまうと、「説明に無駄な時間を使う」と「肝心なストーリーがぼやける」といった問題点が生じてしまいます。このような問題点が生じないようにするため、マイケルが彼女を作れない年齢にまで下げた、と考えられます。
マルクルとハウルの関係
『ハウルの動く城』の主人公であるハウルとマルクルとの関係、それがマルクルが何者かを明らかにする要素です。なぜハウルとマルクルが出会うことになったのでしょうか?また、ハウルの弟子になった理由やハウルの悪い噂をなぜ流したのか、などの謎を詳しく紹介しつつ彼が何者かその正体を明らかにしていきます。
マルクルはハウルの弟子
『ハウルの動く城』に登場するマルクルの正体はハウルの弟子、という設定でした。人に会うときは変身して正体を隠しているマルクルですが、姿を変えて正体を隠す魔法に長けているのかもしれません。なぜマルクルは正体を隠そうとするのでしょうか?彼の正体が何者なのかについては、ハウルとの関係性を紐解くことによって明らかになります。
ハウルの弟子になった理由とは?
まず、マイケルの出身地は港町のポートヘイブンです。マルクルの母親は彼が産まれてすぐに亡くなってしまい、さらに父親までもが海で亡くなってしまっているのです(職業が漁師だったため)。両親がいなくなったマルクルですが、通常はマルクルを親戚が引き取ることになります。ところが、親戚がそれを拒否したのです。
それからのマルクルは一人暮らしをして生計を立てていこうとするのですが、当然家賃を払える年齢ではなく、家を追い出されてしまいました。そしてホームレスとなったマルクルは、ずっとさまよい続けた挙句、ついに行き場がなくなってしまい、空き家の玄関に寄りかかっていました。
すると、マルクルはその空き家がハウルの城と繋がっていることに気付きます。それからハウルの城に転がり込んで自然と住むようになり、そのままハウルの弟子ということになったのです。
ハウルの噂はマルクルが流した
「ハウルは女性の心臓を食べる」という噂は、マルクルが流しました。これを聞くとマルクルの正体は何者か?と彼に対して疑いの目を向けてしまう人はきっと多いことでしょう。しかし、この噂はハウルに頼まれて流したものです。なぜハウルは自分の正体を欺こうとしたのか、これについては小説版『ハウルの動く城』でハウルが語っていました。「魔法使いという職業柄、みんなに力と邪心とを印象付けたかった」と。
ただ、「心臓を食べる」という言葉の意味はこれだけではありません。その意味にはハウルのキャラクター性が関係しており、彼は移り気な性格です。そしてもう一つ、「心臓=ハート(心)」と置き換えると、ハートを奪うということになるため、女性がハウルに恋をして心を奪われた、ということを意味しています。その意味とハウルの移り気が災いし、女性が彼に心を奪われたとたんに振ってしまうということを繰り返していました。
マルクルの年齢
マルクルがハウルの弟子になった理由には、幼い頃に両親を亡くし孤児になったことや、親戚が彼を引き取ることを拒否したこと、家賃が払えない年齢であるため家を追い出された、など幼い頃からかなり過酷な経験をしていたことが挙げられました。これほどの経験を立て続けに経験した彼の年齢は一体いくつなのでしょうか?ここでは、『ハウルの動く城』の映画と原作の内容から彼の年齢を紹介していきます。
見た目から年齢を考察
マルクルの年齢に関しては明かされておらず、そのヒントも劇中にはありません。見た目から年齢を考察すると、見たところ彼は小学4、5年生といったところです。つまり年齢が8歳~11歳だと考えられます。
原作での年齢は?
映画『ハウルの動く城』では年齢が8歳~11歳と考察しましたが、原作では年齢が15歳前後といった設定になっていました。原作と映画ではマルクルの正体がかなり違っているようで、マルクルの名前がマイケル・フィッシャーであり、年齢が15歳前後ということなので、何者かと聞かれればもはや別人と答えるしかなく、マルクルは映画『ハウルの動く城』のオリジナルキャラといえるでしょう。
マルクルの謎の部屋を考察
謎は彼の正体だけではありません。『ハウルの動く城』ではソフィーが城を掃除する描写がありましたが、その際にマルクルが不審な行動をしていました。それはソフィーがマルクルの部屋がある、2階の部屋を掃除しようとしたときのこと。ハウルの動く城の中から虫が出てきたこともありますが、不審な行動によって「マルクルの部屋が汚い」と印象を抱く人がいたようです。ここでは、実際にマルクルの部屋が本当に汚いのか、真相に迫ります。
マルクルの部屋は汚い?
「マルクルの部屋が汚い」と簡単に触れていましたが、映画『ハウルの動く城』ではマルクルの部屋を一瞬だけしかみることが出来ませんでした。しかし、ソフィーが城を掃除し始めた際は、虫がウヨウヨと動き始めていた描写があったため、それだけでも城の汚さが尋常ではありません。そのまま掃除を続けるソフィーでしたが、1階の掃除が終わり、2階の掃除に取り掛かろうとします。
マルクルの部屋には宝物がある?
ところが、二階の階段を上ろうとするソフィーに、マルクルが「ダメ!2階はダメ!」と立ちはだかったのです。よほど部屋を見られたくない気持ちが伝わってきます。そんなマルクルに対して、ソフィーが「私なら大事なものを急いでしまっておくけど?」と何か企む様子で言っていますが、それを聞いたマルクルは急いで自分の部屋に行きました。
一瞬映ったマルクルの部屋は?
それほど見られたくない部屋とはどんな部屋なのかが気になるのですが、実はその時にマルクルの部屋が一瞬だけ映し出されていました。それを見ると部屋がかなり汚い印象は受けません。
それよりもソフィーがいった大事なものを一生懸命運んでいるのが印象的です。あれほど部屋を見られたくなかった様子だったのですが、もしかすると部屋が汚いのではなく、大事なものを見られたくなかったのかもしれません。おそらく、年相応の部屋なのでしょう。
マルクルの声優は神木隆之介
正体は何者か、その疑いが無事晴れたマルクル。かわいらしいハウルの弟子として健全な活動を続けていたようです。そんなマルクルの声優を務めたのが今や人気が高い俳優・神木隆之介さんです。多くの子役がいなくなってしまう中、神木さんは子役時代よりも活躍する一流のタレントとして活動を続けています。
神木さんがマルクルの声優を担当したのが当時11歳。『ハウルの動く城』だけでなく、ジブリ作品は声優さんに寄せてキャラを変更することもあるようなので、マルクルの年齢が神木さんと同じ設定の可能性もあります。ここでは、声優を務めた神木さんについてのプロフィールや、声優として出演した作品を紹介していきます。
神木隆之介のプロフィール
- 名前:神木隆之介(かみきりゅうのすけ)
- 生年月日:1993年5月19日
- 職業:俳優、声優
- 所属事務所:アミューズ
出典: https://jisin.jp
神木隆之介さんがタレントとして活動することになったのは、彼の母が事務所に応募して合格したことがきっかけです。その後、1995年にCMに出演し、1999にはテレビドラマ『グッドニュース』でドラマデビューを果たしました。2005年に公開された映画『妖怪大戦争』に出演したのが印象的なのではないでしょうか?
同作品で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞しています。また、2001年には声優デビューも果たしており、『ハウルの動く城』のマルクル役に限らず、『千と千尋の神隠し』の坊役にも出演していました。演技で培った呼吸と間が上手く、声優としての活動も十分に通用するのかもしれません。
声優の仕事も多い神木隆之介
神木隆之介さんがジブリ作品の声優を務めたのが、時系列で見ると2001年に『千と千尋の神隠し』、2004年に『ハウルの動く城』、その後2010年に『借りぐらしのアリエッティ』の翔役でも出演していました。声優の仕事も多いようで、このほかにもアニメ映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』のぴー助役、アニメ映画『君の名は。』の立花瀧役、アニメ映画『メアリと魔女の花』のピーター役など、さまざまな映画に声優として出演しています。
マルクルに関する感想や評価
かわいい!!!!!!!
— きいちご (@kiithigo0301) August 10, 2018
マルクルかわいいよ!!!! pic.twitter.com/vDOAhMU9qb
こちらは『ハウルの動く城』の物語序盤での感想です。「マルクルかわいい!」といわれていますが、寝たふりをしていたソフィーにすっかり騙されており、ありのままの自分をさらけ出していました。その姿とは裏腹に、「待たれよ」と渋めの声を出して頑張っている様子がとてもかわいです。マルクルのセリフ「待たれよ」が一番好き、という感想が他にも挙がっています。
何回も見たくなる😌💜
— ⓚⓐⓩⓤⓚⓘ (@4_ocnc) February 24, 2019
ハウル、かっこよすぎらん?
カルシファーもかわいいし
マルクルもたまらん。 pic.twitter.com/OFW39LIH9j
こちらは『ハウルの動く城』のハウルがカッコよく、カルシファーとマルクルがかわいいと言われています。今でこそかわいいマルクルですが、ハウルの弟子です。もしかすると、ハウルのような魅力的な人物に成長していくのかもしれません。そんな期待を寄せている視聴者も多いのではないでしょうか?
ハウルの動く城みてるなう マルクルかわいいし ご飯美味しそう! pic.twitter.com/07NNSrBvj0
— 【Lazy】ポコ (@kenchaso0220) January 30, 2018
こちらは『ハウルの動く城』で描かれたマルクルの食事の様子がかわいいといわれています。そしてマルクルが食べているベーコンエッグと卵焼き。彼が食べているとなぜだか美味しそうにみえます。
マルクルの正体は何者?まとめ
『ハウルの動く城』に登場するマルクルの正体は何者か、その疑問を彼のプロフィールをはじめハウルとの関係や年齢、部屋などを交えて紹介してきましたが、いかがでしたか?マルクルは特別な設定があるキャラではなかったものの、登場回数が主人公のハウルよりも多く、かなり目立ったキャラクターでした。しかし、登場初期から何者かを隠す振る舞いをしており、さらに年齢までもが謎に包まれていました。
そしてハウルについての悪い噂を流したのがマルクルということから、より一層の疑問が生じることに…。ただ、その噂はハウルからお願いされたものであり、彼の過去を見る限りハウルは恩人ともいえる人物だということがうかがえます。正真正銘のハウルの弟子であり素直でかわいらしいマルクルのままだということが分かります。『ハウルの動く城』を再度視聴する際は、ぜひマルクルに注目してみてください!