2018年08月09日公開
2018年08月09日更新
ハウルの動く城のソフィーの呪いとは?髪色が変わる・若返る理由や性格も紹介
大人気ジブリ映画のハウルの動く城について調査します!今回注目するのはハウルの動く城の主人公・ソフィーです。ソフィーには呪いがかけられており、一時は老婆になってしまい髪色も変わりました。そんなソフィーが時折若返る理由や髪色が戻らなかった理由を考察していきます。裏に隠された設定や事実を知れば知るほど面白くなるハウルの動く城!ソフィーについてもっと詳しくなってハウルの動く城を楽しみましょう!
目次
ハウルの動く城のソフィーの呪いや性格について紹介!
ジブリ作品・ハウルの動く城についての特集記事です。様々な謎が隠されているハウルの動く城ですが、今回はその中でも主人公であるソフィーに注目していきます!ソフィーは呪いによって老婆へと変えられてしまいました。そんなソフィが若返る理由、そして髪色についても調査していきます。この記事を読めばあなたもハウルの動く城、ソフィがもっと好きになるはずです!
ハウルの動く城とは?
それではまずソフィーの紹介をする前に、ハウルの動く城について紹介していきます。誰もが一度は聞いたことのある「ハウルの動く城」という映画はどのような映画なのでしょうか?
スタジオジブリ制作の長編アニメーション!
ハウルの動く城はスタジオジブリによって制作された。長編アニメーション映画です。監督を務めたのは日本のアニメーション映画監督で最も有名ともいえる宮崎駿氏です。ジブリ映画を多く手がけ、過去にはとなりのトトロや千と千尋の神隠し、風の谷のナウシカなどを担当しています。2004年11月20日から日本で映画が公開され、2005年にはアメリカでも公開されました。海外の映画評論家からも非常に高い評価を得ています。
公開二日目で観客動員数は110万人を越え、当時の日本映画オープニングでは最高記録でした。興行収入196億円はジブリ映画の中で第2位となっています(第1位は千と千尋の神隠し)。第61回ヴェネツィア国際映画祭でオゼッラ賞受賞、ニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞受賞、第33回アニー賞長編映画部門作品賞ノミネートなど数々の賞に関与し、2011年には史上最高のアニメ映画50本の46位に輝いています。
原作は「魔法使いハウルと火の悪魔」
ハウルの動く城の原作となっているのはイギリス人作家のダイアナ・ヴィン・ジョーンズによって書かれた「魔法使いハウルと火の悪魔」です。1986年に出版され、日本では西村醇子さんによって和訳された本が1997年に出版されました。ジョーンズがとある学校に招かれた際、1人の生徒に「動く城についての話を書いてもらえませんか」とお願いされたことがきっかけで魔法使いハウルと火の悪魔を執筆しました。
ハウルの動く城の前半部分は原作小説に寄っています。しかし、後半部分は原作にはないいくつかの要素が盛り込まれ、全く別の作品となっています。原作者であるジョーンズは宮崎駿氏に「ハウルの性格を変えないで」とだけお願いしていたようで、実際に映画をみたジョーンズはハウルの動く城を大絶賛しました。宮崎駿監督は自らストーリーを作ることが多く、他の原作者の作品を映画化したのは約15年ぶりとなりました。
ハウルの動く城のあらすじ
ハウルの動く城の主人公である少女ソフィー・ハッターは兵士にからまれているところをハウルによって助けられます。ハウルは魔法使いでしたが、現在荒地の魔女に追われてるというのです。そこですぐに分かれた二人でしたが、ソフィーはその夜に荒地の魔女の呪いによって老婆に変えられてしまいます。その場にいられなくなったソフィーは街にでることを決意し、そこで変なカカシを助けると、ハウルの動く城に遭遇したのでした。
ソフィーはハウルの動く城の中へ入っていきます。城の暖炉の中にカルシファーという火の悪魔がいました。このハウルの動く城はカルシファーが魔力を使って一人で動かしていたのです。カルシファーはハウルと契約を交わしているため自由が利きません。ソフィーに自分を解放してほしいとカルシファーは頼みます。ソフィーはハウルのもとへと行きました。そして城の掃除婦として働くことにし、ハウルの動く城に住むことになりました。
ハウルの動く城のソフィーとは?
それではハウルの動く城の主人公であるソフィー・ハッターを紹介していきます。最初に現れた時の姿は画像のような髪色は茶髪、三つ編みで帽子を被っていました。亡くなった父が経営していたハッター帽子屋で働いており、店主は義母のハニーですが、店はほとんどソフィーに丸投げしています。3姉妹の長女で年齢が18歳と言うこともあり、責任感の強い女の子でした。
若者であり老婆でもある!
しかし、ソフィーは魔女の呪いによって見た目90歳の老婆へと変えられてしまいます。唯一若い頃のままであるのは歯だけです。老婆になった際も、髪の毛は三つ編みのままです。しかし髪色は銀髪になってしまいました。物語を通して呪いの関係から若返ることも多く、しわの数が減ったり、姿勢が正しくなったりします。若返るのは寝ているときや感情が高ぶった時などが多いです。
声優は倍賞千恵子!
ハウルの動く城のソフィー役を演じた声優は倍賞千恵子さんです。1941年6月29日生まれの現在77歳で、ハウルの動く城のソフィーを担当したときは63歳でした。弟は猪木事務所社長と日産自動車野球部の監督、夫は作曲家という家族を持っています。倍賞千恵子さん自身は女優や歌手、声優として活躍しました。幼少期からのど自慢などで活躍しており、1957年に松竹音楽舞踊学校に入学し、首席で卒業しています。
1961年に松竹映画にスカウトされ、『斑女』でスクリーンデビューを果たしました。そして1963年に山田洋次監督と出会います。山田監督の下町の太陽で主演を飾ると、気に入られ、その後数々の山田監督の作品に登場することになりました。下町の太陽では歌も歌っており、同時に歌手デビューも果たしました。その年、第4回日本レコード大賞で新人賞を受賞しています。紅白歌合戦にも招待され、4年連続出場しました。
倍賞千恵子さんを有名にした作品に『男はつらいよ』シリーズがあります。同じく山田監督の作品で、主人公の車寅次郎の妹であるさくら役を演じました。その他に出演した作品は、故郷や同胞、すべては君に逢えたからなどがあります。ハウルの動く城ではソフィーの声優を担当しているだけではなく、ハウルの動く城の主題歌である「世界の約束」を歌っています。まさに、何でもこなせるベテラン女優と言えるでしょう。
ハウルの動く城のソフィーの呪いについて紹介!
それでは本題、ハウルの動く城のソフィーの呪いの正体と若返る秘密、そして髪色が戻らない訳を考察していきます。ハウルの動く城でソフィーが欠けられた呪いは初めて見た方なら「年を取る呪い」と思うでしょう。しかし、ソフィーは時折若返るため、単純な呪いではないことがわかります。また、若返る際、髪色だけは元に戻らない点もおかしいです。一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?
ソフィーが若返る理由とは?
結論を先に述べると、ハウルの動く城でソフィーが荒地の魔女にかけられた呪いは「心の年齢を外見に反映する呪い」ではないかと推測されます。一番わかりやすいシーンはソフィーがハウルの母親を名乗って王国の城に行き、サリマンと会話したときです。サリマンはハウルのことをけなします。それをよく思わなかったソフィーはハウルのことを必死に擁護します。今まで関わってきて、ハウルの良さをたくさん知っていたからです。
ハウルのことを熱弁しているソフィーはどんどん若返っていきます。そしてついに髪色も含め、完全に呪いをかけられる前の姿にまで戻ってしまったのです。ハウルのお母さんという設定できたソフィーですから、その若返りをみてサリマンは「お母さん、ハウルに恋をしているのね」と言い放ちます。これをきいたハウルは一瞬で老婆に戻ります。つまり、恋をしている気持ちが全面に出ているときに元の姿に戻ったのです。
さらに王国から帰ってきて寝ているときのソフィーも若返っています。なぜ寝ている時に若返ったのか?それは夢の中での心の年齢が関係していると考えられます。ソフィーは夢の中でハウルに対して「愛している」と叫びます。つまりここでも自分の恋心を全面に押し出しているのです。夢の中でいきいきとしている自分が外見にも反映されて若々しい姿となったのでしょう。しかし、ハウルが去るとソフィーも老婆に戻りました。
ハウルの動く城で引っ越しが行われた時も、ソフィーは若返りを見せています。若返ったのはハウルから部屋をもらったときです。内心喜んでいたようですが、ハウルから部屋はどうかときかれた時に「掃除婦にはピッタリの部屋だ」と答えてしまいます。素直に喜べばいいものを、もともと持っている卑屈な性格からか感情を押さえてしまったせいで見た目も老けてしまうのです。
しかし、ハウルの動く城でソフィーがハウルからプレゼントされたのは部屋だけではありません。画像のような美しい花畑もサプライズでもらいました。これを見たソフィーは瞬く間に若返り、髪色以外は本来の少女の姿に戻っていました。しかし、ハウルと離れてしまうのが怖く、どこか恋心を抑えてしまう部分があり、ネガティブな発言を繰り返すうちに再び老婆の姿へと戻ってしまうのです。
このようにハウルの感情(恋心)によって外見が左右されていることから、ハウルの動く城でソフィーがかけられた呪いは「心を外見に反映するもの」と考えられるのです。
ソフィーの髪色が戻らないのはなぜ?
しかし、ハウルの動く城でソフィーは最後白髪のまま終わってしまいます。髪色以外は全て元の少女に戻るのですが、どうしても髪色だけは白のままなのです。これは一体どういうことなのでしょうか?一つ考えられるのは、ソフィー自身がまだどこかで自分は美しくないという感情を持っているということです。ソフィーの魔女の呪いは解けたわけではなく、ソフィーの気持ちの持ち方で若返ることに成功しています。
つまり、昔の姿にコンプレックスを感じているというソフィーの気持ちはまだ変わっていない可能性があります。その微妙な部分が茶髪ではなく白髪のままというところに現れているのではないでしょうか?もし昔の自分に完全な自身を持つことができれば茶髪に変わるのかもしれません。ハウルの動く城はソフィーの心の変わり方を表現した映画なのです。
ハウルの動く城のソフィーの性格を紹介!
それではハウルの動く城のソフィーの性格を紹介していきます。もともと地味と言われ、自分に自信がなかったハウルの動く城のソフィーですが、呪いを受け、また数々の困難を乗り越えて若返ることに成功したソフィーに性格の変化はあったのでしょうか?
引っ込み思案!
先ほど述べたように、ソフィーは地味であり、自分に自信がありませんでした。その劣等感からかなり自分に卑屈です。特に妹のレティーが華やかであるため、余計にそれを感じていました。なお、レティーは二女で三女にマーサと言われる妹とがいます。マーサも金髪の美少女ですが、宮崎駿監督のつくったハウルの動く城には一切登場しません。
さらに、ハウルの動く城のソフィーが引っ込み思案である理由はもう一つあります。それは原作では西洋のおとぎ話の迷信「成功するのは末娘であり、長女は運試しをしてもうまくいかない」というものをソフィーが信じているからです。アニメ映画ではこの迷信を気にしているシーンはありませんが、原作者から「ハウルの性格を変えないでほしい」とお願いされていることを考えると、宮崎駿監督の頭には残っていたのではないでしょうか。
そんなソフィーも呪いで老婆になったことで性格が少し変わります。自分の見た目にコンプレックスを感じていたため、呪いを受けて老婆になるとそのコンプレックスを感じなくなったのです。引っ込み思案から一転、積極的な性格になりました。また、最後にソフィーは若返る事になりましたが、若返った後も、この積極的な性格は変わらず、ソフィーにとって呪いで老婆になったことは人生においてプラスの経験となりました。
実は気が強い!
引っ込み思案な一方で、ソフィーは以外に気が強いです。いわゆる「自分をけなしていいのは自分だけ」というもので、自分に自信はないけれど、他人にそれを言われるとむかつくということです。これは荒地の魔女がソフィーの帽子屋に来た時の会話から垣間見えます。魔女に「安っぽい帽子屋、あなたも安っぽいわね」と言われると「しがない下町の帽子屋です、お引き取り下さい!」と反抗しています。
出典: https://festy.jp
相手は魔女です。この時ソフィーは相手が魔女であることなんか知りませんが、明らかに怪しい見た目をしています。そんな相手に言い返す度胸がソフィーにはあるのです。しかし、この後魔女は「荒地の魔女に張り合おうなんていい度胸ね」と返し、これが原因でソフィーは老婆にされてしまいました。
ハウルの動く城のソフィーの呪いや性格まとめ
ハウルの動く城のソフィーについて特集してきました。呪いの謎や髪色の変化とその理由、そして若返る理由などわかって頂けたでしょうか?この記事を読んでからもう一度ハウルの動く城を見てみましょう。今まで以上に映画を楽しむことができ、またソフィーのことを好きになれるでしょう!