【Fate】久宇舞弥の悲惨な過去とは？子供がいる？年齢や声優・名言まとめ

今回のまとめでは、「Fate/stay night」などで知られる「Fata」シリーズの1つである、テレビアニメ「Fate/Zero」に登場する謎の女性・久宇舞弥の過去や名言、子供の有無や声優を担当した声優・恒松あゆみさんについてまとめていきます。テレビアニメ「Fate/Zero」は「Fate」シリーズの1つとして知られていますが、一体どんなアニメなのでしょうか？久宇舞弥をまとめる前に「Fate/Zero」について見ていきましょう。

テレビアニメ「Fate/Zero」は、2006年から2007年にかけてTYPE-MOONより刊行されていた虚淵玄さんによる伝奇小説『Fate/Zero』を原作としています。『Fate/Zero』は、2004年から展開されている奈須きのこさん原作の伝奇活劇ファンタジーゲーム「Fate/stay night」のスピンオフ作品となります。小説『Fate/Zero』は全4巻、文庫版『Fate/Zero』は全6巻刊行されました。

テレビアニメ「Fate/Zero」は2011年秋と2012年春にて2期に渡り全25話が放送されました。「Fate/stay night」は魔術師と英雄による第五次聖杯戦争が描かれましたが、『Fate/Zero』は「Fate/stay night」の前日譚を描きました。「Fate/stay night」から10年前の出来事である第四次聖杯戦争が繰り広げられるため、「Fate/Zero」で登場する魔術師や召喚されるサーヴァントは「Fate/stay night」とは異なります。

また、「Fate/stay night」に張られていた伏線も「Fate/Zero」で回収されています。「Fate/Zero」の制作はufotableが担当しており、監督はあおきえいさんが務めました。また、「Fate/Zero」のアニメ化はTYPE-MOON × ufotableプロジェクトの第2弾として制作されました。その他、2011年から2017年まで『ヤングエース』にて真じろうさん作画の『Fate/Zero』が連載され、漫画『Fate/Zero』は全14巻があります。

「Fate/Zero」の主人公は、「Fate/stay night」の主人公・衛宮士郎の養父である衛宮切嗣（えみやきりつぐ）になります。切嗣は「魔術師殺し」という呼び名のあった元凄腕の殺し屋でありながら、由緒ある家系の魔術師の六代目でした。「Fate/Zero」は1990年代のある秋のこと、切嗣はセイバーを召喚し、名家アインツベルンで妻であるアイリスフィールと切嗣の助手である久宇舞弥の4人で聖杯戦争に参加します。

切嗣の願いは「世界平和の実現」でした。切嗣たちとセイバーの他、イギリスから魔術師のケイネスとランサー、ウェイバーとライダーが、冬木からは遠坂時臣とアーチャー、言峰綺礼とアサシン、間桐雁夜とバーサーカーといったようにそれぞれの魔術師がサーヴァントを召喚しました。ですが、キャスターは連続殺人犯である雨生龍之介によってたまたま召喚されてしまいます。「Fate/Zero」の第四次聖杯戦争は波乱の展開を見せます。

激闘の末、切嗣とセイバーはアーチャーと再契約していた綺礼とアーチャーに見事勝利したのです。ですが、切嗣の願いであった「世界平和の実現」は暴力的な破壊によってしか聖杯が実現できないことを悟り、聖杯をセイバーによって破壊。破壊した聖杯によって冬木は大火災に見舞われたのです。そして、瀕死の状態で切嗣が助け出したのが「Fate/stay night」で主人公となる衛宮士郎でした。

「Fate/Zero」の久宇舞弥は衛宮切嗣の助手兼弟子として描かれています。魔術師として衛宮切嗣の見習いでありながら、切嗣の助手として聖杯戦争でもアイリスフィールやセイバーと共に行動していました。また、アイリスフィールの護衛としても活動していました。久宇舞弥は壮絶な過去を持っています。また、衛宮切嗣によって助けられたという過去もあることから、切嗣とは「Fate/Zero」が綴られる以前からの付き合いです。

衛宮切嗣にとって久宇舞弥は助手兼弟子でありました。また、「Fate/Zero」は裏設定として衛宮切嗣と久宇舞弥は愛人関係というものもあります。ですが、衛宮切嗣は愛情からの愛人関係ではなく、後にアイリスフィールを裏切るための予行練習というものでした。この2人の関係性はテレビアニメ「Fate/Zero」の第3話「冬木の地」でも登場し視聴者は混乱しました。また、Fataシリーズの中でも特にドロドロしているストーリーです。

衛宮切嗣の妻・アイリスフィールは夫婦であり、2人の間にはイリヤスフィールという娘もいることから、自分の立場は分かっていたことと見て取れます。アイリスフィールはアインツベルン家で鋳造されたホムンクルスであり、また、彼女は聖杯の器として体内に「アヴァロン（全て遠き理想郷）」を宿していました。アイリスフィールは衛宮切嗣の理想を完全に理解できずとも「Fate/Zero」内では切嗣を必死に守りました。

久宇舞弥も”切嗣を守る”ということはアイリスフィールと共通認識だったので、その点において「Fate/Zero」内で打ち解けるキッカケになったと言えます。ですが、愛人である久宇舞弥は温室で育ちで子供も誕生し、聖杯の器とは言え切嗣に大切にされている点では多少なりとも思うところはあったことでしょう。ですが、アイリスフィールも久宇舞弥と切嗣の関係性を薄々感じ取り良くは思っていませんでした。

「Fate/Zero」に登場する久宇舞弥とウェイバーは「似ている」としばしば言われています。肩辺りで切りそろえられた黒いボブヘアー、前髪も横に分けています。また、久宇舞弥は黒いスーツ、ウェイバーも学校の制服とぱっと見では間違えてしまうこともあるでしょう。ですが、久宇舞弥とウェイバーは話し方や性格が違います。「Fate/Zero」と同じ作品内のキャラクターなので初見の方は戸惑う方もいたことでしょう。

久宇舞弥は、「Fate/Zero」の第20話にて死亡しました。それは、セイバーのマスターである振りをしていたアイリスフィールを護衛する最中に起こります。アイリスフィールがセイバーのマスターだと勘違いした間桐雁夜とバーサーカーは、アイリスフィールを襲ったのです。そして、久宇舞弥はアイリスフィールを庇い、駆けつけた切嗣の目の前で亡くなりました。「Fate/Zero」は悲しい結末となりました。

続いて、「Fate/Zero」の久宇舞弥の壮絶な過去について見ていきましょう。久宇舞弥は貧しい国出身で、幼少の頃から強制的に兵士として訓練させられていました。切嗣の弟子兼助手として機敏に軍人のような立ち回りができていたのはこのような過去があったからでした。幼少の頃から過酷な訓練を受け、昼は実戦をしていたのです。そのため、「魔術師殺し」と言われた元凄腕の殺し屋の切嗣の右腕として暗躍することになりました。

幼少のころから兵士として過酷な日々を送ってきた久宇舞弥でしたが、年頃の少女となったある時、想像を絶する出来事が起こります。久宇舞弥は、朝昼と兵士として活動していましたが、ある時から夜は男兵士から性的暴力を受ける日々が続いてたのです。輪姦は続き、やがて久宇舞弥は兵士の子供を身ごもることになりました。ですが、子供が生まれるもその子供はすぐに久宇舞弥から引き離されてしまいます。

そんな日々が続いた久宇舞弥は、やがて人間としての感情を失うこととなりました。希望も光もない中、兵士として生きる事しかできなかった久宇舞弥は、衛宮切嗣と戦場で出会ったのです。自分の本名も知らず、自分の名もなかった彼女に「久宇舞弥」という名前を与えたのは衛宮切嗣でした。「久宇舞弥」として切嗣の右腕として生きていく事を決めます。また、「Fate/Zero」では愛人関係という裏設定がありました。

切嗣は久宇舞弥をある意味で利用していましたが、久宇舞弥は切嗣によって”人としての感情”を取り戻していきました。お互いにとってはいい関係であったと言えるでしょう。Fataシリーズは、「Fate/Zero」以外でも悲しく辛い過去を持つキャラクターが他にもいますが、「Fate/Zero」の久宇舞弥は特に辛いという感想が多くあります。

先ほど、壮絶な過去を紹介し子供を出産したことを説明しました。久宇舞弥が子供を出産したのは10代後半でした。子供が産める身体になってからは毎日のように兵士から性的暴行を受けており、流産経験もあるといいます。そんな中で産んだ子供も出産後すぐに引き離されてしまいました。ですが、その子供は成長しFataシリーズに登場していたのをご存知でしょうか？久宇舞弥の子供はシグマという名前でFataシリーズに登場します。

久宇舞弥の息子・シグマが登場するのは、「Fate/stay night」を題材にしたスピンオフ作品『Fate/strange Fake』です。『Fate/strange Fake』は、2015年からTYPE-MOON BOOKSから刊行されている成田良悟さんによるライトノベルになります。現在5巻まで刊行されています。また、『Fate/strange Fake』は森井しづきさん作画の漫画も刊行されています。漫画『Fate/strange Fake』は4巻まで刊行されています。

「Fate/Zero」の久宇舞弥の息子であるシグマは、『Fate/strange Fake』の主人公の1人でもあります。『Fate/strange Fake』は、第五次聖杯戦争から数年が経ったアメリカ西部にあるとされる架空都市・スノーフィールドが舞台となります。スノーフィールドでは聖杯戦争が起きる兆しが見られたことから魔術協会が調査へ乗り出しました。調査の結果、何者かによる”聖杯戦争の模倣”であることが判明します。

本来の聖杯戦争のシステムとはかけ離れたクラスややサーヴァントの召喚によって各国から魔術師がスノーフィールドに集まってきたのでした。そして、「偽りの聖杯戦争」が繰り広げられていきます。久宇舞弥息子であるシグマは、「偽りの聖杯戦争」のため少女・フランチェスカに雇われスノーフィールドへやってきた魔術使いの傭兵です。シグマも「Fate/Zero」の久宇舞弥と同じく幼少のころから兵士として育てられてきました。

「Fate/Zero」に登場した切嗣の弟子兼助手の久宇舞弥のプロフィールを見ていきましょう。久宇舞弥は身長161cm、体重49kgとスラっとした体型をしています。スリーサイズはB75/W58/H77という設定がありました。因みに、天敵は言峰綺礼で特技は戦闘技術一般だといいます。久宇舞弥の出番は主に「Fate/Zero」で、本編の「Fate/stay night」では未登場キャラクターとなっています。

「Fate/Zero」の久宇舞弥が生まれた西暦は不明ですが、誕生日は7月7日です。年齢についてですが、正式な年齢については公表されていません。ですが、ファンの間では衛宮切嗣が29歳であること、切嗣と出会ったのが「Fate/Zero」より11年前であることから恐らく20代前半であると考えられています。

「Fate/Zero」内ではあまり見られませんが、久宇舞弥の好物は以外にも洋菓子などの甘い食べ物が好きだといいます。イメージカラーの黒鉄色とは対極にあります。また、嫌いなものは化粧・服選びとこちらはイメージ通りでしょうか？また、久宇舞弥の声優は恒松あゆみさんが務めています。声優・恒松あゆみさんに関しては次章にてまとめていきます。

続いては、「Fate/Zero」に登場する久宇舞弥の声優を担当した恒松あゆみさんについて見ていきましょう。恒松あゆみさんは、声優のほかナレーターとしても活動している声優です。事務所は81プロデュースに所属しています。恒松あゆみさんの生年月日は1981年9月26日、兵庫県出身です。身長は168cm、血液型はO型です。代々木アニメーション学院大阪校卒業後、声優として2000年にデビューをしました。

では、恒松あゆみさんは「Fate/Zero」以外にどんな作品に出演しているのでしょうか？主な出演作は、テレビアニメ「機動戦士ガンダム00」マリナ・イスマイール、「D.Gray-man（2008年）」レニー・エプスタイン、「花咲くいろは」川尻崇子、「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」蝶野アゲハ、「名探偵コナン」水口有紗、「ゴールデンカムイ」江渡貝の母、「Back Street Girls -ゴクドルズ-」村上裕子があります。

続いては、「Fate/Zero」久宇舞弥の名言を紹介していきます。こちらの名言は、アニメ「Fate/Zero」の20話「暗殺者の帰還」での切嗣への言葉になります。11年前に出会い長い付き合いとなっていた2人の間にしか分からないセリフです。11年前の”あの頃”の顔に戻った切嗣に想いを馳せました。

続いては、アニメ「Fate/Zero」の17話「第八の契約」での名言です。こちらは、Fataシリーズの中でも屈指の名言として知られているのではないでしょうか？このシーンでは、アイリスフィールが自分が聖杯の器として造られたホムンクルスであることを久宇舞弥に打ち明けました。自分とは対照的なアイリスフィールを、そして、自分の愛人の正妻である彼女を受け入れた瞬間でもありました。

こちらのセリフは、アニメ「Fate/Zero」の20話「暗殺者の帰還」でのセリフです。久宇舞弥はアイリスフィールを庇いバーサーカーに襲われ瀕死の状態でした。そんな彼女の元に駆けつけた切嗣は、久宇舞弥の死を悟り目に涙を浮かべます。ですが、ここで泣いてしまったら切嗣の心の均衡が崩れてしまうと思い放ったセリフです。「Fate/Zero」では1番切ないセリフとして視聴者からも支持されています。

続いてのセリフもアニメ「Fate/Zero」の20話「暗殺者の帰還」でのセリフとなります。こちらは久宇舞弥がアイリスフィールに対して放った言葉です。自分とは対照的で籠の中の鳥でも汚い世界を知らない純粋なアイリスフィールを羨ましく思った久宇舞弥のセリフでした。このように「Fate/Zero」には名言が沢山溢れています。また、Fataシリーズの他のキャラクターの名言などもぜひ検索してみてください。

「Fate/Zero」の久宇舞弥の過去は、「劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel]」のメインヒロインでもある間桐桜の過去と同じようなショックを受けたという感想がありました。「Fata」シリーズにはこのように辛く厳しい過去を持ったキャラクターがいるため、その辺りが「苦手」だといったような意見が多数ありました。「劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel]」は現在シリーズが展開途中なのでぜひチェックしてみてください。

続いても同じように、「Fate/Zero」久宇舞弥の過去に憤りを覚えたという感想でした。「Fata」シリーズではファンタジーでありながらリアルに沿ったストーリーになっているのでキャラクターでありながらも感情移入がしやすい傾向にあります。そんな点からも「Fate/Zero」の久宇舞弥の過去には同情を隠せないといった意見が多くあります。

「Fate/Zero」の久宇舞弥と、久宇舞弥の壮絶な過去から誕生した息子であり『Fate/strange Fake』に登場するシグマの関係性が非常に辛いという意見もありました。ですが、物語としては『Fate/strange Fake』を読むとより「Fate/Zero」の久宇舞弥との関係や繋がりが分かりますので、ぜひ小説『Fate/Zero』や『Fate/strange Fake』もチェックしてみてください。

以上、「Fate/Zero」に登場する久宇舞弥の悲惨な過去や声優を担当した声優・恒松あゆみさんについてまとめてきました。久宇舞弥は壮絶な過去と衛宮切嗣との裏設定がありました。サイト内には、「Fate/Zero」の他、「Fata」シリーズの「Fate/stay night」や「Fate/stay night [Heaven's feel]」などのまとめやキャラクターのまとめもありますので、そちらのFataまとめなどもぜひ参考にしてみてください。