【Fate/Zero】ウェイバーの成長と能力まとめ！聖杯戦争後は教師に？

今回のまとめでは、大人気シリーズ「Fate/stay night」のスピンオフ作品「Fate/Zero」に登場するウェイバーについてまとめていきます。ウェイバーについてまとめていく前に、「Fate」シリーズについて見ていきましょう。ウェイバーが登場するアニメ「Fate/Zero」の本編「Fate/stay night」は、TYPE-MOONから2004年に発売された伝奇活劇ビジュアルノベルを扱ったコンピューターゲームを原作としています。

「Fate/stay night」は2000年に発売されたゲーム「月姫」や1998年より展開されている「空の境界」などと同じ世界観を共有しているのも特徴です。本作は架空の地方都市「冬木市」を舞台に7人の魔術師と7騎の英霊たちによって「聖杯」を巡る「聖杯戦争」が繰り広げられていくストーリーになっています。「Fate」は様々なメディアミックスもされ、スマホアプリゲーム「Fate Grand Order」も人気があります。

本編となるアニメ「Fate/stay night」は、2006年にセイバールートとなるノーマル「Fate/stay night」が、2010年及び2014年に遠坂凛ルートとなる「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」がテレビアニメ化され及び劇場アニメ化されました。また、2017年からは間桐桜ルートとなる「Fate/stay night[Heaven's Feel]」が劇場版三部作として公開されており、「Fate」シリーズはまだまだ展開されています。

そんなアニメ「Fate/stay night」のスピンオフ作品となる「Fate/Zero」は、本編「Fate/stay night」の10年前に勃発した「第四次聖杯戦争」の出来事を綴った前日譚として2006年小説が刊行されました。著書はシリーズ原作者のきのこさんではなく、虚淵玄さんが手掛けています。小説『Fate/Zero』単行本は全4巻、文庫版は全6巻が刊行されています。

「Fate」シリーズは2011年には「TYPE-MOON × ufotable プロジェクト」としてテレビアニメ「Fate/Zero」として放送されました。監督はあおきえいさんが、脚本はufotable及び実弥島巧さん、他3名が手がけています。「Fate/Zero」はテレビアニメや小説のほか、ドラマCDや漫画も展開されています。「Fate」シリーズはまだまだ展開されていくと予想されますので、ぜひ「Fate」シリーズに触れてみてください。

「Fate/stay night」の前日譚となっている「Fate/Zero」は、架空都市冬木市の1990年代秋を舞台に第四次聖杯戦争が繰り広げられていきます。聖杯戦争はこれまでに三回行われてきましたが、未だ聖杯で願いを叶えた者はいませんでした。主人公は衛宮士郎の養父・切嗣。切嗣は、妻のアイリスフィールと侍従・久宇と共に第四次聖杯戦争に参戦し、セイバーを召喚します。切嗣の願いは「世界平和を実現」でした。

その他、英国のケイネスはランサーを、ウェイバーはライダーを召喚しました。続いて冬木市在住の遠坂凛の父親・時臣はアーチャーを、時臣の弟子である言峰綺礼はアサシンを、間桐雁夜がバーサーカーを召喚しました。残るキャスターは、連続殺人犯の雨生龍之介によって意図せず召喚されてしまいました。

様々な陰謀や裏切りによって、第四次聖杯戦争は混乱・激戦となっていきますが、切嗣は最終的に聖杯を破壊、冬木市に大災害を巻き起こすことになったのです。冬木市はまたたくまに炎に包まれ、生存者は数名でした。聖杯の真意を知った切嗣が途方に暮れながらもたまたま救い出した男児、それが士郎だったのです。以上、「Fate/Zero」の大まかなあらすじでした。

それでは早速、ウェイバーのプロフィールから見ていきましょう。ウェイバーの正式な名前はウェイバー・ベルベット。ロンドンの時計塔の学生で登場時は19歳でした。魔術師としての能力だけを持った歴史が浅い三代目の家庭に育ったためか負けず嫌いでこじらせたプライドの塊。講師・ケイネスによって論文を揶揄されたため、ケイネス宛の聖杯戦争に関する荷物を無断開封し、日本でライダーである征服王イスカンダルを召喚しました。

意地っ張りで自身が非才で未熟な魔術師であることを認めない子供っぽい性格をしていますが、根は優しい少年です。「遺伝や家系よりも本人が持って生まれた才能が重要だ」という主張や行動や言動から強いコンプレックスを抱えています。また、両親は早くに亡くしています。また、ウェイバーは「Fate/Zero」の中でも人気キャラクターとして知られています。

続いてウェイバーが召喚したサーヴァントのプロフィールを見ていきましょう。「Fate/Zero」に登場するライダーはマケドニアのアレクサンドロス大王であり、真名は征服王「イスカンダル」です。身長は212㎝、体重は130㎏と大柄な巨人です。「Fate/Zero」でライダーはもう一度自分の力で世界を征服することを望みます。おおざっぱで豪快、楽天家なライダーですが、根は優しく礼儀作法もしっかりしています。

登場時とストーリー終盤のウェイバーを比べると、ウェイバーは急成長を見せます。では、一体どんな部分が成長したのでしょうか？1つずつ見ていきましょう。まず1つ目は、ナルシストでなウェイバーから自分を未熟で小さい人間だということを自覚していくところです。ウェイバーは自分が優秀なあまり周りから嫉妬され疎まれていると勘違いしていましたが、ライダーのカリスマ性を目の当たりにし自分と向き合う事ができました。

また、未熟で非才な人間であったウェイバーですが、ライダーと共に自分とは桁違いな能力者がいることを知ったウェイバーは、自分がどんだけ無力で凡人な非才であったことを受け入れることができるようになりました。「Fate」シリーズの中でもぐんを抜く未熟なマスターだったのではないでしょうか？

召喚間もなくは、ウェイバーとライダーは折り合いが悪くお互いに馴染間もなくは馴染もうともしていませんでしたが、戦争に勝ち進み共に生活をしていく中で、ライダーに感銘を受け仲が深まり、最後には弟子と師匠的な関係になっていきました、もし、第四次聖杯戦争に参加していなければ、サーヴァントが征服王イスカンダルのライダーでなければ、「Fate/Zero」内でウェイバーがこうした成長をみせることはなかったと言えます。

最初にギルガメッシュと対峙したときは逃げ腰でヘタレなウェイバーでしたが、終盤で描かれたギルガメッシュとライダーとの戦いでは、ライダーが危機的状況にあっても怯むことなく、ギルガメッシュに堂々と立ち向かっていたウェイバー。そんなウェイバーを見たギルガメッシュも彼の成長ぶりを認めています。「Fate/Zero」内ではギルガメッシュに「忠道、大義である」と言われるほどの成長ぶりを見せました。

ウェイバーは「Fate」シリーズに登場する魔術師の中でも上位に入る平凡なキャラクターです。現代技術や機械操作などは得意らしく、手慣れた魔術を披露していましたが、本来の魔術師が得意とする催眠による暗示や使い魔の使役、錬金術などはできますが、まだまだ見習いレベルと言えます。現代技術に精通しているのは「Fate/Stay Night」に登場する衛宮士郎と似ていると言えます。

自分が優秀な魔術師と勘違いするくらいには地頭が良く、知らず知らずのうちに優秀な一面も作中で見せていました。ですが、本人はまったく自覚していない様子を見せます。魔術師としての力はさておき、着眼点や柔軟で機転の利く対応はレベルが高いのではないでしょうか？ですが、「Fate」シリーズ内にはウェイバーのようなキャラクターはあまりいません。

先述しましたが、地頭がよく「頭脳が優秀」です。結界や十分な武器を持っていないウェイバーは、もちろん魔術工房も持っていません。そのため、魔術師としては周りからは小ばかにされてしまうこともあるのですが、地頭が良いため魔術工房や武器がなくとも何とかなってしまう能力・ポテンシャルがあります。「Fate」シリーズに登場する衛宮士郎や遠坂凛は魔術工房を大きさや質は違えど持っていました。

また、ウェイバーは大型戦車「神威の車輪（ゴルディアス・ホイール）」による「遙かなる蹂躙制覇（ヴィア・エクスプグナティオ）」という蹂躙走法という能力を持つライダーを奇跡的に召喚できたことで、衛宮切嗣とセイバーは最後までウェイバーとライダーの居場所を突き止められることができませんでした。また、運よく鉢合わせもせず命拾いしたウェイバーは強運の持ち主であり、「Fate」シリーズ内でも強運を引く能力は高いです。

第四次聖杯戦争で自身の魔術師としての能力がないことを思い知らされたウェイバーは、「Fate/Zero」以降は時計塔の教師・ケイネスの研究を引き継ぐことになります。

魔術師としての才能はありませんでしたが、教師としての資質があったことから後に教師としての花が開きます。魔術教師として、多くの有名魔術師を生み出す凄腕の教師として「ロード・エルメロイII世」と呼ばれるほどになったのです。そんな彼を題材にした「Fate」シリーズのスピンオフ作品が2019年7月から9月にテレビアニメ「ロード・エルメロイII世の事件簿-魔眼蒐集列車 Grace note-」として放送されていました。

有名魔術師を生み出す凄腕の教師となったウェイバーですが、根本的な性格は変わっておらず、優秀な生徒への嫉妬は募るばかりです。まだ魔術師としての自分の能力を諦めていなかったのです。因みに、ロード・エルメロイⅡ世はアプリゲーム「Fate Grand Order」にも登場しています。

ウェイバーは聖杯戦争から無事に帰還した者として帰国後は評価されています。「Fate」シリーズの中でも無事に帰還することは珍しいです。また、第五次聖杯戦争から10年後には聖杯を解体したことでも高く評価されています。その他にも、魔術師としての能力・才能はありませんが、現代科学と同等に魔術に関する知識が誰よりもあることからその能力に関する高い評価もされています。

「Fate/Zero」でウェイバーが第四次聖杯戦争に参加したのには2つの理由がありました。まず1つ目の理由は周りに自分の才能を認めさせるためです。この理由からも当時のウェイバーが未熟なナルシストで非才であったことが分かるでしょう。

2つ目の理由は、自分の書いた論文をケイネスに皆の前で酷評されてことへの逆恨みでした。成長前のウェイバーは子どもっぽい性格だったため、逆恨みからケイネス宛に届いた聖杯戦争の聖遺物を盗んでしまったのです。

「Fate/Zero」内でウェイバーが才能を受け入れたキッカケになったエピソードに関しての評価です。「Fate/Zero」内でウェイバーが魔術で催眠を掛け居候させてもらっていたマッケンジー夫妻とは、第四次聖杯戦争が終わった後も交流があったといいます。ロード・エルメロイⅡ世となってからも才能や能力不足な自分と向き合うキッカケとなったウェイバーと夫妻との関係に関しての考察がされていました。

「Fate/Zero」の終盤で才能がないことを受け入れたウェイバーがかっこよかったこと、憧れたという感想です。ウェイバーが「Fate/Zero」の終盤にかけて自分と向き合えたキッカケになったのは、先述したマッケンジー夫妻の他にも、征服王イスカンダルの存在があってこそです。

「Fate/Zero」で急成長を見せたウェイバーが「Fate/Zero」以降でも自分自身と向き合いブレない自分を保ってこれたのは、征服王イスカンダルの存在があったからだという考察です。ウェイバーに関しては様々な感想・評価が沢山ありましたので、気になった方はぜひ他の感想も検索してみてください。また、サイト内には「Fate」シリーズに関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

以上、テレビアニメ「Fate/Zero」に登場するウェイバーについてまとめてきました。テレビアニメ「Fate/Zero」は、「Fate Stay/Night」の前日譚として描かれたストーリーとしてとても興味深い内容になっていますので、まだご覧になっていない方はぜひ「Fate/Zero」をご覧ください。また、ウェイバーを題材にした「Fate」シリーズのスピンオフ作品アニメ「ロード・エルメロイII世の事件簿」も要チェックです。