【Fate】体は剣でできている！厨二心をくすぐる無限の剣製の詠唱を解説

Fate/Stay Nightは、2004年にシリーズの最初となる作品が発売されました。奈須きのこさんがシナリオを担当するTYPE-MOONのデビュー作です。これまでTYPE-MOONは同人サークルとして活動していましたが、Fate/Stay Nightの商業デビューにより、Fateシリーズとして現在も沢山の作品を輩出しています。最初に発売されたFate/Stay Nightは成人向けPC用ゲームとして製作されました。

その後全年齢向けにFate/stay night [Réalta Nua]が発売され、口コミや高い評価からその人気は広がっていきます。2006年にはFate/stay night（セイバールート）が全24話でアニメ化され、Fate/Stay Night[Unlimited Blade Works]は2010年に劇場版アニメ化され、その後製作チームを変え2014年にテレビアニメが放送されました。

現在はこの他にもアニメ化されており、2019年には「Fata/Stay Night[Heaven's Feel]（桜ルート）が劇場公開されました。Fateシリーズは、魔術師のマスターと英雄王サーヴァントがペアになり聖杯を奪う戦いを繰り広げるストーリーとなっています。「体は剣でできている」という詠唱にも注目してみてください。

Fate/Stay Nightの主人公は衛宮士郎です。衛宮士郎は穂群原学園に通う2年生です。衛宮士郎は10年前に起きた聖杯戦争によって起きた冬木大火災の唯一の生存者でした。魔術使いの養父である衛宮切嗣の教えでちょっとした魔術を使えます。切嗣の影響を受けた衛宮士郎は「正義の味方」を本気で目指しています。特技はガラクタいじりと料理です。ひょんなことからセイバーを召喚してしまい聖杯戦争に巻き込まれていきます。

「体は剣でできている！」は、衛宮切嗣の”無限の剣製”の詠唱セリフです。英霊エミヤ（アーチャー）と衛宮士郎の詠唱はそれぞれ異なっているのをご存知でしょうか？英霊エミヤ（アーチャー）は英語で詠唱セリフを言うのに対し、衛宮士郎は日本語で詠唱セリフを言っています詠唱セリフには、「体は剣でできている！」という部分に相違があります。

アーチャーの詠唱セリフ「体は剣でできている」の内容は悲壮感がありますが、衛宮士郎の詠唱セリフ「体は剣でできている」はポジティブな内容になっています。詠唱セリフ「体は剣でできている」から始まる全文は後半にありますのでそちらを参照ください。

”無限の剣製”の詠唱「体は剣でできている！」の”無限の剣製”とは、衛宮切嗣および英霊エミヤ（アーチャー）に許された唯一の錬鉄の魔術である”固有結界”の一つです。この固有結界の内部は、果てなき荒野が広がり、無数の剣が突き刺さっているという心象風景です。細かな部分は衛宮切嗣と英霊エミヤ（アーチャー）とで2異なる部分はあります。その結界内は”剣を形成する要素”が満たされています。

心象風景の荒野には、武器や防具を複製した無数の剣の一振りとして置いておきます。一度でもこの荒野に複製された武器や防具などは、固有結界を発動しなくても投影魔術を用いて外界で使用することが可能です。 この投影は、独自の形状変形などを加えることができます。

衛宮士郎と英霊エミヤ（アーチャー）は武器を複製する時、もともとの持ち主の経験や宝具に宿っている意思を汲み取り模倣するという能力が必要になります。そうすることで、宝具本来の性能や技を本来のレベルで再現することができるようになります。しかし、デメリットとして複製した宝具のランクは一つ下がり、また高レベルの宝具は複製不可という点があります。

”無限の剣製”で宝具を複製することは”基本の剣”しか複製できません。防具を複製することもできますが、防具の複製には魔力消費が激しいため剣の複製にかかる2～3倍の魔力が必要になります。

”無限の剣製”で外界に引き出された宝具は、射出して攻撃することができます。例えばギルガメッシュの宝具である「王の財宝」のように。この他には、宝具を敵に投げつけ爆弾のように崩壊させることで使用する「壊れた幻想（ブロークンファンタズム）」という技もあります。

”無限の剣製”は一般の普通の道具も投影することが可能です。アニメ本編でも衛宮士郎がやっているように、「ガラクタいじり」として投影しているシーンがあります。

衛宮士郎ならびに英霊エミヤ（アーチャー）がなぜ”無限の剣製”を発動できるのか、それは、養父の衛宮切嗣によって体に埋め込まれた「全て遠き理想郷」があるからです。魔法特製が”剣”に変わるのは、「全て遠き理想郷」の副作用です。

英霊エミヤの無限の剣製の詠唱の英語バージョンを紹介します。英霊エミヤは宝具である無限の剣製を発動させる際には英語で以下の呪文を詠唱します。

英霊エミヤの無限の剣製の詠唱の日本語バージョンを紹介します。先に紹介した英語バージョンの日本語訳です。「体は剣でできている」といったかっこいい言葉が使われています。

衛宮士郎の無限の剣製の詠唱の日本語バージョンを紹介します。「体は剣でできている」から始まり英霊エミヤの詠唱と非常によく似ていますが、後半部分に違いがあります。衛宮士郎が宝具である無限の剣製を発動させる際には日本語で以下の呪文を詠唱します。

衛宮士郎の無限の剣製の詠唱の英語バージョンを紹介します。先に紹介した詠唱を英語にしたものです。英霊エミヤの詠唱と比べて違いを確認してみてください。

• 干将・莫耶（かんしょう・ばくや） 
• 偽・螺旋剣（カラドボルグⅡ）
• 熾天覆う七つの円環（ロー・アイアス）
• 赤原猟犬（フルンディング） 

• 干将・莫耶（かんしょう・ばくや） 
• 勝利すべき黄金の剣（カリバーン） 
• 全て遠き理想郷（アヴァロン） 
• 熾天覆う七つの円環（ロー・アイアス） 
• 偽・螺旋剣（カラドボルグII） 

• 絶世の名剣（デュランダル） 
• 是・射殺す百頭（ナインライブズ・ブレイドワークス） 
• 宝石剣ゼルレッチ 
• 破戒すべき全ての符（ルールブレイカー） 
• 右歯噛咬・左歯噛咬（ザリチェ・タルウィ） 
   

勝利すべき黄金の剣（カリバーン）は、セイバーの法具の一つでセイバーが引き抜いたことで王となったとされる選定の剣と言われます。ランクは不明ですがAランク以上だと言われます。種別も不明、レンジも不明、最大補足も不明です。由来はアーサー王の選定の剣です。セイバーの生前にとったある行動でカリバーンは永遠に失われました。Fate/Stay Nightで衛宮士郎がセイバーの生前の記憶を読み取り複製しました。

全て遠き理想郷（アヴァロン）は、妖精郷・理想郷であり宝具です。「アーサー王が死後に辿り着くとされる、彼の王が夢見た、はた辿り着けぬ理想郷」とされます。ランクはEX、種別は結界宝具、防御対象は1人です。アヴァロンの持ち主に、不老不死と無限の治癒能力を与えます。宝具「約束された勝利の剣（エクスカリバー）」の鞘とされます。

是・射殺す百頭（ナインライブズ・ブレイドワークス)は、バーサーカーが所有する万能攻撃宝具です。ランクはC～A+、原典は功業12のうちの一つとされ、9頭の水蛇ヒュドラを退治した際ヒュドラの無数の頭に矢を射かけたという逸話があります。衛宮士郎はこれをHeaven's Feelでコピーしています。アーチャーの移植された腕を解放し、宝具の生みの親である黒化したバーサーカーに放ちました。 

破戒すべき全ての符（ルールブレイカー）は、キャスターの宝具で、”「裏切りの魔女」としての伝説が象徴”として具現化した宝具とされます。ランクはC、種別は対魔術宝具は、レンジは1、最大捕捉は1人です。ルールーブレイカーは、短剣で歪な形をしており、普通のナイフと同程度しか攻撃力はありません。「あらゆる魔術を初期化する」という特性があり、令呪の契約を打ち消すほど最強の対魔術宝具であると言われています。

宝石剣ゼルレッチは、魔導元帥ゼルレッチが生み出したもので自身の名が付いた魔術礼装です。宝石のような刃を持ちます。 ゼルレッチに系譜する家系でしか使用することができません。この宝具を使用すると、空間に並行世界へつながる穴ができ大気中のマナを採取という能力があります。穴は小さく人間が通ることはできません。並行世界を覗き世界を干渉することができ、並行世界から無限のマナ供給を得る事が可能です。

右歯噛咬・左歯噛咬（ザリチェ・タルウィ）は、アヴェンジャーのクラスのサーヴァントが所有する宝具です。この宝具は、「右歯噛咬（ザリチェ）」・「左歯噛咬（タルウィ）」と呼ばれる奇形の短剣です。現界する際、元になる人物の特徴が色濃く出たものだと言われています。この宝具には、ソードブレイカーとして相手の剣を絡め取ることが可能です。 

干将・莫耶(かんしょう・ばくや)は、中国伝承に登場する雌雄一対の双剣とされておりアーチャーが有する宝具で、鶴翼三連（かくよくさんれん）と呼ばれるアーチャーの必殺技です。ランクはC、種別は対人宝具です。アーチャー唯一のオリジナルの技であり、アーチャーが振るった絶技とされます。夫婦剣・干将・莫耶は、互いに引き合う性質を持っており、これを三対投影しました。

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)は、アーチャーの宝具の一つです。ランクはAです。アーチャーの改造宝具で、主武装の1つでもあります。本来の「カラドボルグ」とは違うもので、その名の通り”偽”・”Ⅱ”が付いています。Fate/Stay Night本編では、矢として弓に番えたり、手に持って振るったりしています。”真名解放することで周囲の空間を削り取る”ことができます。

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)は、アーチャーが使用する結界宝具の中で最強の防具力を持ちます。真明を解放して使用すると、光の盾が7枚の花弁のように展開するのが特徴です。種別は結界宝具です。ロー・アイアスはアーチャーの固有宝具ではなく、もともとはギリシャ神話に登場するトロイア戦争にてアイアスが使用したとされる盾です。ロー・アイアスは衛宮士郎も使用しますが、魔力が足りず4枚しか展開できません。

赤原猟犬（フルンディング）は、勇者ベオウルフの剣とされるフルンディングです。また、アーチャーの「無限の剣製」で投影された宝具の一つでもあります。ランクはA、種別は対人宝具、レンジは1、最大補足は1人です。”射手が健在かつ狙い続ける限り、標的を襲い続ける効果を持つ追尾型魔剣”とされます。セイバーでさえその射手を仕留めることしか対抗手段はないといわれています。

衛宮士郎の「体は剣でできている」というセリフに、考えさせられている方が多く見受けられました。切嗣の願いによって自分の意志になった「正義の味方」という形のない幻想にとらわれた末路が英霊エミヤ（アーチャー）だとすることに空虚だという意見がありました。「体は剣でできている」というセリフも奥深いものがありました。

「体は剣でできている」というセリフは視聴者やファンからはとても人気で、一文を覚えている方もいらっしゃるそうです。「体は剣でできている」は、衛宮士郎だけでなく英霊エミヤ（アーチャー）も唱えている詠唱ということで、衛宮士郎の行き着く先を示唆しているようにもとれるでしょう。

衛宮士郎はFate/Stay Nightの中でも英霊エミヤ（アーチャー）と並ぶ人気があります。特に、今回のまとめでも取り上げた「体は剣でできている」から始まる詠唱セリフは非常に人気がありました。「体は剣でできている」という詠唱は単純なものではなかったことが分かったことでしょう。

以上、衛宮士郎と英霊エミヤ（アーチャー）による”無限の剣製”の詠唱まとめでした。「体は剣でできている」というセリフは非常に親しまれているセリフであることがわかったでしょう。サイト内には、Fateシリーズの他のまとめもありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。