2019年12月11日公開
2019年12月11日更新
映画ナウシカのその後の世界は?アスベルとは結婚する?原作漫画の結末もネタバレ
映画風の谷のナウシカのその後の世界を考えたことはありますか?今回は、映画風の谷のナウシカのその後について考察しながら、原作である漫画版のナウシカについても紹介していきます。また、ナウシカとアスベルの関係や二人のその後についても考察していきます。実は原作漫画のナウシカと映画のナウシカでは内容が違うものになっています。今回はそんな映画と原作の違いについても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
風の谷のナウシカとは?
風の谷のナウシカの映画の概要
映画風の谷のナウシカとは、ジブリ作品で有名な宮崎駿が監督した2作目の映画で、漫画が原作となっています。映画の公開は1984年ですが、今でも人気がある名作と言われています。また、後のジブリ作品を支えるスタッフが集結した作品でもあります。
映画風の谷のナウシカのあらすじ
映画風の谷のナウシカのあらすじを紹介していきます。1000年前に『火の7日間』と呼ばれる大戦争が起こり、それがきっかけに戦争が終結した代わりに人類の文明は崩壊しました。結果として、大地には毒素や瘴気を放出する腐海と呼ばれる森に覆われてしまいました。腐海は、胞子によってその大きさを徐々に広げていっています。
腐海には巨大化した蟲が生息しており、腐海を脅かす輩を排除する役割を果たしています。腐海に生息する蟲を1匹でも殺してしまうと、王蟲が怒り狂って人間の都市へ襲撃をかけてきます。王蟲は命が果てるまで都市を蹂躙し王蟲の死骸を苗床に第二の腐海が誕生します。また、王蟲は大地を覆うほどの数で押し寄せてきます。
そのため人類は、腐海と蟲に怯えながら日々を生活していました。主人公ナウシカが住む風の谷は、そんな世界において、海から吹く潮風によって腐海の胞子が届かない立地に存在していました。他の国とは違い豊な土地を持っているので田畑を耕すこともできました。
ある日ナウシカはいつもの様に腐海へ入り込み、腐海の生態系の研究をしていました。王蟲の抜け殻を見つけたナウシカは王蟲の眼玉の1つだけを持ち帰ることにします。これだけでもかなり上質な武器が作り出せるのです。すると、長旅から帰るユパが蟲に襲われているのに気が付き助けに行きます。無事ユパと共に風の谷へ帰ったナウシカでしたが、その夜に風の谷は異変が起きます。
その夜、トルメキアの船が風の谷の近くに不時着しようとして墜落してしまいます。その船にはペジテの王女が捉えられていましたが、墜落した時の衝撃で命を落としてしまいました。船は炎上し、彼女の死に際の願いである『積荷全てを燃やしてほしい』は叶えられたことをナウシカは伝えました。彼女は安心したように眠ります。
しかし、本当の積荷は『火の7日間』を引き起こした太古の兵器『巨神兵』だったのです。トルメキアの船はこの巨神兵を本国へ持ち帰る予定だったのですが、あまりにも重かったことが原因で墜落してしまったのでした。司令官のクシャナは、仕方なしに本国ではなく風の谷で巨神兵を復活させようと目論見ます。
トルメキア軍は、墜落したのを風の谷によって迎撃されたのだと言いがかりをつけて風の谷へ侵攻を開始します。風の谷は弱小国です。抗う術はほとんどありません。ナウシカがクロトワと対峙して迎撃しますが、取り囲まれてしまいます。そこにユパが仲裁に入ることでなんとか幕を引きましたが、その成り行きでナウシカの父であるジルが殺害されてしまうのでした。
失意と自分への恐怖からナウシカは自ら捕虜になり、風の谷の人々の命を守ります。そのままナウシカはトルメキアへ連れていかれることになるのですが、その道中でペジテの生き残りであるアスベルからの襲撃を受けてしまいます。全部で5機いたトルメキアの船は2つがやられてしまい、ナウシカが乗っている船も炎上してしまいます。
ナウシカとクシャナは命からがら船から脱出し、腐海に不時着します。不時着した場所は王蟲が住む湖であり、水面に上がってきた王蟲にナウシカ以外のメンバーはたじろぎますが、ナウシカは王蟲に自分の意志を伝えます。すると、ナウシカたちを襲ったアスベルが腐海にいることを知ります。
そこでナウシカは、クシャナたちを先に風の谷へと還し、自分はアスベルを助けに行きます。命を張ってナウシカはアスベルを助けますが、怒り狂う蟲を抑えることは出来ず、腐海の底へと落ちてしまいます。流砂によって腐海の底の更に下へと落ちたナウシカとアスベルは、そこの空気がとてもきれいで腐海とは思えない環境であることを知ります。
その後、二人は世界への希望を抱きながらペジテへ向かうことにします。ペジテへ向かった二人は王蟲によって街が壊滅状態であることを知ります。更にナウシカがペジテの人たちによって捕まってしまいました。その理由は、ペジテの人たちがトルメキアが向かっている風の谷に王蟲をけしかけたからです。ナウシカはそれを止めようとして捕まってしまったのでした。
アスベルの機転によってペジテの拘束から脱出したナウシカは風の谷に王蟲が攻めてきていることを伝えにいきます。一方の風の谷では、谷の人々がトルメキア軍に反旗を翻し太古の遺跡に立てこもって膠着状態が続いていました。そこに王蟲の群れが押し寄せてきているという報告が入ります。
風の谷の人々は高い所へ登って避難します。一方のトルメキア軍は戦車などを使って王蟲の群れを止めようと試みます。クシャナはまだ復活までに時間がかかる巨神兵を無理やりに使って王蟲の群れを焼き払おうと試みます。
ナウシカは、単身で王蟲の群れを引き連れているペジテの2人と対峙します。なんと王蟲の幼虫を傷つけて幼虫を風の谷に放るという作戦だったのです。クシャナが巨神兵を連れて2、3度レーザーの様なもので王蟲の群れを焼き払いますが、巨神兵はまだ復活の時間ではなく体が腐っており、そのまま死んでしまいました。風の谷は王蟲の群れの突進を止めることができずに王蟲の群れに呑み込まれていきます。
しかし、そんな時に王蟲の群れの中にナウシカと王蟲の幼虫が空から降り立ちます。しかし王蟲の暴走は止まらずにナウシカを跳ね飛ばします。その後、風の谷の建物のいくつかを壊した王蟲は暴走を止め落ち着きます。死んだかのように思われたナウシカを何体かの王蟲が触手で持ち上げます。
王蟲には傷を癒す不思議な力があり、その力によって死んだかと思われたナウシカが生き返ります。ナウシカはペジテの青い洋服を着ており、王蟲の職種は金色の草原の様に見えます。その姿は、伝説にある青い衣を纏う人物が金色の草原に降り立つという救世主の姿にぴったり重なったのでした。
怒り狂っていた王蟲の赤い目は正常の青い目に戻り、腐海へと帰っていきます。トルメキア軍も自国へと戻りますが、ナウシカの姿や行動を目にしたクロトワとクシャナの心境は以前とは違ったものになっていました。そして、自国がなくなったペジテの人々は風の谷に住むことになり、再び風の谷に平和が訪れたのでした。ナウシカはアスベルと幸せそうに暮らすのでした。
風の谷のナウシカの原作漫画の概要
漫画、風の谷のナウシカは宮崎駿原作の作品です。後に宮崎駿自身が監督となって映画化されますが、原作は7巻あり、その内の2巻までが映画化され、その後の話については映画では語られていません。漫画の内容も映画の内容も基本的には同じで、戦争などによって文明が滅び、人と自然がどう向き合っていくかを描いています。
風の谷のナウシカの世界観
科学技術が限界まで発展した人間世界は、『火の7日間』と呼ばれる最終戦争によって滅びました。それからおよそ1000年後、世界は腐海と呼ばれる猛毒の菌類や植物の森に覆われてしまいます。森には様々な生き物が生息していますが、人間が住むことはできません。腐海において人類は5分もすれば肺が腐ってしまうからです。
人々は何度も腐海を焼き払おうとしてきましたが、その都度、仲間の蟲を殺された恨みをもって王蟲が大地を埋め尽くして襲ってきたのでした。腐海の畔に暮らす人々にとって蟲を殺すことはタブーであり、そのことは、映画でも原作でもしっかりと明記されています。蟲におびえながら生きていく人類を描いている作品だと言えます。
風の谷のナウシカの時代
風の谷のナウシカの時代は、高度産業文明の出現から1000年経つと、火の7日間が訪れます。その後1000年の時代の話ではあるのですが、火の7日間以前の時代を旧世界と呼び、エンジンなどの遺物が発掘されて利用されますが、すでに旧世界の遺物を精製する技術はどこにもありませんでした。そのため、生活様式は中世のような形態がほとんどです。
風の谷のナウシカの映画版のその後
その後①運命を受け入れる人間
映画風の谷のナウシカのその後について紹介していきます。まずはその後の1つ目です。ナウシカの世界では、一部の人間は既に、じぶんたちの運命を受け入れて腐海と共に生きていくことを決意する人たちがいます。しかしその一方で、腐海に呑み込まれる運命に抗おうとする人たちもいます。
特に映画風の谷のナウシカでは、腐海に呑み込まれることに畏怖して、腐海を焼き払おうとする人たちが多数登場します。しかし、映画風の谷のナウシカのその後では、そんな人たちも、結局は腐海に呑み込まれる運命からは逃れられないことを悟り、そんな運命を受け入れていくのだと考察できます。
その後②風の谷
映画風の谷のナウシカのその後の考察2つ目は、風の谷のその後です。今まで腐海と共に生きてきた風の谷でしたが、他国の戦争に巻き込まれ王蟲の大海嘯に飲み込まれそうになります。何とか危機を乗り切ったナウシカたちは、ナウシカの父が死ぬという不幸に見舞われながらもたくましく生きていました。その後もたくましく生きていくことが推測できます。
その後③クシャナとクロトワ
映画風の谷のナウシカのその後の考察の3つ目は、クシャナとクロトワの考察です。この二人は映画の前半で風の谷を襲撃し、ナウシカの父ジルの命を奪う原因になった人物です。しかし、ナウシカの行動や風の谷の人たちが腐海と共に生きている姿を目の当たりにして考え方が変わってきています。
映画ではその後自国に帰っていますが、今までのように戦争で他国を攻めるようなことはせず、他の方法で自国を救うようになるものだと推測されます。また、風の谷との交流のキーマンとなる可能性もあります。
その後④ペジテ民
映画風の谷のナウシカのその後の考察の4つ目は、ペジテ民のその後の考察です。ペジテ民は、トルメキア軍によって自国を失い、報復として、また太古の巨神兵を奪い返すために王蟲を使って大海嘯を引き起こした張本人ですが、結果的に自国を失ってしまい風の谷で一緒に住むことになります。アスベルもこの地に一緒に住むことになります。
ペジテ民は、工業技術に特化しているため、風の谷では技術担当になる可能性があります。今までは自然豊かな土地だった風の谷ですが、自然と工業が調和するような土地に発展する可能性があります。
その後⑤ペジテは復活しない?
映画風の谷のナウシカのその後の考察の5つ目は、ペジテjは復活しないということです。ペジテの民たちは風の谷で暮らすため、本国は復活しません。また、実はペジテの民たちはペジテへ攻めてきたトルメキアの軍たちを倒すために王蟲を使って大海嘯を引き起こし、自国を壊滅状態に陥らせたのです。
その後、ペジテは王蟲の死骸を苗床にして腐海の植物たちが育ち、第二の腐海となってしまいます。映画風の谷のナウシカでも、既に瘴気を放つ王蟲の様子が描かれており、マスクを付けないと近づけない程になっています。そんな場所に国を再建するのはほぼ不可能だと言えます。
ナウシカとアスベルの関係は?結婚する?
アスベルはどんな人物?
風の谷のナウシカに登場するアスベルとは、トルメキアと戦争をしていた国『ペジテ』の王子で16歳です。風の谷に墜落したトルメキアの船で拘束されていたラステルの双子の兄でもあります。トルメキアの船を単身で攻撃しますが返り討ちにあい、腐海へと落ちてしまいます。その後、ナウシカによって救助されます。
ナウシカとアスベルの関係
ナウシカとアスベルの映画での関係
ナウシカとアスベルの関係は、命を救われた側と救った側という簡単な関係ではありません。ナウシカとアスベルの二人が共に過ごした時間は長いとは言えませんが、ナウシカにとってアスベルは大切な存在になっています。普段みんなの前で強気で振る舞うナウシカがアスベルの前だけで涙を見せているのがその証拠と言えます。
また、映画の最後の部分において二人は恋愛関係にあるような描写が描かれており、一緒に暮らすことを考慮すると、その後は結婚する道が予測されます。
ナウシカとアスベルの原作での関係
風の谷のナウシカの原作では、ナウシカとアスベルの関係は映画とは少々違った描かれ方がされています。映画同様にナウシカにとってはアスベルは特別な存在として描かれていますが、アスベルにとってナウシカは、最初は大切な人だったのですが、その後もっと大切な存在が現れるため、恋愛感情はありません。
しかし、ナウシカもアスベルもお互いに大切な存在だとは思っているようです。ただその大切の意味がお互いに違うようです。アスベルにとってナウシカは命の恩人であり助けられた人という認識ですが、ナウシカにとっては、ずっと傍にいたい人だと考えているようです。
ナウシカとアスベルは結婚する?
風の谷のナウシカにおいて、ナウシカとアスベルは結婚しません。前述したように原作ではアスベルには他に好きな人ができます。アスベルはナウシカではなくその人を選ぶので、二人が結婚する道はあり得ません。ただし、映画の場合にはナウシカとアスベルは共に暮らし、お互い恋愛感情があるように描かれているので、その後結婚する可能性は高いです。
風の谷のナウシカの原作漫画の結末ネタバレ
風の谷のナウシカの原作漫画1章での結末
前述したように、風の谷のナウシカは映画と漫画で内容が少々違います。そこで次に、原作の結末を紹介していきます。まずは原作1章の結末です。
原作漫画1章での結末①ラストシーン
漫画のナウシカの世界には、風の谷とトルメキア、ペジテの他に土鬼(ドルク)と呼ばれる国が登場します。世界の国々は戦争をして他国の領土を奪い合ってきましたが、『火の7日間』と呼ばれる最終戦争を経て、腐海と王蟲などの蟲に支配される世界へと変貌していきます。
そんな世界の中で、今の現実を受け入れて腐海や蟲たちと共存する人や国が現れます。しかしその一方でその現実を受け入れられずに抗おうとする人々や国も存在します。トルメキアや土鬼は自分たちの国を取り戻そうとして、土鬼帝国の首都『シュワ』にある墓所と呼ばれる研究施設で、腐海などをの汚染を浄化する計画を立てていました。
そんな中でナウシカや風の谷の人々は、蟲や腐海と共に生きる道を選択し、腐海を焼き払おうとしたりはせず、人類も腐海も蟲もこれ以上の犠牲を出さない道を選ぶのでした。
原作漫画1章での結末②原作と映画の違い
原作漫画と映画の違いを紹介していきます。原作と映画の大きな違いは登場するキャラクターや国です。映画は原作漫画の一部を映画化しているので、必然的に原作に登場するキャラクターが映画では登場しない人物や国が存在することになります。例えば、土鬼や墓所と呼ばれる研究施設などがそれにあたります。
また、前述していますがナウシカとアスベルのその後の展開も違います。原作ではナウシカとアスベルは結ばれませんが、映画ではナウシカとアスベルが仲睦まじく描かれており、その後の結婚を予測させています。
風の谷のナウシカの原作漫画2章での結末
原作漫画2章での結末①胞子
風の谷のナウシカに存在する腐海の中には、胞子と呼ばれるものがあります。これはいわゆるキノコの胞子と同義であり、菌類で付着した部分を苗床にして植物が育ちます。この胞子は人間の胚に入って5分もすると人間を肺から腐らせて死に至らしめます。まるで現実世界の放射能にそっくりです。
戦争によって破壊された土地は瘴気を出し続けて、胞子も飛ばすようになります。戦争で原子爆弾を落とされた後に放射能が残るのと似ている構図が描かれています。ちなみに原作において胞子の生命力について言及されているシーンがありますが、それによるとあまりにも生命力が高いため永久になくなることはないようです。
原作漫画2章での結末②腐海
さて、風の谷のナウシカに存在する腐海とは、いわゆる地名のことです。人間を実際に死に至らしめるのは腐海の植物から放出される胞子であり、腐海じたいは人間に無害とも言えます。この胞子を放出する植物や、その他の毒素や瘴気を出す植物が生息している地帯が腐海であるということです。実は腐海は汚された世界をきれいにする役割を担っています。
原作漫画2章での結末③蟲が巨大化
ナウシカに登場する蟲は巨大化しており、ナウシカの印象的な一面をもたらしていますが、実は原作では腐海に住む蟲のみが巨大化しており、その他で生活している蟲は巨大化していないことが分かっています。また、それらの蟲は『虫』と書いて区別する表現もあります。つまり、腐海の中でのみ、虫は巨大化しているのです。
これは、腐海という過酷な場所で生息できるように独自の進化を遂げたとも言えます。しかし、腐海の生物は独自の進化を遂げた代わりに瘴気のない空間での生活はできないとも原作では描写されています。まさに、ナウシカの世界において、腐海だけが特殊な空間だとも言えるのです。
原作漫画2章での結末④4つの国の在り方
風の谷のナウシカには、4つの国が生き残っていることが描かれています。いずれ世界が腐海に呑み込まれるであろうと言われている世界において、それぞれの国の統治の仕方は違いますが、なんとか生き残ろうと模索しています。
世界の終焉を告げられているにも関わらず、各国では、戦争をやめずに小国を攻めて自国を生き残らせようとする国もあれば、独自の考え方や信仰しているものにすがって生き残ろうとする国もあり、実に様々です。
原作漫画2章での結末⑤自由を愛する風の谷
風の谷は、自由を愛する国であり民主主義国家に似ているところがあります。弱小国である風の谷は常に、強国である土鬼やトルメキアの脅威によって存亡を脅かされています。風の谷はその土地柄、海からの潮風に守られて腐海の胞子が届かない豊かな土地でもあります。
列国から侵略される際も、弱小国であるが故に抗うことはできず、強国の言いなりになっているシーンが描かれています。映画においてもトルメキアによって侵略された時に言いなりになっているシーンがあります。豊な国ではありますが、弱小国であるのが風の谷です。
原作漫画2章での結末⑥トルメキア王国の在り方
トルメキア王国は、国家でありながらも何世代も続いた王朝制度が崩壊し、軍国主義の思想が広がった国家です。風の谷へ侵出したり、腐海を焼き払おうとしたり、ペジテへ侵攻した国です。自国のためには他国の犠牲は気にしない国でもあります。
強力な軍事国家であり、周りの国々には武力をもってして従わせ、従わない国は滅ぼしても構わないと考えている国です。しかし、その思想は世界を征服するためではなく、腐海を焼き払って人間が住める土地を奪い返すという大義も持っています。
原作漫画2章での結末⑦土鬼諸侯国連合の在り方
土鬼諸侯国連合は、トルメキアに唯一対抗することができる国家連合です。合計で51もの国々からなる強国で、宗教などを重んじる国家です。しかし、後継者争いによって次期皇帝となったナムリスによって無神論主義の国家に変貌し、独裁国家に徐々になっていきました。
その後、ペジテやトルメキアと同様に巨神兵の力を使って、世界へ侵攻をするようにまで考えました。武力に関しては旧世界の技術を模倣していたため、トルメキアを凌駕する勢いでした。しかし、蟲たちの侵攻によって国土を大きく削られてしまいました。
原作漫画2章での結末⑧工業都市のペジテ市
ペジテは、トルメキアと同盟を組んでいた都市国家です。様々な技術や産業を駆使して独自の武力を持つ発展途上国です。偶然ペジテに巨神兵があることを知られてしまったトルメキアによって侵攻を受け、その報復という形で蟲を使って追い払い、国そのものが滅びました。
風の谷のナウシカの原作漫画のその後
その後①巨神兵の位置づけ
ナウシカにおいて巨神兵とは、たったの7日間で世界を滅亡に導くことができる兵器のことです。現実世界で言えば核ミサイルのようなものです。どの国々も巨神兵を手に入れるためだけに戦争を起こしています。また、原作によると巨神兵の正式名称は、『巨大人工生命体』とされています。つまり、巨神兵は人間の手によって生み出された兵器であるということです。
その後②巨神兵は生き残る?
ナウシカのストーリーでは、ナウシカが巨神兵を土鬼の墓所に差し向けて1体を葬り去りますが、巨神兵は1体ではありません。映画でも原作でも過去の巨神兵が発見され、その巨神兵が復活しています。つまり、ナウシカが葬り去った巨神兵の他の巨神兵が残っていれば、1000年後でもその巨神兵は生きている可能性が高いということです。
その後③風の谷の人々や土鬼諸侯国連合
ナウシカにおいて、風の谷の人々はほとんどが生き残っています。土鬼諸侯国連合においては、森の人と呼ばれる種族が住んでいる地域以外は壊滅しています。しかし、風の谷の人々も土鬼の人々もその大半が生きていると推測することができます。
その後④ナウシカとクシャナ殿下
ナウシカとクシャナは当初は対立していますが、原作において徐々に友好的な関係を築いていきます。クシャナはトルメキアを以前にような巨大な国には再建していないにせよ、見事に復活させています。そんなクシャナとナウシカは友好的な関係を続けいるため、一族の仇であるクシャナを許せないアスベルにとっては、ナウシカも痛みを分かち合えない存在なのだと感じてしまったのだと推測できます。
結果としてアスベルはナウシカでは土鬼の女の子と最後はいい感じになっています。一方のクシャナは相変わらずクロトワと共に行動しています。二人は結婚はしていませんが、お互いに命を助けあった仲ということもあり、他人が入れない壁のようなものがあるのだと推測できます。今後、二人が結婚する確率は高いと思われます。
風の谷のナウシカの映画でナウシカは最後に死ぬ?
ナウシカは最後に死ぬ?
映画風の谷のナウシカにおいて、ナウシカが最後に死んだのではないかという声が視聴者の中で上がっています。それは、王蟲の突撃によってナウシカが瀕死の状態に陥った場面です。その後に木の芽が生えており、木の芽は再生する生命の象徴と捉えることができるので、ナウシカは死んだと見ることができるのです。
ナウシカは生き返る?
その後、ナウシカは生き返ります。前述したシーンでナウシカが生きていたのか死んでいたのかは宮崎駿も名言していないので、不明のままなのですが、生きているにしろ死んでいるにしろ瀕死の重傷を負っていたはずのナウシカがなぜ回復したのかという疑問が残ります。
王蟲には傷を癒す力があります。ナウシカの気持ちが王蟲に届いてナウシカの傷が癒されたという考え方が有力です。体を張って王蟲の暴走を止め、風の谷を守ったナウシカに対する王蟲のお礼のようなものであったと考察できます。
本当はナウシカが死ぬエンドになる予定だった?
風の谷のナウシカの監督であり原作者でもある宮崎駿は、本当はナウシカを死んで終わらせる物語を構想していたという話があります。しかし、スポンサーなどの反対によってナウシカが死なないエンドに変更になったという話です。
ある飲み会の席で風の谷のナウシカが面白かったと褒められた時に、宮崎駿はそんなに面白いか?あんな作品がと機嫌を悪くしたエピソードがある点から考慮しても、本来はナウシカが死んで終わるはずであったと推測できます。
風の谷のナウシカに関する感想や評価
ナウシカの原作持ってるけど難しいよね、あれ…
— とさか (@tontontosaka) December 7, 2019
風の谷のナウシカに関する感想や評価の1つ目は、ナウシカの内容が難しいということです。映画のナウシカの内容も難しいという意見が多いのですが、原作はもっと難しいという声が多いです。また、個人的に考察している人が多くおり、特に映画のナウシカではなぜ死んだのかや、なぜ生き返ったのかと独自の理論を展開している人までいます。
ナウシカの原作やっと読めました。
— タイゾ。 (@zozoningen0218) February 2, 2019
凄まじい世界観だったなぁ。
これは映画のナウシカ好きな人は読んだ方がいいと思います。うん。
それにしても悲しいお話だ。 pic.twitter.com/wPUY9eJIsl
風の谷のナウシカに関する感想や評価の2つ目は、ナウシカの世界は悲しい世界だという意見です。ナウシカの世界は今の地球が面している世界に似ていると考察する人が多くいます。そしてその後、腐海のようなものが現れて戦争がなくなる代わりに自然によって人類が淘汰されるかもしれないという感想が上がっています。
ナウシカに登場する国はどの国々も悲しく苦しみを抱えており、独自の方法でその悲しみや苦しみを乗り越えている様子が描かれていて、悲しみが溢れる作品だという感想が比較的多いです。
好きな漫画十個あげるやつ、好きな漫画いっぱいあるから10こ難しいけどナウシカは絶対入る。歌舞伎気になるよお~
— いけだ (@ikeda9192) December 7, 2019
漫画はあとガラスの仮面とベルサイユのばらと綿の国星は入れるけど難しい
風の谷のナウシカに関する感想や評価の3つ目は、ナウシカは好きな漫画トップ10に入るという意見です。たくさんの漫画が存在する中で、ナウシカが好きだという声は非常に多いです。特にトップ10に入るという声は多く、ジブリの中でも一番好きだという声もたくさん上がっています。
風の谷のナウシカのその後まとめ
いかがでしたか?風の谷のナウシカのその後についてや原作と映画との違いについて紹介してきました。特に原作の結末については、映画しか知らない人からすると驚きの結末だと言えます。今回の記事を参考にして、風の谷のナウシカの魅力を再発見し再度風の谷のナウシカを観たり読んだりしてみてください。