2019年11月20日公開
2019年11月20日更新
【文スト】夢野久作は凶悪な異能の持ち主!その能力や名言・声優を紹介
太宰治や芥川龍之介などの文豪がキャラクター化され、一人一人のキャラクターが個性溢れ魅力的な『文スト』。特殊な異能力者が繰り広げるバトルアクションが人気を博しています。『文スト』の中でも凶悪な異能力「ドグラ・マグラ」を使う夢野久作が恐ろしいとの声が挙がっており、それもそのはず、ヨコハマ全域に住む市民を皆狂わせるほどのものでした。ここでは、夢野久作が使う異能力「ドグラ・マグラ」の詳細をはじめ、名言、声優などを紹介しています。
目次
文ストの夢野久作とは?
『文スト』に登場する夢野久作は、太宰治曰く凶悪な異能力の持ち主だと言われていました。夢野久作が初登場を果たしたのは、ポートマフィアの首領・森鴎外が武装探偵社とギルド(組合)を壊滅させるために放たれ、中島敦と太宰治の前に現れたときでした。ここでは、『文スト』の概要や世界観と魅力といった作品情報をはじめ、夢野久作のプロフィールを紹介していきます。
文豪ストレイドッグス(文スト)の作品情報
文豪ストレイドッグス(文スト)の概要
『文豪ストレイドッグス(文スト)』は原作が朝霧カフカ、作画が春河35の2人による漫画作品です。『ヤングエース(角川書店)』にて2013年1月号から連載され、現在(2019年11月)で17巻が刊行されています。中原中也や芥川龍之介、太宰治、江戸川乱歩などの文豪をキャラクター化した作品となっており、それぞれの文豪の作品にちなんだ異能力を使うことで戦闘が繰り広げられるバトルアクション漫画となっています。
文豪ストレイドッグス(文スト)のあらすじ
ここでは『文豪ストレイドッグス(文スト)』のあらすじを紹介します。舞台は特殊な能力を持つ異能力者が住むヨコハマ。そこに孤児院を追放され、食べる物も寝るところもなく放浪し続ける少年・中島敦がいました。鶴見川で孤児院を追い出されたことで考え事をしていた敦でしたが、鶴見川で入水している男を見かけ、助けることとなりました。
その男が異能集・武装探偵社の太宰治でした。以来、敦は現状を打破するため武装探偵社に入社することになりますが、ヨコハマの港を占領するポートマフィアや北欧の富豪組織ギルド(組合)、これら二つを操る死の家の鼠・フョードル・ドストエフスキーなど、敦が持つ特殊な異能力を目当てにさまざまな組織から狙われることとなりました…。
文豪ストレイドッグス(文スト)の世界観や魅力
『文豪ストレイドッグス(文スト)』は、警察では解決できない難事件を武装探偵社が引き受けるといった世界観となっています。その探偵社をはじめ、他の組織においても歴史上の文豪が多く登場していますが、キャラの外見が若く美形にされた形となっており、それぞれの文豪の作品にちなんだ異能力を使って戦いを繰り広げています。
舞台はマフィアや非合法組織がひしめくヨコハマとなっており、異能を使って犯罪をおこなう異能力者がいるため、そのような者に対抗する組織が武装探偵社なのです。ただ、キャラクターの容姿が皆美形でコミカルなので、日常の楽し気な雰囲気が魅力と感じる人は多いのかもしれません。
夢野久作のプロフィール
- 名称:夢野久作(通称:Q)
- 誕生日:1月4日
- 身長:146㎝
- 体重:38㎏
- 血液型:AB型
- 好きなもの:混沌、自分、黒砂糖
- 嫌いなもの:平和、自分、社会、病院
『文スト』登場する「夢野久作(ゆめのきゅうさく)」は若干13歳でありながらポートマフィアの構成員ですが、最も厄介で危険とされる精神操作系の異能力「ドグラ・マグラ」を使うため、ポートマフィアとして活動していたころの太宰が座敷牢に幽閉していた人物です。また、幽閉されていた理由には、夢野が人間を玩具のように考えているため、かつて味方の精神を操作して内部から破壊していったことも含まれています。
文ストの夢野久作は凶悪な異能の持ち主
異能の中で最も忌み嫌われている凶悪な異能力を持つ夢野久作。夢野が使う異能力は一度発動すると敵味方を問わず無差別に精神を破壊してしまうものであるため、太宰治によって長い間牢座敷に幽閉されていました。そんな夢野久作がついに放たれたのですが、夢野が使う異能力とは一体どのようなものだったのでしょうか?ここでは、夢野が使う異能力の詳細をはじめ、異能力の恐ろしさを紹介していきます。
夢野久作の異能力はドグラ・マグラ
夢野久作が使う精神操作系の異能力「ドグラ・マグラ」は、自分を傷つけた人間に幻覚を見せる能力となっています。そのため、夢野は意図的に異能力を発動させやすい状況にするため、自分自身の腕に剃刀を仕掛けており、相手とぶつかっただけでも自分が傷つきやすいようにしています。
また夢野が持っている人形を破ることで発動条件が満たされ、もし発動してしまえば異能力無効化「人間失格」を使う太宰でなければ抗う術がないという非常に厄介な異能力です。ちなみに、「ドグラ・マグラ」は精神病者に関する小説「狂人の解放治療」を夢野久作が書いており、のちに「ドグラ・マグラ」と改題したことで誕生しています。
そして1935年にこの作品を発表していますが、常軌を逸した作風から奇書と言われており「本書を読破した者は必ず一度は精神に異常をきたす」とも評されているので、『文スト』の夢野久作が使う異能力のモデルとなっているのがうかがえます。
ドグラ・マグラの恐ろしさ
夢野久作は太宰治と中島敦が、武装探偵社で事務員を務める春野綺羅子と谷崎ナオミを駅ホームで迎え入れる際に初めて登場しました。その際、太宰はポートマフィアの気配を察知し、敦をホームに残してその場を立ち去っていましたが、その時に春野と谷崎が乗った列車が到着します。そして春野と谷崎が列車から降りようとした際、一緒に降りてきたのが夢野でした。
夢野はわざと敦とぶつかり、気付かない間にドグラ・マグラを敦を対象に発動させていたのです。ドグラ・マグラによって幻覚を見せられている敦は幻覚だということに気付いておらず、春野と谷崎が自分を襲ってきていると錯覚し、2人を襲っていました。しかし、異変に気付いた太宰が夢野の人形に触ったことで敦への異能は解除されたのですが、解除されてもなお、敦は自分が2人を襲ったことに対して自己嫌悪に陥ってしまいました。
異能力を太宰に解除された夢野は列車に乗ってその場を立ち去りますが、次に登場したのがギルド(組合)による襲撃時でした。ギルドのラヴクラフトにドグラ・マグラを使用していましたが、非常に厄介で最凶クラスの異能力かと言われていたものがなぜか彼には効果がなく、あっけなく捕らえられてしまっていました。
なぜ夢野は捕らえられたのか?それはヨコハマ焼却作戦にドグラ・マグラを使用するためでした。ギルドの能力者であるジョンが使う「怒りの葡萄」によって樹木をヨコハマ全域に張り巡らせ、その樹木と夢野の感覚をリンクさせることでヨコハマに住む住民にドグラ・マグラをかけさせるというものでした。見事この作戦が成功し、ドグラ・マグラにかかった住民がゾンビのように街を徘徊し、やみくもに破壊行為をおこなっています。
文ストの夢野久作の名言
夢野久作は人間を玩具のように扱い、はじめて登場したシーンでは遊んでほしいがために異能力を使っていました。他人の精神を崩壊させて楽しむ冷酷な性格をしているのですが、そんな夢野が残した名言とはどのようなものなのでしょうか?ギルド(組合)によって生まれて初めての危機を経験した夢野が抱いた感情が名言からうかがえます。ここでは、夢野が残した名言と、夢野に対して向けられた名言を紹介していきますので、ぜひご覧ください。
夢野久作の名言「こんな力欲しいと思った事は…」
「こんな力欲しいと思った事は一度もない。どうして僕だけこんな事ばかり起きるの?」
上記の名言は、夢野久作がギルド(組合)に捕らえられ、ジョンと対話していたときに残したセリフです。遊びのために「ドグラ・マグラ」を使って散々他人の命を奪ってきた夢野としては甘ちゃんの名言だといえますが、13歳らしい名言かもしれません。その後に夢野が述べた「呪われてあれ!」というのも名言といえますが、これらの名言から凶悪すぎる能力に翻弄された可哀そうなキャラクターだということがうかがえます。
夢野久作に向けられた名言「神様は居るよ」
「神様は居るよ、でも君を愛してはいない」
上記の名言は、夢野久作がギルド(組合)に捕らえられた際にジョン・スタインベックに言われたセリフです。「こんな力欲しいと思った事は…」と名言を残し泣き叫ぶ夢野でしたが、そんな夢野に対してジョンは容赦なく残酷な言葉をかけていました。
この名言は夢野に向けて放たれたものですが、ジョン自身にも言い聞かせているのかもしれません。「神様は夢野を愛してはいない」と夢野を否定することで、13歳の子供を拷問する自分に耐えていたと捉えることもできます。
文ストの夢野久作の声優
夢野久作は「ぼくはただ楽しく生きたいだけ」や「呪われてあれ!」など、13歳といった子供らしく、素直なキャラクターでありながら周囲には忌み嫌われるといった可哀そうなキャラクター設定となっていました。彼もまた鏡花と同じく、望まない異能力によって人生を狂わされた人物。そんな『文スト』の夢野久作を担当した声優は「工藤晴香」です。ここでは、工藤晴香のプロフィールと出演作品を紹介していきます。
工藤晴香のプロフィール
- 本名:工藤晴香(くどうはるか)
- 愛称:くどはる
- 出生地:大阪府
- 生年月日:1989年3月16日
- 身長:151㎝
- 職業:声優
- 所属事務所:エースクルー・エンタテインメント
工藤晴香が声優として活動する前は芸能事務所「トップコート」に所属し、2003年6号から連載された雑誌『セブンティーン』の専属モデルとして活動していました。それから4年後の2007年に連載された15号で同誌を卒業しています。声優としては2005年にテレビアニメ『ハチミツとクローバー』の花本はぐみ役で声優デビューを果たしており、以前から同作品の読者であったことから声優オーディションを受けたようです。
その後、大学進学を機に芸能活動から離れており、本格的に声優の仕事を始めています。2016年10月よりシグマ・セブンeを退所しフリー、そして2017年に現在所属しているエースクルー・エンタテインメントへ移籍し、声優活動をおこなっています。
工藤晴香の主な出演作品
- 2005年~:ハチミツとクローバー(花本はぐみ 役)
- 2006年~:DEATH NOTE(夜神粧裕 役)
- 2007年~:それいけ!アンパンマン(ポッポちゃん 役)
- 2012年~:新世界より(伊東守 役)
- 2012年~:HUNTER×HUNTER(ポンズ 役)
- 2014年~:おしりかじり虫(カプミ 役)
- 2016年~:文豪ストレイドッグス(夢野久作 役)
- 2017年~:BanG Dream!(氷川紗夜 役)
- 2018年~:BanG Dream! ガルパ☆ピコ(氷川紗夜 役)
文ストの夢野久作以外の注目キャラ
『文スト』には楽天的でありながら冷酷な性格や、根が真面目で熱く義理堅い性格など個性が溢れ魅力的なキャラクターが多く登場しています。これまでに、主人公が属する武装探偵社やポートマフィア、ギルド(組合)、死の家の鼠などの組織が登場していますが、その中でも特に注目されるキャラは誰なのでしょうか?ここでは、主に武装探偵社のメンバーである中島敦、太宰治、国木田独歩、江戸川乱歩、泉鏡花の5人を紹介していきます。
注目キャラ①中島敦
夢野久作以外の注目キャラは『文スト』の主人公で、白虎に変身できる異能力「月下獣」を持つ戦闘に向いたタイプの「中島敦」です。声優は上村裕翔が担当しています。敦が使う白虎は多くの異能力者が求める「本」へと導く存在として重宝され、さらに治癒力は他の異能力者に比べて格段に高いといった能力を持ちます。
ただその強さに反して自己嫌悪に陥ることが多く、自尊心の低さが目立ちます。しかし、困難が立ちはだかれば立ち向かう勇気を持ち合わせているので、いざというときに大活躍をするキャラクターです。
注目キャラ②太宰治
続いて2人目の注目キャラは、主人公である敦より主人公のようなポジションにある「太宰治」です。声優は宮野真守が担当しています。太宰は異能力を無効化する「人間失格」を使っており、異能力者が相手であれば無類の強さを発揮するので、貴重な異能力だと言われていました。
元ポートマフィアの幹部だったということもあり、通常の格闘戦でもなかなかの手練れとして描かれています。イケメンでありコミカルな人物ですが、同時に容赦なく敵を攻撃する冷酷な面を持っているので、人物像が掴みづらいキャラクターです。
注目キャラ③国木田独歩
続いて3人目の注目キャラは武装探偵社員の1人で、次期探偵社の社長候補である国木田独歩(くにきだどっぽ)です。声優は細谷佳正が担当しています。国木田は「理想」と表紙に記された題名の手帳の貢を消費(破る)ことで、書き込まれた内容を具現化する異能力「独歩吟客」を使って戦います。
常に理想を掲げ、計画通りに物事を進めないとイライラするタイプなのですが、マイペースでおちょくるのが大好きな太宰によって計画が台無しにされることが多いです。太宰とは違ってかなり真面目で熱心な人物ですが、根がやさしいく義理堅いといった特徴も持ち合わせています。
注目キャラ④江戸川乱歩
続いて4人目の注目キャラは、武装探偵社の中で最も探偵らしい「江戸川乱歩」です。声優は神谷浩史が担当しています。乱歩は瞬間的に全てを推理し問題を解決に導く「超推理」を使いますが、これは乱歩が異能力だと信じているだけで、実は異能力ではなく彼独自の天才的な推理力によるものです。
太宰が使う「人間失格」で無効化できなかったので、異能力ではないと証明されていました。非常に楽天的なキャラで、日常の大半はお菓子を食べています。戦闘力がなく戦闘シーンを見ることがありませんが、探偵社の戦略や捜索など何から何まで信頼がおけるのでかなり目立った活躍をしています。
注目キャラ⑤与謝野晶子
続いて5人目の注目キャラは、武装探偵社で医師の役割を担う「与謝野晶子」です。声優は嶋村侑が担当しています。与謝野は完全回復の異能力「君死給勿(きみしにたもうことなかれ)」を使いますが、この異能は瀕死状態の人にのみ発動できるものです。そのため、作中で探偵社員が怪我を負ってくると一度瀕死の状態にさせられるため、探偵社の皆は与謝野に対してかなりの苦手意識があります。
注目キャラ⑥泉鏡花
続いて6人目の注目キャラは、元ポートマフィアの構成員で敦と同居しているヒロイン的な存在「泉鏡花」です。声優は諸星すみれが担当しています。敦がポートマフィアに狙われている際に、鏡花が登場していますが、その時の鏡花は無理やりポートマフィアの仕事をさせられていたため、敦によって探偵社に引き入れられることとなりました。
彼女が使う異能力「夜叉白雪」というのは、殺傷能力が高い人形を具現化させることで、かなりの戦闘能力を発揮します。容姿端麗で頭脳明晰といったキャラですが、幼少期から暗殺をおこなってきたため無感情で周囲とのギャップが多い女の子です。ただ、感性豊かで優しい敦と関わるうちに不思議な感情に目覚めているのを自覚しています。
文ストの夢野久作に関する感想や評価
文スト読んでるけど夢野久作の異能力怖すぎ泣いた かわいい顔して能力えぐすぎ😭😭
— 花音❁⃘ (@leche_095) February 23, 2017
夢野久作が使う異能力「ドグラ・マグラ」が怖すぎると言われています。春野綺羅子と谷崎ナオミが列車に乗っていたときに初登場をしていますが、星マークのような目で白と黒の髪色、といった容姿をしたかわいいキャラでした。それからの夢野は当初と変わらず素直に楽しみ喜ぶ様子が描かれていましたが、実際は異能力を使って敦の精神を操作していたので、そのような夢野が怖いと感じた読者は多いのかもしれません。
文ストで夢野久作の異能力をドグラ・マグラにしたのは制作側の大きなミスだな。視聴者が興味本位で読んでいい本じゃない。あれは。死ぬよ?狂うよ?
— なむ (@decaden_1869) November 19, 2016
私は既に読んでました🤗
『文スト』で夢野久作が使う異能力「ドグラ・マグラ」は文豪である夢野久作が描いた奇書をモデルにしたものだと触れていました。こちらの感想はそれに対して、制作側のミスだったと言われています。
『文スト』を見る前に「ドグラ・マグラ」を読んでいたようですが、視聴者が興味本位で読むと狂うと言われており、あまり公にはしない方がいいと考えているのがうかがえます。「必ず一度は精神に異常をきたす」と評されているので、読む際は注意しておいた方がよいでしょう。ちなみに、あらすじは九州帝国大学医学部精神病科の独房に閉じこまれた精神病患者の物語となっています。
文豪ストレイドッグスに出てくる夢野久作氏の異能力は「ドグラ・マグラ」、精神操作らしいのですが、見た目のギャップに萌えた…。久作氏が天使。#文豪ストレイドッグス pic.twitter.com/oJ0Wq0DJFU
— お定⛄ (@miepapa530228) November 30, 2016
夢野久作が使う操作系の異能力「ドグラ・マグラ」が最凶と言われていましたが、それに対する見た目のギャップに萌えたと言われています。史実の夢野久作の「ドグラ・マグラ」に夢野久作本人が載っているのですが、なぜ『文スト』の夢野久作は13歳に子供なのでしょうか?本の内容と異能力の設定が一致しているので、キャラ設定にも何かしらの意味があるかもしれません。
文ストの夢野久作についてまとめ
『文スト』に登場する夢野久作について、プロフィールをはじめ異能力「ドグラ・マグラ」や名言、声優を交えて紹介してきましたが、いかがでしたか?作中で夢野が使うドグラ・マグラは最凶最悪の異能力だと言われており、異能力をかけられた敦は短時間のうちに精神が崩壊する寸前にまで追い込まれてしまいました。
ギルドによってとんでもない作戦に利用されるとは思いもよらない展開でしたが、もし敦やヨコハマ焼却作戦で太宰が無効化していなければどのようなことになっていたのでしょうか?これまでの夢野久作は、人間を玩具として扱う冷酷な性格をしていましたが、ギルドに捕らえられた際の名言から、今後どのような感情の移り変わりを見せるのか。これからの夢野久作に期待しておきましょう。